JP2020050672A - 放射性抗腫瘍剤 - Google Patents

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幸恵 吉井
博樹 松本
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Abstract

【課題】放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体による抗腫瘍効果を高める技術を提供する。【解決手段】腫瘍の治療を必要とする生体に対し、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体が血液学的パラメータを指標とした用量制限毒性を生じさせない放射能量で複数回投与されるように用いられることを特徴とする、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体を有効成分として含有する放射性抗腫瘍剤。前記複数回投与は、前記血液学的パラメータが正常範囲に回復する時間間隔で間欠的に投与されることからなることが好ましい。【選択図】なし

Description

本発明は、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体を用いた腫瘍の放射線治療に関する。
放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体は、低酸素部位やミトコンドリア機能障害の診断剤として知られている(例えば、特許文献1)。また、非特許文献1には、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体の一種である放射性Cu‐ATSMが、低酸素領域を標的とした腫瘍の放射線治療剤として有用であることが記載されている。
また、近年、64Cu‐ATSMは、CD133陽性細胞に集積することが明らかとなった(非特許文献2)。非特許文献3及び4には、64Cu‐ATSMを用いて、腫瘍中のCD133陽性細胞の量を低減し、腫瘍が縮小できたことが報告されている。このため、放射性Cu‐ATSMは、がん幹細胞の検出剤、及び、がん幹細胞を標的化したがんの予防・治療剤としての有用性も期待されている(特許文献2〜4)。
特開平8−245425号公報 特開2010−13380号公報 特開2014−141457号公報 特開2016−210688号公報
Jason S.Lewis et al(2001),Pros.Natl.Acad.Sci. vol.98,1206−1211 Yukie Yoshii et al(2010),Nucl.Med.Biol.vol.37,395−404 Yukie Yoshii et al(2011),Nucl.Med.Biol.vol.38,151−157 Yukie Yoshii et al(2016),Cancer Lett.vol.376,74−82
しかしながら、最も予後の悪い悪性脳腫瘍の一つである膠芽腫の場合、治療効果が出る用量の放射性Cu‐ATSMを投薬すると体重減少や血液毒性が出現することから、用量が制限されてしまうという課題があることがわかった。また、非特許文献1では、大腸癌細胞移植ハムスターに、4mCiの64Cu−ATSMを72時間間隔で3回投与を行っているが、治療効果は十分とは言えなかった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体による抗腫瘍効果を高める技術を提供することにある。
本発明者等は、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体を低用量で複数回投与することにより、膠芽腫のような腫瘍を効果的に放射線治療できることを見出し、本発明を完成するに至った。
したがって、本発明の一態様は、腫瘍の治療を必要とする生体に対し、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体が血液学的パラメータを指標とした用量制限毒性を生じさせない放射能量で複数回投与されるように用いられることを特徴とする、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体を有効成分として含有する放射性抗腫瘍剤を提供する。
