JP2020053581A - パワーコンディショナの止水構造及び止水方法 - Google Patents

パワーコンディショナの止水構造及び止水方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パワーコンディショナを外壁に取り付ける作業を行う際に、シール材を塗布する作業を行わなくとも内部の止水を簡易に行うことができるパワーコンディショナの止水構造を提供する。【解決手段】建物の外壁10に取り付けられ、蓄電池に接続されるパワーコンディショナ30を具備し、パワーコンディショナ30の背面には、当該パワーコンディショナ30の内部に接続された電線32が挿通される背面配線孔38が形成されると共に、前記背面配線孔38の少なくとも上方、左方及び右方を囲う第二背面部材50が設けられ、第二背面部材50の外壁10に対向する面には、外壁10に当接すると共に、当該外壁10の表面の形状に追従して変形可能な止水部材55が設けられる。【選択図】図1

Description

本発明は、パワーコンディショナの止水構造及び止水方法の技術に関する。
従来、屋外に設置されるパワーコンディショナの技術は公知となっている。例えば、特許文献1に記載の如くである。
特許文献1には、家屋の外壁に取り付けられるパワーコンディショナが記載されている。
上述のようなパワーコンディショナの内部と家屋の内部とは、電線で接続される。上記電線は、上記パワーコンディショナの外壁側に設けられた配線孔を介して、当該パワーコンディショナの内部に挿通される。
ここで、上記配線孔を介して雨水がパワーコンディショナの内部に侵入すると、パワーコンディショナの故障の原因となるため、上記配線孔の周囲にシール材を塗布して止水を行う必要がある。
しかしながら、パワーコンディショナの設置作業において、一般的に、パワーコンディショナを外壁に対して取り付ける作業者と、シール材を塗布して止水を行う作業者と、は互いに異なる作業者であるため、パワーコンディショナを外壁に取り付ける作業の後、シール材を塗布する作業まで期間が空いてしまう場合がある。このような場合、上記配線孔を介して雨水がパワーコンディショナの内部に侵入するおそれがある。従って、パワーコンディショナを外壁に取り付ける作業を行う際に、シール材を塗布する作業を行わなくとも内部の止水が簡易に行われることが望ましい。
特開2017−169271号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、パワーコンディショナを外壁に取り付ける作業を行う際に、シール材を塗布する作業を行わなくとも内部の止水を簡易に行うことができるパワーコンディショナの止水構造及び止水方法を提供するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、建物の外壁に取り付けられ、蓄電池に接続されるパワーコンディショナを具備し、前記パワーコンディショナの背面には、当該パワーコンディショナの内部に接続された電線が挿通される背面配線孔が形成されると共に、前記背面配線孔の少なくとも上方、左方及び右方を囲う配線孔囲み部材が設けられ、前記配線孔囲み部材の前記外壁に対向する面には、前記外壁に当接すると共に、当該外壁の表面の形状に追従して変形可能な止水部材が設けられるものである。
請求項2においては、前記外壁には、前記電線が挿通される外壁配線孔が形成され、前記背面配線孔は、前記外壁配線孔よりも上方に位置するものである。
請求項3においては、前記パワーコンディショナは、前記建物の外壁に止具を介して取り付けられた壁掛金具に対して固定され、前記パワーコンディショナの背面には、前記壁掛金具の上方、左方及び右方を囲う壁掛金具囲み部材が設けられ、前記壁掛金具囲み部材に接触し、かつ、当該パワーコンディショナの背面と前記外壁との間の隙間を埋めるように、シール材が塗布されているものである。
請求項4においては、前記配線孔囲み部材は、前記壁掛金具囲み部材の一部を構成するものである。
請求項5においては、前記配線孔囲み部材は、前記背面配線孔の上方、下方、左方及び右方を囲う構成とされ、前記止水部材は、前記背面配線孔の上方、左方及び右方において連続するように設けられた第一止水部と、前記背面配線孔の下方において前記第一止水部と離間するように設けられた第二止水部と、を有するものである。
請求項6においては、建物の外壁に取り付けられ、蓄電池に接続されるパワーコンディショナの止水方法であって、前記パワーコンディショナの背面には、当該パワーコンディショナの内部に接続された電線が挿通される背面配線孔が形成されると共に、当該背面配線孔の少なくとも上方、左方及び右方を囲う配線孔囲み部材が設けられ、前記配線孔囲み部材の前記外壁に対向する面には、前記外壁に当接した状態で当該外壁の表面の形状に追従して変形可能な止水部材が設けられ、前記止水部材が前記外壁に当接するように、前記パワーコンディショナを前記外壁に取り付けるものである。
請求項7においては、前記止水部材は、前記パワーコンディショナが前記壁掛金具に固定される前の状態で、前記配線孔囲み部材の前記外壁に対向する面において、当該配線孔囲み部材の上端部、左端部及び右端部よりも前記背面配線孔側に位置するものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、パワーコンディショナを外壁に取り付ける作業を行う際に、シール材を塗布する作業を行わなくとも内部の止水を簡易に行うことができる。
請求項2においては、電線を伝って、水がパワーコンディショナの内部に侵入することを抑制することができる。
