JP2020047476A - 荷電粒子ビームシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】荷電粒子ビーム装置において、簡易な構成で放電が起こった位置を検出する。【解決手段】荷電粒子ビーム装置101と検出回路114とを備えた荷電粒子ビームシステムである。荷電粒子ビーム装置101は第1の共振周波数を有する第1のアンテナ102と第2の共振周波数を有する第2のアンテナ103を有する。検出回路114は第1のフィルタ107を通過した後の信号の第1の振幅を検出する第1の振幅検出部110と第2フィルタ108を通過した後の信号の第2の振幅を検出する第2の振幅検出部11と、第1の振幅と第2の振幅とを比較する振幅比較部113とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、荷電粒子ビームシステムに関する。
荷電粒子装置では、高電圧部分や高電圧帯電した部分があり、その部分から他の部分に放電が起こることがある。多数回の放電が蓄積すると、荷電粒子装置に影響を与えることがある。このため、荷電粒子装置では、どこで放電が起こったか検出する必要がある。
例えば、特許文献1及び特許文献2には、放電が起こった位置を検出する技術が記載されている。
特開2006−250870号公報(特許4450749号) 特開2010−085386号公報(特許5306802号)
しかし、特許文献1、2には、荷電粒子ビーム装置において、多数回の放電が蓄積すると装置に影響を与えることがあるので放電が起こった位置を検出する必要があるという荷電粒子ビーム装置に特有な課題及びその解決手段については言及されていない。
また、特許文献1の構成では、高精度な局部発振器が必要となりコストが高くなる。また、特許文献2の構成では、高速なアナログデジタル変換器が必要となりコストが高くなる。
本発明の目的は、荷電粒子ビーム装置において、簡易な構成で放電が起こった位置を検出することにある。
本発明の一態様の荷電粒子ビームシステムは、荷電粒子ビーム装置と、前記荷電粒子ビーム装置に接続された検出回路とを備えた荷電粒子ビームシステムであって、前記荷電粒子ビーム装置は、第1の共振周波数を有する第1のアンテナと、前記第1の共振周波数とは異なる第2の共振周波数を有する第2のアンテナと有し、前記検出回路は、前記第1アンテナ及び前記第2のアンテナが受信したアンテナ信号を増幅する増幅部と、前記増幅部で増幅した信号から前記第1アンテナの前記第1の共振周波数の信号を通過させる第1のフィルタと、前記増幅部で増幅した信号から前記第2アンテナの前記第2の共振周波数の信号を通過させる第2のフィルタと、前記第1のフィルタを通過した後の信号の第1の振幅を検出する第1の振幅検出部と、前記第2フィルタを通過した後の信号の第2の振幅を検出する第2の振幅検出部と、前記第1の振幅検出部で検出された前記第1の振幅と前記第2の振幅検出部で検出された前記第2の振幅とを比較する振幅比較部とを有することを特徴とする。
本発明の一態様の荷電粒子ビームシステムは、荷電粒子ビーム装置と、前記荷電粒子ビーム装置に接続された検出回路とを備えた荷電粒子ビームシステムであって、前記荷電粒子ビーム装置は、第1の共振周波数を有する第1のアンテナと、前記第1の共振周波数とは異なる第2の共振周波数を有する第2のアンテナと有し、前記検出回路は、前記第1アンテナ及び前記第2のアンテナが受信したアンテナ信号を増幅する増幅部と、前記増幅部で増幅した信号から前記第1アンテナの前記第1の共振周波数の信号を通過させる第1のフィルタと、前記増幅部で増幅した信号から前記第2アンテナの前記第2の共振周波数の信号を通過させる第2のフィルタと、前記第1のフィルタを通過した後の信号の第1の振幅を検出する第1の振幅検出部と、前記第2フィルタを通過した後の信号の第2の振幅を検出する第2の振幅検出部と、予め複数の放電位置ごとに、前記荷電粒子ビーム装置内で放電が起きたときの前記第1アンテナの前記第1の振幅及び前記第2アンテナの前記第2の振幅に対応する第1の放電電圧パターンを作成して記憶する記憶部と、前記第1の振幅検出部で実際に検出された前記第1の振幅と前記第2の振幅検出部で実際に検出された前記第2の振幅とから成る放電時の実測放電電圧パターンと、前記記憶部に予め記憶された複数の前記第1の放電電圧パターンとを前記放電位置ごとに比較し、実際に放電が発生した放電発生位置を判定する放電位置判定部とを有することを特徴とする。
