JP2020051462A - 検査治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】検査治具の利便性を向上させること。【解決手段】目視検査の対象とされるシートフレームWを固定するための検査治具1である。検査治具1は、シートフレームWの取り付けられる取付部2と、取付部2を下側から支えるベース3と、ベース3に対して取付部2を回転可能に連結する回転連結部10と、を有する。回転連結部10が、取付部2をベース3に対して略鉛直方向の軸線D1の回りに回転可能に連結する鉛直連結軸11と、取付部2を鉛直連結軸11に対して鉛直方向とは交差する方向の軸線D2の回りに回転可能に連結する斜め連結軸12と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、検査治具に関する。詳しくは、目視検査の対象とされる検査部品を固定するための検査治具に関する。
従来、各種製品の生産工程では、ワークを固定するための治具が用いられている(特許文献1)。同特許文献1に開示の治具は、ワークを挟持する挟持部が球体となっており、ワークを様々な向きで挟持することができるようになっている。
特開2016−68235号公報
上記従来技術では、ワークの取り付け姿勢を球体まわりにしか変化させることができないため、姿勢変化の自由度が低い。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、検査治具の利便性を向上させることにある。
上記課題を解決するために、本発明の検査治具は次の手段をとる。
すなわち、本発明の検査治具は、目視検査の対象とされる検査部品を固定するための検査治具であって、検査部品の取り付けられる取付部と、取付部を下側から支えるベースと、ベースに対して取付部を回転可能に連結する回転連結部と、を有する。回転連結部が、取付部をベースに対して略鉛直方向の軸線回りに回転可能に連結する鉛直連結軸と、取付部を鉛直連結軸に対して鉛直方向とは交差する方向の軸線回りに回転可能に連結する交差連結軸と、を有する。
上記構成によれば、回転連結部により、取付部にセットした検査部品を鉛直連結軸の回りに旋回させて目視検査することができる。また、検査部品を交差連結軸の回りに回転させて目視検査することもできる。また、検査部品を鉛直連結軸の回りと交差連結軸の回りとに同時に回転させて目視検査することもできる。このように、鉛直連結軸と交差連結軸とを組み合わせた構成により、検査治具の利便性を向上させることができる。
また、本発明の検査治具は、更に次のように構成されていてもよい。交差連結軸が、鉛直連結軸の軸線上から斜め上がり方向に延びる斜め連結軸とされる。
上記構成によれば、交差連結軸が斜め上がり向きの軸とされることで、取付部にセットした検査部品の鉛直連結軸の回りの旋回半径が縮小される。したがって、検査部品を小さな回転半径で旋回させることができる。また、検査部品を取付部に対して交差連結軸の延びる方向に真っ直ぐセットしても、検査部品を作業者から目視確認しやすい斜め上向きの角度にセットすることができる。
また、本発明の検査治具は、更に次のように構成されていてもよい。回転連結部が、交差連結軸を鉛直連結軸に対して略水平方向の軸線回りに起倒回転可能に連結する水平連結軸を更に有する。
上記構成によれば、取付部にセットした検査部品を水平連結軸の回りに倒すことで、検査部品を簡便に裏向けて目視確認することができる。
また、本発明の検査治具は、更に次のように構成されていてもよい。検査治具が、更に、交差連結軸を鉛直連結軸に対して水平連結軸の回りに起し上げる方向に付勢するバネを有する。
上記構成によれば、水平連結軸の回りに倒した検査部品を、バネの付勢力によって簡便に表向きに起こし上げることができる。
また、本発明の検査治具は、更に次のように構成されていてもよい。検査治具が、更に、鉛直連結軸の軸線回りの回転と交差連結軸の軸線回りの回転とを、所定の回転角度にてプランジャによるスナップフィットにより個々に回転止めすることの可能な回転止め機構を有する。
