JP2020055042A - 工作機械 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、工作機械で加工トラブルが生じた際には、作業者が工作機械からパソコン等までいちいち移動して加工実績記録装置の情報を確認する必要があり、面倒となっていた。
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成において、工具の振れ量を測定し、測定された振れ量を予め設定されたしきい値と比較して工具の良否を判定する振れ検知手段をさらに備え、入力手段では、振れ検知手段におけるしきい値を含む設定情報の入力が可能であり、記憶手段では、振れ検知手段による判定結果を記憶可能であり、表示手段では、記憶手段に記憶した判定結果を表示可能であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2の構成において、記憶手段では、判定結果として、工具の良否と共に、しきい値との差も併せて記憶可能であることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の効果に加えて、外部のパーソナルコンピュータを繋がなくても振れ検知手段に係る設定を工作機械自身で行うことができると共に、判定結果も工作機械自身でモニターすることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2の効果に加えて、各ツールに係る判定結果の詳細も工作機械自身で確認可能となる。
図1は、工作機械としてのマシニングセンタの概略図で、マシニングセンタ1には、周知のNC装置2及びPLC装置3に加え、HMI(Human Machine Interface)装置4とツール振れ検知用の渦電流センサ5とが設けられている。HMI装置4では、オペレータ側からの入力手段としてキーボードやタッチパネル、マウス等が含まれ、工作機械側からの情報伝達手段としてモニタやメーター、ランプ、スピーカーなどが含まれる。
NC装置2は、PLC装置3を介して主軸や送り軸、ATC等の制御を行ってワークの加工を行うと共に、所定のツールでワークを加工した際に、ワークを識別するワークID、工具識別情報としてのツールナンバー、加工プログラム、加工の日時情報をそれぞれ関連づけた加工履歴データを作成して記憶手段としての記憶部2aに保存する加工履歴作成手段としての機能も備えている。また、NC装置2は、ツールナンバーに、ツールの寿命に係る設定値と実際の使用回数のカウント値とを関連づけた工具データを作成して記憶部2aに保存する工具データ作成手段としての機能も備えている。この加工履歴データ及び工具データは、HMI装置4の入力手段からの指令により、表示手段となるモニタに出力可能となっている。
ここでの記憶部2aには、後述するように、HMI装置4の入力手段を介してツールホルダ及びツールの登録やしきい値といった設定情報の登録が可能となっている。また、判定結果の履歴も記憶部2aに保存して、HMI装置4の入力手段からの指令により、モニタに出力可能となっている。
まず、図2のS1でワークが投入されると、S2で、ワークの認識タグから図示しない読取装置によってワークIDが読み取られ、S3で、読み取られたワークID情報が個体管理ナンバーとして保存される。
そして、図3のS11でワークの加工が開始されると、S12で、NC装置2から実行している加工プログラムが読み取られ、S13で、加工の実行日時とその加工プログラムナンバーとが記憶部2aに記憶される。そして、S14で、加工の日時及び加工プログラムナンバーが加工したワークの個体管理ナンバーと紐付けされて加工履歴データとして保存される。
そして、ワークに不良品が生じた場合等、特定のワークに関する情報を照会したい場合は、図5に表示される個体管理ナンバー検索ボタン16をタッチ操作すると、図6に示すように、個体管理検索画面20がポップアップ表示される。よって、オペレータが個体管理ナンバーを入力すると、入力された個体管理ナンバーに係る詳細情報、すなわちツールナンバー、加工日、マシンナンバー等を含む関連リストが作成されてモニタに表示される。この関連リストから、不良品を加工したマシンナンバー及びツールナンバー、加工日が特定できる。
例えばツール及びしきい値の登録は、図4のメニュー画面で振れ検知ボタン15をタッチ操作すると、図7に示すように、32個までのツールにおいて、回転数としきい値とをそれぞれ個別に設定可能な設定欄が表示される。
この設定情報の登録方法を図8のフローチャートに基づいて説明すると、まず、S21では、図7の登録No1から、使用するツールナンバーと回転数、しきい値をそれぞれ入力する。
そして、S22で、入力したツールナンバーのツールを主軸に取り付けて、図7のセンサ調整ボタン17をタッチ操作すると、主軸が入力した回転数で回転し、センサ調整を行う。S23で、ここで計測された振れ量に対して入力したしきい値が適正であれば、OKボタン18をタッチ操作すると、S24でこれらの設定情報が記憶される。図7ではしきい値と共に計測した振れ量19も併せて表示される。これを全てのツールについて行えば、設定作業は終了する。
そして、S35では、検知した振れ量情報や判定結果が記憶され、S36で加工したワークの個体管理ナンバーと紐付けされて保存される。
この使用数や設定数を含む各表の数値は、該当欄の選択によって任意に変更したり、リセット選択ボタンの操作でリセットしたりすることが可能となっているが、ここでは各数値の変更やリセットが変更履歴として記憶されるようになっている。
この変更履歴は、ツールカウンタ変更履歴表示ボタン21をタッチ操作することで、図12に示すように一覧表示させることができる。変更やリセットに係る部分は、日付や時間と共に変更前の数値と並べて表示されて、一目で変更履歴が把握できるようになっている。
また、履歴ナンバー7,8には、ツールコードが変更された履歴が残されている。履歴ナンバー9〜13には、使用数や設定数が変更された履歴が残されている。
また、記憶部2aでは、判定結果として、ツールの良否と共に、しきい値との差も併せて記憶可能であるので、各ツールに係る判定結果の詳細もマシニングセンタ1自身で確認可能となる。
また、個体管理ナンバーから加工履歴データを検索可能としているが、ツールナンバー等の工具情報から加工履歴データを検索可能としてもよい。
さらに、工作機械としてはマシニングセンタに限らず、複合加工機等の他の工作機械であっても本発明は適用可能である。
Claims (3)
- 工具を用いて複数のワークを加工する際、各前記ワークを識別するワーク識別情報に、少なくとも各前記ワークを加工した工具情報と、加工日時情報と、加工プログラム情報とを関連づけて加工履歴データを作成する加工履歴作成手段と、
前記加工履歴作成手段で作成された前記加工履歴データを記憶する記憶手段と、
前記ワーク識別情報又は前記工具情報を特定可能な入力手段と、
前記入力手段で前記ワーク識別情報又は前記工具情報が特定された際に、特定された前記ワーク識別情報又は前記工具情報に関連する前記加工履歴データを抽出して表示する表示手段と、
を含んでなることを特徴とする工作機械。 - 前記工具の振れ量を測定し、測定された前記振れ量を予め設定されたしきい値と比較して前記工具の良否を判定する振れ検知手段をさらに備え、
前記入力手段では、前記振れ検知手段における前記しきい値を含む設定情報の入力が可能であり、
前記記憶手段では、前記振れ検知手段による判定結果を記憶可能であり、
前記表示手段では、前記記憶手段に記憶した前記判定結果を表示可能であることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。 - 前記記憶手段では、前記判定結果として、前記工具の良否と共に、前記しきい値との差も併せて記憶可能であることを特徴とする請求項2に記載の工作機械。
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