本発明の一態様によれば、荷電粒子ビーム装置において、簡易な構成で放電が起こった位置を検出することができる。
実施例1に係る荷電粒子ビームシステムの構成例を示す図である。 放電電磁波の周波数スペクトルを示す図である。 放電電磁波と各アンテナ受信信号の周波数スペクトルを示す図である。 放電電磁波と各アンテナ受信信号の周波数スペクトルを示す図である。 放電電磁波と各アンテナ受信信号の周波数スペクトルを示す図である。 信号混合部の構成例を示す図である。 振幅検出部の構成例を示す図である。 実施例2に係る荷電粒子ビームシステムの構成例を示す図である。 放電電磁波と各アンテナ受信信号の周波数スペクトルを示す図である。 放電電磁波と各アンテナ受信信号の周波数スペクトルを示す図である。 実施例3に係る荷電粒子ビームシステムの構成例を示す図である。 放電位置ごとの各アンテナにおける検出電圧パターンの表の例を示す図である。 放電位置の例を示す図である。 測定された検出電圧パターンの表の例を示す図である。 実施例4に係る荷電粒子ビームシステムの構成例を示す図である。 放電位置ごとの各アンテナにおける検出電圧パターンの表の例を示す図である。 ステージ上で放電が起きたときの移動ステージ座標ごとの検出電圧パターンの表の例を示す図である。 測定された検出電圧パターンの表の例を示す図である。 実施例3に係る放電位置検出のフロー例を示す図である。 実施例4に係る放電位置検出のフロー例を示す図である。
以下、図面を用いて実施例について説明する。
図1を参照して、実施例1に係る荷電粒子ビームシステムの構成例について説明する。
図1に示すように、実施例1に係る荷電粒子ビームシステムは、荷電粒子ビーム装置101と荷電粒子ビーム装置101に接続された検出回路114とを備える。
荷電粒子ビーム装置101は、高域共振アンテナ102、中域共振アンテナ103、低域共振アンテナ104、各アンテナの信号を混合する信号混合部105、荷電粒子ビーム照射対象物を載せて装置内を移動する移動ステージ120を有する。
検出回路114は、信号を増幅する増幅部106、増幅された信号を高域共振アンテナ102、中域共振アンテナ103及び低域共振アンテナ104の共振周波数帯に対応してそれぞれ信号を分ける高域通過フィルタ107、中域通過フィルタ108及び低域通過フィルタ109を有する。
検出回路114は、更に、高域通過フィルタ107、中域通過フィルタ108及び低域通過フィルタ109を通過した後の信号振幅をそれぞれ検出する振幅検出部110、振幅検出部111及び振幅検出部112を有する。
検出回路114は、更に、振幅検出部110、振幅検出部111及び振幅検出部112の検出結果を比較し検出処理を行う振幅比較部113を有する。
次に、放電が起きたときの検出動作を説明する。
放電が起きると、高域共振アンテナ102、中域共振アンテナ103及び低域共振アンテナ104は、放電により発生した電磁波を受信する。高域共振アンテナ102、中域共振アンテナ103及び低域共振アンテナ104は、共振周波数が異なり放電による電磁波周波数に対して感度をもつ周波数が異なる。
放電による電磁波は伝播距離が長くなるにつれ減衰し、振幅が小さくなるため、放電が起きた場所に最も近いアンテナでは他のアンテナより大きな振幅の信号を受信する。また、遠いアンテナでは他のアンテナより小さな振幅の信号を受信する。高域共振アンテナ102、中域共振アンテナ103及び低域共振アンテナ104の受信信号は信号混合部105により混合され検出回路114へと出力される。
検出回路114では、増幅部106が受信信号を増幅し、各周波数通過フィルタ107、108、109によりフィルタリングを行う。その後、振幅検出部110、111、112により振幅を検出し、振幅比較器113によって振幅の比較を行う。
前述の通り、放電が起きた場所に近いアンテナの共振周波数の振幅が最も大きくなるため、振幅比較部113の比較結果から最も大きな振幅の周波数に対応するアンテナの近くで放電が起きたと判定する。
ここで、図2Aに放電電磁波の周波数スペクトル3001を示す。放電電磁波は帯域を持った信号となる。図2Bに高域共振アンテナ102の位置における放電電磁波の周波数スペクトル3002と高域共振アンテナ102の受信信号3012を示す。
