JP2023180083A - 画像形成装置、主走査濃度偏差補正方法、及び主走査濃度偏差補正プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】画像の主走査方向の濃度偏差をより一層低減可能とする。【解決手段】画像形成装置1は、濃度センサ70によって得られる画像濃度と基準濃度の差分から濃度偏差を算出する濃度偏差算出部182と、画像濃度と画像の入力階調の傾きで決まる階調感度を算出する階調感度算出部183と、濃度偏差と階調感度に基づき、複数エリア72-0~72-nごとに階調補正量を算出する補正量算出部184と、階調補正量を用いて画像形成部(露光部101、作像部102)の画像形成条件を補正する補正制御部185と、印刷出力特性を一定にするキャリブレーション処理を制御するキャリブレーション制御部186と、を備える。階調感度算出部183は、補正制御部185による補正処理と、キャリブレーション制御部186によるキャリブレーション処理が実施されるたびに、階調感度を新たに算出する。【選択図】図6
Description
本発明は、画像形成装置、主走査濃度偏差補正方法、及び主走査濃度偏差補正プログラムに関する。
電子写真方式の画像形成装置では、帯電ユニットの高さ方向の偏差による像担持体上の左右電位偏差や、紙転写圧の左右偏差などが要因となって、主走査方向に濃度偏差が生じる場合がある。
特許文献1には、主走査方向の画像濃度偏差が充分に軽減されることを目的として、画像形成部によって画像担持体の表面に、幅方向の画像濃度が同等となるように画像パターンを形成して、濃度偏差検出手段によって画像パターンの幅方向の画像濃度偏差を検出して、その検出結果に基づいて調整手段によって幅方向の画像濃度偏差を調整するときの光量感度を補正する技術が開示されている。
主走査方向の濃度分布に応じて画像データを補正する(以後、「主走査濃度偏差補正」という)ときの補正量は、主走査方向の濃度偏差(基準濃度と検知濃度の差分)×階調感度(階調の濃度微分)によって表される。濃度偏差と階調感度は、共に主走査濃度偏差補正が実施されるタイミングで算出(更新)される。このうち、階調感度は環境や使われ方によって変化するため、適宜更新されることが望ましい。
しかし、主走査濃度偏差補正は画像形成装置がパターン画像を形成し、パターン画像を測定し、測定結果に応じて画像データを補正するため、長いダウンタイムを発生させしてしまう。また、ユーザにとっては用紙・トナーを消費するデメリットもある。そのため、頻繁に実行することは望ましくない。一方、階調感度、つまり階調と濃度の関係は、先述したように環境や使われ方によって変化する。つまり、主走査濃度偏差補正間で階調感度が大きく変化した場合は補正量不足もしくは過補正となり、十分に補正効果が得られない問題があった。
本発明は、画像の主走査方向の濃度偏差をより一層低減可能とすることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一観点に係る画像形成装置は、画像データに応じてトナー画像を形成する画像形成部と、前記トナー画像をメディアに転写する転写部と、前記メディアに転写された前記トナー画像を前記メディアに定着させる定着部と、前記像担持体の軸方向に対して分割した複数エリアごとに前記メディア上に定着された画像の濃度を検知する濃度検知部と、前記濃度検知部によって得られる画像濃度と基準濃度の差分から濃度偏差を算出する濃度偏差算出部と、前記画像濃度と前記画像の入力階調の傾きで決まる階調感度を算出する階調感度算出部と、前記濃度偏差と前記階調感度に基づき、前記複数エリアごとに階調補正量を算出する補正量算出部と、前記階調補正量を用いて前記画像形成部の画像形成条件を補正する補正制御部と、印刷出力特性を一定にするキャリブレーション処理を制御するキャリブレーション制御部と、を備え、前記階調感度算出部は、前記補正制御部による補正処理と、前記キャリブレーション制御部によるキャリブレーション処理が実施されるたびに、前記階調感度を新たに算出する。
画像形成装置。
画像形成装置。
画像の主走査方向の濃度偏差をより一層低減することができる。
以下、添付図面を参照しながら実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
図1は、実施形態に係る画像形成装置1の全体構成を示す図である。画像形成装置1 は、例えばカラープリンタであって、その筐体90内部に、プリンタエンジン100を備える。本実施形態では、プリンタエンジン100が、画像担持体としてのシートPに画像を形成する画像形成部として機能することになる。
