JP2020053119A - 蓄電素子、蓄電素子の製造方法 - Google Patents

蓄電素子、蓄電素子の製造方法 Download PDF

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文樹 後藤
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Abstract

【課題】外装体と電極体との短絡を効果的に防止する。【解決手段】蓄電素子1は、電極体5と、絶縁性のカバー7と、外装体2と、タブ6と、を備える。電極体5は、第1方向d1に積層された第1電極10及び第2電極20を有する。カバー7は、第1方向d1に非平行な第2方向d2における一側に位置する電極体5の一側部分5aに固定される。カバー7は、第2方向d2における一側に開口した通過孔7bを設けられている。外装体2は、電極体5とカバー7とを収容する。タブ6は、第1電極10に電気的に接続してカバー7の通過孔7bを通過し、外装体2の外部まで延びる。第1方向d1及び第2方向d2の両方に非平行な第3方向d3におけるカバー7の長さは、第2方向d2における電極体5の一側端部5a2の第3方向d3における電極体5の長さより長く、第3方向d3における電極体5の最大の長さ以下である。【選択図】図3

Description

本発明は、蓄電素子及び蓄電素子の製造方法に関する。
蓄電素子の一例として、例えば特許文献1で提案されているように、正極と負極とを交互に積層してなる積層型電池や巻回型電池が広く普及している。積層型電池の一例として、リチウムイオン二次電池が挙げられる。リチウムイオン二次電池は、他の形式の積層型電池と比較して大容量であることを特徴の一つとしている。このような特徴を有するリチウムイオン二次電池は、今般、車載用途や定置住宅用途等の種々の用途での更なる普及を期待されている。
リチウムイオン二次電池に代表される積層型電池では、正極及び負極を有する電極体から電力を取り出すため、正極及び負極のうち電極活物質層が設けられていない領域において正極及び負極がそれぞれ別個に集電しており、集電されたそれぞれの電極の電極集電体にタブが取り付けられている。電極体は、それぞれの電極に取り付けられたタブが外部に延び出た状態で、外装体に収容される。
外装体は、導電性を有する金属層を含んでいる。外装体の金属層と外装体に収容された電極体とが接触すると、外装体と電極体との短絡が生じ得る。外装体の金属層と電極体との短絡を防止するため、外装体の金属層と電極体との間には、通常、絶縁のための絶縁層が設けられている。このような絶縁層は、例えば外装体の一部として金属層に積層されて設けられる。
国際公開第2005/045983号
ところで、蓄電素子の製造過程において絶縁層に熱や圧力がかかると、外装体の金属層と電極体の間から絶縁層が融解すること等によって脱落することがある。絶縁層が脱落した部分では、外装体の金属層と電極体とが接触し得る。したがって、絶縁層が脱落した部分では、外装体と電極体との短絡が生じ得る。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、外装体と電極体との短絡を効果的に防止することを目的とする。
本発明の蓄電素子は、
第1方向に積層された第1電極及び第2電極を含む電極体と、
前記第1方向と非平行な第2方向における一側に位置する前記電極体の一側部分に固定され、前記第2方向における一側に開口した通過孔を設けられた絶縁性のカバーと、
前記電極体と前記カバーとを収容する外装体と、
前記第1電極と電気的に接続して前記カバーの前記通過孔を通過し、前記外装体の外部まで延びるタブと、を備え、
前記第1方向及び前記第2方向の両方に非平行な第3方向における前記カバーの長さは、前記第2方向における前記電極体の一側端部の前記第3方向における前記電極体の長さより長く、前記第3方向における前記電極体の最大の長さ以下である。
本発明の蓄電素子において、
前記第1電極は、接続領域と前記接続領域よりも前記第2方向における他側に位置する電極領域とを有する第1電極集電体と、前記第1電極集電体と前記電極領域において積層された第1電極活物質層と、を有し、
前記カバーは、前記接続領域における前記第1電極の前記第1電極集電体に固定されていてもよい。
本発明の蓄電素子において、前記電極体の前記一側部分は、前記カバーを介して前記外装体から離間していてもよい。
本発明の蓄電素子において、前記カバーは、前記外装体と接触していてもよい。
本発明の蓄電素子において、前記第1方向における前記カバーの長さは、前記第2方向の一側から他側へ向かうにつれて、長くなっていてもよい。
本発明の蓄電素子において、
前記カバーは、前記第1方向及び前記第2方向に平行な断面において、前記第2方向に対して傾斜した傾斜面を有し、
前記第1方向における前記カバーの長さは、前記傾斜面が設けられている領域において、前記第2方向の一側から他側へ向かうにつれて、長くなっていてもよい。
本発明の蓄電素子において、前記第1方向における前記カバーの長さは、前記第1方向における前記電極体の長さ以下であってもよい。
本発明の蓄電素子において、前記第3方向における前記電極体の長さは、前記第2方向における一側部分において、前記第2方向における他側から一側に向かうにつれて短くなっていてもよい。
本発明の蓄電素子において、前記カバーは、前記第3方向における両端において、前記第2方向における前記電極体の一側端部を覆っていてもよい。
本発明の蓄電素子において、前記カバーは、樹脂成形物からなっていてもよい。
本発明の蓄電素子において、前記カバーは、消火剤を保持していてもよい。
本発明の蓄電素子において、前記第3方向における前記通過孔の長さは、前記第3方向における前記電極体の最大幅よりも小さくてもよい。
本発明の蓄電素子において、
前記第2方向における他側に位置する前記電極体の他側部分に固定され、前記第2方向における他側に開口した第2通過孔を設けられた絶縁性の第2カバーと、
前記第2電極と電気的に接続して前記第2カバーの前記第2通過孔を通過し、前記外装体の外部まで延びる第2タブと、をさらに備えてもよい。
本発明の蓄電素子において、前記外装体は、前記電極体を収容する収容部を形成する第1膨出部を含む第1外装材と、前記第1膨出部とともに前記収容部を形成する第2膨出部を含む第2外装材と、を有してもよい。
本発明の蓄電素子において、
前記外装体は、第1金属層及び前記第1金属層に積層された第1絶縁層を含む第1外装材と、前記第1絶縁層と向かい合う第2絶縁層及び前記第2絶縁層に積層された第2金属層を含む第2外装材と、を有し、
前記タブは、前記第1外装材及び前記第2外装材の間を通過してもよい。
本発明の蓄電素子において、前記電極体は、複数の前記第1電極と、前記第1電極と前記第1方向に交互に積層された複数の前記第2電極と、を有してもよい。
本発明の蓄電素子の製造方法は、上述したいずれかの蓄電素子の製造方法であって、
前記通過孔を前記タブが通過するように、前記電極体の前記一側部分を前記カバーに固定する工程と、
前記タブの一部分が前記第2方向における一側に露出するように、前記電極体及び前記カバーを前記外装体に収容する工程と、を備える。
本発明の蓄電素子の製造方法において、前記第2方向における前記電極体の一側端部の前記第3方向における長さが、前記第3方向における前記カバーの長さより短くなるよう、前記第2方向における前記電極体の一側部分の一部を切除する工程をさらに備えてもよい。
本発明によれば、外装体と電極体との短絡を効果的に防止することができる。