本発明の他の態様は、腫瘍の治療を必要とする生体に対し、血液学的パラメータを指標とした用量制限毒性を生じさせない放射能量で複数回投与されるために用いられる放射性抗腫瘍剤を製造するための放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体の使用を提供する。
本発明のさらに他の態様は、腫瘍の治療を必要とする生体に対し、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体を有効成分として含有する放射性抗腫瘍剤を、血液学的パラメータを指標とした用量制限毒性を生じさせない放射能量で複数回投与する方法を提供する。
本発明によれば、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体の1回当たりの用量を血液学的パラメータを指標とした用量制限毒性を生じさせない放射能量として複数回投与することとしたので、毒性と腫瘍抑制効果とのバランスを保ちながら放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体の抗腫瘍効果を継続的に維持することができる。
図1Aは、実施例で測定した、各投与群の39日間の腫瘍体積比(0日目の腫瘍体積に対する百分率) の変化を示すグラフである。 図1Bは、対照群及び64Cu−ATSM4回投与群(37MBq×4)の0(投与前)、26、33及び39日目における腫瘍外観の代表例を示す写真である。 図2は、実施例における各投与群の80日間の生存曲線を示すグラフである。 図3は、実施例における各投与群のマウスの39日目までの体重変化を示すグラフである。図中「*」は有意差検定した場合における有意差が認められたデータを示す。 図4Aは、実施例において測定した白血球(WBC)の数の変化を示すグラフであり、図中、Controlは対照を意味し、DayXはX日目(ここでXは整数)を意味する。各日の棒グラフのバーは、左から順に、Control(対照)、64Cu−ATSM18.5MBq単回投与、64Cu−ATSM37MBq単回投与、64Cu−ATSM74MBq単回投与、64Cu−ATSM111MBq単回投与、64Cu−ATSM148MBq単回投与、及び64Cu−ATSM37MBq4回投与の結果を示す。図中「*」は有意差検定した場合における有意差が認められたデータを示す。 図4Bは、実施例において測定した赤血球(RBC)の数の変化を示すグラフであり、図中、Controlは対照を意味し、DayXはX日目(ここでXは整数)を意味する。各日の棒グラフのバーは、左から順に、Control(対照)、64Cu−ATSM18.5MBq単回投与、64Cu−ATSM37MBq単回投与、64Cu−ATSM74MBq単回投与、64Cu−ATSM111MBq単回投与、64Cu−ATSM148MBq単回投与、及び64Cu−ATSM37MBq4回投与の結果を示す。図中「*」は有意差検定した場合における有意差が認められたデータを示す。 図4Cは、実施例において測定した血小板(PLT)の数の変化を示すグラフであり、図中、Controlは対照を意味し、DayXはX日目(ここでXは整数)を意味する。各日の棒グラフのバーは、左から順に、Control(対照)、64Cu−ATSM18.5MBq単回投与、64Cu−ATSM37MBq単回投与、64Cu−ATSM74MBq単回投与、64Cu−ATSM111MBq単回投与、64Cu−ATSM148MBq単回投与、及び64Cu−ATSM37MBq4回投与の結果を示す。図中「*」は有意差検定した場合における有意差が認められたデータを示す。 図5Aは、実施例において測定した生化学的パラメータの変化を示すグラフであり、左側は尿素窒素(BUN)の変化、右側はクレアチニン(CRE)の変化を示す。図中、Contは対照を意味する。 図5Bは、実施例において測定した生化学的パラメータの変化を示すグラフであり、左側はグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)の変化、右側はアルカリホスファターゼ(ALP)の変化を示す。図中、Contは対照を意味する。
[放射性抗腫瘍剤]
本発明において、「抗腫瘍」とは、腫瘍の増加を抑制すること、更には、腫瘍を減少若しくは消滅することをいい、本発明の「抗腫瘍剤」は、腫瘍細胞を殺傷し、腫瘍の増殖を抑制し、更には、腫瘍を減少若しくは消滅できるものを有効成分として含有する剤をいう。