また、筐体90の上部には、操作部としての操作パネル60が設けられている。また、筐体90の内部には、濃度偏差検出部手段としてのラインセンサ70(濃度センサ)も設けられる。
プリンタエンジン100は、筐体90内部に設けられ、露光部101と、作像部102と、転写部103と、定着部104とを有する。
露光部101と作像部102は、画像データに応じてトナー画像を形成する画像形成部として機能する。転写部103は、トナー画像をメディア(用紙P)に転写する。定着部104は、メディアに転写されたトナー画像をメディアに定着させる。
作像部102は、それぞれが像担持体であるイエロー(Y)用感光体120y、ブラック(K)用感光体120k、マゼンタ(M)用感光体120m、シアン(C)用感光体120cを有する。作像部102はまた、それぞれが現像部であるイエロー(Y)用現像器121y、ブラック(K)用現像器121k、マゼンタ(M)用現像器121m、シアン(C)用現像器121cを有する。作像部102はさらに、それぞれが帯電部であるイエロー(Y)用帯電器122y、ブラック(K)用帯電器122k、マゼンタ(M)用帯電器122m、シアン(C)用帯電器122cを有する。
また、転写部103は、中間転写ベルト130、2次転写ベルト133などを有する。そして定着部104は、定着部材141、排出ローラ142などを有する。
以降図1を用いてプリンタエンジン100の動作を説明する。
露光部101は、作像部102の感光体120y~120c(像担持体)を露光し、各感光体上に画像データに応じた潜像を書き込むための書き込み光を出射する。つまり画像データの画像パターンに応じた書き込み位置と、画像濃度に応じた書き込み光量で選択的に光ビームを出射する。書き込み光は、レーザー光源やLED(Light Emittig Diode)光源からの光などを用いればよいが、以下は一例として、LD(Laser Diode)を有するレーザー光源を用いた場合を説明する。
まず、レーザー光源から出射された光ビームBMは、ポリゴンミラー110により偏向され、それぞれがfθレンズを含む走査レンズ111a,111bに入射する。なお、レーザー光源から光ビームBMが出射される構成および動作については後述する。
上記光ビームは、イエロー(Y),ブラック(K),マゼンタ(M),シアン(C)の各色の画像に対応した数が発生されていて、それぞれ走査レンズ111a,111bを通過した後、反射ミラー112y~112cで反射される。
例えば、イエローの光ビームYは走査レンズ111aを透過して反射ミラー112yで反射されてWTLレンズ113yへ入射される。ブラック,マゼンタ,シアンの各色の光ビームK,M,Cについても同じなのでそれらの説明は省略する。
WTLレンズ113y~113cは、それぞれ入射された各光ビームY~Cを整形した後、反射ミラー114y~114cへと各光ビームY~Cを偏向させる。そしてその各光ビームY~Cはさらに反射ミラー115y~115cで反射され、それぞれ露光のために使用される光ビームY~Cとして感光体120y~120cへと照射される。
感光体120y~120cへの光ビームY~Cの照射は、感光体120y~120cに対する主走査方向および副走査方向に関して、タイミング同期が行われている。なお、感光体は一例として主走査方向に長いドラム状であり、感光体ドラムということもある。
以下、感光体120y~120cに対する主走査方向を、光ビームの走査方向として定義し、副走査方向を、主走査方向に対して直交する方向、すなわち、感光体120y~120cの回転する方向として定義する。
感光体120y~120cは、アルミニウムなどの導電性ドラム上に、少なくとも電荷発生層と電荷輸送層とを含む光導電層を備えている。
上記光導電層は、それぞれ感光体120y~120cに対応して設けられ、コロトロン帯電器または、スコロトロン帯電器、又は帯電ローラなどを含んで構成される帯電部としての帯電器122y~122cにより、帯電バイアスに応じて表面電荷が付与される。
各帯電器122y~122cによって感光体120y~120c上にそれぞれ付与された静電荷は、書き込み光としての光ビームY~Cによりそれぞれ画像パターンに応じて露光され、各帯電器122y~122cの被走査面上に静電潜像が形成される。
感光体120y~120cの被走査面上にそれぞれ形成された静電潜像は、現像バイアスが印加された現像スリーブ,トナー供給ローラ,規制ブレードなどを含む現像部である現像器121y~121cによりそれぞれ現像され、感光体120y~120cの被走査面上にトナー像が形成される。