図1は、本発明の一実施の形態を説明するための図であって、蓄電素子を示す斜視図である。 図2は、図1の蓄電素子の外装体の内部を示す斜視図である。 図3は、図1のIII−III線に沿った断面図である。 図4は、図1のIV−IV線に沿った断面図である。 図5は、図2の内部の電極体を示す平面図である。 図6は、図2の蓄電素子の外装体の内部を示す平面図である。 図7は、図2に示されたカバーを示す拡大斜視図である。 図8は、蓄電素子の製造方法の一例を説明するための断面図である。 図9は、蓄電素子の製造方法の一例を説明するための断面図である。 図10は、図7に示したカバーの一変形例を示す拡大斜視図である。 図11は、図7に示したカバーの他の変形例を示す拡大斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺及び縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。
図1乃至図9は、本発明による蓄電素子の一実施の形態を説明するための図である。図1は、蓄電素子の一具体例を示す斜視図であり、図2は、図1の蓄電素子の内部を示す斜視図である。図1及び図2に示すように、蓄電素子1は、電極体5と、電極体5の一部に固定される第1カバー7及び第2カバー9と、電極体5、第1カバー7及び第2カバー9を収容する外装体2と、電極体5に接続されて外装体2の内部から外部へと延び出した第1タブ6及び第2タブ8と、を有している。図1のIII−III線に沿った断面が、図3に示されており、図1のIV−IV線に沿った断面が、図4に示されている。図3及び図4に示すように、電極体5は、第1方向d1に積層された複数の第1電極10及び第2電極20を有している。図1に示された例において、蓄電素子1は、全体的に厚さ方向である第1方向d1が薄い偏平形状を有し、長手方向となる第2方向d2と短手方向となる第3方向d3に広がっている。第1方向d1、第2方向d2及び第3方向d3は、互いに非平行であり、図示された例では、第1方向d1、第2方向d2及び第3方向d3は、互いに直交している。
以下において、蓄電素子1が積層型電池、具体的にはリチウムイオン二次電池である例について説明する。この例において、第1電極10は正極10Xを構成し、第2電極20は負極20Yを構成するものとする。ただし、以下に説明する作用効果の記載からも理解され得るように、ここで説明する一実施の形態は、リチウムイオン二次電池に限定されることなく、第1電極10及び第2電極20を第1方向d1に交互に積層してなる蓄電素子1に広く適用され得る。また、蓄電素子1は積層型電池に限らず、例えば巻回型電池であってもよい。蓄電素子1が巻回型電池である場合でも、第1電極10及び第2電極20が第1方向d1に積層される。
以下、蓄電素子1の各構成要素について説明する。
まず、外装体2について説明する。外装体2は、電極体5を封止するための包装材である。外装体2は、電極体5を収容するための収容部2aを形成している。外装体2は、電極体5と、電極体5の一部に固定される第1カバー7及び第2カバー9と、電解液と、をその内部の収容部2aに収容して密閉している。また、外装体2は、第1外装材3と、第2外装材4と、を有している。第1外装材3と第2外装材4とが、その周縁部において接合されることで、当該周縁部によって囲まれた外装体2の内部領域としての収容部2aが形成される。
第1外装材3と第2外装材4とは、例えば接着性を有する接着層によって接合されていてもよいし、溶着されることによって接合されていてもよい。接着層によって接合される場合、接着層は、接着性に加え、絶縁性、耐薬品性、熱可塑性等を有していることが好ましく、例えば、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル等を用いることができる。
収容部2aを電極体5を収容可能な十分な大きさとするため、図3及び図4に示すように、第1外装材3は、収容部2aを形成する第1膨出部3dを含んでいる。第1膨出部3dは、第1外装材3の第2方向d2及び第3方向d3における中央部に位置している。また、第2外装材4は、第1膨出部3dとともに収容部2aを形成する第2膨出部4dを含んでいる。第2膨出部4dも、第2外装材4の第2方向d2及び第3方向d3における中央部に位置している。
なお、図4では、正極10X(第1電極10)及び負極20Y(第2電極20)の構成については、簡略化されて図示されている。
収容部2aは、電極体5を収容することができるよう、電極体5の寸法以上の寸法となっている。一方、蓄電素子1の体積エネルギー密度を高くするため、収容部2aは、小さくなっていることが好ましい。さらには、収容部2aの寸法は、電極体5の寸法と同一となっていることが好ましい。収容部2aは、収容される電極体5の形状に合わせた形状となるよう形成されている。図示された例では、収容部2aは、直方体形状となっている。収容部2aは、例えば、第1方向d1に沿った長さが5mm以上25mm以下であり、第2方向d2に沿った長さが200mm以上1000mm以下であり、第3方向d3に沿った長さが70mm以上400mm以下である。
図3に示されているように、第1外装材3は、第1金属層3a及び第1金属層3aに積層された第1絶縁層3bを含んでいる。同様に、第2外装材4は、第2金属層4a及び第2金属層4aに積層された第2絶縁層4bを含んでいる。第1絶縁層3bと第2絶縁層4bとが向かい合うように、第1外装材3及び第2外装材4は設けられている。また、第1外装材3は、第1金属層3aの表面、すなわち第1金属層3aの第1絶縁層3bが積層された面とは逆側の面に設けられた、絶縁性を有する第1樹脂層3cをさらに含んでおり、第2外装材4は、第2金属層4aの表面、すなわち第2金属層4aの第2絶縁層4bが積層された面とは逆側の面に設けられた、絶縁性を有する第2樹脂層4cをさらに含んでいる。
第1金属層3a及び第2金属層4aは、高ガスバリア性と成形加工性を有することが好ましく、例えばアルミニウム箔やステンレス箔等を用いることができる。第1絶縁層3b及び第2絶縁層4bは、収容部2aに収容された電極体5と第1金属層3a及び第2金属層4aとが電気的に接続されることを防止する。第1絶縁層3b及び第2絶縁層4bとしては、例えばポリプロピレン等を用いることができる。第1樹脂層3c及び第2樹脂層4cは、第1金属層3a及び第2金属層4aに外部からの導電体が接触することを防止する。第1樹脂層3c及び第2樹脂層4cは、例えば薄膜状のナイロン層である。
第1外装材3の厚さ及び第2外装材4の厚さは、例えば100μm以上300μm以下であることが好ましい。このような第1外装材3及び第2外装材4は、同一の材料で同一に構成されていてもよいし、或いは、材料および構成の少なくとも一方において互いに異なるようにしてもよい。
次に、電極体5について説明する。蓄電素子1に含まれる電極体5を示す平面図が図5に示されている。図3乃至図5に示すように、電極体5は、正極10X(第1電極10)と、負極20Y(第2電極20)と、正極10Xと負極20Yとの間に配置されたセパレータ30と、を有している。図3に示すように、正極10X及び負極20Yは、第1方向d1に沿って交互に積層されている。電極体5は、例えば板状の正極10X及び負極20Yを合計で20枚以上含んでいる。電極体5は、全体的に偏平形状を有し、第1方向d1への厚さが薄く、第1方向d1に非平行な方向に広がっている。電極体5は、第1方向d1に直交する第2方向d2及び第3方向d3に広がっている。電極体5の厚さ、すなわち第1方向d1に沿った長さは、例えば4mm以上20mm以下である。
図5に示された非限定的な例において、正極10X及び負極20Yは、略長方形形状の外輪郭を有している板状の電極である。詳しくは、正極10Xは、長方形形状から第2方向d2の一側における角部を切り取った外輪郭を有しており、負極20Yは、長方形形状から第2方向d2の他側における角部を切り取った外輪郭を有している。図5に示された例では、正極10X及び負極20Yの角部は、平面視において直線状に切り取られている。しかしながら、これに限らず、正極10X及び負極20Yの角部は、平面視において円弧状等の曲線状に切り取られていてもよい。
