JP2020048860A - 歯科用トルクレンチ - Google Patents

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Abstract

【課題】頭部と胴部との装着時には装着状態を安定して維持できると共に、頭部と胴部との脱離時には容易に脱離できる歯科用トルクレンチを提供する。【解決手段】歯科用トルクレンチは、頭部及び筒状の胴部を備える本体と、主軸と、ピンとを有する歯科用トルクレンチであって、胴部の内部空間に挿入される、頭部の挿入部に、挿入部の外周面と胴部の内周面との間に挟持可能に設けられ、ピンの軸方向視において所定の開口を有する挟持部材を備え、ピンのピン本体の側面にはピン本体の径方向に突出する突起部を少なくとも1つ設け、挿入部の側面には突起部が挿脱可能に形成された第1切り込み部を設け、頭部と胴部とを連結させる際には、突起部と第1切り込み部とが係合しない状態でピンを挿入部に挿入し、挿入部と胴部との間に挟持部材を挟持させ、第1切り込み部と突起部とを係合させることで、頭部と胴部とがロックされる。【選択図】図3

Description

本開示は、歯科用トルクレンチに関する。
インプラント治療では、一般的に、顎骨に埋め込まれた歯根部に支持台をねじによって固定して、この固定された支持台に人工歯を取り付けている。支持台をねじによって歯根部に取り付ける際のねじを締め付けるトルクが小さいと、人工歯にがたつきが生じる可能性がある。一方、ねじを締め付けるトルクが大きいと、顎骨等に損傷が生じてしまう可能性がある。そのため、支持台を歯根部に取り付ける際には、所定のトルクでねじを締め付けられる歯科用トルクレンチが用いられている。
歯科用トルクレンチは、頭部と胴部とを備える。歯科用トルクレンチでは、一般に、頭部の孔にねじ込み工具を装着して、ねじ締結が行われる。頭部の孔には爪部が突出している。爪部は、レンチを一方の回転方向に回転させたときにねじ込み工具と係合して、ねじ込み工具を回転させる。一方、レンチを逆の回転方向に回転させたときには、爪部はねじ込み工具と係合しないでレンチを空転させる。すなわち、歯科用トルクレンチは、通常、爪部の動作による、いわゆるラチェット機構(送り機能)を有している。
ラチェット機構を備える歯科用トルクレンチでは、レンチの回転方向を180°反転させることによって、ねじを締め付ける動作と、ねじを緩める動作とを切り替えて行うことができる。例えば、特許文献1に開示されているトルクレンチでは、ラチェットハンドルに設けられた孔に挿入されたボルトロッドをラチェットハンドルから引き抜き、ボルトロッドを180°回転させている。その後、ボルトロッドをラチェットハンドルの中に引き戻し、ボルトロッドを介して留め金鼻部をラチェット器具のラチェット頭部に係合させることによって、トルクレンチの回転方向を反転させている。
特許第2966772号公報
しかしながら、特許文献1に記載されるようなトルクレンチでは、ボルトロッドをラチェットハンドルの孔の中に挿入された状態で維持すること、及びボルトロッドの挿入や引き抜きに要する力の大きさの軽減については検討されていない。
本発明の一態様は、頭部と胴部との装着時には装着状態を安定して維持できると共に、頭部と胴部との脱離時には容易に脱離できる歯科用トルクレンチを提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る歯科用トルクレンチは、工具が連結される頭部、及び前記頭部に着脱可能に連結される筒状の胴部を備える本体と、前記胴部に挿入された状態で保持される主軸と、前記主軸の前記頭部側の一端部に設けられ、前記主軸の軸方向に延在するピンと、を有する歯科用トルクレンチであって、前記胴部の内部空間に挿入される、前記頭部の挿入部に、前記挿入部の外周面と前記胴部の内周面との間に挟持可能に設けられ、前記ピンの軸方向視において所定の開口を有する挟持部材を備え、前記ピンのピン本体の側面には、前記ピン本体の径方向に突出する突起部を少なくとも1つ設け、前記挿入部の側面には、前記突起部が挿脱可能に形成された第1切り込み部を設け、前記頭部と前記胴部とを連結させる際には、前記突起部と前記第1切り込み部とが係合しない状態で前記ピンを前記挿入部に挿入して、前記挿入部の外周面と前記胴部の内周面との間に前記挟持部材を挟持させ、前記第1切り込み部と前記突起部とを係合させることで、前記頭部と前記胴部とがロックされる。
発明の一態様によれば、頭部と胴部との装着時には装着状態を安定して維持できると共に、頭部と胴部との脱離時には容易に脱離できる。
一実施形態に係る歯科用トルクレンチの斜視図である。 図1のI−I断面図である。 歯科用トルクレンチの本体の頭部と胴部とを分離した状態を示す斜視図である。 図3のII−II方向から見た時の部分拡大図である。 図2のIII−III方向から見た時の断面図である。 図1のIV−IV方向から見た時の断面図である。 図1のV−V方向から見た時の断面図である。 歯科用トルクレンチに係止される工具の一例を示す正面図である。 歯科用トルクレンチの本体の頭部と胴部との装着手順の一工程を示す図である。 歯科用トルクレンチの本体の頭部と胴部との装着手順の一工程を示す図である。 歯科用トルクレンチの本体の頭部と胴部との脱離手順の一工程を示す図である。 歯科用トルクレンチの本体の頭部と胴部との脱離手順の一工程を示す図である。 図2に示す頭部において歯科用トルクレンチに工具が係止された状態を示す部分拡大断面図である。 