JP2020047165A - 注意喚起報知装置、注意喚起報知方法、及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】注意喚起をより効果的に報知する。【解決手段】ドライブレコーダ10では、危険レベル設定部46が、道路環境特定部41によって特定された道路環境及び状態特定部45によって特定された状態に基づいて、走行中の危険レベルを設定する。このため、走行中の危険レベルを、車両Vの状態や運転者の状態に応じて設定することができる。これにより、現在の車両V状態や運転者状態が、危険度合い(緊急度合い)の高い状態のときには、走行中の危険レベルを高く設定することができる。しかも、設定された危険レベルに基づいて、報知部20が、運転者に対する注意喚起を、異なる形態で報知する。これにより、運転者において、報知された注意喚起の危険度合い(緊急度合い)を容易に認識することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、注意喚起報知装置、注意喚起報知方法、及びプログラムに関する。
下記特許文献1には、車両の走行環境(道路環境)に対応する運転メッセージを報知する運転操作支援装置が記載されている。具体的には、運転操作支援装置は、運転者の運転操作情報と、走行中の走行環境情報と、を対応付けした運転操作履歴情報を有している。そして、運転操作履歴情報から、運転操作の改善において考慮すべき運転操作の種別と、走行環境と、の組み合わせを特定して、気を付けるべき運転メッセージ(すなわち、注意喚起)を報知する。つまり、運転支援操作装置では、運転者の運転傾向から予測される注意喚起を報知するようになっている。
特開2012−212303号公報
しかしながら、上記運転支援操作装置は、運転者の運転傾向から予測される注意喚起を報知するものの、現在の運転者の状態や車両の状態に基づく注意喚起については考慮されていない。また、上記運転支援操作装置では、報知形態が一形態であるため、報知された注意喚起レベル(注意度合い)を、運転者において認識し難いという問題がある。以上により、上記運転支援操作装置では、運転者に対して注意喚起を効果的に報知するという点において改善の余地がある。そこで、本発明が解決しようとする課題には、上述した問題が一例として挙げられる。
本発明は、上述の一例として挙げられた問題に鑑みてなされたものであり、注意喚起をより効果的に報知することができる注意喚起報知装置、注意喚起報知方法、及びプログラムを提供することを主な目的とする。
請求項1に記載の発明は、走行中の道路環境を特定する道路環境特定部と、少なくとも車両の走行状態、車両の周辺状態、及び運転者の状態の何れか1つの状態を特定する状態特定部と、前記道路環境特定部によって特定された道路環境及び前記状態特定部によって特定された状態に基づいて、走行中の危険レベルを設定する設定部と、前記設定部によって設定された危険レベルに基づいて、運転者に対する注意喚起を異なる形態で報知する報知部と、を備えた注意喚起報知装置である。
請求項7に記載の発明は、道路環境特定部、状態特定部、設定部、及び報知部を備えた注意喚起報知装置における注意喚起報知方法であって、前記道路環境特定部が、走行中の道路環境を特定する第1工程と、前記状態特定部が、少なくとも車両の走行状態、車両の周辺状態、及び運転者の状態の何れか1つの状態を特定する第2工程と、前記設定部が、前記道路環境特定部によって特定された道路環境及び前記状態特定部によって特定された状態に基づいて、走行中の危険レベルを設定する第3工程と、前記報知部が、前記設定部によって設定された危険レベルに基づいて、運転者に対する注意喚起を異なる形態で報知する第4工程と、を備えた注意喚起報知方法である。
請求項8に記載の発明は、道路環境特定部、状態特定部、設定部、及び報知部を備えた注意喚起報知装置における注意喚起報知方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記道路環境特定部が、走行中の道路環境を特定する第1工程と、前記状態特定部が、少なくとも車両の走行状態、車両の周辺状態、及び運転者の状態の何れか1つの状態を特定する第2工程と、前記設定部が、前記道路環境特定部によって特定された道路環境及び前記状態特定部によって特定された状態に基づいて、走行中の危険レベルを設定する第3工程と、前記報知部が、前記設定部によって設定された危険レベルに基づいて、運転者に対する注意喚起を異なる形態で報知する第4工程と、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
図1は、本実施例に係るドライブレコーダが車両に取付けられた状態を模式的に示す車室内側から見た模式図である。 図2は、図1に示されるドライブレコーダの構成を示す構成図である。 図3は、図2に示される記憶部に記憶されているデータコスト、天候コスト、第1パーソナルコストの一例を示す表である。 図4は、図2に示される記憶部に記憶されている事故リスクコストの一例を示す表である。 図5(A)は、図2に示される記憶部に記憶されている第2パーソナルコストの一例を示す表であり、図5(B)は、図2に示される記憶部に記憶されている第1状態コストの一例を示す表である。 図6は、図2に示される記憶部に記憶されている第2状態コストの一例を示す表である。 図7は、各危険レベルに対応する報知形態の一例を示す表である。 図8は、本実施例に係るドライブレコーダの動作を説明するためのフローチャートである。
本実施形態の注意喚起報知装置の一態様は、走行中の道路環境を特定する道路環境特定部と、少なくとも車両の走行状態、車両の周辺状態、及び運転者の状態の何れか1つの状態を特定する状態特定部と、前記道路環境特定部によって特定された道路環境及び前記状態特定部によって特定された状態に基づいて、走行中の危険レベルを設定する設定部と、前記設定部によって設定された危険レベルに基づいて、運転者に対する注意喚起を異なる形態で報知する報知部と、を備えている。
上記構成の注意喚起報知装置によれば、道路環境特定部が、走行中の道路環境を特定する。ここで、道路環境とは、例えば、道路の地域、道路の種別、道路の属性などに基づく、走行中の道路の環境である。
道路の地域とは、一例として、市街地、非市街地などである。
道路の種別とは、一例として、交差点優先道路、交差点非優先道路、単路などである。
道路の属性とは、一例として、信号機、交差点、一時停止、横断歩道、カーブ、一般単路、トンネル、踏切などである。
また、状態特定部が、少なくとも車両の走行状態、車両の周辺状態、及び運転者の状態の何れか1つの状態を特定する。
ここで、車両の状態とは、一例として、車両が直進している状態、車両が右左折しようとしている状態、速度超過をしている状態、蛇行している状態などである。
車両の周辺状態とは、一例として、車両周辺に他の車両や歩行者等が存在している状態、他の車両が接近している状態などである。
運転者の状態とは、一例として、脇見をしている状態、眠気が生じている状態などである。
ここで、設定部が、道路環境特定部によって特定された道路環境及び状態特定部によって特定された状態に基づいて、走行中の危険レベルを設定する。このため、走行中の危険レベルを、現在の車両状態や運転者状態に応じて設定することができる。例えば、一時停止場所において運転者が脇見をしており、前方から他の車両が接近している等の、危険度合い(緊急度合い)の高い状態のときには、走行中の危険レベルを高く設定することができる。
しかも、設定された危険レベルに基づいて、報知部が、運転者に対する注意喚起を、異なる形態で報知する。これにより、運転者において、報知された注意喚起の危険度合い(緊急度合い)を容易に認識することができる。
以上により、運転者に対する注意喚起を効果的に報知することができる。
本実施形態の注意喚起報知装置の他の態様は、前記設定部は、道路環境毎の運転者の運転特性に基づいて危険レベルを設定する。
