JP2020045643A - 水中用礫管理装置およびこれを備える水中用整粒移送装置並びに水中での礫供給状態の管理方法 - Google Patents
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Abstract
Description
海底熱水鉱床などから海洋資源を揚鉱する方法として、揚鉱ポンプを用いたポンプリフト方式が試みられている。これまで、この種の鉱床において、ドラムカッタやカッタヘッド等の掘削ヘッドを備えた採鉱機により海中で鉱石を破砕し、その破砕した鉱石の礫を海中でスラリとし、そのスラリを揚鉱ポンプに向けて移送する採鉱装置が提案されている(例えば非特許文献1参照)。
例えば、移送用機器での礫詰まりの発生が無く且つ効率良く船上まで揚鉱するためのスラリ濃度としては、15vol%以下に濃度を抑える必要があり、余裕をみた場合、10vol%近傍にスラリ濃度を調整することが求められる。
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、水中で移送用機器に供給される礫の状態を所期の状態に管理し得る、水中用礫管理装置およびこれを備える水中用整粒移送装置並びに水中での礫供給状態の管理方法を提供することを課題とする。
また、本発明の一態様に係る水中用礫管理装置において、前記測定器は、前記礫の量としてレベルを測定する超音波レベルセンサであることは好ましい。
この採掘システムは、図1に示すように、海上SLに配置される採鉱母船1および揚鉱母船2と、海底SBに配置される採鉱機8およびストックパイルユニット10と、を備える。採鉱機8とストックパイルユニット10との間には、採鉱機8からストックパイルユニット10に向けて可撓性の移送管5が配設される。また、ストックパイルユニット10と揚鉱母船2との間には、揚鉱ポンプ7を介して可撓性の揚鉱管6が配設される。
管理コンピュータ9および発電機並びに油圧ポンプは、アンビリカブルケーブル3、4を介して海底SBに配置される採鉱機8およびストックパイルユニット10に接続され、採鉱母船1および揚鉱母船2側から、採鉱機8およびストックパイルユニット10の作動に必要な電力や制御信号の供給並びに圧油の供給が可能になっている。
管理コンピュータ9は、中央処理装置(CPU)並びにこれに接続されるRAM(ランダム・アクセス・メモリ)やROM(リード・オンリ・メモリ)などの記憶部および入出力装置などを有する。
採鉱機8は、採鉱母船1側からオペレーションされ、採鉱母船1側から、圧油、電力および制御信号の供給を受けて海底SBでマウンドM上を移動しつつ、掘削ヘッド8aにより海中で鉱石を破砕し、その破砕した鉱石の礫を、移送管5を介してストックパイルユニット10まで海中で移送可能になっている。
そして、ストックパイルユニット10は、ホッパ20に一次貯留している鉱石の礫を所定サイズに整粒するとともに、海水と混合された所定濃度のスラリにして揚鉱管6の一次側管路6aから揚鉱ポンプ7に向けて送り出すように構成されている。
揚鉱ポンプ7は、ストックパイルユニット10から受けた所定のスラリ濃度に調整されたスラリを受け、その所定濃度のスラリを揚鉱管6の二次側管路6bから揚鉱母船2に移送するように構成されている。
筐体90の上部枠93に対してホッパ20が上部に設けられている。ホッパ20は、採鉱機8から移送管5を介して送られてくる礫を自身上部に設けられた開口部21から受けて、逆円錐形状のロート部22に一次貯留する。
ベルトフィーダ30は、搬送方向に沿って周囲を囲繞するように形成されたフレーム31と、フレーム31内に設けられた基端側の駆動ローラ32および搬送端側の従動ローラ33とを有する。駆動ローラ32には、油圧モータ36がフレーム31の外側に駆動ローラ32を回転駆動可能に付設されている。
搬送ベルト35の途中部分には、複数のガイドローラ34が搬送方向に沿って配置されている。これにより、油圧モータ36の駆動により、切り出し口23から搬送ベルト35上に載置された状態の礫を、駆動ローラ32側から従動ローラ33側に向けて搬送可能になっている。
搬送ベルト35は、搬送端側の端部が、下流工程に続く第一移送管路11の上端部に連通する位置まで延在配置される。第一移送管路11は、排出側が下方に向けて90度に曲げられており、搬送ベルト35により水平に搬送されてきた礫が導入されると、導入された礫を自由落下によって下方に送出可能に形成されている。
本実施形態の破砕機40は、図2および図3に示すように、上記ベルトフィーダ30の下部に、第一移送管路11の下端部分と一体に設けられたフレーム45を有する。フレーム45は、複数の破砕部支柱41によって基台91の上面に支持されている。
回転軸47の基端部には、両回転軸47を回転駆動する油圧モータ49が装着されている。油圧モータ49は、作動油を給排する不図示の一次通路および二次通路を備える。一次、二次通路は、油圧ユニット70に接続されて閉回路を構成し、油圧ユニット70と油圧モータ49の間を作動油が循環するようになっている。
ここで、本実施形態の破砕機40には、第一の水中用礫管理装置が装備されている。
第一の礫管理装置は、処理部となる破砕機40が前後の移送管路11、12を介して礫の量の影響が伝わらないように、前後の移送管路11、12に介装されて縁切りをする縁切り部43、44と、縁切り部43、44で縁切りされた状態の破砕機40の礫の量を水中で測定する複数の水中ロードセル42と、を有する。
なお、ベルトフィーダ30から破砕機40への礫の受け入れ量の管理に用いる測定器としては、本実施形態の第一の礫管理装置のように、水中ロードセル42での荷重測定が望ましい。但し、水中ロードセル42に替えて、レーザ式レベルセンサや反射式超音波レベルセンサ、γ線レベルセンサを用いてもよい(後述する第二の礫管理装置の水中ロードセルにおいて同様)。
本実施形態のスクリュフィーダ50は、軸線を水平にして複数のフィーダ支柱51で支持された中空円筒状のフレーム55と、フレーム55の上流端外側面に付設された油圧モータ59と、フレーム55内に略同軸に配置され油圧モータ59で駆動される軸無スクリュ羽根56と、を備える。軸無スクリュ羽根56は、両端部分に同軸上に形成された回転軸57と、回転軸57同士の間に同軸に連結されたスクリュ部58と、を有する。
本実施形態のスクリュフィーダ50は、切り出しシュート63の反対側に設けられた排出口62を有する。排出口62には、排出口側から機外(基台91の外縁よりも外側の位置)に向けて斜め下方に張り出す排出板96が設けられている。
なお、第二切り出し部に採用するフィーダとしては、本実施形態のように、軸無スクリュフィーダが好ましいが、これに限らず、軸付スクリュフィーダでも構わない。また、スクリュフィーダに限定されず、切り出し可能であれば、振動フィーダやベルトフィーダなど他のフィーダであってもよい。
水中スラリポンプ60の油圧モータ69に油圧ユニット70からの圧油が供給されると駆動軸が所定速度で回転駆動され、ポンプ室68内でインペラ64が回転する。これにより、ポンプ室68の下面中央に形成された吸入口からスラリを吸入し、ポンプ室68の側面に形成された吐出口から揚鉱管6にスラリを吐出して、揚鉱ポンプ7までスラリを移送可能になっている。
なお、補助水流供給ポンプ65を設ける場合には、移送補助管路14についても礫の量の影響が伝わらないように縁切りする必要がある。本実施形態では、補助管路縁切り部67を移送補助管路14に介装することによって荷重的に縁切りがされている。
特に、揚鉱母船2の管理コンピュータ9は、第一の水中用礫管理装置においては、水中ロードセル42で測定された破砕機40での礫の量の情報を取得し、取得された礫の量の情報に基づいて、破砕機40での礫の状況を把握する処理を実行する。そして、取得された礫の量の情報に基づいて、破砕機40での礫の供給量が適正な量になるように管理する。
また、揚鉱母船2の管理コンピュータ9は、第二の水中用礫管理装置においては、水中ロードセル52で測定されたスクリュフィーダ50での礫の量の情報を取得し、取得された礫の量の情報に基づいて、スクリュフィーダ50での礫の状況を把握する処理を実行する。本実施形態では、取得された礫の量の情報に基づいて、スクリュフィーダ50での礫の貯留量が適正な量になるように管理する。