図2Cに中域共振アンテナ103の位置における放電電磁波の周波数スペクトル3003と中域共振アンテナ103の受信信号3013を示す。図2Dに低域共振アンテナ104の位置における放電電磁波の周波数スペクトル3004と低域共振アンテナ104の受信信号3014を示す。
高域共振アンテナ102の近くで放電が起きた場合には、高域共振アンテナ102における放電電磁波の周波数スペクトル3002の振幅が他の周波数スペクトル3003、3004に比べ最も大きい。
このため、高域共振アンテナ102の受信信号3012の振幅も中域共振アンテナ103及び低域共振アンテナ104の受信信号3013、3014に比べ最も大きくなる。振幅検出部110、111、112の出力値はこれらの受信信号振幅に対応する。このため、振幅比較部113は高域共振アンテナ102における振幅が最も大きいと判断し、高域共振アンテナ102の付近の位置で放電が起きたと検出する。
図3を参照して、信号混合部105の回路構成例について説明する。
図3に示すように、信号混合部105は、高域共振アンテナ102、中域共振アンテナ103及び低域共振アンテナ104につながる入力端子1、2、3と、高域共振アンテナ102、中域共振アンテナ103及び低域共振アンテナ104の共振周波数に対応する周波数を通過させアンテナ信号が他のアンテナに逆流させないよう動作する高域通過フィルタ1001、中域通過フィルタ1002及び低域通過フィルタ1003と、混合した信号を出力する出力端子から構成される。
図4を参照して、振幅検出部110、111、112の回路構成例について説明する。
図4に示すように、振幅検出部110、111、112は、検波回路の構成であり、信号の入力端子、ダイオード2001、抵抗2003、コンデンサ2002、出力端子から構成される。高周波かつ微小な振幅でも検波できるよう、ダイオード2001は高速かつ低Vであるものを使うことが望ましい。
このような構成とすることで、簡素な回路構成で放電が起きた位置を含めて放電を検出することができる。また、信号混合部105から検出回路114(検出基板)までの結線を1系統とすることができ、ケーブルの取り回しを簡素化かつ低コスト化できる。
なお、実施例1はアンテナ数を3個として示したが、個数に制約はなく他の個数であってもよい。その場合、信号混合部105、各フィルタ107、108、109、振幅検出部110、111、112の個数はアンテナ個数に対応した数とする。
また、放電信号は帯域のある周波数スペクトルを持つが、その帯域幅は限られているため、各アンテナのピーク周波数は近いほうが望ましい。
また、実施例1では、放電電磁波受信にアンテナを用いた例を示したが、電磁波を特定共振周波数で受信できれば移動ステージ120など荷電粒子ビーム装置101自体の構造物をアンテナとして用いてもよい。
また、実施例1では、アンテナ自体が急峻な共振特性をもつ例を示したが、緩やかな共振特性をもつアンテナを用いて、信号混合部105のフィルタカットオフ特性を急峻にして各アンテナの受信信号のピーク周波数に違いを持たせてもよい。
図5を参照して、実施例2に係る荷電粒子ビームシステムの構成例について説明する。
実施例2に係る荷電粒子ビームシステムは、荷電粒子ビーム装置201と、荷電粒子ビーム装置201に接続された検出回路214とを備える。
図5に示すように、荷電粒子ビーム装置201は、高域共振アンテナ202及び低域共振アンテナ203、高域共振アンテナ202及び低域共振アンテナ203の信号を混合する信号混合部105及びアース接続部209を有する。
検出回路214は、信号を増幅する増幅部106、増幅された信号を周波数帯ごとに分ける高域通過フィルタ204及び低域通過フィルタ205、高域通過フィルタ204及び低域通過フィルタ205を通過した後の信号振幅を検出する振幅検出部206、207、振幅検出部206、207の検出結果を比較し検出処理を行う振幅比較部208を有する。
次に、放電が起きたときの検出動作を説明する。
放電が起きた場所によって放電により発生する電流が流れる経路が変化する。図5中の放電箇所1で放電が起きた場合は、放電電流は放電箇所1からアース接続部209に向かって放電経路1を通って電流が流れる。また、放電箇所2で放電が起きた場合は、放電箇所2からアース接続部209に向かって放電経路2を通って電流が流れる。
電流が流れる経路長によって放電による電磁波のピーク周波数が変化することがわかっており、経路が短い場合はピーク周波数が高く、長い場合はピーク周波数は低くなる。このことから、経路が長い場合は低い共振周波数をもつアンテナで受信振幅が大きくなり、経路が短い場合は高い共振周波数をもつアンテナで受信振幅が大きくなる。
