JP2020045001A - 車両用スライドレール装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一例として、ロックを解除する解除部材と他の部材との干渉を抑制可能な車両用スライドレール装置を得る。【解決手段】実施形態に係る車両用スライドレール装置は、一例として、ロアレールと、アッパレールと、ロック位置とアンロック位置とに移動可能なロック部と、車両の前後方向に沿う第1の回転中心まわりに回転することで前記ロック部を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させることが可能な回転部と、を有するロック装置と、前記ロック部に対して車両の前方向に位置し、前記ロック部が前記アンロック位置に移動するように前記回転部を回転させることが可能な第1の解除部材と、前記ロック部に対して車両の後方向に位置し、前記車両の前後方向に沿う第2の回転中心まわりに回転することで前記ロック部を前記アンロック位置に移動するように前記回転部を回転させることが可能な第2の解除部材と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、車両用スライドレール装置に関する。
従来、車両のフロアに設けられるロアレールと、シートに固定されるとともにロアレールに対し移動可能に取り付けられるアッパレールと、ロアレールとアッパレールとの相対的な移動を制限するロック機構と、を備える車両用スライドレール装置が知られる。ロック機構による移動の制限は、種々のロック解除機構により解除される。
一例として、ロック解除機構は、車両の前後方向に延びるロッドと、ループハンドルと一体に形成されるとともにロッドを回動させるレバーと、を有する。ループハンドルの引き上げ操作に伴ってレバーがロッドを回動させることで、ロッドに取り付けられたロック部材も回動し、ロック機構による移動の制限が解除される(特許文献1)。
特開2009−248697号公報
従来の構成では、ロック解除機構の操作は、シートの前方から行われる。このため、シートの後方での操作によりロック機構による移動の制限を解除するため、ロック機構の後方にもロック解除機構が設けられることがある。しかし、ロック機構の後方には種々の部材が設けられており、後方のロック解除機構はこれらの部材と干渉するおそれがある。
そこで、本発明は上記に鑑みてなされたものであり、ロックを解除する解除部材と他の部材との干渉を抑制可能な車両用スライドレール装置を提供する。
本発明の実施形態に係る車両用スライドレール装置は、一例として、車両の前後方向に延びるロアレールと、前記車両の前後方向に移動可能に前記ロアレールに取り付けられるアッパレールと、前記ロアレール及び前記アッパレールの相対的な移動を制限可能なロック位置と、前記ロアレール及び前記アッパレールの相対的な移動を許容するアンロック位置と、に移動可能なロック部と、前記車両の前後方向に沿う第1の回転中心まわりに回転することで前記ロック部を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させることが可能な回転部と、を有するロック装置と、前記ロック部に対して車両の前方向に位置し、前記ロック部が前記アンロック位置に移動するように前記回転部を回転させることが可能な第1の解除部材と、前記ロック部に対して車両の後方向に位置し、前記車両の前後方向に沿う第2の回転中心まわりに回転することで前記ロック部を前記アンロック位置に移動するように前記回転部を回転させることが可能な第2の解除部材と、を備える。よって、一例としては、車両の上下方向において、第2の解除部材は、ロック部材が設けられるスペースから上方向に大きく突き出る必要が無い。このため、第2の解除部材がアッパレールの上にある他の部材と干渉することが抑制される。
