JP2020046390A - パワーモニタリング装置及びレーザ加工機 - Google Patents

パワーモニタリング装置及びレーザ加工機 Download PDF

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山崎 信幸
Nobuyuki Yamazaki
信幸 山崎
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Abstract

【課題】材料の加工中であってもパワーをモニタリングすることができるパワーモニタリング装置を提供する。【解決手段】ファイバカップリング装置25には、フィーディングファイバ24とプロセスファイバ26とが装着されている。ファイバカップリング装置25は、フィーディングファイバ24より射出されたレーザビームが進行する第1の光路を有し、第1の光路内に、フィーディングファイバより射出されたレーザビームを反射してプロセスファイバ26に入射させるための高反射ミラー251を有する。パワーメータ27は、ファイバカップリング装置25に取り付けられている。パワーメータ27には高反射ミラー251を透過したレーザビームが入射され、入射されたレーザビームのパワーに応じた出力電圧を生成する。【選択図】図1

Description

本発明は、レーザビームのパワーをモニタリングするためのパワーモニタリング装置、及び、パワーモニタリング装置を備えるレーザ加工機に関する。
レーザ加工機が材料を品質よく加工するために、レーザ発振器より射出されるレーザビームのパワー(レーザ出力)を管理することが必要である。従来、加工点でパワーメータを用いてレーザビームのパワーをモニタリングすることがよく行われている(特許文献1参照)。
特開2015−188890号公報
パワーメータを用いた加工点でのレーザビームのパワーのモニタリングは、ユーザの管理の下に行われる。従って、パワーを測定する条件がばらつきやすく、パワーを高精度に管理することが難しい。また、ユーザにとってパワーメータを設置することは容易ではない。加工点でのレーザビームのパワーのモニタリングは材料の加工中には行うことができず、パワーが適切か否かの点検時にしか行うことができない。
そこで、ユーザがレーザビームのパワーの測定に関与する必要がなく、材料の加工中であってもパワーをモニタリングすることができる、パワーメータを用いたパワーモニタリング装置が求められる。本発明は、ユーザがレーザビームのパワーの測定に関与する必要がなく、材料の加工中であってもパワーをモニタリングすることができる、パワーメータを用いたパワーモニタリング装置及びレーザ加工機を提供することを目的とする。
本発明は、フィーディングファイバとプロセスファイバとが装着され、前記フィーディングファイバより射出されたレーザビームが進行する第1の光路を有し、前記第1の光路内に、前記フィーディングファイバより射出されたレーザビームを反射して前記プロセスファイバに入射させるための高反射ミラーを有するファイバカップリング装置と、前記ファイバカップリング装置に取り付けられており、前記高反射ミラーを透過したレーザビームが入射され、入射されたレーザビームのパワーに応じた出力電圧を生成するパワーメータとを備えるパワーモニタリング装置を提供する。
本発明は、レーザビームを発振するレーザ発振部と、前記レーザ発振部に電力を供給する電源部と、前記電源部が前記レーザ発振部に供給する電力を調節することによって、前記レーザ発振部が発振するレーザビームのパワーを制御する制御部と、前記レーザ発振部が発振するレーザビームを伝送するフィーディングファイバと、レーザビームを加工ヘッドへと伝送するプロセスファイバとが装着され、前記フィーディングファイバより射出されたレーザビームを反射して前記プロセスファイバに入射させるための高反射ミラーを有するファイバカップリング装置と、前記ファイバカップリング装置に取り付けられており、前記高反射ミラーを透過したレーザビームが入射され、入射されたレーザビームのパワーに応じた出力電圧を生成するパワーメータと、前記レーザ発振部が発振するレーザビームを所定の出力に設定した状態で、前記パワーメータの出力電圧から、レーザビームを非出力に設定した状態での前記パワーメータの出力電圧であるオフセット電圧を減算して前記パワーメータの実出力電圧を求め、前記実出力電圧に、前記実出力電圧を前記パワーメータに入射されたレーザビームのパワーの実測値に変換するための第1のゲイン係数を乗算して前記実測値を求め、前記実測値に、前記実測値を前記レーザ発振部が発振するレーザビームの実パワー値に変換するための第2のゲイン係数を乗算して前記実パワー値を求める計算部とを備えるレーザ加工機を提供する。
