JPS62211590A - 原子炉ウエル水処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば燃料交換若しくは定期検査時、原子炉
ウェルプール及び機器仮置ブールのプール水を排水浄化
した後、これを復水貯蔵槽へ貯水するようにした原子炉
ウェル水処理装置に関する。

（従来の技術） 一般に、原子力発電所における原子炉は、１年に約１回
の割合で定期検査や燃料交換を行う。このとき、原子炉
ウェルプールや機器仮置ブールに水張りをして作業を行
うが、燃料交換後、これらの貯水を排水し、放射能処理
して復水貯蔵槽へ回収するようになっている。

即ち、既に提案されている原子炉ウェル水処理装置は、
第４図に示されるように構成されている。

第４図において、圧力容器１と実質的に一体をなす原子
炉ウェルプール２及び機器仮置ブール３の各底部２ａ、
３ａと復水貯水槽４とは、ウェルドレン管５で接続され
ており、このウェルドレン管５の管路上には、上流がわ
から開閉弁６、浄化水系ポンプ７、濾過脱塩装置８及び
仕切弁９が順に設けられている。又、上記開閉弁６の上
流側のウェルドレン管５と上記復水貯水槽４とは、分岐
管１０で繋がれており、この分岐管１０には、第１仕切
弁１１、タービン復水器ホットウェル１２、濾過脱塩装
置１３及び第２仕切弁１４が設けられている。さらに、
上記圧力容器１の底部と液体廃棄物処理系１５とは連結
管１６で接続されており、この連結管１６の管路には、
上流側から順にドレン弁１７、開閉弁１８、浄化水系ポ
ンプ１９、ｉ濾過脱塩装置２０及び仕切弁２１が設けら
れている。

一方、上記復水貯蔵槽４と上記液体廃棄物処理系１５と
は、開閉弁２２を備えた連管２３で接続されており、こ
の液体廃棄物処理系１５で処理されたプール水は、上記
復水貯蔵槽４へ貯蔵されるようになっている。

他方、上記圧力容器１の上部とその下部との間には、循
環路２４が接続されており、この循環路２４には、第１
開閉弁２５、残留熱除去系ポンプ２６及び第２開閉弁２
７が設けられている。又、上記第１開閉弁２５の上流側
の循環路２４と上記開閉弁１８の上流側の連結管１６と
の間には、バイパス弁２８を備えたバイパス管２９が付
設されており、上記残留熱除去系ポンプ２６の下流側と
上記液体廃棄物処理系１５とは仕切弁３０を備えた連結
管３１で接続されている。

従って、上述した原子炉ウェル水処理装置は、燃料等の
交換後、原子炉ウェルプール２及び機器仮置ブール３の
プール水を排水して復水貯蔵槽４へ回収する場合、（１
）、上記両ブール２．３のプール水は、上記開閉弁６と
仕切弁９を開弁じ、浄化水系ポンプ７を駆動することに
より、ウェルドレン管５から濾過脱塩装置ｉ！８を通し
て復水貯蔵槽４へ回収する手段。

（２）、上記両ブール２．３のプール水は、上記ウェル
ドレン管５から分岐した分岐管１０のタービン復水器ホ
ットウェル１２及び濾過脱塩装置１３を通して上記復水
貯蔵槽４へ回収する手段。

（３）、上記両プール２．３のプール水は、上記圧力容
器１に接続している連結管１６上の浄化系ポンプ１９を
駆動することにより、ン濾過脱塩装置２ｏを経て上記液
体廃棄物処理系１５へ供給し、こ）で浄化した後：復水
貯蔵槽４へ回収する手段。

（４）、上記両プール２．３のプール水は、上記圧力容
器１に接続している循環路２４の残留熱除去系ポンプ２
６を駆動すると共に、仕切弁３０を開弁することにより
、連結管３１を通して上記液体廃棄物処理系１５へ供給
し、こ）で、浄化した侵、復水貯蔵槽４へ回収する手段
等によって行われる。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上述した原子炉ウェル水処理装置におけ
る第１の回収処理手段は、液体廃棄物処理系１５を通さ
ないので、復水貯蔵槽４の放射能レベルも制限値以下に
抑えることは困難である。

又、第２の回収処理手段は、両プール水を浄化せずに、
直接にタービン主復水器ホットウェル１２へ排水するた
め、これも、第１の回収処理手段と同じように、復水貯
蔵槽４の放射能レベルも制限値以下に抑えることは難し
い。

さらに、第３及び第４図の回収処理手段は、いずれも、
両プール水を液体廃棄物処理系１５にて浄化するため、
復水貯蔵槽４の放射能レベルが検出限界値に抑えられる
けれども、液体廃棄物処理系１５の処理容量が小さいの
で、排水時間が長くなる等の難点がある。

