JP2020053470A - 受光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】微少光の検知が可能なショットキー型受光素子を提供する。【解決手段】受光素子は、第1導電型の第1領域11の表層部に、不純物濃度が第1領域11よりも高い第1導電型の第2領域12を備える。第2領域12と第1領域11によって隔てられている第2導電型の第3領域13を、第1領域11の表層部に備える。第3領域13は、第2領域12と対向する辺の一部が第2領域12から遠ざかる方向へ窪んでいる窪み領域を備える。窪み領域内における第1領域11と第3領域13との境界の一部をまたぐように配置されている金属層14を備える。第1導電型の特定領域16が、第2領域12と第3領域13との間の窪み領域に対向する位置であって、金属層14と重ならない位置に配置されている。特定領域16の不純物濃度は第1領域16の不純物濃度よりも高い。【選択図】図1

Description

本明細書が開示する技術は、受光素子に関する。
特許文献1に開示されているような、半導体と金属からなるショットキー型受光素子が知られている。
特開2011−171519号公報
特許文献1のショットキー型受光素子は、増幅機能を有していない。よって、微少光の検知が困難である。
本明細書が開示する受光素子は、第1導電型の半導体である第1領域を備える。受光素子は、第1領域の表層部に設けられており、不純物濃度が第1領域よりも高い第1導電型の半導体である第2領域を備える。受光素子は、第1領域の表層部に設けられており、第2領域と第1領域によって隔てられている第2導電型の半導体である第3領域を備える。第3領域は、第1領域の表面の垂直上方からみたときに第2領域と対向する辺の一部が第2領域から遠ざかる方向へ窪んでいる窪み領域を備える。受光素子は、窪み領域内における第1領域と第3領域との境界の一部をまたぐように、第1領域および第3領域の表面に配置されている金属層を備える。受光素子は、第1領域の表面の垂直上方からみたときに、第2領域と第3領域との間の位置であって、窪み領域に対向する位置であって、金属層と重ならない位置に配置されている、第1導電型の半導体である特定領域を備える。特定領域の不純物濃度は第1領域の不純物濃度よりも高い。特定領域は第1領域によって第3領域から隔てられている。窪み領域と特定領域とを結んだ第1の仮想線に対して略垂直な幅方向において、特定領域の幅は窪み領域の開口部の幅よりも小さい。
第1領域と金属層とでショットキー接合が形成される。第2導電型の第3領域から第1導電型の第1領域へ空乏層が伸びるため、第1領域と金属層との接合部にかかる電界を緩和することができる。このため高電界領域は、特定領域において、第3領域に近接している領域の近傍に発生する。光が金属層で自由電子吸収され、第1領域側に電子が放出されると、特定領域近傍の高電界領域で加速されアバランシェ増幅が生じる。これにより、増幅機能が実現できるため、微小光の検知が可能となる。
特定領域の第3領域側の先端部の位置は、窪み領域の開口部の端部を通って幅方向に伸びる第2の仮想線上の位置、または、第2の仮想線よりも第3領域側の位置であってもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第3領域の底面の第1領域の表面からの深さは、第2領域の底面の第1領域の表面からの深さよりも深くてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第3領域の底面の第1領域の表面からの深さは、窪み領域の開口部の幅の2倍以上であってもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
第3領域の底面の第1領域の表面からの深さは、1〜3マイクロメートルであってもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
特定領域と第1層とが接続していてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
金属層と第1層との間には、金属層と第2層とによって形成されるショットキー接合に対する逆バイアス電圧が印加されてもよい。効果の詳細は実施例で説明する。
実施例1に係る受光素子の上面図、断面図および電位勾配を示す図である。 比較例の受光素子の上面図である。 実施例1の受光素子の上面図である。 図3のIV−IV線における断面図である。 実施例2に係る受光素子の上面図および断面図である。 実施例3に係る受光素子の上面図である。 変形例に係る受光素子の上面図である。 変形例に係る受光素子の上面図である。