歯科用トルクレンチにおけるラチェット機構の反転手順の一工程を示す図である。 歯科用トルクレンチにおけるラチェット機構の反転手順の一工程を示す図である。 歯科用トルクレンチにおけるラチェット機構の反転手順の一工程を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては同一の符号を付して、重複する説明は省略する。図面における各部材の縮尺は実際とは異なる場合がある。本明細書では、3軸方向(X軸方向、Y軸方向、Z軸方向)の3次元直交座標系を用い、本体の胴部の軸方向に平行な方向をX軸方向とし、頭部側が正方向、摘み部側が負方向である。胴部の軸方向に直交する面において、互いに直交する2つの方向のうち一方をY軸方向とし、他方をZ軸方向とする。Y軸方向は、頭部の係止部の軸方向であり、Z軸方向は目盛り部の延在方向である。
<歯科用トルクレンチ>
一実施形態に係る歯科用トルクレンチの構成を説明する。図1は、一実施形態に係る歯科用トルクレンチの斜視図である。図1に示すように、歯科用トルクレンチ1は、本体10、主軸30及び目盛り部50を備える。以下、歯科用トルクレンチ1を構成する各部材について説明する。
[本体]
図2は、図1のI−I断面図である。図2に示すように、本体10は、頭部11、胴部12、挟持部材であるCリング13及びコイルばね14を備える。
(頭部)
図2に示すように、頭部11は、Y軸方向が軸方向となる円筒状の係止部111と、係止部111の側面に連結され、X軸方向が軸方向となる円筒状の接続部112とを備える。
図2に示すように、係止部111は、その内周面によって囲われた空間である収容部113を有する。係止部111には工具60(図8参照)が連結される。係止部111は、その内周面に、収容部113と接続部112の内部空間とを連通する、略円形の開口114を有する。
図2に示すように、接続部112は、係止部111から係止部111の径方向へ延在している。接続部112は、係止部111に接続された当接部1121と、当接部1121に接続され、外径が当接部1121よりも小さい挿入部1122とを、係止部111側からこの順に有する。
図2に示すように、当接部1121は、軸方向視において、円筒状に形成され、係止部111の開口114と連通する孔1121aを有する。孔1121aの大きさは、当接部1121の内径によって決まる。当接部1121の内径は、ピン33のピン本体331の外径と略同じかそれ以上である。
当接部1121は、接続部112の挿入部1122側に、接続部112の延在方向(X軸方向)と概ね垂直な面に形成された端面1121bを有する。端面1121bは、当接部1121と挿入部1122との境界部分である。
図2に示すように、挿入部1122は、円筒状に形成されている。挿入部1122は、その外周面に周方向にわたって形成された溝部1122aを有する。溝部1122aには、Cリング13が収容される。溝部1122aは、挿入部1122が嵌合部121に挿入された状態のとき、嵌合部121の内周面に周方向にわたって設けられた溝部121aと対向する位置に設けられている。これらの溝部1122a、121aによる空間には、後述するように、Cリング13が配置されている。
挿入部1122の内径は、溝部1122aの形成されている部分では、ピン33のピン本体331の外径と略同じかそれ以上であるが、ピン本体331の外径と2つの突起部333(図5参照)の高さとの和よりも小さい。
挿入部1122は、係止部111とは反対側(−X軸方向側)の端部である、ピン33が挿入される他端部に、内径が溝部1122aに位置する挿入部1122の内径よりも大きく形成された口径拡大部1122bを有する。挿入部1122の内径は、口径拡大部1122bでは、挿入部1122の他の部分より大きく形成され、ピン33の拡大部334よりも大きく形成されている。そのため、口径拡大部1122bでは、ピン33がその軸方向に回転可能である。なお、口径拡大部1122bの内径は、ピン33のピン本体331の外径と2つの突起部333の高さとの和と略同じでもよいし、ピン33の拡大部334の外径と略同一でもよい。
挿入部1122は、内径が溝部1122aから係止部111とは反対側(−X軸方向側)の端部との間に内径が大きくなる段差1122cを有する。すなわち、挿入部1122は、溝部1122aに位置する挿入部1122の内周面と口径拡大部1122bの内周面との間に段差1122cを有する。
図3は、図1に示す歯科用トルクレンチ1の本体10の頭部11と胴部12とを分離した状態を示す斜視図であり、図4は、図3のII−II方向から見た時の部分拡大図である。図3及び図4に示すように、挿入部1122は、その側面に切り込み部116を有する。切り込み部116は、挿入部1122の側面に対向するように一対設けられている。
切り込み部116は、挿入部1122の側面の一部に、挿入部1122の他端側(―X軸方向)から係止部111側に向かって軸方向に沿って形成されている。
切り込み部116は、溝部1122aに設けられる第1切り込み部1161と、係止部111側とは反対方向の端部と溝部1122aとの間に形成される第2切り込み部1162とを有する。
図5は、図2のIII−III方向から見た時の断面図である。図5に示すように、第1切り込み部1161を有する挿入部1122の内径は、ピン33のピン本体331の外径と2つの突起部333の長さとの和よりも小さい。第1切り込み部1161の幅は、突起部333の幅以上の大きさである。そのため、第1切り込み部1161は、ピン33の突起部333が挿脱可能に形成されている。なお、幅とは、第1切り込み部1161や突起部333の周方向の長さをいう。
