JP2020046263A - 液膜維持装置及びケミカルセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】生体物質が液体で濡れている状態を維持する液膜維持装置及びケミカルセンサを提供する。【解決手段】生体物質を濡らす液膜7に液体を供給する液体供給機構110と前記液膜中の液体を排出する液体排出機構120とを備えた液膜維持装置100と、感応膜2と、感応膜の表面に固定された生体物質と、感応膜及び生体物質を覆う液膜と、感応膜の一端に接続されたソース電極3と、感応膜の他端に接続されたドレイン電極4と、を有するケミカルセンサ10である。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、液膜維持装置及びケミカルセンサに関する。
犬のような生き物の嗅覚は、鼻の奥に、生体物質である嗅覚受容体があり、嗅覚受容体に匂い物質が結合したことを検知して、脳に信号が伝達され、匂いを認識するという仕組みである。実際の生き物の嗅覚では、嗅覚受容体が乾燥して失活してしまわないように、鼻の内部表面は粘液で覆われている。嗅覚受容体が乾燥しそうになると、粘液が分泌され、生き物の鼻の内部表面は常に濡れている状態が維持されている。このような生体物質を用いたセンサを実現するために、生体物質が液体で濡れている状態を維持することが求められている。
本発明が解決しようとする課題は、生体物質が液体で濡れている状態を維持する液膜維持装置及びケミカルセンサを提供することである。
実施形態の液膜維持装置は、生体物質を濡らす液膜に液体を供給する液体供給機構と、液膜中の液体を排出する液体排出機構とを備える。
実施形態のケミカルセンサは、感応膜と、感応膜の表面に固定された生体物質と、感応膜及び生体物質を覆う液膜と、実施形態の液膜維持装置とを備える。
別の実施形態のケミカルセンサは、感応膜と、感応膜の表面に固定された生体物質と、感応膜及び生体物質を覆う第1の液膜と、第1の液膜を覆う隔壁と、隔壁を覆う第2の液膜と、第2の液膜の液体を第1の液膜に向けて流し、第1の液膜中の液体を排出する液膜維持装置とを備える。
図1は、第1の実施形態のケミカルセンサの一例を示す断面図である。 図2は、第1の実施形態のケミカルセンサの一例を示す平面図である。 図3は、実施形態のケミカルセンサを用いる標的物質の検出方法の一例を示すフローチャートである。 図4は、実施形態のケミカルセンサの使用時の様子を示す模式図である。 図5は、複数種類のセンサ素子を備えるケミカルセンサを示す図である。 図6は、第2の実施形態のケミカルセンサの一例を示す断面図である。 図7は、第3の実施形態のケミカルセンサの一例を示す断面図である。 図8は、第4の実施形態のケミカルセンサの一例を示す断面図である。 図9は、第5の実施形態のケミカルセンサの一例を示す断面図である。
以下に、図面を参照しながら種々の実施形態について説明する。各図は実施形態とその理解を促すための模式図であり、その形状や寸法、比等は実際と異なる個所があるが、これらは以下の説明と公知の技術を参酌して適宜、設計変更することができる。
以下、実施形態のケミカルセンサについて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態のケミカルセンサの一例を示す断面図、図2は、第1の実施形態のケミカルセンサの一例を示す平面図である。なお、図2は、図1に示す液膜維持装置100を省略してある。
ケミカルセンサ10は、基板1を備えている。基板1の表面1a上には、感応膜2と、感応膜2の一端に接続されたソース電極3と、感応膜2の他端に接続されたドレイン電極4が設けられている。基板1の表面1a上には、壁部5が立設され、壁部5は平面視において感応膜2の周囲を囲み、かつソース電極3及びドレイン電極4の外周面を覆っている。感応膜2の表面2aには、生体物質である受容体6が固定されている。感応膜2の表面2aには、受容体6を覆うように、液体を含む液膜7が配置されている。本実施形態に係る「覆う」とは、少なくとも一部を覆うことを示す。液膜7には、標的物質8を含む気体試料9が取り込まれる。また、ケミカルセンサ10は、受容体6が液膜7によって濡れている状態を維持する液膜維持装置100を備えている。受容体6が液膜7によって濡れている状態は、受容体6が液膜7によって覆われている状態を示す。