第1方向d1に非平行な第2方向d2が、正極10X及び負極20Yの長手方向であり、第1方向d1及び第2方向d2の両方に非平行な第3方向d3が、正極10X及び負極20Yの短手方向(幅方向)である。図5に示されているように、正極10X及び負極20Yは、第2方向d2にずらして配置されている。より具体的には、複数の正極10Xは、第2方向d2における一側に寄って配置され、複数の負極20Yは、第2方向d2における他側に寄って配置されている。図5に示すように、正極10X及び負極20Yは、第2方向d2における中央において、第1方向d1に重なり合っている。
図5に示されているように、負極20Y(第2電極20)の第3方向d3(幅方向)に沿った長さは、正極10X(第1電極10)の第3方向d3に沿った長さよりも長くなっている。図示された例では、負極20Yは、正極10Xより、第3方向d3の一側及び他側に延び出ている。さらに、正極10Xの第2方向d2の一側における角部が切り取られているため、第3方向d3における正極10Xの長さは、第2方向d2における一側において、すなわち第2方向d2における電極体5の一側部分5aにおいて、第2方向d2における他側から一側に向かうにつれて短くなっている。同様に、負極20Yの第2方向d2の他側における角部が切り取られているため、第3方向d3における負極20Yの長さは、第2方向d2における他側において、すなわち第2方向d2における電極体5の他側部分5bにおいて、第2方向d2における一側から他側に向かうにつれて短くなっている。ここで、例えば「第3方向d3における負極20Yの長さが第2方向d2の一側から他側に向かうにつれて短くなっている」とは、第3方向d3における負極20Yの長さが第2方向d2の一側からの距離に応じて連続的に短くなり続けることのみを意味している訳ではなく、第2方向d2の一側からの距離に応じて不連続的(段階的)に長くなることも意味し、すなわち第2方向d2の一側からの距離にともなって長くなる部分を含まないことを意味している。ただし、第3方向d3における負極20Yの長さが第2方向d2の一側からの距離に応じて連続的に長くなり続けることが好ましい。
正極10X及び負極20Yの厚さ、すなわち第1方向d1の長さは、例えば80μm以上200μm以下であり、長手方向、すなわち第2方向d2に沿った長さは、例えば250mm以上500mm以下である。また、正極10X及び負極20Yの短手方向、すなわち第3方向d3に沿った長さ(幅)は、角部が切り取られた正極10Xの一側端部10a2(電極体5の第2方向d2における一側端部5a2)及び負極20Yの他側端部20b2(電極体5の第2方向d2における他側端部5b2)では、例えば70mm以上160mm以下であり、切り取られた部分を含まない部分、すなわち第2方向d2における中央部では、例えば80mm以上250mm以下である。
図3に示されているように、正極10X(第1電極10)は、正極集電体11X(第1電極集電体11)と、正極集電体11X上に設けられた正極活物質層12X(第1電極活物質層12)と、を有している。リチウムイオン二次電池において、正極10Xは、放電時にリチウムイオンを放出し、充電時にリチウムイオンを吸蔵する。
図3に示すように、正極集電体11Xは、互いに対向する第1面11a及び第2面11bを主面として有している。正極活物質層12Xは、正極集電体11Xの第1面11a及び第2面11bの両側の面上に形成されている。電極体5に含まれる複数の正極10Xは、正極集電体11Xの両側に設けられた一対の正極活物質層12Xを有し、互いに同一に構成され得る。
正極集電体11X及び正極活物質層12Xは、蓄電素子1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、正極集電体11Xは、アルミニウム箔によって形成され得る。正極活物質層12Xは、例えば、正極活物質、導電助剤、バインダーとなる結着剤を含んでいる。正極活物質層12Xは、正極活物質、導電助剤及び結着剤を溶媒に分散させてなる正極用スラリーを、正極集電体11Xをなす材料上に塗工して固化させることで、作製され得る。正極活物質として、例えば、一般式LiM(ただし、Mは金属であり、x及びyは金属Mと酸素Oの組成比である)で表される金属酸リチウム化合物が用いられる。金属酸リチウム化合物の具体例として、コバルト酸リチウム、ニッケル酸リチウム、マンガン酸リチウム等が例示され得る。導電助剤としては、アセチレンブラック等が用いられ得る。結着剤としては、ポリフッ化ビニリデン等が用いられ得る。
図5に示すように、正極集電体11X(第1電極集電体11)は、第1接続領域a1及び第1電極領域b1を有している。正極活物質層12X(第1電極活物質層12)は、第1電極領域b1のみにおいて正極集電体11Xに積層されている。第1接続領域a1及び第1電極領域b1は、第2方向d2に配列されている。第1電極領域b1は、第1接続領域a1よりも第2方向d2における他側(図5における右側)に位置している。複数の正極集電体11Xは、図3に示すように、第1接続領域a1において、抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着、融着等によって接合され、電気的に接続している。図示された例では、第1タブ6が、第1接続領域a1において正極集電体11Xに電気的に接続している。第1タブ6は、電極体5から第2方向d2の一側に延び出している。一方、図5に示すように、第1電極領域b1は、負極20Yの後述する負極活物質層22Yに対面する領域内に位置している。そして、第3方向d3に沿った正極10Xの幅は、第3方向d3に沿った負極20Yの幅よりも狭くなっている。このような第1電極領域b1の配置により、正極活物質層12Xからのリチウムの析出を防止することができる。
次に、負極20Y(第2電極20)について説明する。負極20Y(第2電極20)は、負極集電体21Y(第2電極集電体21)と、負極集電体21Y上に設けられた負極活物質層22Y(第2電極活物質層22)と、を有している。リチウムイオン二次電池において、負極20Yは、放電時にリチウムイオンを吸蔵し、充電時にリチウムイオンを放出する。
図3に示すように、負極集電体21Yは、互いに対向する第1面21a及び第2面21bを主面として有している。負極活物質層22Yは、負極集電体21Yの第1面21a及び第2面21bの両側の面上に形成されている。電極体5に含まれる複数の負極20Yは、負極集電体21Yの両側に設けられた一対の負極活物質層22Yを有し、互いに同一に構成され得る。
負極集電体21Y及び負極活物質層22Yは、蓄電素子1(リチウムイオン二次電池)に適用され得る種々の材料を用いて種々の製法により、作製され得る。一例として、負極集電体21Yは、例えば銅箔によって形成される。負極活物質層22Yは、例えば、炭素材料からなる負極活物質、及び、バインダーとして機能する結着剤を含んでいる。負極活物質層22Yは、例えば、炭素粉末や黒鉛粉末等からなる負極活物質とポリフッ化ビニリデンのような結着剤とを溶媒に分散させてなる負極用スラリーを、負極集電体21Yをなす材料上に塗工して固化することで、作製され得る。
図5に示すように、負極集電体21Y(第2電極集電体21)は、第2接続領域a2及び第2電極領域b2を有している。負極活物質層22Y(第2電極活物質層22)は、第2電極領域b2のみにおいて負極集電体21Yに積層されている。第2接続領域a2及び第2電極領域b2は、第2方向d2に配列されている。第2電極領域b2は、第2接続領域a2よりも第2方向d2における一側(図5における左側)に位置している。複数の負極集電体21Yは、図3に示すように、第2接続領域a2において、抵抗溶接や超音波溶接、テープによる貼着、融着等によって接合され、電気的に接続している。図示された例では、第2タブ8が、第2接続領域a2において負極集電体21Yに電気的に接続している。第2タブ8は、電極体5から第2方向d2の他側に延び出している。
既に説明したように、正極10Xの第1電極領域b1は、負極20Yの第2電極領域b2に対面する領域の内側に位置している(図5参照)。すなわち、第2電極領域b2は、正極10Xの正極活物質層12Xに対面する領域を内包する領域に広がっている。第3方向d3に沿った負極20Yの幅は、第3方向d3に沿った正極10Xの幅よりも広くなっている。とりわけ、負極20Yの第3方向d3における一側端部20a3は、正極10Xの第3方向d3における一側端部10a3よりも、第3方向d3における一側に位置し、且つ、負極20Yの第3方向d3における他側端部20b3は、正極10Xの第3方向d3における他側端部10b3よりも、第3方向d3における他側に位置している。
次に、セパレータ30について説明する。図3に示されているように、セパレータ30は、正極10X(第1電極10)及び負極20Y(第2電極20)の間に位置し、正極10X及び負極20Yが接触しないように離間させている。セパレータ30は、絶縁性を有しており、正極10X及び負極20Yの接触による短絡を防止する。セパレータ30は、大きなイオン透過度(透気度)、所定の機械的強度、および、電解液、正極活物質、負極活物質等に対する耐久性を有していることが好ましい。このようなセパレータ30として、例えば、絶縁性の材料によって形成された多孔質体や不織布等を用いることができる。より具体的には、セパレータ30として、融点が80〜140℃程度の熱可塑性樹脂からなる多孔フィルムを用いることができる。熱可塑性樹脂として、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのポリオレフィン系ポリマーを採用することができる。外装体2の収容部2aには、電極体5とともに電解液が封入される。電解液が、多孔質体や不織布からなるセパレータ30に含浸することで、電極10,20の電極活物質層12,22に電解液が接触した状態に維持される。
セパレータ30は、例えば第1方向d1に隣り合う任意の二つの電極10,20の間に位置している。また、セパレータ30は、平面視において、正極10Xの正極活物質層12Xの全領域を覆うように広がっている。同様に、セパレータ30は、平面視において、負極20Yの負極活物質層22Yの全領域を覆うように広がっている。
次に、第1タブ6及び第2タブ8について説明する。第1タブ6及び第2タブ8は、蓄電素子1における端子として機能する。図2及び図3に示すように、第1タブ6は、正極10X(第1電極10)に電気的に接続している。同様に、第2タブ8は、負極20Y(第2電極20)に電気的に接続している。図1乃至図3に示すように、第1タブ6及び第2タブ8は、外装体2の内部である収容部2aから、外装体2の外部へと延びている。第1タブ6及び第2タブ8の外装体2の外部に延びている長さは、例えば10mm以上25mm以下である。また、第1タブ6は、後述する第1カバー7の第1通過孔7bを通過している。同様に、第2タブ8は、後述する第2カバー9の第2通過孔9bを通過している。さらに、図3に示すように、第1タブ6及び第2タブ8は、外装体2が有する第1外装材3と第2外装材4との間、より詳しくは第1外装材3の第1絶縁層3bと第2外装材4の第2絶縁層4bとの間を通過する。
第1タブ6は、導電性を有する第1タブ本体部6aと、第1タブ本体部6a上に設けられた第1シール部6bと、を有している。第1タブ本体部6aの第2方向d2における一側に位置する部分が、外装体2の外部に延び出ており、第1タブ本体部6aの第2方向d2における他側に位置する部分が、正極10X(第1電極10)に接続している。第1シール部6bは、第1タブ本体部6aの第2方向d2における中央部において、第1タブ本体部6aを取り囲んでいる。第1シール部6bは、外装体2に溶着しており、第1タブ本体部6aと外装体2との間を封止している。第1シール部6bは、第1タブ本体部6aと外装体2との間の接触、特に第1タブ本体部6aと第1外装材3の第1金属層3a及び第2外装材4の第2金属層4aとの接触を効果的に防止する。
同様に、第2タブ8は、導電性を有する第2タブ本体部8aと、第2タブ本体部8a上に設けられた第2シール部8bと、を有している。第2タブ本体部8aの第2方向d2における他側に位置する部分が、外装体2の外部に延び出ており、第2タブ本体部8aの第2方向d2における一側に位置する部分が、負極20Y(第2電極20)に接続している。第2シール部8bは、第2タブ本体部8aの第2方向d2における中央部において、第2タブ本体部8aを取り囲んでいる。第2シール部8bは、外装体2に溶着しており、第2タブ本体部8aと外装体2との間を封止している。第2シール部8bは、第2タブ本体部8aと外装体2との間の接触、特に第2タブ本体部8aと第1外装材3の第1金属層3a及び第2外装材4の第2金属層4aとの接触を効果的に防止する。
第1タブ本体部6a及び第2タブ本体部8aは、アルミニウム、銅、ニッケル、ニッケルメッキ銅等を用いて形成され得る。第1タブ本体部6a及び第2タブ本体部8aの厚みは、例えば0.1mm以上1mm以下である。第1シール部6b及び第2シール部8bの材料としては、ポリプロピレン、変性ポリプロピレン、低密度ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン・酢酸ビニル等を挙げることができる。第1シール部6b及び第2シール部8bの厚みは、例えば0.05mm以上0.4mm以下である。
次に、第1カバー7及び第2カバー9について説明する。第1カバー7及び第2カバー9は、絶縁性を有し、外装体2と電極体5とが接触して電気的に接続されることを効果的に防止する。図6に示すように、第1カバー7は、第2方向d2における一側に位置する電極体5の一側部分5aに固定されており、第2カバー9は、第2方向d2における他側に位置する電極体5の他側部分5bに固定されている。図3に示すように、複数の正極10X(第1電極10)の正極集電体11X(第1電極集電体11)は、第1カバー7が固定される部分において、第1方向d1に隙間なく集められている。同様に、複数の負極20Y(第2電極20)の負極集電体21Y(第2電極集電体21)は、第2カバー9が固定される部分において、第1方向d1に隙間なく集められている。
図7に示すように、第1カバー7は、第2方向d2の他側に、第3方向d3に延びる凹状の第1固定部7aを有している。第1固定部7aは、例えば第1固定部7aに収容された電極体5の一側部分5aを挟み込むことで(挟持することで)、電極体5を保持している。第1カバー7に固定される電極体5の一側部分5aは、第1接続領域a1における正極集電体11X(第1電極集電体11)の一部を含んでいる。同様に、第2カバー9は、第2方向d2における一側に、第3方向d3に延びる凹状の第2固定部9aを有している。第2固定部9aは、例えば第2固定部9aに収容された電極体5の他側部分5bを挟み込むことで(挟持することで)、電極体5を保持している。第2カバー9に固定される電極体5の他側部分5bは、第2接続領域a2における負極集電体21Y(第2電極集電体21)の一部を含んでいる。
外装体2と電極体5との接触を効果的に防止するため、第1カバー7及び第2カバー9は、外装体2と電極体5との間に設けられている。より詳しくは、第1カバー7は、第1外装材3の第1金属層3a及び第2外装材4の第2金属層4aと、電極体5の一側部分5aとの間に設けられており、第2カバー9は、第1外装材3の第1金属層3a及び第2外装材4の第2金属層4aと、電極体5の他側部分5bとの間に設けられている。上述したように、電極体5の一側部分5aは、正極集電体11X(第1電極集電体11)の第1接続領域a1の一部を含んでおり、電極体5の他側部分5bは、負極集電体21Y(第2電極集電体21)の第2接続領域a2の一部を含んでいる。したがって、正極集電体11Xの第1接続領域a1は、第1カバー7を介して外装体2から離間しており、負極集電体21Yの第2接続領域a2は、第2カバー9を介して外装体から離間している。また、第1カバー7及び第2カバー9と外装体2との間に隙間を生じさせないため、図3に示されているように、第1カバー7及び第2カバー9は、外装体2と接触していることが好ましい。