図6Aに、電流経路が短い場合の放電電磁波の周波数スペクトル4001、低域共振アンテナ203の受信信号の周波数スペクトル4002、高域共振アンテナ202の受信信号周波数スペクトル4003の例を示す。
図6Aに示すように、電流経路が短いと放電電磁波4001のピーク周波数が高くなるため、高域共振アンテナ202の受信信号4003の振幅の方が低域共振アンテナ203の受信信号4002よりも大きくなる。
図6Bに、電流経路が長い場合の放電電磁波の周波数スペクトル4011、低域共振アンテナ203の受信信号の周波数スペクトル4012、高域共振アンテナ202の受信信号周波数スペクトル4013の例を示す。
図6Bに示すように、電流経路が長いと放電電磁波4011のピーク周波数が低くなるため、低域共振アンテナ203の受信信号4012の振幅の方が高域共振アンテナ202の受信信号4013よりも大きくなる。
このことから、それぞれのアンテナ受信信号の振幅を高域通過フィルタ204及び低域通過フィルタ205を通過した後の振幅検出部206、207により検出し比較を行うことで、放電電流の経路長がわかり放電箇所を検出できる。
実施例2によれば、簡素で低コストの回路構成で放電位置を検出することができる。実施例2の構成は放電が起こる箇所の数が限定されているときに特に有用である。
また、実施例2では、共振周波数が高いアンテナと低いアンテナを隣接して配置することが望ましい。なお、実施例2ではアンテナ数を2個としたが、それ以外の複数本を使う構成であってもよい。
図7を参照して、実施例3に係る荷電粒子ビームシステムの構成例について説明する。
実施例3に係る荷電粒子ビームシステムは、荷電粒子ビーム装置301と、荷電粒子ビーム装置301に接続された検出回路314とを備える。
荷電粒子ビーム装置301は、共振周波数がそれぞれ異なる高域共振アンテナ302、高域と中域の間の次高域共振アンテナ303、中域共振アンテナ304、中域と低域の間の次低域共振アンテナ305、低域共振アンテナ306、各アンテナの信号を混合する信号混合部307及び荷電粒子ビーム照射対象物を載せて荷電粒子ビーム装置301内を移動する移動ステージ320を有する。
検出回路314は、信号を増幅する増幅部308、増幅された信号を各アンテナ共振周波数に対応する周波数ごとに分けるためのそれぞれ特性が異なる高域通過フィルタ、次高域通過フィルタ、中域通過フィルタ、次低域通過フィルタ及び低域通過フィルタから構成されるフィルタ群309、各フィルタ通過後の信号振幅を検出しフィルタと同数でそれぞれが同じ回路構成の振幅検出部から構成される振幅検出部群310、各振幅検出部の検出結果から放電位置を判定する放電位置判定部315及び検出電圧パターンを記憶しておく記憶部316を有する。
アンテナは荷電粒子ビーム装置301の内部に設置する必要はなく、実施例3では一例として、高域共振アンテナ302、次高域共振アンテナ303及び中域共振アンテナ304は荷電粒子ビーム装置301の内部に設置する。また、次低域共振アンテナ305及び低域共振アンテナ306は荷電粒子ビーム装置301の外部に設置する。
次に、放電が起きたときの検出動作を説明する。
予め、図8Bに示す位置1において人為的に放電を起こし、高域共振アンテナ302、高域と中域の間の次高域共振アンテナ303、中域共振アンテナ304、中域と低域の間の次低域共振アンテナ305及び低域共振アンテナ306で信号を受信する。そして、受信後の振幅検出部群310で検出した電圧振幅を測定する。
このときの各アンテナ位置における検出電圧をV11,V12,V13,V14,V15とする。さらに、これら電圧の平均値を
1A=(V11+V12+V13+V14+V15)/5
として求める。
各検出電圧を平均値V1Aで割り正規化検出電圧を
N11=V11/V1A,VN12=V12/V1A
N13=V13/V1A
N14=V14/V1A
N15=V15/V1A
として求める。
これらの正規化検出電圧VN11,VN12,VN13,VN14,VN15を検出電圧パターンとして記憶部316に記憶させる。位置2と位置3においても同様の処理を行い、位置2における検出電圧パターンVN21,VN22,…と位置3における検出電圧パターンVN31,VN32,…を求め記憶部316に記憶させる。ここで、記憶部316に記憶させる正規化検出電圧パターンの例を図8Aに示す。