感光体120y~120cの被走査面上に担持された各現像剤は、搬送ローラ131a~131cにより矢示Dの方向に移動する中間転写ベルト130上に転写される。1次転写ローラ132y~132c(一次転写部)は、それぞれ感光体120y~120c上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト130(像担持ベルト)に転写する。
中間転写ベルト130は、感光体120y~120cの被走査面上からそれぞれ転写されたY,K,M,Cの現像剤を担持した状態で2次転写位置Fへと搬送される。
2次転写ベルト133は搬送ローラ134a,134bに架け渡され、さらに搬送ローラ134a,134bの回転により矢示Eの方向に搬送される。
2次転写位置Fには、給紙カセットなどの用紙収容部Tから上質紙,プラスチックシートなどの受像材である用紙P(メディア)が搬送ローラ135により供給される。2次転写位置Fでは、2次転写バイアスを印加して、中間転写ベルト130上に担持された多色現像剤像を、2次転写ベルト133(二次転写部)上に吸着保持された用紙Pに転写する。用紙Pは主走査方向と直交する方向に搬送される。
用紙Pは、2次転写ベルト133の搬送に伴い、定着部104へと供給される。
定着部104は、シリコーンゴム,フッ素ゴムなどを含む定着ローラなどの定着部材141含んで構成されていて、用紙Pと多色現像剤像とを加圧加熱し、排出ローラ142によって画像形成後の用紙P′(以下用紙P´と呼ぶ。)として定着部104の外部へと排出される。
定着部104から排出された像担持体としての用紙P´上の画像は、濃度センサ70によって画像濃度が検知される。濃度センサ70の詳細は後述するが、濃度センサ70によって検知された画像濃度に基づき、主走査方向の濃度偏差補正が行われる。
多色現像剤像を転写した後の中間転写ベルト130は、クリーニングブレードを含むクリーニング部139によって転写残現像剤が除去された後、次の像形成プロセスへと供給されている。
以上のプリンタエンジン100の動作において、像担持体である感光体120y~120cの回転方向、像担持ベルトである中間転写ベルト130の搬送方向、そしてメディアである用紙Pおよび用紙P´の搬送方向は、主走査方向に対してはいずれも直交する方向であり、副走査方向と同じ方向になる。
次に図2を用いて濃度センサ70(濃度検知部)の構成について述べる。図2は、濃度センサ70の斜視図である。図2には、濃度センサ70と、階調画像パターンが形成されたシートP´とが示されている。
図2に示すように、濃度センサ70は主走査方向(用紙P´上で搬送方向に直交する方向とも表現できる)に長い形状をしている。内部に主走査方向に長い形状をした画像素子を有し、ラインセンサと呼ばれることもある。濃度センサ70の主走査方向の検知幅は、図2中、主走査方向に点線で示される幅である。この検知幅は用紙P´の主走査方向の幅よりも長いため、主走査方向に点線で示される幅を通過するように用紙P´を搬送させると、用紙P´上の全域にわたり画像濃度を検出することが可能である。
図3を参照して、濃度センサ70が有する画像素子71の構成概略について説明する。図3は、濃度センサ70が有する画像素子の概略構成図である。図3では、濃度センサ70を主走査方向に示している。
図3に示すように、画像素子71は、主走査方向に延びた形状をしており、小さな受光素子72-0~72-n(以降互いに区別しなくてよい場合は受光素子72と記載する)が主走査方向に並べて配置されている。受光素子72の並んだ範囲が、上述の濃度センサ70の主走査方向の検知幅となる。
つまり、濃度センサ70は、像担持体の軸方向(主走査方向)に対して分割した複数エリア72-0~72-nごとに用紙P´(メディア)上に定着された画像の濃度を検知する濃度検知部として機能する。
制御部180は、画像形成装置1の各要素の動作を制御する。特に本実施形態では、制御部180は、用紙P´に形成される画像の主走査方向の濃度偏差を補正する走査濃度偏差補正処理を行う。
図4は、制御部180の機能ブロック図である。図4に示すように、制御部180は、主走査濃度偏差補正に関する機能として、調整パターン読取部181と、濃度偏差算出部182と、階調感度算出部183と、補正量算出部184と、補正制御部185と、キャリブレーション制御部186と、を備える。
調整パターン読取部181は、補正量算出用のテストパターン(階調パターン)T(図6参照)に対する濃度センサ70の検知結果を取得する。