上記構成の注意喚起報知装置によれば、設定部が、走行中の道路環境に対する運転者の運転特性を反映した危険レベルを設定して、運転者に対する注意喚起を報知部によって報知することができる。したがって、運転者に対する注意喚起を一層効果的に報知することができる。
本実施形態の注意喚起報知装置の他の態様は、走行中の道路環境が事故多発地点である場合には、前記設定部が、事故形態毎の運転者の運転特性に基づいて危険レベルを設定する。
上記構成の注意喚起報知装置によれば、例えば、走行中の道路環境が事故多発地点である場合でも、設定部が、事故形態に対応する運転者の運転特性(運転能力)を反映した危険レベルを設定して、運転者に対する注意喚起を報知部によって行うことができる。
本実施形態の注意喚起報知装置の他の態様は、危険度を示す指標値を道路環境毎に重み付けして記憶した指標値記憶部を備え、前記設定部は、特定された道路環境に対応する前記指標値を抽出し、前記状態特定部によって特定された状態に基づいて、抽出された前記指標値を補正し、補正された前記指標値に基づいて、前記危険レベルを設定する。
上記構成の注意喚起報知装置によれば、指標値記憶部において、危険度を示す指標値が道路環境毎に重み付けして記憶されている。そして、設定部が、特定された道路環境に対応する指標値を抽出し、状態特定部によって特定された状態に基づいて、抽出された指標値を補正する。また、設定部が、補正された指標値に基づいて、危険レベルを設定する。このため、走行中の危険レベルを、数値化して、設定することができる。
本実施形態の注意喚起報知装置の他の態様は、前記設定部は、道路環境毎の運転者の運転特性に基づいて、前記指標値を補正する。
上記構成の注意喚起報知装置によれば、設定部が、道路環境毎の運転者の運転特性に基づいて、指標値を補正するため、運転者の運転特性を考慮した危険レベルを、数値化して、設定することができる。
本実施形態の注意喚起報知装置の他の態様は、走行中の道路環境が事故多発地点である場合には、前記設定部は、事故形態毎の運転者の運転特性に基づいて、前記指標値を補正する。
上記構成の注意喚起報知装置によれば、設定部が、事故形態毎の運転者の運転特性に基づいて、指標値を補正するため、事故多発地点の事故形態に対応する運転者の運転特性を考慮した危険レベルを、数値化して、設定することができる。
また、本発明の他の実施形態では、道路環境特定部、状態特定部、設定部、及び報知部を備えた注意喚起報知装置における注意喚起報知方法であって、前記道路環境特定部が、走行中の道路環境を特定する第1工程と、前記状態特定部が、少なくとも車両の走行状態、車両の周辺状態、及び運転者の状態の何れか1つの状態を特定する第2工程と、前記設定部が、前記道路環境特定部によって特定された道路環境及び前記状態特定部によって特定された状態に基づいて、走行中の危険レベルを設定する第3工程と、前記報知部が、前記設定部によって設定された危険レベルに基づいて、運転者に対する注意喚起を異なる形態で報知する第4工程と、を備えた注意喚起報知方法である。このため、注意喚起報知装置が注意喚起報知方法を実行することで、走行中の危険レベルを、現在の車両状態や運転者状態に応じて設定することができると共に、運転者において、報知された注意喚起の危険度合い(緊急度合い)を容易に認識することができる。したがって、運転者に対する注意喚起を効果的に報知することができる。
また、本発明の他の実施形態では、道路環境特定部、状態特定部、設定部、及び報知部を備えた注意喚起報知装置における注意喚起報知方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記道路環境特定部が、走行中の道路環境を特定する第1工程と、前記状態特定部が、少なくとも車両の走行状態、車両の周辺状態、及び運転者の状態の何れか1つの状態を特定する第2工程と、前記設定部が、前記道路環境特定部によって特定された道路環境及び前記状態特定部によって特定された状態に基づいて、走行中の危険レベルを設定する第3工程と、前記報知部が、前記設定部によって設定された危険レベルに基づいて、運転者に対する注意喚起を異なる形態で報知する第4工程と、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。このため、注意喚起報知装置における注意喚起報知方法をコンピュータに実行させることで、走行中の危険レベルを、現在の車両状態や運転者状態に応じて設定することができると共に、運転者において、報知された注意喚起の危険度合い(緊急度合い)を容易に認識することができる。したがって、運転者に対する注意喚起を効果的に報知することができる。
以下、図面を用いて、本実施例に係るドライブレコーダ10について説明する。図1に示されるように、ドライブレコーダ10は、略矩形箱形状に形成されて、車両(自動車)VのウインドシールドガラスWSに取付けられている(図1では、一例として、ドライブレコーダ10が、車両VのフロントウインドシールドガラスWSに取付けられた例を図示している)。また、ドライブレコーダ10は、車両Vの外部の状況及び車室内の状況を撮影および記録する装置として構成されている。さらに、ドライブレコーダ10は、車両Vの走行中において、運転者に対して注意喚起を報知する装置としても構成されている。なお、ドライブレコーダ10が、本発明の「注意喚起報知装置」の一例である。
図2に示されるように、ドライブレコーダ10は、アウターカメラ12と、インナーカメラ14と、GPS受信機16と、センサ18と、通信部28と、記憶部30と、制御部40と、を含んで構成されている。また、ドライブレコーダ10は、運転者に対して注意喚起を報知するための報知部20を有している。以下、ドライブレコーダ10の各構成について説明する。
(アウターカメラ12について)
アウターカメラ12は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮影素子を有するビデオカメラとして構成されている。また、アウターカメラ12では、レンズが車両Vの外部へ向けて配置されている。そして、アウターカメラ12が、車両Vの外部の状況(車両前方、車両後方、車両側方の状況)を撮影して、後述する制御部40に画像データを出力するようになっている。
(インナーカメラ14について)
インナーカメラ14は、アウターカメラ12と同様に、例えば、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮影素子を有するビデオカメラとして構成されている。また、インナーカメラ14では、レンズが車両Vの車室内側へ向けて配置されている(図1参照)。そして、インナーカメラ14が、車両Vの車室内の状況(主として、運転者の顔や眼等)を撮影して、後述する制御部40に画像データを出力するようになっている。
(GPS受信機16について)
GPS受信機16は、GPS衛星からの信号を受信し、車両Vの現在位置を測位する。そして、GPS受信機16が、測位した車両Vの現在位置情報を、後述する制御部40へ出力するようになっている。
(センサ18について)
センサ18は、加速度センサ、角速度センサ、距離センサなどによって構成されている。加速度センサは、車両Vの加速度を検出して、加速度データを、後述する制御部40へ出力する。角速度センサは、例えばジャイロなどによって構成されており、車両Vの方向変更時における車両Vの角速度を検出して、角速度データを制御部40へ出力する。距離センサは、車輪の回転によって発生するパルス信号からなる車速パルスを計測して、距離データを制御部40へ出力する。
(報知部20について)
報知部20は、表示部22と、インジケータ24と、スピーカ26と、を含んで構成されている。