本発明の放射性抗腫瘍剤は、各種の腫瘍に対し適用することができる。本発明の放射性抗腫瘍剤が適用される腫瘍としては、例えば、悪性膠芽腫等の悪性脳腫瘍を含む脳腫瘍の他、乳癌、前立腺癌、膵臓癌、胃癌、肺癌、結腸癌、直腸癌、大腸癌、小腸癌、食道癌、十二指腸癌、舌癌、咽頭癌、唾液腺癌、神経鞘腫、肝臓癌、腎臓癌、胆管癌、子宮体癌、子宮頸癌、卵巣癌、膀胱癌、皮膚癌、血管腫、悪性リンパ腫、悪性黒色腫、甲状腺癌、副甲状腺癌、鼻腔癌、副鼻腔癌、骨腫瘍、血管線維腫、網膜肉腫、陰茎癌、精巣腫瘍、小児固形癌、肉腫、白血病などが挙げられる。これらの腫瘍は、原発性であっても転移性であってもよい。
本発明において、「用量制限毒性」とは、7日以上持続する原疾患の増悪に依らない、グレード3(入院や侵襲的治療/画像下治療(IVR)/輸血/治療的内視鏡/手術などを要する高度の有害事象)以上の血液毒性、7日以上持続し、対症療法によって軽快しない、原疾患によらないグレード3以上の非血液毒性、あるいは原疾患の増悪に依らないグレード3以上のてんかん発作を除く神経系障害をいう。ここで「グレード」とは有害事象共通用語規準第4版(Common Terminology Criteria for Adverse Events; CTCAE v.4.0)で定義されるグレード1からグレード5の分類を示す。
本発明において、「血液学的パラメータを指標とした用量制限毒性を生じさせない放射能量」とは、臨床検査を行い、任意の有意水準で有意差検定を行った場合に二種以上の血球細胞数に有意な低下を認めない放射能量をいい、好ましくは、白血球数、赤血球数及び血小板数からなる群から選択される二種以上の血球細胞数に有意な低下を認めない放射能量をいう。
具体的にはマウス当たり7.5MBq以上111MBq以下をいい、好ましくは25MBq以上50MBq以下である。これはヒト相当量で30MBq/kg以上450MBq/kg以下であり、好ましくは100MBq/kg以上200MBq/kg以下に相当する。
ここで、ヒト相当量とは、マウスの体重を20g、体表面積換算係数を12.4として「マウス当たり投与量(MBq/body)×(1000/20)/12.4」より算出される数値である。
なお、有意差検定としては、パラメトリック検定又はノンパラメトリック検定が挙げられ、パラメトリック検定としてはStudentのt検定、分散分析(一次元配置分散分析、及び二次元配置分散分析)、多重比較分析などが挙げられ、ノンパラメトリック検定としてはマンホイットニーのU検定、ウィルコクスンの順位和検定、クラスカルウォーリス検定、フリードマン検定、ログランク検定などが挙げられるが、検定手法は周知のデータの平均値又は代表値の差を検定する手法であれば、これらに限定されない。
本発明の放射性抗腫瘍剤は、下記式(1)で表される放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体をそのまま、あるいは薬理学的に許容され得る担体、希釈剤、若しくは賦形剤とともに製剤化されていればよい。剤形は、経口投与又は非経口投与のいずれであってもよいが、例えば注射剤などの非経口投与の剤形が好ましい。
Figure 2020050672
上記式(1)中の置換基R、R、R、Rは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、及びアルコキシ基からなる群より選ばれたものである。本発明において、上記式(1)中の置換基R、R、R、Rのアルキル基及びアルコキシ基の炭素数は、好ましくは1〜5の整数であり、より好ましくは1〜3の整数である。本発明において、上記式(1)中の置換基R、R、R、Rは、同一又は異なって水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であることが好ましく、R及びRが同一又は異なって水素原子又は炭素数1〜3のアルキル基であり、Rが水素原子であり、Rが炭素数1〜3のアルキル基であることがより好ましく、R及びRが同一又は異なって水素原子又はメチル基であり、Rが水素原子であり、Rがメチル基であることが更に好ましい。
上記式(1)中の銅の放射性同位体は、61Cu、62Cu、64Cu又は67Cuであることが好ましく、64Cu、67Cuがより好ましい。64Cu、67Cuは飛程の短いβ線も放出し、細胞を破壊するため、抗腫瘍効果を更に高めることができる。
上記式(1)で表される放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体は、具体的には、
放射性グリオキザール−ビス(N4−メチルチオセミカルバゾン) 銅錯体、
放射性グリオキザール−ビス(N4−ジメチルチオセミカルバゾン) 銅錯体、
