JP2020051886A - 原子力発電所の水処理方法及び水処理準備方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】停止中の原子力発電所における保有水の浄化処理を効率的に実施できること。【解決手段】原子力発電所10の停止期間に原子力発電所内の保有水Wを処理する原子力発電所の水処理方法であって、原子力発電所における原子炉ウェル17、使用済燃料貯蔵プール18、サプレッションチェンバ19及び復水貯蔵設備13のうち少なくとも1つに保有された保有水を、タービン建屋12内の主復水器22へ移送する第1移送工程と、主復水器に移送された保有水を、タービン建屋内の復水浄化系設備23にて浄化する浄化工程と、浄化工程にて浄化された保有水をタービン建屋外へ移送する第2移送工程と、を有するものである。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、原子力発電所の停止期間に、原子力発電所内に保有された保有水を浄化処理する原子力発電所の水処理方法、及びこの水処理方法を実施するために準備する原子力発電所の水処理準備方法に関する。
発電業務を停止している原子力発電所内には、核燃料の冷却等を目的として大量の水が保有されている。例えば、原子炉ウェル、サプレッションチェンバ、使用済燃料貯蔵プール及び復水浄化系設備に大量の水が貯溜され保有されている。原子力発電所の停止期間中には稼働時と比べて水の浄化処理が滞っており、これらの水は稼働時に比べると、より多くのクラッド等の不純物を含んでいる。しかも、この不純物は放射性物質を含有している。
原子力発電所の停止状態から廃止措置へ移行する場合には、上記水を保有する設備の解体のために、解体前に解体対象設備内の水を移送し、更に、放射性物質を含む不純物除去のためにこの水を浄化処理する必要がある。また、停止中の原子力発電所を再稼働させる場合においても、プラントの安定運転、及び運転中の作業員の被ばく量低減のために、原子力発電所内の水の浄化処理を同様に行う必要がある。以下、停止中に原子力施設内に保有され滞溜している水を、保有水と呼称する。また、原子力発電所が停止中とは、発電業務を行っていないときのことであり、核燃料の冷却用や点検のために、燃料プール冷却浄化系等の一部の機器を稼働させていることがある。
特開2014−52251号公報
これまで、原子力発電所内で使用され廃棄されることとなった水は、既設の廃棄物処理設備を用いて浄化処理されてきた。
原子力発電所の廃止措置や、長期間停止中にあった原子力発電所の再稼働準備においても、大量の保有水はこれまでと同様に、既設の廃棄物処理設備を用いて処理することになる。こうした原子力発電所において浄化処理が必要な保有水は大量であるが、廃棄物処理設備で浄化処理できる単位時間当たりの処理容量は、保有水量に対して比較的小さい。
従って、こうした原子力発電所の原子炉ウェル、サプレッションチェンバ、使用済燃料貯蔵プール及び復水浄化系設備に保有された大量の保有水を、既設の廃棄物処理設備の処理容量に合わせて廃棄物処理設備に移送して浄化処理を行っていては、保有水の浄化処理が終わるまで、数か月かかることがあり、また、既設の廃棄物処理設備への負担が大きい。更にその間、原子炉ウェルやサプレッションチェンバ等の上記設備の解体や再稼働に向けた作業に着手できず、原子力発電所の廃止措置や再稼働準備のための工事期間が長期化する可能性がある。
本発明の実施形態は、上述の事情を考慮してなされたものであり、停止中の原子力発電所における保有水の浄化処理を効率的に実施できる原子力発電所の水処理方法及び水処理準備方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態における原子力発電所の水処理方法は、原子力発電所の停止期間に前記原子力発電所内の保有水を処理する原子力発電所の水処理方法であって、前記原子力発電所における原子炉ウェル、燃料貯蔵プール、サプレッションチェンバ及び復水貯蔵設備のうち少なくとも1つに保有された保有水を、タービン建屋内の主復水器へ移送する第1移送工程と、前記主復水器に移送された保有水を、前記タービン建屋内の復水浄化系設備にて浄化する浄化工程と、前記浄化工程にて浄化された保有水を前記タービン建屋外へ移送する第2移送工程と、を有することを特徴とするものである。