液膜維持装置100は、生体物質を濡らす液膜7に液体を供給する液体供給機構110と、液膜7中の液体を排出する液体排出機構120とを備えている。
液体供給機構110は、図1に示すように液膜7に液体を供給する。液体供給機構110は、壁部5から隔てて設置された液体供給源である液体111を収容した第1の容器(ボトル)112を備えている。ボトル112内の液体111には、細管113の一端が挿入されている。細管113の他端は液膜7に接触して配置されている。細管113は、ボトル112内の液体111を液膜7に送る。細管113は、例えば、ガラス等の材料から形成され、細管113の内面は親水性を有する。
液体供給機構110は、ボトル112内の液体111を液膜7に細管113を経由して供給できる。この供給は、毛細管現象を利用できる。このような液体供給において、感応膜2の表面2aが親水性を有することが好ましく、毛細管現象を利用して液膜7に供給された液体を感応膜2の表面2a全体に速やかに浸透、拡散させることが可能になる。
液体排出機構120は、図1に示すように液膜7中の液体を排出する。液体排出機構120は、壁部5から隔てて設置された、排液を回収する第2の容器121を備えている。第2の容器121内には、吸収材122の一端が挿入されている。吸収材122の他端は液膜7に接触して配置されている。吸収材122は、液膜7中の液体を吸収して第2の容器121に送る。吸収材122は、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレン、ポリスチレン等を含む吸湿性材料、吸水性材料から形成されている。
液膜維持装置100は、液体供給機構110により液膜7の一端側から液体を供給し、液体排出機構120により液膜7の他端側から液膜7中の液体を排出することによって、液膜7の一端側から他端側に向かう液体の流れを発生させて、生体物質である受容体6が液膜7によって濡れている状態を維持することができる。また、液膜維持装置100は、液膜7を0.5μm以上10.0μm以下の厚さに維持することができる。
以下、各構成について詳細に説明する。
基板1は、例えば、矩形の板状である。基板1は、例えば、シリコン、ガラス、セラミックス、高分子材料又は金属等から形成されている。基板1の大きさは、限定されるものではないが、例えば、1〜10mm×1〜10mm×0.1〜0.5mm(幅×長さ×厚さ)である。
基板1は、例えば、表面1a側に絶縁膜(図示せず)を備えてもよい。絶縁膜は、例えば、酸化シリコン、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、高分子材料、又は有機分子の自己組織化膜等の電気的に絶縁性の材料から形成されている。基板1は、表面1a側に設けられた絶縁膜と、ゲート電極として機能する導体層とを備えてもよい。この場合、絶縁層の厚さは、絶縁性を損なわない範囲で出来る限り薄い方がよく、例えば数nm程度とすることが好ましい。このような薄膜は、例えばALD(Atomic Layer Deposition)法によって形成することが可能である。
感応膜2は、そこに結合している物質の構造や電荷の状態などが変化した時に物性が変化する膜である。感応膜2は、例えば、電気抵抗が変化する物質から形成されている。感応膜2は、炭素原子1個分の厚さを有する単層のグラフェンの膜である。グラフェン膜は、複数層で設けられてもよい。感応膜2の大きさは、限定されるものではないが、例えば、0.1〜500μm×0.1〜500μm(幅×長さ)とすることができる。実用的には10〜100μm×10〜100μmであれば製造が容易である。
感応膜2は、例えば、高分子、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、ケイ素(Si)、シリサイド等の導体の膜若しくはそのナノワイヤ、或いはグラフェン、カーボンナノチューブ、二硫化モリブデン(MoS)若しくは二セレン化タングステン(WSe)等の材料等から形成されていてもよい。
ソース電極3及びドレイン電極4は、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、パラジウム(Pd)、白金(Pt)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)又はアルミニウム(Al)等の金属、或いは、酸化亜鉛(ZnO)、酸化インジウムスズ(ITO)、IGZO、導電性高分子等の導電性物質から形成されている。
