JP2020052166A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020052166A
JP2020052166A JP2018179940A JP2018179940A JP2020052166A JP 2020052166 A JP2020052166 A JP 2020052166A JP 2018179940 A JP2018179940 A JP 2018179940A JP 2018179940 A JP2018179940 A JP 2018179940A JP 2020052166 A JP2020052166 A JP 2020052166A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
density
unit
image forming
recording medium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018179940A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7180240B2 (ja
Inventor
宏樹 山村
Hiroki Yamamura
宏樹 山村
徹 狭間
Toru Hazama
徹 狭間
稲永 宏
Hiroshi Inanaga
宏 稲永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2018179940A priority Critical patent/JP7180240B2/ja
Publication of JP2020052166A publication Critical patent/JP2020052166A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7180240B2 publication Critical patent/JP7180240B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Color Electrophotography (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】本発明は、非画像領域の画像濃度を抑制する画像形成装置を提供する。【解決手段】色の異なる複数の現像剤を用いて、画像データに基づき記録媒体に画像形成を行う画像形成部と、画像形成された記録媒体の上の画像の少なくとも一部の画像濃度を、色ごとに検知可能な濃度検知部と、画像形成部が形成する画像の濃度を調整する濃度調整部とを有し、濃度検知部は、画像データに基づく記録媒体上の画像が形成されない領域である非画像領域の画像濃度を検知し、濃度調整部は、少なくとも濃度検知部によって検知された非画像領域における濃度が所定の閾値以上となった色の画像濃度調整を実行することを特徴とする画像形成装置である。【選択図】図13

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
電子写真方式等によって画像形成を行うプリンタ等において、形成される画像の画質をコントロールする制御が行なわれている。
例えば、特許文献1には、記録紙に画像を形成させるプリンタ部と、原稿の画像を読み取って画像データに置き換えるスキャナ部とを備え、スキャナ部をプリンタ部より搬送方向下流に設け、スキャナ部からの地汚れ被検知部の検知信号に基づいて画像濃度を調整する手段を備えた装置が記載されている。
本発明は、非画像領域の画像濃度を抑制する画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、色の異なる複数の現像剤を用いて、画像データに基づき記録媒体に画像形成を行う画像形成部と、画像形成された前記記録媒体の上の画像の少なくとも一部の画像濃度を、前記色ごとに検知可能な濃度検知部と、前記画像形成部が形成する画像の濃度を調整する濃度調整部とを有し、前記濃度検知部は、前記画像データに基づく前記記録媒体上の画像が形成されない領域である非画像領域の画像濃度を検知し、前記濃度調整部は、少なくとも前記濃度検知部によって検知された前記非画像領域における濃度が所定の閾値以上となった色の画像濃度調整を実行することを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、非画像領域の画像濃度を抑制する画像形成装置を提供できる。
画像形成装置のハードウェア構成図である。 プリンタエンジンのハードウェア構成図である。 画像素子の概略構成図である。 濃度センサの主走査方向に垂直な断面図である。 濃度センサの斜視図の第一の例である。 濃度センサの斜視図の第一の例である。 画像形成装置の機能ブロック図である。 閾値記憶部に記憶されている閾値の例である。 調整値記憶部に記憶されている濃度調整値の例である。 濃度調整値としての帯電バイアスまたは現像バイアスを説明する図である。 濃度調整値としての印刷速度を説明する図である。 濃度調整値としてのトナーリフレッシュの実行有無を説明する図である。 画像濃度調整フローの第一の例を示すフローチャートである。 画像濃度調整フローの第二の例を示すフローチャートである。 記録媒体濃度検知フローの例を示すフローチャートである。 画像形成装置の機能ブロック図の他の例である。 画像位置ずれ補正用パターンの例である。 階調補正用パターンの例である。 濃度偏差補正用パターンの例である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
本実施形態の画像形成装置1は、コピー機能、ファクス機能、プリンタ機能、スキャナ機能、また、入力画像(スキャナ機能による読み取り原稿や、プリンタ機能あるいはファクス機能により入力された画像)に画像処理を施す機能、入力画像を保存や配信する機能等を複合して有するいわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と称される複合機である。なお、本実施形態において、画像形成装置1で処理される「画像」には画像データだけでなく、画像データが含まれていないデータ、つまりテキスト情報のみのデータも含むものとする。
図1は、画像形成装置1のハードウェア構成図である。画像形成装置1は、図1に示すように、画像形成装置1は、CPU(Central Processing Unit)10と、ROM(Read Only Memory)20と、RAM(Random Access Memory)30と、HDD(Hard Disc Drive)40と、外部通信I/F50と操作パネル60と、濃度センサ70と、プリンタエンジン100とを有する。また、これらを相互接続するシステムバス80を有している。
CPU10は、画像形成装置1の動作を制御する。すなわちCPU10は、RAM30をワークエリア(作業領域)として、ROM20又はHDD40に記憶されたプログラムを実行することで、画像形成装置1全体の動作を制御し、上述したコピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能などの各種機能を実現する。
