JP2020055901A - 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
[1] 0〜150℃のガラス転移温度を有する脂環式単官能(メタ)アクリレート(A)と、−100〜0℃のガラス転移温度を有する水酸基含有単官能(メタ)アクリレート(B)と、(メタ)アクリル当量が100〜250である3官能以上の多官能(メタ)アクリレート(C)と、光重合開始剤(D)とを含み、前記多官能(メタ)アクリレート(C)の含有量が、全量に対して、15質量%超〜30質量%以下であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[2] 前記脂環式単官能(メタ)アクリレート(A)と前記水酸基含有単官能(メタ)アクリレート(B)の含有比率が、99/1〜75/25(質量比)であることを特徴とする前記項[1]に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[3] 前記脂環式単官能(メタ)アクリレート(A)のガラス転移温度が、30〜80℃であることを特徴とする前記項[1]または[2]に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[4] シランカップリング剤(E)を2.5質量%以下の範囲で含むか、または、シランカップリング剤を含まないことを特徴とする前記項[1]〜[3]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[5] 色材(F)をさらに含むことを特徴とする前記項[1]〜[4]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[6] プライマーインクとして用いられることを特徴とする前記項[1]〜[5]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[7] 画像形成用インクとして用いられることを特徴とする前記項[1]〜[5]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[8] ガラス基材への印刷に用いるためのインクであることを特徴とする前記項[1]〜[7]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
−ガラス転移温度(Tg)測定法−
単官能(メタ)アクリレートモノマーの重合は、一般的な溶液重合法により行う。10質量%の単官能(メタ)アクリレートモノマーのトルエン溶液に、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル5質量%を加え、60℃で6時間攪拌して、ポリマーを合成して、単離する。得られたポリマーのガラス転移温度を、Seiko Instruments社製DSC120Uを用い、JIS K7121に準拠した方法で求める。
調製した活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物の40℃における粘度を、アントンパール社製レオメーターMCR−301を用いて測定した。
調製した活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物を用い、インクジェットプリンタによって、ガラス基材(日本テストパネル社製、フロート板ガラス)上に画像を印刷し、その吐出安定性を目視で観察して、以下の基準に従って評価した。
○:ノズル詰まりを起こすことなく、画像を所定の位置に印刷することができる。
△:ノズル詰まりは発生しないが、わずかに飛行曲りが発生する。
×:ノズル詰まりが発生して、画像に抜けが生じ、更には、インクを所定の位置に付着できず、綺麗な画像を印刷することができない。
調製した活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物を用い、インクジェットプリンタによって、ガラス基材(日本テストパネル社製、フロート板ガラス)上に画像を印刷し、その後、紫外線LEDランプを用いて主波長380〜390nmの活性エネルギー線を照射することで画像(基材上のインク組成物)を硬化し、印刷層(厚さ:約8μm)を形成した。そして、印刷層に1mm幅100マスのクロスカットを施し、セロハンテープを十分に接着させた後に剥離して、以下の基準に従って、ガラス基材に対する密着性を評価した。
◎:カット部に剥離が確認されない。
○:カット部に10%未満の剥離が確認できる。
△:カット部に10%以上で且つ25%以下の剥離が確認できる。
×:カット部全面(100%)に剥離が確認できる。
調製した活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物を用い、ガラス基材に対する密着性の評価と同様にして、ガラス基材上に印刷層(厚さ:約8μm)を形成した。そして、耐擦り傷性の試験として、スチールウールNo.0000を用いて、250g/cm2の加重で印刷層の表面を10往復し、傷の有無を目視で観察して、以下の基準に従って評価した。
○:傷なし。
△:5本以内の傷が確認できる。
×:全面に傷が確認できる。
t−ブチルシクロヘキシルアクリレート(Tg:45℃)64.35質量部、4−ヒドロキシブチルアクリレート(Tg:−32℃)6.60質量部、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(アクリル当量:116.5)20.00質量部、アシルホスフィン系光重合開始剤(IGM RESINS社製Omnirad TPO)8.00質量部、シリコン系表面調整剤(BYK社製BYK−UV3500)0.05質量部、及びシランカップリング剤の3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM403)1.00質量部を混合し、これをビーズミルで練合して均質にし、活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物を調製した。
成分(A)、成分(B)及び成分(C)の種類を表1〜表4に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物を調製した。なお、表1〜表5中の数値は質量部であり、表中の略称は次のとおりである。
CN2303:サートマー・ジャパン社製CN2303(ポリエステルアクリレートオリゴマー、官能基数:16、アクリル当量:122)
EBECRYL4666:ダイセルオルネクス社製EBECRYL4666(ウレタンアクリレートオリゴマー、官能基数:4、アクリル当量:275)
EBECRYL4501:ダイセルオルネクス社製EBECRYL4501(ウレタンアクリレートオリゴマー、官能基数:4、アクリル当量:500)
Omnirad TPO:IGM RESINS社製Omnirad TPO(アシルホスフィン系光重合開始剤)
シアン顔料 C.I.ピグメントブルー15:4 :BASF社製Heliogen Blue L7080(フタロシアニンブルー)
カーボンブラック MA100:三菱化学社製カーボンブラック MA100
Disperbyk−168:ビックケミー・ジャパン社製Disperbyk−168(顔料・湿潤分散剤)
BYK−UV3500:BYK社製BYK−UV3500(シリコン系表面調整剤)
また、成分(B)の不飽和脂肪酸ヒドロキシアルキルエステル修飾ε-カプロラクトンは、ダイセル社製プラクセルFA2Dである。
Claims (8)
- 0〜150℃のガラス転移温度を有する脂環式単官能(メタ)アクリレート(A)と、−100〜0℃のガラス転移温度を有する水酸基含有単官能(メタ)アクリレート(B)と、(メタ)アクリル当量が100〜250である3官能以上の多官能(メタ)アクリレート(C)と、光重合開始剤(D)とを含み、
前記多官能(メタ)アクリレート(C)の含有量が、全量に対して、15質量%超〜30質量%以下であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。 - 前記脂環式単官能(メタ)アクリレート(A)と前記水酸基含有単官能(メタ)アクリレート(B)の含有比率が、99/1〜75/25(質量比)であることを特徴とする請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- 前記脂環式単官能(メタ)アクリレート(A)のガラス転移温度が、30〜80℃であることを特徴とする請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- シランカップリング剤(E)を2.5質量%以下の範囲で含むか、または、シランカップリング剤を含まないことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- 色材(F)をさらに含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- プライマーインクとして用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- 画像形成用インクとして用いられることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- ガラス基材への印刷に用いるためのインクであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
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