さらに、揚鉱母船2の管理コンピュータ9は、スクリュフィーダ50の軸無スクリュ羽根56の回転を、油圧モータ59の回転数制御により調整して礫の送り量を制御する。本実施形態では、揚鉱母船2の管理コンピュータ9は、スクリュフィーダ50を駆動する油圧モータ59の圧油の圧力を監視する。そして、油圧モータ59の圧油の圧力が所定圧力未満のときは、軸無スクリュ羽根56を正転駆動させる通常のフィード制御を実行し、所定圧力以上のときは、軸無スクリュ羽根56を逆転駆動させる処理を実行する。
そこで、本実施形態においては、揚鉱母船2の管理コンピュータ9は、水中スラリポンプ60の吐出部に設けられたγ線密度計80で計測されたスラリ濃度の値から、予め設定されたスラリ濃度になるように、第二切り出し部50のフィーダによる投入シュート51への礫の供給量を制御して、スラリ濃度を調整するように構成されている。
γ線密度計80は、不図示のγ線源と検出器(例えばシンチレータおよびその変換器)とを有する透過形密度計を用い、γ線源と検出器を対向させるように、揚鉱管6をその径方向量両側から挟み込むようにして装着される。これにより、γ線が揚鉱管6の一次側管路6a内を透過する際に、内部のスラリの密度と距離とにより減衰される。
ストックパイルユニット10は、採鉱機8で採掘された鉱石の礫を、移送管5を介してホッパ20に受け入れる。そして、ストックパイルユニット10は、ホッパ20に受け入れた礫を、第一切り出し部としてのベルトフィーダ30で切り出し、切り出された礫が下方の破砕機40に供給する。ここで、破砕機40にて礫を安定して破砕するためには、破砕機40の破砕能力に合わせて、破砕機40への礫の供給量を管理することが重要である。
つまり、本実施形態では、上述したように、第一の水中用礫管理装置として、礫の量の影響が伝わらないように、縁切り部43、44を破砕機40の前後の移送管路11、12に設けるとともに、破砕機40を支承する各破砕部支柱41の下部に、破砕部用水中ロードセル42をそれぞれ設けている。
これにより、揚鉱母船2の管理コンピュータ9は、ベルトフィーダ30から破砕機40に切り出された礫の量を破砕部用水中ロードセル42で計測し、ベルトフィーダ30の移送速度の可変制御やON・OFF制御によって礫の供給量を調整できる。
なお、破砕機40に採用する破砕刃としては、本実施形態のように、ダブルロールクラッシャが好ましい。但し、シングルロールクラッシャやカッターミル、コーンクラッシャ等の他の破砕刃を採用してもよい。
その際、本実施形態のストックパイルユニット10は、破砕機40の下部に設けられた第二切り出し部であるスクリュフィーダ50が、第二の水中用礫管理装置を備えているので、このスクリュフィーダ50においても破砕された礫の量を適正に管理できる。
例えば上記実施形態では、本発明に係る水中用礫管理装置および水中用整粒移送装置を、海底熱水鉱床から採鉱された礫の揚鉱に用いる例で説明したが、海水中での使用に限定されず、本発明に係る水中用礫管理装置および水中用整粒移送装置は、池や湖、特にダム湖等の淡水中での礫の管理並びに整粒移送の用途に用いることができる。
水中スラリポンプ60との連結位置では、切換え用エルボ管61jの端部開口は、水中スラリポンプ60の吸込口と同軸に連通する位置に接続される。また、排出位置では、水中スラリポンプ60の吸込口が下方に開口されるとともに、切換え用エルボ管61jの端部開口も側方に向けて開口される。
そして、礫の投入シュート51と水中スラリポンプ60の配管連結部にスイングバルブ82を設けているので、揚鉱母船2の管理コンピュータ9は、吸込配管61に礫詰まりが発生したと判定した場合、油圧シリンダ83でスイングバルブ82を水中スラリポンプ60との連結位置から排出位置に切り替えるとともに、補助水流供給ポンプ65を駆動し、ノズル66から噴出される水流で吸込配管61の礫詰まりをより確実に解除できる。
ここで、上記第一実施形態のストックパイルユニット10では、処理部に対して前後の移送管路を介して礫の量の影響が伝わらない状態とするための縁切り部を設けるとともに、礫の量の測定器として荷重を測定する水中ロードセルを用いた例を示した。
これに対し、第二実施形態のストックパイルユニット10は、荷重的な縁切り部を設けておらず、水中ロードセルに替えて、超音波レベルセンサを用いて礫の量を測定する点が相違する。
なお、以下説明する相違点を除く他の構成は、上記第一実施形態のストックパイルユニット10と共通するため、同一または対応する構成には同一の符号を付すとともに、詳細な説明は適宜省略する。
本実施形態の超音波式レベルセンサ85は、反射式のものであり、超音波の発信部から海水が満たされた導入口53の内部に向けて超音波パルスを発信し、その超音波パルスが貯留された礫の表面から反射して受信部に戻ってくるまでの時間を測定する。
これにより、超音波の海水中での伝搬速度から貯留された礫の受け入れシュートレベルを求め、逆円錐台状の導入口53の既知の容積と礫の比重とから礫の量の情報を取得する測定器として機能する。よって、処理部に対して前後の移送管路を介して礫の量の影響が実質的に伝わらないため、第一実施形態のような荷重的縁切り部が不要となる。
揚鉱母船2の管理コンピュータ9は、超音波レベルセンサ85で測定されたスクリュフィーダ50での礫の量の情報として礫の受け入れシュートレベルの情報を取得してスクリュフィーダ50での礫の状況を把握し、取得された礫の量の情報に基づいて、各処理部での礫の量が適正な量になるように管理する管理処理を実行する。
管理コンピュータ9で管理処理が実行されると、まず、図7に示す、ステップS11〜S14に移行し、処理工程下流側の処理部から順に、水中スラリポンプ60、補助水流供給ポンプ65、破砕機40およびベルトフィーダ30が運転される。なお、各処理部の稼働開始時の処理設定値は、例えば水中スラリポンプ60は、110m3/h、補助水流供給ポンプ65は、70m3/h、破砕機40は、60t/h、ベルトフィーダ30は、40t/hである。
つまり、処理A1では、図8に示すように、ステップS21に移行し、スクリュフィーダ50の稼働開始から所定時間(例えば1分)後に、γ線密度計80によるスラリ濃度の測定が開始される。続くステップS22では、γ線密度計80で測定されたスラリ濃度が所定濃度の範囲内か否かが判定され、所定濃度の範囲内であればステップS23に移行し、そうでなければステップS24に移行する。なお、所定濃度の範囲として、本実施形態では、例えば8.5vol%以上10vol%以下の範囲とする。
ステップS24では、γ線密度計80で測定されたスラリ濃度が所定の上限濃度を超えているか否かが判定され、所定の上限濃度を超えていればステップS25に移行し、そうでなければステップS27に移行する。なお、所定の上限濃度として、本実施形態では、例えば10vol%としている。
ステップS27では、γ線密度計80で測定されたスラリ濃度が所定の下限濃度(例えば8.5vol%)未満か否かが判定され、下限濃度未満であればステップS28に移行し、そうでなければ処理をステップS22に戻す。
そして、処理A2では、スクリュフィーダ50の導入口53での礫の受け入れシュートレベルを監視し、図9に示すように、ステップS31に移行し、超音波レベルセンサ85で測定された礫の受け入れシュートレベルが所定レベルの範囲内か否かが判定され、所定レベルの範囲内であればステップS32に移行し、そうでなければステップS33に移行する。なお、所定レベルの範囲として、本実施形態では、予め設定された低位レベルL以上、高位レベルH以下の範囲とする。
ステップS33では、超音波レベルセンサ85で測定された礫の受け入れシュートレベルが所定の高位レベルHを超えているか否かが判定され、所定の高位レベルHを超えていればステップS34に移行し、そうでなければステップS36に移行する。
ステップS36では、超音波レベルセンサ85で測定された礫の受け入れシュートレベルが所定の低位レベルL未満か否かが判定され、低位レベルL未満であればステップS37に移行し、そうでなければ処理CのステップS39に移行する。
ステップS39では、超音波レベルセンサ85で測定された礫の受け入れシュートレベルが所定の限界上限レベルHHを超えているか否かが判定され、所定の限界上限レベルHHを超えていればステップS40に移行し、そうでなければ処理A1およびA2の並行処理を継続すべく、ステップS21およびステップS31に処理を戻す。
処理Bでは、図11に示すように、ステップS50に移行し、ストックパイルユニット10に対する運転停止命令の有無を監視する。運転停止命令があればステップS51に移行し、そうでなければ、処理A1およびA2の並行処理を継続すべく、ステップS21およびステップS31に処理を戻す。
ステップS53では、所定時間(例えば5分間)が経過するまで待機した後、ステップS54〜S60の運転停止の処理を順に実行して、処理工程上流側の処理部から順に、破砕機40、スクリュフィーダ50、補助水流供給ポンプ65および水中スラリポンプ60の運転を停止する。
そして、第二実施形態の管理コンピュータ9は、上述した管理処理のプログラムを実行可能なので、これにより、第一実施形態同様に、超音波レベルセンサ85で測定された礫の量の情報に基づいて、上流工程から移送用機器の各処理部に水中で供給される礫の状況を所期の状態に管理できる。
2 揚鉱母船
3 アンビリカブルケーブル
4 アンビリカブルケーブル
5 移送管
6 揚鉱管
7 揚鉱ポンプ
8 採鉱機
9 管理コンピュータ(管理部)
10 ストックパイルユニット(整粒移送装置:移送用機器)
11 第一移送管路
12 第二移送管路
13 第三移送管路
14 移送補助管路
20 ホッパ
30 ベルトフィーダ(第一切り出し部)
40 破砕機(破砕部)
41 破砕部支柱
42 破砕部用水中ロードセル(測定器)
43 縁切り部
44 縁切り部
45 フレーム
46 ドラムカッタ
47 水平回転軸
48 軸受
49 油圧モータ
50 スクリュフィーダ(第二切り出し部)
51 フィーダ支柱
52 フィーダ用水中ロードセル(測定器)
53 導入口
54 縁切り部
55 フレーム
56 軸無スクリュ羽根
57 回転軸
58 スクリュ部
59 油圧モータ
60 水中スラリポンプ(移送部)
61 吸込配管
62 排出口
63 切り出しシュート
64 インペラ
65 補助水流供給ポンプ
66 ノズル
67 補助管路縁切り部
68 ポンプ室
69 油圧モータ
70 油圧ユニット
80 γ線密度計
82 スイングバルブ
83 油圧シリンダ
90 筐体
91 基台
92 支柱
93 上部枠
94 胴部支柱
95 胴部枠
96 排出板
M マウンド
OD 海底熱水鉱床
SL 海上
SB 海底
Claims (14)
- 水底で採掘される礫を水とともに移送するために必要な処理を水中で行う処理部と、該処理部に接続されて礫を水とともに移送する移送管路と、を備える移送用機器に用いられる水中用礫管理装置であって、
前記処理部での礫の量を水中で測定する測定器と、該測定器で測定された礫の量の情報を取得する管理部と、を有し、
前記管理部は、取得された礫の量の情報に基づいて、前記処理部での礫の状況を把握する処理を実行することを特徴とする水中用礫管理装置。 - 前記測定器は、前記礫の量として荷重を測定する水中ロードセルであり、
前記処理部に対して前後の移送管路を介して荷重の影響が伝わらないように前記前後の移送管路に介装されて荷重的な縁切りをする縁切り部が設けられている請求項1に記載の水中用礫管理装置。 - 前記測定器は、前記礫の量としてレベルを測定する超音波レベルセンサである請求項1に記載の水中用礫管理装置。
- 前記管理部は、取得された礫の量の情報に基づいて、前記処理部での礫の量が適正な量になるように管理する処理を実行する請求項1〜3のいずれか一項に記載の水中用礫管理装置。
- 水中で礫を所望の粒径まで整粒しつつ水とともに移送する水中用整粒移送装置であって、
水底で採掘される礫を水とともに移送するために必要な処理を水中で行う複数の処理部と、
それら複数の処理部相互間に接続されて水とともに礫を移送する移送管路と、
少なくとも一の処理部に対して装備された請求項1〜4のいずれか一項に記載の水中用礫管理装置と、