ROM20は、電源を切ってもデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリである。RAM30は、プログラムやデータを一時記憶する揮発性の半導体メモリである。
HDD40は、プログラムやデータを記憶している不揮発性のメモリである。HDD40に記憶されるプログラムやデータには、画像形成装置1の全体を制御する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)やOS上で動作する各種アプリケーションプログラム、上述したコピー機能、スキャナ機能、ファクス機能、プリンタ機能などの各種機能の動作条件等がある。これらの各種機能が実行した動作(以降ジョブと呼ぶことがある)は、その都度、画像形成装置1の動作なども記憶可能である。
外部通信I/F50は、画像形成装置1をインターネットやLAN(Local Area Network)などのネットワークに接続するためのインターフェースである。画像形成装置1は、外部通信I/F50を介して、外部装置からの印刷指示や画像データ等を受信することができる。
操作パネル60は、利用者の操作に応じた各種の入力を受け付けるとともに、各種の情報(例えば受け付けた操作を示す情報、画像形成装置1の動作状況を示す情報、画像形成装置1の設定状態を示す情報など)を表示する。操作パネル60は、一例としてタッチパネル機能を搭載した液晶表示装置(LCD:Liquid Cristal Display)で構成されるが、これに限られるものではない。例えばタッチパネル機能が搭載された有機EL(Electro−Luminescence)表示装置で構成されてもよい。さらに、これに加えて又はこれに代えて、ハードウェアキー等の操作部やランプ等の表示部を設けることもできる。操作パネル60は、CPU10により制御される
画像形成部であるプリンタエンジン100は、プリンタ機能、コピー機能、ファクス機能、などを実現させるためのハードウェアである。すなわちプリンタ、コピー、ファクス,スキャナ等のハードウェアである。プリンタ機能は電子写真方式、インクジェット方式などが適用可能だが、これに限られない。その他印刷済み用紙を仕分けるフィニッシャや、原稿を自動給送するADF(Auto Document Feeder)のような特定のオプションを備えることもできる。プリンタエンジン100は、CPU10により制御される。
画像形成装置1はさらに、外部インターフェースを有し、外部インターフェースを介して、CD(Compact Disc)やDVD、SD(Secure Degital)メモリカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の外部記録媒体の読み取りや書き込みを行うようにしてもよい。
なお、ROM20又はHDD40に記憶されたプログラムは、コンピュータで処理可能なプログラムである。画像形成装置1の製造時や出荷時にROM20又はHDD40にインストールしてもよいし、販売後にインストールすることもできる。販売後にインストールする方法としては、プログラムが記憶された外部記憶媒体を用い外部記憶媒体ドライブを介してインストールする方法や、外部通信I/F50を用いてネットワークを介してインストールする方法が可能である。
図2はプリンタエンジン100のハードウェア構成図である。なお、説明のために操作パネル60および濃度センサ70も図示している。
プリンタエンジン100は、筐体90内部に設けられ、露光部101と、作像部102と、転写部103と、定着装置104とを有する。そして筐体90の上部には、操作パネル60が設けられている。
作像部102は、それぞれが像担持体であるイエロー(Y)用感光体120y、ブラック(K)用感光体120k、マゼンタ(M)用感光体120m、シアン(C)用感光体120cを有する。作像部102はまた、それぞれが現像部であるイエロー(Y)用現像器121y、ブラック(K)用現像器121k、マゼンタ(M)用現像器121m、シアン(C)用現像器121cを有する。作像部102はさらに、それぞれが帯電部であるイエロー(Y)用帯電器122y、ブラック(K)用帯電器122k、マゼンタ(M)用帯電器122m、シアン(C)用帯電器122cを有する。
また、転写部103は、中間転写ベルト130、2次転写ベルト133などを有する。そして定着部である定着装置104は、定着部材141、排出ローラ142などを有する。
以降図2を用いて画像形成部であるプリンタエンジン100の機能の一例として、画像データに基づき記録媒体上に画像を形成する機能を説明する。
露光部101は、作像部102の感光体120y〜120cを露光し、各感光体上に画像データに応じた潜像を書き込むための書き込み光を出射する。つまり画像データの画像パターンに応じた書き込み位置と、画像濃度に応じた書き込み光量で選択的に光ビームを出射する。書き込み光は、レーザー光源やLED(Light Emittig Dilde)光源からの光などを用いればよいが、以下は一例として、LD(Laser Diode)を有するレーザー光源を用いた場合を説明する。
まず、レーザー光源から出射された光ビームBMは、ポリゴンミラー110により偏向され、それぞれがfθレンズを含む走査レンズ111a,111bに入射する。なお、レーザー光源から光ビームBMが出射される構成および動作については後述する。
上記光ビームは、イエロー(Y),ブラック(K),マゼンタ(M),シアン(C)の各色の画像に対応した数が発生されていて、それぞれ走査レンズ111a,111bを通過した後、反射ミラー112y〜112cで反射される。
例えば、イエローの光ビームYは走査レンズ111aを透過して反射ミラー112yで反射されてWTLレンズ113yへ入射される。ブラック,マゼンタ,シアンの各色の光ビームK,M,Cについても同じなのでそれらの説明は省略する。
WTLレンズ113y〜113cは、それぞれ入射された各光ビームY〜Cを整形した後、反射ミラー114y〜114cへと各光ビームY〜Cを偏向させる。そしてその各光ビームY〜Cはさらに反射ミラー115y〜115cで反射され、それぞれ露光のために使用される光ビームY〜Cとして感光体120y〜120cへと照射される。
感光体120y〜120cへの光ビームY〜Cの照射は、感光体120y〜120cに対する主走査方向および副走査方向に関して、タイミング同期が行われている。なお、感光体は一例として主走査方向に長いドラム状であり、感光体ドラムということもある。
以下、感光体120y〜120cに対する主走査方向を、光ビームの走査方向として定義し、副走査方向を、主走査方向に対して直交する方向、すなわち、感光体120y〜120cの回転する方向として定義する。
感光体120y〜120cは、アルミニウムなどの導電性ドラム上に、少なくとも電荷発生層と電荷輸送層とを含む光導電層を備えている。
上記光導電層は、それぞれ感光体120y〜120cに対応して設けられ、コロトロン帯電器または、スコロトロン帯電器、又は帯電ローラなどを含んで構成される帯電部としての帯電器122y〜122cにより、帯電バイアスに応じて表面電荷が付与される。
各帯電器122y〜122cによって感光体120y〜120c上にそれぞれ付与された静電荷は、書き込み光としての光ビームY〜Cによりそれぞれ画像パターンに応じて露光され、各帯電器122y〜122cの被走査面上に静電潜像が形成される。