図3及び図4に示す第2切り込み部1162は、図2において、溝部1122aから係止部111側とは反対方向の端部、すなわち、溝部1122aから口径拡大部1122bが形成されている挿入部1122に形成されている。第2切り込み部1162は、図3及び図4に示すように、第1切り込み部1161と連通するように形成されている。
図6は、図2のIV−IV方向から見た時の断面図である。図6に示すように、口径拡大部1122bの内径は、図6に示すように、ピン33のピン本体331の外径と2つの突起部333の長さとの和以上であり、ピン33の拡大部334以上の大きさを有する。そのため、ピン33を挿入部1122に挿入する際には、ピン33は第2切り込み部1162に接触しない。
第2切り込み部1162の幅は、図4に示すように、第1切り込み部1161と同様、突起部333の幅以上の大きさに形成されている。
(胴部)
図1及び図2に示すように、胴部12は、円筒状の部材であり、頭部11の接続部112に着脱可能に連結される嵌合部121と、小径部122とを備えている。
図1及び図2に示すように、嵌合部121は、一端から延在方向に沿って所定の位置まで嵌合部121の外径が小径部122の外径よりも大きく形成されている。嵌合部121には、接続部112の挿入部1122が挿入される。
嵌合部121は、その接続部112側に、当接部1121の端面1121bと同様、胴部12の延在方向(X軸方向)と概ね垂直な面に形成された端面を有する。
嵌合部121は、その内周面に周方向にわたって溝部121aを有する。溝部121aは、挿入部1122が嵌合部121に挿入された状態のとき、挿入部1122の外周面に設けられた溝部1122aと対向する位置に設けられている。溝部1122aと溝部121aにより形成された空間に配置されたCリング13によって、挿入部1122と嵌合部121とは連結されている。
図1及び図2に示すように、小径部122は、頭部11の接続部112に固定される一端部から他端側(−X軸方向)へ所定の間隔をあけて設けられる。小径部122は、胴部12中で最小の内径を有する。小径部122の内径は、主軸30の直径と概ね同じ大きさとする。
小径部122は、図2に示すように、その側面の一部に、頭部11と反対側の端から小径部122側に向かって軸方向に沿って形成された切欠き122aを有する。切欠き122aは、係止部111の筒軸方向(Y軸方向)からみて胴部12の延在方向と垂直な方向における一方の側(−Z軸方向側)に位置している。切欠き122aの幅は、主軸30の直径よりも大きく形成されている。
切欠き122aは、頭部11と反対側の端から所定の部位まで形成されていればよく、小径部122の軸方向の全長に渡って形成されていなくてもよい。
(Cリング)
図5に示すように、Cリング13は、ピン33の軸方向視においてC型に形成された挟持部材である。Cリング13は、リング状をしていて、このリングの周方向の1箇所に開口(切れ目)を備えたものである。Cリング13の切れ目の開き角は、Cリング13が押圧された際に撓むことができる程度の大きさであればよい。
図2に示すように、Cリング13は、胴部12の内部空間に挿入される、挿入部1122の溝部1122aに設けられている。挿入部1122の外周面と胴部12の嵌合部121とが連結された時は、溝部1122aと溝部121aとの間に形成される空間に、Cリング13は挿入部1122の外周面と胴部12の嵌合部121の内周面との間に挟持された状態で設けられる。Cリング13によって挿入部1122と嵌合部121とが連結されている。
Cリング13は、図5に示すように、ピン33の軸方向視において所定の開口を有する。そのため、図2に示すように、Cリング13が溝部1122aに嵌め込まれた状態で、挿入部1122が嵌合部121に挿入されると、Cリング13は、嵌合部121の内周面に押圧されて開口が閉じるように弾性変形し、外径が縮小された状態となる。挿入部1122が溝部1122aと溝部121aとが対向する位置まで挿入されると、Cリング13は弾性復帰して、胴部12の内周面を押し付けることで、接続部112が胴部12に固定される。
(コイルばね)
図2に示すように、コイルばね14は、螺旋状に巻回された線材からなる弾性体である。コイルばね14は、胴部12の内部空間であって、胴部12の小径部122と主軸30のピン33との間の空間に収縮可能に配置されている。コイルばね14には主軸30が挿通しており、コイルばね14の一端は小径部122に当接し、他端はピン33に当接する。なお、コイルばね14のばね定数や大きさは適宜設定できる。
図2に示すように、コイルばね14の弾性力によって、胴部12に保持される主軸30は頭部11側に付勢されている。図7は、図1のV−V方向から見た時の断面図である。図7に示すように、歯科用トルクレンチ1が図2に示す状態にあるときは、ピン33の突起部333の+X軸方向側の端が、第1切り込み部1161(図3及び図4参照)の+X軸方向側端に当接している。
胴部12の内部にコイルばね14が配置される空間は、図2に示すように、爪部332の先端が開口114から収容部113に突出する位置から、拡大部334が口径拡大部1122bから抜き出される位置まで、ピン33がX軸方向に移動できるように形成されている。