図11を参照して、放電を検出するときの放電位置の検出動作について説明する。
放電が起きた位置により、各アンテナ302〜306までの電磁波の伝播経路や距離が変化する。このため、各アンテナ302〜306の位置における検出電圧パターンが異なることを利用する。
まず、振幅検出部群310の振幅検出部から電圧出力がない場合(S101 No)は、放電位置判定部315は放電がないと判定し、電圧出力があるまで待ち状態となる。
電圧出力がある場合は、放電が起きたと判定し(S101 Yes)、振幅検出部群310で測定された電圧振幅を各アンテナ302〜306に対応づけて,Vm1,Vm2,Vm3,Vm4,Vm5としてこれらの値から正規化検出電圧を計算する(S102)。
平均値を
mA=(Vm1+Vm2+Vm3+Vm4+Vm5)/5
として求める。
正規化検出電圧を
Nm1=Vm1/VmA
Nm2=Vm2/VmA
Nm3=Vm3/VmA
Nm4=Vm4/VmA
Nm5=Vm5/VmA
として求める。これらの正規化検出電圧を測定された検出電圧パターンとする。図8Cに測定された検出電圧パターンの例を示す。
次に、測定された検出電圧パターンと、位置1、位置2、位置3における検出電圧パターンの比較をする(S103)。例として、各アンテナ302〜306ごとに正規化検出電圧の差をとり、その絶対値の和を総残差値とし比較の指標とする。
そして、測定された検出電圧パターン(図8C参照)と位置1における検出電圧パターン(図8A参照)を比較する。
総残差値Eは、
=|VN11−VNm1|+|VN12−VNm2|+|VN13−VNm3|+|VN14−VNm4|+|VN15−VNm5
から計算される。
同様に、測定された検出電圧パターン(図8C参照)と位置2における検出電圧パターン(図8A参照)の総残差値Eと、測定された検出電圧パターン(図8C参照)と位置2における検出電圧パターン(図8A参照)の総残差値Eを計算し、最も値が小さいときの位置を放電位置として判定する(S104)。図8Aと図8Cの値から計算するとE=4,E=2.75,E=0.38と求まり、位置3で放電が起きたと判定する。
つまり、S104では、S103での比較の結果、測定された検出電圧パターン(図8C参照)に最も近い検出電圧パターン(図8A参照)に該当する位置で放電が起きたと判定する。
このように、予め複数の放電位置(図8Aの位置1、位置2、位置3)ごとに、荷電粒子ビーム装置301内で放電が起きたときの各アンテナ302〜306の振幅に対応する第1の放電電圧パターン(図8A参照)を作成して記憶部316に記憶しておく。
放電位置判定部315は、振幅検出部群310の第1の振幅検出部で実際に検出された第1の振幅と第2の振幅検出部で実際に検出された第2の振幅とから成る放電時の実測放電電圧パターン(図8C参照)と、記憶部316に予め記憶された複数の第1の放電電圧パターン(図8A参照)とを放電位置(図8Aの位置1、位置2、位置3)ごとに比較し、実際に放電が発生した放電発生位置を判定する。
この際、放電位置判定部315は、実測放電電圧パターン(図8C参照)と第1の放電電圧パターン(図8A参照)とを放電位置(図8Aの位置1、位置2、位置3)ごと比較し、最も電圧パターンが近似している放電位置を放電発生位置として判定する。
これにより、放電位置とアンテナの間に遮蔽物がある場合や放電位置とアンテナの間に複雑な伝播経路がある場合でも、放電位置の検出をより正確に行うことができる。
また、荷電粒子ビーム装置301内が真空である場合、アンテナの材質を真空対応にする必要がありコストがかかる。これに対して、実施例3の構成では、アンテナは、荷電粒子ビーム装置301の外部に設置しても放電位置を検出できる。このため、コストを低くすることができる。
また、形状が異なる荷電粒子ビーム装置301が複数種ある場合であっても、形状ごとに検出電圧パターンの表を作成すれば、様々な形状の装置に対応することができる。
なお、実施例3では、アンテナ数を5個としたが、それ以外の複数本を使う構成であってもよい。また、実施例3では放電位置を位置1〜3の3つの位置としたが、位置の数は2つでも4以上であってもよい。
また、実施例3では、検出電圧パターンの値は検出電圧の平均値で正規化した値を用いたが他の計算により算出した値でも良い。さらに、パターンの比較に各アンテナに対応する正規化検出電圧の差の絶対値の総和を指標として用いたが、他の値を指標とした比較でも良い。