本発明の実施形態における原子力発電所の水処理準備方法は、原子力発電所の停止期間に、前記原子力発電所内のサプレッションチェンバに保有された保有水を主復水器へ移送し復水浄化系設備により浄化処理する工程の前に、前記サプレッションチェンバを前記主復水器に接続することを特徴とするものである。
本発明の実施形態によれば、停止中の原子力発電所における保有水の浄化処理を効率的に実施できる。
一実施形態に係る原子力発電所の水処理方法が適用される停止中の原子力発電所に保有された保有水の貯溜状況を示す原子力発電所の縦断面図。 図1の保有水の処理系統を説明する系統図。 復水浄化系設備と給水系設備を説明する系統図。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に基づき説明する。
図1は、一実施形態に係る原子力発電所の水処理方法が適用される、停止中の原子力発電所に保有された保有水の貯溜状況を示す原子力発電所の縦断面図である。この図1に示す原子力発電所10は、原子炉建屋11、タービン建屋12、復水貯蔵設備13及び廃棄物処理設備14を有して構成され、原子炉建屋11内に、炉心(不図示)を備えた原子炉圧力容器15を収容する原子炉格納容器16が配置されている。なお、復水貯蔵設備13及び廃棄物処理設備14はいずれも、原子炉建屋11及びタービン建屋12の外側に設けられた施設である。
原子炉建屋11には、原子炉格納容器16のほかに、原子炉ウェル17、使用済燃料貯蔵プール18、サプレッションチェンバ19等が設けられている。原子炉格納容器16は、原子炉圧力容器15を収容することで、一次格納施設として事故時の放射能の漏洩を防止する。原子炉ウェル17は、原子炉圧力容器15上部の空間であり、燃料取出し等の水中作業の際は、この空間を満水にする。使用済燃料貯蔵プール18は、使用済燃料を冷却水により冷却しつつ貯蔵する。サプレッションチェンバ19は、事故時に炉心を冷却するための冷却水を貯溜する。原子炉建屋11は、鉄筋コンクリート構造物であり、事故時に放射性物質の漏洩を防止する二次格納施設としての機能も果たす。
タービン建屋12は、タービン21及び発電機(不図示)を内部に配置すると共に、タービン21の直下に主復水器22を配置する。更に、タービン建屋12には、主復水器22を含む復水浄化系設備23(図2)が設けられている。タービン建屋12は、原子炉建屋11と同様に鉄筋コンクリート構造物であり、事故時に放射性物質の漏洩を防止する機能を果たす。
復水浄化系設備23は、図2に示すように、復水再循環ライン24に主復水器22、復水ポンプ25、ろ過装置26、脱塩装置27、循環ポンプ28及び主復水器22が順次配置されて構成される。タービン21で仕事をした蒸気が主復水器22により凝縮されて復水となり、復水浄化系設備23はこの復水を浄化する。つまり、復水ポンプ25及び循環ポンプ28の運転により主復水器22内の復水が復水再循環ライン24を循環して流れる間に、復水中のクラッドや不要なイオン成分等などの不純物がろ過装置26及び脱塩装置27により除去される。尚、復水ポンプ25の容量が十分に大きな場合には循環ポンプ28を省略してもよい。
また、復水浄化系設備23における復水再循環ライン24には、脱塩装置27の下流で且つ循環ポンプ28の上流側に、排水弁30を備えた排水配管29が接続されている。この排水配管29は、後に詳説する廃棄物処理設備14に接続され、または海など環境に開放される。
復水貯蔵設備13は、原子炉建屋11外及びタービン建屋12外に設置されると共に、第1接続配管31を用いてタービン建屋12内の主復水器22に接続される。更に、復水貯蔵設備13は、第2接続配管32を用いて原子炉建屋11内の原子炉ウェル17に接続され、第3接続配管33を用いて原子炉建屋11内の使用済燃料貯蔵プール18に接続されている。通常運転時において、この復水貯蔵設備13は、復水浄化系設備23にて浄化された復水を、第1接続配管31を介して一旦貯蔵した後に必要な箇所、例えば第1接続配管31を経て主復水器22へ、第2接続配管32を経て原子炉ウェル17へ、第3接続配管33を経て使用済燃料貯蔵プール18へ給水する。