請求項3においては、建物の内部への水の浸入を容易に抑制することができる。
請求項4においては、壁掛金具囲み部材及び配線孔囲み部材の構成を簡略化することができる。
請求項5においては、下方からのパワーコンディショナの内部への水の浸入を抑制することができる。また、背面配線孔の下方に位置する第二止水部を、第一止水部と離間するように設けているので、配線孔囲み部材に囲われた領域に水が浸入した場合でも、第一止水部と第二止水部との間の隙間を介した排水が可能となる。
請求項6においては、パワーコンディショナを外壁に取り付ける作業を行う際に、シール材を塗布する作業を行わなくとも内部の止水を簡易に行うことができる。
請求項7においては、止水部材が外壁に当接して変形した場合に、反背面配線孔側にはみ出すようなことを抑制することができる。
本発明の第一実施形態に係るパワーコンディショナの止水構造を示した、外壁を省略した背面図。 図1におけるX−X断面図。 図2の一部を拡大した断面図。 壁掛金具を示す正面図。 壁掛金具に固定される前のパワーコンディショナを示した背面図。 第二背面部材を示す斜視図。 パワーコンディショナの止水方法を示すフローチャート。 パワーコンディショナを壁掛金具に取り付ける前の状態を示す図2に対応する断面図。 パワーコンディショナを壁掛金具に取り付けた後の状態を示す図2に対応する断面図。 (a)パワーコンディショナを壁掛金具に取り付ける前の状態を示す図1におけるY−Y断面図。(b)パワーコンディショナを壁掛金具に取り付けた後の状態を示す(a)に対応する断面図。(c)シール材を塗布した状態を示す(b)に対応する断面図。 本発明の第二実施形態に係るパワーコンディショナの止水構造を示した、図1に対応する断面図。
以下では、図中の矢印に基づいて、前後方向、左右方向及び上下方向を定義して説明を行う。
まず、図1から図6までを用いて、本発明の第一実施形態に係る止水構造1について説明する。
本実施形態に係る止水構造1は、後述するパワーコンディショナ30の背面と、後述する外壁10と、の間の隙間の止水に関する構造である。本実施形態に係る止水構造1は、図1及び図2に示すように、主として、外壁10、壁掛金具20、パワーコンディショナ30及びシール材60を具備する。
外壁10は、住宅等の建物の外側の面を構成するものである。図1及び図2に示すように、外壁10には、当該外壁10を厚さ方向(前後方向)に貫通する外壁配線孔11が形成されている。外壁配線孔11には、後述するパワーコンディショナ30の電線32が挿通される。図例では、外壁配線孔11は、上下に間隔を空けて形成された、正面視円形状の3つの孔からなる。以下では、必要に応じて、3つの孔のうち上側に位置するものを上側外壁配線孔11a、中央に位置するものを中央外壁配線孔11b、下側に位置するものを下側外壁配線孔11cと称して説明する。
壁掛金具20は、外壁10に取り付けられると共に、後述するパワーコンディショナ30が固定されるものである。壁掛金具20は、ネジやボルト等の止具を介して外壁10に対して固定される。この際、外壁10には、止具が挿通する孔が形成される。壁掛金具20は、板状とされており、厚さ方向(前後方向)を外壁10の厚さ方向に沿わせて配置される。壁掛金具20は、図1及び図4に示すように、前後方向に見て略T字状とされている。壁掛金具20は、主として、上部21、接続部24及び下部25を具備する。
上部21は、左右方向に長尺状とされている。上部21の前面における上側部位には、後述するパワーコンディショナ30の上側被係合部35に対応する上側係合部22が形成されている(図8参照)。図例では、上側係合部22は、上方に向けて突出する形状とされている。また、上側係合部22は、上部21において左右に一対形成されている。
また、上部21の左右両側部には、厚さ方向に貫通し、止具が挿通される止具挿通孔23が形成されている。止具挿通孔23は、上下に間隔を空けて複数(図例では4つ)形成されている。図例では、止具挿通孔23は、上下に長尺な長孔状とされている。上記複数の止具挿通孔23のうち、いずれかを介して止具が挿通されることで、壁掛金具20は、外壁10に固定される。
接続部24は、上部21の下方における左右方向中央部に設けられた部分である。接続部24は、上部21及び後述する下部25を接続するものである。接続部24は、左右寸法が上部21の左右寸法よりも小さく形成される、接続部24は、上下に長尺状とされている。
下部25は、接続部24の下方に設けられた部分である。下部25は、左右寸法が上部21の左右寸法よりも小さく、接続部24の左右寸法よりも大きく形成される。下部25の下端部には、後述するパワーコンディショナ30の下側被係合部36に対応する下側係合部26が形成されている。下側係合部26は、下部25の下端部から前方に突出するように設けられる。下側係合部26には、ネジ等の止具のための孔である止具孔27が複数(図例では3つ)形成されている。
また、下部25の左右両側部には、上部21と同様、止具挿通孔23が形成されている。止具挿通孔23は、上下に間隔を空けて複数(図例では4つ)形成されている。
図1から図3、図5に示すパワーコンディショナ30(ハイブリッドパワコン)は、電力を適宜変換するものである。パワーコンディショナ30は、住宅等の建物に設置された蓄電池(不図示)や建物内部の分電盤(不図示)、系統電源に接続される。これにより、パワーコンディショナ30は、蓄電池から放電された電力を、分電盤を介して負荷に出力可能であると共に、系統電源からの電力を蓄電池に出力可能な蓄電システムを構成する。
