JP2020046793A - 端末の高度に基づくデータパケット送受信方法、システム及び送信元端末 - Google Patents
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Abstract
Description
また、自然水害の観測データに基づいて、リアルタイムに被害予想マップを作成する技術もある(例えば特許文献2参照)。この技術によれば、雨量データに基づいて氾濫ハザードマップを計算し、ユーザの携帯端末に通知することができる。
送信元端末は、当該送信元端末の高度と、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグとを付与したデータパケットを送信する第1のステップと、
受信先端末は、高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が高い場合にのみ受信し、又は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が低い場合にのみ受信する第2のステップと
を有することを特徴とする。
受信先端末は、各端末の高度を記憶した高度記憶部を有し、
送信元端末は、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグを付与したデータパケットを送信する第1のステップと、
受信先端末は、高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が高い場合にのみ受信し、又は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が低い場合にのみ受信する第2のステップと
を有することを特徴とする。
中継サーバは、各端末の高度を蓄積した高度記憶部を有し、
送信元端末は、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグを付与したデータパケットを、中継サーバへ送信する第1のステップと、
中継サーバは、高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へのみ送信し、又は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも低い高度の端末へのみ送信する第2のステップと
を有することを特徴とする。
送信元端末は、各端末の高度を記憶した高度記憶部を有し、
送信元端末は、データパケットを、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末のみへ流す高位流向として送信するか、又は、当該送信元端末の高度よりも低い高度の端末のみへ流す低位流向として送信する
ことを特徴とする。
送信元端末及び受信先端末は、ユーザに所持される携帯端末であり、
低位流向フラグを含むデータパケットは、河川の氾濫、土石流、ダム放流、ダム若しくはため池の決壊、又は、天然ダム崩壊の段波現象を想定した警報に基づくものであり、
高位流向フラグを含むデータパケットは、沿岸津波、高潮、又は、河川津波を想定した警報に基づくものであることも好ましい。
送信元端末又は受信先端末は、
高度を予め設定しているか、
加速度センサにより計測された加速度のうち、重力方向の加速度を積分することで高度を計測するか、
気圧センサによって計測された気圧値から、高度を計測するか、
加速度センサ及び気圧センサの両方を組み合わせて高度を計測するか、
GPS(Global Positioning System)又は基地局測位によって位置を測位し、その位置から地図を用いて高度を取得するか、又は、
GPSによって、位置及び高度の両方を取得する
ことも好ましい。
送信元端末の高度と受信先端末の高度とを比較する際に、所定閾値以上高いか又は低いかを判定することも好ましい。
高度記憶部は、複数の端末を、高度に応じて降順にソートしており、
高度記憶部における送信元端末のソート位置から見て、高位流向又は低位流向の隣順となる次の端末に対してのみ、当該データパケットを送信することによって、1対1のマルチホップで転送する
ことも好ましい。
送信元端末及び受信先端末は、河川に設置された水位計であり、
高度記憶部は、河川の上流から下流に向けて配置された水位計の高度に応じて降順にソートしている
ことも好ましい。
送信元端末は、所定時間間隔で水位を計測しており、前後の水位差が、所定閾値以上上昇した場合、水位上昇時刻及び当該水位差を含むデータパケットを送信し、
受信先端末は、所定時間間隔で水位を計測しており、前後の水位差が、送信元端末から受信した水位差以上となった時、その水位上昇時刻と送信元端末から受信した水位上昇時刻との時間差と、送信元端末と受信元端末との間の距離とから水流速度を算出し、
受信先端末は、更に送信元端末として、水流速度及び低位流向フラグを含むデータパケットを送信する
ことも好ましい。
