JP2020053815A - 画像診断システムおよび画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置の印刷不具合を発見し易くする手段を提供する。【解決手段】媒体載置部に載置された媒体を給紙する給紙部と、給紙部で給紙された媒体を媒体搬送方向に搬送するとともに、印刷データに基づいて該媒体に画像を形成する画像形成部と、媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において画像形成部が形成可能な画像の最大幅の第1の印刷データと、第1の印刷データを前記媒体幅方向に範囲を変えて出力された複数の第2の印刷データとを生成する印刷データ生成部と、印刷データ生成部が生成した印刷データに基づいた画像を媒体載置部に載置された媒体に形成する制御部と、を有し、制御部は、媒体載置部における媒体の載置位置を前記表示部に表示するとともに、載置位置に応じた第2の印刷データに基づいた画像を載置位置に応じて媒体載置部に載置されたそれぞれの媒体に形成する。【選択図】 図1

Description

本発明は、テストパターンを印刷する画像診断システムおよび画像形成装置に関する。
従来のテストパターン生成方式は、テストパターンをパターンデータと変換情報とで構成し、テスト実行時に画像形成装置の設定情報とテスト内容に応じたテスト用の印刷データを生成するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−330686号公報
しかしながら、従来の技術においては、画像形成装置が印刷可能な最大幅よりも狭い幅の媒体を使用してテスト印刷を行う場合、その媒体の幅に応じたテストパターンの印刷データを作成してテスト印刷を行うため、テスト印刷に寄与しない画像形成装置の特定の位置における印刷不具合を発見できない場合があるという問題がある。
本発明は、このような問題を解決することを課題とし、画像形成装置の印刷不具合を発見し易くすることを目的とする。
そのため、本発明は、媒体を載置する媒体載置部と、前記媒体載置部における媒体の載置位置を誘導する画面を表示する表示部と、前記媒体載置部に載置された媒体を給紙する給紙部と、前記給紙部で給紙された媒体を媒体搬送方向に搬送するとともに、印刷データに基づいて該媒体に画像を形成する画像形成部と、前記媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において前記画像形成部が形成可能な画像の最大幅の第1の印刷データと、前記第1の印刷データを前記媒体幅方向に範囲を変えて出力された複数の第2の印刷データとを生成する印刷データ生成部と、前記表示部、前記給紙部、前記印刷データ生成部、および前記画像形成部を制御し、前記印刷データ生成部が生成した印刷データに基づいた画像を前記媒体載置部に載置された媒体に形成する制御部と、を有し、前記制御部は、前記媒体載置部における媒体の載置位置を前記表示部に表示するとともに、前記載置位置に応じた前記第2の印刷データに基づいた画像を前記載置位置に応じて前記媒体載置部に載置されたそれぞれの媒体に形成することを特徴とする。
このようにした本発明は、画像形成装置の印刷不具合を発見し易くすることができるという効果が得られる。
実施例における画像診断システムの構成を示すブロック図 実施例における画像形成装置の構成を示す概略側断面図 実施例における画像形成装置の概略外観斜視図 実施例における表示画面の説明図 実施例における定着器の構成を示す斜視図 実施例におけるテストチャートの説明図 実施例における印刷結果の説明図 実施例における画像診断処理の流れを示すフローチャート 実施例におけるテストチャート印刷処理の流れを示すフローチャート 変形例1における印刷結果の説明図 変形例2における印刷結果の説明図
以下、図面を参照して本発明による画像診断システムおよび画像形成装置の実施例を説明する。
図1は実施例における画像診断システムの構成を示すブロック図である。
図1において、画像診断システム100は、画像形成装置110と、読取装置120と、画像診断装置130とを有し、画像形成装置110、読取装置120、および画像診断装置130のそれぞれの装置が通信手段としてのバスを介して通信可能に接続されている。
画像形成装置110は、画像を媒体(例えば、印刷用紙)に形成するものであり、ユーザインタフェース111と、制御部112と、記憶部113と、原稿データ作成部114と、画像形成部115とを有している。
ユーザインタフェース111は、各種情報を表示するディスプレイ等の表示部と操作者(ユーザ)の入力操作を受け付けるタッチパネルや操作キー、ボタン等の入力部を有する操作表示部を介して入力された印刷設定情報を制御部112へ通知するものである。また、制御部112から画面表示命令を受け取り、記憶部113に記憶されたユーザガイド画面や指示メッセージ等の画面情報を取得し、表示部に表示する。本実施例の操作表示部は、例えば図3に示すオペレーションパネル301、操作キー302、および開始ボタン303等で構成されたものである。
制御部112は、CPU(Central Processing Unit)等の制御手段を備え、記憶部113に記憶された制御プログラム(ソフトウェア)に基づいて画像形成装置110全体の動作を制御するものである。
記憶部113は、メモリ等で構成された記憶手段であり、印刷設定情報としての印刷設定値等の各種情報を記憶するものである。記憶部113は、例えば画像形成装置110全体の動作を制御するための制御プログラムやその制御に使用される印刷設定情報を含む制御情報等を記憶し、またユーザインタフェース111が表示部に表示する画面情報等を予め記憶する。
印刷データ生成部としての原稿データ作成部114は、制御部112からテストチャート作成命令を受け取ると、記憶部113から印刷設定値とテストパターンの情報を取得し、テストチャートの印刷データを生成するものである。原稿データ作成部114は、生成したテストチャートの印刷データを記憶部113に記憶させる。また、原稿データ作成部114は、必要に応じて媒体の画像形成装置110への挿入方法のガイド画面の情報を生成して記憶部113に記憶させ、さらにガイド画面を表示部に表示させるメッセージを制御部112へ通知する。