上記構成によれば、取付部にセットした検査部品を、鉛直連結軸の回りに旋回させた所定の回転角度、及び交差連結軸の回りに旋回させた所定の回転角度にてそれぞれ回転止めすることができる。したがって、検査部品を所定の回転角度に固定して、目視検査を簡便に行うことができる。
第1の実施形態の検査治具の概略構成を表した斜視図である。 検査治具の側面図である。 検査治具の正面図である。 検査治具の平面図である。 鉛直連結軸の回転止め機構を表した図2のV−V線断面図である。 斜め連結軸の回転止め機構を表した図2のVI−VI線断面図である。 検査治具に検査部品をセットした状態を表した側面図である。 図7のセットした検査部品を斜め連結軸の回りに180度回転させた状態を表した側面図である。 図7のセットした検査部品を鉛直連結軸の回りに180度旋回させた状態を表した側面図である。 図7のセットした検査部品を斜め連結軸の回りと鉛直連結軸の回りとに同時に回転させた状態を表した側面図である。 図7のセットした検査部品を水平連結軸の回りに倒した状態を表した側面図である。 図11の倒した検査部品を斜め連結軸の回りに回転させた状態を表した側面図である。 検査治具を図11の状態から起こし上げた状態を表した側面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
《第1の実施形態》
始めに、本発明の第1の実施形態に係る検査治具1の構成について、図1〜図13を用いて説明する。なお、以下の説明において、前後上下左右等の各方向を示す場合には、各図中に示されたそれぞれの方向を指すものとする。
図1を参照して、本実施形態に係る検査治具1は、略枠状に形成された乗物用シートのシートフレームW(検査部品)を目視検査するための治具として構成されている。具体的には、検査治具1は、シートフレームWの取り付けられる取付部2と、取付部2を床面上で下側から支えるベース3と、を有する。取付部2は、略枠状に形成されたシートフレームWを仰向け状に上側からセットすることにより、同シートフレームWを所定位置にスナップフィットさせて仰向け状の姿勢に位置固定することができるようになっている。
上記位置固定により、図1及び図7に示すように、作業者が、取付部2にセットしたシートフレームWを、検査治具1の正面に立った位置から斜めに見下ろす形で目視検査することができる。上述した検査治具1は、更に、図1に示すように、上述した取付部2をベース3に対して回転可能に連結する回転連結部10を有する。同回転連結部10は、具体的には、図2〜図3に示すように、取付部2をベース3に対して鉛直方向の軸線D1の回りに回転可能に連結する鉛直連結軸11を有する。また、回転連結部10は、図2及び図4に示すように、取付部2をベース3に対して鉛直連結軸11の軸線D1上から斜め上がり方向(交差する方向)に延びる軸線D2の回りに回転可能に連結する斜め連結軸12を有する。ここで、斜め連結軸12が本発明の「交差連結軸」に相当する。
上記の鉛直連結軸11と斜め連結軸12とは、図2に示すように、ベース3と取付部2との間に、後述する中間ブラケット5を介して高さ方向に直列状に繋がれた関係となっている。すなわち、鉛直連結軸11は、中間ブラケット5をベース3に対して鉛直方向の軸線D1の回りに回転可能に連結している。また、斜め連結軸12は、取付部2を中間ブラケット5に対して鉛直連結軸11の軸線D1上から斜め上がり方向に延びる軸線D2の回りに回転可能に連結している。上述した鉛直連結軸11と斜め連結軸12とは、それぞれ、回転範囲の制限がなく、何回転も自由にぐるぐると回転させることができるようになっている。
上述した取付部2は、詳しくは、斜め連結軸12に対して、その軸線D2の向く方向に真っ直ぐに向けられた形で連結されている。上記構成により、検査治具1は、図8に示すように、作業者が、取付部2にセットしたシートフレームWを、その場で斜め連結軸12の軸線D2の回りにぐるぐると旋回させることができるようになっている。それにより、作業者が、立ち位置を変えることなくその場で、シートフレームWの向きを旋回方向にぐるぐると変えて、シートフレームWの内外至る所の周囲面を様々な角度から簡便に目視検査することができる。