放射性エチルグリオキザール−ビス(N4−メチルチオセミカルバゾン) 銅錯体、
放射性エチルグリオキザール−ビス(N4−エチルチオセミカルバゾン) 銅錯体、
放射性ピルブアルデヒド−ビス(N4−メチルチオセミカルバゾン) 銅錯体、
放射性ピルブアルデヒド−ビス(N4−ジメチルチオセミカルバゾン) 銅錯体、
放射性ピルブアルデヒド−ビス(N4−エチルチオセミカルバゾン) 銅錯体、
放射性ジアセチル−ビス(N4−メチルチオセミカルバゾン) 銅錯体、
放射性ジアセチル−ビス(N4−ジメチルチオセミカルバゾン) 銅錯体、
放射性ジアセチル−ビス(N4−エチルチオセミカルバゾン) 銅錯体
等が示される。中でも、下記式(2)で表される放射性ジアセチル−ビス(N4−メチルチオセミカルバゾン)銅錯体(本明細書において、放射性Cu−ATSMともいう。)又は放射性ピルブアルデヒド−ビス(N4−ジメチルチオセミカルバゾン)銅錯体(本明細書において、放射性Cu−PTSMともいう。)が好ましく、放射性Cu−ATSMがより好ましい。
Figure 2020050672
式(2)中、Cuは銅の放射性同位体を示し、好ましくは64Cu、67Cuである。なお、上記式(2)中のCuが64Cuである放射性Cu−ATSMを本明細書では64Cu−ATSMともいう。
本発明の放射性抗腫瘍剤は、例えば、以下の方法により製造することができる。
まず、Petering et al.(Cancer Res.,24,367−372,1964)に記載の方法によりジチオセミカルバゾン誘導体を合成する。すなわち、α−ケトアルデヒドの1mol水溶液又は50体積%エタノール溶液を30〜40分かけてチオセミカルバジド、N4−メチルチオセミカルバジド、N4−ジメチルチオセミカルバジド等の2.2mol含有5%氷酢酸溶液に50〜60℃で滴下する。滴下中は反応液を撹拌する。滴下終了後室温で数時間放置した後、冷却して結晶を分離する。結晶はメタノールに溶解して再結晶を行い精製する。
つづいて、放射性銅イオンを製造する。放射性銅イオンは、公知の方法により製造することができるが、64Cuイオンは例えば、McCarthyらの方法(Nuclear Medicine and Biology,vol.24(1),1997,pp.35‐43)、又は、Obataらの方法(Nuclear Medicine and Biology,vol.30(5),2003,pp.535‐539)により得ることができる。67Cuイオンは例えば、68Zn(p,2p)67Cu反応から67Cuを生成した後、イオンクロマトグラフィー等を用いてターゲットから化学的に分離することにより得ることができる。
その後、上記ジチオセミカルバゾン誘導体をジメチルスルホキシド(DMSO)溶液として、上記放射性銅イオンを含む溶液と接触させることにより、上記式(1)で表される放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体を得ることができる。放射性Cu−ATSMは、例えば、Jalilianらの方法(Acta Pharmaceutica,59(1),2009,pp.45−55)、「PET用放射性薬剤の製造および品質管理―合成と臨床使用へのてびき」(PET化学ワークショップ編)第4版(平成23年改定版)記載の方法、Tanakaらの方法(Nuclear Medicine and Biology,vol.33,2006,pp.743‐50)、Lewisらの方法(J.Nucl.Med.,2001,42,655‐661)等により製造することができる。
本発明において、上記放射性抗腫瘍剤は所定の用量で反復投与される。本発明において「複数回投与」とは、一定の時間間隔をおいて2以上の回数投与することを意味し、例えば、1日当たり1回若しくは複数回の投与、又は複数日当たり1回の投与を、2日〜1ヶ月間継続することが挙げられる。本発明において、「複数回投与」は、血液学的パラメータが正常範囲に回復する時間間隔、好ましくは、投与前の血液学的パラメータと同等に回復するまでの時間間隔で間欠的に投与されることによって実施してもよい。