上記車両用スライドレール装置では、一例として、前記第1の回転中心と前記第2の回転中心とは平行である。よって、一例としては、第1の回転中心と第2の回転中心とが異なる方向に延びる場合に比べ、車両の上下方向において、第2の解除部材が設けられるスペースを、ロック部材が設けられるスペースに収めることが容易になる。従って、第2の解除部材がアッパレールの上にある他の部材と干渉することが抑制される。
上記車両用スライドレール装置では、一例として、前記第1の回転中心と前記第2の回転中心とは、互いの延長線上に位置する。よって、一例としては、車両の上下方向において、第2の解除部材が設けられるスペースを、ロック部材が設けられるスペースに収めることが容易になる。従って、第2の解除部材がアッパレールの上にある他の部材と干渉することが抑制される。さらに、操作効率が変化しないため、操作性が向上する。
上記車両用スライドレール装置は、一例として、前記第2の解除部材を前記第2の回転中心まわりに回転可能に支持する支持壁と、前記支持壁に対して前記車両の前後方向にずれた位置で前記第2の解除部材を前記第2の回転中心まわりに回転するよう操作可能な操作部材を保持する保持部と、を有し、前記アッパレールに取り付けられる、支持部材、をさらに備え、前記第2の解除部材は、前記操作部材に接続された入力部と、前記入力部に一体的に回転可能に接続された軸と、前記軸から前記第2の回転中心と交差する方向に突出し、前記支持壁と前記入力部との間に位置する突出部と、を有し、前記第2の回転中心が延びる方向において、前記入力部と前記保持部との間の距離は、前記支持壁と前記保持部との間の距離よりも短い。よって、一例としては、操作部材が第2の解除部材を回転するよう操作するときの、力のロスを低減することができる。
図1は、一つの実施形態のシート装置を概略的に示す側面図である。 図2は、実施形態のスライドレール装置を概略的に示す斜視図である。 図3は、実施形態のスライドレール装置を概略的に示す平面図である。 図4は、実施形態のスライドレール装置を概略的に示す側面図である。 図5は、実施形態のスライドレール装置を概略的に示す断面図である。 図6は、実施形態のロックレバーがアンロック位置に位置するスライドレール装置の一部を示す側面図である。 図7は、実施形態の後方解除機構を概略的に示す斜視図である。 図8は、実施形態の後方解除機構を概略的に示す平面図である。 図9は、実施形態の後方解除機構を概略的に示す背面図である。
以下に、一つの実施形態について、図1乃至図9を参照して説明する。なお、本明細書において、実施形態に係る構成要素及び当該要素の説明について、複数の表現が記載されることがある。複数の表現がされた構成要素及び説明は、記載されていない他の表現がされても良い。さらに、複数の表現がされない構成要素及び説明も、記載されていない他の表現がされても良い。
図1は、一つの実施形態のシート装置10を概略的に示す側面図である。シート装置10は、四輪自動車のような車両1に搭載され、スライドレール装置11と、シート12とを有する。シート12は、シートクッション12aと、当該シートクッション12aに対して回動可能に取り付けられたシートバック12bとを有する。
各図面に示されるように、本明細書において、X軸、Y軸及びZ軸が定義される。X軸とY軸とZ軸とは、互いに直交する。X軸は、車両1の左右方向に沿う。Y軸は、車両1の前後方向に沿う。Z軸は、車両1の上下方向に沿う。
図2は、実施形態のスライドレール装置11を概略的に示す斜視図である。図3は、実施形態のスライドレール装置11を概略的に示す平面図である。図4は、実施形態のスライドレール装置11を概略的に示す側面図である。
スライドレール装置11は、二つのロアレール21と、二つのアッパレール22と、二つのロック機構23と、二つの前方解除機構24と、二つの後方解除機構25とを有する。ロック機構23は、ロック装置の一例である。
以下の記載では、一方のロアレール21、アッパレール22、ロック機構23、前方解除機構24、及び後方解除機構25について代表して説明する。なお、他方のロアレール21、アッパレール22、ロック機構23、前方解除機構24、及び後方解除機構25は、以下の説明に対し左右方向において対称となる形状を有する。