図1にも示されるように、表示部22は、ドライブレコーダ10における車室内側の面に設けられると共に、運転者に対して視認可能に露出されている。そして、詳細については後述するが、走行中の危険レベルに応じて、運転者に対して注意喚起を促すマーク等が、表示部22に表示されるようになっている。例えば、一時停止場所における注意喚起として、一時停止マークが表示部22において表示される構成になっている。
インジケータ24は、ドライブレコーダ10における車室内側の面に設けられると共に、運転者に対して視認可能に露出されている。そして、詳細については後述するが、走行中の危険レベルに応じて、インジケータ24において、点滅表示等の報知が行われる構成になっている。
スピーカ26は、ドライブレコーダ10に内蔵されている。そして、詳細については後述するが、走行中の危険レベルに応じて、スピーカ26において、運転者に対して注意喚起を促す音が報知される構成になっている。
(通信部28について)
図2に示されるように、通信部28は、後述する制御部40と電気的に接続される共に、外部サーバ50と通信によって接続されている。外部サーバ50は、地図情報データベース52(以下、「地図情報DB52」という)を有している。この地図情報DB52には、地図データが記憶されており、地図データには、道路の位置情報、道路種別情報、道路属性情報等の地図情報が含まれている。そして、後述する制御部40が、通信部28を介して、地図情報を外部サーバ50から取得するようになっている。なお、本実施例では、上述のように、ドライブレコーダ10が、地図情報を外部サーバ50から取得する構成になっているが、地図情報を取得する方法はこれに限らない。例えば、ドライブレコーダ10を車両Vのナビゲーション装置に接続して、当該ナビゲーション装置から地図情報を取得する構成にしてもよい。また、ドライブレコーダ10が、後述する記憶部30において、地図データが記憶された地図情報DBを有する構成にしてもよい。
(記憶部30について)
記憶部30は、危険レベルの算出時に用いられる複数のデータベースを有している。具体的には、記憶部30は、データコストデータベース31(以下、「データコストDB31」という)と、天候コストデータベース32(以下、「天候コストDB32」という)と、第1パーソナルコストデータベース33(以下、「第1パーソナルコストDB33」という)と、を含んでいる。また、記憶部30は、事故リスクコストデータベース34(以下、「事故リスクコストDB34」という)と、第2パーソナルコストデータベース35(以下、「第2パーソナルコストDB35」という)と、を有している。さらに、記憶部30は、第1状態コストデータベース36(以下、「第1状態コストDB36」という)と、第2状態コストデータベース37(以下、「第2状態コストDB37」という)と、を有している。
なお、データコストDB31が、本発明の「指標値記憶部」の一例である。また、第1状態コストDB36及び第2状態コストDB37は、広義に「状態補正値記憶部」として把握される要素である。また、第1パーソナルコストDB33は、広義に「運転特性補正値記憶部」として把握される要素である。また、事故リスクコストDB34及び第2パーソナルコストDB35は、広義に「事故リスク補正値記憶部」として把握される要素である。
<データコストDB31について>
図3に示されるように、データコストDB31には、危険度の指標となるデータコストが道路環境毎に記憶されている。この道路環境は、一例として、道路の地域、道路種別、道路属性によって構成されている。ここで、道路の地域とは、一例として、市街地、非市街地などである。また、道路種別とは、一例として、交差点優先道路、交差点非優先道路、単路などである。さらに、道路属性とは、一例として、信号機有、信号機無、交差点、一時停止、横断歩道、カーブ、一般単路、トンネル、踏切などである。なお、データコストが、本発明の「指標値」の一例である。
また、データコストDB31では、データコストが、各道路環境に対して重み付けして設定されている。例えば、市街地、交差点非優先道路、一時停止の道路環境におけるデータコストが、「8」に設定されており、非市街地、交差点非優先道路、一時停止の道路環境におけるデータコストが、市街地、交差点非優先道路、一時停止の道路環境におけるデータコストよりも低い「1」に設定されている。なお、図3に示されるデータコストの数値は、一例であり、適宜設定可能である。
<天候コストDB32について>
天候コストDB32には、車両Vの周辺の天候に基づいて、データコストを補正するための天候コスト(広義には、「補正値」として把握される要素である)が、道路環境毎に記憶されている。ここで、天候とは、降水量が2mm以上の雨、雪、霧などが一例として挙げられる。そして、本実施例では、一例として、各道路環境に対して、天候が雨の場合の天候コストが、「2」に設定され、天候が雪の場合の天候コストが、「4」に設定されており、天候が霧の場合の天候コストが、「10」に設定されている。
なお、本実施例では、データコストDB31のデータコストに天候コストDB32の天候コストを加算した値が、「0」以上「18」以下になるように設定されている。また、図3に示される天候コストの数値は、一例であり、適宜設定可能である。
<第1パーソナルコストDB33について>
第1パーソナルコストDB33には、運転者の運転特性(運転能力)に基づいて、データコストを補正するための第1パーソナルコスト(広義には、「補正値」として把握される要素である)が、道路環境毎に記憶されている。具体的には、後述する運転特性算出部44によって算出された運転特性を示す第1パーソナルコストが、道路環境毎に記憶されている。
また、運転者の運転特性(運転能力)が高くなるのに従い、第1パーソナルコストが高くなるように設定されている。例えば、図3に示される例では、市街地、交差点優先道路、横断歩道の道路環境における運転者の運転特性(運転能力)が、後述する運転特性算出部44によって比較的高い傾向に判定されて、この道路環境に対応する第1パーソナルコストが比較的高い値に設定されている(図3に示される例では、補正値が「14」に設定されている)。一方、市街地、交差点優先道路、一時停止の道路環境における運転者の運転特性(運転能力)が、後述する運転特性算出部44によって比較的低い傾向に判定され、この道路環境に対応する第1パーソナルコストが比較的低い値に設定されている(図3に示される例では、補正値が「4」に設定されている)。
なお、本実施例では、第1パーソナルコストDB33に記憶された第1パーソナルコストが、「0」以上「18」以下になるように設定されている。また、車両Vが走行する度に、後述する運転特性算出部44が運転者の運転特性を算出するため、第1パーソナルコストが、車両Vの走行毎に更新される構成になっている。さらに、図3に示される第1パーソナルコストの数値は、一例であり、適宜設定可能である。
<事故リスクコストDB34について>
図4に示されるように、事故リスクコストDB34には、事故多発地点に関する情報に基づいて、データコストを補正するための事故リスクコスト(広義には、「補正値」として把握される要素である)が、道路環境毎に記憶されている。具体的には、事故多発地点における事故形態に対応する事故リスクコストが、道路環境毎に記憶されている。また、運転者に対する危険度が高くなるに従い、事故リスクコストが高くなるように設定されている。例えば、市街地、交差点優先道路、信号機有の道路環境における事故多発地点では、追突事故、正面衝突事故、出合頭事故、及び人対車両事故の何れの事故形態に対して、事故リスクコストが「9」に設定されている。
なお、本実施例では、事故リスクコストDB34に記憶された事故リスクコストが、「0」以上「18」以下になるように設定されている。また、図4に示される事故リスクコストの数値は、一例であり、適宜設定可能である。
<第2パーソナルコストDB35について>
