JP2020052500A - 印刷制御装置及びプログラム - Google Patents

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Yoshihiro Sasaki
喜洋 佐々木
大介 野口
Daisuke Noguchi
大介 野口
真吾 田島
Shingo Tajima
真吾 田島
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Takashi Kikumoto
尚 菊本
慧 山口
Kei Yamaguchi
慧 山口
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Abstract

【課題】第1の印刷が行われた印刷媒体に対応する順序で第2の印刷を行っている間に第2の印刷が中断した場合に、この中断により失った印刷媒体を手作業で特定しなくとも、第1の印刷がなされた印刷媒体を回収することが可能な印刷制御装置及びプログラムを提供する。【解決手段】印刷制御装置は、印刷装置に対して、第1の印刷媒体に複数のページ画像を含む第1の印刷データを特定の条件で印刷する第1の印刷を指令する第1の印刷指令手段と、第1の印刷が行われた第1の印刷媒体に、第1の印刷データを複数のページ画像に対応する順序で重ねて印刷する第2の印刷を指令する第2の印刷指令手段と、第2の印刷が中断した場合に、新たな第2の印刷媒体に、複数のページ画像のうち中断したことにより第2の印刷が行われなかったページ画像に対応する第2の印刷データを特定の条件で印刷する第1の印刷を指令する第3の印刷指令手段とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷制御装置及びプログラムに関する。
近年、追い刷り印刷に際しジャムが発生した場合でも、最終成果物を不足なく得ることができる印刷制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載された印刷制御装置は、画像データに基づいて転写媒体に画像形成を行う画像形成部と、前記転写媒体を搬送する搬送部と、画像データを管理し、前記画像形成部と前記搬送部とを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、当該画像形成装置で下地画像と追い刷り画像を印刷する場合に、追い刷り画像の出力中に転写媒体のジャムを検知したとき、ジャム処理によって除外されたジャムの転写媒体に変えて、当該画像形成装置で下地画像が出力された転写媒体を印刷用に補充をする。
特開2017−154367号公報
本発明の目的は、第1の印刷が行われた印刷媒体に対応する順序で第2の印刷を行っている間に第2の印刷が中断した場合に、この中断により失った印刷媒体を手作業で特定しなくとも、第1の印刷がなされた印刷媒体を回収することが可能な印刷制御装置及びプログラムを提供することにある。
[1]印刷装置に対して、第1の印刷媒体に複数のページ画像を含む第1の印刷データを特定の条件で印刷する第1の印刷を指令する第1の印刷指令手段と、
前記第1の印刷が行われた前記第1の印刷媒体に、前記第1の印刷データを前記複数のページ画像に対応する順序で重ねて印刷する第2の印刷を指令する第2の印刷指令手段と、
前記第2の印刷が中断した場合に、新たな第2の印刷媒体に、前記複数のページ画像のうち中断したことにより前記第2の印刷が行われなかったページ画像に対応する第2の印刷データを前記特定の条件で印刷する前記第1の印刷を指令する第3の印刷指令手段と
を備える印刷制御装置。
[2]中断した前記第2の印刷が再開した場合に、
再開した前記第2の印刷が行われた前記第1の印刷媒体を前記印刷装置に出力させる出力指令手段をさらに備える、
前記[1]に記載の印刷制御装置。
[3]前記出力指令手段は、出力される前記第1の印刷媒体の前に、前記中断が発生したことを示す目印となる目印媒体をさらに出力するよう指令する、
前記[2]に記載の印刷制御装置。
[4]前記出力指令手段は、前記第1の印刷が行われた前記第2の印刷媒体を、前記第2の印刷が行われた前記第1の印刷媒体と異なる出力先に出力するよう指令する、
前記[2]に記載の印刷制御装置。
[5]前記印刷装置から、中断したページ画像の前記複数のページ画像における位置を示す中断位置情報を取得する取得手段をさらに備え、
前記第3の印刷指令手段は、前記中断したページ画像から特定の数のページ画像を前記第2の印刷データとして印刷するよう前記印刷装置に指令する、
前記[2]から[4]のいずれか1つに記載の印刷制御装置。
[6]前記取得手段を第1の取得手段とした場合に、
前記印刷装置から、前記特定の数を取得する第2の取得手段をさらに備える、
前記[5]に記載の印刷制御装置。
[7]前記印刷装置に投入された前記第1の印刷媒体の枚数と、前記印刷装置から出力された前記第1の印刷媒体の枚数との差分に応じて、前記特定の数を算出する算出手段をさらに備える、
前記[5]に記載の印刷制御装置。
[8]前記第1の印刷が行われた前記第2の印刷媒体に前記第2の印刷データを対応する順序で重ねて印刷する前記第2の印刷を指令する第4の印刷指令手段をさらに備える、
前記[1]に記載の印刷制御装置。
[9]前記第2の印刷が中断した場合に、前記印刷装置から、中断したページ画像の前記複数のページ画像における位置を示す中断位置情報を取得する取得手段と、
前記第2の印刷が行われた前記第1の印刷媒体が、前記第2の印刷媒体を給紙する給紙先と異なる給紙先から給紙された場合に、前記第2の印刷媒体を前記中断位置が示す中断位置に挿入して前記第1の印刷媒体及び前記第2の印刷媒体を出力するよう指令する出力指令手段と、
をさらに備える、
前記[8]に記載の印刷制御装置。
[10]コンピュータを、