ピン33の突起部333が口径拡大部1122bの位置になるまで主軸30を移動させると、主軸30は軸回りに回転させられる。
図2に示すように、胴部12は、コイルばね14が配置される位置に、内部空間へ貫通する窓部12aを有する。窓部12aは、例えば、胴部12をZ軸方向に貫通して形成されている。胴部12の外周には、一対の窓部12aが対向配置されている。窓部12aを胴部12に設けることにより、本体10内でのピン33の位置やコイルばね14の伸縮具合等を目視で確認できる。また、本体10を頭部11と胴部12に脱離された際、本体10の内部空間の清掃性や通気性が向上する。
[主軸]
図1及び図2に示すように、主軸30は、円柱状の部材であり、主軸30の径方向への所定の範囲内のトルクに対して弾性を有する。主軸30は、その軸が胴部12の筒軸と概ね一致するように胴部12に挿入されている。主軸30は、その軸方向に移動できると共に、主軸30の軸回りに回転できるように、胴部12に保持されている。
主軸30の直径は、胴部12の小径部122の内径と概ね同じ大きさとされる。主軸30は小径部122に挿入されて、小径部122によって支持される。主軸30の直径は、胴部12の切欠き122aの幅、すなわち胴部12の延在方向と概ね垂直な方向(Y軸方向)の幅よりも小さい。
図2に示すように、主軸30の頭部11側(+X軸方向側)の一端部30aは、接続部112の内部に位置する。
図2に示すように、主軸30の頭部11とは反対側(−X軸方向側)の他端部30bは、胴部12における頭部11と反対側の端から外部に突出しており、他端部30bには摘み部31が設けられる。
摘み部31の側面には、図1に示すように、矢印32が付されている。矢印32は、後述するピン33の爪部332の係合面332bの向きを示す。図1では、切欠き122a側を指す。矢印32は、印刷又は刻印等によって形成できる。
(ピン)
図2に示すように、ピン33は、主軸30の一端部30aに設けられ、主軸30の軸方向に延在している。ピン33は、接続部112の孔(当接部1121の孔1121aと挿入部1122の孔)に挿入される。
図3及び図4に示すように、ピン33は、ピン本体331、爪部332、突起部333及び拡大部334を有する。
図2に示すように、ピン本体331は、主軸30の先端に設けられている。図3に示すように、ピン本体331は、主軸30の軸方向に延在し、概ね円柱状に形成されている。
図2に示すように、爪部332は、ピン本体331の先端部側(+X軸方向側)に設けられている。爪部332は、係止部111の収容部113に露出して、ねじ70(図8参照)に対して一方向に回転力を伝達する。爪部332は、係止部111の筒軸方向(Y軸方向)視において先細りとなるように主軸30の軸方向に対して傾いた傾斜面332aと、軸方向と概ね平行な係合面332bと有する。
図2に示すように、傾斜面332aは、係止部111の筒軸方向視おいて切欠き122aが位置する側とは反対方向(+Z軸方向)に位置している。
図2に示すように、係合面332bは、係止部111の筒軸方向視おいて切欠き122aが位置する側(−Z軸方向)に位置している。
図2に示すように、爪部332の先端部は、係止部111の内周面に形成された開口114から収容部113に突出している。
爪部332の係合面332bが位置する向きは、矢印32の向きより特定できる。図1及び図2では、係合面332bが切欠き122aが位置する側(−Z軸方向)を示す。
図3及び図4に示すように、突起部333は、ピン本体331の側面に一対設けられ、ピン本体331の径方向に突出している。一対の突起部333は、ピン本体331にピン本体331を挟んで対向した位置に配置されている。
突起部333は、矩形状に形成され、ピン本体331の軸方向に沿って形成されている。
突起部333の高さは、図5に示すように、溝部1122aの内周面、すなわち第1切り込み部1161に位置する挿入部1122の内周面とピン本体331の外周面との距離よりも高くなるように形成されている。なお、突起部333の高さとは、ピン本体331から径方向への高さをいう。ピン本体331の外径は第1切り込み部1161の内径よりも小さい。そのため、突起部333は、突起部333の先端がピン本体331から第1切り込み部1161内に侵入できる程度の高さを有するように形成される。これにより、突起部333は、第1切り込み部1161に挿入できる。
突起部333の高さは、図6に示すように、口径拡大部1122bの内周面、すなわち第2切り込み部1162に位置する挿入部1122の内周面とピン本体331の外周面との距離よりも低くなるように形成されている。そのため、突起部333は、口径拡大部1122bでは、突起部333はピン本体331と共にその軸方向に回転可能である。
突起部333の幅は、図5に示すように、第1切り込み部1161の幅以下の大きさに形成されている。これにより、突起部333が第1切り込み部1161内に挿入される際、突起部333は第1切り込み部1161内に嵌め込みやすい。
図3及び図4に示すように、突起部333の軸方向(X軸方向)における長さは、第1切り込み部1161の軸方向(X軸方向)の長さ以下とすることが好ましい。突起部333の軸方向(X軸方向)の長さが第1切り込み部1161の軸方向(X軸方向)の長さ以下であれば、突起部333は第1切り込み部1161内に安定して挿入される。