図5(A)に示されるように、第2パーソナルコストDB35には、事故形態に対する運転者の運転特性(運転能力)に基づいて、データコストを補正するための第2パーソナルコスト(広義には、「補正値」として把握される要素である)が、事故形態毎に記憶されている。具体的には、後述する運転特性算出部44によって算出された、各事故形態に対応する運転者の運転特性を示す第2パーソナルコストが、事故形態毎に記憶されている。また、事故形態に対する運転者の運転特性が高くなるのに従い、第2パーソナルコストが高くなるように設定されている。
なお、本実施例では、第2パーソナルコストDB35に記憶された第2パーソナルコストが、「0」以上「18」以下になるように設定されている。また、図5(A)に示される第2パーソナルコストの数値は、一例であり、適宜設定可能である。
<第1状態コストDB36について>
図5(B)に示されるように、第1状態コストDB36には、現在の車両Vの走行状態に基づいて、データコストを補正するための第1状態コスト(広義には、「補正値」として把握される要素である)が、車両Vの状態毎に記憶されている。この車両Vの状態の項目としては、一例として、車両Vが直進している状態、車両Vが右左折しようとしている状態、法定速度を超過している状態、法定速度未満で走行している状態、蛇行しているか否かの状態などが挙げられる。そして、車両Vの状態に対する危険度が高くなるに従い、第1状態コストが高くなるように設定されている。
なお、本実施例では、第1状態コストDB36に記憶された第1状態コストが、「0」以上「18」以下になるように設定されている。また、図5(B)に示される第1状態コストの数値は、一例であり、適宜設定可能である。
<第2状態コストDB37について>
図6に示されるように、第2状態コストDB37には、現在の運転者の状態及び車両Vの周辺状態に基づいて、データコストを補正するための第2状態コスト(広義には、「補正値」として把握される要素である)が、運転者の状態及び車両Vの周辺状態毎に記憶されている。運転者の状態とは、一例として、前方を直視している状態、脇見をしている状態、眠気が生じている状態、飲み物を飲んでいる状態等が挙げられる。また、車両Vの周辺状態とは、前方に他車両があるか否かの状態、前方の他車両との車間距離が確保されているか否かの状態、前方に人がいるか否かの状態、横断歩道や側道に人がいるか否かの状態等が挙げられる。
また、本実施例では、第2状態コストDB37において、第2状態コストを所定の事故リスクに分けて記憶している。具体的には、一例として、車両同士の事故リスクと、人対車の事故リスクと、車両後退時の事故リスクとに、分けて、第2状態コストを記憶している。そして、運転者の状態及び車両Vの周辺状態に対する危険度が高くなるに従い、第2状態コストが高くなるように設定されている。例えば、車両同士の事故リスクにおいて、運転者が脇見をしており、前方車両が接近している場合には、第2状態コストが「18」に設定されている。
なお、本実施例では、第2状態コストDB37に記憶された第2状態コストが、「0」以上「18」以下になるように設定されている。また、図6に示される第2状態コストの数値は、一例であり、適宜設定可能である。
(制御部40について)
図2に示されるように、制御部40は、道路環境特定部41と、天候情報取得部42と、事故多発地点判定部43と、運転特性算出部44と、状態特定部45、危険レベル設定部46と、を含んで構成されている。なお、危険レベル設定部46が本発明の「設定部」の一例である。
<道路環境特定部41について>
道路環境特定部41は、GPS受信機16及びセンサ18によって測位された情報に基づいて、車両Vの現在位置を検知する。また、道路環境特定部41は、車両Vの現在位置及び取得された地図情報に基づいて、走行中の道路環境を特定する。そして、道路環境特定部41は、特定された道路環境に関する情報を、後述する危険レベル設定部46へ出力するようになっている。具体的には、道路環境特定部41が、データコストDB31における該当する道路環境の情報を、危険レベル設定部46へ出力するようになっている。
<天候情報取得部42について>
天候情報取得部42は、車両Vの周辺の天気に関する情報を、通信部28を介して外部サーバ50から取得する。そして、天候情報取得部42は、取得された天候情報を、後述する危険レベル設定部46へ出力するようになっている。
<事故多発地点判定部43について>
事故多発地点判定部43は、道路環境特定部41によって検知された車両Vの現在位置及び取得された地図情報に基づいて、走行中の地点が、事故多発地点であるか否かを判定する。そして、走行中の地点が事故多発地点である場合には、事故多発地点判定部43が、その地点における事故形態の情報を、後述する危険レベル設定部46に出力するようになっている。例えば、現在走行中の地点が、人対車両事故の事故多発地点である場合には、その旨の情報を、危険レベル設定部46に出力する。
<運転特性算出部44について>
運転特性算出部44は、過去の運転者の運転傾向から、運転特性(運転能力)を診断して、診断結果を道路環境に対応付けて算出するようになっている。具体的には、運転特性算出部44は、アウターカメラ12、インナーカメラ14、及びセンサ18からの出力結果に基づいて、運転者の運転傾向を、診断項目毎に診断する。この運転傾向の診断項目として、一時停止場所での運転傾向、速度超過の傾向、踏切での運転傾向、一方通行や右左折禁止場所への侵入傾向、急加速傾向、急減速傾向、急ハンドル傾向、車線片寄り傾向、レーン逸脱傾向、前方車両への接近傾向、運転中の脇見傾向などの項目が、一例として挙げられる。
そして、運転特性算出部44が、運転者の運転特性(運転能力)を診断項目毎に診断して、道路環境毎の運転特性を算出する。例えば、一時停止場所における減速度合いや、一時停止場所における停止時間等を評価して、運転特性算出部44が、一時停止場所における運転者の運転特性を算出する。
また、運転特性算出部44は、事故多発地点における運転者の運転特性(運転能力)を上記診断項目毎に診断して、事故形態毎の運転特性を算出する。例えば、事故多発地点における急減速傾向や脇見傾向等を評価して、運転特性算出部44が、運転者の運転特性を事故形態毎に算出する。
そして、運転特性算出部44は、運転能力診断結果から、運転者の運転能力を道路環境毎に算出して、算出値を第1パーソナルコストとして第1パーソナルコストDB33に記憶する。
また、運転特性算出部44は、運転能力診断結果から、運転者の運転能力を事故形態毎に算出して、算出値を第2パーソナルコストとして第2パーソナルコストDB35に記憶する。
<状態特定部45について>
状態特定部45は、アウターカメラ12、GPS受信機16、及びセンサ18からの出力結果に基づいて、車両Vの走行状態を特定する。具体的には、状態特定部45は、車両Vの速度、車両Vの進行方向、車両Vの走行軌跡、道路(車線)の形状等に基づいて、車両Vの走行状態を特定する。詳しくは、状態特定部45が、第1状態コストDB36の各項目に該当する、車両Vの走行状態を特定する。例えば、状態特定部45が、車両Vの速度に基づいて、車両Vが、走行中の道路に対して、法定速度を超過しているか否かを判定する。そして、車両Vが法定速度を超過している場合には、状態特定部45が、超過速度に基づいて、第1状態コストDB36における該当項目を特定する。また、例えば、状態特定部45が、車両Vの進行方向、車両Vの走行軌跡、車両Vの車線との位置関係等に基づいて、車両Vが蛇行しているか否かを判定する。そして、車両Vが蛇行している場合には、状態特定部45が、第1状態コストDB36における該当項目を特定する。以上のように、車両Vの状態が、第1状態コストDB36の各項目に該当する場合には、状態特定部45が、該当する項目に関する情報を、後述する危険レベル設定部46に出力する。