送信元端末は、所定時間間隔で水位に基づく流水断面積を計測しており、前後の流水断面積差が、所定閾値以上上昇した場合、流水断面積上昇時刻及び当該流水断面積差を含むデータパケットを送信し、
受信先端末は、所定時間間隔で水位に基づく流水断面積を計測しており、前後の流水断面積差が、送信元端末から受信した流水断面積差以上となった時、その水位上昇時刻と送信元端末から受信した流水断面積上昇時刻との時間差と、送信元端末と受信元端末との間の距離とから水流速度を算出し、
受信先端末は、更に送信元端末として、水流速度及び低位流向フラグを含むデータパケットを送信する
ことも好ましい。
送信元端末は、当該送信元端末の高度と、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグとを付与したデータパケットを送信し、
受信先端末は、高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が高い場合にのみ受信し、又は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が低い場合にのみ受信する
ことを特徴とする。
受信先端末は、各端末の高度を記憶した高度記憶部を有し、
送信元端末は、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグを付与したデータパケットを送信し、
受信先端末は、高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が高い場合にのみ受信し、又は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が低い場合にのみ受信する
ことを特徴とする。
中継サーバは、各端末の高度を蓄積した高度記憶部を有し、
送信元端末は、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグを付与したデータパケットを、中継サーバへ送信し、
中継サーバは、高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へのみ送信し、又は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも低い高度の端末へのみ送信する
ことを特徴とする。
各端末の高度を記憶した高度記憶部を有し、
データパケットを、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末のみへ流す高位流向として送信するか、又は、当該送信元端末の高度よりも低い高度の端末のみへ流す低位流向として送信する
ことを特徴とする。
(1)豪雨による河川氾濫
(2)土石流の河川流下
(3)河川がせき止められた天然ダムの崩壊、多目的ダムの放流や決壊、治山ダムや砂防ダムの決壊、ため池の決壊による段波発生
(4)津波による河川遡上(河川津波)
(5)台風による高潮の河川遡上
このような、河川の水位上昇は、ユーザの位置の高度によって危険性が異なる。
(1)気圧センサによって計測された気圧値から、高度を計測する。スマートフォンでも一般的に搭載されている「気圧センサ」を用いて、基準気圧との差分から高度を計測する。
(2)GPS(Global Positioning System)又は基地局測位によって位置を測位し、その位置から地図を用いて高度を取得する。位置と海抜高度とを対応付けた標高データベースを用いる。
(3)少なくとも3つ以上のGPSの電波を受信することによって、「位置及び高度」を測位する。
”至急、避難してください!”
このとき、送信元端末1aのユーザは、その警報メッセージの受信先について、「低位流向」又は「高位流向」を選択する。
そのデータパケットには、選択された「低位流向フラグ」又は「高位流向フラグ」が付与される。
「高位流向」:そのデータパケットを、送信元端末1aの高度よりも高い高度となる受信先端末1bへのみ送信する。高位流向のデータパケットは、例えば、沿岸津波、高潮、又は、河川津波を想定した警報に基づくものである。
ユーザaの端末は、ユーザbの送信元端末よりも高い高度に位置するために、そのデータパケットを受信しない。
ユーザc、d、eの端末は、ユーザbの送信元端末よりも低い高度に位置するために、そのデータパケットを受信する。これにより、ユーザc、d、eは、そのデータパケットによって避難警報を認識する。
ユーザa〜cの端末は、ユーザdの送信元端末よりも高い高度に位置するために、そのデータパケットを受信しない。
ユーザeの端末は、ユーザdの送信元端末よりも低い高度に位置するために、そのデータパケットを受信する。これにより、ユーザeは、そのデータパケットによって避難警報を認識する。
ユーザb〜dの端末は、ユーザeの送信元端末よりも高い高度に位置するために、そのデータパケットを受信する。これにより、ユーザb〜dは、そのデータパケットによって避難警報を認識する。
ユーザaの端末は、ユーザeの送信元端末よりも高い高度に位置するが、所定閾値(例えば30m)以内の高度とならないために、そのデータパケットを受信しない。