濃度偏差算出部182は、濃度センサ70によって得られる画像濃度と基準濃度の差分から濃度偏差を算出する。
階調感度算出部183は、濃度センサ70によって得られる画像濃度と画像の入力階調の傾きで決まる階調感度を算出する。
補正量算出部184は、濃度偏差と階調感度に基づき、複数エリア72-0~72-nごとに階調補正量を算出する。
補正制御部185は、階調補正量を用いて画像形成部(露光部101、作像部102)の画像形成条件を補正する。補正対象の画像形成条件とは、例えば露光部101の露光量である。また、画像形成条件としては、他にも例えば、帯電器122y~122cによる感光体ドラム120y~120cへの表面電荷の付与量、現像器121y~121cによるトナー供給量、など、画像形成部の他の要素の制御量でもよい。
キャリブレーション制御部186は、印刷出力特性を一定にするキャリブレーション処理を制御する。キャリブレーション制御部186によるキャリブレーション処理は、例えば、機内内部に取り付けれたセンサを用いる構成でもよいし、外付けのセンサを用いる構成でもよい。キャリブレーション制御部186で実行される部分は、一又は複数の処理回路によって実現することが可能である。ここで、本明細書における「処理回路」とは、電子回路により実装されるプロセッサのようにソフトウェアによって各機能を実行するようプログラミングされたプロセッサや、上記で説明した各機能を実行するよう設計されたASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(digital signal processor)、FPGA(field programmable gate array)や従来の回路モジュール等のデバイスを含むものとする。
図5は、制御部180のハードウェア構成図である。図5に示すように、制御部180は、物理的には、CPU(Central Processing Unit)11、主記憶装置であるRAM(Random Access Memory)12およびROM(Read Only Memory)13、入力デバイスであるキーボード及びマウス等の入力装置14、ディスプレイ等の出力装置15、ネットワークカード等のデータ送受信デバイスである通信モジュール16、補助記憶装置17、などを含むコンピュータシステムとして構成することができる。図4を参照して説明した制御部180の各機能は、CPU11、RAM12等のハードウェア上に所定のコンピュータソフトウェア(主走査濃度偏差補正プログラム)を読み込ませることにより、CPU11の制御のもとで通信モジュール16、入力装置14、出力装置15を動作させるとともに、RAM12や補助記憶装置17におけるデータの読み出し及び書き込みを行うことで実現される。
図6を参照して、主走査濃度偏差補正の補正量算出フロー(主走査濃度偏差補正方法)について説明する。図6は、主走査濃度偏差補正の補正量算出フローを示す図である。図6に示す実線の矢印は主走査濃度偏差補正のフローを示し、点線の矢印はキャリブレーションのフローを示している。
ステップS1では、調整パターン読取部181により、下記の手順(1)に示す調整パターンの読み取り処理が行われる。
<(1)調整パターン読み取り>
オペレーターは操作パネル60から主走査濃度偏差補正を実行する。主走査濃度偏差を実行すると、補正量算出用のテストパターン(階調パターン)Tを出力する。階調パターンはラインセンサ70で各階調の濃度が検知される。
オペレーターは操作パネル60から主走査濃度偏差補正を実行する。主走査濃度偏差を実行すると、補正量算出用のテストパターン(階調パターン)Tを出力する。階調パターンはラインセンサ70で各階調の濃度が検知される。
ステップS2では、濃度偏差算出部182により、下記の手順(2)~(4)に示す濃度偏差算出処理が行われる。
<(2)画像濃度検知>
階調パターンTは主走査方向に広がる帯状のパターンであり、ラインセンサ70で主走査方向全体を複数のエリア0~nに分割して濃度を検知する。これにより階調パターンTの入力階調と、検知濃度(ID)の関係を得ることができる。なお、階調パターンTは代表的な複数の階調で構成されたパターンであり、それ以外の階調は近似式により補完される。
階調パターンTは主走査方向に広がる帯状のパターンであり、ラインセンサ70で主走査方向全体を複数のエリア0~nに分割して濃度を検知する。これにより階調パターンTの入力階調と、検知濃度(ID)の関係を得ることができる。なお、階調パターンTは代表的な複数の階調で構成されたパターンであり、それ以外の階調は近似式により補完される。