また、状態特定部45は、アウターカメラ12及びインナーカメラ14からの出力結果に基づいて、運転者の状態及び車両Vの周辺状態を特定する。具体的には、状態特定部45が、第2状態コストDB37の各項目に該当する、走行中の運転者の状態及び車両Vの周辺状態を特定する。例えば、インナーカメラ14の画像データから、状態特定部45が、運転者の眼等を検出して、運転者が脇見をしている状態か、運転者に眠気が生じている状態か等を検知する。また、状態特定部45が、車両Vの周辺の車両や人を検出して、車両Vの前方に他の車両があるか否か、前方の他の車両との車間距離が確保されているか否か等の周辺状態を検知する。そして、状態特定部45において検知した運転者の状態及び車両Vの周辺状態が、第2状態コストDB37の各項目に該当する場合には、状態特定部45が、該当する項目に関する情報を、後述する危険レベル設定部46に出力する。
<危険レベル設定部46について>
危険レベル設定部46は、道路環境特定部41、天候情報取得部42、事故多発地点判定部43、状態特定部45からの出力結果に基づいて、走行中の危険度を算出し、危険レベルを設定する。
より詳しくは、危険レベル設定部46は、道路環境特定部41の出力結果に基づいて、走行中の車両Vの道路環境を示すデータコストを、データコストDB31から抽出する。
また、危険レベル設定部46は、天候情報取得部42からの出力結果に基づいて、車両Vの周辺の天候を示す天候コストを天候コストDB32から抽出する。
また、危険レベル設定部46は、特定された道路環境に基づいて、運転者の運転特性を示す第1パーソナルコストを、第1パーソナルコストDB33から抽出する。
また、危険レベル設定部46は、事故多発地点判定部43からの出力結果に基づいて、事故多発地点を示す事故リスクコストを事故リスクコストDB34から抽出する。さらに、危険レベル設定部46は、事故多発地点判定部43からの出力結果に基づいて、事故形態に対する運転者の運転特性を示す第2パーソナルコストを第2パーソナルコストDB35から抽出する。
また、危険レベル設定部46は、状態特定部45からの出力結果に基づいて、車両Vの状態を示す第1状態コストを第1状態コストDB36から抽出すると共に、運転者の状態及び車両Vの周辺状態を示す第2状態コストを第2状態コストDB37から抽出する。
そして、危険レベル設定部46は、抽出されたデータコストに対して、天候コスト、事故リスクコスト、第1状態コスト、及び第2状態コストを加算し、且つ第1パーソナルコスト及び第2パーソナルコストを減算して、データコストを補正データコストとして算出する。
また、危険レベル設定部46は、算出された補正データコストに基づいて、危険レベルを多段階(本実施例では、6段階)に設定する。
具体的には、補正データコストが「1」以上「3」以下であるときには、危険レベルを1とし、補正データコストが「4」以上「6」以下であるときには、危険レベルを2とし、補正データコストが「7」以上「9」以下であるときには、危険レベルを3とし、補正データコストが「10」以上「12」以下であるときには、危険レベルを4とし、補正データコストが「13」以上「15」以下であるときには、危険レベルを5とし、補正データコストが「16」以上「18」以下であるときには、危険レベルを6としている。そして、危険レベルが高くなるに従い、危険度が高くなるようになっている。
なお、補正データコストが18より大きい値に算出されたときには、危険レベル設定部46は、補正データコストを18に設定し、且つ危険レベルを6に設定するようになっている。
また、危険レベル設定部46によって危険レベルが設定されると、制御部40が、設定された危険レベルに対応して、運転者に対する注意喚起を、報知部20から異なる形態で報知させるようになっている。そして、本実施例では、報知部20が、複数(表示部22、インジケータ24、及びスピーカ26の3個)の報知手段を有している。このため、本実施例では、危険レベルに応じて、これら報知手段の組み合わせを変更して、報知部20から注意喚起が報知される。例えば、危険レベルが低い場合には、報知部20において、1つの報知手段を用いて注意喚起が報知され、危険レベルが高くなるにつれて、複数の報知手段を用いて注意喚起が報知されるようになっている。また、例えば、危険レベルが高くなるにつれて、報知部20において、表示による報知に加えて、音声による報知が行われるようになっている。
さらに、本実施例では、危険レベルに応じて、報知部20における報知内容(形態)を変更して、運転者に対する注意喚起を行うようになっている。例えば、表示による注意喚起の報知では、危険レベルが高くなるにつれて、インジケータ24による報知に加えて、表示部22による報知が行われるようになっている。また、例えば、音声による注意喚起の報知では、危険レベルが高くなるにつれて、注意音の報知、音声アナウンスの報知、警告音の報知へ切替わり、且つ音量を大きくするになっている。以下、報知部20における注意喚起の報知について詳述する。
すなわち、図7に示されるように、危険レベル1の場合には、インジケータ24を点滅表示させるようになっている(図7の表の丸印を参照)。
危険レベル2の場合には、インジケータ24を点滅表示させると共に、表示部22において、注意喚起を促すマーク等(例えば、信号機を示すマーク等)を表示させるようになっている(図7の表の丸印を参照)。また、危険レベル2の報知形態では、危険レベル1の報知形態と比べて、インジケータ24の点滅間隔が短くなるように、インジケータ24の表示形態を変更している。
危険レベル3の場合には、インジケータ24において点滅間隔を短くした点滅表示をさせ、表示部22において、注意喚起を促すマーク等を表示させると共に、スピーカ26から注意音(例えば、「フォーン」等の注意音)を出力させるようになっている(図7の表の丸印を参照)。つまり、危険レベル3の報知形態では、危険レベル2の報知形態に加えて、スピーカ26から注意音を出力させるようになっている。
危険レベル4の場合には、インジケータ24において点滅間隔を短くした点滅表示をさせ、表示部22において、注意喚起を促すマーク等を表示させると共に、スピーカ26から音声アナウンス(例えば、「前方30m先の一時停止に注意してください」など)を出力させるようになっている(図7の表の丸印を参照)。つまり、危険レベル4の報知形態では、危険レベル3の報知形態におけるスピーカ26からの出力を、注意音から音声アナウンスに変更させるようになっている。
危険レベル5の場合には、インジケータ24において点滅間隔を短くした点滅表示をさせ、表示部22において、注意喚起を促すマーク等を表示させる。また、スピーカ26から音声アナウンスと、警告音(例えば、「ビー、ビー」等の警告音)と、を出力させるようになっている(図7の表の丸印を参照)。つまり、危険レベル5の報知形態では、危険レベル4の報知形態に加えて、スピーカ26から警告音を出力させるようになっている。
危険レベル6の場合には、インジケータ24において点滅間隔を短くした点滅表示をさせ、表示部22において、注意喚起を促すマーク等を表示させる。また、スピーカ26から音声アナウンスと、警告音と、を出力させるようになっている。また、スピーカ26からの警告音の音量が、危険レベル5と比べて大きくなるように設定されている(図7の表の丸印を参照)。つまり、危険レベル6の報知形態では、危険レベル5の報知形態に対して、スピーカ26から警告音の音量が大きくなるように設定されている。
また、本実施例では、特定された道路環境における道路属性に、踏切、横断歩道、一時停止が含まれているときには、危険レベルが1の場合であっても、表示部22において、注意喚起を促すマーク等を表示させると共に、スピーカ26から注意音を出力するようになっている(図7の表の三角印を参照)。また、このときには、危険レベルが2の場合であっても、スピーカ26から注意音を出力するようになっている(図7の表の三角印を参照)。すなわち、安全性を確保する必要がある箇所(踏切、横断歩道、一時停止)では、仮に危険レベルが低い場合でも、画像及び音によって運転者に対して注意喚起を行うように設定されている。
(作用効果)
次に、図8を用いて、ドライブレコーダ10の動作を説明しつつ、本実施例における作用及び効果について説明する。