また、上記構成により、検査治具1は、図9に示すように、作業者が、取付部2にセットしたシートフレームWを、その場で鉛直連結軸11の軸線D1の回りにぐるぐると旋回させることもできるようになっている。それにより、作業者が、立ち位置を変えることなくその場で、シートフレームWの向きを旋回方向にぐるぐると変えて、シートフレームWの内外至る所の周囲面を様々な角度から簡便に目視検査することができる。
また、上記構成により、検査治具1は、図10に示すように、作業者が、取付部2にセットしたシートフレームWを、その場で斜め連結軸12の軸線D2の回りに加えて鉛直連結軸11の軸線D1の回りにも同時にぐるぐると旋回させることもできるようになっている。それにより、作業者が、立ち位置を変えることなくその場で、シートフレームWの向きを旋回方向にぐるぐると変えて、シートフレームWの内外至る所の周囲面を更に様々な角度から簡便に目視検査することができる。
上述した回転連結部10は、更に、図1及び図2に示すように、上述した取付部2に連結された斜め連結軸12を中間ブラケット5に対して水平方向の軸線D3の回りに起倒回転可能に連結する水平連結軸13を有する。上記構成により、検査治具1は、図11に示すように、作業者が、取付部2にセットしたシートフレームWを、その場で水平連結軸13の軸線D3の回りに略鉛直下向きとなる角度位置まで向こう側に倒し込むことができるようになっている。それにより、作業者が、立ち位置を変えることなくその場で、シートフレームWを向こう側に倒し込んで、シートフレームWの裏側の面を縦向きにした状態で簡便に目視検査することができる。
上述したシートフレームWを水平連結軸13の軸線D3の回りに縦向きに倒し込む最大の倒し込み位置は、シートフレームWと共に倒れ込む斜め連結軸12が、鉛直連結軸11の軸線D1に対して直角向きとなる水平向きの角度位置に設定されている。したがって、シートフレームWを縦向きに倒し込んだ後、図12に示すように、作業者がシートフレームWを水平向きとされた斜め連結軸12の軸線D2の回りにぐるぐると旋回させて、シートフレームWの向きを変えることが可能となる。それにより、作業者が、シートフレームWを裏向きにおける様々な角度から簡便に目視検査することができる。
上述した検査治具1は、図13に示すように、上記倒し込んだシートフレームWを手前側に起こし上げることにより、斜め連結軸12が鉛直上向き角度を越えて斜め上がりの傾斜角度まで傾けられる元の位置まで戻されるようになっている。それにより、水平連結軸13が支える上側のパーツ全体の自重が斜め連結軸12の傾き方向に掛けられることとなるため、シートフレームWが起こし上げられた角度位置にバランスされて安定する。
以下、上述した検査治具1の各部の具体的な構成について説明する。図1〜図2に示すように、ベース3は、床面上に複数本の脚を放射状に広げた形となって接地される基部3Aと、基部3Aの中心から鉛直上向きに延びる支柱3Bと、を有する。上述した支柱3Bは、基部3Aに対して上側から差し込まれており、基部3Aとの間に設けられた高さ調節機構30により基部3Aに対する高さ位置を調節することができるようになっている。高さ調節機構30は、基部3Aに横から螺着された固定ネジ31を有し、基部3Aに支柱3Bが差し込まれた状態で固定ネジ31を捩じ込んで支柱3Bに係合させることにより、支柱3Bを任意の差し込み位置に固定するようになっている。
鉛直連結軸11は、上述したベース3の支柱3Bと、その直上に設けられる中間ブラケット5と、の間に鉛直向きに配設されている。詳しくは、鉛直連結軸11は、その下端部が、支柱3Bの上端部に一体的に固定されている。そして、鉛直連結軸11は、その上端部が、中間ブラケット5の下部に一体的に固定された円板形状の回転板4の中心部に相対回転可能な状態に連結されている。上記連結により、中間ブラケット5が、ベース3に対して、鉛直連結軸11の鉛直方向に延びる軸線D1の回りに回転可能に支持されている。
斜め連結軸12は、上述した中間ブラケット5と取付部2との間に、上述した鉛直連結軸11の軸線D1上から斜め上がり方向に延びる向きに配設されている。上記斜め連結軸12は、その下端部に、水平方向に逆T字形状に延びる水平連結軸13が一体的に接続された構成とされている。そして、上記斜め連結軸12は、その下端部の水平連結軸13の両端部が、上述した中間ブラケット5における鉛直連結軸11の軸線D1上の位置に相対回転可能な状態に連結されている。また、上記斜め連結軸12は、その上端部が、取付部2の下部に一体的に固定された円板形状の回転板6の中心部に相対回転可能な状態に連結されている。