ソース電極3及びドレイン電極4は、電源(図示せず)と電気的に接続している。ソース電極3及びドレイン電極4は、例えば、電源から電圧(ソース・ドレイン電圧(Vsd))が印加されると、ソース電極3から感応膜2を介してドレイン電極4に電流(ソース・ドレイン電流(Isd))が流れるように構成される。この時、グラフェンの膜である感応膜2は、ソース電極3及びドレイン電極4に対してチャネルとして機能する。
壁部5は、例えば、電気的に絶縁性の材料から形成されている。壁部5の絶縁性材料は、例えば、アクリル樹脂、ポリイミド、ポリベンゾオキサゾール、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリジメチルシロキサン、フッ素樹脂等の高分子物質、又は酸化シリコン、窒化ケイ素、酸化アルミニウム等の無機絶縁膜、あるいは有機分子の自己組織化膜等である。
受容体6は、上述したように生体物質である。受容体6には、例えば、嗅覚受容体の断片を用いることができる。受容体6は、標的物質8と結合する部位の配列を含む嗅覚受容体の断片である。例えば、そのような配列は、嗅覚受容体の細胞外に位置するリガンド結合部位を含む。受容体6は、例えば、嗅覚受容体のデータベースからそのリガンド結合部位のアミノ酸配列を得て、そのアミノ酸配列を有するオリゴペプチドを合成することによって製造できる。受容体6は標的物質と結合するものであればよく、例えば、リガンド結合部位の配列を部分的に改変したものであってもよく、新たな配列を付加したものであってもよい。受容体6は、例えば、嗅覚受容体として、動物の嗅覚受容体を用いることができる。動物は、例えば、脊椎動物又は昆虫等である。例えば、ヒト、ハエ、マウス等の嗅覚受容体を用いることができる。
受容体6は、例えば、受容体6及び/又は感応膜2に修飾基を付加し、両者を化学合成により結合することによって、感応膜2に固定することができる。受容体6が感応膜2に固定されている状態は、受容体6が感応膜2に化学結合により接続している状態を示す。
なお、感応膜2の表面2aには、受容体6に加えて、ブロッキング剤(図示せず)が、表面2a上を覆うように配置されていてもよい。ブロッキング剤は、例えば、金属酸化物(Al、HfO等)、タンパク質、有機分子、脂質膜、ペプチド、核酸等を用いることができる。このようなブロッキング剤を備えることにより、気体試料9に含まれる非標的物質11(例えば、夾雑物)が感応膜2の表面に結合することを防止することができる。
液膜7は、感応膜2の表面2aに受容体6を覆うように配置される。液膜7は、例えば、水、生理水、緩衝液等の水溶性の液体であり、気体試料9に含まれる標的物質8を受容体6へと運ぶ媒体として働く。また、液膜7は、受容体6を覆うように配置されているため、受容体6の乾燥による変性又は損傷を防ぐことができる。
液膜7は、0.5μm以上10.0μm以下の厚さを有する。液膜7の厚さは、例えば、図1において感応膜2の表面2aから液膜7と気体との界面までの最短距離をいう。液膜7の厚さが0.5μm未満である場合、気体試料9に含まれる標的物質8の受容体6への到達距離が短くなり、ケミカルセンサの感度が向上し得るものの、液膜7が乾燥して、受容体6の乾燥による変性又は損傷を防ぐことができない虞がある。一方、液膜7の厚さが10.0μmを超える場合、気体試料9に含まれる標的物質8の受容体6への到達距離が長くなり、標的物質8が受容体6に到達し難くなるため、ケミカルセンサの感度が低下する虞がある。液膜7の厚さは、例えば、0.5μm以上5.0μm以下であることが好ましい。
標的物質8は、気体中に含まれ、動物の嗅覚受容体のリガンドとなり得る物質である。標的物質8は、例えば、匂い物質又はフェロモン物質のような揮発性有機化合物(VOC:volatile organic compound)である。標的物質8は、例えば、アルコール類、エステル類、アルデヒド類、ケトン類等であるがこれらに限定されるものではない。このような標的物質8の多くは、水への溶解性が低い物質である。
気体試料9は、例えば、標的物質8が含まれ得る分析されるべき気体である。気体試料9は、例えば、大気、呼気、又は生体や物体等の分析対象から発生られる他の気体、或いは当該分析対象の周辺の空気等である。気体試料9は、非標的物質11を含み得る。