第1カバー7には、第1タブ6を通過させるための第1通過孔7bが設けられている。第1通過孔7bは、第1カバー7の第2方向d2における一側に開口している。第3方向d3における第1通過孔7bの長さは、第1通過孔7bを第1タブ6が通過可能なように、第3方向d3における第1タブ6の長さより長くなっている。一方、第1カバー7に収容した電極体5が第1通過孔7bを通過しないよう、第3方向d3における第1通過孔7bの長さは、第3方向d3における電極体5の最大の長さ(最大幅)よりも短くなっている。好ましくは、第3方向d3における第1通過孔7bの長さは、第3方向d3における電極体5の最小の長さ(最小幅)よりも短くなっている。
同様に、第2カバー9には、第2タブ8を通過させるための第2通過孔9bが設けられている。第2通過孔9bは、第2カバー9の第2方向d2における他側に開口している。第3方向d3における第2通過孔9bの長さは、第2通過孔9bを第2タブ8が通過可能なように、第3方向d3における第2タブ8の長さより長くなっている。一方、第2カバー9に収容した電極体5が第2通過孔9bを通過しないよう、第3方向d3における第2通過孔9bの長さは、第3方向d3における電極体5の最大の長さ(最大幅)よりも短くなっている。好ましくは、第3方向d3における第2通過孔9bの長さは、第3方向d3における電極体5の最小の長さ(最小幅)よりも短くなっている。
図3に示すように、第1カバー7は、第1タブ6の第1タブ本体部6aのうち、正極集電体11Xに接続している第2方向d2における他側に位置する部分を収容している。また、第1カバー7は、第2方向d2における他側から第1タブ6の第1シール部6bに接触している。すなわち、第1タブ本体部6aは、外装体2の収容部2aにおいて、第1カバー7及び第1シール部6bによって、外装体2と接触しないようになっている。
同様に、第2カバー9は、第2タブ8の第2タブ本体部8aのうち、負極集電体21Yに接続している第2方向d2における一側に位置する部分を収容している。また、第2カバー9は、第2方向d2における一側から第2タブ8の第2シール部8bに接触している。すなわち、第2タブ本体部8aは、外装体2の収容部2aにおいて、第2カバー9及び第2シール部8bによって、外装体2と接触しないようになっている。
図7に示されている例では、第1カバー7及び第2カバー9は、第3方向d3に延びる略半円柱状の形状を有している。第1カバー7は、第2方向d2の一側に突出した略半円柱状であり、第2カバー9は、第2方向d2の他側に突出した略半円柱状である。ただし、図示された例に限らず、第1カバー7及び第2カバー9は、略三角柱状等であってもよい。
第1カバー7は、図3に示すように、第1方向d1及び第2方向d2に平行な断面において、第2方向d2に対して傾斜した第1傾斜面7cを有している。第1方向d1における第1カバー7の長さは、とりわけ第1傾斜面7cが設けられている領域において、第2方向d2の一側から他側に向かうにつれて長くなっている。同様に、第2カバー9は、第1方向d1及び第2方向d2に平行な断面において、第2方向d2に対して傾斜した第2傾斜面9cを有している。第1方向d1における第2カバー9の長さは、とりわけ第2傾斜面9cが設けられている領域において、第2方向d2の他側から一側に向かうにつれて長くなっている。ここで、例えば「第1方向d1における第1カバー7の長さは、第2方向d2の一側から他側に向かうにつれて長くなっている」とは、第1方向d1における第1カバー7の長さが第2方向d2の一側からの距離に応じて連続的に長くなり続けることのみを意味している訳ではなく、第2方向d2の一側からの距離に応じて不連続的(段階的)に長くなることも意味し、すなわち第2方向d2の一側からの距離にともなって第1方向d1における第1カバー7の長さが短くなる部分を含まないことを意味している。ただし、第1方向d1における第1カバー7の長さが第2方向d2の一側からの距離に応じて連続的に長くなり続けることが好ましい。図示された例では、第1傾斜面7cは、第2方向d2の一側に突出した半円柱の側面であり、第2傾斜面9cは、第2方向d2の他側に突出した半円柱の側面である。
第1方向d1における第1カバー7及び第2カバー9の長さは、第1方向d1における電極体5の長さ以下となっている。図3に示されている例では、第1方向d1における第1カバー7の長さ(高さ)は、第1方向d1における電極体5の長さ(高さ)に等しくなっている。この場合、第1カバー7及び第2カバー9は、第1方向d1において、電極体5の第1方向d1における一側端部5a1及び他側端部5b1の間に配置することができる。また、好ましくは、第1方向d1における第1カバー7の長さは、第1方向d1における最も一側に位置する第1電極集電体11と最も他側に位置する第1電極集電体11との間の長さより長くとなっている。この場合、第1カバー7は、第1方向d1における最も一側に位置する第1電極集電体11より第1方向d1における一側に位置し、且つ第1方向d1における最も他側に位置する第1電極集電体11より第1方向d1における他側に位置することができる。同様に、好ましくは、第1方向d1における第2カバー9の長さは、第1方向d1における最も一側に位置する第2電極集電体21と最も他側に位置する第2電極集電体21との間の長さより長くとなっている。この場合、第2カバー9は、第1方向d1における最も一側に位置する第2電極集電体21より第1方向d1における一側に位置し、且つ第1方向d1における最も他側に位置する第2電極集電体21より第1方向d1における他側に位置することができる。
図6に示されているように、第3方向d3における第1カバー7の長さ(幅)は、第2方向d2における電極体5の一側端部5a2の第3方向d3における電極体5の長さ(幅)より長くなっており、第3方向d3における第2カバー9の長さ(幅)は、第2方向d2における電極体5の他側端部5b2の第3方向d3における電極体5の長さ(幅)より長くなっている。したがって、第1カバー7は、第3方向d3において、第2方向d2における電極体5の一側端部5a2を第3方向d3の一側及び他側に突出させないように、電極体5の第2方向d2における一側部分5aに固定されることができる。同様に、第2カバー9は、第3方向d3において、第2方向d2における電極体5の他側端部5b2を第3方向d3の一側及び他側に突出させないように、電極体5の第2方向d2における他側部分5bに固定されることができる。
また、第3方向d3における第1カバー7の長さ(幅)及び第2カバー9の長さ(幅)は、第3方向d3における電極体5の最大の長さ(幅)以下である。図示された例では、第3方向d3における第1カバー7の長さ及び第2カバー9の長さは、第3方向d3における電極体5の最大の長さに等しくなっている。この場合、第1カバー7及び第2カバー9は、第3方向d3において、電極体5の第3方向d3における一側端部5a3(負極20Yの第3方向d3における一側端部20a3)及び他側端部5b3(負極20Yの第3方向d3における他側端部20b3)の間に配置することができる。
