JP2020045072A - エンジン電気ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザのSOC増加意図に応じて速やかにSOCが増加するとともに発電効率の悪化を防止したエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置を提供する。【解決手段】バッテリ200と、バッテリのSOCを検出するSOC検出部201と、エンジン1の出力によりバッテリに発電する回転電機190とを備えるエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置を、所定のSOC増加終了時期までに所定の目標SOCまでバッテリのSOCを増加させるSOC増加制御の開始操作がユーザにより入力される入力部221と、SOC増加制御の開始操作の入力に応じてSOC増加終了時期にバッテリのSOCが目標SOCに達する平均充電速度を算出し、平均充電速度が下限充電速度より大きい場合には平均充電速度を目標充電速度とするとともに、平均充電速度が下限充電速度より小さい場合には下限充電速度を目標充電速度としてバッテリの充電を開始し、SOC増加終了時期よりも早期に目標SOCに達した後にSOC維持制御を行う充電制御部220とを備える構成とする。【選択図】図4

Description

本発明は、エンジン電気ハイブリッド車両の制御装置に関する。
エンジン電気ハイブリッド車両は、走行用動力源であるモータ、及び、このモータに電力を供給するバッテリを有する。
バッテリは、エンジンにより発電機を駆動して発電された電力や、減速時に発電機が回生発電した電力、駐車中に外部から給電される電力などにより充電される。
発電機を駆動するエンジンは、それ自体が走行用動力源として利用される場合もあり、また、走行用のモータが発電機を兼ねたモータジェネレータとして構成される場合もある。
エンジン電気ハイブリッド車両において、バッテリの残容量を示す指標である充電状態(State of Charge, SOC)は、通常はバッテリの耐久性や車両の燃費等を考慮して設定された所定の範囲内となるように制御されている。
また、車両がエンジンを停止して電力のみで走行する電気自動車走行モード(EV走行モード)を有する場合には、EV走行モードでの走行可能距離を延長するなどの目的で、一時的に通常時の目標SOC範囲を超えた高SOCの領域を利用することが提案されている。
エンジン電気ハイブリッド車両等の電動車両におけるバッテリのSOC制御に関する従来技術として、例えば特許文献1には、ハイブリッド車において、目的地到着時の目標SOCを設定し、ナビシステムが到着時のSOCを演算により予測し、予測SOCが目標SOCと一致するまで収束演算を繰り返して充電量を決定することが記載されている。
特許文献2には、燃料電池式EVにおいて、目的地到着時の電池の目標SOCをドライバが設定した後に、それを達成する為に、まず燃料電池の発電パターンを仮設定して目的地到着時のSOCを算出し、それが目標SOCと等しくない場合は、燃料電池の発電パターンを見直すことが記載されている。
特許文献3には、ハイブリッド車において、運転者が目的地到着時の目標SOCを設定し、満充電状態からEV走行をしたのちに、目的地到着以前に目標SOCに達した時は、HV走行に切り替えてSOCを維持し、目的地に到着させることが記載されている。
特許文献4には、ハイブリッド車に於いて、目的地での車載電池の電力利用のため、ボタンを押して目標SOCを設定し、目的地到着までにSOCを増加させて充電を完了することが記載されている。
特許文献5には、エンジン発電走行モードにより発電した電力により、バッテリの充電量が目標充電量に達した時にモータ走行モードに切り換えることが記載されている。
特開2003− 9310号公報 特開2004−178965号公報 特開2007− 62640号公報 特開2004−236472号公報 特開2015−11145号公報
ドライバ等のユーザがSOCの増加を意図して、充電(発電)を開始させる操作を行った場合に、例えば必要とする充電量(現在のSOCと目標SOCとの差)が小さい場合や、SOCの増加終了までの時間が長い場合には、一定の単位時間あたり充電量(充電速度)で充電を行う場合には、充電速度が過度に小さくなって発電機の発電効率が損なわれてしまう。
これに対し、ユーザの操作に応じて直ちに、発電効率が損なわれない程度の比較的高速の充電速度で充電を開始した場合には、SOCが早期に目標SOCに達して充電制御が終了してしまい、例えば車両が実際にEV走行を開始する時期にはSOCが低下していることが懸念される。
また、SOC増加完了が必要な時期に充電が完了するように、EV走行を開始する箇所への到着予想時間などから逆算して充電を開始することも考えられるが、この場合、ユーザがSOC増加操作を行ったにも関わらず、SOCが直ちに増加しないことから、ユーザに違和感を与えることが懸念される。
上述した問題に鑑み、本発明の課題は、ユーザのSOC増加意図に応じて速やかにSOCが増加するとともに発電効率の悪化を防止したエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、上述した課題を解決する。