本発明のパワーモニタリング装置及びレーザ加工機によれば、パワーメータを用いて、ユーザがレーザビームのパワーの測定に関与する必要がなく、材料の加工中であってもパワーをモニタリングすることができる。
一実施形態のパワーモニタリング装置及びレーザ加工機を示すブロック図である。 ファイバカップリング装置を備えて構成される一実施形態パワーモニタリング装置の断面図である。 ファイバカップリング装置を備えて構成される一実施形態パワーモニタリング装置の斜視図である。 一実施形態のパワーモニタリング装置におけるワーモニタリングに必要な初期設定のための処理を示すフローチャートである。 初期設定時に必要なフィーディングファイバの射出端のパワー値を測定する方法を示すブロック図である。 一実施形態のパワーモニタリング装置及びレーザ加工機によるレーザ加工時のパワーモニタリングの処理を示すフローチャートである。 図6Aに続く、一実施形態のパワーモニタリング装置及びレーザ加工機によるレーザ加工時のパワーモニタリングの処理を示すフローチャートである。
以下、一実施形態のパワーモニタリング装置及びレーザ加工機について、添付図面を参照して説明する。図1において、レーザ加工機は、レーザ加工制御部10、レーザ発振器20、加工ヘッド30、及び表示部40を備える。レーザ発振器20は、ネットワーク50を介して外部の表示部60に接続されていてもよい。ネットワーク50は、インターネットまたはLAN等の任意のネットワークである。レーザ加工制御部10は、NC装置であってもよい。
レーザ発振器20は、制御部21、電源部22、レーザ発振部23、フィーディングファイバ24、ファイバカップリング装置25、プロセスファイバ26、パワーメータ27、計算部28、及び記憶部29を備える。
制御部21は、レーザ発振器20によるレーザビームの発振を制御する。レーザ発振器20がファイバレーザ発振器である場合を例とする。レーザ発振部23は、複数のレーザダイオード、励起光コンバイナ、高反射ファイバブラッググレーティング、イッテルビウム(Yb)がドープされたYbドープファイバ、低反射ファイバブラッググレーティング等を備えて、波長1μm帯のレーザビームを発振する。ここでは、波長1μm帯を波長1000nm〜1100nmの範囲の帯域とする。
電源部22は、制御部21による制御に基づき、レーザ発振部23の各レーザダイオードに電力を供給する。制御部21は、電源部22がレーザ発振部23に供給する電力を調節することによって、レーザ発振部23が発振するレーザビームのパワーを制御する。
レーザ発振部23が発振した一点鎖線にて示すレーザビームは、フィーディングファイバ24によってファイバカップリング装置25へと伝送される。ファイバカップリング装置25には、フィーディングファイバ24とプロセスファイバ26とが接続されている。ファイバカップリング装置25は高反射ミラー251を備える。高反射ミラー251のレーザビームの波長帯における反射率は99.7%以上である。
ファイバカップリング装置25に入射したレーザビームは高反射ミラー251で進行方向が90度曲げられて、プロセスファイバ26に入射する。レーザビームは、プロセスファイバ26によって加工ヘッド30へと伝送される。加工ヘッド30は、レーザビームを図示していない材料(板金)に照射して、材料を切断または溶接する。
ファイバカップリング装置25には、パワーメータ27が装着されている。レーザビームは高反射ミラー251でほとんど反射するものの、ごくわずかに高反射ミラー251を透過して直進する。パワーメータ27は、高反射ミラー251を透過したレーザビームのパワーに応じた電圧を生成して出力する。パワーメータ27が測定した電圧値は計算部28に供給される。
計算部28は、制御部21による制御に基づいて、後述する各種の値を計算する。計算部28による計算値は記憶部29に記憶される。計算部28は、記憶部29に予め記憶されている値を用いて、後述する初期設定またはパワーモニタリングに必要な値を計算することがある。
図2はファイバカップリング装置25の具体的な構成を示し、ファイバカップリング装置25を備えて構成されるパワーモニタリング装置の断面図、図3はパワーモニタリング装置の外観斜視図である。図2及び図3は、ファイバカップリング装置25に装着されるフィーディングファイバ24及びプロセスファイバ26を取り外した状態を示しており、フィーディングファイバ24及びプロセスファイバ26の図示が省略されている。