印刷装置に対して、第1の印刷媒体に複数のページ画像を含む第1の印刷データを特定の条件で印刷する第1の印刷を指令する第1の印刷指令手段と、
前記第1の印刷が行われた前記第1の印刷媒体に、前記第1の印刷データを前記複数のページ画像に対応する順序で重ねて印刷する第2の印刷を指令する第2の印刷指令手段と、
前記第2の印刷が中断した場合に、新たな第2の印刷媒体に、前記複数のページ画像のうち中断したことにより前記第2の印刷が行われなかったページ画像に対応する第2の印刷データを前記特定の条件で印刷する前記第1の印刷を指令する第3の印刷指令手段
として機能させるためのプログラム。
請求項1、10に係る発明によれば、第1の印刷が行われた印刷媒体に応する順序で第2の印刷を行っている間に第2の印刷が中断した場合に、この中断により失った印刷媒体を手作業で特定しなくとも、第1の印刷がなされた印刷媒体が回収される。
請求項2に係る発明によれば、第2の印刷が中断した場合であっても、残りの第2の印刷が実行される。
請求項3に係る発明によれば、第2の印刷が中断した位置をユーザが認識しやすくなる。
請求項4に係る発明によれば、中断する前に第2の印刷が実行された印刷媒体と中断後の再開により第2の印刷が実行された印刷媒体とが仕分けて排出される。
請求項5、6、7に係る発明によれば、中断により失った印刷媒体が過不足なく回収される。
請求項8、9に係る発明によれば、リカバリシートの出力による紙の無駄が抑制される。
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷システムの構成及び制御系の一例を示すブロック図である。 図2は、再開確認ダイアログの一例を示す図である。 図3は、リカバリシートの一例を示す図である。 図4は、追い刷りの一例を示す模式図である。 図5(a)及び(b)は、追い刷りが行われたメディアを模式的に示す縦断面図である。 図6は、本動作の説明に用いる追い刷りの一例を示す図である。 図7は、比較例におけるジャム発生後に再開した第2の印刷の一例を示す図である。 図8は、図1に示す印刷制御装置の動作の一例を示すフローチャートである。 図9は、印刷制御装置のジャム発生後の処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。 図10は、第2の印刷の再開により排出されるメディアの一例を示す図である。 図11は、失われたメディアに対応する再度の印刷の一例を示す図である。 図12は、給紙確認ダイアログの一例を示す図である。 図13は、変形例に係る不足分の回収の一例を示す図である。 図14は、変形例に係る不足分の回収の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図中、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付してその重複した説明を省略する。
[実施の形態の要約]
本実施の形態に係る印刷制御装置は、印刷装置に対して、第1の印刷媒体に複数のページ画像を含む第1の印刷データを特定の条件で印刷する第1の印刷を指令する第1の印刷指令手段と、第1の印刷が行われた第1の印刷媒体に、第1の印刷データを複数のページ画像に対応する順序で重ねて印刷する第2の印刷を指令する第2の印刷指令手段と、第2の印刷が中断した場合に、新たな第2の印刷媒体に、複数のページ画像のうち中断したことにより第2の印刷が行われなかったページ画像に対応する第2の印刷データを特定の条件で印刷する第1の印刷を指令する第3の印刷指令手段とを備える。
「第1の印刷データ」は、ユーザの指示により受け付けた印刷指示に含まれる印刷の対象となるデータである。「第1の印刷媒体」は、第1の印刷データを印刷する媒体であり、第1の印刷データを構成するページ画像の数に対応した数を有する。
「特定の条件」は、印刷の態様に係る条件のうち特に定められた条件をいう。「特定の条件」には、例えば、印刷に用いる色を特定の色(例えば、白色)に限定することが含まれる。「第1の印刷」は、当該特定の条件で行う印刷をいう。
第2の印刷は、上述の特定の条件に限られずに第1の印刷で印刷されたページ画像の順序に対応する順序で印刷データを重ねて印刷を行うことをいう。「対応する順序」とは、第1の印刷データを構成するページ画像と同一の順序であることをいう。また、第2の印刷は、例えば、有彩色で実行される。なお、有彩色は、白色を排除するものではない。
「中断」とは、例えば、紙詰まり、停電、部品の破損等の機械的な原因によって、印刷ジョブが完了していないにも関わらず、印刷の動作が停止することをいう。なお、本発明における「中断」とは、外部から何らかの復帰処理を施さない限り再開しないことをいい、単なる再開指示により再開が可能な一時的な停止を含まないものとする。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る印刷システムの構成及び制御系の一例を示すブロック図である。この印刷システム1は、印刷制御装置2と、印刷制御装置2により制御されるプリンタ3と、操作者(以下、「ユーザ」ともいう。)の操作に応じて印刷制御装置2及びプリンタ3に指示を行う端末装置4とを有して構成されている。また、これら印刷制御装置2、プリンタ3及び端末装置4は、ネットワーク7を介して互いに接続されている。
印刷制御装置2は、例えば、DFE(Digital Front End)等、プリンタ3を制御するプリントサーバ機能を有する装置である。プリンタ3は、印刷装置の一例である。
端末装置4には、例えば、パーソナルコンピュータや、タブレッド端末、多機能携帯電話機(スマートフォン)等の携帯情報端末を用いることができる。ネットワーク7は、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット等であり、有線でも無線でもよい。