上記連結により、取付部2が、中間ブラケット5に対して、斜め連結軸12の延びる軸線D2の回りに回転可能に支持されている。また、上記連結により、取付部2が、中間ブラケット5に対して、水平連結軸13の延びる軸線D3の回りに回転可能に支持されている。上述した中間ブラケット5と水平連結軸13との間には、水平連結軸13を常時、中間ブラケット5に対して起こし上げる回転方向に付勢するバネ7が掛着されている。
また、上述した中間ブラケット5には、上記バネ7の付勢力により水平連結軸13の軸線D3の回りに起こし上げられた取付部2の最大の起こし上げ位置を緩衝しながら受け止めて規制するダンパ8が設けられている。また、中間ブラケット5には、上記バネ7の付勢力に抗して水平連結軸13の軸線D3の回りに倒し込まれた取付部2の最大の倒し込み位置を緩衝しながら受け止めて規制するダンパ9が設けられている。各ダンパ8,9は、斜め連結軸12の中間部に一体的に結合された台座14との当接により、取付部2の動きを減衰させながら受け止めるようになっている。
上記構成により、作業者が、図11に示すように重量物であるシートフレームWを倒し込む際に、バネ7の付勢力による抵抗作用とダンパ9の減衰作用とによって、重力方向に作用する勢いを低減させながら倒し込むことができる。また、作業者が、図13に示すように重量物であるシートフレームWを起こし上げる際に、バネ7の付勢力によるアシスト作用によって、起こし上げに必要な力が軽減されるようになっている。また、作業者が、シートフレームWをダンパ8の減衰作用によって、重力方向に作用する勢いを減衰させながら元の傾斜した起こし上げ位置へと戻すことができる。
上述した検査治具1は、更に、図1〜図2に示すように、上述した鉛直連結軸11の軸線D1の回りの回転と斜め連結軸12の軸線D2の回りの回転とを、それぞれ90度毎の回転角度にて、プランジャ21,22によるスナップフィットにより個々に回転止めすることの可能な回転止め機構20を有する。具体的には、図2に示すように、回転止め機構20は、上述した斜め連結軸12の中間部に固定された台座14上に設けられた一対のプランジャ21と、支柱3Bの上端部に固定された台座3C上に設けられた一対のプランジャ22と、を有する。
一対のプランジャ21は、図5に示すように、回転板6を間に挟む左右2箇所の位置に分かれて配置されている。各プランジャ21は、台座14との間に掛着された不図示のバネの付勢力により、常時、回転板6の外周面上に押し付けられた状態として保持されている。また、回転板6の円周方向の4箇所の外周面部位には、各プランジャ21を径方向に受け入れ可能な凹湾曲面形状の凹部6Aが形成されている。これら凹部6Aは、回転板6の円周方向の4箇所の位置に互いに等間隔(90度間隔)に並んで配置されている。
上述した一対のプランジャ21は、回転板6が斜め連結軸12の軸線D2の回りに回転して、各凹部6Aと円周方向の位置が合わされることにより、バネ付勢力により各凹部6A内に一斉に入り込んで回転板6の回転を弾性的に係止させるようになっている。上記の係止状態は、図8に示すように、作業者がシートフレームWを回転させる力によって回転板6に回転方向の操作力が入力されることによって解除されるようになっている。具体的には、上記操作力の入力により、図5で示した各プランジャ21が、各凹部6Aから径方向の外側に弾性的に押し外されて解除されるようになっている。
上述した各プランジャ21により回転板6の回転止めをする位置は、図8に示すように、シートフレームW(取付部2)が斜め連結軸12の軸線D2を中心に上向きとされる回転位置と、下向きとされる回転位置と、それらの間の各位置と、の計4箇所の位置に設定されている。上記の回転止め位置は、それ以外の位置であっても良いし、何度ピッチ又は何カ所の位置に設定されるものであっても良い。