また、パワーコンディショナ30は、太陽光を利用した発電が可能な太陽光発電部に接続可能とされている。これによれば、パワーコンディショナ30は、太陽光発電部で発電された電力を負荷に出力可能であると共に、太陽光発電部で発電された電力を蓄電池に出力可能となる。
パワーコンディショナ30は、図1及び図2、図5に示すように、上下に長尺な直方体状とされている。また、パワーコンディショナ30は、図2に示すように、壁掛金具20に固定される。パワーコンディショナ30は、主として、内部機器31、電線32、ケース33、第一背面部材40を具備する。
内部機器31は、電力の変換機能を発揮するパワーコンディショナ30の主要部分である。内部機器31は、後述するケース33内に収容される。電線32は、内部機器31に接続されると共に、建物の内部側において分電盤に接続されるものである。
ケース33は、パワーコンディショナ30の外郭を構成するものである。ケース33は、箱状とされている。ケース33は、パワーコンディショナ30の背面を構成する背板34を有している。背板34には、上側被係合部35、下側被係合部36及び背面配線孔38が形成されている。
上側被係合部35は、壁掛金具20の上側係合部22に係合されるものである。上側被係合部35は、背板34の背面において、上側係合部22に対応した位置に形成される。上側被係合部35は、下方に向けて開口し、上側係合部22の形状に応じた凹部を有するものとされている(図8参照)。上側被係合部35の凹部の内部に上側係合部22が収容されることで、上側被係合部35と上側係合部22とが係合する。
下側被係合部36は、壁掛金具20の下側係合部26に係合されるものである。下側被係合部36は、背板34の下端から下方に向けて突出する。下側被係合部36は、厚さ方向(前後方向)を壁掛金具20の厚さ方向に沿わせた板状とされ、背板34の左右方向中央に形成されている。下側被係合部36は、図2に示すように、当該下側被係合部36の後面が、下側係合部26の前面に当接する。下側被係合部36には、止具挿通孔37が形成されている。
止具挿通孔37は、下側被係合部36を厚さ方向に貫通し、ネジ等の止具が挿通される孔である。止具挿通孔37は、前後方向に見て、止具孔27と重なり合うように、止具孔27に応じた数(図例では3つ)形成される。止具挿通孔37を挿通させたネジを、止具孔27に連結させることで、壁掛金具20に対してパワーコンディショナ30を固定することができる。
背面配線孔38は、図2及び図3に示すように、背板34を厚さ方向に貫通し、電線32が挿通される孔である。背面配線孔38は、図1に示すように、背板34における左下隅部に形成されている。図例では、背面配線孔38は、上下に長尺な長孔状とされている。また、図例では、背面配線孔38は、背板34において前方へ凹むように形成された凹部の底部分に形成されている。背面配線孔38は、上下寸法及び幅寸法が、外壁配線孔11を構成する各孔(上側外壁配線孔11a、中央外壁配線孔11b及び下側外壁配線孔11c)の内径寸法よりも大きく形成されている。
背面配線孔38は、外壁配線孔11よりも上方に位置する。ここで、背面配線孔38が外壁配線孔11よりも上方に位置する状態とは、背面配線孔38の下端が外壁配線孔11の下端(下側外壁配線孔11cの下端)よりも上方に位置する状態と、背面配線孔38の上端が外壁配線孔11の上端(上側外壁配線孔11aの上端)よりも上方に位置する状態と、のうち少なくとも一方を満たしている状態を指す。これによれば、電線32を、背面配線孔38から外壁配線孔11へ下るように傾斜して配線させることができるので、上記電線32を伝って、水がパワーコンディショナ30の内部に侵入することを抑制することができる。
図例では、背面配線孔38の下端が下側外壁配線孔11cの下端よりも上方に位置し、背面配線孔38の上端が外壁配線孔11の上側外壁配線孔11aの上端よりも上方に位置した例を示している。また、図例では、前後方向に見て、背面配線孔38が、上側外壁配線孔11a及び中央外壁配線孔11bと重なり合う一方、下側外壁配線孔11cとは重なり合わない例を示している。
また、本実施形態では、背面配線孔38と外壁配線孔11との間に、二点鎖線で示す筒状のスリーブ12を介在させている。スリーブ12は、背面配線孔38と、上側外壁配線孔11a、中央外壁配線孔11b及び下側外壁配線孔11cとを連通するように配置される。また、スリーブ12は、外壁10に取り付けられる。
第一背面部材40は、図1に示すように、背板34の背面において、壁掛金具20の上方、左方及び右方を囲うように設けられたものである。第一背面部材40は、発泡ポリエチレン等の発泡樹脂によって形成される。第一背面部材40は、上部41、左部42及び右部43を有している。
上部41は、第一背面部材40のうち、壁掛金具20の上方に配置される部分である。上部41は、左右方向に長尺な四角柱状に形成されている。上部41は、当該上部41の上端部が、背板34の上端部よりも僅かに下方に位置するように配置される。また、上部41は、当該上部41の左右両端部が、背板34の左右両端部よりも僅かに左右方向中央側に位置するように、背板34の左右方向の略全体に亘って設けられている。また、図例では、上部41は、当該上部41の下端部が壁掛金具20の上部21の上端部に隣接するように配置されている。
左部42は、第一背面部材40のうち、壁掛金具20の左方に配置される部分である。左部42は、上下方向に長尺な四角柱状に形成されている。左部42は、当該左部42の左端部が、背板34の左端部よりも僅かに右側に位置するように配置されている。また、左部42は、上側被係合部35と後述する第二背面部材50との間に配置される。図例では、左部42は、上端部が上側被係合部35の下端部に隣接すると共に、下端部が第二背面部材50の上端部(後述する上部51の上端部)に隣接するように配置されている。また、左部42は、右端部が、壁掛金具20の上部21の左端部に隣接するように配置されている。
右部43は、第一背面部材40のうち、壁掛金具20の右方に配置される部分である。右部43は、上下方向に長尺な四角柱状に形成されている。右部43は、当該右部43の右端部が、背板34の右端部よりも僅かに左側に位置するように配置されている。また、右部43は、上端部が上側被係合部35の下端部に隣接すると共に、下端部が背板34の下端部よりも僅かに上側に位置している。また、右部43は、左端部が、壁掛金具20の上部21の右端部に隣接するように配置されている。
上述した第一背面部材40においては、上部41、左部42及び右部43の厚さ寸法(前後寸法)は、それぞれ同寸法とされている。また、左部42及び右部43の幅寸法(左右寸法)は、互いに同寸法とされ、上部41の幅寸法(上下寸法)は、左部42及び右部43の幅寸法(左右寸法)よりも大きく形成されている。
また、第一背面部材40は、第二背面部材50を具備する。
第二背面部材50は、図1及び図5に示すように、背板34の背面において、背面配線孔38の上方、左方、右方及び下方を囲うように設けられたものである。第二背面部材50は、背板34の左下隅に設けられている。また、第二背面部材50は、第一背面部材40の一部として、左部42の下方において壁掛金具20の左方に配置される。すなわち、本実施形態では、背面配線孔38を囲う第二背面部材50を、壁掛金具20の左方に配置される第一背面部材40の一部として兼用している。
第二背面部材50は、図1及び図5、図6に示すように、四方枠状とされている。第二背面部材50は、第一背面部材40と同様、発泡ポリエチレン等の発泡樹脂によって形成される。第二背面部材50は、上部51、左部52、右部53、下部54及び止水部材55を具備する。
上部51は、第二背面部材50のうち、背面配線孔38の上方に位置する部分である。上部51は、左右方向に長尺状とされている。
左部52は、第二背面部材50のうち、背面配線孔38の左方に位置する部分である。左部52は、上下方向に長尺状とされている。また、左部52は、左端部が、第一背面部材40の左部42の左端部と、同一平面状とされている。
右部53は、第二背面部材50のうち、背面配線孔38の右方に位置する部分である。右部53は、上下方向に長尺状とされている。
下部54は、第二背面部材50のうち、背面配線孔38の下方に位置する部分である。下部54は、左右方向に長尺状とされている。下部54は、下端部が背板34の下端部よりも僅かに上側に位置している。
本実施形態では、第二背面部材50は、上部51、左部52、右部53及び下部54が一体的に成形されたことで、互いに連続するように形成されている。なお、第二背面部材50としては、このような態様に限られず、互いに別体とされた上部51、左部52、右部53及び下部54を組み合わせて形成したものでもよい。
また、上述した第二背面部材50においては、上部51、左部52、右部53及び下部54の厚さ寸法(前後寸法)は、それぞれ同寸法とされており、また、第一背面部材40の厚さ寸法(前後寸法)と同寸法とされている。また、上部51及び下部54の幅寸法(上下寸法)、左部52及び右部53の幅寸法(左右寸法)は、それぞれ同寸法とされており、また、第一背面部材40の左部42及び右部43の幅寸法(左右寸法)と同寸法とされている。
止水部材55は、外壁10に当接すると共に、外壁10の表面の形状に追従して変形可能な部材である。止水部材55は、第二背面部材50の後面(外壁10に対向する面)に設けられる。止水部材55は、ゴム系材料によって形成される。止水部材55は、図10(a)、(b)に示すように、パワーコンディショナ30が、壁掛金具20に固定された状態で、外壁10に対して押し付けられるように当接することで変形する。
止水部材55は、第二背面部材50の上部51、左部52及び右部53において、背面配線孔38の上方、左方及び右方において連続するように設けられる。すなわち、止水部材55は、図1及び図5に示すように、背面配線孔38の上方、左方及び右方の三方を隙間無く囲うように配置される。止水部材55が外壁10に当接することで、背面配線孔38の上方、左方及び右方の三方において、水が浸入する隙間を無くすことができ、背面配線孔38側に水が浸入することを抑制することができる。止水部材55は、上止水部56、左止水部57及び右止水部58を有する。
上止水部56は、止水部材55のうち、背面配線孔38の上方に位置する部分である。上止水部56は、第二背面部材50の上部51に設けられる。上止水部56は、外壁10に当接した状態で、第二背面部材50の上部51の上端部よりも上方にはみ出さない(位置しない)構成とされている(図1及び図3参照)。また、上止水部56は、外壁10に当接した状態で、第二背面部材50の左部52の左端部よりも左方にはみ出さず、また、右部53の右端部よりも右方にはみ出さない構成とされている(図1参照)。
上止水部56は、図5及び図6、図8に示すように、外壁10に当接していない状態(パワーコンディショナ30が壁掛金具20に固定される前の状態)で、左右方向に長尺な四角柱状に形成されている。また、上止水部56は、図5及び図6に示すように、外壁10に当接していない状態で、第二背面部材50の上部51の上端部よりも下側に位置する。また、上止水部56は、外壁10に当接していない状態で、第二背面部材50の左部52の左端部よりも右方に位置すると共に、右部53の右端部よりも左方に位置する。また、図例では、上止水部56は、当該上止水部56の下端部と、第二背面部材50の上部51の下端部と、が同一平面状となるように配置されている。
左止水部57は、止水部材55のうち、背面配線孔38の左方に位置する部分である。左止水部57は、第二背面部材50の左部52に設けられる。左止水部57は、外壁10に当接した状態で、第二背面部材50の左部52の左端部よりも左方にはみ出さない構成とされている(図1及び図10(b)、(c)参照)。
左止水部57は、外壁10に当接していない状態で、上下方向に長尺な四角柱状に形成されている。また、左止水部57は、図5に示すように、外壁10に当接していない状態で、第二背面部材50の左部52の左端部よりも右方に位置する。また、図例では、左止水部57は、当該左止水部57の右端部と、第二背面部材50の左部52の右端部と、が同一平面状となるように配置されている。また、左止水部57は、当該左止水部57の上端部が上止水部56の下端部と隙間無く接すると共に、当該左止水部57の左端部が、上止水部56の左端部と同一平面状となるように配置されている。
右止水部58は、止水部材55のうち、背面配線孔38の右方に位置する部分である。右止水部58は、第二背面部材50の右部53に設けられる。右止水部58は、外壁10に当接した状態で、第二背面部材50の右部53の右端部よりも右方にはみ出さない構成とされている(図1参照)。
右止水部58は、外壁10に当接していない状態で、上下方向に長尺な四角柱状に形成されている。また、右止水部58は、図5に示すように、外壁10に当接していない状態で、第二背面部材50の右部53の右端部よりも左方に位置する。また、図例では、右止水部58は、当該右止水部58の左端部と、第二背面部材50の右部53の左端部と、が同一平面状となるように配置されている。また、右止水部58は、当該右止水部58の上端部が上止水部56の下端部に対して隙間無く接すると共に、当該右止水部58の右端部が、上止水部56の右端部と同一平面状となるように配置されている。
上述した止水部材55においては、上止水部56、左止水部57及び右止水部58の厚さ寸法(前後寸法)は、それぞれ同寸法とされている。また、上止水部56の幅寸法(上下寸法)、左止水部57及び右止水部58の幅寸法(左右寸法)は、それぞれ同寸法とされている。
シール材60は、パワーコンディショナ30の背面と外壁10との間の隙間を埋めるように充填される材料である。シール材60は、硬化前において不定形のペースト状とされ、硬化後において止水性を有する。シール材60は、第一背面部材40に接触し、かつ、パワーコンディショナ30の背面と外壁10との間の隙間を埋めるように塗布される。本実施形態では、シール材60は、図1及び図2、図10(c)に示すように、第一背面部材40の外方に向く面(第一背面部材40の上部41の上面、左面及び右面、左部42の左面、右部43の右面、第二背面部材50の左部52の左面)の全体と、外壁の前面と、パワーコンディショナ30の背板の背面(後面)と、によって区画される空間を埋めるように塗布される。図例では、シール材60を、中塗りで示している。
上述したようなパワーコンディショナ30の止水構造1としたことで、建物の内部への水の浸入を容易に抑制することができる。すなわち、上述のようにシール材60を塗布する構成とすることで、外壁に形成された止具が挿通される孔にシール材60を塗布する場合や、壁掛金具20の外形を構成する縁部に沿ってシール材60を塗布する場合と比べて、外壁に形成された止具が挿通される孔の上方、左方及び右方の止水を容易に行うことができ、建物の内部への水の浸入を抑制することができる。また、第一背面部材40に接触するようにシール材60を塗布する構成とすることで、パワーコンディショナ30の背面と外壁10との間の隙間が大きい場合であっても、上記隙間を埋めるようにシール材60を塗布し易いものとすることができる。
また、本実施形態では、第一背面部材40によって囲われた範囲に背面配線孔38が形成されているので、上述のようにシール材60を塗布することで、背面配線孔38を介してパワーコンディショナ30の内部に水が浸入することを抑制することができる。
また、第二背面部材50を上述したような構成としたことで、パワーコンディショナ30を壁掛金具20に固定した状態で、背面配線孔38の上方、左方及び右方において水が浸入する隙間を無くすことができる。これにより、シール材60の塗布が施される前の状態においても、背面配線孔38を介してパワーコンディショナ30の内部へ水が浸入することを抑制することができる。
また、パワーコンディショナ30の設置作業においては、パワーコンディショナ30を外壁10に対して取り付ける作業と、シール材60を塗布する作業と、における作業者及び作業日程が異なる場合がある。このような場合、パワーコンディショナ30を外壁10に対して取り付けた後、シール材60を塗布するまでの空いた期間に雨が降るおそれがある。本実施形態に係る止水構造1によれば、このような場合であっても、壁掛金具20の上方、左方及び右方に配置された第一背面部材40によって、雨水の建物の内部への浸入を抑制することができる。また、第二背面部材50を設けたことで、背面配線孔38を介したパワーコンディショナ30の内部への水の浸入を抑制することができる。
以下では、図5から図10までを用いて、上述したようなパワーコンディショナ30を外壁10に取り付けるにあたって、建物の内部及びパワーコンディショナ30の内部への止水が施されるように取り付ける方法(止水方法)について説明する。
図7に示すように、まず、壁掛金具20を、外壁10に取り付ける(ステップS10)。この際、所定の止具を、図1及び図4に示した止具挿通孔23及び外壁10に挿通させることで、壁掛金具20を外壁10に取り付ける。この場合、予め外壁10に止具が挿通する孔を形成するようにしてもよい。
次に、外壁10に取り付けられた壁掛金具20に、パワーコンディショナ30を固定する(ステップS11)。図5に示すように、取り付け前のパワーコンディショナ30の背板34には、上部41を除いた第一背面部材40(第二背面部材50及び止水部材55)が予め設けられている。
なお、本実施形態では、パワーコンディショナ30を壁掛金具20に固定する前に、図6に示したような予め一体的に形成された第二背面部材50を、パワーコンディショナ30の背板34に取り付ける構成としている。第二背面部材50は、両面テープ等の適宜の粘着材によって背板34に取り付けられる。このような構成によれば、パワーコンディショナ30を施工現場で搬送する際において、パワーコンディショナ30の本体(第二背面部材50を除いた部分)と、第二背面部材50と、を分けて搬送することができる。これにより、パワーコンディショナ30の本体と第二背面部材50とを一体として搬送する場合と比べて、比較的破損しやすい材料で形成された第二背面部材50が、搬送中においてパワーコンディショナ30の自重等で破損することを防止することができる。また、予め一体的に形成された第二背面部材50を、施工現場で簡単に背板34に取り付けることができる。
パワーコンディショナ30を壁掛金具20に取り付ける際には、図8に示すように、まず、パワーコンディショナ30の上側被係合部35を上側係合部22に対して引っ掛けるように係合させる。ここで、図5に示した例では、背板34に上部41を設けていない構成としているので、パワーコンディショナ30の上側被係合部35を上側係合部22に係合させる際に、外壁10と第一背面部材40の上部41とが干渉して、係合の妨げになることを抑制することができる。
上述のように、パワーコンディショナ30の上側被係合部35を上側係合部22に対して引っ掛けた状態では、パワーコンディショナ30の仮固定が可能となる。また、この際に、図3に示すように、パワーコンディショナ30の電線32を、スリーブ12を介して外壁10の外壁配線孔11に挿通させる。
次に、パワーコンディショナ30の上側被係合部35を上側係合部22に係合させた状態で、壁掛金具20の下側係合部26の前面に、パワーコンディショナ30の下側被係合部36の後面を当接させると共に、下側被係合部36の止具挿通孔37に挿通させたネジを、下側係合部26の止具孔27に連結させる。これにより、パワーコンディショナ30は壁掛金具20に対して固定される。
パワーコンディショナ30が、壁掛金具20に対して取り付けられる際には、図10(a)及び図10(b)に示すように、止水部材55が、外壁10に押し付けられて、四方(上下左右方向)に延びるように外壁10の表面の形状に追従して変形する。
次に、図9に示すように、パワーコンディショナ30の背板34に、第一背面部材40の上部41を設ける(ステップS12)。上部41は、両面テープ等の適宜の粘着材によって背板34に取り付けられる。
次に、図10(c)に示すように、第一背面部材40(第二背面部材50)に接触し、かつ、パワーコンディショナ30の背面と外壁10との間の隙間を埋めるように、シール材60を塗布する(ステップS13)。図1に示すように、第一背面部材40(第二背面部材50)の外方に向く面の全体に接触するようにシール材60を塗布することで、パワーコンディショナ30の背面と外壁10との間の隙間が大きい場合であっても、上記隙間を埋めるようにシール材60を塗布し易いものとすることができる。すなわち、パワーコンディショナ30の背面と外壁10との間の隙間が大きい場合、塗布したシール材60が、内方側(壁掛金具20)に流れ易くなり、上記隙間を埋め難くなるおそれがある。本実施形態によれば、パワーコンディショナ30の背面と外壁10との間の隙間が大きい場合であっても、上記第一背面部材40を設けたことで、シール材60が、内方側に流れることを抑制し、シール材60を塗布し易いものとすることができる。
以上のように、本発明の第一実施形態に係るパワーコンディショナ30の止水構造1は、
建物の外壁10に取り付けられ、蓄電池に接続されるパワーコンディショナ30を具備し、
前記パワーコンディショナ30の背面には、当該パワーコンディショナ30の内部に接続された電線32が挿通される背面配線孔38が形成されると共に、前記背面配線孔38の少なくとも上方、左方及び右方を囲う第二背面部材50(配線孔囲み部材)が設けられ、
前記第二背面部材50の前記外壁10に対向する面には、前記外壁10に当接すると共に、当該外壁10の表面の形状に追従して変形可能な止水部材55が設けられるものである。
このような構成により、パワーコンディショナ30を外壁10に取り付ける作業を行う際に、シール材60を塗布する作業を行わなくとも内部の止水を簡易に行うことができる。すなわち、上記構成によれば、パワーコンディショナ30を外壁10に取り付けた状態で、止水部材55による背面配線孔38の周囲(上方、左方及び右方)の止水が可能となる。これにより、本実施形態のように、背面配線孔38を囲うように、パワーコンディショナ30の背面と外壁10との間の隙間を埋めるようにシール材60を塗布するものにおいて、パワーコンディショナ30を壁掛金具20に固定した状態で、かつ、シール材60の塗布が施されていない状態であっても、背面配線孔38を介してパワーコンディショナ30の内部へ水が浸入することを抑制することができる。