第1カバー7は、第1消火剤7dを保持している。また、第2カバー9は、第2消火剤9dを保持している。第1消火剤7d及び第2消火剤9dは、第1カバー7の第1固定部7a及び第2カバー9の第2固定部9aに保持されていてもよいし、第1カバー7及び第2カバー9の内部に組み込まれて保持されていてもよい。図示された例では、第1カバー7は、第1固定部7aの第2方向d2における一側に第1消火剤7dを保持している。同様に、第2カバー9は、第2固定部9aの第2方向d2における他側に第2消火剤9dを保持していてもよい。第1消火剤7d及び第2消火剤9dの材料としては、例えば、塩化カリウム、塩化ナトリウム、炭酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、リン酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、硫酸アルミニウム、硫酸アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム等を用いることができる。あるいは、第1消火剤7d及び第2消火剤9dとして、包袋に収容された窒素、アルゴン等の不活性ガスや、硫酸カリウム水溶液等の液体を用いることもできる。
第1カバー7及び第2カバー9は、樹脂成形物からなっている。第1カバー7及び第2カバー9の材料としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等を用いることができる。
次に、本実施の形態の蓄電素子1の製造方法の一例について、説明する。
まず、複数の第1電極10及び第2電極20が交互に積層され、第1電極10及び第2電極20の間にセパレータ30が配置された電極体5を用意する。次に、第2方向d2における電極体5の一側部分5aの一部及び他側部分5bの一部を切除する。具体的には、第1電極10の第2方向d2の一側における角部及び第2電極20の第2方向d2の他側における角部を切り取る。このように電極体5の一部が切除されることで、電極体5の一側部分5a及び他側部分5bに固定される第1カバー7及び第2カバー9の第3方向d3における長さが、第2方向d2における電極体5の一側端部5a2及び他側端部5b2の第3方向d3における長さより長くなる。
その後、電極体5の第2方向d2における一側に、第1タブ6を第1電極10と電気的に接続し、第2方向d2における他側に、第2タブ8を第2電極20と電気的に接続する。
次に、図8に示すように、第1タブ6に第1通過孔7bを通過させながら、電極体5の一側部分5aを第1カバー7に固定する。第1通過孔7bは第2方向d2における一側に開口しているため、第2方向d2の一側に延びる第1タブ6は、第1通過孔7bを容易に通過することができる。電極体5の一側部分5aは、第1カバー7の第1固定部7aに固定される。
同様に、第2タブ8に第2通過孔9bを通過させながら、電極体5の他側部分5bを第2カバー9に固定する。第2通過孔9bは第2方向d2における他側に開口しているため、第2方向d2の他側に延びる第2タブ8は、第2通過孔9bを容易に通過することができる。電極体5の他側部分5bは、第2カバー9の第2固定部9aに固定される。
その後、一側部分5aが第1カバー7に固定され且つ他側部分5bが第2カバー9に固定された電極体5を、第1外装材3と第2外装材4との間に配置する。第1外装材3及び第2外装材4は、第1絶縁層3bと第2絶縁層4bとが向かい合うように、配置される。次に、図9に示すように、シール治具50によって、第1外装材3及び第2外装材4の周縁部を加熱・加圧することで溶着により接合する。シール治具50による加熱・加圧は、例えば第1外装材3及び第2外装材4を120℃以上200℃以下に加熱しながら、0.2MPa以上0.8MPa以下に加圧した状態を、1秒以上8秒以下維持することで行われる。
なお、図9に示されているように、シール治具50による加熱・加圧は、第1タブ6が設けられた部分において、第1シール部6bと、第1外装材3の第1絶縁層3b及び第2外装材4の第2絶縁層4bとを溶着させる。同様に、第2タブ8が設けられた部分において、第2シール部8bと、第1外装材3の第1絶縁層3b及び第2外装材4の第2絶縁層4bとを溶着させる。
また、第1タブ6及び第2タブ8は、外装体2の外部まで延び出している。すなわち、第1外装材3及び第2外装材4の周縁部を加熱・加圧した状態で、第1タブ6の一部分が外装体2の第2方向d2における一側に露出しており、第2タブ8の一部分が外装体2の第2方向d2における他側に露出している。露出している第1タブ6の一部分には、第1タブ本体部6aだけでなく第1シール部6bが含まれていてもよい。同様に、露出している第2タブ8の一部分には、第2タブ本体部8aだけでなく第2シール部8bが含まれていてもよい。
このようにして、第1カバー7及び第2カバー9に固定された電極体5が、外装体2の収容部2aに収容され、図1に示すような蓄電素子1が製造される。
ところで、従来の蓄電素子では、例えば外装体(第1外装材及び第2外装材)の加熱・加圧工程において、絶縁層(第1絶縁層及び第2絶縁層)の一部が融解する等によって脱落してしまうと、絶縁層が脱落した部分において、外装体の金属層(第1金属層及び第2金属層)は、電極体の一部と接触し得る。とりわけ、接続領域における電極集電体は、外装体の金属層と接触しやすくなっている。電極体の一部と外装体の金属層とが接触すると、電極体と外装体の金属層とが短絡し得る。外装体と電極体とが短絡すると、蓄電素子の放電及び充電が阻害され得る。したがって、外装体と電極体とが短絡することが、効果的に防止されることが望まれる。
一方、本実施の形態の蓄電素子1では、絶縁性の第1カバー7が第2方向d2における一側に位置する電極体5の一側部分5aに固定され、絶縁性の第2カバー9が電極体5の他側部分5bに固定されている。第1カバー7に固定された電極体5の一側部分5aは、第1カバー7を介して外装体2から離間しており、第2カバー9に固定された電極体5の他側部分5bは、第2カバー9を介して外装体2から離間している。したがって、例えば第1外装材3及び第2外装材4の加熱・加圧工程において、第1絶縁層3b及び第2絶縁層4bの一部が脱落してしまったとしても、第1金属層3a及び第2金属層4aは、絶縁性の第1カバー7及び第2カバー9を介してしか、電極体5の一側部分5a及び他側部分5bと接触し得ない。すなわち、絶縁性の第1カバー7及び第2カバー9によって、外装体2と電極体5との短絡を効果的に防止することができる。
特に、第3方向d3における第1カバー7の長さ及び第2カバー9の長さは、第2方向d2における電極体5の一側端部5a2の第3方向d3における電極体5の長さより長くなっている。したがって、第1カバー7は、第3方向d3において、第2方向d2における電極体5の一側端部5a2を第3方向d3の一側及び他側に突出させないように、電極体5の第2方向d2における一側部分5aに固定されることができる。同様に、第2カバー9は、第3方向d3において、第2方向d2における電極体5の他側端部5b2を第3方向d3の一側及び他側に突出させないように、電極体5の第2方向d2における他側部分5bに固定されることができる。言い換えると、第3方向d3において、電極体5の一側端部5a2を第1カバー7に内包させることができ、電極体5の他側端部5b2を第2カバー9に内包させることができる。このため、電極体5の一側端部5a2及び他側端部5b2が第1金属層3a及び第2金属層4aに接触してしまうことを、効果的に防止することができる。すなわち、外装体2と電極体5との短絡を効果的に防止することができる。
さらに、第3方向d3における第1カバー7の長さ及び第2カバー9の長さは、第3方向d3における電極体5の最大の長さ以下である。したがって、第1カバー7及び第2カバー9は、第3方向d3において、電極体5の第3方向d3における一側端部5a3及び他側端部5b3の間に配置することができる。言い換えると、第3方向d3において、電極体5の一側及び他側に突出させないように第1カバー7及び第2カバー9を配置することができる。このため、第1カバー7及び第2カバー9によって蓄電素子1の第3方向d3における長さが長くなって、体積が増加してしまうことを効果的に防止することができる。すなわち、第1カバー7及び第2カバー9による蓄電素子1の体積エネルギー密度の悪化を効果的に防止することができる。