(印刷制御装置2の構成)
印刷制御装置2は、各部を制御する制御部20と、各種のデータを記憶する記憶部21と、キーボード、マウス等で実現される入力部22と、液晶ディスプレイ等で実現される表示部23と、プリンタ3及び端末装置4との間でネットワーク7を介して通信するネットワーク通信部24とを備える。
制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、インターフェース等から構成されている。CPUは、記憶部21に記憶されたプログラム210に従って動作することにより、受付手段200、処理手段201、実行指令手段202、表示制御手段203、検知手段204、生成手段205、取得手段206、排出指令手段207等として機能する。実行指令手段202は、第1〜第4の印刷指令手段の一例である。取得手段206は、第1の取得手段、第2の取得手段、及び算出手段の一例である。排出指令手段207は、出力指令手段の一例である。各手段200〜207の詳細については後述する。
記憶部21は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク等から構成され、プログラム210、ジョブ情報211、用紙属性情報212、画面情報213(図2参照)、ジャム情報214等の各種データを記憶する。なお、本明細書において、記憶部21に情報を書き込む場合に「記憶」を用い、上記各種情報に特定の内容を書き込む場合に「記録」を用いる。
ジョブ情報211は、印刷の指示(以下、「印刷ジョブ」ともいう。)に係る情報である。ジョブ情報211は、例えば、ユーザの操作により生成された印刷ジョブ2110(以下、「オリジナルジョブ2110」ともいう。)や、後述するジャムの発生に伴い生成手段205により生成される暫定的なジョブ2111(以下、「テンポラリジョブ2111」ともいう。)等を含む。
用紙属性情報212は、プリンタ3の給紙トレイ32(図13(a)参照。)で使用する印刷に供する用紙(以下、「印刷用紙」又は「メディア」ともいう。図4参照。)の材質や下地の色等の属性を示す情報であり、給紙トレイ32を識別する情報と関連付けて記録されている。メディア5は、印刷媒体(印刷の対象となる印刷データが出力される対象物)の一例である。
次に、図2を参照して画面情報213について説明する。図2は、再開確認ダイアログの一例を示す図である。再開確認ダイアログ6は、ユーザに印刷の再開(「リカバリ」ともいう。)の確認を行う再開確認画面の一例である。再開確認ダイアログ6には、例えば、ユーザに印刷の再開を案内するメッセージ61や、印刷の再開を指示するプリント開始釦63等が設けられている。
ジャム情報214は、例えば、紙詰まりや破損等の機械的な原因により発生した印刷の動作が中断する事象(以下、「ジャム」ともいう。)を特定する情報である。ジャム情報214には、例えば、ジャムを識別するジャムID500や、ジャムが発生した位置(以下、「中断位置」ともいう。)を示す位置情報、ジャムにより失われたメディア5の枚数を示す情報等が含まれる。中断位置を示す位置情報は、中断位置情報の一例である。失われたメディア5の枚数は、特定の数の一例である。
ネットワーク通信部24は、NIC(Network Interface Card)等によって実現され、ネットワーク7を介してプリンタ3や端末装置4との間で信号を送受信する。
次に、制御部20を構成する各手段200〜207について説明する。受付手段200は、端末装置4から送信される印刷ジョブや、プリンタ3から送信される各種の情報、及び入力部22や端末装置4に対してユーザにより行われる各種操作を受け付ける。また、受付手段200は、受け付けた印刷ジョブに係る情報を記憶部21のジョブ情報211に記録する。
印刷ジョブは、プリンタ3が解釈できるPDF(Portable Document Format)、PostScript(登録商標)等のページ記述言語(PDL:Page Description Language)を用いてページの単位で記述された印刷データと、印刷を実行するための各種の条件(以下、「印刷条件」ともいう。)とを含んで構成される。オリジナルジョブ2110に含まれる印刷データは、第1の印刷データの一例である。テンポラリジョブ2111に含まれる印刷データは、第2の印刷データの一例である。
印刷条件は、メディア5の種類、サイズ等のメディア5の属性情報や、白黒印刷/カラー印刷の選択に係る情報、片面印刷/両面印刷の選択に係る情報、印刷部数に係る情報等の印刷態様に係る条件(以下、「印刷態様条件」ともいう。)と、後述する追い刷りの属性情報等の追い刷りに係る条件(以下、「追い刷り条件」ともいう。)とを含む。
追い刷りの属性情報は、例えば、追い刷りを行うか否かを示す情報(以下、「追い刷りモード」ともいう。)等を含んで構成される。追い刷りモードは、例えば、「ON」(追い刷りを行うモード)や「OFF」(追い刷りを行わないモード)等の表現で表される。
処理手段201は、受付手段200が受け付けた印刷ジョブに含まれる印刷データに対して、プリンタ3で印刷を実行するために必要な処理を行う。処理手段201は、例えば、PDLを解釈する処理、すなわち、PDLで記述された印刷データをラスターデータからなる画像データ(以下、「ラスター画像データ」ともいう。)に変換するRIP(Raster Image Processor)処理等を行う。
ラスター画像データは、1ドット(画素、pixel)単位の点の集まりで構成されたビットマップ形式の印刷用の画像(以下、「印刷画像」又は「ラスター画像」ともいう。)に係るデータをいう。ラスター画像は、例えば、JPEG(Joint Photographic Experts Group)、TIFF(Tag Image File Format)、GIF(Graphics Interchange Format)、PNG(Portable Network Graphics)等の出力形式で生成される。