以上、上述したようにケミカルセンサ10は、感応膜2の表面2aに受容体6を覆うように配置される液膜7と、液膜維持装置100とを備えるため、受容体6が液膜7によって濡れている状態を維持できる。その結果、受容体6の乾燥による変性又は損傷を防ぐことができる。
また、ケミカルセンサ10は、液膜7の一端側から他端側に向かう液体の流れを発生させることができる液膜維持装置100である液体供給機構110と液体排出機構120を備えるため、新たな液膜7を形成することができる。その結果、ケミカルセンサ10は、標的物質8の検出を繰り返し行なうことができる。
前述したケミカルセンサは、グラフェン電界効果型トランジスタ(グラフェンFETとも称する)の構成を有しているが、グラフェンFETに限られるものではなく、受容体6のような生体物質を用いる場合であれば、例えば、他の電荷検出素子、表面プラズモン共鳴素子(SPR)、表面弾性波(SAW)素子、圧電薄膜共振(FBAR)素子、水晶振動子マイクロバランス(QCM)素子、又はMEMSカンチレーバー素子等の構成とすることができる。
以下に実施形態のケミカルセンサを用いる標的物質の検出方法を、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
標的物質の検出方法は、例えば、以下の工程を含む。(S1)実施形態のケミカルセンサを用意すること、(S2)気体試料を液膜に接触させること、(S3)感応膜の物性の変化を検出すること、及び(S4)検出の結果から、気体試料中の標的物質の有無又は量を決定すること。
以下、上記各工程を行うことによって標的物質を検出する原理について説明する。
工程(S2)において気体試料9をケミカルセンサ10の液膜7に接触させる。この時のケミカルセンサの様子を図4に示す。気体試料9の液膜7への接触によって標的物質8が液膜7に入り込み(図4の(a)、(b))、受容体6に結合する(図4の(c))。一方、非標的物質11(夾雑物)は、受容体6に結合しない(図4の(d))。標的物質8と受容体6との結合(図4の(c))によって感応膜2の物性が変化する。物性とは、例えば、感応膜の電気抵抗等である。
工程(S3)において、物性の変化を電気的信号の変化として検出する。電気的信号は、例えば、電流値、電位値、電気容量値又はインピーダンス値等である。電気信号の変化とは、例えば、電気的信号の増加、減少、消失、又は特定時間内での積算値の変化等である。上述したグラフェンFETを用いる場合、物性の変化は、例えば、ゲート電圧及びドレイン電圧として一定電圧を印加した際の、ソース・ドレイン間電流値の変化として検出できる。あるいは、ソース・ドレイン間電流値を一定に維持している際の、ゲート電圧値の変化として検出してもよい。電気信号の変化の情報は、例えば、電気的に接続されたデータ処理部などに送られ、記憶され、処理される。
工程(S4)において、検出の結果から気体試料9中の標的物質8の有無又は量を決定する。例えば、電気的信号の変化が生じた場合に気体試料9に標的物質8が存在すると判断し、変化が起きない場合に標的物質8が存在しないと判断してもよい。また、電気的信号が予め設定された閾値よりも大きく変化した場合に標的物質8が存在すると判断し、変化が閾値よりも小さい場合に標的物質8が存在しないと判断してもよい。そのような閾値は、例えば、標的物質が含まれていることが知られている気体試料をケミカルセンサの分析に供して電気的信号の変化値を得ることなどによって得ることができる。或いは、変化量によって標的物質の量を決定してもよい。その場合、濃度既知の標的物質を用いて、標的物質の濃度に対する変化量の検量線を作成し、それと照らし合わせることによって標的物質の量を決定してもよい。
以上に説明した工程により、実施形態のケミカルセンサは、気体試料中の標的物質を検出することができる。
また、実施形態のケミカルセンサは、液膜維持装置を備えるため、気体試料中の標的物質を検出した後に、新たな液膜を形成して、上述した標的物質の検出を繰り返し行なうことができる。
標的物質の検出方法は、各工程を自動的に行う装置によって行われてもよい。そのような装置は、例えば、ケミカルセンサ10と、感応膜2の物性の変化を電気的信号の変化に変換する検出部と、検出部から得られた電気的信号の情報を格納し、処理するデータ処理部と、これらの各部の操作を制御する制御部とを含む。上記工程(S2)〜(S4)の操作は、装置の操作者の入力により実行されてもよいし、制御部に含まれるプログラムによって実行されてもよい。