特に、第1カバー7が第1接続領域a1における第1電極集電体11に固定され、第2カバー9が第2接続領域a2における第2電極集電体21に固定されている。したがって、第1電極集電体11の第1接続領域a1は、第1カバー7を介して外装体2から離間しており、第2電極集電体21の第2接続領域a2は、第2カバー9を介して外装体2から離間している。このため、第1接続領域a1及び第2接続領域a2は、外装体2と接触しにくくなっている。第1電極集電体11の第1接続領域a1及び第2電極集電体21の第2接続領域a2は外装体2と接触しやすい傾向にあったため、本実施の形態では、第1カバー7が第1接続領域a1に固定され、第2カバー9が第2接続領域a2に固定されている。これにより、絶縁性の第1カバー7及び第2カバー9によって、外装体2と電極体5との短絡をより効果的に防止することができる。
また、第1カバー7は、第1タブ6の第1タブ本体部6aの第2方向d2における他側に位置する部分を収容し、さらに第1シール部6bの第2方向d2における他側に位置する部分を収容している。すなわち、第1タブ本体部6aは、外装体2の収容部2aにおいて、第1カバー7及び第1シール部6bに被覆されている。同様に、第2カバー9は、第2タブ8の第2タブ本体部8aの第2方向d2における一側に位置する部分を収容し、さらに第2シール部8bの第2方向d2における一側に位置する部分を収容している。すなわち、第2タブ本体部8aは、外装体2の収容部2aにおいて、第2カバー9及び第2シール部8bに被覆されている。したがって、第1絶縁層3b及び第2絶縁層4bの一部が脱落してしまったとしても、第1金属層3a及び第2金属層4aは、第1タブ本体部6a及び第2タブ本体部8aに接触できないようになっている。すなわち、第1タブ6及び第2タブ8を介した外装体2と電極体5との短絡をより効果的に防止することができる。
さらに、第3方向d3における電極体5の長さは、第2方向d2における一側部分5aにおいて、第2方向d2における他側から一側に向かうにつれて短くなっており、第2方向d2における他側部分5bにおいて、第2方向d2における一側から他側に向かうにつれて短くなっている。すなわち、電極体5の一側部分5a及び他側部分5bにおいて、第3方向d3の一側端部5a3及び他側端部5b3が、その他の部分より第3方向d3の一側及び他側に突出していない。このため、電極体5の一側部分5a及び他側部分5bが、外装体2に接触しにくくなっている。したがって、外装体2と電極体5との短絡を効果的に防止することができる。
また、第1方向d1における第1カバー7の長さは、第1方向d1における最も一側に位置する第1電極集電体11と最も他側に位置する第1電極集電体11との間の長さより長くとなっている。したがって、第1カバー7は、第1方向d1において、第1方向d1における最も一側に位置する第1電極集電体11より一側に位置し、且つ第1方向d1における最も他側に位置する第1電極集電体11より他側に位置することができる。さらに、第1方向d1における第2カバー9の長さは、第1方向d1における最も一側に位置する第2電極集電体21と最も他側に位置する第2電極集電体21との間の長さより長くとなっている。したがって、第2カバー9は、第1方向d1において、第1方向d1における最も一側に位置する第2電極集電体21より一側に位置し、且つ第1方向d1における最も他側に位置する第2電極集電体21より他側に位置することができる。このため、第1カバー7及び第2カバー9によって、第1電極集電体11及び第2電極集電体21が外装体2に接触してしまうことを、効果的に防止することができる。すなわち、外装体2と電極体5との短絡を効果的に防止することができる。
なお、例えば外装体2と電極体5の第1電極10及び第2電極20とが短絡してしまうことによって、第1電極10と第2電極20とが短絡してしまうと、蓄電素子1が激しく発火し得る。本実施の形態のように第1外装材3と第2外装材4との周縁部を接合している場合、接合の強度が比較的弱い第1タブ6及び第2タブ8が設けられた部分から特に激しく発火し得る。本実施の形態では、第1タブ6が通過する第1通過孔7bを設けられた第1カバー7が第1消火剤7dを保持しており、第2タブ8が通過する第2通過孔9bを設けられた第2カバー9が第2消火剤9dを保持している。第1タブ6及び第2タブ8が設けられた部分の近傍に消火剤が保持されているため、蓄電素子1の発火を速やかに消火することができる。
また、第1カバー7及び第2カバー9は、外装体2と接触している。言い換えると、第1カバー7及び第2カバー9と外装体2との間に、隙間が生じていない。このため、蓄電素子1の体積を小さくすることができる。蓄電素子1の体積を小さくすることで、蓄電素子1の体積エネルギー密度を高めることができる。
さらに、第1方向d1における第1カバー7及び第2カバー9の長さは、第1方向d1における電極体5の長さ以下となっている。したがって、第1カバー7及び第2カバー9は、第1方向d1において、電極体5の第1方向d1における一側端部5a1及び他側端部5b1の間に配置することができる。このため、第1カバー7及び第2カバー9によって、蓄電素子1の第1方向d1における長さが長くなって、体積が増加してしまうことを効果的に防止することができる。すなわち、第1カバー7及び第2カバー9による蓄電素子1の体積エネルギー密度の悪化を効果的に防止することができる。
以上のように、本実施の形態の蓄電素子1は、第1方向d1に積層された第1電極10及び第2電極20を含む電極体5と、第1方向d1と非平行な第2方向d2における一側に位置する電極体5の一側部分5aに固定され、第2方向d2における一側に開口した通過孔7bを設けられた絶縁性のカバー7と、電極体5とカバー7とを収容する外装体2と、第1電極10と電気的に接続してカバー7の通過孔7bを通過し、外装体2の外部まで延びるタブ6と、を備え、第1方向d1及び第2方向d2の両方に非平行な第3方向d3におけるカバー7の長さは、第2方向d2における電極体5の一側端部5a2の第3方向d3における電極体5の長さより長く、第3方向d3における電極体5の最大の長さ以下である。このような蓄電素子1によれば、電極体5の一側部分5aは、カバー7を介して外装体2から離間しているため、絶縁性のカバー7を介してしか、電極体5の一側部分5a接触し得ない。すなわち、絶縁性の第1カバー7によって、外装体2と電極体5との短絡を効果的に防止することができる。また、第3方向d3において、電極体5の第2方向d2における一側端部5a2をカバー7に内包させることができる。したがって、電極体5の一側端部5a2において、外装体2と電極体5との短絡を効果的に防止することができる。
また、このような蓄電素子1によれば、第3方向d3において、電極体5の一側及び他側に突出させないようにカバー7を配置することができる。このため、カバー7によって蓄電素子1の第3方向d3における長さが長くなって、体積が増加してしまうことを効果的に防止することができる。すなわち、カバー7による蓄電素子1の体積エネルギー密度の悪化を効果的に防止することができる。
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。
例えば、図10に示すように、第1カバー7及び第2カバー9は、第3方向d3における両端において、第3方向d3に延びる凹状の第1固定部7a及び第2固定部9aが閉鎖されていてもよい。このような第1カバー7及び第2カバー9によれば、第1固定部7a及び第2固定部9aに固定される電極体5の第2方向d2における一側部分5a及び他側部分5bを、第3方向d3の両端において覆うことができる。この場合、第2方向d2における電極体5の一側部分5a及び他側部分5bが第3方向d3の一側及び他側に突出し得ないため、電極体5の一側端部5a2及び他側端部5b2が第1金属層3a及び第2金属層4aに接触してしまうことを、より効果的に防止することができる。すなわち、外装体2と電極体5との短絡をより効果的に防止することができる。