請求項1に係る発明は、車両の走行用電力が充電されるバッテリと、前記バッテリのSOCを検出するSOC検出部と、エンジンと、前記エンジンの出力により前記バッテリに充電される電力を発電する回転電機とを備えるエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置であって、所定のSOC増加終了時期までに所定の目標SOCまで前記バッテリのSOCを増加させるSOC増加制御の開始操作がユーザにより入力される入力部と、前記SOC増加制御の開始操作の入力に応じて前記SOC増加終了時期に前記バッテリのSOCが前記目標SOCに達する平均充電速度を算出し、前記平均充電速度が所定の下限充電速度より小さい場合には、前記下限充電速度以上の値となるように目標充電速度を補正して前記バッテリの充電を開始し、前記SOC増加終了時期よりも早期に前記バッテリのSOCが前記目標SOCに達した後に、前記バッテリのSOCを維持するSOC維持制御を行う充電制御部とを備えることを特徴とするエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置である。
これによれば、SOC増加制御の開始操作の入力に応じて、直ちに充電(発電)が開始されてSOCが増加し始めるため、ユーザの意図に忠実なSOC制御を行うことができ、ユーザに違和感を与えることを防止できる。
また、必要なSOC増加量と、SOC増加終了時期までの時間から算出した平均充電速度が下限充電速度よりも小さい場合には、下限充電速度以上の値となるように目標充電速度を補正して充電を行うことにより、回転電機の発電量が過度に小さくなって発電効率が悪化することを防止できる。
さらに、SOC増加終了時期より早期に目標SOCに到達した後は、SOC維持制御を行うことによって、SOC増加終了時期においてSOCが減少していることを防止し、EV走行等を行うために十分なSOCを確保しておくことができる。
請求項2に係る発明は、車両の走行用電力が充電されるバッテリと、前記バッテリのSOCを検出するSOC検出部と、エンジンと、前記エンジンの出力により前記バッテリに充電される電力を発電する回転電機とを備えるエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置であって、所定のSOC増加終了時期までに所定の目標SOCまで前記バッテリのSOCを増加させるSOC増加制御の開始操作がユーザにより入力される入力部と、前記SOC増加制御の開始操作の入力に応じて前記SOC増加終了時期に前記バッテリのSOCが前記目標SOCに達する平均充電速度を算出し、前記平均充電速度が所定の下限充電速度より小さい場合には、前記下限充電速度以上の値となるように目標充電速度を補正して前記バッテリの充電を開始し、前記SOC増加終了時期よりも早期に前記バッテリのSOCが前記目標SOCに達した後に前記バッテリの充電を終了するとともに、前記バッテリのSOCと前記目標SOCとの差分が所定の閾値以上まで拡大した場合には前記バッテリの充電を再開する充電制御部とを備えることを特徴とするエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置である。
本発明においても、目標SOCに到達した後、SOCが低下した際に再充電を行うことにより、上述した効果と同様の効果を得ることができる。
請求項3に係る発明は、前記SOC増加終了時期を前記ユーザが任意に設定可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置である。
これによれば、例えばEV走行モードの実行や、車外への電力供給(V2L)などSOC増加が求められる事象の発生時期に合わせてSOC増加終了時期を任意に設定することが可能であり、利便性を向上することができる。
請求項4に係る発明は、前記車両は、前記車両の現在位置から予め設定された高SOC要求地点までの到達時間を算出する到達時間算出部を備え、前記充電制御部は、前記SOC増加制御の開始操作が入力された際に、前記到達時間算出部が算出した前記到達時間を前記SOC増加終了時期として設定することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置である。
これによれば、SOC増加が求められる地点が予めわかっている場合に、現在位置からの到達時間を算出してこれをSOC増加終了時期とすることによって、ユーザが自ら到達時間を設定する手間を省き、利便性を向上することができる。
請求項5に係る発明は、前記充電制御部が前記SOC増加制御を実行している際に、前記SOC増加制御の実行中であることを前記ユーザに報知する出力部を備え、前記出力部は、前記SOCが前記目標SOCに達した後、SOC増加終了時期まで前記SOC増加制御の実行中であることの報知を継続することを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置である。
これによれば、実際のバッテリの充電状態に関わらず、ユーザに対してはSOC増加終了時期まで一貫してSOC増加制御が実行中であることが報知され、報知内容が煩雑に切り替わってユーザに不必要な注意を喚起させることを防止できる。
請求項6に係る発明は、前記目標SOCを前記ユーザが任意に設定可能であることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置である。
これによれば、例えばEV走行モードでの走行距離や、外部へ給電する際の電力需要など、SOCを増加させた後の車両の使い方に応じた適切な目標SOCを設定することが可能であり、利便性をより向上させることができる。
以上説明したように、本発明によれば、ユーザのSOC増加意図に応じて速やかにSOCが増加するとともに発電効率の悪化を防止したエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置を提供することができる。