本発明の放射性抗腫瘍剤の投与対象は、腫瘍の治療を必要とする生体であり、例えば哺乳動物であり、好ましくはヒトである。本発明の放射性抗腫瘍剤の1回当たりの投与量は、投与の時間間隔、投与対象となる患者の種別、年齢、性別、体重、症状、投与法などによって異なり特に限定されないが、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体が血液学的パラメータ(たとえば、白血球、赤血球及び血小板の数)を指標とした用量制限毒性を生じさせない放射能量に相当する投与量であればよい。その他、例えば、放射性抗腫瘍剤の投与から次の投与の時間までの体重減少率が10%以下となるような放射能量に相当する投与量を設定することができる。これにより、放射性抗腫瘍剤の副作用を低減しつつ腫瘍細胞の殺傷効果を高めることができる。体重減少率は、「体重減少率(%)={(放射性抗腫瘍剤の投与開始前の体重−放射性抗腫瘍剤の投与開始後の体重)/放射性抗腫瘍剤の投与開始前の体重}×100」で表すことができ、「放射性抗腫瘍剤の投与開始後の体重」は、好ましくは、放射性抗腫瘍剤の投与開始から3日〜2週間後の体重にすることができる。
以下、実施例を記載して本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
(製造例1)64Cu−ATSMの調製
(ATSMの合成)
ジアセチル‐ビス(N4−メチルチオセミカルバゾン)(ATSM)の合成は、Tanakaらの方法(Nuclear Medicine and Biology,vol.33,2006,pp.743−50)に準じた。
64Cu−ATSMの合成)
64CuはMcCarthyらの方法(Nuclear medicine and biology,vol.24,1997,pp.35−43)及びObataらの方法(Nuclear medicine and biology,vol.30,2003,pp.535−539)に準じて製造・精製した。ATSMと64Cuを用い、Tanakaらの方法(上掲)に準じて64Cu−ATSMを合成した。また、製造後の薬剤は、薄層クロマトグラフ法(TLC法)を用いて検定し、放射化学的純度95%以上のものを以下の実験に使用した。なお、TLCを用いた64Cu−ATSMの分析条件は下記のとおりである。
TLCプレート:シリカゲルプレート(製品名:Silica gel60、メルク)
展開相:酢酸エチル
検出:フルオロイメージアナライザー(形式:FLA−7000,富士フイルム)
(実施例1)U87MG担がんマウスへの64Cu−ATSMの投与による抗腫瘍効果
ヒト膠芽腫由来のU87MG細胞は、ATCCより購入したものを増殖させて利用した。U87MG担がんモデルは、BALB/cヌードマウス(オス,6週齢,体重約20−25g,日本エス・エル・シーから入手)の脇腹部皮下にU87MG細胞1×107個を移植して作製した。この担がんマウスは、U87MG細胞の移植後、腫瘍径が5mm前後に到達した時点で、試験に供した。
上記担がんマウスをランダムに6群(n=7/群)に分け、それぞれの群に64Cu−ATSMを18.5、37、74、111及び148MBq並びに対照として生理食塩水をそれぞれ静脈内に単回投与した。残りの1群には、64Cu−ATSMを37MBqの用量で0日目、7日目、21日目及び28日目に静脈内に合計4回投与した(37MBq×4)。
また、以下の各評価において、データは平均値±標準偏差で示し、生存曲線を除くデータの有意差検定は二元配置分散分析を用いた。生存曲線のデータについてはログランク検定を用いた。有意水準はいずれも5%を用いた。
[評価1]腫瘍成長
試験開始後、経時的に週2回、マウスの体重を計測するとともに、ノギスで腫瘍の大きさを計測した。腫瘍体積は、腫瘍体積=長さ×幅2×π/6の式を用いて算出し、各日数目の腫瘍体積は0日目の初期腫瘍体積の百分率として求めた。結果を図1Aに示す。また、初期腫瘍体積を表1に示す。
Figure 2020050672
図1Aは、各投与群の39日間の腫瘍体積比(0日目の腫瘍体積に対する百分率)の変化を示すグラフである。図1Aから、64Cu−ATSMを37、74、111及び148MBq単回投与した場合、対照群に比べて腫瘍成長が有意に抑制されたことがわかる。39日目における対照群の腫瘍体積比に対する64Cu−ATSM37、74、111及び148MBq単回投与群の腫瘍体積比の比率は、それぞれ0.82、0.31、0.28、0.14及び0.14であり、64Cu−ATSM単回投与の用量依存的な抗腫瘍効果が示され、111MBqでプラトーに達することが示された。64Cu−ATSM18.5MBq単回投与の場合、対照群よりも腫瘍成長を抑制するものの、有意差は見られなかった。37MBq64Cu−ATSMを4回投与した場合(37MBq×4)、対照群に比べて腫瘍成長の有意に高い抑制効果が見られた。39日目における対照群の腫瘍体積比に対する37MBq64Cu−ATSM4回投与群(37MBq×4)の腫瘍体積比の比率は、0.04であり、全投与群の中で最も低い値であった。