図6は、本発明におけるデータパケットの送受信を表す第1のシーケンス図である。
図7は、本発明におけるデータパケットの送受信を表す第2のシーケンス図である。
図6(a)は、本発明における第1のデータパケット送受信方法を表す概念図である。
送信元端末は、「当該送信元端末の高度」と「流向フラグ」と含むデータパケットを送信する。
流向フラグとしては、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す「高位流向フラグ」、又は、低い高度の端末へ流す「低位流向フラグ」である。
図6(a)によれば、ユーザbの送信元端末は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、ユーザa、c、d、e全ての端末へ、同報的に送信している。
受信先端末は、以下の場合にのみ、当該データパケットを受信する。
(1)高位流向フラグが付与されたデータパケットを、送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が高い場合にのみ受信する。
(2)低位流向フラグが付与されたデータパケットを、送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が低い場合にのみ受信する。
図6(a)によれば、ユーザa、c、d、eの受信先端末は、データパケットに含まれる送信元端末の高度と、当該受信先端末の高度とを比較して、そのデータパケットを受信するか否かを判定する。
ユーザc、d、eの受信先端末は、データパケットに含まれる送信元端末の自己高度よりも、当該受信先端末の自己高度が低いために、そのデータパケットを受信する。
一方で、ユーザaの受信先端末は、送信元端末の自己高度よりも、当該受信先端末の自己高度の方が高いために、そのデータパケットを破棄する。
図6(b)は、本発明における第2のデータパケット送受信方法を表す概念図である。
また、図6(b)は、図6(a)と比較して、データパケットに、当該送信元端末の高度を含める必要はない。
送信元端末は、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグを付与したデータパケットを送信する。
図6(b)によれば、ユーザbの送信元端末は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、ユーザa、c、d、eの受信先端末へ送信している。
受信先端末は、高度記憶部を用いて、以下のように当該データパケットを受信する。
(1)高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が高い場合にのみ受信する
(2)低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が低い場合にのみ受信する。
一方で、ユーザaの受信先端末は、当該送信元端末の高度よりも高いために、そのデータパケットを破棄する。
図7(a)は、本発明における第3のデータパケット送受信方法を表す概念図である。
送信元端末は、「流向フラグ」と含むデータパケットを送信する。
流向フラグとしては、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す「高位流向フラグ」、又は、低い高度の端末へ流す「低位流向フラグ」である。
図7(a)によれば、ユーザbの送信元端末は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、中継サーバへ送信する。
中継サーバは、高度記憶部を用いて、以下のように当該データパケットを転送する。
(1)高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へのみ送信する。
(2)低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも低い高度の端末へのみ送信する。
図7(a)によれば、中継サーバは、ユーザbの送信元端末よりも高度が低いユーザc、d、eの端末へ、そのデータパケットを送信する。
一方で、中継サーバは、ユーザbの送信元端末よりも高度が高いユーザaの端末へは、そのデータパケットを送信しない。
図7(b)は、本発明における第4のデータパケット送受信方法を表す概念図である。
(1)データパケットを、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末のみへ流す高位流向として送信する。
(2)データパケットを、当該送信元端末の高度よりも低い高度の端末のみへ流す低位流向として送信する。
図7(b)によれば、ユーザbの送信元端末は、当該送信元端末の高度よりも低いユーザc、d、eへのみ、そのデータパケットを送信している。
一方で、ユーザbの送信元端末は、当該送信元端末の高度よりも高いユーザaには、そのデータパケットを送信しない。