を備えることを特徴とする水中用整粒移送装置。 - 水中で礫が投入されるホッパと、該ホッパの下部に設けられた第一切り出し部と、該第一切り出し部の下流側に第一移送管路を介して設けられた破砕部と、該破砕部の下流側に第二移送管路を介して設けられた第二切り出し部と、該第二切り出し部の下流側に第三移送管路を介して設けられた移送部と、を備え、
前記少なくとも一の処理部が、前記破砕部または前記第二切り出し部である請求項5に記載の水中用整粒移送装置。 - 前記少なくとも一の処理部は、前記破砕部であり、
前記水中用礫管理装置は、前記測定器で測定された礫の量の情報に基づいて、当該破砕部に切り出される礫の供給量が適正な量になるように管理する処理を実行する前記管理部を有し、
前記管理部は、前記取得された礫の量の情報に基づいて、前記第一切り出し部から当該破砕部に切り出される礫の供給量を、前記第一切り出し部の切り出し速度の制御またはON・OFF制御によって所期の量に調整する請求項6に記載の水中用整粒移送装置。 - 前記少なくとも一の処理部は、前記第二切り出し部であり、
前記水中用礫管理装置は、前記測定器で測定された礫の量の情報に基づいて、当該第二切り出し部に貯留される礫の貯留量が適正な量になるように管理する処理を実行する前記管理部を有し、
前記管理部は、前記取得された礫の量の情報に基づいて、前記破砕部から当該第二切り出し部に切り出される礫の供給量を、前記破砕部での破砕速度の制御またはON・OFF制御によって所期の量に調整する請求項6または7に記載の水中用整粒移送装置。 - 前記第二切り出し部は、油圧モータで駆動されるフィーダと、該フィーダへの投入口の反対側に設けられた排出口と、を有し、
前記管理部は、前記フィーダを駆動する前記油圧モータの圧油の圧力を監視し、所定圧力未満のときは、前記フィーダを正転駆動させる通常のフィード制御を実行し、所定圧力以上のときは、前記フィーダを逆転駆動させる処理を実行する請求項8に記載の水中用整粒移送装置。 - 前記移送部は、礫を水とともにスラリとして移送する水中スラリポンプであり、該水中スラリポンプには、その吐出部に、当該水中スラリポンプで移送されるスラリの濃度を計測するγ線密度計が設けられ、
前記管理部は、前記γ線密度計での計測値を監視し、前記γ線密度計で計測されたスラリの濃度に基づいて、前記スラリを所定の濃度にするように、前記第二切り出し部のフィーダでの礫の切り出し量を変化させる請求項6〜9のいずれか一項に記載の水中用整粒移送装置。 - 前記第二切り出し部のフィーダからの礫の吐出口と前記水中スラリポンプの吸入口とを連結する移送管路の部分に、油圧シリンダで駆動されて前記水中スラリポンプとの連結状態を連結位置と排出位置とに切り替え可能なスイングバルブと、前記水中スラリポンプ側に向けて自身先端のノズルから水流を噴射可能に付設された補助水流ポンプと、が設けられ、
前記管理部は、前記γ線密度計で計測するスラリ濃度と、前記水中スラリポンプの負荷変動と、に基づいて、前記吐出口と前記吸入口とを連結する移送管路の部分での礫詰まりの状態を検知し、
前記礫詰まりが発生したと判定した場合には、スイングバルブ用の前記油圧シリンダを駆動して前記スイングバルブを前記連結位置から前記排出位置に切り替えるとともに、前記補助水流ポンプを駆動して前記ノズルから噴出される水流により前記礫詰まりを解除する処理を実行する請求項10に記載の水中用整粒移送装置。 - 海底熱水鉱床から採鉱された礫の揚鉱に用いられる請求項5〜11のいずれか一項に記載の水中用整粒移送装置。
- 採掘される礫を水とともに移送するために必要な処理を水中で行う複数の処理部と、それら複数の処理部相互間に接続されて水とともに礫を移送する移送管路と、を備える移送用機器に用いられ、
少なくとも一の処理部に対し、当該処理部に対して前後の移送管路を介して礫の量の影響が伝わらない状態で、当該処理部での礫の量を水中で測定することを特徴とする水中での礫供給状態の管理方法。 - 前記水中での測定によって取得された礫の量の情報に基づいて、前記少なくとも一の処理部での礫の状況を把握する請求項13に記載の水中での礫供給状態の管理方法。
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