<(3)基準エリアとのΔID算出><(4)階調→濃度への変換>
各エリア・各階調(濃度)における濃度偏差(ΔID)は、検知濃度と基準エリア(各階調における目標濃度)との差分から求めることができる。
各エリア・各階調(濃度)における濃度偏差(ΔID)は、検知濃度と基準エリア(各階調における目標濃度)との差分から求めることができる。
ステップS3では、階調感度算出部183により、下記の手順(5)~(7)に示す階調感度算出処理が行われる。
<(5)主走査方向全体で平均>
一方、手順(2)で検知した各エリア0~nの検知濃度を主走査エリア全体で平均することで、面内の各階調における濃度傾向を得ることができる。
一方、手順(2)で検知した各エリア0~nの検知濃度を主走査エリア全体で平均することで、面内の各階調における濃度傾向を得ることができる。
<(6)x軸y軸反転><(7)各濃度のID近傍で微分>
濃度と階調の関係から、各濃度の近傍で微分することで濃度とΔ階調の関係を得ることができる。例えば、ある濃度でΔID=0.01で微分した時のΔ階調が1だった場合、その濃度で基準エリアに対してID=0.01だけ低い場合は、1階調増やすことで濃度偏差を0に補正することができる。
濃度と階調の関係から、各濃度の近傍で微分することで濃度とΔ階調の関係を得ることができる。例えば、ある濃度でΔID=0.01で微分した時のΔ階調が1だった場合、その濃度で基準エリアに対してID=0.01だけ低い場合は、1階調増やすことで濃度偏差を0に補正することができる。
ステップS4では、補正量算出部184により、下記の手順(8)に示す補正量算出処理が行われる。
<(8)主走査濃度偏差補正量算出>
手順(4)で求めた濃度(ID)と濃度偏差(ΔID)の関係と、手順(7)で求めた濃度(ID)とΔ階調の関係から、各エリア・各階調における階調補正量を求めることができる。階調補正量は、例えば、濃度偏差ΔID(手順(4)に示す基準濃度と検知濃度の差分)に、階調感度(入力階調と濃度の傾き(手順(7)に示すΔ階調のグラフの傾き))を乗じることで算出できる。求めた階調補正量を反映することで、各エリア・各階調において、基準エリアと同じ濃度を得ることができる。
手順(4)で求めた濃度(ID)と濃度偏差(ΔID)の関係と、手順(7)で求めた濃度(ID)とΔ階調の関係から、各エリア・各階調における階調補正量を求めることができる。階調補正量は、例えば、濃度偏差ΔID(手順(4)に示す基準濃度と検知濃度の差分)に、階調感度(入力階調と濃度の傾き(手順(7)に示すΔ階調のグラフの傾き))を乗じることで算出できる。求めた階調補正量を反映することで、各エリア・各階調において、基準エリアと同じ濃度を得ることができる。
なお、キャリブレーション実行時は図中のS3:階調感度算出のみ行い、S2:濃度偏差算出は行わない。直近の主走査濃度偏差補正実行時に得られた各エリア・各階調の濃度偏差に対して、新たに算出した階調感度をかけることで、主走査濃度偏差補正量を再算出する。この場合、階調感度算出部183は、例えば、キャリブレーション実行時に得られる入力階調と画像濃度の関係を用いて階調感度を算出する。
このように本実施形態に係る画像形成装置1は、濃度センサ70によって得られる、定着部104により用紙P´上に定着された画像の画像濃度と、基準濃度の差分から濃度偏差を算出する濃度偏差算出部182と、画像濃度と画像の入力階調の傾きで決まる階調感度を算出する階調感度算出部183と、濃度偏差と階調感度に基づき、複数エリア72-0~72-nごとに階調補正量を算出する補正量算出部184と、階調補正量を用いて画像形成部(露光部101、作像部102)の画像形成条件を補正する補正制御部185と、印刷出力特性を一定にするキャリブレーション処理を制御するキャリブレーション制御部186と、を備える。階調感度算出部183は、補正制御部185による補正処理と、キャリブレーション制御部186によるキャリブレーション処理が実施されるたびに、階調感度を新たに算出する。
従来より、主走査濃度偏差補正に用いる補正量は、主走査方向の濃度偏差(基準濃度と検知濃度の差分)×階調感度(入力階調と濃度の傾き)によって表されるが、濃度偏差と階調感度は、共に主走査濃度偏差補正が実施されるタイミングで算出(更新)される。これまでは、主走査濃度偏差補正が実行されるタイミングで、階調感度を更新していた。しかし、階調感度は環境や使われ方によって変化するため、主走査濃度偏差補正が実行されるタイミングだけでなく、適宜更新されることが望ましい。
