JP7102668B2 - 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 - Google Patents
活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7102668B2 JP7102668B2 JP2018185245A JP2018185245A JP7102668B2 JP 7102668 B2 JP7102668 B2 JP 7102668B2 JP 2018185245 A JP2018185245 A JP 2018185245A JP 2018185245 A JP2018185245 A JP 2018185245A JP 7102668 B2 JP7102668 B2 JP 7102668B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink composition
- acrylate
- active energy
- energy ray
- meth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
- Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
Description
[1] 0~150℃のガラス転移温度を有する脂環式単官能(メタ)アクリレート(A)と、-100~0℃のガラス転移温度を有する水酸基含有単官能(メタ)アクリレート(B)と、(メタ)アクリル当量が100~250である3官能以上の多官能(メタ)アクリレート(C)と、光重合開始剤(D)とを含み、前記多官能(メタ)アクリレート(C)の含有量が、全量に対して、15質量%超~30質量%以下であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[2] 前記脂環式単官能(メタ)アクリレート(A)と前記水酸基含有単官能(メタ)アクリレート(B)の含有比率が、99/1~75/25(質量比)であることを特徴とする前記項[1]に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[3] 前記脂環式単官能(メタ)アクリレート(A)のガラス転移温度が、30~80℃であることを特徴とする前記項[1]または[2]に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[4] シランカップリング剤(E)を2.5質量%以下の範囲で含むか、または、シランカップリング剤を含まないことを特徴とする前記項[1]~[3]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[5] 色材(F)をさらに含むことを特徴とする前記項[1]~[4]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[6] プライマーインクとして用いられることを特徴とする前記項[1]~[5]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[7] 画像形成用インクとして用いられることを特徴とする前記項[1]~[5]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
[8] ガラス基材への印刷に用いるためのインクであることを特徴とする前記項[1]~[7]のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
-ガラス転移温度(Tg)測定法-
単官能(メタ)アクリレートモノマーの重合は、一般的な溶液重合法により行う。10質量%の単官能(メタ)アクリレートモノマーのトルエン溶液に、重合開始剤としてのアゾビスイソブチロニトリル5質量%を加え、60℃で6時間攪拌して、ポリマーを合成して、単離する。得られたポリマーのガラス転移温度を、Seiko Instruments社製DSC120Uを用い、JIS K7121に準拠した方法で求める。
調製した活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物の40℃における粘度を、アントンパール社製レオメーターMCR-301を用いて測定した。
調製した活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物を用い、インクジェットプリンタによって、ガラス基材(日本テストパネル社製、フロート板ガラス)上に画像を印刷し、その吐出安定性を目視で観察して、以下の基準に従って評価した。
○:ノズル詰まりを起こすことなく、画像を所定の位置に印刷することができる。
△:ノズル詰まりは発生しないが、わずかに飛行曲りが発生する。
×:ノズル詰まりが発生して、画像に抜けが生じ、更には、インクを所定の位置に付着できず、綺麗な画像を印刷することができない。
調製した活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物を用い、インクジェットプリンタによって、ガラス基材(日本テストパネル社製、フロート板ガラス)上に画像を印刷し、その後、紫外線LEDランプを用いて主波長380~390nmの活性エネルギー線を照射することで画像(基材上のインク組成物)を硬化し、印刷層(厚さ:約8μm)を形成した。そして、印刷層に1mm幅100マスのクロスカットを施し、セロハンテープを十分に接着させた後に剥離して、以下の基準に従って、ガラス基材に対する密着性を評価した。
◎:カット部に剥離が確認されない。
○:カット部に10%未満の剥離が確認できる。
△:カット部に10%以上で且つ25%以下の剥離が確認できる。
×:カット部全面(100%)に剥離が確認できる。
調製した活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物を用い、ガラス基材に対する密着性の評価と同様にして、ガラス基材上に印刷層(厚さ:約8μm)を形成した。そして、耐擦り傷性の試験として、スチールウールNo.0000を用いて、250g/cm2の加重で印刷層の表面を10往復し、傷の有無を目視で観察して、以下の基準に従って評価した。
○:傷なし。
△:5本以内の傷が確認できる。
×:全面に傷が確認できる。
t-ブチルシクロヘキシルアクリレート(Tg:45℃)64.35質量部、4-ヒドロキシブチルアクリレート(Tg:-32℃)6.60質量部、ジトリメチロールプロパンテトラアクリレート(アクリル当量:116.5)20.00質量部、アシルホスフィン系光重合開始剤(IGM RESINS社製Omnirad TPO)8.00質量部、シリコン系表面調整剤(BYK社製BYK-UV3500)0.05質量部、及びシランカップリング剤の3-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(信越化学社製KBM403)1.00質量部を混合し、これをビーズミルで練合して均質にし、活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物を調製した。
成分(A)、成分(B)及び成分(C)の種類を表1~表4に示すように変えた以外は、実施例1と同様にして活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物を調製した。なお、表1~表5中の数値は質量部であり、表中の略称は次のとおりである。
CN2303:サートマー・ジャパン社製CN2303(ポリエステルアクリレートオリゴマー、官能基数:16、アクリル当量:122)
EBECRYL4666:ダイセルオルネクス社製EBECRYL4666(ウレタンアクリレートオリゴマー、官能基数:4、アクリル当量:275)
EBECRYL4501:ダイセルオルネクス社製EBECRYL4501(ウレタンアクリレートオリゴマー、官能基数:4、アクリル当量:500)
Omnirad TPO:IGM RESINS社製Omnirad TPO(アシルホスフィン系光重合開始剤)
シアン顔料 C.I.ピグメントブルー15:4 :BASF社製Heliogen Blue L7080(フタロシアニンブルー)
カーボンブラック MA100:三菱化学社製カーボンブラック MA100
Disperbyk-168:ビックケミー・ジャパン社製Disperbyk-168(顔料・湿潤分散剤)
BYK-UV3500:BYK社製BYK-UV3500(シリコン系表面調整剤)
また、成分(B)の不飽和脂肪酸ヒドロキシアルキルエステル修飾ε-カプロラクトンは、ダイセル社製プラクセルFA2Dである。
Claims (8)
- 0~150℃のガラス転移温度を有する脂環式単官能(メタ)アクリレート(A)と、-100~0℃のガラス転移温度を有する水酸基含有単官能(メタ)アクリレート(B)と、(メタ)アクリル当量が100~250である3官能以上の多官能(メタ)アクリレート(C)と、光重合開始剤(D)とを含み、