また、ラスター画像は、プリンタ3の有彩色(以下、「カラー」)の記録材(例えば、C、M、Y及びKの4色の記録材)に対応するカラー版(例えば、C版、M版、Y版及びK版、総称して「CMYK版」ともいう。)と、特定の色(例えば、白色やメタリック)に対応する特殊版と、印刷データに含まれる文字や図形などのオブジェクトを識別する識別情報を記録したタグ版とを含んで構成される。
実行指令手段202は、印刷ジョブに応じて指定されたプリンタ3に印刷の実行を指令する。具体的には、実行指令手段202は、印刷の実行を指令する実行指令情報を生成して当該実行指令情報をネットワーク通信部24によりネットワーク7を介して指定されたプリンタ3に送信することにより当該プリンタ3に印刷の実行を指令する。
実行指令情報には、例えば、上述の印刷態様条件と、処理手段201により生成されたラスター画像50とが含まれる。
なお、特定の色による印刷を指令する場合に、ラスター画像50として特殊版のみを実行指令情報に含めるとともに、カラーによる印刷を指令する場合に、ラスター画像50としてCMYK版のみを実行指令情報に含めてもよい。
表示制御手段203は、表示部23に、上述した再開確認ダイアログ6等の各種の画面を表示するよう制御する。なお、表示制御手段203は、端末装置4に画面を表示するよう指令する表示指令情報を端末装置4に送信して、端末装置4の表示画面(不図示)に画面を表示させてもよい。
検知手段204は、ジャムが発生したことを検知する。取得手段205は、検知手段204がジャムの発生を検知した場合に、ジャムの発生により印刷が中断した中断位置を示す位置情報(すなわち、ジャムの発生の対象となったメディア5が全メディア5において何枚目のものかを示す数情報、又は中断の発生に係るページ画像のページ数)をプリンタ3から取得して記憶部21のジャム情報214に記録する。
また、取得手段205は、記憶部21のジャム情報214に記録された中断位置を示す位置情報を取得して、ジャムにより失われたメディア5の枚数を算出する。あるいは、取得手段205は、失われたメディア5の枚数を算出せずに、プリンタ3から失われたメディア5の枚数を示す情報を取得してもよい。
ここで、「失われた」(以下、「不足分」ともいう。)とは、ジャムの発生によりプリンタ3の内部に留まりプリンタ3から排出されていない状態をいう。なお、メディア5をプリンタ3から手動で取り出せた場合であっても、当該メディア5に、しわ、折れ、裂け、印字のかすれ、印刷位置のズレ等の不具合が生じたことにより、当該メディア5が第2の印刷に適さない状態(すなわち、ヤレ紙)になっている場合も「失われた」状態に含めることとする。失われたメディア5の枚数は、少なくとも1枚以上である。
一例として、取得手段205は、プリンタ3から、プリンタ3に投入された(「フィードされた」という。)メディア5の枚数を示す情報と、第2の印刷が完了してプリンタ3から排出されたメディア5の枚数を示す情報とを取得して、フィードされたメディア5の枚数と排出されたメディア5の枚数との差を求め、この差を失われたメディア5の枚数としてもよい。
「投入された」とは、単に給紙トレイ32にメディア5が給紙されたことではなく、プリンタ3のフィード機能によって給紙トレイ32からプリンタ3の内部にメディア5を取り込むことをいう。
生成手段206は、取得手段205により取得された中断位置を示す位置情報や、失われたメディア5の枚数を示す情報に基づいて、失われたメディア5を回収するための再度の印刷の実行を指示するテンポラリジョブ2111を生成する。テンポラリジョブ2111は、失われたメディア5に対応する少なくとも1つ以上のページ画像のデータと印刷態様条件とを含んで構成される。「失われたメディア5に対応するページ画像のデータ」は、第2の印刷データの一例である。
排出指令手段207は、プリンタ3に対して、ジャム発生後の処理において、目印となる紙媒体(以下、「リカバリシート」ともいう。)を生成して失われたメディア5の位置に排出するよう指令する。リカバリシートは、目印媒体の一例である。
図3は、リカバリシートの一例を示す図である。リカバリシート5eには、例えば、ジャムを識別するジャムID500、生成手段205により生成されたテンポラリジョブ2111を識別するテンポラリジョブID500A,500B等が印字されている。これらの印字は、排出指令手段207からの指令に応じて、プリンタ3が行う。
(追い刷り)
次に、追い刷りについて図4及び図5を参照して説明する。図4は、追い刷りの一例を示す模式図である。追い刷りとは、特定の色のみによる印刷(以下、「第1の印刷」ともいう。)を行った後に、該特定の色以外の色を含む多色(グレースケール、金属色、カラー等)による印刷(以下、「第2の印刷」ともいう。)を第1の印刷に対応する順序で重ねて行うことをいう。「特定の色のみ」は、特定の条件の一例である。
以下、第1の印刷及び第2の印刷をともに1回ずつ行う場合を例に挙げて説明するが、第1の印刷は複数回行ってもよい。第1の印刷を複数回行う場合、2回目以降の第1の印刷は、1回目の第1の印刷の順序に対応する順序で重ねて行う。また、第1の印刷を複数回行う場合、第2の印刷と複数の第1の印刷とそれぞれを別々に実施する形態に限定されるものではなく、例えば、第2の印刷を行う際に合わせて最終の第1の印刷を1回で(すなわち、同時に)行ってもよい。
「特定の色」は、例えば、メディア5の下地の色に応じて定めてもよい。メディア5は、例えば、紙で形成された媒体である。図4各図に示すように、例えば、メディア5の下地が黒色の場合、特定の色として白色(一色)を用いてもよい。なお、図4各図に示すメディア5の下地は黒色であるが、説明の便宜上、メディア5の縁部のみを黒で描き、縁部以外の面の部分には黒色よりも薄い色(灰色)を付した。また、カラーについては、グレースケールで表した。以下同様とする。