図1(A)に、受光素子1の上面図を示す。図1(B)に、図1(A)のB−B線における断面図を示す。受光素子1は、シリコン基板を用いて作成されたデバイスである。受光素子1は、カソード電極10、高濃度n型領域12、低濃度n型層11、高濃度p型領域13、ショットキー電極14、アノード電極15、特定領域16、を備える。
低濃度n型層11は、n型のシリコン基板である。低濃度n型層11の不純物はリンであり、その濃度は1×1016cm−2以下である。高濃度n型領域12は、低濃度n型層11の表層部に設けられている。高濃度n型領域12は、不純物濃度が低濃度n型層11よりも高い。高濃度n型領域12の不純物はリンまたはヒ素であり、その濃度は1×1018cm−2以上である。
高濃度p型領域13は、低濃度n型層11の表層部に設けられている。高濃度p型領域13と高濃度n型領域12とは、低濃度n型層11によって隔てられている。高濃度p型領域13の不純物はボロンであり、その濃度は1×1018cm−2以上である。高濃度p型領域13は、窪み領域13aを備えている。窪み領域13aは、低濃度n型層11の表面の垂直上方(Z軸正方向)からみたときに、高濃度n型領域12と対向する辺13bの一部が、高濃度n型領域12から遠ざかる方向(X軸負方向)へ窪んでいる領域である。実施例1の高濃度p型領域13は、窪み領域13aを備えることで、「コの字」型の形状を備えている(図1(A)参照)。窪み領域13a内には、低濃度n型層11が配置されている。
ショットキー電極14は、低濃度n型層11および高濃度p型領域13の表面に配置されている。窪み領域13aには、低濃度n型層11と高濃度p型領域13との境界BL1、BL2、BL3が存在する。図1(A)では、境界BL1〜BL3のうち、ショットキー電極14で隠されている部分を点線で示している。そしてショットキー電極14は、境界BL1〜BL3の一部をまたぐように配置されている。これにより、ショットキー電極14は、低濃度n型層11および高濃度p型領域13の両方に接触する。ショットキー電極14と低濃度n型層11との界面に、AuとSiのショットキー接合面SJが形成される。またショットキー電極14の電位が、高濃度p型領域13の電位に固定される。
ショットキー電極14は、金(Au)である。ショットキー電極14の厚さは、光がショットキー電極14で自由電子吸収された際に、電子が低濃度n型層11側に放出される程度に薄膜であればよい。具体的には、ショットキー電極14の厚さは、200nm以下である。より好適には、50nm〜100nmである。
特定領域16は、n型半導体である。特定領域16の不純物濃度は、低濃度n型層11の不純物濃度よりも高い。特定領域16の不純物はリンまたはヒ素であり、その濃度は1×1018cm−2以上である。特定領域16は、低濃度n型層11の表面の垂直上方(Z軸正方向)からみたときに、高濃度n型領域12と高濃度p型領域13との間の位置であって、窪み領域13aに対向する位置に配置されている。特定領域16は、低濃度n型層11によって高濃度p型領域13から隔てられている。また特定領域16は、ショットキー電極14と重ならない位置に配置されている。ここで、窪み領域13aと特定領域16とを結んだ第1の仮想線であるC−C線に対して略垂直な方向である、幅方向(Y方向)を規定する。この幅方向において、特定領域16の幅W1は、窪み領域13aの開口部の幅W2よりも小さい。また、窪み領域13aの開口部の端部を通って幅方向(Y方向)に伸びる第2の仮想線ILを規定する。特定領域16の高濃度p型領域13側の先端部16aの位置は、第2の仮想線IL上の位置、または、第2の仮想線ILよりも高濃度p型領域13側(X軸負方向側)の位置である。また特定領域16の後端部16bは、高濃度n型領域12に接続している。
図1(B)に示すように、高濃度p型領域13の底面の、低濃度n型層11の表面11aからの深さをD1とする。また、高濃度n型領域12の底面の、低濃度n型層11の表面11aからの深さをD2とする。深さD1は深さD2よりも深い。深さD1は、窪み領域13aの開口部の幅W2の2倍以上である。本実施例では、深さD1の値は、1〜3マイクロメートルである。
高濃度n型領域12の上面には、カソード電極10が配置されている。カソード電極10は、アルミニウム(Al)である。カソード電極10は、高濃度n型領域12とオーミック接触している。