初めに、ドライブレコーダ10は、道路環境特定部41において、現在走行中の道路の道路環境を特定する。そして、危険レベル設定部46が、道路環境特定部41において特定された道路環境に基づいて、データコストDB31からデータコストを抽出する(ステップS1)。一例として、市街地、交差点優先道路、信号機有の道路環境が道路環境特定部41によって特定された場合には、危険レベル設定部46が、データコストを「5」として抽出する(図3にて、灰色に塗り潰されたデータコストを参照)。
次に、天候情報取得部42が、現在の車両Vの周辺の天候情報を取得する。そして、危険レベル設定部46が、取得された天候情報に基づいて、天候コストDB32から天候コストを抽出する(ステップS2)。一例として、車両Vの周辺の天候が雨として取得された場合には、危険レベル設定部46が、天候コストを「2」として抽出する(図3にて、灰色に塗り潰された天候コストを参照)。なお、車両Vの周辺の天候が、晴れ、曇り、降水量が2mm未満の雨である場合には、危険レベル設定部46は、天候コストを抽出しない。
次に、危険レベル設定部46が、道路環境特定部41によって特定された道路環境に基づいて、第1パーソナルコストDB33から第1パーソナルコストを抽出する(ステップS3)。すなわち、上記一例では、市街地、交差点優先道路、信号機有の道路環境が特定されたため、危険レベル設定部46が、当該道路環境に対応する第1パーソナルコストを「6」として抽出する(図3にて、灰色に塗り潰された第1パーソナルコストを参照)。
次に、事故多発地点判定部43が、現在走行中の地点が事故多発地点に該当するか否かを判定し、事故多発地点である場合には、該当地点における事故形態を選択する。そして、危険レベル設定部46が、事故多発地点判定部43の判定結果に基づいて、事故リスクコストDB34から事故リスクコストを抽出する(ステップS4)。すなわち、一例として、現在走行中の地点が事故多発地点であり、事故形態が人対車両事故の形態である場合には、上記一例では、市街地、交差点優先道路、信号機有の道路環境が特定されているため、危険レベル設定部46が、当該道路環境に対応する事故リスクコストを「9」として抽出する(図4にて、灰色に塗り潰された事故リスクコストを参照)。
また、ステップS4では、危険レベル設定部46が、第2パーソナルコストDB35から第2パーソナルコストを抽出する。すなわち、上記一例では、現在走行中の地点が、事故多発地点であり、事故形態が人対車両事故の形態であるため、危険レベル設定部46が、事故形態に対応する第2パーソナルコストを「7」として抽出する(図5(A)にて、灰色に塗り潰された第2パーソナルコストを参照)。
次に、危険レベル設定部46が、状態特定部45の出力結果に基づいて、第1状態コストDB36から第1状態コストを抽出する(ステップS5)。すなわち、例えば、車両Vの状態が、右左折しようとしている状態であることを状態特定部45が特定すると、危険レベル設定部46が、車両Vの状態に対応する第1状態コストを「2」として抽出する(図5(B)にて、灰色に塗り潰された第1状態コストを参照)。
次に、危険レベル設定部46が、状態特定部45の出力結果に基づいて、第2状態コストDB37から第2状態コストを抽出する(ステップS6)。すなわち、上記一例では、事故形態が人対車両事故であるため、状態特定部45が、第2状態コストDB37における人対車両の事故リスクの項目から該当する項目情報を危険レベル設定部46に出力する。例えば、運転者の状態が前方を直視している状態であり、車両Vの周辺状態が、前方車両がなく且つ横断歩道付近に人がいる状態のときには、状態特定部45が、「前方を見ている」且つ「前方車両なし」の項目、及び「前方を見ている」且つ「横断歩道付近に人がいる」の項目、の2つの項目を該当項目として危険レベル設定部46に出力する。そして、危険レベル設定部46が、該当項目に対応する補正値を第2状態コストとして抽出する。つまり、上記一例では、運転者の状態及び車両Vの周辺状態に対応する第2状態コストを、「2」及び「0」を加算した合計値として抽出する(図6にて、灰色に塗り潰された第2状態コストを参照)。
次に、危険レベル設定部46が、補正データコストを算出する(ステップS7)。具体的には、危険レベル設定部46が、抽出されたデータコストに対して、天候コスト、事故リスクコスト、第1状態コスト、及び第2状態コストを加算すると共に、第1パーソナルコスト及び第2パーソナルコストを減算する。すなわち、上記一例では、データコスト「5」に対して、天候コスト「2」、事故リスクコスト「9」、第1状態コスト「2」、及び第2状態コスト「2」を加算すると共に、第1パーソナルコスト「6」及び第2パーソナルコストを「7」を減算する。これにより、上記一例では、補正データコストが「7」として算出される。
ステップS7の処理後、ステップS8へ移行して、危険レベル設定部46において、補正データコストが「0」以下であるか否かを判定する。そして、補正データコストが「0」以下である場合(ステップS8の「Yes」の場合)には、制御部40が報知部20に対する報知制御処理を行わず、ステップS20に移行する。すなわち、報知部20において運転者に対する注意喚起報知が行われず、ステップS20に移行する。
一方、ステップS8において、補正データコストが「0」よりも大きい場合(ステップS8の「No」の場合)には、ステップS9に移行する。
ステップS9では、危険レベル設定部46において、補正データコストが「1」以上「3」以下であるか否かを判定する。そして、補正データコストが「1」以上「3」以下である場合(ステップS9の「Yes」の場合)には、危険レベル設定部46が、危険レベルを「1」に設定してステップS10に移行する。
そして、ステップS10では、制御部40が報知部20に対して、危険レベル1に対応する報知制御を行う。すなわち、インジケータ24が点滅表示することで、運転者に対する注意喚起が報知される。そして、ステップS10の処理後、ステップS20へ移行する。
一方、ステップS10において、補正データコストが「3」よりも大きい場合(ステップS10の「No」の場合)には、ステップS11に移行する。
ステップS11では、危険レベル設定部46において、補正データコストが「4」以上「6」以下であるか否かを判定する。そして、補正データコストが「4」以上「6」以下である場合(ステップS11の「Yes」の場合)には、危険レベル設定部46が、危険レベルを「2」に設定してステップS12に移行する。
そして、ステップS12では、制御部40が報知部20に対して、危険レベル2に対応する報知制御を行う。すなわち、インジケータ24が間隔を短くした点滅表示をすると共に、表示部22において、注意喚起を促すマーク等が表示される。そして、ステップS12の処理後、ステップS20へ移行する。
一方、ステップS11において、補正データコストが「6」よりも大きい場合(ステップS11の「No」の場合)には、ステップS13に移行する。
ステップS13では、危険レベル設定部46において、補正データコストが「7」以上「9」以下であるか否かを判定する。そして、補正データコストが「7」以上「9」以下である場合(ステップS13の「Yes」の場合)には、危険レベル設定部46が、危険レベルを「3」に設定してステップS14に移行する。
そして、ステップS14では、制御部40が報知部20に対して、危険レベル3に対応する報知制御を行う。すなわち、インジケータ24が間隔を短くした点滅表示し、表示部22において、注意喚起を促すマーク等が表示されると共に、スピーカ26から注意音が出力される。そして、ステップS14の処理後、ステップS20へ移行する。
一方、ステップS13において、補正データコストが「9」よりも大きい場合(ステップS13の「No」の場合)には、ステップS15に移行する。