図8によれば、10個の水位計が高度に応じてソートされ、その順序でデータパケットが送受信される。上流から下流へ向かう低位流向では、以下の3つの流向で、データパケットが転送される。
水位計[7]->[4]->[3]->[2]->[1]
水位計[10]->[8]->[5]->[3]->[2]->[1]
水位計[9]->[6]->[3]->[2]->[1]
一方で、下流から上流へ向かう高位流向では、以下の流向で、データパケットが転送される。
水位計[1]->[2]->[3]->[4]->[7]
->[5]->[8]->[10]
->[6]->[9]
このように、送信元端末の高度からみて、受信先端末の高度は、降順(下流)又は昇順(上流)における隣順となる。
また、送信元端末は、当該送信元端末のソート位置から見て、高位流向又は低位流向の隣順となる次の端末に対してのみ、当該データパケットを送信する。即ち、順次に1対1通信を繰り返すマルチホップ通信となる。これは、河川のトポロジに沿った通信を実現することができる。
2つの水位観測地点それぞれに水位計を設けることにより、急激な水位変動を表す警報に基づくデータパケットを、下流の地域へリアルタイムに送信することができる。
<水位を計測する第1の水位観測地点の水位計>
水位計[10](送信元端末)は、所定時間間隔で水位を計測しており、前後の水位差が、所定閾値以上上昇した場合、以下の情報を含むデータパケットを送信する。
データパケット:水位計[10]の水位上昇時刻
水位計[10]の水位差
低位流向フラグ
水位計[8](受信先端末)は、所定時間間隔で水位を計測しており、前後の水位差が、送信元端末から受信した水位差以上となった時、以下のように、水流速度を算出する。
時間差 =水位計[8](受信先端末)の水位上昇時刻
−水位計[10](送信元端末)から受信した水位上昇時刻
水流速度=送信元端末と受信元端末との間の距離/時間差
受信先端末(水位計[8])は、更に送信元端末として、以下の情報を含むデータパケットを送信する。
データパケット:算出した水流速度
水位計[8]の水位上昇時刻
水位計[8]の水位差
低位流向フラグ
水位計[10](送信元端末)は、所定時間間隔で水位に基づく流水断面積を計測しており、前後の流水断面積差が、所定閾値以上上昇した場合、以下の情報を含むデータパケットを送信する。
データパケット:水位計[10]の流水断面積上昇時刻
水位計[10]の流水断面積差
低位流向フラグ
水位計[8](受信先端末)は、所定時間間隔で水位に基づく流水断面積を計測しており、前後の流水断面積差が、送信元端末から受信した流水断面積差以上となった時、以下のように、水流速度を算出する。
時間差 =水位計[8](受信先端末)の流水断面積上昇時刻
−水位計[10](送信元端末)から受信した流水断面積上昇時刻
水流速度=送信元端末と受信元端末との間の距離/時間差
受信先端末(水位計[8])は、更に送信元端末として、以下の情報を含むデータパケットを送信する。
データパケット:算出した水流速度
水位計[8]の流水断面積上昇時刻
水位計[8]の流水断面積差
低位流向フラグ
t :現在時刻
t+I :予測したい未来時刻
τ :第1の水位観測地点から第2の水位観測地点までの河道の到達時間
t−τ :現在時刻から、τだけ過去の時刻
t+I−τ:予測したい未来時刻から、τだけ過去の時刻
A1 :第1の水位観測地点における流水断面積
A2 :第2の水位観測地点における流水断面積
ΔA2 :第2の水位観測地点における現在時刻tと未来時刻t+Iでの
流水断面積差
L :第1の水位観測地点と第2の水位観測地点間の河道距離
p,αA :河道断面における特性値
N :マンニングの粗度係数
Ie :エネルギー勾配
f :第1の水位観測地点と第2の水位観測地点との間における
斜面の流出係数
K :各河道断面で、K=N/(αA√(Ie))により定義される値
C1 :第1の水位観測地点の河道断面で、
C1=L/(2p) dK/dxにより定義される値
C2 :第2の水位観測地点の河道断面で、
C2=L/(2p) dK/dxにより定義される値
k1 :第1の水位観測地点と第2の水位観測地点間で、
k1=(1−C1)/(1+C2)により定義される値
m :第1の水位観測地点と第2の水位観測地点間で、
m=(τfL)/(1+C2)により定義される値
ΔA2=A2(t+I)−A2(t)
=k1{A1(t+I−τ)−A1(t−τ)}
以下の式は、予測地点における流水断面積差ΔA3は、河道の到達時間αだけ、上流の第2の水位観測地点における流水断面積差のk2倍となることを表す。
ΔA3(t)=k2{A2(t+I+α)−A2(t−α)}
k2=(1−C2)/(1+C3)
尚、以下のように変数を規定する。
C3 第3の予測地点の河道断面で、
C3=L/(2p) dK/dxにより定義される値
k2 :第2の水位観測地点と第3の予測地点との間で、
k2=(1−C2)/(1+C3)により定義される値
α :第2の水位観測地点と第3の予測地点までの河道の到達時間
もし、予測地点に水位計があれば、以下の式でI時間先の水位を予測することができる。
A3(t+I)=ΔA3(t)+A3(t)