図4各図の左列は、ラスター画像50の一例を示し、中列は、プリンタ3に給紙されるメディア5Aの一例を示し、右列は、プリンタ3から排出されるメディア5Bの一例を示している。図4(a)に示すように、まず、1回目に、ラスター画像50のうち特殊版50Aに対応する白色の記録材のみを用いた白色による第1の印刷を行う。
なお、第1の印刷で使用される白色の記録材の量は、適宜調整可能であり、例えば、当該印刷システム1に応じて許可されている最大の量に設定してもよい。
次に、ユーザは、プリンタ3から排出された第1の印刷が実行済みのメディア5Bを給紙トレイ32に配置(セット)する。図4(b)に示すように、第1の印刷が実行済みのメディア5Aに対して、CMYK版50Bに対応するCMYKの記録材を用いるカラーによる第2の印刷を第1の印刷に対応する順序で重ねて行う。
図5は、追い刷りが行われたメディア5を模式的に示す縦断面図であり、図5(a)及び(b)は、それぞれ図4(a)及び(b)の右列の図に対応する。なお、図5で図示した各記録材層51,52の厚み及びメディア5の厚みの寸法比は、必ずしも実際の寸法比と一致するものではない。また、説明の便宜上、各記録材層51,52をメディア5の横方向における領域の全体に亘って描いたが、実際は、メディア5における印刷が行われた領域(例えば、印字の位置や印刷される図の位置)のみに積層されている点に留意されたい。
図5(a)及び(b)に示すように、第1の印刷が行われるとメディア5上に白色記録材層51が積層され、第2の印刷が行われると白色記録材層51上にCMYK記録材層52が積層される。なお、CMYK記録材層52を構成する各層(C層52C、M層52M、Y層52Y及びK層52K)の順序は、図5(b)に示す順序に限定されるものではない。
(実施の形態の動作)
次に、印刷システム1の動作の一例について図6から図11を参照して説明する。図6は、本動作の説明に用いる追い刷りの一例を示す図であり、(a)は、第1の印刷、すなわち白色による印刷の一例を示す図であり、(b)は、第2の印刷、すなわちカラーによる印刷の一例を示す図である。
メディア5は、上述したように、黒色の下地を有しているものとする。また、以下では、4枚のメディア5a〜5dに対して対応する4つのページ画像(すなわち、4頁)をそれぞれ印刷する場合を例に挙げて説明する。なお、メディア5の枚数及びページ画像の数は、一例であり、4つに限定されるものではない。
図6(a)に示すように、第1の印刷により、複数(4枚)のメディア5a〜dに対してそれぞれ、原稿(不図示)を構成する各ページ画像に対応したラスター画像50の特殊版50Aに応じて、写真や文字等の印刷データの領域に白色の記録材を用いる印刷を行う。なお、図6(a)において、各メディア5a〜5dを示す図形の上側には、それぞれのメディア5a〜5dを特定するために、白色を示すアルファベット「WHT」と何ページ目か示す数字(1〜4)とからなる文字列を付した。図6(a)に示す第1の印刷が実行された1枚目から4枚目のメディア5a〜5dは、第1の印刷媒体の一例である。
次に、図6(b)に示すように、第1の印刷が実行されたメディア5a〜5dに対してそれぞれ、原稿の各ページ画像に対応したラスター画像50のCMYK版50Bに応じて、印刷データの領域にCMYKの記録材を用いるカラーによる印刷を行う。なお、図6(b)において、各メディア5a〜5dを示す図形の上側には、アルファベット「CMYK」と何ページ目か示す数字(1〜4)とからなる文字列を付した。
この第2の印刷中に、紙詰まり等の原因でジャムが発生し、図6(b)の破線枠で囲まれた少なくとも1つ以上のメディア5(この例では、2枚のメディア5b,5c)がプリンタ3の内部に留まり、プリンタ3から排出されない場合の動作について説明する。
図7は、比較例におけるジャムの発生後に再開した第2の印刷の一例を示す図である。図7に示すように、第2の印刷が完了したメディア5(この例では、1ページ目のメディア5a)は、プリンタ3から排出される。これに対して、ジャムによってプリンタ3の内部に留まっているメディア5は、プリンタ3から排出されない(図7の「×」印参照。)。
かかる状態において、ユーザの指示に基づいて第2の印刷を再開させる場合、メディア5とページ画像との対応関係にずれが生じる場合がある。対応関係にずれが生じると、一例として図7の4枚目のメディア5dに示すように、動作の再開により第1の印刷により印字された内容と対応しない内容が第2の印刷により印字され、メディア5を無駄にしてしまう場合があった。
図8は、図1に示す印刷制御装置2の動作の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、印刷システム1の動作のうち特に印刷制御装置2に係る動作の一部に対して「S」と数字とからなるステップ番号を付すものとする。また、ジャム発生までの動作と、ジャム発生後の動作とに分けて説明する。
(1)ジャム発生までの動作
まず、受付手段200は、ユーザの操作により端末装置4から送信される印刷ジョブ(オリジナルジョブ2110)を受け付ける(S1)。また、受付手段200は、オリジナルジョブ2110を記憶部21に記憶する。なお、印刷ジョブは、プリンタ3の操作部(不図示)を操作することにより生成するようにしてもよい。
受け付けられた印刷ジョブ(オリジナルジョブ)の追い刷りモードが「ON」の場合(S2:ON)、実行指令手段202は、プリンタ3に、第1の印刷の実行を指令する(S3)。プリンタ3は、実行指令手段202による指令に応じて第1の印刷りを実行する。
プリンタ3は、印刷が完了すると、印刷が完了したことを示す結果情報を印刷制御装置2に送信する。受付手段200は、プリンタ3から送信された結果情報を受け付ける。