感光体120y〜120cの被走査面上にそれぞれ形成された静電潜像は、現像バイアスが印加された現像ローラ,トナー供給ローラ,規制ブレードなどを含む現像部である現像器121y〜121cによりそれぞれ現像され、感光体120y〜120cの被走査面上にトナー像が形成される。
感光体120y〜120cの被走査面上に担持された各現像剤は、搬送ローラ131a〜131cにより矢示Dの方向に移動する中間転写ベルト130上に転写される。132y〜132cは、それぞれ感光体120y〜120cに対する1次転写ローラである。
像担持体としての中間転写ベルト130は、感光体120y〜120cの被走査面上からそれぞれ転写されたY,K,M,Cの現像剤を担持した状態で2次転写位置Fへと搬送される。
2次転写ベルト133は搬送ローラ134a,134bに架け渡され、さらに搬送ローラ134a,134bの回転により矢示Eの方向に搬送される。
2次転写位置Fには、給紙カセットなどの用紙収容部Tから上質紙,プラスチックシートなどの受像材である用紙Pが搬送ローラ135により供給される。2次転写位置Fでは、2次転写バイアスを印加して、中間転写ベルト130上に担持された多色現像剤像を、2次転写ベルト133上に吸着保持された用紙Pに転写する。用紙Pは主走査方向と直交する方向に搬送される。
上記用紙Pは、2次転写ベルト133の搬送に伴い、定着部としての定着装置104へと供給される。
上記定着装置104は、シリコーンゴム,フッ素ゴムなどを含む定着ローラなどの定着部材141含んで構成されていて、用紙Pと多色現像剤像とを加圧加熱し、排出ローラ142によって画像形成後の用紙P′(以下用紙P´と呼ぶ。)として定着装置104の外部へと排出される。
定着装置104から排出された像担持体としての用紙P´上の画像は、濃度センサ70によって画像濃度が検知される。濃度センサ70の詳細は後述するが、濃度センサ70はトナー色に対応する色ごとに画像濃度を検知可能である。
上記多色現像剤像を転写した後の中間転写ベルト130は、クリーニングブレードを含むクリーニング部139によって転写残現像剤が除去された後、次の像形成プロセスへと供給されている。
プリンタエンジン100の動作において、像担持体である感光体120y〜120cの回転方向、像担持体である中間転写ベルト130の搬送方向、そして像担持体である用紙Pおよび用紙P´の搬送方向は、主走査方向に対してはいずれも直交する方向であり、副走査方向と同じ方向になる。
なお図2において濃度センサ70は、定着装置の後に配置されているが、例えば搬送ローラ131aの近傍に設置すれば、中間転写ベルト130上に画像形成された画像の画像濃度を検出することもできる。
以上のように画像形成部であるプリンタエンジン100は、画像データに基づき、記録媒体上に画像を形成する。その結果、記録媒体上には、画像データに基づきトナーによる画像濃度のある領域である画像領域と、画像データに基づきトナーによる画像濃度の無い領域である非画像領域が形成される。
一方プリンタエンジン100の故障や不具合によって、非画像領域にもトナーが付着してしまい、非画像領域にもトナーによる画像濃度が検出される場合がある。このような非画像領域の画像濃度を地汚れと呼ぶことがある。濃度センサ70は少なくともこのような非画像領域の画像濃度の有無を検出することが可能である。
図3は、濃度センサ70が有する画像素子の概略構成図である。図3に示すように画像素子71は、主走査方向に延びた形状をしており、小さな受光素子72−0〜72−n(以降互いに区別しなくてよい場合は受光素子72と記載する)が主走査方向に並べて配置されている。受光素子72の並んだ範囲が、上述の濃度センサ70の主走査方向の検知幅となる。
図4は、濃度センサ70の主走査方向に垂直な断面図である。図4に示すように、濃度センサ70は内部に、前述の画像素子71と、さらに光源73と、レンズアレイ74と、出力回路75とを有している。点線は光源73から出射された光を表している。
光源73としては、発光素子が導光体の端部に設けられたものやLEDアレイなどが使用可能である。光源73は、RGBの光を照射する。レンズアレイ74としては、セルフォック(登録商標)レンズなどが用いられる。
光源73から出射された光は、用紙P´上で反射され、レンズアレイ74により結像される。画像素子71は、レンズアレイ74により結像された光を、図5で示した各受光素子72で受光し、受光した光に応じた信号を出力する。画像素子71としては、CMOSセンサやCCDセンサなどが用いられる。
出力回路75は、一例としてASIC(Application Specific Integrated Circuit)などが用いられ、画像素子71上の各受光素子72からの信号に基づき、パターンの用紙P´上の位置に応じた画像濃度を示すデータに変換して出力する。例えば8bitで表される0〜255階調を出力する。
次に図5を用いて濃度センサ70の構成例について述べる。図5は、濃度センサ70の斜視図である。濃度センサ70は主走査方向に長い形状をしている。内部に主走査方向に長い形状をした画像素子を有し、ラインセンサと呼ばれることもある。濃度センサ70の主走査方向の検知幅は、図5中、主走査方向に点線で示される幅である。この検知幅は用紙P´の主走査方向の幅よりも長いため、主走査方向に点線で示される幅を通過するように用紙P´を搬送させると、用紙P´上の全域にわたり画像濃度を検出することが可能である。つまり図5の濃度センサ70は用紙P´の右端部、左端部、搬送方向に対する先端部、搬送方向に対する後端部の濃度も検出できる。
次に図6を用いて濃度センサ70の他の構成例について述べる。図6は、濃度センサ70の斜視図である。図6に示される濃度センサ70の主走査方向の検知幅は、主走査方向に点線で示される幅である。この検知幅は、用紙P´の端部領域である。図6において紙面奥側を右端部とすると、図6に示される右端部でなくとも左端部でもよいし、用紙P´搬送方向先端の端部、後端の端部の濃度を検出してもよい。
図2で説明したように濃度センサ70は非画像領域の濃度を検知できれば良い。画像データは周囲部分が余白、つまり用紙P´上ではその端部領域が非画像領域である、もしくは非画像領域を含む可能性が高い。したがって図5および図6で示した濃度センサ70は、用紙端部を検知する位置に設けられている。このように余白の可能性が高い領域である端部領域、つまり右端部、左端部、先端部、後端部の少なくともいずれか一箇所を検知する。したがってわざわざ画像形成がされていない記録媒体、いわゆる白紙を印刷しなくても、通常印刷中に非画像領域の地汚れの発生を検出できる。
図7は、画像形成装置1の機能ブロック図である。入力受付部150は、操作パネル60によって実現され、ユーザに対し操作に必要な情報を表示し、ユーザによる各種入力を受け付ける機能を実行する。また入力受付部150は、外部通信I/F50の処理によっても実現され、外部機器からLAN(Local Area Network)やインターネット経由で入力されるユーザによる印刷指示や設定変更を受け付ける機能を実行する。
表示制御部160は、CPU10がRAM30を作業領域としてROM20またはHDD40に記憶されたプログラムを実行することで実現され、入力受付部150に表示する表示画面を制御する機能を実行する。
通信制御部170は、外部通信I/F50の処理によって実現され、画像情報を外部へメール送信したり、各種設定情報を外部機器から設定可能な場合には、外部装置とネットワーク経由で通信したりする機能を実行する。