図2または図3において、フィーディングファイバ24はフィーディングファイバ装着部252に装着され、プロセスファイバ26はプロセスファイバ装着部253に装着される。フィーディングファイバ24によって伝送されてフィーディングファイバ24より射出するレーザビームは発散光であり、コリメートレンズ254に入射する。コリメートレンズ254は、発散光のレーザビームを平行光に変換する。
平行光のレーザビームは高反射ミラー251で反射して集束レンズ255に入射する。集束レンズ255は平行光を集束して収束光に変換する。収束光のレーザビームはプロセスファイバ装着部253へと向かい、プロセスファイバ26に入射して加工ヘッド30へと伝送される。フィーディングファイバ装着部252から高反射ミラー251まで、及び、高反射ミラー251からプロセスファイバ装着部253までの部分は、レーザビームが進行する第1の光路250を形成している。高反射ミラー251は、第1の光路250に位置している。
材料で反射したレーザビームが、プロセスファイバ26を介して高反射ミラー251に戻ることがある。高反射ミラー251に入射した反射レーザビームは、大方、高反射ミラー251で反射する。高反射ミラー251をわずかに透過した反射レーザビームは、コーンダンパ256で減衰する。よって、パワーメータ27には、材料からの反射レーザビームが入射することはほとんどない。
高反射ミラー251とパワーメータ27との間には、円筒状部材2571と円筒状部材2572とを含んで構成された第2の光路257が形成されている。円筒状部材2571は第1の光路形成部材の一例であり、円筒状部材2572は第2の光路形成部材の一例である。円筒状部材2571の円筒状部材2572側の端部には、保護ガラス258が装着されている。第2の光路257は密閉構造を有することが好ましい。パワーメータ27は、円筒状部材2572に密着した状態で装着されている。高反射ミラー251を透過したレーザビームは、第2の光路257内を進行してパワーメータ27に入射する。
パワーメータ27は交換が可能な構造である。円筒状部材2571と円筒状部材2572との間に配置された保護ガラス258は、パワーメータ27の交換時に、円筒状部材2571の内部、さらには、上記の第1の光路に塵または埃等が浸入して、それらが汚染されることを防止する。
第2の光路257(円筒状部材2571及び2572の内面)は、アウトガスが発生しないような表面処理が施されている。具体的には、第2の光路257には有機着色系の表面処理を施した材料が使用されておらず(即ち、黒アルマイト処理が施されておらず)、機械加工品表面処理(即ち、白アルマイト処理)が施されている。
パワーメータ27には、水冷式の冷却部259が熱伝導部材2510を介して装着されている。冷却部259には、流入口2591から水が流入し、流出口2592から水が流出して、パワーメータ27を冷却するように構成されている。冷却部259への水の流量は図示していない流量計によって監視される。アウトガスが発生しないよう、熱伝導部材2510にはグリースが使用されておらず、グラファイトシートが使用されている。
図4に示すフローチャートを用いて、パワーメータ27によるレーザビームのパワーモニタリングに必要な初期設定のための処理を説明する。図4において、制御部21は、ステップS1にて、レーザビームを非出力の状態に設定する。計算部28は、ステップS2にて、パワーメータ27の出力電圧を測定する。レーザビームを非出力としてパワーメータ27の受光面にレーザビームが照射されていない状態でのパワーメータ27の出力電圧を、オフセット電圧とする。計算部28は、ステップS3にて、オフセット電圧を記憶部29に記憶させる。
制御部21は、ステップS4にて、レーザビームを最大出力の状態に設定する。例えば最大出力は10kWであるとする。計算部28は、ステップS5にて、パワーメータ27の出力電圧を測定する。計算部28は、ステップS6にて、ステップS5で得られた出力電圧からオフセット電圧を減算する。ステップS5で得られた出力電圧が4.9V、オフセット電圧が0.1Vとすると、計算部28は実出力電圧4.8Vを得る。