次に、実行指令手段202は、プリンタ3に第2の印刷の実行を指令する(S4)。プリンタ3は、実行指令手段202による指令に応じて印刷を実行する。
第2の印刷の実行中にジャムが発生した場合(S5:Yes)、検知手段204は、ジャムが発生により中断した中断位置を検知してこの位置情報を記憶部21のジャム情報214に記録する(S6)。また、印刷制御装置2は、ジャム発生後の処理を実行する(S7)。
(2)ジャム発生後の動作
図9は、ジャム発生後の処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。ジャムが発生したときに実行中の印刷ジョブ(オリジナルジョブ)の追い刷りモードが「ON」の場合(S70:ON)、表示制御手段203は、図2に示すように、表示部23に再開確認ダイアログ6を表示するよう制御する(S71)。
表示部23に表示された再開確認ダイアログ6のプリント開始釦63に対して操作が行われると(S72:Yes)、取得手段205は、記憶部21に記憶されたジャム情報214から中断位置(説明の例では、2枚目の位置で中断したことを示す情報)を取得するとともに(S73)、当該ジャムにより失われた少なくとも1枚以上のメディア5の枚数(説明の例では、2枚目のメディア5b及び3枚目のメディア5cの2枚)を取得する(S74)。
次に、生成手段206は、少なくとも1枚以上の失われたメディア5に対応する第2の印刷データを白色により印刷する第1の印刷に係る第1のテンポラリジョブ2111Aを生成して記憶部21に記憶するとともに(S75)、これらメディア5b,5cに対応する第2の印刷データを白色上に対応する順序で重ねてカラーにより印刷する第2の印刷に係る第2のテンポラリジョブ2111Bを生成して記憶部21に記憶する(S76)。
次に、排出指令手段207は、プリンタ3に対して、図3に示すように、ジャムID500やテンポラリジョブID501A,501Bが記載されたリカバリシート5eを作成して、中断位置に当該リカバリシート5eを排出するよう指令する(S77)。
第2の印刷の中断により、プリンタ3にフィードされていないメディア5(説明の例では、4枚目のメディア5d、以下、「残りページ」ともいう。)がある場合(S78:Yes)、実行指令手段202は、プリンタ3に対して残りページに係る第2の印刷の実行、すなわち、第2の印刷の再開を指令する(S79)。プリンタ3は、第2の印刷を再開して残りのメディア5に第2の印刷を実行する。
図10は、第2の印刷の再開により排出されるメディア5の一例を示す図である。上述のステップ70からS79の動作により、図10に示すように、第2の印刷が中断せず完了したメディア5(説明の例では、1枚目のメディア5a)と、リカバリシート5eと、動作の再開により第2の印刷が完了したメディア5(説明の例では、4枚目のメディア5d)とが予め定められた順番でプリンタ3から排出される。
(不足分の回収)
次に、上述のジャムにより失われたメディア5b,5cの回収について説明する。一例として、ユーザによる指示に応じて、実行指令手段202は、プリンタ3に対して、記憶部21に記憶された第1のテンポラリジョブ2111A、及び第2のテンポラリジョブ2111Bの実行を指令する。
図11(a)及び(b)に示すように、プリンタ3は、給紙トレイ32にセットされている新たな印刷媒体に対して、失われた2枚目のメディア5b及び3枚目のメディア5cに対対応する第2の印刷データを白色で印刷する第1の印刷を実行し、その後第1の印刷に対応する順序で重ねて第2の印刷を実行する。
ユーザは、図11(b)に示す補充された2枚目のメディア5b及び3枚目のメディア5cを図10に示すリカバリシート5eの位置に挿入するとともに、このリカバリシート5eを取り除く。
以上のようにして、ジャムが発生して一部のメディア5が失われた場合であっても、失われたメディア5を手動で特定することなく失われたメディア5が回収されるとともに、回収されたメディア5が適切な位置に挿入される。
また、以上のようにすれば、全部のページの印刷をやり直すことなく、印刷の順序をずらさずに第1の印刷が行われたメディア5に対応する第2の印刷が実行される。
<変形例1>
上述の実施の形態では、失われたメディア5の位置にリカバリシート5eを排出するようにしたが、必ずしもリカバリシート5eを利用する形態に限られない。以下、変形例1について、図12及び図13を参照して具体的に説明する。
変形例1では、ジャム発生後の処理において、上述したステップS70からS79のうちステップS77を除くステップS70からS76、S78及びS79と同様に動作する。すなわち、ジャムの発生前に第2の印刷が完了している1枚目のメディア5a、及びジャム発生後の動作の再開により第2の印刷が完了した4枚目のメディア5dが予め定められた順序で排出される。
図12は、給紙確認ダイアログの一例を示す図である。表示制御手段203は、排出されたメディア5の給紙先をユーザに案内する給紙確認ダイアログ6Aを表示するよう制御してもよい。給紙確認ダイアログ6Aは、給紙の確認を行う給紙確認画面の一例である。
図12に示すように、給紙確認ダイアログ6Aには、例えば、第2の印刷が完了して排出されたメディア5をインターポーザートレイ31(図13(a)参照)にセットするよう促すメッセージ61Aや印刷の再開を指示するプリント開始釦63が設けられている。
図13は、変形例に係る不足分の回収の一例を示す図であり、(a)は、プリンタ3の構成の一例を示し、(b)は、インターポーザートレイの拡大図、(c)は、給紙トレイの拡大図、(d)は、(c)に示す給紙トレイにセットされたメディア5の順序を示す図である。図13(a)に示すように、このプリンタ3は、インターポーザートレイ31と、給紙トレイ32とを備えている。インターポーザートレイ31は、手差し用の給紙トレイの一例である。