濃度検知制御部180は、CPU10がRAM30を作業領域としてROM20またはHDD40に記憶されたプログラムを実行することによって実現され、濃度検知に関する制御を実行する。なお、濃度センサ70が、CPU、ROM、RAM等が搭載された制御回路などを有している場合には、濃度センサ70のCPUによって実現されてもよいし、CPU10と濃度センサ70のCPUが協働することによって実現されてもよい。
制御部190は、CPU10がRAM30を作業領域としてROM20またはHDD40に記憶されたプログラムを実行することによって実現され、画像形形成装置1全体の機能、一例として、コピー機能、スキャナ機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能を実行する。
制御部190は、画像形成制御部191と、地汚れ判断部192と、濃度調整部193とを有する。画像形成制御部191は、画像形成部であるプリンタエンジン100を制御する機能を実行する。画像形成制御部191は一例として、ユーザによる印刷指示に含まれる記録媒体の種類に応じた画像形成条件で画像形成を実行可能である。地汚れ判断部192は、濃度検知制御部180の出力に基づき、地汚れの有無を判断する機能を実行する。濃度調整部193は、画像形成制御部191による画像形成の濃度を調整する機能を実行する。
読出・書込処理部200は、CPU10がRAM30を作業領域としてROM20またはHDD40に記憶されたプログラムを実行することによって実現され、記憶部210に各種データを記憶したり、記憶された各種データを読み出したりする機能を実行する。
記憶部210は、ROM2またはHDD40の処理によって実行され、プログラムや文書データ、画像形成装置1の動作に必要な画像形成条件や各種設定情報、画像形成装置1の動作ログ等を記憶する機能を実行する。画像形成条件の例としては、帯電バイアス、現像バイアス、光書き込み光量、転写バイアスなどが挙げられる。
なお、記憶部210に記憶される各種情報は、画像形成装置1出荷前に設定してもよいし、販売後に更新されてもよい。なお記憶される情報によって、RAM30の一時的な記憶機能により実行してもよい。
記憶部210は、閾値記憶部211と、調整値記憶部212を有する。閾値記憶部211は、あらかじめ色ごとに地汚れと判断する閾値が記憶されている。調整値記憶部212には、あらかじめ画像形成の濃度を調整するための調整値が記憶されている。
図8は、閾値記憶部211に記憶されている閾値の例である。濃度(C)、濃度(M)、濃度(Y)、濃度(K)はそれぞれ、ある記憶媒体の地色における各色の濃度(地色濃度)である。閾値(C)、閾値(M)、閾値(Y)、閾値(M)はそれぞれ、非画像領域の画像濃度と各地色濃度との差がその閾値以上の場合に地汚れと判断される閾値である。
閾値記憶部211には、各色についての地色濃度と閾値が、画像形成装置1によって画像が形成される可能性のある記録媒体の種類である種類1、種類2、種類3…に応じてあらかじめ記憶されている。なお図8において閾値は、非画像領域の濃度と各地色濃度との差の閾値を記憶させているが、地汚れとして判断すべき非画像領域の濃度自体の閾値のみ記憶させてもよい。
図9は、調整値記憶部212に記憶されている濃度調整値の例である。濃度調整値は、プリンタエンジン100で用いられる画像形成条件である各値に対し、画像濃度を調整するために適用する調整値である。なお適用とは、少なくとも上書き、更新、加算、減算、変更、再計算等を含む。
濃度調整値の一例として図9には現像バイアス、帯電バイアス、印刷速度、トナーリフレッシュを行う場合のフラグが記憶されている。まず帯電バイアス、Vc(C)、Vc(M)、Vc(Y)、Vc(K)はそれぞれ、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、ブラック色に地汚れが検知されたときに適用される帯電バイアスである。そして、現像バイアスVd(C)、Vd(M)、Vd(Y)、Vd(K)はそれぞれ、シアン色、マゼンタ色、イエロー色、ブラック色に地汚れが検知されたときに適用される現像バイアスである。また印刷速度はシアン色、マゼンタ色、イエロー色、ブラック色いずれかに地汚れが検知されたときに適用される印刷速度である。印刷速度は一例として単位時間当たりの印刷枚数で表されるがこれに限られない。さらにトナーリフレッシュ実行有無を示すフラグ値である1が記憶されている。
帯電バイアスおよび現像バイアスは、色ごとに異なる値を適用可能であり、その色の濃度のみ調整することが可能である。印刷速度は、全色の濃度を調整可能な濃度調整値である。トナーリフレッシュ実行有無は、色ごとに実行有無を適用可能であり、その色の画像濃度のみ調整することが可能な濃度調整値である。いずれの濃度調整値も、非画像領域においていずれかの色の画像濃度が閾値以上となった場合に、少なくともその色の画像濃度を調整できる濃度調整値である。
調整値記憶部212には、各濃度調整値が、画像形成装置1で画像が形成される可能性のある記録媒体の種類、種類1、種類2、種類3…に対応付けてあらかじめ記憶されている。したがって、記憶媒体の種類に応じて異なった画像濃度調整を行うことが出来る。
図10は、濃度調整値としての帯電バイアスまたは現像バイアスを説明する図である。ここではイエロー色をについて説明するが、他の色でも同様である。
本実施形態においては、感光体120yが帯電バイアス印加部である帯電器122yによって帯電バイアスが印加された結果の感光体表面の表面電位を、帯電電位と呼び、感光体120yの帯電された表面上におけるレーザー光源から出射された光ビームBMによる露光後の静電潜像の電位を露光部電位と呼ぶ。また、現像器121yが備える現像ローラによって現像バイアスが印加された結果の現像ローラ表面の表面電位を現像電位と呼び、現像電位と露光部電位との差を現像ポテンシャルと呼ぶ。
トナーは、その剤状態や環境に応じた帯電量を有しており、現像器121yの現像ローラ上に担持されたトナーは、この現像ポテンシャル分の電位を相殺するように感光体122y上に形成された静電潜像へと移動する。よって、感光体122y上に形成された静電潜像に対するトナーの付着量は、トナーの帯電量と現像ポテンシャルとによって変化する。
帯電電位と現像電位との差は地肌ポテンシャルと呼ばれる。地肌ポテンシャルが小さすぎると、トナーが静電潜像以外にも付着して地汚れを起こすため、地肌ポテンシャルを大きくするように画像形成条件を変更することによって地汚れを改善させることができる。
つまり図10中、帯電電位を上げることで地肌ポテンシャルは大きくできる。そのために1点鎖線で示される帯電バイアスVc(Y)を大きくすることで地汚れを改善させることができる。また2点鎖線で示される現像バイアスVd(Y)を小さくすることで地汚れを改善させることができる。また帯電バイアスVc(Y)、現像バイアスVd(Y)の両方を変化させて、結果的に帯電電位と現像電位との差を大きくしても地肌ポテンシャルは大きくなり、地汚れを改善させることができる。
図11は、画像濃度のための調整値としての印刷速度を説明する図である。