また、別の一対のプランジャ22も同様に、図6に示すように、回転板4を間に挟む左右2箇所の位置に分かれて配置されている。各プランジャ22は、台座3Cとの間に掛着された不図示のバネの付勢力により、常時、回転板4の外周面上に押し付けられた状態として保持されている。また、回転板4の円周方向の4箇所の外周面部位には、各プランジャ22を径方向に受け入れ可能な凹湾曲面形状の凹部4Aが形成されている。これら凹部4Aは、回転板4の円周方向の4箇所の位置に互いに等間隔(90度間隔)に並んで配置されている。
上述した一対のプランジャ22は、回転板4が鉛直連結軸11の軸線D1の回りに回転して、各凹部4Aと円周方向の位置が合わされることにより、バネ付勢力により各凹部4A内に一斉に入り込んで回転板4の回転を弾性的に係止させるようになっている。上記の係止状態は、図9に示すように、作業者がシートフレームWを回転させる力によって回転板4に回転方向の操作力が入力されることによって解除されるようになっている。具体的には、上記操作力の入力により、図6で示した各プランジャ22が、各凹部4Aから径方向の外側に弾性的に押し外されて解除されるようになっている。
上述した各プランジャ22により回転板4の回転止めをする位置は、図9に示すように、シートフレームW(取付部2)が鉛直連結軸11の軸線D1を中心に作業者の正面に向けられる回転位置と、鉛直連結軸11を挟む向こう側に向けられる回転位置と、それらの間の各位置と、の計4箇所の位置に設定されている。上記の回転止め位置は、それ以外の位置であっても良いし、何度ピッチ又は何カ所の位置に設定されるものであっても良い。
上記回転止め機構20により、図8〜図9に示すように、作業者が、シートフレームWを上下反対向きや鉛直連結軸11の軸線D1の回りに半周させた反転向きにした各段階でシートフレームWの位置を弾性的に固定することができる。それにより、作業者が、それぞれの向きに切り換えたシートフレームWを簡便に目視検査することができる。また、回転止め機構20による回転止めの解除は、作業者が、シートフレームWに回転方向の力を加えるだけの簡便な操作で済む。したがって、作業者が、シートフレームWを様々な角度に切り換える作業を簡便に行うことができる。
以上をまとめると、第1の実施形態に係る検査治具1は次のような構成となっている。すなわち、目視検査の対象とされる検査部品(W)を固定するための検査治具(1)である。検査治具(1)は、検査部品(W)の取り付けられる取付部(2)と、取付部(2)を下側から支えるベース(3)と、ベース(3)に対して取付部(2)を回転可能に連結する回転連結部(10)と、を有する。回転連結部(10)が、取付部(2)をベース(3)に対して略鉛直方向の軸線(D1)の回りに回転可能に連結する鉛直連結軸(11)と、取付部(2)を鉛直連結軸(11)に対して鉛直方向とは交差する方向の軸線(D2)の回りに回転可能に連結する交差連結軸(12)と、を有する。
上記構成によれば、回転連結部(10)により、取付部(2)にセットした検査部品(W)を鉛直連結軸(11)の回りに旋回させて目視検査することができる。また、検査部品(W)を交差連結軸(12)の回りに回転させて目視検査することもできる。また、検査部品(W)を鉛直連結軸(11)の回りと交差連結軸(12)の回りとに同時に回転させて目視検査することもできる。このように、鉛直連結軸(11)と交差連結軸(12)とを組み合わせた構成により、検査治具(1)の利便性を向上させることができる。
また、交差連結軸(12)が、鉛直連結軸(11)の軸線(D1)上から斜め上がり方向に延びる斜め連結軸とされる。上記構成によれば、交差連結軸(12)が斜め上がり向きの軸とされることで、取付部(2)にセットした検査部品(W)の鉛直連結軸(11)の回りの旋回半径が縮小される。したがって、検査部品(W)を小さな回転半径で旋回させることができる。また、検査部品(W)を取付部(2)に対して交差連結軸(12)の延びる方向に真っ直ぐセットしても、検査部品(W)を作業者から目視確認しやすい斜め上向きの角度にセットすることができる。
また、回転連結部(10)が、交差連結軸(12)を鉛直連結軸(11)に対して略水平方向の軸線(D3)の回りに起倒回転可能に連結する水平連結軸(13)を更に有する。上記構成によれば、取付部(2)にセットした検査部品(W)を水平連結軸(13)の回りに倒すことで、検査部品(W)を簡便に裏向けて目視確認することができる。