図1Bは、対照群及び37MBq64Cu−ATSM4回投与群(37MBq×4)の0(投与前)、26、33及び39日目における腫瘍外観の代表例を示す写真である。図1Bから、対照群では、腫瘍は経時的に顕著に成長したのに対し、37MBq64Cu−ATSM4回投与(37MBq×4)による複数回投与の後は、腫瘍を目視で観測できず、マウス7匹のうち6匹については、図1Bに示されるように、39日目でも腫瘍をほとんど目視で観測できなかった。
[評価2]生存曲線
試験開始後、腫瘍体積が人道的エンドポイントに至った時点で屠殺した。80日間の生存可能性(Survivability)を観測し、生存率を算出した。その結果を図2に示す。
図2は、実施例における各投与群の80日間の生存曲線を示すグラフである。図2から、64Cu−ATSM37、74、111及び148MBq単回投与群及び37MBq64Cu−ATSM4回投与(37MBq×4)による複数回投与群の生存率は、対照群よりも高かった。加えて、64Cu−ATSM111MBq単回投与群及び37MBq64Cu−ATSM4回投与(37MBq×4)による複数回投与群は、64Cu−ATSM18.5、37、74及び148MBq単回投与群に比べて、有意に長い生存期間を示した。単回投与群のうち、111MBq単回投与群が最も高い生存効果を示した。37MBq64Cu−ATSM4回投与(37MBq×4)による複数回投与群は、111MBq単回投与群に比べて長い生存期間を示したが、これら2群の間に有意差は見られなかった。
[評価3]体重変化
試験開始後、評価1のとおり測定した各投与群のマウスの体重変化を図3に示す。
図3から、7日目で64Cu−ATSM111及び148MBq単回投与群のマウスの体重が対照群に比べて有意に低下したが、その後、14日目までには正常な体重に戻り、その後は、対照と同様であった。37MBq64Cu−ATSM4回投与(37MBq×4)による複数回投与群では体重減少は見られなかった。
[評価4]血液学的パラメータの測定
副作用を評価するため、上記担がんマウスと同様の処置を受けた非担がんマウス(n=5/群)を用いて血液学的パラメータ測定した。
血液学的パラメータの測定は、64Cu−ATSMの投与直前の開始時点(0日目)、並びに、64Cu−ATSMの投与後2、7、14、21、28、35、42及び49日目に、静脈から採取した血液を用いて、白血球、赤血球及び血小板の濃度を血液分析装置(日本光電社製セルタックMEK-6458)で測定することにより行った。結果を図4A〜図4Cに示す。
図4Aのグラフから、投与後2日目に64Cu−ATSM74及び111MBq単回投与群で白血球数の有意な低下が見られ、投与後7日目及び14日目に64Cu−ATSM111及び148MBq単回投与群白血球数の有意な低下が見られたが、いずれの数値も21日目には正常に戻ったことがわかる。
図4Bのグラフから、投与後7日目においてのみ64Cu−ATSM148MBq単回投与群で赤血球数の有意な低下が見られたが、14日目には正常に戻ったことがわかる。
図4Cのグラフから、投与後2及び7日目に64Cu−ATSM148MBq単回投与群で血小板数の有意な低下が見られ、投与後7日目に64Cu−ATSM111MBq単回投与群で血小板数の有意な低下が見られたが、14日目には正常に戻ったことがわかる。
図4A、図4B及び図A4Cから、37MBq64Cu−ATSM4回投与(37MBq×4)による複数回投与群では、血液学的毒性の症状は見られず、試験期間を通じて健康な身体所見が維持された。
[評価5]生化学的パラメータの測定
副作用を評価するため、上記担がんマウスと同様の処置を受けた非担がんマウス(n=5/群)を用いて生化学的パラメータを測定した。
生化学的パラメータの測定は、最初の64Cu−ATSMの投与後49日目に、心臓から採取した血液から調製したマウス血漿を用いて、肝機能についてはグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ及びアルカリホスファターゼの量、腎機能については尿素窒素及びクレアチニンの量を血液生化学分析装置(富士フイルム社製富士ドライケム7000VZ)で測定することにより行った。結果を図5A及び図5Bに示す。
図5A及び図5Bから、投与後49日後、何れの投与群においても、腎機能に関する血中尿素窒素(BUN)及びクレアチニン(CRE)の量並びに肝機能に関するグルタミン酸ピルビン酸トランスアミナーゼ(GPT)及びアルカリホスファターゼ(ALP)の量について、対照(Cont)に比べて有意差は見られなかったことがわかる。これは、64Cu−ATSMの何れの投与群においても肝機能及び腎機能に変化が見られなかったことを意味する。