図9を参照して、実施例4に係る荷電粒子ビームシステムの構成例について説明する。
実施例4に係る荷電粒子ビームシステムは、荷電粒子ビーム装置401と、荷電粒子ビーム装置401に接続された検出回路314と、移動ステージ制御部430とを備える。移動ステージ制御部430は、荷電粒子ビーム装置401と検出回路314に接続されている。
実施例4は、実施例3に加えて移動ステージ320のX、Y座標のデータを加えて放電位置判定を行う。実施例3の構成に加えて、荷電粒子ビーム装置401は、移動ステージ320をX軸とY軸方向に移動制御しその座標位置を放電位置判定部315に出力する移動ステージ制御部430を備える。
まず、実施例3と同様に、予め図8B内に示す位置1、2、3のそれぞれにおいて人為的に放電を起こし、高域共振アンテナ302、高域と中域の間の次高域共振アンテナ303、中域共振アンテナ304、中域と低域の間の次低域共振アンテナ305及び低域共振アンテナ306で信号を受信する。そして、検出電圧パターンを求め記憶部316に記憶させる。検出電圧パターンを求める計算式も実施例3と同様にする。検出電圧パターンの例を図10Aに示す。
次に、移動ステージ320のX軸、Y軸座標を変えながら、移動ステージ320上で人為的に放電を起こし、高域共振アンテナ302、高域と中域の間の次高域共振アンテナ303、中域共振アンテナ304、中域と低域の間の次低域共振アンテナ305及び低域共振アンテナ306で信号を受信する。そして、検出電圧パターンを求め、移動ステージ320の座標情報と共に記憶部316に記憶させる。移動ステージ430上で放電が起きたときの検出電圧パターンの例を図10Bに示す。
次に、図12を参照して、放電を検出するときの放電位置の検出動作について説明する。
まず、振幅検出部群310の振幅検出部から電圧出力がない場合(S201 No)は、放電位置判定部315は放電がないと判定し、電圧出力があるまで待ち状態となる。電圧出力がある場合は、放電が起きたと判定する(S201 Yes)。
放電が起きたと判定した場合には、振幅検出部群310で測定された電圧振幅を高域共振アンテナ302、高域と中域の間の次高域共振アンテナ303、中域共振アンテナ304、中域と低域の間の次低域共振アンテナ305及び低域共振アンテナ306に対応づけて,Vm1,Vm2,Vm3,Vm4,Vm5としてこれらの値から実施例3と同様に正規化検出電圧を計算し、測定された検出電圧パターンとする(S202)。ここで、図10Cに測定された検出電圧パターンの例を示す。
次に、放電位置判定部315は、放電が起きたときの移動ステージ320のX、Y座標を移動ステージ制御部430から取得し、記憶部316に記憶されている図10Bの表から最も近いX、Y座標に該当する移動ステージ320上で放電が起きたときの検出電圧パターンを読み出す(S203)。
測定された検出電圧パターン(図10C参照)と、位置1、位置2、位置3における検出電圧パターン(図10A)および、S203で読み出した移動ステージ320上で放電が起きたときの検出電圧パターン(図10B参照)とを比較する(S204)。
S204での比較の結果、測定された検出電圧パターン(図10C参照)に最も近い検出電圧パターンに該当する位置で放電が起きたと判定する(S205)。
以上まとめると、まず予め複数の放電位置(図10Aの位置1、位置2、位置3)ごとに、荷電粒子ビーム装置401内で放電が起きたときの各アンテナ302〜306の振幅に対応する第1の放電電圧パターン(図10A参照)を作成して記憶部316に記憶しておく。
さらに、予め移動ステージ制御部430を用いて、移動ステージ320の複数の位置座標ごとに、移動ステージ320上で放電が起きたときの各アンテナ302〜306の振幅に対応する第2の放電電圧パターン(図10B参照)を作成して記憶部316に記憶しておく。
放電位置判定部315は、振幅検出部群310の第1〜5の振幅検出部で実際に検出された第1〜5の振幅から成る放電時の実測放電電圧パターン(図10C参照)と、記憶部316に予め記憶された複数の第1の放電電圧パターン(図10A参照)および放電時の移動ステージ座標に対応した第2の放電電圧パターン(図10B参照)とを放電位置(図10Aの位置1、位置2、位置3の放電電圧パターン、および、図10Bの放電時の移動ステージ座標に対応する放電電圧パターン)ごとに比較し、実際に放電が発生した放電発生位置を判定する。