本発明を適用したエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置の第1実施形態を有する車両の構成を模式的に示すブロック図である。 第1実施形態のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置におけるSOC増加制御時の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置を有する車両におけるSOC増加制御時のSOCの推移の例を示す図である。 第1実施形態のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置を有する車両におけるSOC増加制御時のSOCの推移の他の例を示す図である。
<第1実施形態>
以下、本発明を適用したエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置の第1実施形態について説明する。
第1実施形態において、エンジン電気ハイブリッド車両は、例えば乗用車等の自動車である。
図1は、第1実施形態のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置を有する車両の構成を模式的に示すブロック図である。
車両は、エンジン1、エンジン制御ユニット(ECU)100、トルクコンバータ110、エンジンクラッチ120、前後進切替部130、バリエータ140、出力クラッチ150、フロントディファレンシャル160、リアディファレンシャル170、トランスファクラッチ180、モータジェネレータ190、バッテリ200、トランスミッション制御ユニット210、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220等を備えたエンジン電気ハイブリッドのAWD車両である。
エンジン1は、例えば乗用車等の自動車に走行用動力源として搭載される4ストローク水平対向4気筒の直噴(筒内噴射)ガソリンエンジンである。
エンジン1の出力は、後述する動力伝達機構を介して、車両の駆動輪に伝達される。
エンジン制御ユニット(ECU)100は、エンジン1及びその補器類を統括的に制御する制御装置である。
エンジン制御ユニット100は、例えば、CPU等の情報処理装置、RAMやROM等の記憶装置、入出力インターフェイス及びこれらを接続するバス等を有して構成されている。
エンジン制御ユニット100は、例えば、ドライバのアクセル操作や、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220から指示される発電要求に基づいて設定される要求トルクに応じて、実際のトルクが要求トルクに達するようスロットルバルブの開度、燃料噴射量、燃料噴射時期、点火時期、バルブタイミング等を制御する。
トルクコンバータ110は、エンジン1の出力をエンジンクラッチ120に伝達する流体継手である。
トルクコンバータ110は、車両が停止状態からエンジントルクを伝達可能な発進デバイスとしての機能を有する。
また、トルクコンバータ110は、トランスミッション制御ユニット210によって制御され、入力側(インペラ側)と出力側(タービン側)とを直結する図示しないロックアップクラッチを備えている。
エンジンクラッチ120は、トルクコンバータ110と前後進切替部130との間に設けられ、これらの間の動力伝達経路を接続又は切断するものである。
エンジンクラッチ120は、例えば、車両がモータジェネレータ190の出力のみによって走行するEV走行モード時等において、トランスミッション制御ユニット210からの指令に応じて切断される。
前後進切替部130は、エンジンクラッチ120とバリエータ140との間に設けられ、トルクコンバータ110とバリエータ140とを直結する前進モードと、トルクコンバータ110の回転出力を逆転させてバリエータ140に伝達する後退モードとを、トランスミッション制御ユニット210からの指令に応じて切り換えるものである。
前後進切替部130は、例えば、プラネタリギヤセット等を有して構成されている。
バリエータ140は、前後進切替部130から伝達されるエンジン1の回転出力、及び、モータジェネレータ190の回転出力を、無段階に変速する変速機構部である。
バリエータ140は、例えば、プライマリプーリ141、セカンダリプーリ142、チェーン143等を有するチェーン式無段変速機(CVT)である。
プライマリプーリ141は、車両の駆動時におけるバリエータ140の入力側(回生発電時においては出力側)に設けられ、エンジン1及びモータジェネレータ190の回転出力が入力される。
セカンダリプーリ142は、車両の駆動時におけるバリエータ140の出力側(回生発電時においては入力側)に設けられている。
セカンダリプーリ142は、プライマリプーリ141と隣接しかつプライマリプーリ141の回転軸と平行な回転軸回りに回動可能となっている。
チェーン143は、環状に形成されてプライマリプーリ141及びセカンダリプーリ142に巻き掛けられ、これらの間で動力伝達を行うものである。
プライマリプーリ141及びセカンダリプーリ142は、それぞれチェーン143を挟持する一対のシーブを有するとともに、トランスミッション制御ユニット210による変速制御に応じて各シーブ間の間隔を変更することによって、有効径を無段階に変更可能となっている。
出力クラッチ150は、バリエータ140のセカンダリプーリ142と、フロントディファレンシャル160及びトランスファクラッチ180との間に設けられ、これらの間の動力伝達経路を接続又は切断するものである。
出力クラッチ150は、車両の走行時には通常接続状態とされるとともに、例えば車両の停車中にエンジン1の出力によってモータジェネレータ190を駆動してバッテリの充電を行う場合等に切断される。
フロントディファレンシャル160は、出力クラッチ150から伝達される駆動力を、左右の前輪に伝達するものである。
フロントディファレンシャル160は、最終減速装置、及び、左右前輪の回転速度差を吸収する差動機構を備えている。
出力クラッチ150とフロントディファレンシャル160との間は、直結されている。