次に、不足分の回収に際し、図13(b)に示すように、ユーザは、プリンタ3から排出された1枚目のメディア5a及び4枚目のメディア5dをインターポーザートレイ31に予め定められた順番でセットする。
次に、プリント開始釦63に対して操作が行われると、プリンタ3は、図13(c)及び(d)に示すように、実行指令手段202による指令に応じて、失われたメディア5に対応する第1の印刷を実行して排出する。
ユーザは、排出された第1の印刷が完了している2枚目のメディア5b及び3枚目のメディア5cを予め定められた順序で給紙トレイ32にセットする。
次にプリンタ3は、まず、インターポーザートレイ31にセットされたメディア5のうちジャムによる中断直前までに排出されたメディア5(1枚目のメディア5aのみ)をフィードするとともに、新たな印刷を実行せずにそのままプリンタ3から排出する。なお、ジャムによる中断直前か否かについては、例えば、ジャム情報214に応じて実行指令手段202からの指令に応じて判断してもよい。
次に、プリンタ3は、給紙トレイ32にセットされた、第1の印刷が完了しているメディア5(2枚目のメディア5b及び3枚目のメディア5c)をフィードし、これらに第2の印刷を実行してプリンタ3から排出する。
次に、プリンタ3は、インターポーザートレイ31にセットされたメディア5にセットされた残りのメディア5(4枚目のメディア5d)をフィードするとともに、新たな印刷を実行せずにそのままプリンタ3から排出する。
以上のようにすれば、リカバリシート5eを生成して排出しなくとも、失われたメディア5に対応する第1及び第2の印刷を完了して不足分が回収される。
<変形例2>
図14は、変形例に係る不足分の回収の一例を示す図であり、(a)は、ジャムが発生する前に第2の印刷が完了したメディア5、及び不足分として回収された第1の印刷が完了してメディア5の排出の一例を示す図、(b)は、ジャムが発生する前に第2の印刷が完了したメディア5、及び不足分として回収された第2の印刷が完了してメディア5の排出の一例を示す図である。
図14(a)及び(b)に示すように、プリンタ3は、第1の排出トレイ33と第2の排出トレイ34とを備えている。第1の排出トレイ33及び第2の排出トレイ34は、互いに異なる排出先として設定されているものであり、物理的に異なるトレイであってもよく、また、物理的に同一のトレイであって論理的に異なる排出先として指定されているものであってもよい。第1の排出トレイ33及び第2の排出トレイ34は、出力先の一例である。
変形例2では、上述の実施の形態で説明したステップS70からS76と同様に動作する。すなわち、図14(a)に示すように、ジャムの発生前に排出された第2の印刷が完了している1枚目のメディア5aがまず第1の排出トレイ33に排出される。
次に、不足分の回収に際し、図14(a)に示すように、プリンタ3は、実行指令手段202による指令に応じて、失われたメディア5b,5cに対応する第1の印刷を実行するとともに、第1の印刷が完了したメディア5b,5cを第2の排出トレイ34に排出する。
ユーザは、第1の印刷が完了している2枚目のメディア5b及び3枚目のメディア5cを予め定められた順序で給紙トレイ32にセットする(図13(c)参照)。
次にプリンタ3は、給紙トレイ32にセットされたメディア5に対して第2の印刷を実行して、図14(b)に示すように、第1の排出トレイ33に排出する。次に、残りのページである4枚目以降のメディア5に対して第2の印刷を再開する。
以上のようにすれば、リカバリシート5eを生成して排出しなくとも、失われたメディア5に対応する第1及び第2の印刷を完了して不足分が回収される。
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の実施の形態は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲内で種々の変形、実施が可能である。例えば、端末装置4は必ずしも設ける必要はなく、端末装置4の機能をプリンタ3に設け、プリンタ3の操作表示部(不図示)に対するユーザ操作に応じて上述の処理を実行するようにしてもよい。また、印刷制御装置2とプリンタ3とを別々に設けずに、両者の機能を一体化して1つの装置としてもよい。
また、追い刷りの際に印刷が行われたメディア5をプリンタ3から排出するときにメディア5のおもて面及びうら面のうちいずれの面を上向きにして排出するかを示す情報(以下、単に「排出面」ともいう。)と、複数のページ画像を印刷する場合に最終のページから先頭のページに向かって印刷を行うか否かを示す情報(以下、「最終ページから印刷」ともいう。)とを設定してもよい。
また、追い刷りの回数を予め設定してもよい。追い刷りの回数を予め設定する方法は、例えば、どの程度の白色印刷を行えばよいかの目途となる情報が予め得られている場合に特に有効である。追い刷りの回数は、予めユーザにより設定してもよい。追い刷りの回数を示す数情報は、例えば、印刷ジョブに含めてもよい。なお、追い刷りの回数として、第1の印刷の回数を指定してもよく、第1の印刷の回数及び第2の印刷の回数の合計回数を指定してもよい。
制御部20の各手段は、それぞれ一部又は全部を再構成可能回路(FPGA:Field Programmable Gate Array)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)等のハードウエア回路によって構成してもよい。
また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態の構成要素の一部を省くことや変更することが可能である。また、本発明の要旨を変更しない範囲内で、上記実施の形態のフローにおいて、ステップの追加、削除、変更、入替え等が可能である。また、上記実施の形態で用いたプログラムをCD−ROM等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供することができ、クラウドサーバ等の外部サーバに格納しておき、ネットワークを介して利用することもできる。