高濃度p型領域13の表層部の一部に、アノード電極15が配置されている。アノード電極15は、窪み領域13aが形成されている領域には配置されない。アノード電極15は、アルミニウム(Al)である。アノード電極15は、高濃度p型領域13とオーミック接触している。
(受光素子1内の電位勾配)
受光素子1の動作時には、カソード電極10に、アノード電極15に対して正の高電圧VHを印加する。これにより高電圧VHが、ショットキー電極14と高濃度n型領域12との間に印加される。高電圧VHは、ショットキー電極14と低濃度n型層11とによって形成されるショットキー接合面SJに対する逆バイアス電圧である。図1(C)および(D)に、高電圧VHを印加した場合の、受光素子1の横方向(X軸正方向)の電位勾配を示す。図1(C)は、図1(A)のC−C線における電位勾配である。すなわち、窪み領域13aおよび特定領域16が形成されている領域の電位勾配を示している。図1(D)は、図1(A)のD−D線における電位勾配である。すなわち、窪み領域13aおよび特定領域16が形成されていない領域の電位勾配を示している。図1(C)および(D)において、縦軸は電位を示している。また横軸は、X方向位置を示している。図1(C)および(D)のX方向位置は、図1(A)の上面図および図1(B)の断面図と対応している。
図1(B)に示すように、ショットキー接合面SJが形成されているX方向の範囲を、ショットキー接合範囲A1とする。C−C線に対応する領域(窪み領域13aおよび特定領域16が形成されている領域)では、図1(C)に示すように、電界緩和領域R2が形成される。これは、窪み領域13a内の低濃度n型層11の電界が、周囲に配置されている高濃度p型領域13から伸びている空乏層によって緩和されるためである。そしてショットキー接合範囲A1が電界緩和領域R2内に含まれていることで、ショットキー接合面SJに高電界が印加されない。
また特定領域16の先端部16aは、窪み領域13aに対向する位置に配置されている。特定領域16は高濃度なn型領域であるため、低濃度n型層11よりも空乏層が伸びにくい。そのため図1(C)に示すように、特定領域16の先端部16a近傍に高電界領域HFを形成することができる。
一方、D−D線に対応する領域(窪み領域13aおよび特定領域16が形成されていない領域)では、図1(D)に示すように、高濃度p型領域13の右端部の位置P1がショットキー電極14と同電位となる。そして空乏層の広がりに応じて、図1(C)に示す電位勾配よりも緩やかな電位勾配となる。
(受光素子1の受光時の動作)
まず、比較例の受光素子101の動作を説明する。図2に、比較例の受光素子101の上面図を示す。比較例の受光素子101は、実施例1の受光素子1に比して、窪み領域が形成されていない高濃度p型領域113を備えている点のみが異なる。ショットキー電極14の上面にアイセーフ帯光(例:1550nm、エネルギー:0.8eV)が入射され、光がショットキー電極14で自由電子吸収されると、低濃度n型層11に電子が放出される。図2では、電子が放出される領域を斜線で示している。放出された電子は高濃度n型領域12へ流れるが、受光素子101では、電子の経路として迂回路DRが形成されてしまう。すなわち、先端部16aの近傍に形成された高電界領域HFを通ることなく、電子が高濃度n型領域12へ移動する。高電界領域HFで電子を加速することができない。
次に、実施例1の受光素子1の動作を説明する。図3に、実施例1の受光素子1の上面図を示す。図4に、図3のIV−IV線における断面図を示す。ショットキー電極14の上面にアイセーフ帯光が入射されると、窪み領域13a内の低濃度n型層11に電子が放出される。図3では、電子が放出される領域を斜線で示している。実施例1の受光素子1では、窪み領域13aが形成されている。また、先端部16aの位置は、窪み領域13aの開口部の端部を通って幅方向(Y方向)に伸びる第2の仮想線IL上、または、第2の仮想線ILよりも高濃度p型領域13側(X軸負方向側)とされている。これにより、ショットキー電極14から先端部16aへ向かう方向(X軸正方向)以外の3方向(Y軸正方向、Y軸負方向、X軸負方向)に、高濃度p型領域13が配置された構造が実現されている。換言すると、電子の移動経路が、窪み領域13aから先端部16aへ向かう方向のみに制限されている。従って、図2に示すような迂回路DRが形成されてしまうことがない。