ここで、テストチャートとは、画像形成装置110の不具合(不良)を検出(発見)するために印刷する印刷試験用の画像データ(印刷データ)であり、本実施例では、所定のテストパターンが所定の位置に配置された画像データである。なお、テストチャートの詳細は後述する。
画像形成部115は、図2に示す給紙部210で給紙された媒体を媒体搬送方向に搬送するとともに、原稿データ作成部114で生成された印刷データに基づいて該媒体に画像を形成するものである。この画像形成部115は、制御部112から印刷命令を受け取ると、記憶部113に保存された印刷データを取得し、媒体に画像を形成して印刷を行う。本実施例では、画像形成部115は、記憶部113に保存されたテストチャートの印刷データを取得し、媒体にテストチャートの画像を形成する。
なお、画像形成部115は、図2に示す用紙トレイ200、給紙部210、用紙搬送部240、手差しトレイ245、トナー像形成部250、中間転写ベルト270、2次転写ローラ271、定着器280、および排出ローラ対291等を制御して印刷を行う。
このように構成された画像形成装置110は、制御部112の制御により、原稿データ作成部114が生成した印刷データに基づいた画像を図2に示す手差しトレイ245に載置された媒体や用紙トレイ200に収容された媒体に形成する。
読取装置120は、画像形成装置110で印刷された原稿の画像を読取るものであり、画像読取部121を備えている。
画像読取部121は、読取手段により、画像形成装置110の制御部112の制御により媒体に印刷されたテストチャートの画像を原稿の画像として読取り、画像データに変換するものである。
画像読取部121は、原稿の画像を読取るスキャナを読取手段としても良く、またテストチャートの画像を撮影するデジタルカメラや携帯情報端末(スマートフォン等)のデジタルカメラを読取手段としても良い。
なお、読取装置120は、画像形成装置110と同様に、制御部および記憶部を有している。
画像診断装置130は、読取装置120で読取ったテストチャートの画像データに基づいて画像形成装置110の不具合を診断し、その不具合を改善するための画像形成装置110のパラメータとしての印刷設定情報を予測するものである。
画像診断装置130は、画像診断部131と、パラメータ予測部132とを有している。
画像診断部131は、読取装置120で読取ったテストチャートの画像データを診断し、画像形成装置110の不具合を診断するものである。画像診断部131は、テストチャートの画像データを読取装置120から取得し、その画像データから診断領域を抽出する。画像診断部131は、診断領域を抽出すると、その診断領域を用いて画像データの不具合、即ち画像形成装置110の不具合を診断し、診断結果の情報をパラメータ予測部132に通知する。
不具合とは、テストチャートの印刷結果の画像データに現れる画像の乱れ等の不良であり、例えば画像のずれやチリ、カスレ等であり、例えば画像形成装置110の電子写真プロセスにおける不具合に起因するものである。
パラメータ予測部132は、画像診断部131からテストチャートの画像データの診断結果の情報を受け取り、さらに画像形成装置110の記憶部113から印刷設定情報等を取得して画像形成装置110の不具合を改善するための最適なパラメータを予測するものである。
パラメータ予測部132は、画像診断部131からテストチャートの画像データの診断結果の情報および画像形成装置110の印刷設定情報等を解析し、画像形成装置110の最適なパラメータとして、定着温度や転写電圧等の印刷設定情報を予測する。
例えば、パラメータ予測部132は、学習用のテストチャートの画像データの診断結果の情報および画像形成装置110の印刷設定情報、それに対応する最適なパラメータ等を予め学習し、診断する媒体のテストチャートの診断結果の情報および画像形成装置110の印刷設定情報に基づいて最適なパラメータを予測する。
なお、パラメータ予測部132と画像診断部131を一体として構成するようにしても良い。
また、本実施例では、画像診断システム100の画像形成装置110をプリンタ、読取装置120をスキャナ、画像診断装置130をコンピュータとして説明するが、画像診断システム100を画像形成装置110、読取装置120、および画像診断装置130が一体となった複写機、ファクシミリ装置、または複合機等としても良い。
図2は実施例における画像形成装置の構成を示す概略側断面図である。
図2において、画像形成装置110は、例えば電子写真方式のカラープリンタであり、現像剤としてのトナーを用いて印刷媒体(用紙)に画像を形成して印刷を行う。
画像形成装置110は、用紙トレイ200と、給紙部210と、用紙搬送部240と、手差しトレイ245と、トナー像形成部250と、中間転写ベルト270と、2次転写ローラ271と、定着器280と、排出ローラ対291と、積載部292とを有し、印刷媒体に画像を形成して印刷を行うものである。
用紙トレイ200は、内部に印刷媒体としての媒体Pを積層して収容するものである。
給紙部210は、用紙トレイ200に収容された媒体Pおよび手差しトレイ245に載置された媒体Pを給紙するものであり、媒体Pを繰り出すピックアップローラ211およびピックアップローラ246と、ピックアップローラ211で繰り出された媒体を1枚ずつに分離する分離ローラ対213、214とを備えている。
媒体載置部としての手差しトレイ245は、ユーザの操作により媒体Pを載置するものである。手差しトレイ245に載置された媒体Pは、上方に配置されたピックアップローラ246により給紙されて用紙搬送部240へ搬送される。したがって、手差しトレイ245に載置された複数の媒体Pは、積層された上部の媒体Pから順に給紙される。
手差しトレイ245は、載置された媒体Pの媒体搬送方向(図中矢印Aが示す方向)における両側端部(媒体Pの幅方向の端部)を案内するガイド部材が媒体Pの幅に応じて摺動可能に備えられ、媒体Pの幅方向における中央部と、用紙搬送部240の媒体搬送方向と直交する方向における中央部とを合わせるようにガイド部材で媒体Pの位置を規制するようになっている。
即ち、用紙搬送部240は、媒体搬送方向と直交する方向における媒体Pの中央を基準に搬送し、またトナー像形成部250は、媒体搬送方向と直交する方向における媒体Pの中央を基準にトナー画像を形成する。
また、手差しトレイ245は、載置された媒体Pを検知するセンサを備えている。