また、主走査濃度偏差補正の処理は、画像形成装置がパターン画像を形成し、パターン画像を測定し、測定結果に応じて画像データを補正するため、長いダウンタイムを発生させしてしまう。また、画像形成装置のユーザにとっては用紙・トナーを消費するデメリットもある。そのため、主走査濃度偏差補正の処理を頻繁に実行することは望ましくない。
これに対して本実施形態では、階調感度算出部183は、補正制御部185による補正処理と、キャリブレーション制御部186によるキャリブレーション処理が実施されるたびに、階調感度を新たに算出する。この構成では、主走査濃度偏差補正が実行されるタイミングだけでなく、キャリブレーション処理が実施されるタイミングでも、階調感度を更新することができる。これにより、画像の主走査方向の濃度偏差をより一層低減することができる。また、主走査濃度偏差補正の頻度を多くしなくても階調感度の更新頻度を増やせるため、ユーザが余計な用紙・トナー・時間を消費することなく、主走査濃度偏差補正の補正効果を得ることが可能となる。
また、本実施形態では、補正量算出部184は、階調感度算出部183により階調感度が新たに算出されるたびに、補正量を再算出する。この構成により、主走査濃度偏差補正が実行されるタイミングと、キャリブレーション処理が実施されるタイミングの両方で補正量を算出できる。これにより、階調感度の環境等による変動を精度良く反映させて、主走査濃度偏差補正に用いる補正量を逐次更新することが可能となり、画像の主走査方向の濃度偏差をより一層低減できる。
以上、具体例を参照しつつ本実施形態について説明した。しかし、本開示はこれらの具体例に限定されるものではない。これら具体例に、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本開示の特徴を備えている限り、本開示の範囲に包含される。前述した各具体例が備える各要素およびその配置、条件、形状などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。前述した各具体例が備える各要素は、技術的な矛盾が生じない限り、適宜組み合わせを変えることができる。
1 画像形成装置
70 濃度センサ(濃度検知部)
101 露光部(画像形成部)
102 作像部(画像形成部)
104 定着部
120y、120k、120m、120c 感光体(像担持体)
130 中間転写ベルト(像担持ベルト)
132y、132k、132m、132c 1次転写ローラ(一次転写部)
133 2次転写ベルト(二次転写部)
182 濃度偏差算出部
183 階調感度算出部
184 補正量算出部
185 補正制御部
186 キャリブレーション制御部
P、P´ 用紙(メディア)
70 濃度センサ(濃度検知部)
101 露光部(画像形成部)
102 作像部(画像形成部)
104 定着部
120y、120k、120m、120c 感光体(像担持体)
130 中間転写ベルト(像担持ベルト)
132y、132k、132m、132c 1次転写ローラ(一次転写部)
133 2次転写ベルト(二次転写部)
182 濃度偏差算出部
183 階調感度算出部
184 補正量算出部
185 補正制御部
186 キャリブレーション制御部
P、P´ 用紙(メディア)
Claims (5)
- 画像データに応じてトナー画像を形成する画像形成部と、
前記トナー画像をメディアに転写する転写部と、
前記メディアに転写された前記トナー画像を前記メディアに定着させる定着部と、
前記メディア上で搬送方向に直交する主走査方向に対して分割した複数エリアごとに前記メディア上に定着された画像の濃度を検知する濃度検知部と、
前記濃度検知部によって得られる画像濃度と基準濃度の差分から濃度偏差を算出する濃度偏差算出部と、
前記画像濃度と前記画像の入力階調の傾きで決まる階調感度を算出する階調感度算出部と、
前記濃度偏差と前記階調感度に基づき、前記複数エリアごとに階調補正量を算出する補正量算出部と、
前記階調補正量を用いて前記画像形成部の画像形成条件を補正する補正制御部と、
印刷出力特性を一定にするキャリブレーション処理を制御するキャリブレーション制御部と、
を備え、
前記階調感度算出部は、前記補正制御部による補正処理と、前記キャリブレーション制御部によるキャリブレーション処理が実施されるたびに、前記階調感度を新たに算出する、
画像形成装置。 - 前記画像形成部は、
像を担持する像担持体と、
前記画像データに応じて前記像担持体を露光する露光部と、
を有し、