印刷速度を速くすると、記録媒体にトナー像を転写するための時間が少なくなるため、転写率が低下する。またプリンタエンジン100に関する状態変化、一例として現像剤の状態変化等により、印刷開始時の画像形成条件のままだと転写率が上昇し過ぎて地汚れが発生する場合がある。したがってそういった場合には、印刷速度を早くし転写率を低下させることで地汚れを解消することができる。図11には、比較的軽微な地汚れ(ランク4)が発生している状況で、そのときの印刷速度vlよりも約230mm/sec速い印刷速度vhに変更した場合に地汚れが完全に解消(ランク5=発生なし)した例が示されている。
このように、濃度調整実行前の印刷速度に比べて濃度調整実行後の印刷速度の方が速いと、濃度調整実行前の地汚れを改善することができる。
図12は、画像濃度のための調整値としてのトナーリフレッシュ実行有無を説明する図である。
図12は、図2の現像器121yの拡大図である。現像器121yは、ケーシングに設けられた開口から周面の一部が露出した現像ローラ1211yを有している。現像器121y内には、2本の搬送スクリュー1212y,1213yによって磁性キャリアとマイナス帯電性のYトナーとが撹拌搬送されてYトナーの摩擦帯電を促されながら、現像剤担持体としての現像ローラ1211y内の磁界発生手段たるマグネットローラの磁力により、現像ローラ1211yの回転する現像スリーブ表面に吸着されて汲み上げられる。
そして、現像スリーブの回転に伴って、規制部材たるブレード1214yの対向位置を通過する際にその層厚が規制された後、感光体120yに対向する現像位置に搬送される。現像位置では現像ローラ1211yに印加された現像バイアスにより生じた現像ローラ1211y表面に現像電位が形成されており、感光体120y上の静電潜像がトナーにより現像される。
また、現像器121yは、一例として透磁率センサからなる収納トナー濃度センサ1215yを有している。このトナー濃度検出手段たる収納トナー濃度センサ1215yは、現像器121yに収容されているY現像剤の透磁率に応じた値の電圧を出力する。現像剤の透磁率は、現像剤のトナー濃度と良好な相関を示すため、収納トナー濃度センサ1215yはトナー濃度に応じた電圧値を出力することになる。
収納トナー濃度センサ1215yで計測したトナー濃度が所望の値より大きい場合は、現像器121y内のトナーを感光体120yへ電界にて現像排出させて消費することで所望の値となるように制御する。一方、トナー濃度センサ1215yで計測したトナー濃度が所望の値より小さい場合は、現像器121yにトナーを補給させることで所望の値となるように制御する。
現像器121内のトナー濃度が高すぎると、トナーが静電潜像以外にも付着して地汚れを起こすため、上述のようにトナーを消費してトナー濃度を小さくするように制御、つまりトナーリフレッシュすることで、地汚れを改善することができる。
また、トナーリフレッシュを行う際も現像器121y内のトナーを感光体120yへ電界にて現像させて消費することで、劣化したトナーを現像器121y外に排出する。トナー劣化に起因して地汚れが発生している場合、このトナーリフレッシュで地汚れが解消する。
劣化したトナーを強制的に現像器121y内のトナーを消費させるために、一例として、図2に示される中間転写ベルト130の記録媒体と接する領域外の領域、一例として紙間領域に消費パターンを作成する。作成された消費パターンは記録媒体に転写されることなく、図2で示されるクリーニング部139によってクリーニングされる。
このように、現像器121内で画像濃度が高いことに起因する地汚れを、現像機121内の画像濃度を調整、つまりトナー濃度を下げることで改善することができる。一例として、トナーリフレッシュを実行することでトナー濃度を下げ、地汚れを改善することができる。
図13は、画像濃度調整フローの第一の例である。本フローは、一例として画像形成装置1が印刷命令を受けて動作を開始するとスタートする。
まず地汚れ判断部192は、プリンタエンジン100に対する印刷命令に含まれる記録媒体の種類を取得する(S11)。次に濃度検知制御部180は、濃度センサ70の検知領域に搬送される記録媒体について濃度センサ70が取得した非画像領域または非画像領域を含む領域の画像濃度をトナー色ごとに一例として制御部190に出力する(S12)。地汚れ判断部192は、閾値記憶部211を参照して、取得した記憶媒体の種類に対応する地色濃度と閾値を取得する(S13)。そしてステップS12で取得した地色濃度と濃度検知制御部180が出力した画像濃度とを比較し、その差が閾値未満か判断する(S14)。ステップS14で閾値より大きかった場合は、濃度調整部193は、調整値記憶部212を参照し、調整値を取得し(S15)、画像形成制御部191へ出力する。なお、非画像領域、または非画像領域を含む領域として、前記記録媒体の先端部、後端部、右端部、左端部の少なくとも一箇所の画像濃度を検知すればよい。また、記録媒体上の全面の画像濃度を検知した結果のうち、先端部、後端部、右端部、左端部の少なくとも一箇所の画像濃度を出力してもよい。
ステップS14で閾値未満の場合、ステップS16に進み、地汚れ判断部192は、全色の濃度について判断したかを判断する(S16)。全色について判断していない場合(Noの場合)は、ステップS12に戻る。ステップS16で全色について判断したと判断した場合(Yesの場合)は、画像形成制御部191は、その時点の画像形成条件で印刷を継続する(S17)。このとき画像形成制御部191は、ステップS15で取得された、少なくとも非画像領域の画像濃度が所定以上となった色について画像濃度を調整する条件で画像形成を行う。
このように、本実施形態においては地汚れ発生色を検知し、その色の画像濃度を適切になるように画像形成条件の調整動作を加えることによって正確に、効率的に地汚れを抑制することができる。また、地汚れの判断を記録媒体の種類に応じた閾値を用いているため、より精度良く地汚れを検知できる。例えば、黄ばみが強い用紙や色紙などについても、地汚れの判定を行うことができる。また記録媒体の種類に応じて所定の濃度調整値を用いているため、より精密に濃度調整を行うことが出来る。
なお、ステップ13で地色濃度と閾値を取得し、地色濃度と画像濃度の差を閾値としているが閾値記憶部211に画像濃度の閾値のみ記憶されている場合は、画像濃度の閾値と検出された画像濃度とを比較して判断してもよい。
図14は、画像濃度調整フローの第二の例である。本フローは、一例として画像形成装置1が印刷命令を受けて動作を開始するとスタートする。
まず地汚れ判断部192は、プリンタエンジン100に対する印刷命令に含まれる記録媒体の種類を取得する(S21)次に地汚れ判断部192は、画像データに基づき非画像領域、または非画像領域を含む領域を特定し(S22)、濃度検知制御部180に出力する。次に濃度検知制御部180は、画像データに基づいた記録媒体について、画像データに基づき抽出された非画像領域、または非画像領域を含む領域の、濃度センサ70によってトナー色ごとに検知された画像濃度を、一例として制御部190に出力する(S23)。以降ステップS24〜ステップS28は、それぞれ図14のフローのステップS13〜ステップS17と同じであるため、説明を省略する。
図14のフローでは、画像データに基づき非画像領域を抽出して、抽出された非画像領域について画像濃度を検知している。通常は記録媒体端部が非画像領域の可能性が高いが、記録媒体全面に印刷する場合は記録媒体端部には画像があり、その他の領域に非画像領域が存在する可能性もある。図14の画像濃度調整フローは、図13の画像濃度調整フローの効果に加え、様々な画像データに対応して画像濃度検出を行うことができる。なお、記録媒体上の画像濃度を検知した結果のうち、画像データに基づき、さらに特定の領域の検知結果のみ画像濃度を出力する等してもよい。