記憶部29には、予め、パワーメータ27が有するゲイン係数1(第1のゲイン係数)が記憶されている。例えば、パワーメータ27にパワー30Wのレーザビームが照射されたときに5Vの出力電圧が得られるとすれば、パワーメータ27が有するゲイン係数1は30W/5Vとなる。ゲイン係数1はパワーメータ27自体が有する感度に相当し、実出力電圧をパワーメータ27に入射されたレーザビームのパワーの実測値に変換するための係数である。
記憶部29は、ステップS7にて、ステップS6で得られた実出力電圧4.8Vにゲイン係数1を乗算することにより、パワー値(パワーの実測値)を計算する。ここでのパワー値は28.8Wとなる。
制御部21がレーザビームを最大出力10kWに設定したときに、フィーディングファイバ24の射出端においてパワー10kWが得られるとは限らない。そこで、図5に示すように、レーザ加工制御部10または外部のパーソナルコンピュータ70を用いて、レーザビームを最大出力10kWで出力するよう制御部21を制御する。フィーディングファイバ24をフィーディングファイバ装着部252から取り外し、任意のパワーメータ80がフィーディングファイバ24の射出端のパワー値を測定する。記憶部29には、このように実測したフィーディングファイバ24の射出端のパワー値が記憶されている。
図4に戻り、計算部28は、ステップS8にて、ステップS7で得られたパワー値と、予め実測して記憶部29に記憶されているフィーディングファイバ24の射出端のパワー値とに基づいてゲイン係数2(第2のゲイン係数)を計算して、記憶部29に記憶させる。ゲイン係数2は、パワーメータ27に入射されたレーザビームのパワーの実測値を、レーザ発振部23が発振するレーザビームの実パワー値(即ち、フィーディングファイバ24の射出端のパワー値)に変換するための係数である。フィーディングファイバ24の射出端のパワー値の実測値が10.1kWとすると、ゲイン係数2は10.1kW/28.8Wとなる。
次に、図6A及び図6Bに示すフローチャートを用いて、レーザ加工機による通常のレーザ加工時のパワーモニタリングの処理を説明する。図6Aにおいて、制御部21は、ステップS11にて、レーザビームを非出力の状態に設定する。計算部28は、ステップS12にて、パワーメータ27のオフセット電圧を測定する。計算部28は、ステップS13にて、オフセット電圧を記憶部29に記憶させる。
制御部21は、ステップS14にて、レーザビームを、材料を加工するため所定の出力の状態に設定する。所定の出力は最大出力の10kWであってもよい。ここでは、材料の加工時の出力を5kWに設定したとする。計算部28は、ステップS15にて、パワーメータ27の出力電圧を測定する。計算部28は、ステップS16にて、ステップS15で得られた出力電圧からオフセット電圧を減算する。ステップS15で得られた出力電圧が2.5V、オフセット電圧が0.1Vとすると、計算部28は実出力電圧2.4Vを得る。
計算部28は、ステップS17にて、記憶部29よりゲイン係数1及び2を読み込んでパワー値を計算する。具体的には、計算部28は、2.4Vにゲイン係数1である30W/5Vを乗算して、パワーメータ27のパワー値の実測値14.4Wを求める。さらに、計算部28は、14.4Wにゲイン係数2である10.1kW/28.8Wを乗算して、フィーディングファイバ24の射出端のパワー値の実測値5.05kWを求める。
計算部28は、ステップS18にて、ステップS17のようにして計算するフィーディングファイバ24の射出端のパワー値を、所定時間間隔でサンプリングする。例えば、計算部28は、10ms間隔でパワー値をサンプリングする。計算部28は、ステップS19にて、サンプリングしたパワー値を所定時間で平均化する。例えば、計算部28は、パワー値を100msで平均化する。表示部40は、制御部21による制御に基づき、ステップS19で得た平均化パワー値をリアルタイムに表示する。
制御部21は、ステップS21にて、レーザ加工が終了したか否かを判定する。レーザ加工が終了していなければ(NO)、制御部21または計算部28は、ステップS15〜S21の処理を繰り返す。レーザ加工が終了していれば(YES)、制御部21または計算部28は、パワーモニタリングの処理を終了させる。
図6Bにおいて、制御部21は、ステップS18に続けて、ステップS19と並行してステップS22にて、レーザビームの射出を開始した時点から1秒以上経過したか否かを判定する。レーザビームのパワーが安定するのに0.3秒程度かかることから、制御部21は、パワーが確実に安定した1秒以上経過したか否かを判定する。1秒以上経過していなければ(NO)、制御部21はステップS22の処理を繰り返す。