なお、図示された例に限らず、第1カバー7及び第2カバー9は、第3方向d3の両端において折れ曲がっていることで、第2方向d2における電極体5の一側部分5a及び他側部分5bを第3方向d3の両端において覆っていてもよい。
また、上述した実施の形態では、特に図3によく示されているように、第1外装材3が第1膨出部3dを含んでおり、第2外装材4が第2膨出部4dを含んでいる。このような外装体2に収容された電極体5は、第1タブ6及び第2タブ8の第1方向d1における一側及び他側の両側に配置されている。しかしながら、第1外装材3のみが第1膨出部3dを含んでおり、第2外装材4は、第2膨出部4dを含んでいなくてもよい。この場合、外装体2に収容された電極体5は、第1タブ6及び第2タブ8の第1方向d1における一側のみに配置される。このような変形例において、第1カバー7及び第2カバー9は、図11に示すように、第1方向d1の一側に他側より大きな第1傾斜面7c及び第2傾斜面9cを有していてもよい。
1 蓄電素子
2 外装体
3 第1外装材
3a 第1金属層
3b 第1絶縁層
3c 第1樹脂層
3d 第1膨出部
4 第2外装材
4a 第2金属層
4b 第2絶縁層
4c 第2樹脂層
4d 第2膨出部
5 電極体
5a 一側部分
5b 他側部分
6 第1タブ
6a 第1タブ本体部
6b 第1シール部
7 第1カバー
7a 第1固定部
7b 第1通過孔
7c 第1傾斜面
8 第2タブ
8a 第2タブ本体部
8b 第2シール部
9 第2カバー
9a 第2固定部
9b 第2通過孔
9c 第2傾斜面
10 第1電極
11 第1電極集電体
12 第1電極活物質層
20 第2電極
21 第2電極集電体
22 第2電極活物質層
30 セパレータ
a1 第1接続領域
a2 第2接続領域
b1 第1電極領域
b2 第2電極領域

Claims (18)

  1. 第1方向に積層された第1電極及び第2電極を含む電極体と、
    前記第1方向と非平行な第2方向における一側に位置する前記電極体の一側部分に固定され、前記第2方向における一側に開口した通過孔を設けられた絶縁性のカバーと、
    前記電極体と前記カバーとを収容する外装体と、
    前記第1電極と電気的に接続して前記カバーの前記通過孔を通過し、前記外装体の外部まで延びるタブと、を備え、
    前記第1方向及び前記第2方向の両方に非平行な第3方向における前記カバーの長さは、前記第2方向における前記電極体の一側端部の前記第3方向における前記電極体の長さより長く、前記第3方向における前記電極体の最大の長さ以下である、蓄電素子。
  2. 前記第1電極は、接続領域と前記接続領域よりも前記第2方向における他側に位置する電極領域とを有する第1電極集電体と、前記第1電極集電体と前記電極領域において積層された第1電極活物質層と、を有し、
    前記カバーは、前記接続領域における前記第1電極の前記第1電極集電体に固定されている、請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 前記電極体の前記一側部分は、前記カバーを介して前記外装体から離間している、請求項1または2に記載の蓄電素子。
  4. 前記カバーは、前記外装体と接触している、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  5. 前記第1方向における前記カバーの長さは、前記第2方向の一側から他側へ向かうにつれて、長くなっている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  6. 前記カバーは、前記第1方向及び前記第2方向に平行な断面において、前記第2方向に対して傾斜した傾斜面を有し、
    前記第1方向における前記カバーの長さは、前記傾斜面が設けられている領域において、前記第2方向の一側から他側へ向かうにつれて、長くなっている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  7. 前記第1方向における前記カバーの長さは、前記第1方向における前記電極体の長さ以下である、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  8. 前記第3方向における前記電極体の長さは、前記第2方向における一側部分において、前記第2方向における他側から一側に向かうにつれて短くなっている、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  9. 前記カバーは、前記第3方向における両端において、前記第2方向における前記電極体の一側端部を覆う、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  10. 前記カバーは、樹脂成形物からなる、請求項1乃至9のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  11. 前記カバーは、消火剤を保持している、請求項1乃至10のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  12. 前記第3方向における前記通過孔の長さは、前記第3方向における前記電極体の最大幅よりも小さい、請求項1乃至11のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  13. 前記第2方向における他側に位置する前記電極体の他側部分に固定され、前記第2方向における他側に開口した第2通過孔を設けられた絶縁性の第2カバーと、
    前記第2電極と電気的に接続して前記第2カバーの前記第2通過孔を通過し、前記外装体の外部まで延びる第2タブと、をさらに備える、請求項1乃至12のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  14. 前記外装体は、前記電極体を収容する収容部を形成する第1膨出部を含む第1外装材と、前記第1膨出部とともに前記収容部を形成する第2膨出部を含む第2外装材と、を有する、請求項1乃至13のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  15. 前記外装体は、第1金属層及び前記第1金属層に積層された第1絶縁層を含む第1外装材と、前記第1絶縁層と向かい合う第2絶縁層及び前記第2絶縁層に積層された第2金属層を含む第2外装材と、を有し、
    前記タブは、前記第1外装材及び前記第2外装材の間を通過する、請求項1乃至14のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  16. 前記電極体は、複数の前記第1電極と、前記第1電極と前記第1方向に交互に積層された複数の前記第2電極と、を有する、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  17. 請求項1乃至16のいずれか一項に記載の蓄電素子の製造方法であって、
    前記通過孔を前記タブが通過するように、前記電極体の前記一側部分を前記カバーに固定する工程と、
    前記タブの一部分が前記第2方向における一側に露出するように、前記電極体及び前記カバーを前記外装体に収容する工程と、を備える、蓄電素子の製造方法。
  18. 前記第2方向における前記電極体の一側端部の前記第3方向における長さが、前記第3方向における前記カバーの長さより短くなるよう、前記第2方向における前記電極体の一側部分の一部を切除する工程をさらに備える、請求項17に記載の蓄電素子の製造方法。
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