実施形態のケミカルセンサを用いる標的物質の検出方法によれば、標的物質と結合する受容体を用いるため、非標的物質(夾雑物)が検出されるのを防ぐことが可能である。したがって、気体中に含まれる物質の組成が異なる条件においても、夾雑物の影響を受けることなく標的物質を検出することが可能である。
以下、基板1、感応膜2、ソース電極3、ドレイン電極4、壁部5、1種類の受容体6、液膜7、液膜維持装置100を含む一つの単位を「センサ素子」と称する。いくつかの実施形態において、1つのケミカルセンサに複数種類のセンサ素子を搭載させることもできる。複数種類のセンサ素子はそれぞれ、互いに異なる種類の受容体6を備え、異なる種類の標的物質を検出することができる。
複数種類のセンサ素子を備えるケミカルセンサについて図5を用いて説明する。
この例におけるケミカルセンサ20は、受容体6Aが固定された感応膜2Aを備えるセンサ素子Aと、受容体6Bが固定された感応膜2Bを備えるセンサ素子Bと、受容体6Cが固定された感応膜2Cを備えるセンサ素子Cと、受容体6Dが固定された感応膜2Dを備えるセンサ素子Dとを備える。
各センサ素子の感応膜2A〜2Dはそれぞれ、その物性の変化を個別に検出できるように構成されている。
1つのケミカルセンサに搭載されるセンサ素子の数、種類、配置等は図5に示されるものに限定されるものではない。また、各種類のケミカルセンサ素子をそれぞれ複数備えてもよい。
ケミカルセンサが複数種類のケミカルセンサ素子を備える場合の標的物質の検出方法について図5の例を用いて説明する。
このような標的物質の検出方法においては、図5のケミカルセンサ20を用いて上記工程(S1)〜(S3)を同様に行う。工程(S3)においては各センサ素子A〜Dから個別に電気的信号が得られる。工程(S4)において電気的信号の変化が生じたセンサ素子の種類(そこに固定された受容体の種類)及び個数から、複数の標的物質を含む標的物質混合物の種類を特定してもよい。例えば、センサ素子A及びBで電気的信号の変化が生じた場合、気体試料中に標的物質混合物Iが存在し、センサ素子A、C及びDで電気的信号の変化が生じた場合、気体試料中に標的物質混合物IIが存在すると判断すること等ができる。或いは、各センサ素子をそれぞれ複数備えるケミカルセンサにおいて、センサ素子A、B、C、Dから検出される電気的信号の強度比によって、特定の標的物質混合物の有無を決定してもよい。また、その強度比によって気体試料中に含まれる標的物質混合物の種類を特定することができる。
標的物質混合物とは、複数の標的物質が特定の組み合わせで混合された混合物であり、例えば、標的物質混合物を1つの特定の「匂い」と結び付け、上記方法によって「匂い」の有無又は量を決定してもよい。また、「匂い」と「匂い」を発する原因とを予め結び付けておき、このような検出によって匂いを発する原因を特定することも可能である。
以下、図6〜図9を参照して、別の実施形態のケミカルセンサについて説明する。なお、図6〜図9において、図1と同様な部材は同符号を付して説明を省略する。
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態のケミカルセンサの一例を示す断面図である。なお、図6に示すケミカルセンサ30は、液体供給機構110の構成を除いて図1に示すケミカルセンサと同様な構造を有する。
液体供給機構110は、図6に示すように液膜7に液体を供給する。液体供給機構110は、壁部5から隔てて設置された液体供給源である液体111を収容した第1の容器(コップ)114を備えている。コップ114の底部には、超音波振動子115が設けられている。超音波振動子115は、例えば、180Hz〜2.4MHzの周波数で振動し、コップ114内の液体111をミスト化する。ファン116は、コップ114を挟んで壁部5と反対側にコップ114から隔てて設置されている。ファン116は、液膜7に向かう風を発生させる。ファン116は、風により液体111のミスト化物を、液膜7の表面に送る。ファン116は、ミスト化物とともに標的物質8を含む気体試料9も液膜7に送ることができる。ここで、ミスト化物をファン116によって発生させた風により液膜7の表面に送りやすくするために、すなわち、液体を液膜7に供給しやすくするために、液膜7の表面上に、ファン116によって発生させた風を液膜7の表面に案内するプレートを設けてもよい。