ステップS15では、危険レベル設定部46において、補正データコストが「10」以上「12」以下であるか否かを判定する。そして、補正データコストが「10」以上「12」以下である場合(ステップS15の「Yes」の場合)には、危険レベル設定部46が、危険レベルを「4」に設定してステップS16に移行する。
そして、ステップS16では、制御部40が報知部20に対して、危険レベル4に対応する報知制御を行う。すなわち、インジケータ24が間隔を短くした点滅表示し、表示部22において、注意喚起を促すマーク等が表示されると共に、スピーカ26から音声アナウンスが出力される。そして、ステップS16の処理後、ステップS20へ移行する。
一方、ステップS15において、補正データコストが「12」よりも大きい場合(ステップS15の「No」の場合)には、ステップS17に移行する。
ステップS17では、危険レベル設定部46において、補正データコストが「13」以上「15」以下であるか否かを判定する。そして、補正データコストが「13」以上「15」以下である場合(ステップS17の「Yes」の場合)には、危険レベル設定部46が、危険レベルを「5」に設定してステップS18に移行する。
そして、ステップS18では、制御部40が報知部20に対して、危険レベル5に対応する報知制御を行う。すなわち、インジケータ24が間隔を短くした点滅表示し、表示部22において、注意喚起を促すマーク等が表示される。また、スピーカ26から音声アナウンス及び警告音が出力される。そして、ステップS18の処理後、ステップS20へ移行する。
一方、ステップS17において、補正データコストが「15」よりも大きい場合(ステップS17の「No」の場合)には、補正データコストが「16」以上「18」以下である。このため、危険レベル設定部46が、危険レベルを「6」に設定して、ステップS19に移行する。
そして、ステップS19では、制御部40が報知部20に対して、危険レベル6に対応する報知制御を行う。すなわち、インジケータ24が間隔を短くした点滅表示すると共に、表示部22において、注意喚起を促すマークが表示される。また、スピーカ26から音声アナウンスが出力されると共に、警告音が、危険レベル5の報知よりも音量を大きくして出力される。そして、ステップS19の処理後、ステップS20へ移行する。
また、ステップS20では、制御部40によってシステムを停止する否かを判定する。例えば、車両Vのエンジン(パワーユニット)が停止し、アクセサリースイッチがオフされることで、制御部40がシステムの停止を判定した場合(ステップS20の「Yes」の場合)には、処理を終了する。
一方、システムを停止しないことを制御部40が判定した場合(ステップS20の「No」の場合)には、ステップS1に戻り、上記処理を繰り返す。
以上説明したように、本実施例のドライブレコーダ10では、危険レベル設定部46が、道路環境特定部41によって特定された道路環境及び状態特定部45によって特定された状態に基づいて、走行中の危険レベルを設定する。このため、走行中の危険レベルを、車両Vの状態や運転者の状態に応じて設定することができる。これにより、例えば、一時停止場所において運転者が脇見をしており、前方から他の車両が接近している等の、危険度合い(緊急度合い)の高い状態のときには、走行中の危険レベルを高く設定することができる。
しかも、設定された危険レベルに基づいて、報知部20が、運転者に対する注意喚起を、異なる形態で報知する。これにより、運転者において、報知された注意喚起の危険度合い(緊急度合い)を容易に認識することができる。
以上により、本実施例のドライブレコーダ10によれば、運転者に対する注意喚起を効果的に報知することができる。
また、危険レベル設定部46が、道路環境毎の運転者の運転特性に基づいて危険レベルを設定する。このため、走行中の道路環境に対する運転者の運転特性を反映した危険レベルを設定して、運転者に対して運転特性を報知することができる。したがって、運転者に対する注意喚起を一層効果的に報知することができる。
すなわち、例えば、一時停止場所での運転特性(運転能力)が高い運転者に対して、危険レベルの高い注意喚起が一時停止場所において報知されると、運転者に対して煩わしさを感じる場合がある。これに対して、本実施例のドライブレコーダ10では、上述のように、走行中の道路環境に対する運転者の運転特性を反映した危険レベルが設定されるため、例えば、一時停止場所での運転特性(運転能力)が高い運転者に対して、危険レベルを下げることができる。その結果、このような運転者に対しては、危険レベルを下げた注意喚起を報知して、運転者に対する注意喚起の煩わしさを低減することができる。したがって、運転者に対する注意喚起を一層効果的に報知することができる。
また、走行中の道路環境が事故多発地点である場合には、危険レベル設定部46が、事故形態毎の運転者の運転特性に基づいて危険レベルを設定する。このため、走行中の道路環境が事故多発地点である場合でも、事故形態に対応する運転者の運転特性(運転能力)を反映した危険レベルを設定して、運転者に対して注意喚起を行うことができる。
すなわち、例えば、走行中の道路環境が事故多発地点であっても、事故形態に対応する運転者の運転特性(運転能力)が高いときには、運転者に対する危険レベルを下げることができる。これにより、上述と同様に、運転特性(運転能力)の高い運転者に対して、注意喚起の煩わしさを低減することができる。したがって、運転者に対する注意喚起をより一層効果的に報知することができる。
また、データコストDB31において、危険度を示すデータコストが道路環境毎に重み付けして記憶されている。そして、危険レベル設定部46が、特定された道路環境に対応するデータコストをデータコストDB31から抽出し、状態特定部45によって特定された状態に基づいて、抽出されたデータコストを補正する。また、危険レベル設定部46が、補正データコストに基づいて、危険レベルを設定する。これにより、走行中の危険レベルを数値化して、設定することができる。
また、記憶部30は、車両Vの状態に基づく第1状態コストDB36と、運転者の状態及び車両Vの周辺状態に基づく第2状態コストDB37と、を有している。そして、危険レベル設定部46が、状態特定部45によって特定された状態に基づいて、第1及び第2状態コストを抽出して、データコストを補正する。これにより、簡易な構成で、危険レベルを算出することができる。
また、危険レベル設定部46は、道路環境毎の運転者の運転特性に基づいて、データコストを補正する。このため、運転者の運転特性を考慮した危険レベルを、数値化して、設定することができる。
また、記憶部30は、道路環境毎の運転者の運転特性に基づく第1パーソナルコストDB33を有している。そして、危険レベル設定部46が、道路環境特定部41によって特定された道路環境に基づいて、第1運転特性コストDBから第1パーソナルコストを抽出して、データコストを補正する。これにより、運転者の運転特性を考慮した危険レベルを、簡易な構成で算出することができる。
また、走行中の道路環境が事故多発地点である場合には、危険レベル設定部46が、事故形態毎の運転者の運転特性に基づいて、データコストを補正する。このため、事故多発地点の事故形態に対応する運転者の運転特性を考慮した危険レベルを、数値化して、設定することができる。
また、記憶部30は、事故多発地点に基づく事故リスクコストDB34と、事故形態毎の運転者の運転特性を示す第2パーソナルコストDB35と、を有している。そして、危険レベル設定部46が、事故多発地点判定部43によって判定された結果に基づいて、事故リスクコストDB34及び第2パーソナルコストDB35から事故リスクコスト及び第2パーソナルコストを抽出して、データコストを補正する。これにより、事故多発地点の事故形態に対応する運転者の運転特性を考慮した危険レベルを、簡易な構成で算出することができる。