この際、放電位置判定部315は、実測放電電圧パターン(図10C参照)と第1の放電電圧パターン(図10A参照)および放電時の移動ステージ座標に対応した第2の放電電圧パターン(図10B参照)とを放電位置(図10Aの位置1、位置2、位置3の放電電圧パターン、および、図10Bの放電時の移動ステージ座標に対応する放電電圧パターン)ごとに比較し、最も電圧パターンが近似している放電位置を放電発生位置として判定する。
上述のように、S201 Yesにて放電が起きたと判定した後、S202として測定された検出電圧パターンを計算し図10Cに示す値を得る。そして、S203にて放電が起きたときの移動ステージ320の座標を取得する。例えば、X座標は5、Y座標は0であった場合、図10Bに示すように、移動ステージ320上で放電が起きたときの検出電圧パターンは、VNS1(5,0)=1.33,VNS2(5,0)=0.67,VNS3(5,0)=1.67,VNS4(5,0)=0.67,VNS5(5,0)=0.67として取得する。
その後、S204でS202において計算した測定された検出電圧パターンと図10Aに該当する各位置の検出電圧パターン及びS203で読み出した移動ステージ320の位置座標に対応する検出電圧パターンとを比較する。
実施例3と同様に、アンテナごとに正規化検出電圧の差をとり、その絶対値の和を総残差値として比較の指標にする。測定された検出電圧パターンと位置1,2,3のパターンとの総残差値をそれぞれE,E,E,ステージ上の検出電圧パターンとの総残差値Eとする。そして、実施例3と同様に計算すると、E=2.82,E=0.96,E=3.02,E=0.46と求まり、値を比較するとEが最も小さいことから移動ステージ320上で放電が起きたと判断する(S205)。
実施例4によれば、移動ステージ320の座標の情報を加えることで、荷電粒子ビーム装置401内で移動する移動ステージ320上の放電においても位置を検出できる。
なお、実施例4では移動ステージ320を例として説明したが、例えば、試料を運ぶアームなど他の荷電粒子ビーム装置401内を動く構造物において同様の処理を行っても良い。
101…荷電粒子ビーム装置
102…高域共振アンテナ
103…中域共振アンテナ
104…低域共振アンテナ
105…信号混合部
106…増幅部
107…高域通過フィルタ
108…中域通過フィルタ
109…低域通過フィルタ
110、111、112…振幅検出部
113…振幅比較部
114…検出回路
120…移動ステージ
315…放電位置判定部
316…記憶部
430…移動ステージ制御部

Claims (11)

  1. 荷電粒子ビーム装置と、前記荷電粒子ビーム装置に接続された検出回路とを備えた荷電粒子ビームシステムであって、
    前記荷電粒子ビーム装置は、
    第1の共振周波数を有する第1のアンテナと、
    前記第1の共振周波数とは異なる第2の共振周波数を有する第2のアンテナと、有し、
    前記検出回路は、
    前記第1アンテナ及び前記第2のアンテナが受信したアンテナ信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部で増幅した信号から前記第1アンテナの前記第1の共振周波数の信号を通過させる第1のフィルタと、
    前記増幅部で増幅した信号から前記第2アンテナの前記第2の共振周波数の信号を通過させる第2のフィルタと、
    前記第1のフィルタを通過した後の信号の第1の振幅を検出する第1の振幅検出部と、
    前記第2フィルタを通過した後の信号の第2の振幅を検出する第2の振幅検出部と、
    前記第1の振幅検出部で検出された前記第1の振幅と前記第2の振幅検出部で検出された前記第2の振幅とを比較する振幅比較部と、
    を有することを特徴とする荷電粒子ビームシステム。
  2. 前記荷電粒子ビーム装置は、
    前記第1アンテナ及び前記第2のアンテナが受信した前記アンテナ信号を混合する信号混合部を更に有し、
    前記信号混合部は、ケーブルを介して前記検出回路に接続され、
    前記増幅部は、
    前記信号混合部で混合された前記アンテナ信号を、前記ケーブルを介して受信することを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビームシステム。
  3. 前記第1アンテナ又は前記第2のアンテナとして、前記荷電粒子ビーム装置を構成する構造物を用いることを特徴とする請求項1に記載の荷電粒子ビームシステム。