突起部333は、ピン本体331の側面に一体に形成されている。なお、突起部333は、ピン本体331と別部材として、ピン本体331の側面に溶接等で固定して取り付けてもよい。
図3及び図4に示すように、拡大部334は、ピン本体331の爪部332側とは反対方向(−X軸方向)の端部の側面に設けられている。拡大部334の軸方向視における径方向の大きさは、図3及び図4に示すように、ピン本体331よりも大きく、図6及び図7に示すように、口径拡大部1122bよりも小さい。ピン本体331と拡大部334との軸方向視における内径の和は、ピン本体331の外径と2つの突起部333の高さとの和の値以上の大きさとなるように形成されている。
[目盛り部]
図1に示すように、目盛り部50は、基部51と、目盛り52とを有する。
基部51は、胴部12の頭部11と反対側(−X軸方向側)の端に固定され、胴部12から切欠き122aが位置する側(−Z軸方向側)へ胴部12を越えて延在する。係止部111の筒軸方向視において、基部51は直線状に形成されている。なお、基部51の形状は、頭部11と反対側へ凸状に湾曲する円弧形状であってもよい。基部51には主軸30が挿通される。
基部51の表面のうち、係止部111の筒軸方向における両側の表面に、目盛り52が形成されている。目盛り52は印刷や刻印等によって形成できる。
歯科用トルクレンチ1を構成する各部材について説明したが、歯科用トルクレンチ1に係止される工具について説明する。なお、工具とは、歯科用トルクレンチ1に用いられるトルクレンチアダプター等をいう。
図8は、歯科用トルクレンチ1に係止される工具60の一例を示す正面図である。図8に示すように、工具60は、概ね円柱状の部材であり、工具60の径が最小とされている工具胴部61と、工具胴部61に接続され、径が工具胴部61の径よりも大きく形成された工具頭部62とを有する。
工具胴部61は、工具頭部62と反対側の端に、工具胴部61の軸方向に窪んだ凹部611を有する。凹部611にねじ70の頭部が嵌合して、ねじ70が工具60に連結される。
工具頭部62は、その直径が係止部111(図1参照)の内径と概ね同じ大きさとなるように形成されている。
工具頭部62は、その工具胴部61側の端部に、外周面から径方向に突出する環状のフランジ621と、フランジ621から工具胴部61と反対側へ所定の間隔をあけて外周面から径方向に環状に突出した環状突起622とを有する。工具頭部62は、環状突起622よりも工具胴部61と反対側の外周面に、工具頭部62の軸方向に延びる複数の溝623を有する。複数の溝623は、工具頭部62の周方向に概ね等間隔で形成されている。
上記の、歯科用トルクレンチ1の各部材を構成する材料は、特に限定されない。生産性や耐久性等の観点から、本体10、主軸30及び目盛り部50等を構成する材料として、例えば、チタン、チタン合金、ステンレス鋼、アルミニウム、炭素鋼等の金属を用いることができる。
次に、歯科用トルクレンチ1の本体10の頭部11と胴部12との連結手順及び脱離手順を図9及び図10を用いて説明する。
まず、歯科用トルクレンチ1の本体10の頭部11と胴部12との連結手順について説明する。図9に示すように、頭部11と胴部12とを連結させる際には、主軸30の摘み部31を頭部11側に押し込んで胴部12に接触させ、ピン33を胴部12の嵌合部121から頭部11側に突き出させる。その後、摘み部31を主軸30の軸回りに約90°回転して、ピン33の突起部333が+Z軸方向を向くように主軸30と共にピン33をX軸回りに90°回転させる。これにより、突起部333が第1切り込み部1161に挿入されない位置に調整される。
その後、図10に示すように、頭部11の接続部112を胴部12の嵌合部121内に押し込む。そして、突起部333と第1切り込み部1161とが係合していない状態でピン33を挿入部1122に挿入する。挿入部1122の外周面に設けた溝部1122aと嵌合部121の内周面に設けた溝部121aとの間にCリング13を挟持させ、Cリング13を介して頭部11を胴部12に連結させる(図2参照)。このとき、ピン33の突起部333には、コイルばね14によって、挿入部1122の溝部1122aの第2切り込み部1162側の段差1122cに主軸30を頭部11側(+X軸方向側)に付勢する付勢力が作用する。これにより、突起部333が段差1122cに当接する。
その後、摘み部31を摘まんで主軸30と共にピン33をX軸回りに例えば約90°回転させると、ピン33の突起部333がコイルばね14の付勢力によって第1切り込み部1161内に挿入される。第1切り込み部1161と突起部333とを係合させることで、頭部11と胴部12とがロックされる。そして、図1及び図2に示すように、主軸30の爪部332の先端部は、係止部111の開口114から収容部113に突出する。図1及び図2に示す状態では、爪部332の向きが図2に示す方向である。
次に、歯科用トルクレンチ1の頭部11と胴部12との脱離手順について説明する。頭部11と胴部12とを脱離する際には、図1に示す状態において、図11に示すように、主軸30の摘み部31を摘まんで頭部11と反対側(−X軸方向側)に主軸30の軸方向に沿って引っ張る。これにより、ピン33と共に突起部333は第1切り込み部1161から引き抜かれる。爪部332の先端部は収容部113内に突出しない状態となり、コイルばね14は、摘み部31の引張力によって収縮する。ピン33の突起部333は、頭部11の口径拡大部1122b内に移動する。