リアディファレンシャル170は、出力クラッチ150から伝達される駆動力を、左右の後輪に伝達するものである。
リアディファレンシャル170は、最終減速装置、及び、左右後輪の回転速度差を吸収する差動機構を備えている。
トランスファクラッチ180は、出力クラッチ150からリアディファレンシャル170へ駆動力を伝達する後輪駆動力伝達機構の途中に設けられ、これらの間の動力伝達経路を接続又は切断するものである。
トランスファクラッチ180は、例えば、接続時の締結力(伝達トルク容量)を無段階に変更可能な油圧式あるいは電磁式の湿式多板クラッチである。
トランスファクラッチ180の締結力は、トランスミッション制御ユニット210によって制御されている。
トランスファクラッチ180は、締結力を変更することによって、前後輪の駆動トルク配分を調節可能となっている。
また、トランスファクラッチ180は、車両の旋回時や、ブレーキのアンチロック制御、車両挙動制御などの実行時に、前後輪の回転速度差を許容する必要がある場合には、締結力を低下(開放)させスリップさせることによって回転速度差を吸収する。
モータジェネレータ190は、車両の駆動力を発生するとともに、減速時に車輪側から伝達されるトルクによって回生発電を行い、エネルギ回生を行う回転電機である。
また、モータジェネレータ190は、車両の走行時あるいは停車時に、エンジン1の出力によって駆動され、発電を行う機能を有する。
モータジェネレータ190は、バリエータ140のプライマリプーリ141と同心(同軸上)に設けられている。
プライマリプーリ141は、モータジェネレータ190の図示しないロータと回転軸を介して接続されている。
モータジェネレータ190として、例えば、永久磁石式同期電動機が用いられる。
モータジェネレータ190は、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220によって駆動時の出力トルクや回生発電時の回生エネルギ量(入力トルク)を制御されている。
また、モータジェネレータ190は、後述するSOC増加制御における強制発電時には、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220により設定される目標充電速度に応じて発電量を制御される。
モータジェネレータ190は、その駆動時には、インバータ191を介してバッテリ200から電力供給を受けるようになっている。
インバータ191は、バッテリ200が放電する直流電力を交流化してモータジェネレータ190に供給するものである。
また、インバータ191と同一のユニット内には、モータジェネレータ190が発電時に出力する交流電力を直流化してバッテリ200に供給するACDCコンバータも設けられている。
バッテリ200は、インバータ191を介してモータジェネレータ190に電力を供給し、また、モータジェネレータ190が発電する電力により充電される二次電池である。
バッテリ200として、例えば、リチウムイオン電池やニッケル水素電池などを用いることができる。
バッテリ200は、例えば約300Vの定格電圧を有する高電圧バッテリであり、主に車両の走行用電力を発生する。
灯火類等の各種電装品の駆動用としては、例えば12Vや48V程度の定格電圧を有する図示しない低電圧バッテリが別途設けられる。
バッテリ200には、バッテリ制御ユニット201が内蔵されている。
バッテリ制御ユニット201は、バッテリ200内のバッテリセルの電圧、出力可能電流、温度、充電状態(SOC)を検出する機能を有する。
バッテリ制御ユニット201は、本発明にいうSOC検出部として機能する。
また、バッテリ制御ユニット201は、バッテリセルが適切な温度範囲に維持されるよう、図示しない冷却装置を制御する機能を有する。
また、バッテリ200は、図示しない接続装置を介して、駐車時に外部から供給される電力を充電するプラグイン機能、及び、駐車時に外部へ電力を供給する給電機能(V2L機能)を備えている。
トランスミッション制御ユニット210は、トルクコンバータ110のロックアップクラッチ、エンジンクラッチ120、前後進切替部130、バリエータ140、出力クラッチ150、トランスファクラッチ180等を統括的に制御するものである。
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、モータジェネレータ190の出力トルクや発電量等を制御するとともに、バッテリ200の充放電を制御するものである。
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、バッテリ200の目標SOCを設定し、この目標SOCに応じてバッテリ200の充電(モータジェネレータ190の発電)及び放電を制御する機能を有し、本発明にいう充電制御部として機能する。
トランスミッション制御ユニット210、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、それぞれCPU等の情報処理手段、RAMやROM等の記憶手段、入出力インターフェイス、及び、これらを接続するバス等を有して構成されている。
また、エンジン制御ユニット100、トランスミッション制御ユニット210、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、例えば車載LANシステムの一種であるCAN通信システム等を介して、相互に通信し、必用な情報の伝達が可能となっている。
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220には、入出力部221が接続されている。
入出力部221は、例えばドライバ等のユーザから各種操作が入力可能であるとともに、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220からユーザに対して各種情報の報知が可能となっている。