予測地点に水位計がない場合も、変動量ΔA3(t)が予測できるので、変動量の規模に応じて警報メッセージを送信することができる。例えば、変動量が、河道の断面積より大きくなれば確実に危険となる。
尚、前述の実施形態によれば、端末は水位計であるとして説明したが、それに限られず、河川に設置されたセンサ(例えば振動センサ、光ファイバセンサ、水分量センサ)であってもよい。
特に、本発明によれば、避難警報を含むデータパケットの場合、ユーザ個別の危険性を考慮して送受信することができる。また、本発明によれば、自然水害の危険性が、河川の高度の傾斜によって向かうように、データパケットを流すことができる。
2 中継サーバ
Claims (15)
- 複数の端末間で、データパケットを送受信するデータパケット送受信方法であって、
送信元端末は、当該送信元端末の高度と、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグとを付与したデータパケットを送信する第1のステップと、
受信先端末は、高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が高い場合にのみ受信し、又は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が低い場合にのみ受信する第2のステップと
を有することを特徴とするデータパケット送受信方法。 - 複数の端末間で、データパケットを送受信するデータパケット送受信方法であって、
受信先端末は、各端末の高度を記憶した高度記憶部を有し、
送信元端末は、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグを付与したデータパケットを送信する第1のステップと、
受信先端末は、高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が高い場合にのみ受信し、又は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が低い場合にのみ受信する第2のステップと
を有することを特徴とするデータパケット送受信方法。 - 複数の端末間で、データパケットを中継サーバを介して送受信するデータパケット送受信方法であって、
中継サーバは、各端末の高度を蓄積した高度記憶部を有し、
送信元端末は、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグを付与したデータパケットを、中継サーバへ送信する第1のステップと、
中継サーバは、高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へのみ送信し、又は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも低い高度の端末へのみ送信する第2のステップと
を有することを特徴とするデータパケット送受信方法。 - 複数の端末間で、データパケットを送受信するデータパケット送受信方法であって、
送信元端末は、各端末の高度を記憶した高度記憶部を有し、
送信元端末は、データパケットを、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末のみへ流す高位流向として送信するか、又は、当該送信元端末の高度よりも低い高度の端末のみへ流す低位流向として送信する
ことを特徴とするデータパケット送受信方法。 - 送信元端末及び受信先端末は、ユーザに所持される携帯端末であり、
低位流向フラグを含むデータパケットは、河川の氾濫、土石流、ダム放流、ダム若しくはため池の決壊、又は、天然ダム崩壊の段波現象を想定した警報に基づくものであり、
高位流向フラグを含むデータパケットは、沿岸津波、高潮、又は、河川津波を想定した警報に基づくものである
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のデータパケット送信方法。 - 送信元端末又は受信先端末は、
高度を予め設定しているか、
加速度センサにより計測された加速度のうち、重力方向の加速度を積分することで高度を計測するか、
気圧センサによって計測された気圧値から、高度を計測するか、
加速度センサ及び気圧センサの両方を組み合わせて高度を計測するか、
GPS(Global Positioning System)又は基地局測位によって位置を測位し、その位置から地図を用いて高度を取得するか、又は、
GPSによって、位置及び高度の両方を取得する
ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項にデータパケット送信方法。 - 送信元端末の高度と受信先端末の高度とを比較する際に、所定閾値以上高いか又は低いかを判定する
ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のデータパケット送受信方法 - 前記高度記憶部は、複数の端末を、高度に応じて降順にソートしており、