ロアレール21は、Y軸方向(車両1の前後方向)に延びるように、図1の車両1のフロア1aに取り付けられる。すなわち、本実施形態において、ロアレール21の長手方向は、車両1の前後方向に等しい。
二つのロアレール21は、X軸方向(車両1の左右方向)に互いに離間して配置される。本実施形態において、ロアレール21の幅方向は、車両1の左右方向に等しい。
アッパレール22は、Y軸方向に延びるとともに、Y軸方向にスライド移動可能に、ロアレール21に取り付けられる。二つのアッパレール22は、図1のシート12を支持する。
図5は、実施形態のスライドレール装置11を概略的に示す断面図である。図5に示すように、ロアレール21は、曲げ加工された一つの板金により作られ、略C字状の断面を有する。なお、ロアレール21はこの例に限られない。ロアレール21は、底壁21aと、二つの外側壁21bと、二つの連結壁21cと、二つの内側壁21dとを有する。
底壁21aは、X‐Y平面上に広がる板状の部分であり、Y軸方向に延びる。二つの外側壁21bは、X軸方向における底壁21aの両端から、Z軸の正方向(Z軸の矢印が示す方向、車両1の上方向)に延びる。二つの内側壁21dは、二つの外側壁21bの間に位置し、Z軸方向に延びる。X軸方向において、二つの内側壁21dは、互いに離間するとともに、二つの外側壁21bからも離間する。連結壁21cは、外側壁21bの上端と、内側壁21dの上端とを連結する。内側壁21dの下端は、底壁21aから離間する。
図2に示すように、一方の外側壁21bに、複数のロック孔21eが設けられる。各図面のロアレール21において、ロック孔21eが設けられた一方の外側壁21bは、他方の外側壁21bに対してX軸の正方向(X軸の矢印が示す方向、車両1の左方向)に位置する。複数のロック孔21eは、Y軸方向に略等間隔に設けられる。
図5に示すように、アッパレール22は、曲げ加工された一つの板金により作られる。なお、アッパレール22はこの例に限られない。アッパレール22は、上壁22aと、二つの挿通壁22bと、二つの曲壁22cとを有する。
上壁22aは、X‐Y平面上に広がる板状の部分であり、Y軸方向に延びる。上壁22aは、ロアレール21の外に位置する。図5の断面において、二つの挿通壁22bは、X軸方向における上壁22aの両端から、Z軸の負方向(Z軸の矢印の反対方向、車両1の下方向)に延びる。
二つの挿通壁22bは、ロアレール21の二つの内側壁21dの間の隙間を通される。曲壁22cは、挿通壁22bの下端から大よそ、ロアレール21の連結壁21cに向かって延びるよう曲げられる。曲壁22cは、ロアレール21の内部において、例えば、外側壁21bと内側壁21dとの間に配置される。
一方の曲壁22cに、複数のロック溝22dが設けられる。ロック溝22dが設けられた一方の曲壁22cは、他方の曲壁22cに対して左方向に位置する。ロック溝22dは、曲壁22cの上端に開き、下方向に延びる切欠きである。複数のロック溝22dは、Y軸方向に略等間隔に設けられる。複数のロック溝22dの間隔は、ロアレール21のロック孔21eの間隔と略等しい。
図3に示すように、上壁22aに、前方ボルト31と、後方ボルト32とが設けられる。前方ボルト31及び後方ボルト32は、上壁22aから上方向に突出する。前方ボルト31は、上壁22aの前方向の端部に設けられる。本実施形態において、端部は、部材や部分の端のみならず、当該端の近傍の部分を含む。後方ボルト32は、上壁22aの後方向の端部に設けられる。このため、後方ボルト32は、前方ボルト31に対して後方向に離間する。
上壁22aの上に、図1のシートクッション12aが配置される。前方ボルト31及び後方ボルト32は、例えば、シートクッション12aのフレームに固定される。シートクッション12aのフレームは、シートクッション12aを上下方向に移動させるとともに、シートクッション12aを傾斜させることが可能な、シートリフタの一部であっても良い。