また図4に示すように、高濃度p型領域13は、深さ方向(Z軸負方向)にも伸びている。高濃度p型領域13の深さD1は、高濃度n型領域12の深さD2(図1(B)参照)よりも深い。また深さD1は、窪み領域13aの開口部の幅W2の2倍以上である。このような深さD1を有することで、図4に示すような深さ方向への迂回路DRが形成されてしまうことがない。
以上により図3の経路EPに示すように、ショットキー電極14放出された電子を、先端部16a近傍に形成された高電界領域HFに誘導することができる電子を高電界領域HFで加速することでアバランシェ増幅を起こすことができるため、受光素子1の受光感度を大きく上昇させることが可能になる。
(効果)
自律走行車やADAS(Advanced driver-assistance systems)システムでは、周辺環境認識のために、赤外線カメラやLiDAR(Light Detection and Ranging)システムを用いる。これらのシステムでは、安全上、アイセーフ帯光(1300nm〜1600nm光)を用いることが好ましい。しかしアイセーフ帯光は、Siのバンドギャップエネルギーよりも低いエネルギーの光であるため、Si以外の基板等を用いて受光素子を作成する必要があった。この場合、受光素子はGe基板等を用いて作成し、信号処理回路はSi基板を用いて作成することになる。受光システムに複数チップを搭載する必要があるため、コスト増に繋がる。本明細書に記載の受光素子1は、アバランシェ増幅機能を有するため、Si基板を用いてアイセーフ帯光を検出可能になる。受光素子と信号処理回路を、Si基板にモノリシックに集積化することができる。受光システムの製造コストを削減することが可能となる。
図5(A)に、実施例2に係る受光素子1aの上面図を示す。図5(B)に、図5(A)のB−B線における断面図を示す。実施例2の受光素子1aは、SOI(Silicon on Insulator)基板を用いて作成した素子である。実施例1の受光素子1と実施例2の受光素子1aとで、同一の構造には同一の符号を付すことで、説明を省略する。
SOI基板30は、シリコン基板31に積層された酸化シリコン層32を備えている。図5(A)に示すように、酸化シリコン層32上には、高濃度p型領域13M、低濃度n型層11M、特定領域16、高濃度n型領域12が配置されている。これらの領域が配置されていない領域では、酸化シリコン層32が露出している。高濃度n型領域12と低濃度n型層11Mとは、特定領域16によって接続されている。
高濃度p型領域13Mの下面13Muは、酸化シリコン層32の表面まで到達していることが好ましい。理由を説明する。下面13Muが酸化シリコン層32の表面に到達していない場合には、先端部16aの下部領域R3の近傍まで空乏層を十分に伸ばすことができない場合がある。その結果、下部領域R3に高電界領域HFを形成できず、下部領域R3でアバランシェ増幅ができなくなる場合がある。このような事態の発生を抑制することが可能となる。
(効果)
SOI基板30を用いているため、高濃度n型領域12と低濃度n型層11Mを接続する低濃度n型層11が存在しない。高濃度n型領域12と低濃度n型層11Mとは、特定領域16によってのみ接続されている。よって低濃度n型層11に形成される、平面方向の迂回路DR(図2参照)や深さ方向の迂回路DR(図4参照)が形成されない。ショットキー電極14から放出された電子を、特定領域16の先端部16a近傍に形成された高電界領域HFに誘導することができるため、アバランシェ増幅を確実に行うことが可能となる。
図6に、実施例3に係る受光素子1bの上面図を示す。受光素子1bでは、特定領域16Mと高濃度n型領域12とは、低濃度n型層11によって物理的に隔てられているが、低濃度n型層11によって電気的に接続されている。実施例3の受光素子1bのその他の構造は、実施例1の受光素子1と同様であるため、説明を省略する。実施例3の受光素子1bでは、実施例1と同様にして、特定領域16Mの先端部16Ma近傍に高電界領域を形成することができる。アバランシェ増幅により、受光素子1bの受光感度を向上させることが可能である。
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
(変形例)
ショットキー電極14の配置位置および形状は、図1(A)の形態に限られない。窪み領域内の低濃度n型層11と高濃度p型領域13との境界をまたぐ形態であれば、何れの形態であってもよい。例えば、図7の受光素子1cに示すように、境界BL1〜BL3のうちの境界BL2のみにまたがるように、ショットキー電極14Mを配置してもよい。