このような液体供給機構110は、超音波振動子115を振動させることによってコップ114内の液体111をミスト化してミスト化物を発生させ、ミスト化物をファン116によって発生させた風により液膜7の表面に送り、液膜7に液体を供給する。
従って、ケミカルセンサ30は、上述した図1に示す第1の実施形態のケミカルセンサ10と同様な作用、効果を奏するとともに、ファン116によって発生させた風により標的物質8を含む気体試料9も液膜7に送ることができる。その結果、ケミカルセンサ30は、標的物質の検出感度が向上し得る。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態のケミカルセンサの一例を示す断面図である。なお、図7に示すケミカルセンサ40は、110の構成を除いて図1に示すケミカルセンサと同様な構造を有する。
液体供給機構110は、図7に示すように、基板1と感応膜2との間に配置され、基板1の表面1a側に埋設されたペルティエ素子117を備える。
ペルティエ素子117は、感応膜2及び液膜7を冷却することによって、大気中の蒸気を結露させることにより液膜7に液体を供給する。ここで、液体供給機構110は、液体供給源として、上述した液体が収容された容器(図示せず)を備えてもよい。このような液体供給源は、例えば、壁部5から隔てて設置される。なお、感応膜2及び液膜7を冷却すると、受容体6の活性が低下し得るため、液膜7に液体を供給した後は、ペルティエ素子117による冷却を停止することが好ましい。
このような液体供給機構110は、ペルティエ素子117により感応膜2及び液膜7を冷却して、大気中から結露水を発生させ、結露水を液膜7に供給する。
従って、ケミカルセンサ40は、上述した図1に示す第1の実施形態のケミカルセンサ10と同様な作用、効果を奏する。
(第4の実施形態)
図8は、第4の実施形態のケミカルセンサの一例を示す断面図である。なお、図8に示すケミカルセンサ50は、液膜7の表面を覆うように配置された油膜12をさらに備えること、異なる液体排出機構120を備えることを除いて図1に示すケミカルセンサと同様な構造を有する。
油膜12は、液膜7の表面を覆うように配置される。油膜12の厚さは、例えば、0.1μm〜3.0μmである。油膜12は、液膜7の表面に、油の液滴を滴下することにより形成することができる。油膜12は、液膜7と比べて標的物質との親和性が高いため、標的物質を液膜7に速やかに通過させる。従って、油膜12は、標的物質が受容体6に到達することを妨げることなく、液膜7の蒸発による乾燥を抑制ないし防止できる。
吸収材123は、一端が第2の容器121内に配置され、他端は液膜7及び油膜12に接触して配置されている。吸収材123は、液膜7中の液体及び油膜12中の油を第2の容器121に送る。吸収材123は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン等を含む材料から形成されている。
従って、ケミカルセンサ50は、上述した図1に示す第1の実施形態のケミカルセンサ10と同様な作用、効果を奏するともに、受容体6の乾燥による変性又は損傷をさらに防ぐことができる。
(第5の実施形態)
図9は、第5の実施形態のケミカルセンサの一例を示す断面図である。
図9に示すケミカルセンサ60は、図1に示すケミカルセンサ10と比較して、感応膜2の表面2aに、受容体6を覆うように液体を含む第1の液膜71が配置されている。第1の液膜71には、第1の液膜71を覆うように、隔壁13が配置されている。隔壁13には、隔壁13を覆うように、第2の液膜72が配置されている。第2の液膜72は、標的物質8を含む気体試料9が取り込まれる。また、ケミカルセンサ60は、第2の液膜72の液体を第1の液膜71に向けて流し、第1の液膜71中の液体を排出する液膜維持装置14を備えている。
第1の液膜71は、感応膜2の表面2aに受容体6を覆うように配置される。第1の液膜71は、上述した液膜7と同様に、水、生理水、又は緩衝液等の水溶性の液体であり、気体試料9に含まれる標的物質8を受容体6へと運ぶ媒体として働く。また、第1の液膜71は、受容体6を覆うように配置されているため、受容体6の乾燥による変性又は損傷を防ぐことができる。