また、検査治具(1)が、更に、交差連結軸(12)を鉛直連結軸(11)に対して水平連結軸(13)の回りに起し上げる方向に付勢するバネ(7)を有する。上記構成によれば、水平連結軸(13)の回りに倒した検査部品(W)を、バネ(7)の付勢力によって簡便に表向きに起こし上げることができる。
また、検査治具(1)が、更に、鉛直連結軸(11)の軸線(D1)の回りの回転と交差連結軸(12)の軸線(D2)の回りの回転とを、所定の回転角度にてプランジャ(21,22)によるスナップフィットにより個々に回転止めすることの可能な回転止め機構(20)を有する。上記構成によれば、取付部(2)にセットした検査部品(W)を、鉛直連結軸(11)の回りに旋回させた所定の回転角度、及び交差連結軸(12)の回りに旋回させた所定の回転角度にてそれぞれ回転止めすることができる。したがって、検査部品(W)を所定の回転角度に固定して、目視検査を簡便に行うことができる。
《その他の実施形態について》
以上、本発明の実施形態を1つの実施形態を用いて説明したが、本発明は上記形態のほか、以下に示す様々な形態で実施することができるものである。
1.本発明の検査治具は、乗物用シートのシートフレームの他、自動車のバンパや内装材など、目視検査に供される様々な検査部品を固定するための治具として適用することができるものである。検査部品の取り付けられる取付部の形状や取付部の交差連結軸に対する取り付け向きは、上記実施形態に示したものに限らず、対象となる検査部品の形状や大きさ等の条件に応じて適宜設定されるものである。
2.交差連結軸は、取付部を鉛直連結軸に対して鉛直方向とは直交する方向の軸線回りに回転可能に連結するものであってもよい。
3.回転止め機構は、鉛直連結軸の軸線回りの回転と交差連結軸の軸線回りの回転とを摺動摩擦による抵抗力によって止めるものであっても良い。
1 検査治具
2 取付部
3 ベース
3A 基部
3B 支柱
3C 台座
4 回転板
4A 凹部
5 中間ブラケット
6 回転板
6A 凹部
7 バネ
8 ダンパ
9 ダンパ
10 回転連結部
11 鉛直連結軸
12 斜め連結軸(交差連結軸)
13 水平連結軸
14 台座
20 回転止め機構
21 プランジャ
22 プランジャ
30 高さ調節機構
31 固定ネジ
D1 軸線
D2 軸線
D3 軸線
W シートフレーム(検査部品)

Claims (5)

  1. 目視検査の対象とされる検査部品を固定するための検査治具であって、
    前記検査部品の取り付けられる取付部と、
    該取付部を下側から支えるベースと、
    該ベースに対して前記取付部を回転可能に連結する回転連結部と、を有し、
    前記回転連結部が、前記取付部を前記ベースに対して略鉛直方向の軸線回りに回転可能に連結する鉛直連結軸と、前記取付部を前記鉛直連結軸に対して鉛直方向とは交差する方向の軸線回りに回転可能に連結する交差連結軸と、を有する検査治具。
  2. 請求項1に記載の検査治具であって、
    前記交差連結軸が、前記鉛直連結軸の軸線上から斜め上がり方向に延びる斜め連結軸とされる検査治具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の検査治具であって、
    前記回転連結部が、前記交差連結軸を前記鉛直連結軸に対して略水平方向の軸線回りに起倒回転可能に連結する水平連結軸を更に有する検査治具。
  4. 請求項3に記載の検査治具であって、
    当該検査治具が、更に、前記交差連結軸を前記鉛直連結軸に対して前記水平連結軸の回りに起し上げる方向に付勢するバネを有する検査治具。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載の検査治具であって、
    当該検査治具が、更に、前記鉛直連結軸の軸線回りの回転と前記交差連結軸の軸線回りの回転とを、所定の回転角度にてプランジャによるスナップフィットにより個々に回転止めすることの可能な回転止め機構を有する検査治具。
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