図15は、記録媒体濃度検知フローの例を示すフローチャートである。本フローは一例として、ユーザが操作パネル60から、ある種類の記録媒体を指定して、地色濃度検出モードを選択することでスタートする。
まず、画像形成制御部191は、画像形成部であるプリンタエンジン100を制御し記録媒体への画像形成を行わずに記録媒体の搬送をする(S31)。次に画像形成が行われない状態で濃度センサ70の検知領域に到達した、いわゆる白紙の記録媒体の濃度を、濃度検知制御部180が一例として制御部190へ出力する。(S32)。画像形成制御部191は、ユーザが指定した記録媒体は閾値記憶部211を参照し、閾値記憶部211に記憶された記録媒体であるかを判断する(S33)。閾値記憶部211に記憶された記録媒体であった場合は、画像形成制御部191は、閾値記憶部211にすでに記憶されている該当する記録媒体と対応付けて、検知された地色濃度を記憶する(S34)。一方、閾値記憶部211に記憶された記録媒体でなかった場合は、閾値記憶部211に新たな記録媒体と、検知された地色濃度をその新たな記憶媒体と対応付けて記憶する(S35)。
このように地色濃度を検知して記憶することで、あらかじめ閾値記憶部211に記憶していない記録媒体についても上述の画像濃度検出フローを実行することができる。また、すでに閾値記憶部211に記憶してある記録媒体についても、本検出フローを実行して既に記憶されていた種類の記憶媒体と対応付けて検知された地色濃度を記憶することで、特定の記録媒体について画像濃度検知がうまくいかない場合などに、画像濃度検知の質を改善できる。
なお、ステップ34において、閾値記憶部211にすでに記憶されている該当する記録媒体と対応付けて、検知された地色濃度を記憶する処理のより具体的な例は、閾値記憶部211にすでに記憶されている該当する記録媒体と対応付けられている地色濃度を本フローで検知された地色濃度で上書きする処理である。
また、ステップS35を実行して本フローを終了した後に、画像濃度検出フローを実行する際の閾値は、新たに設定してもよいし、閾値記憶部211において画像濃度検出フローで検出した地色濃度に比較的近い他の地色濃度に対応付けられた閾値を用いたり、記憶媒体濃度検知フローによって検知された地色濃度用にあらかじめ定められた閾値を用いたりすればよい。また調整値記憶部212の濃度調整値も、新たに設定してもよいし、画像濃度検出フローで検出した地色濃度に近い他の種類の記録媒体の調整値を用いたりすればよい。
図16は、図7で説明した本実施形態の機能ブロックの他の例である。図16においては、図7の各機能ブロックに加え、位置ずれ補正部194、階調補正部195、濃度偏差補正部196を有する。
位置ずれ補正部194は、搬送される記憶媒体に位置ずれが生じた際に、位置ずれを補正するための制御を実行する。つまり位置ずれ補正部194は、記録媒体上に形成された位置ずれ補正用パターンを濃度センサ70で検出した、検出結果に基づいて、画像形成制御部191に、位置ずれを補正するための条件を出力する。位置ずれを補正するための条件は、例えば書込み装置による書き込み位置を用紙の搬送位置ずれに合わせて補正する、用紙搬送ローラを制御して、用紙搬送ずれが直るように搬送する、または表示パネルに位置ずれが生じていることを表示させる等があるがこれらに限られない。
画像位置ずれ補正用パターンには、例えば図17に示すような、用紙の四隅にL字型の検出マークが印字されているものがある。前記画像位置ずれ補正用パターンが濃度センサ70を通過する際に、画像位置ずれ補正用パターンが印字された用紙の四隅と、画像位置ずれ補正用パターンに印字された前記検出マークを検出し、これらの座標をもとに画像位置の補正量を算出する。画像位置ずれ補正用パターンを用紙の両面(第一面と第二面)に印字し、第一面の画像位置だけでなく、第二面も含めた表裏画像位置ずれ補正を行うものもある。なお、画像位置ずれ補正用パターンは必ずしもL字型に限らない。
このように位置ずれ補正用に濃度センサ70を有している画像形成装置1においては、画像濃度補正用に新たにセンサを設けたり、新たに設けたセンサの為にレイアウト変更したりすることなく、制御の変更のみで位置ずれ補正用の濃度センサ70の検知結果を用いて画像濃度補正を行うことができるため、低コスト化できる。
階調補正部195は、記憶媒体に形成される階調画像に異常が生じた際に、階調を補正するための制御を実行する。つまり階調補正部195は、記録媒体上に形成された階調補正(キャリブレーション)用パターンを濃度センサ70が検知した検知結果に基づいて、画像形成制御部191に、階調を補正するための条件を出力する。階調を補正するための条件は、例えば帯電バイアスや現像バイアス、収納トナー濃度、印刷速度、または表示パネルに階調に異常が生じていることを表示させる等があるがこれらに限られない。
階調補正用パターンには、C、M、Y、Kそれぞれの段階的な階調パッチが形成されたものがある。階調補正用パターンの一例としては、例えば図18に示すようなC、M、Y、K、それぞれ10、20、30、40、50、60、70、80、90、100%のパッチ画像が形成されているものがあるが、形成される階調やレイアウトはこれに限るものではない。
このように階調補正用に濃度センサ70を有している画像形成装置1においては、画像濃度補正用に新たにセンサを設けたり、新たに設けたセンサの為にレイアウト変更したりすることなく、制御の変更のみで階調補正用の濃度センサ70の検知結果を用いて画像濃度補正を行うことができるため、低コスト化できる。
濃度偏差補正部196は、記録媒体に形成される画像に濃度偏差が生じた際に、濃度偏差を補正するための制御を実行する。つまり濃度偏差補正部196は、記録媒体上に形成された濃度偏差補正用パターンを濃度センサ70が検視した検知結果に基づいて、画像形成制御部191に、濃度偏差を補正するための条件を出力する。濃度偏差を補正するための条件は、主走査方向や用紙搬送方向(副走査方向)画像濃度偏差を打ち消すような例えば帯電バイアスや現像バイアス、収納トナー濃度、印刷速度、または表示パネルに濃度偏差が生じていることを表示させる等があるがこれらに限られない。
濃度偏差補正用パターンには、例えば図18(a)に示すような全面に均一なハーフトーン画像を印字したものがある。その他図14(b)や図14(c)に例示するものでもよい。図14(b)は主走査方向の画像濃度偏差の把握ならびに補正を主目的に置いた画像濃度偏差補正用パターンであり、図14(c)は副走査方向の画像濃度偏差の把握ならびに補正を主目的に置いた画像濃度偏差補正用パターンである(図横方向が主走査方向、縦方向が副走査方向)がこれらに限られず、1枚の用紙あたりに印字される階調数、色数など種々選択可能である。
このように濃度偏差補正用に濃度センサ70を有している画像形成装置1においては、画像濃度補正用に新たにセンサを設けたり、新たに設けたセンサの為にレイアウト変更したりすることなく、制御の変更のみで階調補正用の濃度センサ70の検知結果を用いて画像濃度補正を行うことができるため、低コスト化できる。