前記多官能(メタ)アクリレート(C)の含有量が、全量に対して、15質量%超~30質量%以下であることを特徴とする活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。 - 前記脂環式単官能(メタ)アクリレート(A)と前記水酸基含有単官能(メタ)アクリレート(B)の含有比率が、99/1~75/25(質量比)であることを特徴とする請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- 前記脂環式単官能(メタ)アクリレート(A)のガラス転移温度が、30~80℃であることを特徴とする請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- シランカップリング剤(E)を2.5質量%以下の範囲で含むか、または、シランカップリング剤を含まないことを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- 色材(F)をさらに含むことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- プライマーインクとして用いられることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- 画像形成用インクとして用いられることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
- ガラス基材への印刷に用いるためのインクであることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018185245A JP7102668B2 (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018185245A JP7102668B2 (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020055901A JP2020055901A (ja) | 2020-04-09 |
JP7102668B2 true JP7102668B2 (ja) | 2022-07-20 |
Family
ID=70106497
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018185245A Active JP7102668B2 (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7102668B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012188612A (ja) | 2011-03-14 | 2012-10-04 | Seiko Epson Corp | 紫外線硬化型インクジェット用インク、インクジェット記録方法 |
JP2013142104A (ja) | 2012-01-10 | 2013-07-22 | Hitachi Maxell Ltd | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 |
JP2017082054A (ja) | 2015-10-26 | 2017-05-18 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成方法及び形成装置並びに成形加工品 |
JP2018048240A (ja) | 2016-09-20 | 2018-03-29 | 昭和アルミニウム缶株式会社 | 紫外線硬化型インクジェットインク組成物 |
JP2019500467A (ja) | 2015-12-23 | 2019-01-10 | ポスコPosco | 密着性に優れた鉄鋼素材用インク組成物、それを用いたプリント鋼板の製造方法、及びそれにより製造されたプリント鋼板 |
-
2018
- 2018-09-28 JP JP2018185245A patent/JP7102668B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012188612A (ja) | 2011-03-14 | 2012-10-04 | Seiko Epson Corp | 紫外線硬化型インクジェット用インク、インクジェット記録方法 |
JP2013142104A (ja) | 2012-01-10 | 2013-07-22 | Hitachi Maxell Ltd | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 |
JP2017082054A (ja) | 2015-10-26 | 2017-05-18 | 株式会社リコー | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成方法及び形成装置並びに成形加工品 |
JP2019500467A (ja) | 2015-12-23 | 2019-01-10 | ポスコPosco | 密着性に優れた鉄鋼素材用インク組成物、それを用いたプリント鋼板の製造方法、及びそれにより製造されたプリント鋼板 |
JP2018048240A (ja) | 2016-09-20 | 2018-03-29 | 昭和アルミニウム缶株式会社 | 紫外線硬化型インクジェットインク組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020055901A (ja) | 2020-04-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6405397B2 (ja) | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
KR101858796B1 (ko) | 밀착성이 우수한 철강 소재용 칼라 잉크 조성물, 이를 이용한 프린트 강판 제조 방법 및 이에 따라 제조된 프린트 강판 | |
KR101413811B1 (ko) | 활성 에너지선 경화형 잉크젯 기록용 잉크 조성물 | |
CN108603060B (zh) | 用于制造印刷钢板的油墨组合物、方法及制备的印刷钢板 | |
JP6037617B2 (ja) | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
EP2351799B1 (en) | Energy beam-curing inkjet ink composition | |
JP7469394B2 (ja) | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
US20180291218A1 (en) | Ink-jet-printer liquid composition | |
JP2017088805A (ja) | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成方法及び形成装置、並びに成形加工品 | |
JP4744131B2 (ja) | 紫外線硬化型インクジェットインク | |
JP6144390B2 (ja) | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
JP6741221B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型組成物、活性エネルギー線硬化型インク、組成物収容容器、2次元又は3次元の像の形成方法及び形成装置 | |
JP2011012174A (ja) | エネルギー線硬化型インク組成物 | |
JP2012241062A (ja) | 金属粉末、紫外線硬化型インクジェット組成物および記録物 | |
JP7102668B2 (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
JP6353888B2 (ja) | 印刷層付き基材の製造方法 | |
JP2016006192A (ja) | 金属粉末、紫外線硬化型インクジェット組成物および記録物 | |
JP2016069478A (ja) | 紫外線硬化型インクジェット用インク | |
CN111684025B (zh) | 光固化型喷墨记录用油墨组合物及油墨组 | |
JP2018172480A (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ | |
JP6644019B2 (ja) | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
JP2020084069A (ja) | 活性エネルギー線硬化型インクジェットインキ、インクジェット記録物、及び、インクジェット記録物の製造方法 | |
JP6652622B2 (ja) | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
JP7453033B2 (ja) | エネルギー線硬化型インクジェットインク組成物 | |
JPWO2016088703A1 (ja) | プライマー、インクセットおよび画像形成方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210823 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20220520 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220607 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220615 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7102668 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |