JP2020045697A - 衛生用品破砕装置用の排水管連結構造 - Google Patents

衛生用品破砕装置用の排水管連結構造 Download PDF

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Abstract

【課題】衛生用品破砕装置から引き出された破砕物排水管をトイレ配管と連結させる場合に、トイレ排水が破砕物排水管を逆流することを抑制または防止すること。【解決手段】衛生用品破砕装置用の排水管連結構造(100)は、衛生用品破砕装置で破砕された破砕物を含む破砕汚水を流すための破砕物排水管(13)と、破砕物排水管とトイレ排水を流すためのトイレ排水管(94)とが連結された配管連結部(101)と、破砕物排水管(13)を流れる破砕汚水よりもトイレ排水管(94)を流れるトイレ排水を優先させるように、配管連結部(101)に設けられた開閉部材とを備える。【選択図】図7

Description

本発明は、使用済の衛生用品を破砕する衛生用品破砕装置用の排水管連結構造に関する。
一般的に、紙オムツまたは生理用品等の衛生用品は水に溶けないため、使用済の衛生用品をトイレに直接流すことはできない。その一方で、使用済の衛生用品を粉砕することでトイレの排水設備に破棄できるようにした衛生用品用のディスポーザが提案されている。
たとえば特開2005−81272号公報(特許文献1)には、衛生用品用のディスポーザが、内部に水が供給されるケーシングと、前記ケーシング内に配置され、衛生用品を粉砕する粉砕手段と、衛生用品の粉砕物を水とともにケーシング外に排出するための排出管とを備えることが開示されている。また、ケーシングの下部に設けられた排出管は、水洗トイレの排水設備を構成する排水管に連結され、粉砕された衛生用品が、排出管を経て、水洗トイレの排水管に送り込まれ、排水の処理部へと送られることが開示されている。
特開2005−81272号公報
特許文献1のように、使用済の衛生用品を細かく破砕する破砕装置をトイレに設置し、衛生用品の破砕物を水洗トイレの排水管に流せるようにした場合、使用済の衛生用品をゴミとして保管する際に発生する臭いの問題を解消できる。また、介護施設等に設置した場合には、介護者の負担を軽減させることができる。
しかしながら、衛生用品破砕装置の排水管(以下「破砕物排水管」という)とトイレ排水管とを単純に連結するだけでは、トイレの水洗使用時にはトイレ排水が破砕物排水管へと浸入し、破砕物排水管を逆流する可能性がある。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、衛生用品破砕装置の破砕物排水管をトイレ排水管に連結(合流)させる場合に、トイレ排水が破砕物排水管を逆流することを抑制または防止することのできる、衛生用品破砕装置用の排水管連結構造を提供することである。
この発明のある局面に従う衛生用品破砕装置用の排水管連結構造は、衛生用品破砕装置で破砕された破砕物を含む破砕汚水を流すための破砕物排水管と、破砕物排水管とトイレ排水を流すためのトイレ排水管とが連結された配管連結部と、破砕物排水管を流れる破砕汚水よりもトイレ排水管を流れるトイレ排水を優先させるように、配管連結部に設けられた開閉部材とを備える。
好ましくは、開閉部材は、破砕物排水管の下流側端部に設けられ、トイレの水洗使用時に閉状態となる。
好ましくは、衛生用品破砕装置用の排水管連結構造は、便器を含むトイレケーシングとトイレ床面との間に配置され、配管連結部を含む接続ユニットをさらに備える。
接続ユニットは、破砕物排水管の下流端に連結され、かつ、トイレケーシング内に配される内部配管に接続される接続管を内蔵する箱体を含む。
接続管は、典型的には鉛直方向に延びるように設けられる。箱体は、接続管の上端と連通する貫通孔が設けられた上面を有し、上面の貫通孔に、内部配管を装着するための装着部材が設けられていることが望ましい。
破砕物排水管は、箱体の外部に配される上流側配管と、箱体の内部に配される下流側配管とを含む。この場合、箱体は、下流側配管と連通する貫通孔が設けられた側面を有し、側面の貫通孔に、上流側配管を装着するための装着部材が設けられていることも望ましい。
開閉部材は、たとえばスイング型の逆止弁により構成されていることが望ましい。
本発明によれば、衛生用品破砕装置の破砕物排水管をトイレ排水管に連結させる場合に、トイレ排水が破砕物排水管に浸入して破砕物排水管を逆流することを抑制または防止することができる。
また、一実施形態によれば、接続ユニットを備えることで、既存のトイレの排水設備に対し、破砕物排水管を容易に連結することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る衛生用品破砕装置がトイレ室に設置された状態を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る衛生用品破砕装置の構造例を模式的に示す断面図である。 (A)〜(C)は、本発明の実施の形態における解繊部材の解繊刃の構成例を模式的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る衛生用品破砕装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る衛生用品破砕装置の動作を示すフローチャートである。 図5のステップS7で実行される解繊処理の流れを模式的に示す図である。 (A)は、本発明の実施の形態に係る排水管連結構造を模式的に示す縦断面図であり、(B)は一般的なトイレの配管構造を模式的に示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る排水管連結構造を模式的に示す横断面図であり、接続ユニット内部の配管構成例を示す。 本発明の実施の形態に係る排水管連結構造の配管連結部を拡大して示す模式断面図である。 本発明の実施の形態における接続ユニット内部の他の配管構成例を模式的に示す横断面図である。 発明の実施の形態の変形例1に係る排水管連結構造の配管連結部を拡大して示す模式断面図である。 発明の実施の形態の変形例2に係る排水管連結構造の配管連結部を拡大して示す模式断面図である。 発明の実施の形態の変形例3に係る排水管連結構造の配管連結部を拡大して示す模式断面図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
<衛生用品破砕装置の設置例および概要>
図1を参照して、本実施の形態に係る衛生用品破砕装置1の設置例および概要について説明する。衛生用品破砕装置1は、住宅または施設などの建物内のトイレ室9に設置されている。具体的には、衛生用品破砕装置1は、トイレ室9の床面(以下「トイレ床面」という)91上に載置され、水洗式トイレ92の近傍に設けられている。
衛生用品破砕装置1は、使用済の衛生用品を細かく破砕する装置である。衛生用品は、繊維を含む非水溶性材料でできており、オムツ、生理用品、ペット用シートなどが含まれる。
衛生用品破砕装置1は、投入口12を有するケーシング11を備えている。ケーシング11は、衛生用品破砕装置1の外郭を形成し、上面、下面、および側面を有している。ケーシング11の形状は、たとえば四角柱形状である。投入口12は、ケーシング11の側面の上端部または上面に設けられる。なお、ケーシング11の形状は、円柱形状など他の形状であってもよい。
ケーシング11の内部には、衛生用品を細かく粉砕する手段として、投入口12から投入された廃棄対象の衛生用品を細かく粉砕する粉砕手段が設けられている。
粉砕手段によって粉砕された粉砕物は、破砕物排水管13を介して、トイレ92の排水設備としてのトイレ排水管(図1において図示せず)に流される。破砕物排水管13は、ケーシング11の側面の下端部または下面に設けられている。破砕物排水管13は、ケーシング11に一体的に連結されていてもよいし、着脱可能に連結されてもよい。この破砕物排水管13をトイレ排水管に連結させるための排水管連結構造100については、後に詳述する。
衛生用品破砕装置1の粉砕手段は、衛生用品を解繊する解繊手段により構成されていることが望ましい。解繊手段は、解繊刃を有する解繊部材と、解繊部材を回転させる回転駆動部と、衛生用品の空転を防止するための空転防止部材とを含む。なお、「解繊」とは、繊維を含む対象物を、細かい綿状または束状、あるいは粉状に破砕することを意味する。
粉砕手段が解繊手段により構成される場合の衛生用品破砕装置1の構造および動作の一例について、以下に説明する。
<衛生用品破砕装置の構造>
図2を参照して、本実施の形態に係る衛生用品破砕装置1の構造例について、具体的に説明する。図2は、衛生用品破砕装置1の構造例を模式的に示す断面図である。
衛生用品破砕装置1のケーシング11内には、解繊室21、貯留室22、排出室23、および機械室24が設けられている。
解繊室21は、投入口12から投入された廃棄対象の衛生用品を受入れる。解繊室21は、有底の筒状部材により形成され、その内部において衛生用品が解繊される。具体的には、解繊室21は、たとえば円筒状に形成されており、上下方向に延びる側壁部21aと、側壁部21aの下端に配置された底部21bとを有している。側壁部21aおよび底部21bは、解繊室21を区画する壁部である。なお、解繊室21の形状は円筒状に限定されず、角筒形状であってもよい。
本実施の形態では、投入口12はケーシング11の側面に設けられている。この場合、ケーシング11内には、投入口12から投入された衛生用品を解繊室21に導くための投入路25が設けられている。投入路25は、解繊室21の側壁部21aに設けられた開口部21cに接続されている。投入路25は、投入口12から解繊室21の側壁部21aの開口部21cに向かうにつれて下方となるよう傾斜している。なお、投入口12には、開閉可能な蓋14が設けられていることが望ましい。投入口12はケーシング11の上面に設けられてもよく、この場合、解繊室21は上端の開口から衛生用品を受入れてもよい。
ケーシング11には、解繊室21の内部に水を供給するための給水部41が配置されている。給水部41は、水道水の供給路を形成する給水管41aと、給水管41aに設けられたバルブ41bとを含む。給水管41aの下流側端部は、たとえば投入路25の入口付近に接続されている。これにより、投入口12から投入された衛生用品を、水流によって解繊室21へ導くことができる。
解繊室21の側壁部21aには複数の貫通孔21dが設けられている。貫通孔21dは、解繊室21の高さ方向および円周方向の双方において、それぞれ複数個ずつ設けられることが望ましい。貫通孔21dは比較的小径であり、衛生用品が細かく解繊されない限り通過できない大きさである。なお、解繊室21内において衛生用品を解繊するための解繊手段の具体例については後述する。
貯留室22は、解繊室21を取り囲むように配置されている。貯留室22もまた、たとえば円筒状に形成されており、上下方向に延びる側壁部22aと、側壁部22aの下端に配置された底部22bとを有している。側壁部22aおよび底部22bは、貯留室22を区画する壁部である。給水部41により解繊室21に供給された水は貫通孔21dを通って貯留室22に貯留される。また、解繊室21で解繊された微小解繊物が、貫通孔21dを通って貯留室22へと放出される。つまり、貯留室22は、解繊室21の貫通孔21dから放出された微小解繊物を、水とともに貯留する。
解繊室21は、たとえば、取り付け部材27を介して貯留室22の底部22b上に固定されている。貯留室22の下端部、すなわち側壁部22aの下端部または底部22bには、排出孔22cが設けられている。貯留室22内の水(微小解繊物を含む水)は、排出孔22cから排出される。
排出室23は、貯留室22の下端部分に隣接して配置されており、その内部に排出部42を含む。排出部42は、貯留室22に貯められた微小解繊物を水とともにケーシング11の外部に排出する排出管42aと、排出管42aに設けられたバルブ42bとを含む。排出管42aの一端は、貯留室22の側壁部22aの下端部または底部22bに設けられた排出孔22cに接続されている。排出管42aの他端は、図1に示した破砕物排水管13に接続される。
貯留室22の底部22bは、排出孔22c側に向かって水勾配が付けられていることが望ましい。図2の例では、排出孔22c側が下方となるよう底部22bが傾斜している。
機械室24は、たとえば貯留室22に隣接して配置され、図2においては排出室23の上部空間に設けられている。機械室24には、衛生用品破砕装置1の各部を制御する制御部51が配置される。
なお、ケーシング11内には、貯留室22内の微小解繊物を含む水を解繊室21に戻す循環路26が設けられていてもよい。循環路26上にはポンプ37が設けられており、ポンプ37の駆動により微小解繊物を含む水が循環する。循環路26およびポンプ37は、たとえば機械室24内に配される。
(解繊手段について)
解繊手段は、解繊室21内において互いに対面するように配置された、解繊部材31および押し付け部材32を含む。本実施の形態では、解繊部材31が、解繊室21の上端側に配置されており、押し付け部材32が、解繊室21の下端側に配置されている。廃棄対象の衛生用品は、解繊部材31と押し付け部材32との間に配置される。押し付け部材32は、後述する保持部材33とともに、衛生用品の空転を防止するための空転防止部材38を構成する。
解繊部材31は、廃棄対象の衛生用品に対面する表面を有し、当該表面に解繊刃31bが設けられている。本実施の形態では、解繊刃31bは、解繊室21の側壁部21aに直交するように配置された(水平方向に延在する)板状部31aの下面に固定されている。板状部31aは平面視において円形状であり、板状部31aの外周面と解繊室21の側壁部21aの内周面との間には環状の隙間があけられている。
解繊刃31bは、板状部31aの下面(すなわち衛生用品に対面する表面)から下方側に向かって突出する複数の先鋭部または突起部を有する。本実施の形態では、解繊刃31bは、複数の先鋭部が剣山状に設けられた剣山状部材により構成されている。
図3(A)には、剣山状の多数の先鋭部61で構成された解繊刃(剣山状部材)が模式的に示されている。このように、板状部31aの下面の略全体に、針状または釘状に尖った先鋭部61がたとえば同心円状に敷き詰められていることが望ましい。先鋭部61は、針状部材または釘状部材により構成されていてもよいし、先端が尖った円錐状部材または多角錐状部材により構成されていてもよい。
なお、解繊刃31bを構成する剣山状部材は、複数の先鋭部61に代えて、図3(C)に示すような、先端側にエッジのある複数の突起部64を有していてもよい。
あるいは、解繊刃31bを構成する部材は、複数の先鋭部61または突起部64が剣山状に設けられた剣山状部材に限定されず、たとえば、先端側に凹凸が繰り返し形成されることにより複数の先鋭部または突起部が設けられた波状部材により構成されていてもよい。
図3(B)には、波状部材の一例として、鋸状に形成された複数の先鋭部63を有する鋸部材62が示されている。鋸部材62は、たとえば同心円状に配置されている。波状部材の他の例としては、たとえば、線状の突起を有するすり鉢状部材が挙げられる。
図示しない形態として、解繊刃31bを構成する部材は、複数の立上り片により先鋭部または突起部が設けられた下ろし金状部材であってもよい。
また、解繊刃31bが固定される表面は、水平面に限定されず、半球面や椀状面などであってもよい。つまり、解繊刃31bは、板状部31a以外の立体部材の表面に固定されてもよい。
また、解繊刃31bとして機能する複数の先鋭部または突起部の配列は、同心円状に限定されず、直線状、螺旋状、放射状、格子状などであってもよい。あるいは、複数の先鋭部または突起部が、規則性なくランダムに配置されてもよい。
解繊部材31は、上下方向に延びる回転軸34を中心として高速回転する。回転軸34は、回転駆動部(モータ)35により回転させられる。衛生用品破砕装置1は、解繊部材31の回転に伴う衛生用品の空転を防止するために、押し付け部材32および保持部材33を含む空転防止部材38を備えている。
押し付け部材32は、解繊室21内にある衛生用品を解繊刃31bに押し付けるための部材である。具体的には、押し付け部材32は、解繊部材31との間隔が一定間隔以下である場合に、解繊部材31との間に位置する衛生用品を、回転している解繊刃31bに押し付けることができる。押し付け部材32は、解繊室21の底部21bに、回転不能に固定されている。