  4. 前記荷電粒子ビーム装置を構成する構造物として、照射対象物を載せて装置内を移動する移動ステージを用いることを特徴とする請求項3に記載の荷電粒子ビームシステム。
  5. 前記第1アンテナは、第1の放電電流経路に対応した前記第1の共振周波数を有し、
    前記第2アンテナは、前記第1の放電電流経路とは異なる第2の放電電流経路に対応した前記第2の共振周波数を有することを特徴とする請求項1に記載の荷電子ビームシステム。
  6. 前記荷電粒子ビーム装置は、アース接続部を更に有し、
    前記第1の放電電流経路の長さは、前記第2の放電電流経路の長さと異なり、
    第1の放電箇所で放電が起きた場合、放電電流は前記第1の放電箇所から前記アース接続部に向かって前記第1の放電電流経路を通って流れ、
    前記第1の放電箇所と異なる第2の放電箇所で放電が起きた場合、前記放電電流は前記第2の放電箇所から前記アース接続部に向かって前記第2の放電電流経路を通って流れることを特徴とする請求項5に記載の荷電粒子ビームシステム。
  7. 荷電粒子ビーム装置と、前記荷電粒子ビーム装置に接続された検出回路とを備えた荷電粒子ビームシステムであって、
    前記荷電粒子ビーム装置は、
    第1の共振周波数を有する第1のアンテナと、
    前記第1の共振周波数とは異なる第2の共振周波数を有する第2のアンテナと、有し、
    前記検出回路は、
    前記第1アンテナ及び前記第2のアンテナが受信したアンテナ信号を増幅する増幅部と、
    前記増幅部で増幅した信号から前記第1アンテナの前記第1の共振周波数の信号を通過させる第1のフィルタと、
    前記増幅部で増幅した信号から前記第2アンテナの前記第2の共振周波数の信号を通過させる第2のフィルタと、
    前記第1のフィルタを通過した後の信号の第1の振幅を検出する第1の振幅検出部と、
    前記第2フィルタを通過した後の信号の第2の振幅を検出する第2の振幅検出部と、
    予め複数の放電位置ごとに、前記荷電粒子ビーム装置内で放電が起きたときの前記第1アンテナの前記第1の振幅及び前記第2アンテナの前記第2の振幅に対応する第1の放電電圧パターンを作成して記憶する記憶部と、
    前記第1の振幅検出部で実際に検出された前記第1の振幅と前記第2の振幅検出部で実際に検出された前記第2の振幅とから成る放電時の実測放電電圧パターンと、前記記憶部に予め記憶された複数の前記第1の放電電圧パターンとを前記放電位置ごとに比較し、実際に放電が発生した放電発生位置を判定する放電位置判定部と、
    を有することを特徴とする荷電粒子ビームシステム。
  8. 前記放電位置判定部は、
    前記実測放電電圧パターンと前記第1の放電電圧パターンとを前記放電位置ごと比較し、最も電圧パターンが近似している放電位置を前記放電発生位置として判定することを特徴とする請求項7に記載の荷電子ビームシステム。
  9. 移動構造物の位置座標を制御する移動構造物制御部を更に有し、
    前記記憶部は、
    予め前記移動構造物制御部を用いて、前記移動構造物の複数の位置座標ごとに、前記移動構造物上で放電が起きたときの前記第1アンテナの前記第1の振幅及び前記第2のアンテナの前記第2の振幅に対応する第2の放電電圧パターンを作成して記憶しておき、
    前記放電位置判定部は、
    前記記憶部に予め記憶された複数の前記第2の放電電圧パターンから前記移動構造物の位置座標に対応するパターンを選び出し、前記パターンおよび前記第1の放電電圧パターンと、前記実測放電電圧パターンとをあわせて比較し、前記放電発生位置を判定することを特徴とする請求項7に記載の荷電粒子ビームシステム。
  10. 前記移動構造物は、照射対象物を載せて前記荷電子ビーム装置内を移動する移動ステージであり、
    前記移動構造物制御部は、
    前記移動ステージの移動を制御し、前記位置座標を前記放電位置判定部に出力する移動ステージ制御部により構成されることを特徴とする請求項9に記載の荷電粒子ビームシステム。
  11. 前記第1アンテナと前記第2のアンテナの少なくとも一つは、前記荷電子ビーム装置の外部に設置されていることを特徴とする請求項7に記載の荷電粒子ビームシステム。
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