入出力部221は、一例として、タッチパネル式の画像表示装置などを有して構成される。
入出力部221は、現在のバッテリ200のSOCに関する情報を表示する機能を有する。
また、入出力部221は、ドライバ等のユーザからSOC増加制御の開始操作が入力される入力部として機能する。この点について、以下詳細に説明する。
以下、第1実施形態のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置におけるSOC増加制御(チャージモード)実行時の動作について説明する。
図2は、第1実施形態のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置におけるSOC増加制御時の動作を示すフローチャートである。
以下、ステップ毎に順を追って説明する。
<ステップS01:目標SOC・SOC増加終了時期設定>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、入出力部221を用いて、ユーザにSOC増加制御の目標SOC、及び、SOC増加終了時期(目標SOCに到達すべき時間)を設定させる。
その後、ステップS02に進む。
<ステップS02:チャージモード開始操作判断>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、ユーザが入出力部221を用いて、強制発電によりバッテリ200を充電しSOCを増加させるチャージモードの開始操作を入力しているか(SOC増加を意図しているか)否かを判別する。
チャージモード開始操作の入力があった場合はステップS03に進み、それ以外の場合はチャージモード開始操作の入力があるまでステップS02を繰り返す。
<ステップS03:充電所要時間判断>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、現在時刻から、ステップS01においてユーザが設定したSOC増加終了時期までの時間である充電所要時間を、最小充電時間と比較する。
最小充電時間は、現在のSOCから目標SOCまで、ハードウェアの性能上許容される最大の充電速度(単位時間あたり充電量)で充電した場合の、目標SOCへの到達予想時間である。
充電所要時間が最小充電時間よりも小さい場合は、目標SOCまで充電する時間が足りないものとしてステップS13に進み、その他の場合はステップS04に進む。
<ステップS04:平均充電速度>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、現在時間からSOC増加終了時期まで、一定の充電速度(単位時間あたり充電量)で充電した場合に、SOC増加終了時期に目標SOCに達する充電速度である平均充電速度を算出する。
平均充電速度は、必要なSOC増加量を充電所要時間で除して算出することができる。
その後、ステップS05に進む。
<ステップS05:平均充電速度判断>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、ステップS04において算出した平均充電速度を、予め設定された下限充電速度と比較する。
モータジェネレータ190を発電機として利用する場合、発電する電力が小さい領域においては、発電効率が低下する。
下限充電速度は、このようなモータジェネレータ190の発電効率が低い領域を使用しないことを考慮して設定される。
ステップS04において算出した平均充電速度が下限充電速度よりも小さい場合はステップS07に進み、その他の場合はステップS06に進む。
<ステップS06:平均充電速度で強制充電制御開始>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、エンジン1の出力を用いてモータジェネレータ190に発電を行わせ、バッテリ200に充電を行い、バッテリ200のSOCを増加させる強制充電制御を開始する。
このときの充電速度は、ステップS04において算出した平均充電速度を目標とするよう、モータジェネレータ190の発電量制御を行う。
また、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、入出力部221に、SOC増加制御が行われていることを報知する「チャージモード」の表示を行わせる。
その後、ステップS08に進む。
<ステップS07:下限充電速度で強制充電制御開始>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、充電速度の目標を、上述した下限充電速度又はそれ以上の値となるように補正して、強制充電制御を開始する。
また、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、入出力部221に、SOC増加制御が行われていることを報知する「チャージモード」の表示を行わせる。
その後、ステップS08に進む。
<ステップS08:目標SOC到達判断>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、バッテリ制御ユニット201によって検出されるバッテリの現在のSOCが、目標SOCに達したか否かを判別する。
現在のSOCが目標SOCに達している場合はステップS09に進み、未達である場合はステップS08を繰り返す。
<ステップS09:強制発電制御終了>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、ステップS06又はステップS07において開始した強制充電制御を終了する。
その後、ステップS10に進む。
<ステップS10:SOC増加終了時期経過判断>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、ステップS01において設定されたSOC増加終了時期が経過したか否かを判別する。
SOC増加終了時期が経過している場合はステップS12に進み、その他の場合はステップS11に進む。
<ステップS11:SOC維持制御>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、バッテリ200のSOCを目標SOCに維持するSOC維持制御を行う。
SOCの維持は、例えば、自然放電を補うために断続的に微小な電流を与えるトリクル充電などによって行うことができる。
入出力部221は、SOC維持制御の実行中は、「チャージモード」の表示を継続して行う。
その後、ステップS10に戻り、再度経過時間の判断を行う。
<ステップS12:通常制御に復帰・チャージモード表示オフ>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、SOC増加制御、SOC維持制御を終了し、通常の制御に復帰する。
通常の制御として、例えば、ハイブリッド走行モード、EV走行モードなどがある。
ハイブリッド走行モードは、走行用動力源としてエンジン1及びモータジェネレータ190を併用し、発進時や加速時にモータジェネレータ190により駆動アシストを行うとともに、制動時にモータジェネレータ190で回生発電を行ってバッテリ200に充電する走行モードである。
EV走行モードは、エンジン1を停止するとともにエンジンクラッチ120を切断し、モータジェネレータ190の出力のみで駆動を行う走行モードである。
また、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、入出力部221における「チャージモード」の表示を終了させる。
その後、一連の処理を終了する。
<ステップS13:目標SOC到達不可を報知>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、入出力部221において、SOC増加終了時期まで上限充電速度で充電しても目標SOCに到達することが不可能である旨の表示を行わせる。
その後、ステップS14に進む。
<ステップS14:上限充電速度で強制充電制御開始>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、エンジン1、モータジェネレータ190、バッテリ200等の性能、効率を考慮して設定された最大の充電速度である上限充電速度を目標として、モータジェネレータ190の発電量制御を行い、バッテリ200のSOCを増加させる強制充電制御を開始する。
また、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、入出力部221に、SOC増加制御が行われていることを報知する「チャージモード」の表示を行わせる。
その後、ステップS15に進む。
<ステップS15:SOC増加終了時期経過判断>
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、ステップS01において設定されたSOC増加終了時期が経過したか否かを判別する。
SOC増加終了時期が経過している場合はステップS12に進み、その他の場合はステップS15を繰り返す。
ただし、この場合には、SOC増加終了時期が経過している場合であっても、実際のSOCは目標SOCには到達していない。
以下、第1実施形態のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置におけるSOC増加制御におけるバッテリ200のSOCの推移の例について説明する。
図3は、第1実施形態のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置を有する車両におけるSOC増加制御時のSOCの推移の例を示す図である。
図3において、横軸は時間を示し、縦軸はバッテリ200のSOCを示している。(後述する図4において同じ)
図3に示すように、ユーザは、所定のユーザ設定範囲内において、SOC増加終了時期、及び、目標SOCを任意に設定することができる。
図3の線図における傾きは、バッテリ200の平均充電速度(一定の充電速度で充電する場合の単位時間あたりの充電量・単位時間あたりのモータジェネレータ190の発電量)を示している。
図3に示す例においては、ユーザの設定に基づく平均充電速度(実線の傾き)は、いずれも下限充電速度(破線の傾き)を上回っており、充電効率の悪化という観点からは問題ないことがわかる。
この場合、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、必要なSOCの増加量をSOC増加終了時期までの期間で除した値を平均充電速度とし、この平均充電速度を目標としてモータジェネレータ190の発電量制御を行う。
なお、実際の車両の走行時には、減速時の回生発電による充電や、発進時、加速時のモータアシストによる放電の影響により、SOC推移を示す線図は凹凸を有する複雑な形状となるが、これらの充放電量は車両の加減速に伴い相殺されるため、ある程度の期間を平均して見たときのSOCの推移の傾向には大きな影響は与えない。
図4は、第1実施形態のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置を有する車両におけるSOC増加制御時のSOCの推移の他の例を示す図である。
なお、図4においては、グラフの下側に、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220における制御の状態(上段)と、入出力部221の表示状態(下段)とを併記している。
図4に示す例においては、ユーザ設定による目標SOC、SOC増加終了時期から算出される平均充電速度は、下限充電速度を下回っている。
この場合、平均充電速度でバッテリ200の充電を行った場合には、モータジェネレータ190の発電効率が悪化してしまうため、強制充電制御においては、下限充電速度を目標としてモータジェネレータ190の発電量を制御する。
この場合、SOC増加終了時期が到達する前にバッテリ200のSOCが目標SOCに到達することになるが、SOCが目標SOCに達した後は、例えばトリクル充電等のSOC維持制御を行ってSOCを目標SOCに維持している。
SOC増加終了時期が終了すると、EV走行モードの制御が開始され、バッテリ200は走行用電力等の放電を開始してSOCは低下傾向となる。
なお、図4に示すように、強制充電制御又はSOC維持制御の実行中は、入出力部221には一貫して「チャージモード」の表示が行われている。
以上説明したように、第1実施形態によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)ユーザが入出力部221に行うチャージモード(SOC増加制御)の開始操作の入力に応じて、直ちにモータジェネレータ190による発電が開始され、バッテリ200のSOCが増加し始めるため、ユーザの意図に忠実なSOC制御を行うことができ、ユーザに違和感を与えることを防止できる。
また、必要なSOC増加量と充電所要時間から算出した平均充電速度が下限充電速度よりも小さい場合には、下限充電速度以上の値を目標充電速度として充電を行うことにより、モータジェネレータ190の発電量が過度に小さくなり、発電効率が悪化することを防止できる。
さらに、SOC増加終了時期より早期に目標SOCに到達した後は、SOC維持制御を行うことによって、SOC増加終了時期においてSOCが減少していることを防止し、EV走行モード等への推移時に十分なSOCを確保しておくことができる。
(2)ユーザが入出力部221からSOC増加終了時期を設定可能としたことにより、例えばEV走行モードへの移行や、車外への電力供給など、SOC増加が求められる事象の発生時期に合わせてSOC増加終了時期を任意に設定することが可能であり、利便性を向上することができる。
(3)SOC維持制御の実行中にも強制発電時と同じ「チャージモード」の表示を継続することにより、表示内容が煩雑に切り替わってユーザに不必要な注意を喚起させることを防止できる。
(4)ユーザが入出力部221から目標SOCを設定可能としたことにより、例えばEV走行モードでの走行距離や、外部へ給電する際の電力需要など、SOCを増加させた後の車両の使い方に応じた適切な目標SOCを設定することが可能であり、利便性をより向上させることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明を適用したエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置の第2実施形態について説明する。
以下説明する各実施形態において、従前の実施形態と同様の箇所には同じ符号を付して説明を省略し、主に相違点について説明する。
第2実施形態においては、SOC増加終了時期が終了する前に目標SOCに到達した後に、第1実施形態のようなSOC維持制御に代えて、一時的に通常の制御(ハイブリッド走行モード等)に移行するとともに、目標SOCとバッテリ200の現在のSOCとの差分が、所定の閾値(例えば数%)以上となった際に、再度強制充電を行ってSOCを目標SOCまで回復させる。
以上説明した第2実施形態においても、上述した第1実施形態の効果と同様の効果を得ることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明を適用したエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置の第3実施形態について説明する。
第3実施形態においては、SOC増加終了時期を、ユーザの設定によらず、自動的に設定することを特徴とする。
第3実施形態において、車両は、地図データ及びGPS等の自車位置測位装置を有するナビゲーション装置を有する。
ナビゲーション装置は、ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220と通信し、各種情報の伝達が可能となっている。
ナビゲーション装置において、自車両の走行予定ルートが設定されている場合、例えば、法規等によりEV走行が義務づけられている区間が開始される箇所や、事前に設定されたEV走行を所望する箇所などの高SOC要求地点(事前にSOCを通常時よりも高めておくことが望ましい箇所)までの到着予想時間を算出することが可能である。
ナビゲーション装置は、本発明にいう到達時間算出部として機能する。
ハイブリッドパワートレーン制御ユニット220は、ナビゲーション装置からの情報により得られた高SOC要求地点までの到着予想時間を、SOC増加終了時期として設定して、第1実施形態と同様の制御を実行する。
以上説明した第3実施形態においては、SOC増加が求められる地点が予めわかっている場合に、現在位置からの到達時間を算出してこれをSOC増加終了時期とすることによって、ユーザが自らSOC増加終了時期を設定する手間を省き、利便性を向上することができる。
(変形例)
本発明は、以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。
(1)エンジン電気ハイブリッド車両、及び、その制御装置、パワートレーン等の構成は、上述した各実施形態に限定されることなく、適宜変更することができる。
例えば、各実施形態においては、車両はバリエータのプライマリプーリと同軸にモータジェネレータを有するパラレルハイブリッド車両であるが、パワートレーンの構成や回転電機の個数、配置などはこれに限定されず、適宜変更することが可能である。