押し付け部材32は、たとえば、解繊室21の側壁部21aに直交するように配置される(水平方向に延在する)板状部材により構成され、解繊部材31の板状部31aと平行に配置される。押し付け部材32は平面視において円形状であり、解繊室21の側壁部21aとの間に隙間なく配置されていることが望ましい。なお、押し付け部材32は、解繊室21の底部21bによって構成されてもよい。
保持部材33は、衛生用品を回転しないように保持するための部材である。本実施の形態では、保持部材33は、解繊刃31b側に向かって突出する複数の先鋭部または突起部を有し、押し付け部材32に設けられている。つまり、保持部材33は、押し付け部材32の上面に固定された複数の先鋭部または突起部により構成されている。保持部材33も、解繊刃31bと同様の構成であってよい。
具体的には、保持部材33は、たとえば、図3(A)に示した解繊刃と同様に、複数の先鋭部が剣山状に設けられた剣山状部材により構成されている。なお、保持部材33の先鋭部も、図3(B)の解繊刃のように、鋸状部材(波状部材)の凸部により形成されていてもよい。あるいは、保持部材33は、図3(C)の解繊刃のように、エッジのある複数の突起部により構成されてもよい。
ここで、解繊手段は、解繊部材31と押し付け部材32との間隔を調整するために、解繊部材31を上下方向に進退させる進退駆動部(モータ)を含むことが望ましい。これにより、解繊刃31bへの衛生用品の押し付け度合を調整することができる。
(衛生用品破砕装置の機能構成について)
図4を参照して、本実施の形態に係る衛生用品破砕装置1の機能構成について説明する。図4は、衛生用品破砕装置1の機能構成を示すブロック図である。
衛生用品破砕装置1は、上述のように、解繊部材31を回転させる回転駆動部35と、解繊部材31を上下方向に沿って進退させる進退駆動部36と、給水管41aの開閉を切り替える給水バルブ41bと、排出管42aの開閉を切り替える排出バルブ42bと、循環路26を通る水(微小解繊物を含む)を循環させるポンプ37とを備えている。また、衛生用品破砕装置1は、これらの各部を制御する制御部51と、各種プログラムおよびデータを記憶する記憶部52と、計時動作を行う計時部53と、ユーザからの指示を受け付ける操作部54とを含む。操作部54は、たとえばケーシング11の表面に設けられた1つまたは複数の操作ボタンを含む。
制御部51は、給水バルブ41bの開閉を切り替えることによって、解繊室21(および貯留室22)への給水処理を行う。また、回転駆動部35、進退駆動部36、およびポンプ37のON/OFF等を制御して、解繊室21に投入された衛生用品の解繊処理を実行する。
解繊処理において、制御部51は、進退駆動部36を制御して、解繊部材31の位置を上端位置と下端位置との間で変位させる。上端位置は、押し付け部材32から最も遠い位置であり、解繊部材31の退避位置に相当する。下端位置は、押し付け部材32に最も近い位置である。なお、上端位置は、図1に示されるように、投入路25に接続された開口部21cよりも上の位置である。
制御部51はさらに、排出バルブ42bの開閉を切り替えることによって、貯留室22に貯められた、微小解繊物を含む水の排水処理を行う。
<衛生用品破砕装置の動作>
図5を参照して、本実施の形態に係る衛生用品破砕装置1の動作について説明する。図5は、衛生用品破砕装置1の動作を示すフローチャートである。図5のフローチャートに示す破砕処理は、たとえば、操作部54を介してユーザから破砕処理開始の指示を受け付けた場合に、制御部51が記憶部52に予め記憶されたプログラムを実行することにより実現される。なお、破砕処理の開始時には、解繊部材31は上端位置(退避位置)に配置されているものとする。
ユーザが投入口12から廃棄対象の衛生用品、たとえばオムツを投入すると(ステップS1)、解繊室21内への給水が開始される(ステップS3)。つまり、制御部51は、給水バルブ41bを閉状態から開状態に切り替える。上述のように、解繊室21の側壁部21aには複数の貫通孔21dが設けられているため、解繊室21に供給された水は貯留室22にも供給されることになる。解繊室21の水位と貯留室22の水位は略等しい。
給水開始後、所定時間経過すると(ステップS5にてYES)、解繊処理が実行される(ステップS7)。なお、解繊室21内の水位が所定レベルに達した時点で、解繊処理が開始されてもよい。解繊処理については、図6を参照しながら具体的に説明する。図6は、解繊処理の流れを模式的に示す図である。
制御部51は、進退駆動部36を制御して、図6(A)に示されるように、解繊部材31を上端位置(退避位置)から降下させる。解繊部材31が作業位置(典型的には下端位置)まで降下すると、図6(A)に示されるように、解繊室21内のオムツ80が解繊部材31と押し付け部材32とに挟まれた状態となる。押し付け部材32の上面には保持部材33が設けられているため、オムツ80は、解繊部材31の剣山状の解繊刃31bと、保持部材33としての剣山状の先鋭部とに突き刺さったような状態となる。
制御部51は、この状態で回転駆動部35を制御して、解繊部材31を高速回転させる。解繊部材31の回転数は、100rpm以上であり、5000rpm以上であることが望ましい。
作業位置において解繊部材31が高速回転すると、剣山状の解繊刃31bによりオムツ80が解繊される。オムツ80の下方側は保持部材33としての剣山状の先鋭部に突き刺さったような状態で保持されるため、オムツ80は解繊部材31と共回りすることなく、回転する解繊刃31bにより掻きむしられる。解繊刃31bにより解繊された解繊物81は、解繊室21内において水中で浮遊する。
解繊部材31の高速回転によって、微小サイズまで解繊された微小解繊物82は、図6(C)に示されるように、解繊室21の貫通孔21dから貯留室22内へと放出され、貯留室22において浮遊する。微小解繊物82を貯留室22へと放出しやすくするために、解繊期間も、給水部41から解繊室21への給水が連続的または間欠的に継続されることが望ましい。なお、図6においては理解の容易のため、解繊物81および微小解繊物82を球形状として示している。
制御部51は、解繊部材31を高速回転させながら、図6(C)に示されるように、解繊部材31を上下方向に沿って進退させてもよい。このようにすることで、オムツ80およびその解繊物81を効果的に解繊することができる。
また、制御部51は、解繊期間中に、ポンプ37をオンして、貯留室22の水を解繊室21へと循環させてもよい。このようにすることで、解繊室21から貯留室22に比較的大きな解繊物81が放出されたとしても、解繊室21に戻されるため、より適切に微小解繊物82へと解繊することができる。
なお、保持部材33としての複数の先鋭部(または突起部)を、解繊部材31の解繊刃31bとしての複数の先鋭部(または突起部)と干渉しないように配置することで、互いに向き合う先鋭部同士を上下に噛み合わせることも可能である。
再び図5を参照して、オムツの解繊処理が完了すると、制御部51は、回転駆動部35および進退駆動部36の作動を停止し、排水処理を実行する(ステップS9)。すなわち、制御部51は、排出バルブ42bを開状態として、微小解繊物を含んだ水を排水する。なお、解繊処理の完了は、たとえば、解繊処理開始からの経過時間により判断することができる。
排水処理では、貯留室22内の水が、排出管42aを介して外部へ排出される。解繊室21内の空間と貯留室22内の空間は複数の貫通孔21dにより連通しているため、解繊室21内の水も全て、貯留室22を通って排水される。貯留室22および解繊室21内の水が全て排水されると、排出バルブ42bを閉状態とし、一連のオムツ破砕処理を終了する。
ここで、排出管42aは、図2に示されるように、U字状のトラップ部を有しているため、排出管42aに残った水をトラップ部に貯めておくことができる。そのため、排出管42aからの臭いの逆流を抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態に係る衛生用品破砕装置1によれば、押し付け部材32によって、回転する解繊刃31bに衛生用品が押し付けられるため、効率良く衛生用品を解繊することができる。また、解繊部材31の解繊刃31bとして、押し付け部材32側に向かって尖った剣山タイプの刃が採用されているため、たとえば回転軸の周囲に設けられる螺旋状の刃でオムツを切断する形態に比べて、解繊刃31bの劣化を抑制することができる。また、製造コストを安く抑えることができる。また、ケーシング11のサイズを比較的コンパクトにすることもできる。
また、仮に、経年使用によって解繊刃31bを構成する先鋭部の先が削れてきたとしたとしても、衛生用品を掻きむしる機能はそれほど衰えることがないため、長期に亘り、衛生用品破砕装置1を使用することができる。その結果、衛生用品破砕装置1を一般家庭にも普及させることが可能となる。
また、本実施の形態では、解繊室21内で解繊された微小解繊物だけが貫通孔21dから貯留室22へと放出されるため、貫通孔21dの大きさ(径)によって、下水へと流す解繊物の大きさを調整することが可能である。
<衛生用品破砕装置用の排水管連結構造>
次に、図1および図7〜図9を参照して、本実施の形態に係る衛生用品破砕装置用の排水管連結構造100について、詳細に説明する。図7(A)は本実施の形態に係る排水管連結構造100を模式的に示す縦断面図であり、図7(B)は一般的なトイレの配管構造を模式的に示す縦断面図である。図8は、本実施の形態に係る排水管連結構造100を模式的に示す横断面図である。図9は、排水管連結構造100の配管連結部を拡大して示す模式断面図である。なお、図7等において、トイレ92の前方を矢印A1、上方を矢印A2で示している。
排水管連結構造100は、上述の破砕物排水管13と、配管連結部101と、開閉部材140とを備えている。配管連結部101は、破砕物排水管13とトイレ排水管94とが連結された部分である。なお、配管連結部101において、別体の破砕物排水管13とトイレ排水管94とが公知の締結手段(たとえば接着剤、ネジなど)によって連結されていてもよいし、破砕物排水管13とトイレ排水管94とが一体的に連結されていてもよい。
開閉部材140は、破砕物排水管13を流れる破砕物を含む汚水(以下、「破砕汚水」という)よりも便器93からのトイレ排水を優先させるように、配管連結部101に設けられている。なお、破砕汚水は、図2に示した排出部42から排出される、微小解繊物を含む水に相当する。
本実施の形態において、トイレ排水管94は、トイレ室9の床下に引き出されている。この場合、上述の破砕物排水管13は、上下方向に配されたトイレ排水管94に交差(直交)するように連結される。破砕物排水管13は、典型的には水平方向に配される。
図7(A)に示されるように、本実施の形態に係る排水管連結構造100は、配管連結部101を含む接続ユニット110を備えていることが望ましい。接続ユニット110は、トイレケーシング92aとトイレ床面91との間に配置されている。具体的には、接続ユニット110は、トイレ床面91に載置され、トイレケーシング92aが、接続ユニット110の上に載置される。
一般的には、図7(B)に示されるように、トイレ排水管94は、トイレ92のケーシング92a内に配された内部配管93aの下端に、直下型のソケット95を介して連結されている。ソケット95の少なくとも一部(上端部)は、トイレ床面91よりも上方に突出して配置されており、内部配管93aは、ソケット95の上端に装着されている。
接続ユニット110は、接続管130を内蔵する箱体120を含む。接続管130は、典型的には鉛直方向に延び、床下に配されたトイレ下水管94aの上端と、トイレケーシング92a内の内部配管93aの下端とを連通する。つまり、接続管130は、内部配管93aとトイレ下水管94aとの間に挿入された中継部材である。接続管130は、トイレ下水管94aとともに、トイレ排水管94を構成する。
箱体120内には、破砕物排水管13の下流側配管13bが水平方向に配されている。箱体120内部において、下流側配管13bが接続管130に直交(交差)するように連結されている。この場合、配管連結部101は、接続管130と下流側配管13bとの連結部分により構成される。接続管130と下流側配管13bとは、分岐管によって一体形成されていてもよい。なお、破砕物排水管13は、衛生用品破砕装置1から接続ユニット110まで配される上流側配管13aと、接続ユニット110内に配される下流側配管13bとで構成されている。
接続ユニット110の箱体120は、上面121、側面122、および底面123を有する薄型のケーシングである。箱体120の各面は、典型的には平坦な板状部材により形成されることが望ましいものの、格子状部材など隙間のある部材により形成されてもよい。
箱体120の上面121および底面123は互いに平行であり、水平方向に延在している。箱体120の高さ寸法は、15cm以下であり、10cm以下であることが望ましい。箱体120の高さ寸法を低く抑えることで、トイレ室9内に接続ユニット110を配置した場合の圧迫感を軽減できる。
接続管130は、底面123と上面121との間に鉛直方向に配される。底面123および上面121には、接続管130の下端および上端と連通する貫通孔がそれぞれ設けられている。破砕物排水管13の下流側配管13bは、接続管130から側面122まで水平方向に配される。側面122には、下流側配管13bと連通する貫通孔が設けられている。
底面123の貫通孔に、トイレ下水管94aの上端部に装着される装着部材96が取り付けられている。上面121の貫通孔に、内部配管93aの下端部を接続するための装着部材、すなわちソケット95が取り付けられている。側面122に設けられた貫通孔に、破砕物排水管13のうちの上流側配管13aの端部に装着される装着部材97が取り付けられている。ソケット95は、上面121から上方に突出するように予め設けられている。
箱体120の上面121、側面122、および底面123それぞれに装着部材が設けられているため、箱体120外部の排水管と内部の排水管との連結を、床上において容易に行うことができる。また、ソケット95は、通常のトイレ92の排水設備に用いられているソケットと共通であるため、既存のトイレ92の内部配管93aをそのまま利用できる。
箱体120の平面形状はたとえば矩形形状である。この場合、側面122は、トイレ92の前方(正面)から見て、正面122a、左側面122b、右側面122c、および裏面122dで構成される。衛生用品破砕装置1がトイレ92の前方(正面)から見て左側に配置される場合、左側面122bに、装着部材97が設けられる。なお、箱体120の平面形状は楕円形状など他の形状であってもよい。
箱体120の前端位置は、トイレケーシング92aの前端位置よりも20cm以上前方であることが望ましい。これにより、箱体120の上面121を踏み台として利用できるため、本実施の形態においても、一般的なトイレ92の便座高さを維持できる。
開閉部材140は、破砕物排水管13の下流側端部に設けられ、トイレ92の水洗使用時、すなわちトイレ排水がトイレ排水管94を流れている際に、閉状態となる。本実施の形態において、「閉状態」とは、全閉状態だけでなく、半開未満の開状態を含んでもよい。
図9に示されるように、開閉部材140は、逆止弁により構成されている。そのため、以下、開閉部材140を逆止弁140という。逆止弁140は、破砕物排水管13の下流端に設けられており、典型的にはスイング型逆止弁である。逆止弁140は、自重で破砕物排水管13を全閉状態とし、下流側にのみスイング可能に設けられている。逆止弁140はたとえばゴムなどの弾性部材によって形成されている。この場合、全閉状態における水封性を高めるために、逆止弁140の外径寸法が破砕物排水管13の内径寸法よりも若干(数mm程度)大きいことが望ましい。
図9(A)に示されるように、トイレ92の水洗使用時であって接続管130をトイレ排水が流れている場合には、逆止弁140はトイレ排水の水圧により全閉位置へと押し付けられる。衛生用品破砕装置1からの破砕汚水の排水がない場合には、逆止弁140は常に全閉状態となる。これにより、トイレ排水が破砕物排水管13に浸入することを防止することができる。
また、トイレ排水と破砕汚水の排水とが同時に行われた場合においては、トイレ排水の水圧の方が破砕汚水の水圧よりも高いため、逆止弁140は全閉状態(実線で示す状態)または半開未満の開状態(一点鎖線で示す状態)とされる。これにより、破砕汚水のトイレ排水管94への合流を、一旦停滞させたり、トイレ排水管94への流入量を少なくしたりすることができる。
図9(B)に示されるように、水洗不使用時に破砕物排水管13に破砕汚水が排出された場合には、逆止弁140は、破砕汚水の水流に押されて下流側へ抵抗なくスイングするため、破砕物排水管13は開状態となる。ここでの開状態の最大開度は、図9(B)において一点鎖線で示す開状態(半開未満の開状態)の開度よりも大きい。
なお、トイレ排水と破砕汚水の排水とが同時に行われて逆止弁140が閉状態となった場合には、トイレ排水の水流が収まると、破砕汚水のトイレ排水管94への排水が自然と開始することが望ましい。逆止弁140の硬さを調整することで、このような処理が実現可能である。
このように、配管連結部101には、トイレ排水を優先させるように逆止弁140が設けられているため、破砕汚水をトイレ排水管94に排水する構造を採用しても、トイレ92の使用に支障をきたさない。したがって、本実施の形態によれば、衛生用品破砕装置1とトイレ92とを両立および共存できる環境を提供することができる。また、開閉部材として、水流によってアナログで開閉する逆止弁140を採用しているため、排水管連結構造100の構成を簡素化することができ、コストダウンも見込める。
また、本実施の形態によれば、排水管連結構造100を接続ユニット110によってユニット化しており、接続ユニット110は、一般的なトイレ排水設備の一部を構成するソケット95を一体的に備えている。したがって、トイレ排水設備の大幅な改造を必要とせず、既存のトイレ92の排水設備に対し、排水管連結構造100を容易に適用することが可能である。その結果、衛生用品破砕装置1の一般家庭への普及を促進することができる。その際、衛生用品破砕装置1と排水管連結構造100とをセット品として提供してもよい。
なお、破砕物排水管13用の装着部材97の位置(つまり、接続ユニット110の側面122に設ける貫通孔の位置)は、トイレ室9内における衛生用品破砕装置1の設置位置に応じて定められることが望ましい。この場合、装着部材97の位置が異なる複数種類の接続ユニット110を準備してもよい。接続ユニット110内における破砕物排水管13(13b)の配管形状は、装着部材97の位置に合わせて定められる。
図10に示されるように、接続管130から接続ユニット110の中央部付近の位置13cまでの直線状のホース部分13dを固定とし、この位置13cから装着部材97までのホース部分13eを、装着部材97が設けられる位置に応じて選択できるようにしてもよい。つまり、接続ユニット110の中央部付近の位置13cを分岐位置としてもよい。
図10には、装着部材97が左側面122bの前方部分に設けられた場合における、ホース部分13eの形状が実線で示されている。また、装着部材97が右側面122cの後方部分または前方部分に設けられた場合におけるホース部分13eの形状が一点鎖線で示されている。
なお、本実施の形態では、図1に示したように、衛生用品破砕装置1と接続ユニット110とが離れた配置されることとしたが、これらは隣接して配置されていてもよい。この場合、破砕物排水管13は、箱体120の内部にのみ配される。接続ユニット110の側面122には、上記装着部材97に代えて、衛生用品破砕装置1の排出管42a(図2参照)の出口に直接的に装着可能な装着部材が、設けられてもよい。
また、本実施の形態では、接続ユニット110を用いることとしたが、接続ユニット110を用いることなく、トイレ床面91よりも上方において、トイレ排水管と破砕物排水管13とを連結させてもよい。この場合、トイレケーシング92a内の内部配管93aに、破砕物排水管13を連結させてもよい。
また、本実施の形態では、トイレ排水管がトイレ床面91の下方に引き出される場合の排水管連結構造について説明したが、トイレ排水管がトイレ室9の壁の裏側に引き出される場合にも適用可能である。この場合、トイレ排水管よりも破砕物排水管13が相対的に下に位置するため、圧送ポンプ等の圧送手段を用いて、トイレ排水管に破砕汚水を合流させるよう構成してもよい。
(排水管連結構造の変形例1)
上記実施の形態では、配管連結部101がトイレ床面91よりも上方に設けられる例を示したが、配管連結部101はトイレ床面91よりも下方に設けられてもよい。
図11に示されるように、トイレ排水管94が、トイレ床面91を貫通する鉛直管94vと、トイレ床面91の下方において横方向(水平方向)に延びる水平管94hと、トイレ床面91の下方において破砕物排水管13と連結された配管連結部101Aとを有している。配管連結部101Aは、鉛直管94の下端と水平管94hの上流端との間に配置されている。この場合、トイレ排水は、鉛直管94v、配管連結部101A、および水平管94hを順に通る。
破砕物排水管13の下流側部分は、トイレ排水管94の水平管94hと連続するように、水平方向(横向き)に配されている。破砕物排水管13を流れる破砕汚水は、配管連結部101Aを通り、トイレ配管94の水平管94hに上流側から合流する。この場合、上記実施の形態と同様に、破砕物排水管13の下流端に、スイング型の逆止弁140を設けることが可能である。
(排水管連結構造の変形例2)
上記変形例1では、床下において、破砕物排水管13を流れる破砕汚水が、トイレ排水管94の水平管94hに上流側から合流する例を示したが、図12に示すように、破砕物排水管13を流れる破砕汚水は、トイレ排水管94の水平管94hの途中位置から合流してもよい。この場合、破砕物排水管13の下流側部分は、トイレ排水管94の鉛直管94vよりも下流側において水平管94hに直交するように、鉛直方向(縦向き)に配されている。
本変形例では、配管連結部101Bに設けられる開閉部材は、浮き式の蓋部材150により構成される。蓋部材150は、破砕物排水管13の下流端に設けられ、破砕物排水管13の下流端には、蓋部材150が係合する係合部151が設けられている。また、破砕物排水管13と蓋部材150とを連結し、蓋部材150を係合部151に付勢するスプリング152が設けられている。この場合、蓋部材150は、上方からの破砕汚水の水流によって係合部151から離れ、下方に沈む。
トイレ92の水洗使用時には、トイレ排水の水圧により蓋部材150は係合部151に押し付けられるため、トイレ排水は配管連結部101Bを通過して下流へと流れる。また、トイレ92の水洗不使用時に、破砕汚水を流す場合には、破砕汚水の水流によって蓋部材150が下方に沈むため(図12において一点鎖線で示す状態)、破砕排水が配管連結部101Bを通過して下流へと流れる。
このように、破砕物排水管13が、床下に位置する水平管94hの途中位置に連結される場合であっても、破砕物排水管13の出口をアナログで開閉できるため、排水管連結構造100の構成を簡素化することができる。
(排水管連結構造の変形例3)
上記変形例2では、配管連結部101Bにアナログ式の開閉部材を設けることとしたが、デジタル式の開閉部材を設けてもよい。
図13には、配管連結部101Bに、デジタル式の開閉部材160を設けた例が示されている。開閉部材160は、破砕物排水管13の下流端に設けられ、駆動装置161によって開閉駆動される電気駆動弁である。
この場合、制御部162は、たとえば、破砕汚水の排水時以外は常時、開閉部材160が閉状態(トイレ排水管94が全開状態)となり、破砕汚水の排水時かつ、トイレ92の水洗不使用時にのみ、開閉部材160が開状態(トイレ排水管94が閉状態)となるように(図13において一点鎖線で示す状態)、駆動装置161を制御する。
なお、上記実施の形態および変形例1に示した排水管連結構造においても、配管連結部にデジタル式開閉部材160を設けてもよい。
また、変形例2および3に示した排水管連結構造において、トイレ排水管94は、配管連結部101Bの上流側の位置(たとえば図13に示す位置L)で2つに分割されていてもよい。この場合、開閉部材160を、トイレ排水管94の位置Lよりも上流側に位置する管の端部、または、トイレ排水管94の位置Lよりも下流側に位置する管の端部に設けてもよい。なお、変形例2および3に限らず、トイレ排水管94は、配管連結部の上流側の位置で2つに分割されていてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 衛生用品破砕装置、9 トイレ室、13 破砕物排水管、92 トイレ、92a トイレケーシング、93 便器、94 トイレ排水管、95〜97 装着部材、100 排水管連結構造、101,101A,101B 配管連結部、110 接続ユニット、120 箱体、130 接続管、140,150,160 開閉部材。

Claims (7)

  1. 衛生用品破砕装置で破砕された破砕物を含む破砕汚水を流すための破砕物排水管と、
    前記破砕物排水管と、トイレ排水を流すためのトイレ排水管とが連結された配管連結部と、
    前記破砕物排水管を流れる破砕汚水よりも前記トイレ排水管を流れるトイレ排水を優先させるように、前記配管連結部に設けられた開閉部材とを備える、衛生用品破砕装置用の排水管連結構造。
  2. 前記開閉部材は、前記破砕物排水管の下流側端部に設けられ、トイレの水洗使用時に閉状態となる、請求項1に記載の衛生用品破砕装置用の排水管連結構造。
  3. 便器を含むトイレケーシングとトイレ床面との間に配置され、前記配管連結部を含む接続ユニットをさらに備える、請求項1または2に記載の衛生用品破砕装置用の排水管連結構造。
  4. 前記接続ユニットは、前記破砕物排水管の下流端に連結され、かつ、前記トイレケーシング内に配される内部配管に接続される接続管を内蔵する箱体を含む、請求項3に記載の衛生用品破砕装置用の排水管連結構造。
  5. 前記接続管は鉛直方向に延び、
    前記箱体は、前記接続管の上端と連通する貫通孔が設けられた上面を有し、
    前記上面の貫通孔に、前記内部配管を装着するための装着部材が設けられている、請求項4に記載の衛生用品破砕装置用の排水管連結構造。
  6. 前記破砕物排水管は、前記箱体の外部に配される上流側配管と、前記箱体の内部に配される下流側配管とを含んでおり、
    前記箱体は、前記下流側配管と連通する貫通孔が設けられた側面を有し、
    前記側面の貫通孔に、前記上流側配管を装着するための装着部材が設けられている、請求項4または5に記載の衛生用品破砕装置用の排水管連結構造。
  7. 前記開閉部材は、逆止弁により構成されている、請求項1〜6のいずれかに記載の衛生用品破砕装置用の排水管連結構造。
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