ステップS22にて1秒以上経過していれば(YES)、計算部28は、ステップS23にて、サンプリングしたパワー値を所定時間で平均化する。ここでは、計算部28はパワー値を1sで平均化する。ステップS19における平均化の所定時間とステップS23における平均化の所定時間とを同じ時間としてもよい。ステップS23における平均化の時間をステップS19における平均化の時間と同じ時間とする場合には、ステップS23を省略してステップS19で求めた平均化パワー値を用いればよい。
計算部28は、ステップS24にて、ステップS23で求めた平均化パワー値を記憶部29に記憶させる。記憶部29には、1秒ごとの平均化パワー値がログとして記憶される。
記憶部29には、レーザビームの各出力におけるフィーディングファイバ24の射出端の工場出荷時のパワー値が初期値として記憶されている。計算部28は、ステップS25にて、ステップS24で記憶させた平均化パワー値が初期値から10%以上減衰したか否かを判定する。10%以上減衰していれば(YES)、制御部21は、ステップS26にて、表示部40に警告メッセージを表示して、処理を図6AのステップS21に移行させる。
警告メッセージは、一例として、「加工を中止して点検・修理を依頼してください。」のようなユーザにレーザ加工ができない状態であることを知らせる文章である。
ステップS25にて10%以上減衰していなければ(NO)、計算部28は、ステップS27にて、ステップS24で記憶させた平均化パワー値が初期値から5%以上10%未満減衰したか否かを判定する。5%以上10%未満減衰していなければ(NO)、計算部28は、ステップS23〜S27の処理を繰り返す。5%以上10%未満減衰していれば(YES)、制御部21は、ステップS28にて、表示部40に注意メッセージを表示して、処理をステップS21に移行させる。
注意メッセージは、一例として、「点検の時期が近付いています。」のようなユーザに点検を促す文章である。
ステップS19で得たリアルタイム表示のためのパワー値と、ステップS26における警告メッセージと、ステップS28における注意メッセージとのうちの少なくとも1つを、ネットワーク50を介して表示部60に供給して、表示部60に表示してもよい。表示部60に上記の情報を表示することにより、レーザ加工機の状態を遠隔地よりモニタリングすることができる。
図6AのステップS20によるパワー値のリアルタイム表示を省略して、図6BのステップS26またはS28による、レーザビームのパワー値の初期値に対して減衰した程度に応じたメッセージのみを表示するように構成してもよい。パワー値のリアルタイム表示のみとしてもよいが、表示部40にステップS26またはS28によるメッセージを表示することが好ましい。
以上説明したように、本実施形態のパワーモニタリング装置及びレーザ加工機によれば、ユーザがレーザビームのパワーの測定に関与する必要がなく、材料の加工中であってもパワーをモニタリングすることができる。本実施形態のパワーモニタリング装置及びレーザ加工機によれば、経年的なパワーの減衰を監視することができる。
本実施形態のパワーモニタリング装置及びレーザ加工機はパワーメータを用いているので、フォトダイオードを用いてパワーをモニタリングする場合と異なり、ビームプロファイルの変動に影響を受けにくく、電磁波ノイズの影響を受けにくい。
ところで、例えば、パワーが減衰して材料を適切に加工できなくなったとき、パワーモニタリング装置によって求めたパワー値に異常がないとすれば、パワーが減衰した原因は、プロセスファイバ26またはレーザ発振器20の外部に存在すると推定される。また、パワーが減衰して材料を適切に加工できなくなったとき、パワーモニタリング装置によって求めたパワー値に異常があれば、パワーが減衰した原因は、レーザ発振器20の内部にあるということが分かる。
本実施形態のパワーモニタリング装置及びレーザ加工機によれば、異常(故障)が発生した場所を特定または推定することができる。
本発明は以上説明した本実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。本実施形態においては、平均化パワー値を表示部40にリアルタイムに表示し、平均化パワー値が減衰したとき表示部40にメッセージを表示している。表示部40は、各時点におけるパワー値(即ち、瞬時値)をリアルタイムに表示し、各時点におけるパワー値が減衰したときにメッセージを表示してもよい。
10 レーザ加工制御部
20 レーザ発振器
21 制御部
22 電源部