以上、実施形態に係る画像形成装置について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。
1 画像形成装置
60 操作パネル
70 濃度センサ(濃度検知部の一例)
100 プリンタエンジン
120c、120m、120k、120y 感光体(像担持体の一例)
121c、121m、121k、121y 現像器(現像部の一例)
122c、122m、122k、122y 帯電器(帯電部の一例)
180 濃度検知制御部
190 制御部
191 画像形成制御部
192 地汚れ判断部
193 濃度調整部
194 位置ずれ補正部
195 階調補正部
196 濃度偏差補正部
210 記憶部
211 閾値記憶部
212 調整値記憶部
特開平06−03203

Claims (15)

  1. 色の異なる複数の現像剤を用いて、画像データに基づき記録媒体に画像形成を行う画像形成部と、
    画像形成された前記記録媒体の上の画像の少なくとも一部の画像濃度を、前記色ごとに検知可能な濃度検知部と、
    前記画像形成部が形成する画像の濃度を調整する濃度調整部と、を有し、
    前記濃度検知部は、前記画像データに基づく前記記録媒体上の画像が形成されない領域である非画像領域の画像濃度を検知し、
    前記濃度調整部は、少なくとも前記濃度検知部によって検知された前記非画像領域における濃度が所定の閾値以上となった色の画像濃度調整を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記濃度検知部は、前記非画像領域として、前記記録媒体の先端部、後端部、右端部、左端部の少なくとも一箇所の画像濃度を検知する請求項1の画像形成装置。
  3. 前記画像データに基づき前記非画像領域を特定し、
    前記濃度検知部は、前記特定された非画像領域を検知する請求項1または2いずれか一項の画像形成装置。
  4. 前記画像形成部は、
    潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に帯電バイアスを印加して前記像担持体の表面に表面電位を形成する帯電部と、
    現像バイアスが印加され前記潜像をトナー像として現像する現像剤担持体と、を有し
    前記濃度調整部は、前記帯電バイアスまたは前記現像バイアスの少なくとも一方を調整することを特徴とする請求項1ないし3いずれか一項の画像形成装置。
  5. 前記画像形成部は、
    潜像が形成される像担持体と、
    内部にトナーを有し前記潜像をトナー像として現像する現像部と、を有し、
    前記濃度調整部は、前記現像部内部のトナー濃度の調整を行う請求項1ないし3いずれか一項の画像形成装置。
  6. 前記画像形成部は、
    潜像が形成される像担持体と、
    内部にトナーを有し前記潜像をトナー像として現像する現像部と、を有し、
    前記濃度調整部は、前記現像部に、前記現像部内部の前記トナーを、画像形成を行わずに消費させる動作を実行させる請求項1ないし3いずれか一項の画像形成装置。
  7. 前記濃度調整部は、前記画像形成装置の印刷速度の変更を行う請求項1ないし6いずれか一項の画像形成装置。
  8. 前記印刷速度は、前記濃度調整部による濃度調整実行前の印刷速度に比べて濃度調整実行後の印刷速度の方が速い請求項7の画像形成装置。
  9. 前記所定の閾値は前記記録媒体の種類に応じて異なる請求項1ないし8いずれか一項の画像形成装置。
  10. 前記濃度調整部は、前記記録媒体の種類に応じて異なる内容の前記画像濃度調整を実行する請求項1ないし9いずれか一項の画像形成装置。
  11. 前記記録媒体の地色濃度と前記所定の閾値があらかじめ記憶された閾値記憶部を有し、
    前記画像形成部により画像形成せずに前記記録媒体を搬送し、
    前記濃度検知部は、前記画像形成部によって画像形成されずに搬送された記録媒体の濃度を検知し、
    前記画像形成部によって画像形成されずに搬送された記録媒体が前記閾値記憶部に記憶された記録媒体でない場合、新たな記憶媒体として前記閾値記憶部に記憶するとともに、前記検知された濃度を地色濃度として、前記新たな記憶媒体に対応付けて前記閾値記憶部に記憶する請求項1ないし10いずれか一項の画像形成装置。
  12. 前記記録媒体の前記地色濃度と前記所定の閾値があらかじめ記憶された閾値記憶部を有し、
    前記画像形成部により画像形成せずに記録媒体を搬送し、
    前記濃度検知部は、前記画像形成部によって画像形成されずに搬送された記録媒体の濃度を検知し、
    前記画像形成部によって画像形成されずに搬送された記録媒体が前記閾値記憶部に記憶された記録媒体である場合、前記検知された濃度を、前記記憶された記憶媒体に対応する地色濃度として前記閾値記憶部に記憶する請求項1ないし11いずれか一項の画像形成装置。
  13. 前記画像形成部が形成した画像の位置ずれを補正する位置ずれ補正部を有し、
    前記位置ずれ補正部は、前記濃度検知部によって前記画像形成部が形成した位置ずれ補正用パターンを検知した検知結果に基づいて位置ずれ補正を実行する請求項1ないし12いずれか一項の画像形成装置。
  14. 前記画像形成部が形成した画像の階調を補正する階調補正部を有し、
    前記階調補正部は、前記濃度検知部によって前記画像形成部が形成した階調補正用パターンを検知した検知結果に基づいて階調補正を実行する請求項1ないし13いずれか一項の画像形成装置。
  15. 前記画像形成部が形成した画像の主走査方向もしくは副走査方向の少なくともいずれか一方の濃度偏差を補正する濃度偏差補正部を有し、
    前記濃度偏差補正部は、前記濃度検知部によって前記画像形成部が形成した濃度偏差補正用パターンを検知した検知結果に基づいて濃度偏差補正を実行する請求項1ないし14いずれか一項の画像形成装置。
JP2018179940A 2018-09-26 2018-09-26 画像形成装置 Active JP7180240B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018179940A JP7180240B2 (ja) 2018-09-26 2018-09-26 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018179940A JP7180240B2 (ja) 2018-09-26 2018-09-26 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020052166A true JP2020052166A (ja) 2020-04-02
JP7180240B2 JP7180240B2 (ja) 2022-11-30

Family

ID=69996912

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018179940A Active JP7180240B2 (ja) 2018-09-26 2018-09-26 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7180240B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11300912B2 (en) 2020-07-07 2022-04-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that detects occurrence of image defect