次に、図12に示すように、摘み部31(図2参照)を操作して、主軸30と共にピン33をX軸回りに例えば約90°回動する。このとき、主軸30の回転に伴い、ピン33もX軸回りに例えば約90°回転する。これにより、頭部11の口径拡大部1122bに対する、ピン33の突起部333の相対位置が変化する。そして、挿入部1122の内周面に形成された段差1122cには、ピン33の突起部333がコイルばね14によって頭部11側(+X軸方向側)に付勢する付勢力が作用し、突起部333が段差1122cに当接する。
その後、図9に示すように、頭部11と胴部12の嵌合部121とを軸方向に引き離して、頭部11と胴部12とを分離する。
次に、歯科用トルクレンチ1によるねじ70(図8参照)の締め付けについて説明する。図13は、図2に示す頭部において歯科用トルクレンチ1工具60が係止された状態を示す部分拡大断面図である。なお、図13では、頭部11付近を示す。図13に示すように、歯科用トルクレンチ1の本体10の頭部11にねじ70(図8参照)の締結用の工具60を連結させる。具体的には、係止部111によって囲われる空間である収容部113に工具60の工具頭部62を挿入する。そして、工具頭部62の環状突起622(図8参照)を撓ませて、環状突起622(図8参照)を係止部111の内周面に形成される環状の溝111a(図1参照)に係合させる。これにより、工具60は、係止部111の筒軸を中心とした回転ができるように係止部111に係止される。
上記のように、主軸30の爪部332の先端部は、係止部111の開口114から係止部111の収容部113に突出している。この爪部332の先端部が工具頭部62に形成される複数の溝623のうちの1つに係合することで、頭部11に工具60が連結される。
次に、爪部332の先端部が溝623に押し込まれた状態で、切欠き122a(図2参照)が位置する側に主軸30が曲がるように、主軸30の摘み部31(図1参照)に力を加える。図13において、工具60を中心とした時計回りの方向(図2の破線側)のトルクを主軸30に加える。上記のように、主軸30は胴部12に保持されているため、主軸30にトルクが加えられると、トルクは本体10に伝達される。具体的には、トルクは、主軸30を支持している胴部12の小径部122に伝達される。この際、爪部332の係合面332bが工具頭部62の溝623の内面に当接し、爪部332が溝623に係合される。工具60が頭部11に連結されることで、工具60に連結されるねじ70(図8参照)も工具60を介して頭部11に連結される。頭部11に連結された工具60を介してねじ70(図8参照)にトルクが加えられると、この加えられたトルクによってねじ70(図8参照)が締め付けられる。
このとき、主軸30は、図2に点線で示すように、切欠き122aから胴部12の外部に出て湾曲している。このときの目盛り部50の目盛り52が、主軸30の曲がり度合いに基づいてねじ70(図8参照)に加わるトルクを示すものとされている。そのため、目盛り52における所望のトルクを示す位置と曲がった主軸30とが重なるように主軸30にトルクを加えることで、所望のトルクをねじ70(図8参照)に加えることができ、所望のトルクでねじ70(図8参照)が締結される。
爪部332は、その先端部に傾斜面332aを有しており、傾斜面332aに力が加わると、傾斜面332aに加わる力は、主軸30の軸方向に作用する。この軸方向の力によって、主軸30は軸方向に移動し得る。そのため、歯科用トルクレンチ1にトルクを加えた際には、傾斜面332aに工具頭部62の溝623の縁部が当接して傾斜面332aに力が加わる。すなわち、図13において、工具60を中心とした反時計回りの方向のトルクを歯科用トルクレンチ1に加えると、工具頭部62の外周面及び溝623の内面に沿って、主軸30が係止部111とは反対側の軸方向(−X軸方向)に移動する。そして、爪部332が溝623から抜かれ、爪部332と溝623との係合が解かれる。その結果、ねじ70(図8参照)にトルクが加わらない。
よって、歯科用トルクレンチ1へのトルクの加え方に応じてねじ70(図8参照)にトルクが加わらないようにし得る。爪部332の係合面332bがある方向(図13中、工具60を中心として時計回り)にトルクが加わると、爪部332と工具60とが係合して工具60を回転させ、工具60を介してねじ70にトルクが加えられる。一方、爪部332の傾斜面332aがある方向(図16中、工具60を中心として時計回り)にトルクが加わると、爪部332と工具60とが非係合となって、歯科用トルクレンチ1が空転し、ねじ70にトルクが加えられない。このように、歯科用トルクレンチ1は、爪部332の動作による、いわゆるラチェット機構(送り機能)を有する。
次に、歯科用トルクレンチ1のラチェット機構の反転手順を図14〜図16を用いて説明する。この説明では、初期状態は、爪部332の向きが図2に示す方向である。この状態では、歯科用トルクレンチ1は工具60を図14〜図16中の時計回り方向に回動可能となっている。
まず、図14に示すように、主軸30の摘み部31(図2参照)を摘まんで主軸30の軸方向であって頭部11と反対側(−X軸方向側)に主軸30を引っ張り、爪部332の先端部が収容部113内に突出しない状態とする。このとき、コイルばね14は、摘み部31の引張力によって収縮しており、ピン33の突起部333は、頭部11の口径拡大部1122b内に移動している。