高濃度p型領域13の形状は、図1(A)に示す「コの字」型に限られない。ショットキー電極14から先端部16aへ向かう方向(X軸正方向)以外の3方向(Y軸正方向、Y軸負方向、X軸負方向)に高濃度p型領域13が配置されていれば、どのような形状であってもよい。またショットキー電極14の形状も、矩形形状に限られない。例えば図8の受光素子1dに示すように、「Cの字」形の高濃度p型領域13Rを備えていてもよい。また、略円形のショットキー電極14Rを備えていてもよい。
アノード電極15は、高濃度p型領域13と接触していれば、どのような配置形態であってもよい。例えばアノード電極15は、ショットキー電極14と接触していてもよい。
実施例2の受光素子1a(図5)において、特定領域16および高濃度n型領域12の下面は、酸化シリコン層32表面まで到達していなくてもよい。特定領域16および高濃度n型領域12は、酸化シリコン層32上に低濃度n型層を介して配置されていてもよい。
本明細書では、n型層に対してAuを用いてショットキー電極を形成する例について説明したが、この形態に限られず、他の金属を用いてもよい。例えば、Ni、Pb、Rh、Co、Re、Te、Ir、Pt、Seなどの金属を用いることができる。
本明細書で説明した受光素子の構造において、p型とn型を入れ替えてもよい。この場合、カソード電極10には負の高電圧を印加すればよい。p型層に対してショットキー電極を形成する金属としては、Zr、Mn、Ti等が挙げられる。
低濃度n型層11は、第1領域の一例である。高濃度n型領域12は、第2領域の一例である。高濃度p型領域13は、第3領域の一例である。ショットキー電極14は、金属層の一例である。
1:受光素子 10:カソード電極 11:低濃度n型層 12:高濃度n型領域 13:高濃度p型領域 14:ショットキー電極 15:アノード電極 16:特定領域 IL:第2の仮想線

Claims (9)

  1. 受光素子であって、
    第1導電型の半導体である第1領域と、
    前記第1領域の表層部に設けられており、不純物濃度が前記第1領域よりも高い第1導電型の半導体である第2領域と、
    前記第1領域の表層部に設けられており、前記第2領域と前記第1領域によって隔てられている第2導電型の半導体である第3領域であって、前記第1領域の表面の垂直上方からみたときに前記第2領域と対向する辺の一部が前記第2領域から遠ざかる方向へ窪んでいる窪み領域を備える第3領域と、
    前記窪み領域内における前記第1領域と前記第3領域との境界の一部をまたぐように、前記第1領域および前記第3領域の表面に配置されている金属層と、
    前記第1領域の表面の垂直上方からみたときに、前記第2領域と前記第3領域との間の位置であって、前記窪み領域に対向する位置であって、前記金属層と重ならない位置に配置されている、第1導電型の半導体である特定領域と、
    を備えており、
    前記特定領域の不純物濃度は前記第1領域の不純物濃度よりも高く、
    前記特定領域は前記第1領域によって前記第3領域から隔てられており、
    前記窪み領域と前記特定領域とを結んだ第1の仮想線に対して略垂直な幅方向において、前記特定領域の幅は前記窪み領域の開口部の幅よりも小さい、受光素子。
  2. 前記特定領域の前記第3領域側の先端部の位置は、前記窪み領域の開口部の端部を通って前記幅方向に伸びる第2の仮想線上の位置、または、前記第2の仮想線よりも前記第3領域側の位置である、請求項1に記載の受光素子。
  3. 前記第3領域の底面の前記第1領域の表面からの深さは、前記第2領域の底面の前記第1領域の表面からの深さよりも深い、請求項1または2に記載の受光素子。
  4. 前記第3領域の底面の前記第1領域の表面からの深さは、前記窪み領域の開口部の幅の2倍以上である、請求項1〜3の何れか1項に記載の受光素子。
  5. 前記第3領域の底面の前記第1領域の表面からの深さは、1〜3マイクロメートルである、請求項4に記載の受光素子。
  6. 前記第2領域と前記特定領域とが接続している、請求項1〜5の何れか1項に記載の受光素子。
  7. 前記金属層と前記第2領域との間には、前記金属層と前記第1領域とによって形成されるショットキー接合に対する逆バイアス電圧が印加される、請求項1〜6の何れか1項に記載の受光素子。
  8. 前記半導体はシリコンである、請求項1〜7の何れか1項に記載の受光素子。
  9. 前記金属層はAuである、請求項1〜8の何れか1項に記載の受光素子。
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