図1に示す廃棄物処理設備14は、原子炉建屋11やタービン建屋12で発生する液体または固体の廃棄物を処理する設備であり、原子炉建屋11外及びタービン建屋12外に設置される。この廃棄物処理設備14にて処理された水などの液体は、海などの環境へ放出される。廃棄物処理設備14は、原子力発電所10の通常運転時においても稼働している。この原子力発電所10の通常運転時に廃棄物処理設備14で処理すべき水量は、原子力発電所10内に保有され滞溜している保有水が少量であるため、この保有水は、単位時間当たりの処理容量が小さな廃棄物処理設備14を用いて十分に浄化処理される。
一方、例えば数か月から数年の比較的長期間の停止期間を経た原子力発電所10や、廃止措置前の原子力発電所10には、原子炉建屋11内の原子炉ウェル17、使用済燃料貯蔵プール18及びサプレッションチェンバ19、タービン建屋12内の主復水器22を含む復水浄化系設備23、並びに原子炉建屋11外及びタービン建屋12外の復水貯蔵設備13に大量の保有水Wが存在する。原子力発電所10の規模にもよるが、原子炉発電所10内の保有水Wは例えば9000トンと想定され、その内訳は原子炉ウェル17に2000トン、使用済燃料貯蔵プール18に2000トン、サプレッションチェンバ19に2000トン、復水浄化系設備23に1000トン、復水貯蔵設備13に2000トンである。原子力発電所10の廃止措置や再稼働準備においては、これらの工事期間を短縮するために、上述の大量の保有水Wを効率的に浄化処理する必要がある。
仮に、この大量の保有水Wを既設の廃棄物処理設備14で浄化処理すると、廃棄物処理設備14の単位時間当たりの処理容量が通常約10〜20トンであるため、保有水Wの浄化処理に長時間を要する。従って、この保有水Wの浄化処理の後に解体作業や再稼働に向けた作業を行なうことになるため、原子力発電所10の廃止措置や再稼働準備の工事期間が長期化する場合がある。また、保有水Wの不純物含有量によっては、廃棄物処理設備14に大きな負荷がかかることで、頻繁なメンテナンスが必要になり、保有水Wの浄化処理がさらに長期になることがある。
本実施形態における原子力発電所の水処理方法は、単位時間当たりの処理容量が約1000トンの復水浄化系設備23を用いることで、停止期間における原子力発電所10内の大量の保有水Wを短時間に大量に浄化処理するものであり、第1移送工程、浄化工程及び第2移送工程を有する。また、第1移送工程の前に、原子力発電所の水処理準備方法として接続工程を有する。
接続工程は、図2に示すように、原子炉建屋11内のサプレッションチェンバ19をタービン建屋12内の主復水器22に、第4接続配管34を用いて接続する工程である。この接続工程は、後述の如く、第1移送工程でサプレッションチェンバ19内に保有された保有水Wを主復水器22へ移送し、この移送された保有水Wを浄化工程で復水浄化系設備23により浄化する前に実施される。
第1移送工程は、原子力発電所10の停止期間に、原子炉ウェル17、使用済燃料貯蔵プール18、サプレッションチェンバ19及び復水貯蔵設備13のうち少なくとも1つに保有された保有水Wを、主復水器22へ移送する工程である。本実施形態では、第1移送工程において、原子炉ウェル17、使用済燃料貯蔵プール18、サプレッションチェンバ19及び復水貯蔵設備13に保有された保有水Wを、タービン建屋12内の主復水器22へ移送する。
即ち、この第1移送工程では、原子炉ウェル17に保有された保有水Wを既設の第2接続配管32を用いて復水貯蔵設備13へ移送し、使用済燃料貯蔵プール18に保有された保有水Wを既設の第3接続配管33を用いて復水貯蔵設備13へ移送し、復水貯蔵設備13内の保有水W及び復水貯蔵設備13に移送されてきた保有水Wを、既設の第1接続配管31を用いて主復水器22へ移送する。また、この第1移送工程では、サプレッションチェンバ19に保有された保有水Wを、前述の接続工程で新設された第4接続配管34を用いて主復水器22へ直接移送する。
浄化工程は、第1移送工程にて主復水器22に移送された保有水Wを、タービン建屋12内の復水浄化系設備23にて浄化する工程である。つまり、主復水器22に移送された保有水Wは、復水ポンプ25及び循環ポンプ28の運転により復水再循環ライン24内を循環して流れる間に、この保有水W中のクラッドなどの不純物がろ過装置26及び脱塩装置27により除去されて浄化される。