23 レーザ発振部
24 フィーディングファイバ
25 ファイバカップリング装置
26 プロセスファイバ
27,80 パワーメータ
28 計算部
29 記憶部
30 加工ヘッド
40,60 表示部
50 ネットワーク
70 パーソナルコンピュータ
250 第1の光路
251 高反射ミラー
252 フィーディングファイバ装着部
253 プロセスファイバ装着部
254 コリメートレンズ
255 集束レンズ
256 コーンダンパ
257 第2の光路
258 保護ガラス
259 冷却部
2571,2572 円筒状部材
2591 流入口
2592 流出口
2510 熱伝導部材

Claims (8)

  1. フィーディングファイバとプロセスファイバとが装着され、前記フィーディングファイバより射出されたレーザビームが進行する第1の光路を有し、前記第1の光路内に、前記フィーディングファイバより射出されたレーザビームを反射して前記プロセスファイバに入射させるための高反射ミラーを有するファイバカップリング装置と、
    前記ファイバカップリング装置に取り付けられており、前記高反射ミラーを透過したレーザビームが入射され、入射されたレーザビームのパワーに応じた出力電圧を生成するパワーメータと、
    を備えるパワーモニタリング装置。
  2. 前記高反射ミラーと前記パワーメータとの間に、前記高反射ミラーを透過したレーザビームが進行する密閉構造の第2の光路を有する請求項1に記載のパワーモニタリング装置。
  3. 前記第2の光路は、前記高反射ミラー側に配置された第1の光路形成部材と、前記パワーメータ側に配置された第2の光路形成部材とを有し、
    前記パワーメータは第2の光路形成部材に装着され、前記パワーメータは交換可能に構成されており、
    前記第1の光路形成部材と前記第2の光路形成部材との間に、前記パワーメータの交換時に前記第1の光路が汚染されることを防止する保護ガラスが配置されている
    請求項2に記載のパワーモニタリング装置。
  4. 前記第1の光路には有機着色系の表面処理が施されておらず、機械加工品表面処理が施されている請求項2または3に記載のパワーモニタリング装置。
  5. 前記パワーメータには、前記パワーメータを冷却するための水冷式の冷却部が装着されている請求項1〜4のいずれか1項に記載のパワーモニタリング装置。
  6. レーザビームを発振するレーザ発振部と、
    前記レーザ発振部に電力を供給する電源部と、
    前記電源部が前記レーザ発振部に供給する電力を調節することによって、前記レーザ発振部が発振するレーザビームのパワーを制御する制御部と、
    前記レーザ発振部が発振するレーザビームを伝送するフィーディングファイバと、レーザビームを加工ヘッドへと伝送するプロセスファイバとが装着され、前記フィーディングファイバより射出されたレーザビームを反射して前記プロセスファイバに入射させるための高反射ミラーを有するファイバカップリング装置と、
    前記ファイバカップリング装置に取り付けられており、前記高反射ミラーを透過したレーザビームが入射され、入射されたレーザビームのパワーに応じた出力電圧を生成するパワーメータと、
    前記レーザ発振部が発振するレーザビームを所定の出力に設定した状態で、前記パワーメータの出力電圧から、レーザビームを非出力に設定した状態での前記パワーメータの出力電圧であるオフセット電圧を減算して前記パワーメータの実出力電圧を求め、前記実出力電圧に、前記実出力電圧を前記パワーメータに入射されたレーザビームのパワーの実測値に変換するための第1のゲイン係数を乗算して前記実測値を求め、前記実測値に、前記実測値を前記レーザ発振部が発振するレーザビームの実パワー値に変換するための第2のゲイン係数を乗算して前記実パワー値を求める計算部と、
    を備えるレーザ加工機。
  7. 前記実パワー値、または、前記実パワー値を所定の時間で平均化した平均化パワー値をリアルタイム表示する表示部をさらに備える請求項6に記載のレーザ加工機。
  8. 前記実パワー値、または、前記実パワー値を所定の時間で平均化した平均化パワー値が、前記レーザ発振部が発振するレーザビームを前記所定の出力に設定した状態で前記レーザ発振部が発振するレーザビームのパワー値の初期値に対して減衰した程度に応じて、メッセージを表示する表示部をさらに備える請求項6に記載のレーザ加工機。
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