又一方、原子力発電プラントでは、被曝低減がｍ視され
ており、特に、タービン建屋内の放射能レベルを抑える
ことが問題となっている。

他方、復水貯蔵槽４の水は、タービン復水器及びタービ
ンブランド蒸気系等への補給水の水源であり、この復水
貯蔵槽４の放射能レベルを抑えることは、上記タービン
建屋内の放射能レベルを低減することになり、しかも、
この復水貯蔵槽４は、原子炉建屋内への補給水の水源で
もあるので、原子炉建屋内の放射能レベルを低減するこ
とが望ましい。

そこで、この復水貯蔵槽４の放射能レベルを低減するた
めには、前述したように、両プール水を液体廃棄物処理
系１５にて処理した後、復水貯蔵槽４に回収する必要が
ある。

ざらに又、原子力発電プラントは、稼動効率（運転効率
）の向上を図るために、定期検査時間の短縮についても
、重要視されるものであり、これに起因して、上記両プ
ールの排水時間を短縮する必要があり、上記液体廃棄物
処理系にて処理した後、復水貯蔵槽へ回収する手段では
、排水速度が液体廃棄物処理系１５の処理速度に制限さ
れて排水時間が長くか１つ、これを短縮することは困難
である。

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって
、原子炉ウェルプール及び機器仮置ブールの排水時間を
短縮し、併せて、復水貯蔵槽の貯蔵水の放射能レベルの
低減を図ることを目的とする原子炉ウェル水処理装置を
提供するものでいる。　　。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明は、原子炉ウェルプール及び機器仮置ブール内の
プール水を排水して液体廃棄物処理系等で浄化した後、
これを復水貯蔵槽へ回収するようにした原子炉ウェル水
処理装置において、上記両プールの全水母を貯蔵する仮
貯蔵タンクを設け、この仮貯蔵タンクと両プールとを仕
切弁を備えた連結管で接続し、上記仮貯蔵タンクと上記
液体廃棄物処理系とを移送ポンプを備えた連管で接続し
、上記復水貯蔵槽の放射能レベルを低減すると共に、排
水時間を短縮するように構成したものである。

（作用） 本発明は、原子炉ウェルプール及び機器仮置ブールのプ
ール水の全水量を、−置板貯蔵タンクに貯蔵し、しかる
後、これを移送ポンプで液体廃棄物処理系へ供給して、
こ為で放射能レベルを低減処理し、さらに、これを復水
器ｊＩ！へ移送して貯蔵するようにしたものである。

（実施例） 以下、本発明を図示の一実施例について説明する。

なお、本発明は、上述した具体例と同一構成部材には同
じ符号を付して説明する。

第１図において、符号１は、圧力容器であって、この圧
力容器１と実質的に一体をなす原子炉ウェルプール２及
び機器仮置ブール３の底部と復水貯水槽４とは、ウェル
ドレン管５で接続されており、このウェルドレン管５の
管路には、上流がわから開閉弁６、浄化水系ポンプ７、
濾過脱塩装置８及び仕切弁９が順に設けられている。又
、上記開閉弁６の上流側のウェルドレン管５と上記復水
貯水槽４とは分岐管１０で繋がれており、この分岐管１
０には、第１仕切弁１１、タービン復水器ホットウェル
１２、濾過Ｉ１２塩装＠１３及び第２仕切弁１４が設け
られている。さらに、上記圧力容器１の底部と液体廃棄
物処理系１５とは、連結管１６で接続されており、この
連結管１６の管路には、上流側から順にドレン弁１７、
開閉弁１８、浄化水系１９、濾過脱塩装置！２０及び仕
切弁２１が設けられている。

一方、上記復水貯蔵４！４と上記液体廃棄物処理系１５
とは、開閉弁２２を備えた連管２３ｒ−接続されており
、この液体廃棄物処理系１５でｔｌｉ射能処理された冷
却材は、上記復水貯蔵槽４へ上記連管２３を通して貯蔵
されるようになっている。又、上記圧力容器１の上部と
その下部との間には、循環路２４が接続されており、こ
の循環路２４には、第１開閉弁２５、残留熱除去系ポン
プ２６及び第２開間弁２７が設けられている。さらに、
上記第１開閉弁２５の上流側の循環路２４と上記開閉弁
１８の上流側の連結管１６との間には、バイパス弁２８
を備えたバイパス管２９が付設されており、上記残留熱
除去系ポンプ２６の吐出側と上記液体廃棄物処理系１５
との間には、仕切弁３０を備えた連結管３１で接続され
ている。