用紙搬送部240は、給紙部210または手差しトレイ245のピックアップローラ246で給紙された媒体を搬送するものであり、分離ローラ対213、214で分離された媒体を挟持して搬送する搬送ローラ対241、242、243を備えている。
トナー像形成部250は、トナー画像を形成するものであり、現像剤としてのトナーの色(例えば、イエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色)毎に4つ並べて装置に対して着脱可能に配設されたものである。なお、それぞれのトナー像形成部250は、取扱うトナーの種類が異なるだけであり、同じ構成になっている。
トナー像形成部250は、像担持体としての感光ドラム251と、感光ドラム251の表面を一様に帯電させる帯電ローラ252と、感光ドラム251の表面に選択的に光を照射して静電潜像を形成する露光手段としての光ヘッド253と、感光ドラム251に形成された静電潜像にトナーを搬送してトナー画像を形成する現像ローラ254とを有するものである。また、感光ドラム251に形成されたトナー像を中間転写ベルト270に転写する1次転写ローラ260が中間転写ベルト270を挟んで感光ドラム251に対向配置されている。
なお、本実施例では、トナー像形成部250は、4色のトナー画像を形成するものとして説明するが、それに限られるものでなく、例えばイエロー色、マゼンタ色、シアン色、ブラック色、特殊色の5色のトナー画像を形成するものでも良く、またブラック色の1色のトナー画像を形成するものでも良い。
中間転写ベルト270は、トナー像形成部250で形成されたトナー像を搬送するものであり、トナー像形成部250に対向配置された回転可能な無端ベルトである。中間転写ベルト270には、所定の電圧が1次転写電圧として印加された転写装置としての1次転写ローラ260によって感光ドラム251に形成されたトナー像が1次転写される。
転写装置としての2次転写ローラ271は、中間転写ベルト270に転写されたトナー像を用紙搬送部240によって図中矢印Aが示す媒体搬送方向に搬送される媒体に転写するものである。この2次転写ローラ271は、所定の電圧が2次転写電圧として印加され、中間転写ベルト270に転写されたトナー像を媒体に2次転写する。
なお、本実施例では、画像形成装置110は、トナー像形成部250により中間転写ベルト270に形成したトナー画像を2次転写ローラ271で媒体に転写する中間転写方式で説明するが、トナー像形成部250で形成したトナー画像を媒体に転写する直接転写方式であっても良い。
定着装置としての定着器280は、定着ローラ281と、ヒータ282と、バックアップローラ283とを有し、媒体搬送方向における2次転写ローラ271の下流に配置され、媒体上に転写されたトナー像を加熱し媒体に定着させるものである。定着器280の詳細は後述する。
排出ローラ対291は、定着器280でトナー像が定着された媒体を挟持して搬送し、装置外へ排出するものである。
積載部292は、排出ローラ対291によって排出された媒体を積載するものである。
図3は実施例における画像形成装置の概略外観斜視図である。
図3において、画像形成装置110は、オペレーションパネル301と、操作キー302と、開始ボタン303と、手差しトレイ245とを有している。
オペレーションパネル301は、ディスプレイ等の表示部およびユーザの入力操作を受け付けるタッチパネルを備えたものである。このオペレーションパネル301は、印刷メニュー画面、ユーザガイド画面、指示メッセージ画面等の各種画面を表示する。
操作キー302は、オペレーションパネル301に表示された印刷メニュー画面を操作するため、ユーザの入力操作を受け付ける補助ボタンである。
開始ボタン303は、印刷の指示、および入力操作の決定を指示する操作ボタンである。
手差しトレイ245は、ユーザの操作により手動で媒体を載置する給紙トレイであり、例えば通常の普通紙と異なるサイズや形状の媒体が載置されるものである。
図4は実施例における表示画面の説明図であり、図3に示す表示部としてのオペレーションパネル301に表示される画面の説明図である。
図4(a)は印刷基本設定のメニュー画面400、図4(b)は画像診断用テストチャート印刷メニュー画面410、図4(c)は媒体を図3に示す手差しトレイ245に載置する方法を誘導するガイド画面420を表している。
図4(a)に示す印刷基本設定のメニュー画面400は、基本設定タブ401に、例えば用紙サイズ、用紙厚、給紙トレイ、カラー・モノクロ、印刷向き、両面印刷等の6個の設定項目ボタンが表示されたものである。ユーザにより設定項目ボタンが押下されると、その詳細な設定画面に切り替わるようになっている。
また、その他タブ402が選択されると、図4(b)に示す画像診断用テストチャート印刷メニュー画面410が表示される。
図4(b)に示す画像診断用テストチャート印刷メニュー画面410は、その他タブ402に、テストチャートの印刷を指示する画像診断システム用テスト印刷ボタン411が表示されたものである。
ユーザにより画像診断システム用テスト印刷ボタン411が押下されると、図1に示すユーザインタフェース111が印刷基本設定のメニュー画面400で設定された印刷設定情報を収集し、記憶部113に一時的に記憶させ、保存する。その後、制御部112がテストチャートの印刷命令を作成し、原稿データ作成部114に通知してテストチャートの印刷を行う。なお、画像診断システム用テスト印刷ボタン411が押下された場合の処理は後述する。
図4(c)に示すガイド画面420は、画像診断システム用テスト印刷ボタン411が押下されると表示されるものであり、テストチャートを印刷する場合に媒体を手差しトレイに載置する方法を案内(載置する位置を誘導)するガイド画面である。
ガイド画面420は、テストチャートを印刷する場合、1枚目の用紙を図3に示す手差しトレイ245の左端部に左寄せで載置することをユーザに誘導し、2枚目の用紙を手差しトレイ245の右端部に右寄せで載置することをユーザに誘導するとともに、画像診断用テストチャート印刷メニュー画面410に切り替えるための戻るボタン421を表示する。
図5は実施例における定着器の構成を示す斜視図である。
図5において、定着器280は、トナー像を加熱する回転可能な定着ローラ281と、ヒータ282と、バックアップローラ283とを有している。
定着ローラ281は、回転することにより媒体Pを図中矢印Aが示す媒体搬送方向に搬送するとともに、媒体Pに転写されたトナー像を熱と圧力で定着させるものである。定着ローラ281は、媒体搬送方向と直交する回転軸方向に延在するように配置されている。また、定着ローラ281の回転軸方向の長さは、印刷可能な最大サイズの媒体Pの長辺の長さHと略同じであり、本実施例では、A4サイズの媒体Pの長辺の長さHと略同じ長さになっている。なお、本実施例では、印刷可能な最大サイズの媒体をA4サイズとして説明するが、それに限定されるものでなく、最大サイズの媒体をA3サイズ等としても良いい。
ヒータ282は、定着ローラ281の内部に配設され、定着ローラ281を加熱する加熱部材である。
バックアップローラ283は、定着ローラ281と対向配置され、定着ローラ281との間で媒体Pを挟持して媒体Pを搬送するとともに、媒体Pを定着ローラ281に押圧するものである。
定着器280は、媒体Pが定着ローラ281とバックアップローラ283との接触部を通過するときに、定着ローラ281の内部に配設されたヒータ282の温度が上昇して定着ローラ281が加熱されて媒体Pに転写されたトナーを加熱して溶融させ、定着させる。
しかしながら、媒体搬送方向と直交する定着ローラ281の長手方向において、定着ローラ281の温度は均一とならず、定着ローラ281の長手方向における中心部より両端部が低温となり、媒体Pに転写されたトナーが充分に加熱されず定着不良として低温画ずれが発生することがある。
特に、定着ローラ281が1周回転すると、媒体Pが定着ローラ281から熱を奪うため、低温画ずれが発生し易くなり、媒体搬送方向における媒体Pの先端から、定着ローラ281の1回転分、即ち定着ローラ281の円周と同じ長さLだけ、離れた位置から低温画ずれが発生することが多い。
本実施例では、この定着器280による特性を考慮し、定着器280で発生する低温画ずれによる不具合を把握するため、テストチャートの印刷を行うようにしている。
図6は実施例におけるテストチャートの説明図、図7は実施例における印刷結果の説明図である。なお、図7に示す印刷結果は、図1に示す画像形成装置110で図6に示すテストチャートを印刷した場合に低温画ずれの不具合が発生した印刷結果を表している。
図6に示すように、テストチャート500は、黒領域510、色領域520、および白地領域530で構成され、それぞれが媒体Pの所定の位置に配置されている。
なお、本実施例では、画像形成装置をA4サイズの媒体Pを図中矢印Aが示す媒体搬送方向に搬送して印刷するプリンタとし、図5に示す定着ローラ281の長手方向の長さ(幅)が、A4サイズの媒体Pの長辺と同じ長さになっているものとする。したがって、本実施例では、画像形成装置は、A4サイズの媒体Pの長辺を最大幅として印刷するものとする。また、媒体Pの長辺の中央が手差しトレイの中央Cと一致するように媒体Pが手差しトレイに載置されるものとする。
黒領域510は、画像形成装置の定着器の不具合を検出するためのパターンであり、図中矢印Aが示す媒体搬送方向における媒体Pの先端から長さLを隔てた位置に配置されている。これは、媒体搬送方向における媒体Pの先端から長さLだけ離れた位置から低温画ずれが発生することが多いためであり、その低温画ずれを診断し易くするためである。
黒領域510は、媒体搬送方向における媒体Pの先端から長さLだけ離れた位置から媒体Pの後端までであって、A4サイズの媒体Pの長辺(幅方向)の長さHの領域となっている。このように、黒領域510を配置することにより、図5に示す定着ローラ281の長手方向の全体にわたって低温画ずれの発生、特に長手方向における端部で発生し易い低温画ずれの発生を診断できるようにしている。
また、黒領域510は、黒色の画像であり、例えば黒色のトナーで印刷画素の比率が100%デューティーとなるパターンで形成される。
色領域520は、画像形成装置の電気(電圧)系の不具合を検出するためのパターンであり、媒体Pの長辺方向における中央部(手差しトレイの中央C付近)であって、黒領域510と重ならない位置、即ち媒体搬送方向における媒体Pの先端から長さLまでの位置に配置されている。なお、色領域520を媒体Pの長辺方向における中央部に配置するのは、図5に示す定着ローラ281の長手方向における端部で発生し易い低温画ずれの影響を受けないようにするためである。
色領域520は、R(赤色)、G(緑色)、またはB(青色)の画像であり、例えばマゼンタ色、イエロー色、シアン色のトナーを組み合わせて印刷画素の比率が100%デューティーとなるパターンで形成される。
本実施例の色領域520は、B(青色)の画像とし、マゼンタ色およびシアン色のトナーで印刷画素の比率が100%デューティーとなるパターンで形成した。なお、R(赤色)の画像とする場合はマゼンタ色とイエロー色のトナーを組み合わせ、G(緑色)の画像とする場合はイエロー色とシアン色のトナーを組み合わせて形成する。
白地領域530は、黒領域510および色領域520以外の領域であり、トナー像が形成されていない領域である。
図1に示す原稿データ作成部114は、テストチャート500を、媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において画像形成装置110が形成可能な画像の最大幅(長さH)の第1の印刷データとして生成する。また、原稿データ作成部114は、テストチャート500を、媒体幅方向に範囲を変えて出力された複数の第2の印刷データを生成する。
図7(a)は、A4サイズの媒体Pの短辺を図中矢印Aが示す媒体搬送方向になるように、図3に示す手差しトレイ245に載置、即ち媒体Pの長辺の中央が手差しトレイの中央Cと一致するように媒体Pを手差しトレイに載置して図6に示すテストチャート500を印刷した場合の印刷結果を表している。
媒体搬送方向における黒領域510の両端部に低温画ずれが白い部分として顕著に現れ、黒領域510の中央部付近にも低温画ずれが白い部分として散々に現れる。
このように、低温画ずれは、媒体搬送方向における媒体Pの中央部付近よりも両端部に顕著に現れる。これは、定着器の定着ローラにおいて長手方向の両端部が低温になり易いためである。そのため、媒体Pの中央部付近のみの画像から低温画ずれの発生を予測することは困難であり、両端部の画像から低温画ずれの発生を確認する必要がある。
図7(b)は、図6に示す幅Hより狭い幅の媒体P1を図3に示す手差しトレイ245に媒体搬送方向に対して左寄せで載置(媒体搬送方向における媒体P1の左端部を最大幅に開いたガイド部材に突き当てて載置)してテストチャート(テストチャート500を媒体幅方向に分割した媒体P1の左端部側の第2の印刷データ)を印刷した場合の印刷結果を表している。
媒体搬送方向における黒領域510の左端部に低温画ずれが白い部分として顕著に現れ、黒領域510の右端部、即ち手差しトレイの中央C付近に低温画ずれが白い部分として散々に現れる。
図7(c)は、図6に示す幅Hより狭い幅の媒体P2を図3に示す手差しトレイ245に媒体搬送方向に対して右寄せで載置(媒体搬送方向における媒体P2の右端部を最大幅に開いたガイド部材に突き当てて載置)してテストチャート(テストチャート500を媒体幅方向に分割した媒体P2の右端部側の第2の印刷データ)を印刷した場合の印刷結果を表している。
媒体搬送方向における黒領域510の右端部に低温画ずれが白い部分として顕著に現れ、黒領域510の左端部、即ち手差しトレイの中央C付近に低温画ずれが白い部分として散々に現れる。
なお、本実施例では、図7(b)に示すように、媒体P1を手差しトレイに左寄せで載置してテストチャートを印刷する場合、1個の丸型マーカ541を印刷データに挿入して印刷し、図7(c)に示すように、媒体P1を手差しトレイに右寄せで載置してテストチャートを印刷する場合、2個の丸型マーカ542を印刷データに挿入して印刷する。
これにより、左寄せでテストチャートを印刷した媒体P1と、右寄せでテストチャートを印刷した媒体P2とを区別することができる。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例の画像診断システムは、上記図5〜図7で説明した定着器の不具合を診断し、それを改善するためのパラメータを予測する画像診断処理を行う。
その画像診断処理を図8の実施例における画像診断処理の流れを示すフローチャートに基づき図中Sで表すステップに従って図1、図3、および図4を参照しながら説明する。
S101:画像診断システム100の画像形成装置110は、テストチャートを印刷する。
画像形成装置110の制御部112は、ユーザインタフェース111により、オペレーションパネル301に図4(a)に示す印刷基本設定のメニュー画面400を表示する。
ユーザインタフェース111は、印刷基本設定のメニュー画面400においてユーザの印刷設定値の入力を受け付けた後、その他タブ402の選択操作を受け付けると図4(b)に示す画像診断用テストチャート印刷メニュー画面410をオペレーションパネル301に表示する。
本実施例では、ユーザインタフェース111は、画像診断用テストチャート印刷メニュー画面410においてユーザによるテストチャート印刷ボタン411の押下を受け付けると、図4(c)に示すテストチャートを印刷する場合のガイド画面420をオペレーションパネル301に表示する。
ユーザは、図4(c)に示すガイド画面420に従って手差しトレイ245に媒体を載置するものとし、画像形成装置110の制御部112は、手差しトレイ245に媒体が載置されたことをセンサで検知すると、原稿データ作成部114および画像形成部115を制御してテストチャートの印刷を行う。
本実施例では、図7(b)(c)に示すように、A4サイズより小さい媒体が使用されるものとし、図7に示す定着器の不具合を検出するため、テストチャートが2枚の媒体に分割して印刷される。なお、テストチャートの印刷処理の詳細は後述する。
S102:読取装置120の原稿読取部121は、S101において画像形成装置110が印刷したテストチャートを読取り、画像データに変換する。原稿読取部121は、変換した画像データをメモリ等の記憶部に記憶する。
S103:画像診断装置130の画像診断部131は、S102でテストチャートから読み取った画像データを取得し、その画像データから診断領域を抽出する。画像診断部131は、さらに抽出した画像データの診断領域に基づいて画像形成装置110の不具合を診断し、その診断結果の情報をパラメータ予測部132へ通知する。
本実施例では、図7(b)に示すように、左寄せで印刷されたテストチャートの白地領域530aに1個の丸型マーカ541が挿入され、また図7(c)に示すように、右寄せで印刷されたテストチャートの白地領域530bに2個の丸型マーカ542が挿入されている。
画像診断部131は、テストチャートの画像データの丸型マーカを検出して左寄せで印刷されたテストチャートか、右寄せで印刷されたテストチャートかを判別し、画像データの黒領域510aと黒領域510bとを合成し、また色領域520aと色領域520bとを合成して診断領域として抽出する。さらに画像診断部131は、画像形成装置110の記憶部113に保存されているテストチャートの印刷データを取得する。
画像診断部131は、抽出した診断領域と、取得したテストチャートの印刷データとを比較し、診断領域の低温画ずれやチリ、カスレ等の画像の乱れの発生状況を解析して画像形成装置110の不具合を診断する。
S104:パラメータ予測部132は、画像診断部131から診断結果の情報を受け取ると、画像形成装置110から印刷設定情報(パラメータ)を取得し、診断結果の特徴と印刷設定情報(パラメータ)に基づいて最適なパラメータを予測し本処理を終了する。
なお、画像診断装置130は、予測したパラメータを画像形成装置110に通知し、画像形成装置110の制御部112は、通知されたパラメータを記憶部113に設定し、以降の印刷動作で当該パラメータを使用して印刷動作を行う。
このようにして、画像診断システムは、画像診断処理を行う。
次に、画像形成装置が行うテストチャート印刷処理を図9の実施例におけるテストチャート印刷処理の流れを示すフローチャートの図中Sで表すステップに従って図1、図3、図4および図7を参照しながら説明する。なお、このテストチャート印刷処理は、上述した図8のS101におけるテストチャートの印刷処理である。
S201:画像形成装置110の制御部112は、ユーザインタフェース111により、オペレーションパネル301に図4(a)に示す印刷基本設定のメニュー画面400を表示する。
ユーザインタフェース111は、印刷基本設定のメニュー画面400において用紙サイズ等の印刷設定値のユーザの操作による入力を受け付けた後、その他タブ402の選択操作を受け付けると図4(b)に示す画像診断用テストチャート印刷メニュー画面410をオペレーションパネル301に表示する。
ユーザインタフェース111は、画像診断用テストチャート印刷メニュー画面410においてユーザによるテストチャート印刷ボタン411の押下を受け付けると、図4(c)に示すテストチャートを印刷する場合のガイド画面420をオペレーションパネル301に表示する。
また、ユーザインタフェース111がテストチャート印刷ボタン411の押下を受け付けると、制御部112は、原稿データ作成部114にテストチャート作成命令を通知するとともに、図4(a)に示す印刷基本設定のメニュー画面400で入力された印刷設定情報を収集し、記憶部113に一時的に保存する。
S202:原稿データ作成部114は、制御部112からテストチャート作成命令を受け取ると、記憶部113に保存されている印刷設定情報を取得し、取得した印刷設定情報に基づいてテストチャートのテストパターンと配置位置を決定し、用紙サイズに合わせたテストチャートの印刷データ(第2の印刷データ)を作成する。
本実施例では、原稿データ作成部114は、画像形成装置110の電圧系の不具合を検出するための色領域と、画像形成装置110の定着器の不具合を検出するための黒領域とをテストパターンとする。
テストチャートを印刷する媒体は、A4サイズより小さな媒体であり、A4サイズの横幅(図6に示す長辺の長さH)における定着器の両端部付近で発生する不具合を検出するため、2枚の媒体に分けて手差しトレイ245の左側および右側に寄せて手差しトレイ245に載置される。
したがって、原稿データ作成部114は、手差しトレイ245の左側に載置される媒体に印刷するテストチャートの印刷データを、図7(b)に示すように、黒領域510および色領域520を配置して第2の印刷データとして生成する。
即ち、原稿データ作成部114は、図7(b)に示すように、印刷データの黒領域510を、図中矢印Aが示す媒体搬送方向における媒体P1の先端から長さLだけ離れた位置から媒体P1の後端までであって、媒体P1の横幅の全体にわたって配置し、また印刷データの色領域520を、媒体P1の横幅における媒体搬送方向における右側である手差しトレイの中央C付近であって、黒領域510と重ならない位置、即ち媒体搬送方向における媒体P1の先端から長さLまでの位置に配置する。
また、原稿データ作成部114は、図7(b)に示すように、印刷データの黒領域510および色領域520と重ならない白地領域530に、1個の丸型マーカ541を第2の印刷データに挿入する。
次に、原稿データ作成部114は、手差しトレイ245の右側に載置される媒体に印刷するテストチャートの印刷データを、図7(c)に示すように、黒領域510および色領域520を配置して第2の印刷データとして生成する。
即ち、原稿データ作成部114は、図7(c)に示すように、印刷データの黒領域510を、図中矢印Aが示す媒体搬送方向における媒体P2の先端から長さLだけ離れた位置から媒体P2の後端までであって、媒体P2の横幅の全体にわたって配置し、また印刷データの色領域520を、媒体P2の横幅における媒体搬送方向における左側である手差しトレイの中央C付近であって、黒領域510と重ならない位置、即ち媒体搬送方向における媒体P2の先端から長さLまでの位置に配置する。
また、原稿データ作成部114は、図7(c)に示すように、印刷データの黒領域510および色領域520と重ならない白地領域530に、2個の丸型マーカ542を第2の印刷データに挿入する。
このように、本実施例の原稿データ作成部114は、最大幅(図6に示す長さH)より狭い媒体の幅に応じて複数の第2の印刷データを生成する。即ち、原稿データ作成部114は、最大幅より狭く、最大幅の半分より広い媒体の幅に応じて図6に示すテストチャート500の第1の印刷データを媒体幅方向において2分割した2つの第2の印刷データを生成する。
次に、原稿データ作成部114は、手差しトレイ245の左側と右側に寄せて媒体を手差しトレイ245に載置して印刷する必要があるため、媒体の手差しトレイ245に載置する方法を提示する必要があると判断し、媒体を手差しトレイ245に載置する方法を誘導する図4(c)に示すガイド画面420のデータを生成し、記憶部113に保存する。さらに、原稿データ作成部114は、ガイド画面420の表示を指示するメッセージを制御部112に通知する。
S203:制御部112は、原稿データ作成部114からガイド画面の表示を指示するメッセージを受け取ると、ユーザインタフェース111にガイド画面の表示命令を通知する。ユーザインタフェース111は、ガイド画面の表示命令を受け取ると、記憶部113から図4(c)に示すガイド画面420のデータを取得し、印刷データに合わせた媒体の入れ方を誘導するガイド画面420をオペレーションパネル301に表示させる。
S204:ユーザは、図4(c)に示すガイド画面420に従って手差しトレイ245に媒体を載置するものとし、制御部112は、手差しトレイ245に媒体が載置されたことをセンサで検知すると、原稿データ作成部114および画像形成部115を制御してテストチャートの印刷を行う。
制御部112は、ユーザにより手差しトレイ245に左寄せで1枚目の媒体(最大幅より小さい幅の媒体)が載置されると、図7(b)に示すテストチャートの第2の印刷データを媒体に印刷し、さらにユーザにより手差しトレイ245に右寄せで2枚目の媒体(最大幅より小さい幅の媒体)が載置されると、図7(c)に示すテストチャートの第2の印刷データを媒体にそれぞれ印刷し、本処理を終了する。
このようにして画像形成装置110は、画像形成装置110の特定の位置における不具合の発生を検出するためのテストチャートを媒体に印刷する。
本実施例の画像形成装置110の制御部112は手差しトレイ245における媒体の載置位置をオペレーションパネル301に表示するとともに、媒体の載置位置に応じたテストチャートの印刷データ(第2の印刷データ)に基づいた画像を媒体の載置位置に応じて手差しトレイ245に載置されたそれぞれの媒体に形成するようにしたことにより、媒体の幅に応じて画像形成装置の特定の位置における印刷不具合を発見できるようになり、画像形成装置の印刷不具合を発見し易くすることができる。
次に、本実施例の変形例を説明する。
まず、3枚の媒体にテストチャートを印刷する変形例1を図10の変形例1における印刷結果の説明図を用いて説明する。
図10に示すように、変形例1では3枚の媒体P1〜P3に分割してテストチャートを印刷する。
図10(a)は、図6に示す幅Hより狭い幅の媒体P1を図3に示す手差しトレイ245に媒体搬送方向に対して左寄せで載置(媒体搬送方向における媒体P1の左端部を最大幅に開いたガイド部材に突き当てて載置)してテストチャートを印刷した場合の印刷結果を表している。
図中矢印Aが示す媒体搬送方向における黒領域510aの左端部に低温画ずれが白い部分として顕著に現れ、黒領域510aの右端部、即ち手差しトレイの中央C付近に低温画ずれが白い部分として散々に現れる。
図10(b)は、図6に示す幅Hより狭い幅の媒体P2を図3に示す手差しトレイ245に媒体搬送方向に対して中央部に載置(媒体搬送方向における媒体P2の両側端部を媒体幅に開いたガイド部材に突き当てて載置)してテストチャートを印刷した場合の印刷結果を表している。
図中矢印Aが示す媒体搬送方向における黒領域510bの全体、即ち手差しトレイの中央C付近に低温画ずれが白い部分として散々に現れる。
図10(c)は、図6に示す幅Hより狭い幅の媒体P3を図3に示す手差しトレイ245に媒体搬送方向に対して右寄せで載置(媒体搬送方向における媒体P3の右端部を最大幅に開いたガイド部材に突き当てて載置)してテストチャートを印刷した場合の印刷結果を表している。
図中矢印Aが示す媒体搬送方向における黒領域510cの右端部に低温画ずれが白い部分として顕著に現れ、黒領域510cの左端部、即ち手差しトレイの中央C付近に低温画ずれが白い部分として散々に現れる。
なお、変形例1では、図10(a)に示すように、媒体P1を手差しトレイに左寄せで載置してテストチャートを印刷した場合、1個の丸型マーカ541を印刷データに挿入して印刷し、図10(b)に示すように、媒体P2を手差しトレイの中央部に載置してテストチャートを印刷した場合、2個の丸型マーカ542を印刷データに挿入して印刷し、図10(c)に示すように、媒体P3を手差しトレイに右寄せで載置してテストチャートを印刷した場合、3個の丸型マーカ543を印刷データに挿入して印刷する。
これにより、左寄せでテストチャートを印刷した媒体P1と、中央部に載置して印刷した媒体P2と、右寄せでテストチャートを印刷した媒体P3とを区別することができる。
また、変形例1では、図4に示すガイド画面420を1枚目の媒体を左寄せ、2枚目の媒体を中央、3枚目の媒体を右寄せで手差しトレイに載置するように案内する画面に変更するものとする。
次に、4枚の媒体にテストチャートを印刷する変形例2を図11の変形例2における印刷結果の説明図を用いて説明する。
図11に示すように、変形例2では4枚の媒体P1〜P4に分割してテストチャートを印刷する。なお、媒体P1および媒体P2は、媒体P2の上に媒体P1を重ねて図3に示す手差しトレイ245に媒体搬送方向に対して左寄せで載置、媒体P3および媒体P4は、媒体P4の上に媒体P3を重ねて図3に示す手差しトレイ245に媒体搬送方向に対して右寄せで載置するものとする。
図11(a)は、図6に示す幅Hより狭い幅の媒体P1を図3に示す手差しトレイ245に媒体搬送方向に対して左寄せで載置(媒体搬送方向における媒体P1の左端部を最大幅に開いたガイド部材に突き当てて載置)してテストチャートを印刷した場合の印刷結果を表している。
色領域520aには、転写電圧に不良がある場合、チリやカスレが現れる。
図11(b)は、図6に示す幅Hより狭い幅の媒体P2を図3に示す手差しトレイ245に媒体搬送方向に対して左寄せで載置(媒体搬送方向における媒体P2の左端部を最大幅に開いたガイド部材に突き当てて載置)してテストチャートを印刷した場合の印刷結果を表している。
図中矢印Aが示す媒体搬送方向における黒領域510bの左端部に低温画ずれが白い部分として顕著に現れ、黒領域510bの右端部、即ち手差しトレイの中央C付近に低温画ずれが白い部分として散々に現れる。
図11(c)は、図6に示す幅Hより狭い幅の媒体P3を図3に示す手差しトレイ245に媒体搬送方向に対して右寄せで載置(媒体搬送方向における媒体P3の右端部を最大幅に開いたガイド部材に突き当てて載置)してテストチャートを印刷した場合の印刷結果を表している。
色領域520cには、転写電圧に不良がある場合、チリやカスレが現れる。
図11(d)は、図6に示す幅Hより狭い幅の媒体P4を図3に示す手差しトレイ245に媒体搬送方向に対して右寄せで載置(媒体搬送方向における媒体P3の右端部を最大幅に開いたガイド部材に突き当てて載置)してテストチャートを印刷した場合の印刷結果を表している。
図中矢印Aが示す媒体搬送方向における黒領域510dの右端部に低温画ずれが白い部分として顕著に現れ、黒領域510dの左端部、即ち手差しトレイの中央C付近に低温画ずれが白い部分として散々に現れる。
なお、変形例2では、図11(a)(b)に示すように、媒体P1および媒体P2を手差しトレイに左寄せで載置してテストチャートを印刷した場合、1個の丸型マーカ541を媒体P1、2個の丸型マーカ542を媒体P2の印刷データに挿入して印刷し、図11(c)(d)に示すように、媒体P3および媒体P4を手差しトレイに右寄せで載置してテストチャートを印刷した場合、3個の丸型マーカ543を媒体P3、4個の丸型マーカ544を媒体P4の印刷データに挿入して印刷する。
これにより、左寄せでテストチャートを印刷した1枚目の媒体P1および2枚目の媒体P2と、右寄せでテストチャートを印刷した3枚目の媒体P3および4枚目の媒体P4とを区別することができる。
また、変形例2では、図4に示すガイド画面420を1枚目および2枚目の媒体を重ねて左寄せ、3枚目および4枚目の媒体を重ねて右寄せで手差しトレイに載置するように案内する画面に変更するものとする。
以上説明したように、本実施例では、媒体の載置位置に応じたテストチャートの印刷データ(第2の印刷データ)に基づいた画像を媒体の載置位置に応じて手差しトレイに載置されたそれぞれの媒体に形成するようにしたことにより、媒体の幅に応じて画像形成装置の特定の位置における印刷不具合を発見できるようになり、画像形成装置の印刷不具合を発見し易くすることができるという効果が得られる。
なお、本実施例では、画像形成装置をプリンタとして説明したが、それに限られるものでなく、複写機、ファクシミリ装置、または複合機(MFP)等としても良い。
100 画像診断システム
110 画像形成装置
111 ユーザインタフェース
112 制御部
113 記憶部
114 原稿データ作成部
115 画像形成部
120 読取装置
121 画像読取部
130 画像診断装置
131 画像診断部
132 パラメータ予測部
200 用紙トレイ
210 給紙部
240 用紙搬送部
245 手差しトレイ
250 トナー像形成部
270 中間転写ベルト
271 2次転写ローラ
280 定着器
301 オペレーションパネル

Claims (9)

  1. 媒体を載置する媒体載置部と、
    前記媒体載置部における媒体の載置位置を誘導する画面を表示する表示部と、
    前記媒体載置部に載置された媒体を給紙する給紙部と、
    前記給紙部で給紙された媒体を媒体搬送方向に搬送するとともに、印刷データに基づいて該媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において前記画像形成部が形成可能な画像の最大幅の第1の印刷データと、前記第1の印刷データを前記媒体幅方向に範囲を変えて出力された複数の第2の印刷データとを生成する印刷データ生成部と、
    前記表示部、前記給紙部、前記印刷データ生成部、および前記画像形成部を制御し、前記印刷データ生成部が生成した印刷データに基づいた画像を前記媒体載置部に載置された媒体に形成する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記媒体載置部における媒体の載置位置を前記表示部に表示するとともに、前記載置位置に応じた前記第2の印刷データに基づいた画像を前記載置位置に応じて前記媒体載置部に載置されたそれぞれの媒体に形成することを特徴とする画像診断システム。
  2. 請求項1に記載の画像診断システムにおいて、
    印刷設定情報を記憶する記憶部と、
    前記制御部により媒体に形成された画像を読取る画像読取部と、
    前記画像読取部で読み取った画像を診断する画像診断部と、
    を有し、
    前記画像診断部は、画像の診断結果と前記記憶部に記憶された印刷設定情報に基づいて最適な印刷設定情報を予測することを特徴とする画像診断システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像診断システムにおいて、
    前記印刷データ生成部は、前記最大幅より狭い媒体の幅に応じて複数の前記第2の印刷データを生成し、
    前記制御部は、それぞれの前記第2の印刷データに基づいた画像を、前記最大幅より小さい幅のそれぞれの媒体に形成することを特徴とする画像診断システム。
  4. 請求項3に記載の画像診断システムにおいて、
    前記印刷データ生成部は、前記最大幅より狭く、前記最大幅の半分より広い媒体の幅に応じて前記第1の印刷データを媒体幅方向において2分割した2つの前記第2の印刷データを生成し、
    前記制御部は、
    第1の媒体を前記媒体載置部の一端部に寄せ、第2の媒体を前記媒体載置部の他端部に寄せて載置することを誘導する画面を前記表示部に表示し、
    それぞれの前記第2の印刷データに基づいた画像を、前記第1の媒体と前記第2の媒体に形成することを特徴とする画像診断システム。
  5. 請求項3に記載の画像診断システムにおいて、
    前記印刷データ生成部は、前記最大幅より狭く、前記最大幅の半分より広い媒体の幅に応じて前記第1の印刷データを媒体幅方向および媒体搬送方向において4分割した4つの前記第2の印刷データを生成し、
    前記制御部は、
    第1の媒体および第2の媒体を重ねて前記媒体載置部の一端部に寄せ、第3の媒体および第4の媒体を重ねて前記媒体載置部の他端部に寄せて載置することを誘導する画面を前記表示部に表示し、
    それぞれの前記第2の印刷データに基づいた画像を、前記第1の媒体、前記第2の媒体、前記第3の媒体、および第4の媒体に形成することを特徴とする画像診断システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の画像診断システムにおいて、
    前記画像形成部は、印刷データに基づいて形成した現像剤像を転写装置で媒体に転写し、該現像剤像を定着装置で加熱して媒体に定着させて画像を形成し、
    前記第1の印刷データは、前記定着装置の不良を発見するための黒領域と、前記転写装置の不良を発見するための色領域とを有する試験印刷用の印刷データであることを特徴とする画像診断システム。
  7. 請求項6に記載の画像診断システムにおいて、
    前記定着装置は、現像剤像を加熱する回転可能な定着ローラを有し、
    前記黒領域は、前記定着ローラの回転軸方向の画像形成可能な幅全体にわたり、かつ前記媒体搬送方向における前記第1の印刷データの先端部から前記定着ローラの円周と同じ長さを隔て配置されていることを特徴とする画像診断システム。
  8. 請求項7に記載の画像診断システムにおいて、
    前記色領域は、前記定着ローラの回転軸方向における中央部であって、前記黒領域が配置されていない位置に配置されていることを特徴とする画像診断システム。
  9. 媒体を載置する媒体載置部と、
    前記媒体載置部における媒体の載置位置を誘導する画面を表示する表示部と、
    前記媒体載置部に載置された媒体を給紙する給紙部と、
    前記給紙部で給紙された媒体を媒体搬送方向に搬送するとともに、印刷データに基づいて該媒体に画像を形成する画像形成部と、
    前記媒体搬送方向と直交する媒体幅方向において前記画像形成部が形成可能な画像の最大幅の第1の印刷データと、前記第1の印刷データを前記媒体幅方向に範囲を変えて出力された複数の第2の印刷データとを生成する印刷データ生成部と、
    前記表示部、前記給紙部、前記印刷データ生成部、および前記画像形成部を制御し、前記印刷データ生成部が生成した印刷データに基づいた画像を前記媒体載置部に載置された媒体に形成する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記媒体載置部における媒体の載置位置を前記表示部に表示するとともに、前記載置位置に応じた前記第2の印刷データに基づいた画像を前記載置位置に応じて前記媒体載置部に載置されたそれぞれの媒体に形成することを特徴とする画像形成装置。
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