また、前記外壁10には、前記電線32が挿通される外壁配線孔11が形成され、
前記背面配線孔38は、前記外壁配線孔11よりも上方に位置するものである。
このような構成により、電線32を伝って、水がパワーコンディショナ30の内部に侵入することを抑制することができる。すなわち、背面配線孔38を外壁配線孔11よりも上方に位置するようにしたことで、電線32が背面配線孔38から外壁配線孔11へ下るように傾斜して配線できるので、上記電線32を伝って、水がパワーコンディショナ30の内部に侵入することを抑制することができる。
また、前記パワーコンディショナ30は、前記建物の外壁10に止具を介して取り付けられた壁掛金具20に対して固定され、
前記パワーコンディショナ30の背面には、前記壁掛金具20の上方、左方及び右方を囲う第一背面部材40(壁掛金具囲み部材)が設けられ、
前記第一背面部材40に接触し、かつ、当該パワーコンディショナ30の背面と前記外壁10との間の隙間を埋めるように、シール材60が塗布されているものである。
このような構成により、建物の内部への水の浸入を容易に抑制することができる。すなわち、パワーコンディショナ30の背面に設けられた第一背面部材40に接触し、かつ、パワーコンディショナ30の背面と外壁10との間の隙間を埋めるようにシール材60を塗布する構成とすることで、外壁に形成された止具が挿通される孔にシール材60を塗布する場合や、壁掛金具20の外形を構成する縁部に沿ってシール材60を塗布する場合と比べて、容易に建物の内部への水の浸入を抑制することができる。また、第一背面部材40に接触するようにシール材60を塗布する構成とすることで、パワーコンディショナ30の背面と外壁10との間の隙間が大きい場合であっても、上記隙間を埋めるようにシール材60を塗布し易いものとすることができる。
また、前記第二背面部材50は、前記第一背面部材40の一部を構成する。
このような構成により、第一背面部材40及び第二背面部材50の構成を簡略化することができる。すなわち、背面配線孔38を囲う第二背面部材50を、第一背面部材40の一部として兼用しているので、第一背面部材40と第二背面部材50とをそれぞれ別体としたものと比べて、構成を簡略化することができる。
また、本発明の第一実施形態に係るパワーコンディショナ30の止水方法は、
建物の外壁10に取り付けられ、蓄電池に接続されるパワーコンディショナ30の止水方法であって、
前記パワーコンディショナ30の背面には、当該パワーコンディショナ30の内部に接続された電線32が挿通される背面配線孔38が形成されると共に、当該背面配線孔38の少なくとも上方、左方及び右方を囲う第二背面部材50(配線孔囲み部材)が設けられ、
前記第二背面部材50の前記外壁10に対向する面には、前記外壁10に当接した状態で当該外壁10の表面の形状に追従して変形可能な止水部材55が設けられ、
前記止水部材55が前記外壁10に当接するように、前記パワーコンディショナ30を前記外壁10に取り付ける(ステップS11)ものである。
このような構成により、パワーコンディショナ30を外壁10に取り付ける作業を行う際に、シール材60を塗布する作業を行わなくとも内部の止水を簡易に行うことができる。
また、前記止水部材55は、
前記パワーコンディショナ30が前記壁掛金具20に固定される前の状態で、前記第二背面部材50の前記外壁10に対向する面において、当該第二背面部材50の上端部、左端部及び右端部よりも前記背面配線孔38側に位置するものである。
このような構成により、止水部材55が外壁10に当接して変形した場合に、外方(反背面配線孔側)にはみ出すようなことを抑制することができる。これにより、止水部材55が外方にはみ出すことで、シール材60の塗布が阻害されることを抑制することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、図11に示す本発明の第二実施形態に係る止水構造1のように、背面配線孔38の下方に、止水部材55を構成する下止水部59を設けた構成としてもよい。なお、第二実施形態に係る止水構造1は、下止水部59を設けた点を除いて、上記第一実施形態に係る止水構造1と同様である。
下止水部59は、第二背面部材50の下部54に設けられる。下止水部59は、外壁10に当接していない状態で、左右方向に長尺な四角柱状に形成されている。下止水部59は、長さ寸法が、左止水部57と右止水部58との間の寸法よりも小さく形成され、左止水部57の下端と右止水部58の下端との間に、当該左止水部57及び右止水部58と離間するように配置されている。これにより、下止水部59と、左止水部57及び右止水部58との間には、隙間が形成される。また、下止水部59は、外壁10に当接した状態で、第二背面部材50の下部54の下端部よりも突出しない構成とされている。
また、下止水部59は、外壁10に当接していない状態で、第二背面部材50の下部54の下端部よりも上方に位置すると共に、当該下止水部59の上端部と、第二背面部材50の下部54の上端部と、が同一平面状となるように配置される。
以上のように、本発明の第二実施形態に係るパワーコンディショナ30の止水構造1は、
前記第二背面部材50は、
前記背面配線孔38の上方、下方、左方及び右方を囲う構成とされ、
前記止水部材55は、
前記背面配線孔38の上方、左方及び右方において連続するように設けられた上止水部56、左止水部57及び右止水部58(第一止水部)と、前記背面配線孔38の下方において前記上止水部56、左止水部57及び右止水部58と離間するように設けられた下止水部59(第二止水部)と、を有するものである。
このような構成により、下方からのパワーコンディショナ30の内部への水の浸入を抑制することができる。また、背面配線孔38の下方に位置する下止水部59を、止水部材55と離間するように設けているので、第二背面部材50に囲われた領域に水が浸入した場合でも、上止水部56、左止水部57及び右止水部58と下止水部59との間の隙間を介した排水が可能となる。
なお、上記各実施形態に係る第一背面部材40は、本発明に係る壁掛金具囲み部材の一形態である。
また、上記各実施形態に係る第二背面部材50は、本発明に係る配線孔囲み部材の一形態である。
また、第二実施形態に係る上止水部56、左止水部57及び右止水部58は、本発明に係る第一止水部の一形態である。
また、第二実施形態に係る下止水部59は、本発明に係る第二止水部の一形態である。
なお、上記各実施形態においては、背面配線孔38を、外壁配線孔11よりも上方に位置する構成としたが、このような構成に限られず、背面配線孔38を、外壁配線孔11以下の位置に配置してもよい。
また、上記各実施形態においては、第二背面部材50は、第一背面部材40の一部を構成するものとしたが、このような構成に限られず、第二背面部材50を、第一背面部材40とは別に設けるようにしてもよい。
また、上記各実施形態においては、第一背面部材40の上部41、左部42及び右部43を、パワーコンディショナ30の背板34の上端部、左端部及び右端部よりも内方側(壁掛金具20側)に位置するように配置しているが、このような構成に限られない。例えば、第一背面部材40の上部41、左部42及び右部43を、背板34の上端部、左端部及び右端部に位置するように(一例としては、上部41の上端部と背板34の上端部との高さ位置を揃えるように)配置してもよい。
また、上記各実施形態においては、パワーコンディショナ30は、太陽光発電部に接続されるものとしたが、このような太陽光発電部に接続されないものとしてもよい。
1 パワーコンディショナの止水構造
10 外壁
11 外壁配線孔
20 壁掛金具
30 パワーコンディショナ
32 電線
38 背面配線孔
40 第一背面部材(壁掛金具囲み部材)
50 第二背面部材(配線孔囲み部材)
55 止水部材
56 上止水部(第一止水部)
57 左止水部(第一止水部)
58 右止水部(第一止水部)
59 下止水部(第二止水部)
60 シール材

Claims (7)

  1. 建物の外壁に取り付けられ、蓄電池に接続されるパワーコンディショナを具備し、
    前記パワーコンディショナの背面には、当該パワーコンディショナの内部に接続された電線が挿通される背面配線孔が形成されると共に、前記背面配線孔の少なくとも上方、左方及び右方を囲う配線孔囲み部材が設けられ、
    前記配線孔囲み部材の前記外壁に対向する面には、前記外壁に当接すると共に、当該外壁の表面の形状に追従して変形可能な止水部材が設けられる、
    パワーコンディショナの止水構造。
  2. 前記外壁には、前記電線が挿通される外壁配線孔が形成され、
    前記背面配線孔は、前記外壁配線孔よりも上方に位置する、
    請求項1に記載のパワーコンディショナの止水構造。
  3. 前記パワーコンディショナは、前記建物の外壁に止具を介して取り付けられた壁掛金具に対して固定され、
    前記パワーコンディショナの背面には、前記壁掛金具の上方、左方及び右方を囲う壁掛金具囲み部材が設けられ、
    前記壁掛金具囲み部材に接触し、かつ、当該パワーコンディショナの背面と前記外壁との間の隙間を埋めるように、シール材が塗布されている、
    請求項1又は請求項2に記載のパワーコンディショナの止水構造。
  4. 前記配線孔囲み部材は、前記壁掛金具囲み部材の一部を構成する、
    請求項3に記載のパワーコンディショナの止水構造。
  5. 前記配線孔囲み部材は、
    前記背面配線孔の上方、下方、左方及び右方を囲う構成とされ、
    前記止水部材は、
    前記背面配線孔の上方、左方及び右方において連続するように設けられた第一止水部と、前記背面配線孔の下方において前記第一止水部と離間するように設けられた第二止水部と、を有する、
    請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のパワーコンディショナの止水構造。
  6. 建物の外壁に取り付けられ、蓄電池に接続されるパワーコンディショナの止水方法であって、
    前記パワーコンディショナの背面には、当該パワーコンディショナの内部に接続された電線が挿通される背面配線孔が形成されると共に、当該背面配線孔の少なくとも上方、左方及び右方を囲う配線孔囲み部材が設けられ、
    前記配線孔囲み部材の前記外壁に対向する面には、前記外壁に当接した状態で当該外壁の表面の形状に追従して変形可能な止水部材が設けられ、
    前記止水部材が前記外壁に当接するように、前記パワーコンディショナを前記外壁に取り付ける、
    パワーコンディショナの止水方法。
  7. 前記止水部材は、
    前記パワーコンディショナが前記壁掛金具に固定される前の状態で、前記配線孔囲み部材の前記外壁に対向する面において、当該配線孔囲み部材の上端部、左端部及び右端部よりも前記背面配線孔側に位置する、
    請求項6に記載のパワーコンディショナの止水方法。
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