[考察]
以上から、64Cu−ATSMの単回投与は用量依存性の治療効果を奏し、腫瘍成長を有意に抑制し、U87MG膠芽腫に対する延命作用もあるが、用量依存性の僅かな血液学的毒性及び体重減少が見られた。これに対し、64Cu−ATSMの複数回投与(37MBq×4)の場合、腫瘍成長を抑制し、U87MG膠芽腫に対する延命効果もあり、有意な副作用を伴うことなくより良好な抗腫瘍効果を奏した。膠芽腫に有効な治療法が無いことに鑑みれば、本発明による64Cu−ATSMの複数回投与は、この致死的な疾患をほとんど副作用無く治療するための新しい治療法となり得る。
より詳細には、64Cu−ATSMの単回投与は39日間に用量依存性の治療効果を示し、特に111及び148MBq単回投与群では対照群に比べて有意に腫瘍成長を抑制したが、111MBq単回投与群だけしか対照群に比べて有意な延命作用を示さなかった。64Cu−ATSM111及び148MBq単回投与群は、僅かな体重減少並びに白血球数及び血小板数の有意な減少を示した。さらに、148MBq単回投与群では、赤血球数の有意な減少といった毒性を示し、この毒性によって、延命効果が損なわれた可能性がある。
本発明による64Cu−ATSMの複数回投与(37MBq×4)によれば、対照に比べて有意に腫瘍を抑制し延命する効果が得られ、副作用を低減させた状態又はほとんど伴わない状態で64Cu−ATSMによる治療効果を享受することができる。また、本発明による64Cu−ATSMの複数回投与(37MBq×4)では、体重減少も血液、肝、あるいは腎に対する毒性も生じない。したがって、本発明による64Cu−ATSMの複数回投与によれば、腫瘍成長を効果的に抑制し、膠芽腫等の腫瘍に対する延命効果を得ることができ、さらには、64Cu−ATSM投与による毒性の低下も達成することができる。
膠芽腫は、通常、血管系の機能不全を伴い、低酸素状態を引き起こす。上記実施例でモデルとして使用したU87MG担がんマウスは、低酸素状態に起因してHIF−1αを高発現する。膠芽腫組織中の低酸素環境によってHIF−1αが誘導され、腫瘍の再増殖、転移といった悪性挙動が生じる。PETによる臨床研究によれば、64Cu−ATSMはHIF−1αを高度に発現している高い悪性段階にある膠芽腫に集積することが示されている。64Cu−ATSMは、腫瘍組織の低酸素領域を、血液灌流が乏しい場合でも標的にできる。64Cuから出されるβ粒子やオージェ電子は腫瘍細胞を損傷することができる。
特に、高LETオージェ電子は、DNAに深刻な損傷を与え、腫瘍細胞のポストミトティックアポトーシス(post-mitotic apoptosis)を誘起する。64Cu−ATSMは、このユニークな特徴ゆえに、膠芽腫の治療効果に大きく寄与することができる。
なお、実施例におけるマウス当たり18.5MBq、37MBq、74MBq、111MBq、148MBqの投与量は、体表面積換算係数を用いてヒト相当量に換算すると、順に75MBq/kg、150MBq/kg、300MBq/kg、450MBq/kg、600MBq/kgに相当する。
ここで、64Cu−ATSMによる内部被ばく線量は、肝臓で最大であり、0.108mSv/MBqであった。つまり、64Cu−ATSMを150MBq/kgを体重60kgのヒトに投与した場合、肝臓では16.2mGy/kg、全身では972mSvの被ばく線量となる。この被ばく線量を通常の放射線治療に当てはめると1.215Gyの1回照射と同等の被ばくにあたり、放射線治療における通常分割照射の一回照射線量(1.8〜2.0Gy)より低い。また、450MBq/kgを体重60kgのヒトに投与した場合、肝臓では48.6mGy/kg、全身では2,916mSvの被ばく線量となる。通常分割照射における肝臓の耐容線量は5年で5%に副作用を生じる線量として30Gyであるから、3Gy程度の通常放射線治療にあたる投与を合計4回投与した場合の合計線量は11.66Gyとなり、前記肝臓の耐容線量より低い。