次に、図15に示すように、摘み部31(図2参照)を、主軸30のX軸回りに例えば約180°回動する。主軸30の回転に伴い、ピン33もX軸回りに例えば約180°回転することで、頭部11の口径拡大部1122bに対する、ピン33の突起部333の相対位置が180°回転する。
摘み部31(図2参照)を引っ張ること止めて、主軸30の引張りを解くと、図16に示すように、主軸30にはコイルばね14によって主軸30を頭部11側(+X軸方向側)に付勢する付勢力が作用する。そのため、ピン33の突起部333は、頭部11の第1切り込み部1161に嵌合する。主軸30の爪部332の先端部は、図13の状態から例えば約180°回転した向きで開口114から収容部113に押し出され、工具頭部62の外周面に押し付けられる。
この状態で、歯科用トルクレンチ1を工具60に対して回動し、爪部332の先端部を工具頭部62の溝623上に位置させる。溝623上に位置した爪部332の先端部は、コイルばね14の付勢力によってこの溝623に押し込まれる。この状態では、歯科用トルクレンチ1は工具60を図面の反時計回り方向に回動可能に切り替わり、ラチェット機構が反転される。
このように、歯科用トルクレンチ1は、ピン33のピン本体331に突起部333を備え、頭部11の接続部112の挿入部1122には第1切り込み部1161を設け、頭部11の挿入部1122の溝部1122aにCリング13を設けている。突起部333を第1切り込み部1161に挿入すると、頭部11と胴部12とが装着されている状態の時には、溝部1122aに設けたCリング13が嵌合部121の内周面を押圧することで、頭部11と胴部12とがロックされている。そのため、頭部11を胴部12から引き離す方向に力が胴部12に加わり、Cリング13が撓もうとしても、突起部333がCリング13の内周面を押圧し、突起部333がCリング13の開口が閉じるのを抑えるため、Cリング13が撓むことができない。よって、接続部112の挿入部1122が胴部12の嵌合部121から抜けるのを抑制できる。したがって、頭部11と胴部12との装着時には、頭部11と胴部12との脱離が生じるのを抑制でき、頭部11と胴部12との装着状態を安定して維持できる。
また、頭部11と胴部12とを脱離する時には、主軸30を引いてピン33を回転させることで突起部333は第1切り込み部1161から引き出せる。頭部11を胴部12から引き離す方向に力が胴部12に加わると、Cリング13が撓もうとした際、Cリング13の開口は閉じれるため、Cリング13は撓むことができる。そのため、接続部112の挿入部1122は胴部12の嵌合部121から容易に引き抜くことができる。よって、頭部11と胴部12との装着状態を維持する必要がない時には、これらの脱離を容易に行うことができる。
よって、歯科用トルクレンチ1は、頭部11と胴部12とが装着されている時には、その装着状態を安定して維持できると共に、頭部11と胴部12との脱離時には、これらを容易に脱離できる。したがって、歯科用トルクレンチ1は、操作性が良いため、インプラント治療での作業性を向上させることができる。
歯科用トルクレンチ1は、頭部11に第1切り込み部1161を設け、ピン33に突起部333を設けるだけであるため、容易に加工できる。また、加工が容易であるため、製造コストを低減できる。さらに、頭部11と胴部12とを分離することで、突起部333や第1切り込み部1161等を容易に清掃できるため、清浄性を向上できる。
歯科用トルクレンチ1は、挿入部1122の側面に、周方向にわたって形成されたCリング13を収容する溝部1122aを形成し、溝部1122aに第1切り込み部1161を設けている。これにより、Cリング13を溝部1122aで安定して保持できるので、ピン33の挿脱を繰り返し行っても、Cリング13の位置の変動を抑えることができる。また、溝部1122aでCリング13を保持させることで、突起部333を第1切り込み部1161に挿入した際に、突起部333はより確実にCリング13の撓みを抑えることができる。
歯科用トルクレンチ1は、挿入部1122の、ピン33が挿入される他端部に口径拡大部1122bを備え、溝部1122aに位置する挿入部1122の内周面と口径拡大部1122bの内周面との間に段差1122cを形成している。ピン33を引いた際、段差1122cで突起部333の先端を引っ掛けることができるため、ピン33の引いた状態を維持できる。また、突起部333のピン本体331から径方向への高さは、口径拡大部1122bの内周面とピン本体331との距離よりも低いので、口径拡大部1122bで突起部333をピン33と共に軸回りに回転させることができる。これにより、ピン33を引く力を軽減できると共に、コイルばね14の負担を軽減できる。さらに、口径拡大部1122bは、挿入部1122の他端部に設けられることで、突起部333を第1切り込み部1161に挿入しない時には、ピン33の突起部333を口径拡大部1122bの位置まで引き抜けば良いため、作業が易くなる。
歯科用トルクレンチ1は、挿入部1122の口径拡大部1122bの側面に第2切り込み部1162を設けている。第2切り込み部1162は第1切り込み部1161と連通しているため、第2切り込み部1162を介して、第1切り込み部1161への突起部333の挿入及び引き抜きがし易くなる。
歯科用トルクレンチ1は、ピン33に、ピン本体331の頭部11とは反対側の端部に拡大部334を備える。拡大部334の外径は、径方向の大きさがピン本体331の外径よりも大きく、口径拡大部1122bの内径よりも小さく形成されている。ピン33が拡大部334を備えることで、突起部333を第1切り込み部1161に挿入した際、ピン本体331の端部と挿入部1122との隙間が減らせるので、挿入部1122とピン33との連結を安定させることができる。