前記高度記憶部における送信元端末のソート位置から見て、高位流向又は低位流向の隣順となる次の端末に対してのみ、当該データパケットを送信することによって、1対1のマルチホップで転送する
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のデータパケット送信方法。 - 送信元端末及び受信先端末は、河川に設置された水位計であり、
前記高度記憶部は、河川の上流から下流に向けて配置された水位計の高度に応じて降順にソートしている
ことを特徴とする請求項8に記載のデータパケット送信方法。 - 送信元端末は、所定時間間隔で水位を計測しており、前後の水位差が、所定閾値以上上昇した場合、水位上昇時刻及び当該水位差を含むデータパケットを送信し、
受信先端末は、所定時間間隔で水位を計測しており、前後の水位差が、送信元端末から受信した前記水位差以上となった時、その水位上昇時刻と送信元端末から受信した水位上昇時刻との時間差と、送信元端末と受信元端末との間の距離とから水流速度を算出し、
受信先端末は、更に送信元端末として、前記水流速度及び低位流向フラグを含むデータパケットを送信する
ことを特徴とする請求項9に記載のデータパケット送信方法。 - 送信元端末は、所定時間間隔で水位に基づく流水断面積を計測しており、前後の流水断面積差が、所定閾値以上上昇した場合、流水断面積上昇時刻及び当該流水断面積差を含むデータパケットを送信し、
受信先端末は、所定時間間隔で水位に基づく流水断面積を計測しており、前後の流水断面積差が、送信元端末から受信した流水断面積差以上となった時、その水位上昇時刻と送信元端末から受信した流水断面積上昇時刻との時間差と、送信元端末と受信元端末との間の距離とから水流速度を算出し、
受信先端末は、更に送信元端末として、前記水流速度及び低位流向フラグを含むデータパケットを送信する
ことを特徴とする請求項9に記載のデータパケット送信方法。 - 複数の端末間で、データパケットを送受信するシステムであって、
送信元端末は、当該送信元端末の高度と、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグとを付与したデータパケットを送信し、
受信先端末は、高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が高い場合にのみ受信し、又は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が低い場合にのみ受信する
ことを特徴とするシステム。 - 複数の端末間で、データパケットを送受信するシステムであって、
受信先端末は、各端末の高度を記憶した高度記憶部を有し、
送信元端末は、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグを付与したデータパケットを送信し、
受信先端末は、高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が高い場合にのみ受信し、又は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも当該受信先端末の高度が低い場合にのみ受信する
ことを特徴とするシステム。 - 複数の端末間で、データパケットを中継サーバを介して送受信するシステムであって、
中継サーバは、各端末の高度を蓄積した高度記憶部を有し、
送信元端末は、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へ流す高位流向フラグ、又は、低い高度の端末へ流す低位流向フラグを付与したデータパケットを、中継サーバへ送信し、
中継サーバは、高位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末へのみ送信し、又は、低位流向フラグが付与されたデータパケットを、当該送信元端末の高度よりも低い高度の端末へのみ送信する
ことを特徴とするシステム。 - データパケットを送信する送信元端末であって、
各端末の高度を記憶した高度記憶部を有し、
データパケットを、当該送信元端末の高度よりも高い高度の端末のみへ流す高位流向として送信するか、又は、当該送信元端末の高度よりも低い高度の端末のみへ流す低位流向として送信する
ことを特徴とする送信元端末。
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WO2015072077A1 (ja) * | 2013-11-18 | 2015-05-21 | 日本電気株式会社 | 情報伝達システムおよび情報伝達方法 |
JP2016115302A (ja) * | 2014-12-18 | 2016-06-23 | 学校法人福岡工業大学 | 自然水害に対する住民の避難シミュレーション方法、システム、携帯端末及びプログラム |
-
2018
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