1 印刷システム
2 印刷制御装置
20 制御部
200 受付手段
201 処理手段
202 実行指令手段
203 表示制御手段
204 検知手段
205 生成手段
206 取得手段
207 排出指令手段
21 記憶部
210 プログラム
211 ジョブ情報
212 用紙属性情報
213 画面情報
214 ジャム情報
2110 印刷ジョブ
2110 オリジナルジョブ
2111 テンポラリジョブ
2111A 第1のテンポラリジョブ
2111B 第2のテンポラリジョブ
22 入力部
23 表示部
24 ネットワーク通信部
3 プリンタ
31 インターポーザートレイ
32 給紙トレイ
33 第1の排出トレイ
34 第2の排出トレイ
4 端末装置
5,5A,5B,5a〜5d メディア
5A 給紙されたメディア
5B 排出されたメディア
5a 1枚目のメディア
5b 2枚目のメディア
5c 3枚目のメディア
5d 4枚目のメディア
5e リカバリシート
50 ラスター画像
50A 特殊版
50B CMYK版
500 ジャムID
500A 第1のテンポラリジョブID
500B 第2のテンポラリジョブID
51 白色記録材層
52 CMYK記録材層
52C C層
52M M層
52Y Y層
52K K層
6 再開確認ダイアログ
6A 給紙確認ダイアログ
61,61A メッセージ
63 プリント開始釦
7 ネットワーク

Claims (10)

  1. 印刷装置に対して、第1の印刷媒体に複数のページ画像を含む第1の印刷データを特定の条件で印刷する第1の印刷を指令する第1の印刷指令手段と、
    前記第1の印刷が行われた前記第1の印刷媒体に、前記第1の印刷データを前記複数のページ画像に対応する順序で重ねて印刷する第2の印刷を指令する第2の印刷指令手段と、
    前記第2の印刷が中断した場合に、新たな第2の印刷媒体に、前記複数のページ画像のうち中断したことにより前記第2の印刷が行われなかったページ画像に対応する第2の印刷データを前記特定の条件で印刷する前記第1の印刷を指令する第3の印刷指令手段と
    を備える印刷制御装置。
  2. 中断した前記第2の印刷が再開した場合に、
    再開した前記第2の印刷が行われた前記第1の印刷媒体を前記印刷装置に出力させる出力指令手段をさらに備える、
    請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記出力指令手段は、出力される前記第1の印刷媒体の前に、前記中断が発生したことを示す目印となる目印媒体をさらに出力するよう指令する、
    請求項2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記出力指令手段は、前記第1の印刷が行われた前記第2の印刷媒体を、前記第2の印刷が行われた前記第1の印刷媒体と異なる出力先に出力するよう指令する、
    請求項2に記載の印刷制御装置。
  5. 前記印刷装置から、中断したページ画像の前記複数のページ画像における位置を示す中断位置情報を取得する取得手段をさらに備え、
    前記第3の印刷指令手段は、前記中断したページ画像から特定の数のページ画像を前記第2の印刷データとして印刷するよう前記印刷装置に指令する、
    請求項2から4のいずれか1項に記載の印刷制御装置。
  6. 前記取得手段を第1の取得手段とした場合に、
    前記印刷装置から、前記特定の数を取得する第2の取得手段をさらに備える、
    請求項5に記載の印刷制御装置。
  7. 前記印刷装置に投入された前記第1の印刷媒体の枚数と、前記印刷装置から出力された前記第1の印刷媒体の枚数との差分に応じて、前記特定の数を算出する算出手段をさらに備える、
    請求項5に記載の印刷制御装置。
  8. 前記第1の印刷が行われた前記第2の印刷媒体に前記第2の印刷データを対応する順序で重ねて印刷する前記第2の印刷を指令する第4の印刷指令手段をさらに備える、
    請求項1に記載の印刷制御装置。
  9. 前記第2の印刷が中断した場合に、前記印刷装置から、中断したページ画像の前記複数のページ画像における位置を示す中断位置情報を取得する取得手段と、
    前記第2の印刷が行われた前記第1の印刷媒体が、前記第2の印刷媒体を給紙する給紙先と異なる給紙先から給紙された場合に、前記第2の印刷媒体を前記中断位置が示す中断位置に挿入して前記第1の印刷媒体及び前記第2の印刷媒体を出力するよう指令する出力指令手段と、
    をさらに備える、
    請求項8に記載の印刷制御装置。
  10. コンピュータを、
    印刷装置に対して、第1の印刷媒体に複数のページ画像を含む第1の印刷データを特定の条件で印刷する第1の印刷を指令する第1の印刷指令手段と、
    前記第1の印刷が行われた前記第1の印刷媒体に、前記第1の印刷データを前記複数のページ画像に対応する順序で重ねて印刷する第2の印刷を指令する第2の印刷指令手段と、
    前記第2の印刷が中断した場合に、新たな第2の印刷媒体に、前記複数のページ画像のうち中断したことにより前記第2の印刷が行われなかったページ画像に対応する第2の印刷データを前記特定の条件で印刷する前記第1の印刷を指令する第3の印刷指令手段
    として機能させるためのプログラム。
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JP2017058878A (ja) * 2015-09-15 2017-03-23 株式会社リコー 情報処理装置、画像形成装置、及びプログラム

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