歯科用トルクレンチ1は、ピン33がピン本体331の先端に爪部332を備えるので、頭部11に露出して工具60に一方向に回転力を伝達できるので、工具60に一方向にのみ回転させることでき、逆回転を防げる。また、歯科用トルクレンチ1は、ピン33を第1切り込み部1161から抜き出して例えば約180°回転するだけで、爪部332の向きを容易かつ確実に切り替えることができるので、ラチェット機構の反転を容易にできる。
変形例を説明する。本実施形態では、突起部333の先端は、ピン33の長手方向(Y軸方向)から見たとき、円弧状に形成されていてもよいし、角に丸みを有していてもよい。また、突起部333の先端は、ピン33の軸方向視において台形状、三角状に形成されていてもよい。
本実施形態では、突起部333の数は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
本実施形態では、胴部12が円筒状の部材である構成を例示したが、胴部12は主軸30を内包できれば円筒状以外でもよい。例えば、胴部12はその軸方向視において断面が多角形状の筒体でもよい。また、胴部12は完全な筒状ではなく、軸方向(X軸方向)に沿って隙間が形成されていてもよい。
本実施形態では、胴部12の嵌合部121の外径が他の部位の外径よりも大きい構成を例示したが、他の部位と略同一径でもよい。
本実施形態では、主軸30が円柱状の部材である構成を例示したが、例えば断面が多角形状など円柱状以外でもよい。
本実施形態では、溝部1122aから係止部111側とは反対方向の端部に形成される第2切り込み部1162は、なくてもよい。
本実施形態では、頭部11の接続部112を胴部12の嵌合部121に固定させる挟持部材としてCリング13を用いているが、挟持部材は挿入部1122を嵌合部121に嵌合させることができればよい。例えば、挟持部材は、Cリング13以外に、ピン33の軸方向視において所定の開口を有する多角形としてもよい。
以上の通り、本実施形態を説明したが、上記実施形態は、例として提示したものであり、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の組み合わせ、省略、置き換え又は変更等を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 歯科用トルクレンチ
10 本体
11 頭部
111 係止部
112 接続部
1122a 溝部
1122b 口径拡大部
1122c 段差
1121 当接部
1122 挿入部
113 収容部
114 開口
1161 第1切り込み部
1162 第2切り込み部
12 胴部
121 嵌合部
122 小径部
13 Cリング(挟持部材)
14 コイルばね
30 主軸
30a 一端部
30b 他端部
33 ピン
331 ピン本体
332 爪部
333 突起部
334 拡大部
34 爪部
50 目盛り部

Claims (6)

  1. 工具が連結される頭部、及び前記頭部に着脱可能に連結される筒状の胴部を備える本体と、
    前記胴部に挿入された状態で保持される主軸と、
    前記主軸の前記頭部側の一端部に設けられ、前記主軸の軸方向に延在するピンと、
    を有する歯科用トルクレンチであって、
    前記胴部の内部空間に挿入される、前記頭部の挿入部に、前記挿入部の外周面と前記胴部の内周面との間に挟持可能に設けられ、前記ピンの軸方向視において所定の開口を有する挟持部材を備え、
    前記ピンのピン本体の側面には、前記ピン本体の径方向に突出する突起部を少なくとも1つ設け、
    前記挿入部の側面には、前記突起部が挿脱可能に形成された第1切り込み部を設け、
    前記頭部と前記胴部とを連結させる際には、前記突起部と前記第1切り込み部とが係合しない状態で前記ピンを前記挿入部に挿入して、前記挿入部の外周面と前記胴部の内周面との間に前記挟持部材を挟持させ、前記第1切り込み部と前記突起部とを係合させることで、前記頭部と前記胴部とがロックされる歯科用トルクレンチ。
  2. 前記挿入部は、その側面に、周方向にわたって形成された、前記挟持部材を収容する溝部を有し、
    前記溝部に前記第1切り込み部が設けられる請求項1に記載の歯科用トルクレンチ。
  3. 前記挿入部は、前記ピンが挿入される他端部に、内径が前記溝部に位置する前記挿入部の内径よりも大きい口径拡大部を備え、
    前記溝部に位置する前記挿入部の内周面と前記口径拡大部に位置する前記挿入部の内周面との間に段差が形成される請求項2に記載の歯科用トルクレンチ。
  4. 前記口径拡大部の側面に、前記第1切り込み部と連通する第2切り込み部が形成される請求項3に記載の歯科用トルクレンチ。
  5. 前記ピンは、前記ピン本体の前記頭部とは反対側の端部に、径方向の大きさが前記ピン本体よりも大きく、前記口径拡大部よりも小さい拡大部を備える請求項3又は4に記載の歯科用トルクレンチ。
  6. 前記ピンは、前記ピン本体の先端に、前記頭部に露出して前記工具に一方向に回転力を伝達する爪部を備える請求項1〜5の何れか1項に記載の歯科用トルクレンチ。
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