第2移送工程は、浄化工程にて浄化された保有水Wを、排水配管29を用いて、排水弁30の開弁時にタービン建屋12外へ移送する工程である。この第2移送工程における浄化された保有水Wの移送先は廃棄物処理設備14である。保有水Wは、廃棄物処理設備14で成分測定や線量測定され、必要に応じて浄化処理され、原子力発電所外の環境に放出されたり、容器等に収容されて保管されたりする。なお、保有水wは、浄化工程で十分に浄化できている場合には、廃棄物処理設備14を経ずに、原子力発電所外の環境に放出されたり、容器等に収容されて保管されたりしてもよい。
以上のように構成されたことから、本実施形態によれば、次の効果(1)〜(4)を奏する。
(1)停止中の原子力発電所10における原子炉ウェル17、使用済燃料貯蔵プール18、サプレッションチェンバ19及び復水貯蔵設備13に保有された保有水Wを主復水器22へ移送し、この主復水器22に移送された大量の保有水Wを、単位時間当たりの処理容量が廃棄物処理設備14よりも大きな復水浄化系設備23によって短時間に浄化処理する。この結果、停止中の原子力発電所10における保有水Wの浄化処理を効率的に実施できる。
(2)復水浄化系設備23を用いた保有水Wの浄化工程後に、この保有水Wが排水配管29を経て廃棄物処理設備14へ移送された場合、保有水Wが復水浄化系設備23により一旦浄化されているので、廃棄物処理設備14の負荷を軽減できる。例えば、廃棄物処理設備14においてフィルタの交換などのメンテナンスを低減できるので、廃棄物処理設備14による保有水Wの浄化処理を短時間に効率的に実施できる。このため、解体作業や再稼働に向けた作業に迅速に着手することができるので、原子力発電所10の廃止装置や再稼働準備の工事期間を短縮できる。
(3)復水浄化系設備23を用いた浄化工程により保有水W中の不純物が十分に除去されて浄化された保有水Wが、排水配管29を経て環境へ放出される場合には、原子力発電所10内の大量の保有水Wを短時間に無くすことができる。このため、解体作業や再稼働に向けた作業に迅速に着手することができるので、原子力発電所10の廃止装置や再稼働準備の工事期間を短縮できる。
(4)原子力発電所10を廃止措置する際に本実施形態の水処理方法を適用する場合には、浄化工程に用いられる復水浄化系設備23は解体対象設備である。従って、原子力発電所10内の保有水Wを浄化するために新たに処理設備を導入する必要がないので、原子力発電所10内の保有水Wを合理的に処理することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができ、また、それらの置き換えや変更は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、第1移送工程の前に、原子炉ウェル17を第5接続配管35により主復水器22に接続する工程を設けてもよい。この場合、第1移送工程において、原子炉ウェル17内の保有水Wは、復水貯蔵設備13を経ずに、第5接続配管35を通って主復水器22に移送される。
また、第1移送工程の前に、使用済燃料貯蔵プール18を第6接続配管36により主復水器22に接続する工程を設けてもよい。この場合、第1移送工程において、使用済燃料貯蔵プール18内の保有水Wは、復水貯蔵設備13を経ずに、第6接続配管36を通って主復水器22に移送される。
また、浄化工程において、保有水Wを復水浄化系設備23で循環させ浄化させる際に、給水系設備45を合わせて用いてもよい。図3は、復水浄化系設備23と給水系設備45を説明する系統図である。ここで用いる給水系設備45は、給水加熱器41、43とポンプ42と、これらを接続する給水再循環ライン44とを備える。給水再循環ライン44は、脱塩装置27の下流で復水再循環ライン24から分岐した配管であって、給水加熱器41、ポンプ42、給水加熱器43を順に接続し、主復水器22に接続する。また、給水加熱器43の下流から一部分岐し、原子炉に繋がるラインがある。
保有水Wを復水浄化系設備23で循環させ浄化させる際に、給水系設備45を合わせて用いることで、より多くの保有水Wを主復水器22の後段側に保持することができる。そのため、原子炉ウェル17、燃料貯蔵プール18、サプレッションチェンバ19及び復水貯蔵設備13のうち少なくとも1つから、より多くの保有水を引き抜くことができ、原子炉ウェル17、燃料貯蔵プール18、サプレッションチェンバ19及び復水貯蔵設備13のうち少なくとも1つにおける、廃止措置や再稼働準備に係る作業をより早く開始することができる。