なお、ドライブレコーダ10の処理をコンピュータシステムが読み取り可能な記録媒体に記録し、この記録媒体に記録されたプログラムをドライブレコーダ10に読み込ませ、実行することによって本発明のドライブレコーダ10を実現することができる。ここでいうコンピュータシステムとは、OSや周辺装置等のハードウェアを含む。
また、「コンピュータシステム」は、WWW(World Wide Web)システムを利用している場合であれば、ホームページの提供環境(あるいは表示環境)も含むでもよい。また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組合せで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
また、本実施例のドライブレコーダ10では、状態特定部45が、車両Vの状態、運転者の状態、及び車両Vの周辺状態を特定するようになっているが、状態特定部45が、車両Vの状態、運転者の状態、及び車両Vの周辺状態の何れかの状態を特定するように構成してもよい。この場合には、記憶部30における第2状態コストDB37において、運転者の状態と車両Vの周辺状態との2つの状態にそれぞれ対応する、補正値を記憶するように構成してもよい。そして、危険レベル設定部46が、特性された状態に基づいて、補正値を抽出するように構成してもよい。
また、本実施例のドライブレコーダ10では、危険レベル設定部46が、データコストを補正する構成になっているが、データコストを補正する補正値として、天候コスト、第1パーソナルコスト、事故リスクコスト、及び第2パーソナルコストの一部または全部を、適宜省略してもよい。すなわち、危険レベル設定部46において、第1及び第2状態コストのみを抽出して、データコストを補正する構成にしてもよい。換言すると、車両Vの状態、運転者の状態、車両Vの周辺状態と、走行中の道路環境と、に基づいて、危険レベルを危険レベル設定部46によって設定してもよい。
また、運転者への注意喚起を促すという観点からすると、本実施例のドライブレコーダ10において、アウターカメラ12、インナーカメラ14、GPS受信機16、センサ18、通信部28、及び記憶部30の各々を適宜省略してもよい。
すなわち、ドライブレコーダ10において、アウターカメラ12を省略した場合には、例えば、制御部40が、車両Vに搭載されたカメラ(外部機器)から、車両Vの外部の画像データを取得するように構成してもよい。
また、ドライブレコーダ10において、インナーカメラ14を省略した場合には、例えば、制御部40が、車両Vに搭載されたカメラ(外部機器)から、車両Vの車室内の画像データを取得するように構成してもよい。
また、ドライブレコーダ10において、GPS受信機16を省略した場合には、例えば、制御部40が、車両Vのナビゲーション装置(外部機器)から、車両Vの現在位置情報を取得するように構成してもよい。
また、ドライブレコーダ10において、センサ18を省略した場合には、例えば、制御部40が、車両Vの加速度センサ、角速度センサ、距離センサ等の外部センサから、車両Vの加速度データ、角速度データ、距離データを取得するように構成してもよい。
また、ドライブレコーダ10において、記憶部30を省略した場合には、例えば、データコストなどの各コストを記憶したデータベースを外部サーバ50に格納して、外部サーバ50から、データコストなどの各コストを取得するように構成してもよい。
また、ドライブレコーダ10において、アウターカメラ12、インナーカメラ14、GPS受信機16、センサ18を省略する場合には、車両Vに搭載された外部機器や外部センサおいて、各種情報を取得して、これらの情報を、記憶部30及び制御部40を有する外部サーバに送信するようにしてもよい。この場合には、外部サーバにおいて、危険レベルを算出して、危険レベルに対応する報知情報を車両V側へ送信するようにしてもよい。
また、本実施例では、運転者への注意喚起を、報知部20(表示部22、インジケータ24、スピーカ26)によって報知しているが、運転者への注意喚起を、車両Vに搭載されたスピーカや、ナビゲーション装置の表示部等によって報知させてもよい。この場合には、例えば、制御部40が、車両Vのスピーカと接続された外部装置やナビゲーション装置に、報知情報を出力するように構成してもよい。あるいは、制御部40が、外部装置やナビゲーション装置に対して報知制御を行うように構成してもよい。
10 ドライブレコーダ(注意喚起報知装置)
20 報知部
31 データコストデータベース(指標値記憶部)
41 道路環境特定部
45 状態特定部
46 危険レベル設定部(設定部)

Claims (8)

  1. 走行中の道路環境を特定する道路環境特定部と、
    少なくとも車両の走行状態、車両の周辺状態、及び運転者の状態の何れか1つの状態を特定する状態特定部と、
    前記道路環境特定部によって特定された道路環境及び前記状態特定部によって特定された状態に基づいて、走行中の危険レベルを設定する設定部と、
    前記設定部によって設定された危険レベルに基づいて、運転者に対する注意喚起を異なる形態で報知する報知部と、
    を備えた注意喚起報知装置。
  2. 前記設定部は、道路環境毎の運転者の運転特性に基づいて危険レベルを設定することを特徴とする請求項1に記載の注意喚起報知装置。
  3. 走行中の道路環境が事故多発地点である場合には、前記設定部が、事故形態毎の運転者の運転特性に基づいて危険レベルを設定することを特徴とする請求項2に記載の注意喚起報知装置。
  4. 危険度を示す指標値を道路環境毎に重み付けして記憶した指標値記憶部を備え、
    前記設定部は、特定された道路環境に対応する前記指標値を抽出し、前記状態特定部によって特定された状態に基づいて、抽出された前記指標値を補正し、補正された前記指標値に基づいて、前記危険レベルを設定することを特徴とする請求項3に記載の注意喚起報知装置。
  5. 前記設定部は、道路環境毎の運転者の運転特性に基づいて、前記指標値を補正することを特徴とする請求項4に記載の注意喚起報知装置。
  6. 走行中の道路環境が事故多発地点である場合には、前記設定部は、事故形態毎の運転者の運転特性に基づいて、前記指標値を補正することを特徴とする請求項5に記載の注意喚起報知装置。
  7. 道路環境特定部、状態特定部、設定部、及び報知部を備えた注意喚起報知装置における注意喚起報知方法であって、
    前記道路環境特定部が、走行中の道路環境を特定する第1工程と、
    前記状態特定部が、少なくとも車両の走行状態、車両の周辺状態、及び運転者の状態の何れか1つの状態を特定する第2工程と、
    前記設定部が、前記道路環境特定部によって特定された道路環境及び前記状態特定部によって特定された状態に基づいて、走行中の危険レベルを設定する第3工程と、
    前記報知部が、前記設定部によって設定された危険レベルに基づいて、運転者に対する注意喚起を異なる形態で報知する第4工程と、
    を備えた注意喚起報知方法。
  8. 道路環境特定部、状態特定部、設定部、及び報知部を備えた注意喚起報知装置における注意喚起報知方法をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記道路環境特定部が、走行中の道路環境を特定する第1工程と、
    前記状態特定部が、少なくとも車両の走行状態、車両の周辺状態、及び運転者の状態の何れか1つの状態を特定する第2工程と
    前記設定部が、前記道路環境特定部によって特定された道路環境及び前記状態特定部によって特定された状態に基づいて、走行中の危険レベルを設定する第3工程と、
    前記報知部が、前記設定部によって設定された危険レベルに基づいて、運転者に対する注意喚起を異なる形態で報知する第4工程と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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