前記主走査方向は、前記像担持体の軸方向であり、
前記補正制御部は、前記階調補正量を用いて前記露光部の露光量を補正する、
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記補正量算出部は、前記階調感度算出部により前記階調感度が新たに算出されるたびに、前記階調補正量を再算出する、
請求項1に記載の画像形成装置。 - 画像データに応じてトナー画像を形成する画像形成部と、
前記トナー画像をメディアに転写する転写部と、
前記メディアに転写された前記トナー画像を前記メディアに定着させる定着部と、
前記メディア上で搬送方向に直交する主走査方向に対して分割した複数エリアごとに前記メディア上に定着された画像の濃度を検知する濃度検知部と、
を備える画像形成装置における主走査濃度偏差補正方法であって、
前記濃度検知部によって得られる画像濃度と基準濃度の差分から濃度偏差を算出する濃度偏差算出ステップと、
前記画像濃度と前記画像の入力階調の傾きで決まる階調感度を算出する階調感度算出ステップと、
前記濃度偏差と前記階調感度に基づき、前記複数エリアごとに階調補正量を算出する補正量算出ステップと、
前記階調補正量を用いて前記画像形成部の画像形成条件を補正する補正制御ステップと、
印刷出力特性を一定にするキャリブレーション処理を制御するキャリブレーション制御ステップと、
を含み、
前記階調感度算出ステップは、前記補正制御ステップによる補正処理と、前記キャリブレーション制御ステップによるキャリブレーション処理が実施されるたびに、前記階調感度を新たに算出する、
主走査濃度偏差補正方法。 - 画像データに応じてトナー画像を形成する画像形成部と、
前記トナー画像をメディアに転写する転写部と、
前記メディアに転写された前記トナー画像を前記メディアに定着させる定着部と、
前記メディア上で搬送方向に直交する主走査方向に対して分割した複数エリアごとに前記メディア上に定着された画像の濃度を検知する濃度検知部と、
を備える画像形成装置における主走査濃度偏差補正プログラムであって、
前記濃度検知部によって得られる画像濃度と基準濃度の差分から濃度偏差を算出する濃度偏差算出機能と、
前記画像濃度と前記画像の入力階調の傾きで決まる階調感度を算出する階調感度算出機能と、
前記濃度偏差と前記階調感度に基づき、前記複数エリアごとに階調補正量を算出する補正量算出機能と、
前記階調補正量を用いて前記画像形成部の画像形成条件を補正する補正制御機能と、
印刷出力特性を一定にするキャリブレーション処理を制御するキャリブレーション制御機能と、をコンピュータに実行させ、
前記階調感度算出機能は、前記補正制御機能による補正処理と、前記キャリブレーション制御機能によるキャリブレーション処理が実施されるたびに、前記階調感度を新たに算出する、
主走査濃度偏差補正プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022093187A JP2023180083A (ja) | 2022-06-08 | 2022-06-08 | 画像形成装置、主走査濃度偏差補正方法、及び主走査濃度偏差補正プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022093187A JP2023180083A (ja) | 2022-06-08 | 2022-06-08 | 画像形成装置、主走査濃度偏差補正方法、及び主走査濃度偏差補正プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2023180083A true JP2023180083A (ja) | 2023-12-20 |
Family
ID=89235716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022093187A Pending JP2023180083A (ja) | 2022-06-08 | 2022-06-08 | 画像形成装置、主走査濃度偏差補正方法、及び主走査濃度偏差補正プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2023180083A (ja) |
-
2022
- 2022-06-08 JP JP2022093187A patent/JP2023180083A/ja active Pending
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