他方、上記第２開閉弁２７の上流側の循環路２４と仮貯
蔵タンク３２は、仕切弁３４を備えた連結管３３で接続
されており、特に、この仮貯蔵タンク３２は、前記原子
炉ウェルプール２及び機器仮冒プール３内のプール水の
全水量を貯蔵し得るように構成されている。又、上記仮
貯蔵タンク３２と前記液体廃棄物処理系１５とは連管３
５で接続されており、この連管３５には、移送ポンプ３
６及び仕切弁３７が設けられている。

従って、本発明は、燃料等の交換後、上記原子炉ウェル
プール２及び機器仮置ブール３のプール水を排水して復
水貯蔵槽４へ回収する場合、予め、開閉弁２２、第２開
閉弁２７、仕切弁３４．３７を開弁すると共に、移送ポ
ンプ３６を駆動することにより、上記両プール２．３の
プール水は、循環路２４、連結管３３を通して一旦、仮
貯蔵タンク３２に貯蔵される。しかして、この仮貯蔵タ
ンク３２に貯蔵されたプール水は、連管３５を通して液
体廃棄物処理系１５へ供給し、こ）で浄化した後、連管
２３を通して復水貯水貯蔵槽４へ回収する。

このようにして放射化した上記両ブール２，３のプール
水は、一旦、仮貯蔵タンク３２へ貯蔵した後、これを液
体廃棄物処理系１５”＼供給するので、処理容量が小さ
くても、有効適切に上記処理することができると共に、
両ブール２．３の排水時間を大幅に短縮することができ
る。

次に、第２図に示される本発明の他の実施例は、仕切弁
９の上流側のウェルドレン管５と上記仮貯蔵タンク３２
とを仕切弁３４を備えた連結管３３で連結したものであ
り、上述した具体例と同一構成をなすものである。

又一方、第３図に示される本発明の他の実施例は、仕切
弁２１の上流側の連結管１６と上記仮貯蔵タンク３２と
を仕切弁３４を備えた連結管３３で連結したものであり
、上述した各具体例と同一構成をなすものである。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、原子炉ウェルプール
２及び機器仮置ブール３内のプール水を排水して液体廃
棄物処理系１５で浄化した後、これを復水貯蔵槽４へ回
収するようにした原子炉・フェル水処理装置において、
上記両ブール２，３の全水母を貯蔵する仮貯蔵タンク３
２を設け、この仮貯蔵タンク３２と、両ブール２．３と
を仕切弁３４を備えた連結管３３で接続し、上記仮貯蔵
タンク３２と上記液体廃棄物処理系１５とを移送ポンプ
３６を備えた連管３５で接続しであるので、排水処理時
間を経済的に短縮できるばかりでなく、小容量の液体廃
棄物処理系１５でも有効適切に放射能レベルの低減を図
ることができるし、構成も簡素であるから、既設の装置
にも組込むことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の原子炉ウェル水処理装置を示す縮図
、第２図及び第３図は、本発明の他の実施例を示ず各図
、第４図は、既に提案されている原子炉ウェル水処理装
置を示す絵図である。 １・・・圧力容器、２・・・原子炉ウェルプール、３・
・・機器仮置ブール、４・・・復水貯蔵槽、１２・・・
タービン復水器ボットウェル、１３・・・濾過脱塩装置
、１５・・・液体廃棄物処理系、１９・・・浄化水系ポ
ンプ、２０・・・濾過脱塩装置、３２・・・仮貯蔵タン
ク、３３・・・連結管、３４・・・仕切弁、３５・・・
連管、３６・・・移送ポンプ、３７・・・仕切弁。 出願人代理人　　佐　　藤　　−雄 第１図 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、原子炉ウェルプール及び機器仮置プール内のプール
   水を排水して液体廃棄物処理系で浄化した後、これを復
   水貯蔵槽へ回収するようにした原子炉ウェル水処理装置
   において、上記両プールの全水量を貯蔵する仮貯蔵タン
   クを設け、この仮貯蔵タンクと上記両プールとを仕切弁
   を備えた連結管で接続し、上記仮貯蔵タンクと上記液体
   廃棄物処理系とを移送ポンプを備えた連管で接続したこ
   とを特徴とする原子炉ウェル水処理装置。 ２、両プールと復水貯蔵槽とを接続した仕切弁を備えた
   ウェルドレン管の上流側と仮貯蔵タンクとを仕切弁を備
   えた連結管で接続したことを特徴とする特許請求の範囲
   第１項記載の原子炉ウェル水処理装置。 ３、圧力容器及び液体廃棄物処理系を繋ぐ仕切弁を備え
   た連結管の上流側と仮貯蔵タンクとを開閉弁を有する連
   通管で接続したことを特徴とする特許請求の範囲第１項
   又は第２項記載原子炉ウェル水処理装置。