10…原子力発電所、11…原子炉建屋、12…タービン建屋、13…復水貯蔵設備、14…廃棄物処理設備、15…原子炉圧力容器、16…原子炉格納容器、17…原子炉ウェル、18…使用済燃料貯蔵プール(燃料貯蔵プール)、19…サプレッションチェンバ、21…タービン、22…主復水器、23…復水浄化系設備、24…復水再循環ライン、25…復水ポンプ、26…ろ過装置、27…脱塩装置、28…循環ポンプ、29…排水配管、30…排水弁、31…第1接続配管、32…第2接続配管、33…第3接続配管、34…第4接続配管、35…第5接続配管、36…第6接続配管、W…保有水、41…給水加熱器、42…ポンプ、43…給水加熱器、44…給水再循環ライン、45…給水系設備

Claims (11)

  1. 原子力発電所の停止期間に前記原子力発電所内の保有水を処理する原子力発電所の水処理方法であって、
    前記原子力発電所における原子炉ウェル、燃料貯蔵プール、サプレッションチェンバ及び復水貯蔵設備のうち少なくとも1つに保有された保有水を、タービン建屋内の主復水器へ移送する第1移送工程と、
    前記主復水器に移送された保有水を、前記タービン建屋内の復水浄化系設備にて浄化する浄化工程と、
    前記浄化工程にて浄化された保有水を前記タービン建屋外へ移送する第2移送工程と、を有することを特徴とする原子力発電所の水処理方法。
  2. 前記第1移送工程では、前記原子炉ウェルに保有された保有水を、前記復水貯蔵設備を経て前記主復水器へ移送することを特徴とする請求項1に記載の原子力発電所の水処理方法。
  3. 前記第1移送工程では、前記燃料貯蔵プールに保有された保有水を、前記復水貯蔵設備を経て前記主復水器へ移送することを特徴とする請求項1または2に記載の原子力発電所の水処理方法。
  4. 前記第1移送工程では、前記サプレッションチェンバに保有された保有水を、前記復水貯蔵設備を経ずに、前記主復水器へ移送することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の原子力発電所の水処理方法。
  5. 前記第1移送工程では、前記原子炉ウェルに保有された保有水を、前記復水貯蔵設備を経ずに、前記主復水器へ移送することを特徴とする請求項1または4に記載の原子力発電所の水処理方法。
  6. 前記第1移送工程では、前記燃料貯蔵プールに保有された保有水を、前記復水貯蔵設備を経ずに、前記主復水器へ移送することを特徴とする請求項1、4および5のいずれか1項に記載の原子力発電所の水処理方法。
  7. 前記第2移送工程における浄化された保有水の移送先が、廃棄物処理設備または環境であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の原子力発電所の水処理方法。
  8. 前記浄化工程では、前記復水浄化系設備と合わせて給水系設備の給水再循環ラインを用いることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の原子力発電所の水処理方法。
  9. 原子力発電所の停止期間に、前記原子力発電所内のサプレッションチェンバに保有された保有水を主復水器へ移送し復水浄化系設備により浄化処理する工程の前に、前記サプレッションチェンバを前記主復水器に接続することを特徴とする原子力発電所の水処理準備方法。
  10. 原子力発電所の停止期間に、前記原子力発電所内の原子炉ウェルに保有された保有水を主復水器へ移送し復水浄化系設備により浄化処理する工程の前に、前記原子炉ウェルを前記主復水器に接続することを特徴とする原子力発電所の水処理準備方法。
  11. 原子力発電所の停止期間に、前記原子力発電所内の燃料貯蔵プールに保有された保有水を主復水器へ移送し復水浄化系設備により浄化処理する工程の前に、前記燃料貯蔵プールを前記主復水器に接続することを特徴とする原子力発電所の水処理準備方法。
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