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62269165A (ja) * 1986-05-16 1987-11-21 Nec Corp 電子写真印刷装置
JP2006293161A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Sharp Corp 画像形成装置及びその制御プログラム
JP2008122537A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Murata Mach Ltd 画像形成装置及びファクシミリ装置
JP2009271240A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Canon Inc 画像形成装置
JP2010032947A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2014132318A (ja) * 2013-01-07 2014-07-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2015121635A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像の検査方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62269165A (ja) * 1986-05-16 1987-11-21 Nec Corp 電子写真印刷装置
JP2006293161A (ja) * 2005-04-13 2006-10-26 Sharp Corp 画像形成装置及びその制御プログラム
JP2008122537A (ja) * 2006-11-09 2008-05-29 Murata Mach Ltd 画像形成装置及びファクシミリ装置
JP2009271240A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Canon Inc 画像形成装置
JP2010032947A (ja) * 2008-07-31 2010-02-12 Kyocera Mita Corp 画像形成装置
JP2014132318A (ja) * 2013-01-07 2014-07-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2015121635A (ja) * 2013-12-24 2015-07-02 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像の検査方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11300912B2 (en) 2020-07-07 2022-04-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that detects occurrence of image defect

Also Published As

Publication number Publication date
JP7180240B2 (ja) 2022-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7006192B2 (ja) 画像形成装置
JP2007199211A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
US9588472B2 (en) Image formation apparatus and image formation method
JP7223247B2 (ja) 画像形成装置
US10915994B2 (en) Image forming apparatus
JP2002221833A (ja) 画像形成装置およびカートリッジ
US8570545B2 (en) Image forming apparatus having a plurality of image forming units, initial adjustment method for the image forming apparatus, and computer readable medium recording program for causing the image forming apparatus to perform initial adjustment
US20060153588A1 (en) Image formation apparatus and image formation method
US20210356895A1 (en) Image forming apparatus
JP2008020818A (ja) 画像形成装置および画像安定化方法
JP2006195246A (ja) 画像形成装置
JP7180240B2 (ja) 画像形成装置
US11513461B2 (en) Image forming apparatus and image quality adjustment method
JP2004188665A (ja) 画像形成装置、補正データ生成装置および光プリントヘッドの光量補正方法
JP2007286460A (ja) 画像補正方法及び画像形成装置
JP6324199B2 (ja) 画像形成装置及びカラー画像形成装置
JP4832150B2 (ja) 画像補正方法及び画像形成装置
JP7247659B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2006259458A (ja) カラー画像形成装置
JP2023095227A (ja) 画像形成装置
JP2022048972A (ja) 画像形成装置
JP2020034770A (ja) 画像形成装置
JP2021167934A (ja) 画像形成装置、及び、画像形成方法
JP4656934B2 (ja) 画像形成装置
JP2023180083A (ja) 画像形成装置、主走査濃度偏差補正方法、及び主走査濃度偏差補正プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210712

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220426

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220927

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20221031

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7180240

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151