また、本発明者等は、正常マウス組織における生体内分布に基づいた64Cu−ATSMのヒトにおける照射線量の見積もりについて報告を行っている(Yoshii Y, Furukawa T, Matsumoto H, Yoshimoto M, Kiyono Y, Zhang MR, Fujibayashi Y, and Saga T (2016) Cu-ATSM therapy targets regions with activated DNA repair and enrichment of CD133 cells in an HT-29 tumor model: Sensitization with a nucleic acid antimetabolite. Cancer Lett 376: 74-82 及び Yoshii Y, Matsumoto H, Yoshimoto M, Furukawa T, Morokoshi Y, Sogawa C, Zhang MR, Wakizaka H, Yoshii H, Fujibayashi Y, and Saga T (2014) Controlled administration of penicillamine reduces radiation exposure in critical organs during 64Cu-ATSM internal radiotherapy: a novel strategy for liver protection. PloS one 9: e86996参照)。肝臓、赤色骨髄及び卵巣は、64Cu−ATSM療法において照射線量の低い臓器であることがわかっており、マウス当たり37MBqから算出された64Cu−ATSMの治療投与量におけるヒトのこれらの組織に対する推定照射線量は、上記報告の許容用量に比べて低い。したがって、本発明によるヒトに対する64Cu−ATSMの複数回投与における用量は、本発明におけるマウスにおける治療効果及び毒性のデータに基づいて適宜決定することができる。また、本発明におけるヒトに対する64Cu−ATSM療法の間に腫瘍及び組織の照射線量を監視するために64Cu−ATSMのPETイメージングを行ってもよく、これにより、がんのセラノスティクス(theranostics)を行うことができる。
この出願は、2017年11月1日に出願された日本出願特願2017−212180号を基礎とする優先権を主張し、その開示の総てをここに取り込む。

Claims (11)

  1. 腫瘍の治療を必要とする生体に対し、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体が血液学的パラメータを指標とした用量制限毒性を生じさせない放射能量で複数回投与されるように用いられることを特徴とする、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体を有効成分として含有する放射性抗腫瘍剤。
  2. 前記放射能量が、二種以上の血球細胞数に有意な低下を生じさせない放射能量である、請求項1に記載の放射性抗腫瘍剤。
  3. 前記複数回投与が、前記血液学的パラメータが正常範囲に回復する時間間隔で間欠的に投与されることからなる、請求項1又は2に記載の放射性抗腫瘍剤。
  4. 前記血液学的パラメータが正常範囲に回復する時間間隔が、投与前の血液学的パラメータと同等に回復するまでの時間間隔である、請求項3に記載の放射性抗腫瘍剤。
  5. 前記放射能量が30MBq/kg以上450MBq/kg以下である、請求項1から4のいずれか1項に記載の放射性抗腫瘍剤。
  6. 前記放射能量が100MBq/kg以上200MBq/kg以下である、請求項5に記載の放射性抗腫瘍剤。
  7. 前記放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体の銅がCu−64又はCu−67である、請求項1から6のいずれか1項に記載の放射性抗腫瘍剤。
  8. 前記腫瘍が悪性脳腫瘍である、請求項1から7のいずれか1項に記載の放射性抗腫瘍剤。
  9. 前記悪性脳腫瘍が悪性膠芽腫である、請求項8に記載の放射性抗腫瘍剤。
  10. 腫瘍の治療を必要とする生体に対し、血液学的パラメータを指標とした用量制限毒性を生じさせない放射能量で複数回投与されるために用いられる放射性抗腫瘍剤を製造するための放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体の使用。
  11. 腫瘍の治療を必要とする生体に対し、放射性ジチオセミカルバゾン銅錯体を有効成分として含有する放射性抗腫瘍剤を、血液学的パラメータを指標とした用量制限毒性を生じさせない放射能量で複数回投与する方法。
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