隔壁13は、第1の液膜71の表面を覆うように配置されている。隔壁13は、隔壁13の表面13aは、超親水処理により親水性を有することが好ましい。例えば、隔壁13は、TiOで表面13aを被覆することによって、親水性を向上させることができる。
第2の液膜72は、隔壁13の表面13aを覆うように配置されている。第2の液膜72は、上述した液膜7と同様に、水、生理水、又は緩衝液等の水溶性の液体であり、気体試料9からの標的物質8を取り込む媒体として働く。
液膜維持装置14は、例えば、MEMS PUMP(Micro Electro Mechanical Systems Pump)である。液膜維持装置14は、標的物質8を含んだ第2の液膜72の液体を第1の液膜71に向けて送り、第1の液膜71中の液体を第2の容器121に排出する。
シリンジ15は、隔壁13の表面13aの一端に配置されている。シリンジ15は、水、生理水、又は緩衝液等の水溶性の液体を含む液体供給源である。
従って、図9に示すケミカルセンサ60は、気体試料9に含まれる標的物質8を受容体6へと運ぶ第1の液膜71と気体試料9からの標的物質8を取り込む第2の液膜72とが別々に構成されているため、受容体6の乾燥による変性又は損傷を防ぐことができるとともに、第1の液膜71をリフレッシュして、別の気体試料中の標的物質を検出することができるため、繰り返し測定することができる。
本発明のいつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の種々の形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10、20、30、40、50、60…ケミカルセンサ
1…基板
2、2A、2B、2C、2D…感応膜
3…ソース電極
4…ドレイン電極
5…壁部
6、6A、6B、6C、6D…受容体
7…液膜
8…標的物質
9…気体試料
11…非標的物質
12…油膜
13…隔壁
14、100…液膜維持装置
110…液体供給機構
120…液体排出機構

Claims (11)

  1. 生体物質を濡らす液膜に液体を供給する液体供給機構と、
    前記液膜中の液体を排出する液体排出機構と
    を備えた液膜維持装置。
  2. 前記液体供給機構は、液体を収容する第1の容器と、一端が前記第1の容器内に挿入され、他端が前記液膜中に接触する細管とを備え、前記細管による毛細管現象を利用して液体を前記液膜に供給する請求項1に記載の液膜維持装置。
  3. 前記液体排出機構は、排液を回収する第2の容器と、一端が前記第2の容器内に挿入され、他端が前記液膜中に接触して配置された吸収材とを備え、前記吸収材によって前記液膜中の液体を吸収して排出する請求項1又は2に記載の液膜維持装置。
  4. 前記液膜維持装置は、前記液膜を0.5μm以上10.0μm以下の厚さに維持する請求項1〜3のいずれか1項に記載の液膜維持装置。
  5. 前記液膜の表面を覆うように配置された油膜をさらに備える請求項1〜4のいずれか1項に記載の液膜維持装置。
  6. 前記生体物質は、受容体である請求項1〜5のいずれか1項に記載の液膜維持装置。
  7. 前記生体物質は、気体試料中の標的物質と結合する請求項1〜6のいずれか1項に記載の液膜維持装置。
  8. 感応膜と、
    前記感応膜の表面に固定された生体物質と、
    前記感応膜及び前記生体物質を覆う液膜と、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の液膜維持装置と
    を備えたケミカルセンサ。
  9. 前記感応膜はグラフェンを含み、
    前記感応膜の一端に接続されたソース電極と、前記感応膜の他端に接続されたドレイン電極とをさらに備えた請求項8に記載のケミカルセンサ。
  10. 前記生体物質は標的物質と結合する請求項8又は9に記載のケミカルセンサ。
  11. 感応膜と、
    前記感応膜の表面に固定された生体物質と、
    前記感応膜及び前記生体物質を覆う第1の液膜と、
    前記第1の液膜を覆う隔壁と、
    前記隔壁を覆う第2の液膜と、
    前記第2の液膜の液体を前記第1の液膜に向けて流し、前記第1の液膜中の液体を排出する液膜維持装置と
    を備えたケミカルセンサ。
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