また、本発明は、モータのみを駆動源として用い、エンジンは発電用としてのみ用いるシリーズハイブリッド車両にも適用することが可能である。
さらに、エンジンの形式や駆動方式も特に限定されない。
(2)第1実施形態では、目標SOC及びSOC増加終了時期を、ともにSOC増加制御の開始操作に先立ってユーザが設定する構成としているが、これらの少なくとも一方が予め設定されている構成としてもよい。
(3)各実施形態では画像表示機能を有する入出力部221を用いて制御状態のユーザへの報知を行っているが、これに限らず、例えばインジケータランプなどの灯火類や、音声、振動などを用いてユーザへの報知を行う構成としてもよい。
(4)各実施形態においては、SOC増加終了時期までに上限充電速度で充電しても目標SOCに到達することが不可能である場合に、その旨をユーザに報知したうえで充電を開始しているが、これに代えて、再度ユーザに対して新たな目標SOC又はSOC増加終了時期を設定させる構成としてもよい。
1 エンジン 100 エンジン制御ユニット(ECU)
110 トルクコンバータ 120 エンジンクラッチ
130 前後進切替部 140 バリエータ
141 プライマリプーリ 142 セカンダリプーリ
143 チェーン 150 出力クラッチ
160 フロントディファレンシャル
170 リアディファレンシャル 180 トランスファクラッチ
190 モータジェネレータ 191 インバータ
200 バッテリ 201 バッテリ制御ユニット
210 トランスミッション制御ユニット(TCU)
220 ハイブリッドパワートレーン制御ユニット(HPCU)
221 入出力部

Claims (6)

  1. 車両の走行用電力が充電されるバッテリと、
    前記バッテリのSOCを検出するSOC検出部と、
    エンジンと、
    前記エンジンの出力により前記バッテリに充電される電力を発電する回転電機と
    を備えるエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置であって、
    所定のSOC増加終了時期までに所定の目標SOCまで前記バッテリのSOCを増加させるSOC増加制御の開始操作がユーザにより入力される入力部と、
    前記SOC増加制御の開始操作の入力に応じて前記SOC増加終了時期に前記バッテリのSOCが前記目標SOCに達する平均充電速度を算出し、前記平均充電速度が所定の下限充電速度より小さい場合には、前記下限充電速度以上の値となるように目標充電速度を補正して前記バッテリの充電を開始し、前記SOC増加終了時期よりも早期に前記バッテリのSOCが前記目標SOCに達した後に、前記バッテリのSOCを維持するSOC維持制御を行う充電制御部と
    を備えることを特徴とするエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置。
  2. 車両の走行用電力が充電されるバッテリと、
    前記バッテリのSOCを検出するSOC検出部と、
    エンジンと、
    前記エンジンの出力により前記バッテリに充電される電力を発電する回転電機と
    を備えるエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置であって、
    所定のSOC増加終了時期までに所定の目標SOCまで前記バッテリのSOCを増加させるSOC増加制御の開始操作がユーザにより入力される入力部と、
    前記SOC増加制御の開始操作の入力に応じて前記SOC増加終了時期に前記バッテリのSOCが前記目標SOCに達する平均充電速度を算出し、前記平均充電速度が所定の下限充電速度より小さい場合には、前記下限充電速度以上の値となるように目標充電速度を補正して前記バッテリの充電を開始し、前記SOC増加終了時期よりも早期に前記バッテリのSOCが前記目標SOCに達した後に前記バッテリの充電を終了するとともに、前記バッテリのSOCと前記目標SOCとの差分が所定の閾値以上まで拡大した場合には前記バッテリの充電を再開する充電制御部と
    を備えることを特徴とするエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置。
  3. 前記SOC増加終了時期を前記ユーザが任意に設定可能であること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置。
  4. 前記車両の現在位置から予め設定された高SOC要求地点までの到達時間を算出する到達時間算出部を備え、
    前記充電制御部は、前記SOC増加制御の開始操作が入力された際に、前記到達時間算出部が算出した前記到達時間を前記SOC増加終了時期として設定すること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置。
  5. 前記充電制御部が前記SOC増加制御を実行している際に、前記SOC増加制御の実行中であることを前記ユーザに報知する出力部を備え、
    前記出力部は、前記SOCが前記目標SOCに達した後、SOC増加終了時期まで前記SOC増加制御の実行中であることの報知を継続すること
    を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置。
  6. 前記目標SOCを前記ユーザが任意に設定可能であること
    を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のエンジン電気ハイブリッド車両の制御装置。
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