さらに、上壁22aの後方向の端部に、アンカーブラケット35が設けられる。アンカーブラケット35は、例えば、後方ボルト32に取り付けられ、又は後方ボルト32の近傍で上壁22aに取り付けられる。このため、アンカーブラケット35は、上壁22aの上に配置される。
アンカーブラケット35に、ベルトアンカー36が取り付けられる。ベルトアンカー36は、連結ボルト37によって、X軸方向に延びる回転中心まわりに回動可能にアンカーブラケット35に取り付けられる。
ロック機構23は、ロックレバーブラケット41と、オープンロッド42と、ロックレバー43と、第1のバネ44とを有する。オープンロッド42は、回転部の一例である。ロックレバー43は、ロック部の一例である。
図2に示すように、ロックレバーブラケット41は、取付壁41aと、覆壁41bと、二つの支持壁41cとを有する。取付壁41aは、前方ボルト31と後方ボルト32との間において、例えばボルトによって上壁22aに取り付けられる。図5に示すように、覆壁41bは、左方向における取付壁41aの一方の端から下方向に延び、左方向の外側壁21bの一部を覆う。図2に示すように、二つの支持壁41cは、Y軸方向における取付壁41aの両端から略上方向に突出する。二つの支持壁41cにそれぞれ、支持孔41dが設けられる。
図5に示すように、覆壁41bに、複数の挿通孔41eが設けられる。挿通孔41eは、Y軸方向に略等間隔に設けられる。複数の挿通孔41eの間隔は、ロック孔21eの間隔と略等しく、且つロック溝22dの間隔と略等しい。このため、複数の挿通孔41eと、ロック孔21eと、ロック溝22dとは、向かい合い、連通することができる。
図3に示すように、オープンロッド42は、軸部42aと、前方曲げ部42bと、後方曲げ部42cとを有する。軸部42aは、Y軸方向に略直線状に延び、支持孔41dに通される。ロックレバーブラケット41の支持壁41cは、軸部42aを、第1の回転中心Ax1まわりに回転可能に支持する。支持壁41cは、X軸方向において、アッパレール22から左方向に離間した位置で、軸部42aを支持する。
第1の回転中心Ax1は、軸部42aの中心軸であり、軸部42aの一方の端と他方の端との間で仮想的に延びる。第1の回転中心Ax1は、Y軸方向に沿って延びる。Y軸方向は、車両1の前後方向であり、アッパレール22の長手方向である。本実施形態では、第1の回転中心Ax1は、Y軸方向に延びる。
Y軸方向に沿う第1の回転中心Ax1は、Y軸方向と異なる方向に延びても良い。例えば、第1の回転中心Ax1が延びる方向は、Y軸方向に対して若干傾いても良い。この場合、Y軸方向における第1の回転中心Ax1の長さは、X軸方向における第1の回転中心Ax1の長さよりも長く、且つZ軸方向における第1の回転中心Ax1の長さよりも長い。すなわち、第1の回転中心Ax1のX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の各方向における成分のうち、アッパレール22の長手方向であるY軸方向における成分が、他の方向の成分よりも長い。
前方曲げ部42bは、前方向における軸部42aの端から、第1の回転中心Ax1と略直交する方向に延びる。後方曲げ部42cは、後方向における軸部42aの端から、第1の回転中心Ax1と略直交する方向に延びる。前方曲げ部42bと後方曲げ部42cとは、略左方向に延びる。
図5に示すように、ロックレバー43は、上壁43aと、下壁43bと、中壁43cとを有する。上壁43aは、ロックレバーブラケット41の取付壁41aの上に位置する。下壁43bは、複数の爪43dを有する。中壁43cは、上壁43aと下壁43bとを接続する。
爪43dは、ロックレバーブラケット41の挿通孔41eに向かって延びる。複数の爪43dは、Y軸方向に略等間隔に設けられる。複数の爪43dの間隔は、複数の挿通孔41e、ロック孔21e、及びロック溝22dのそれぞれの間隔と略等しい。
上壁43aは、ロックレバーブラケット41の二つの支持壁41cの間に位置する。上壁43aは、オープンロッド42の軸部42aに取り付けられる。例えば、上壁43aは、軸部42aの上を横切る部分と、軸部42aの下を横切る部分とを有し、これらの部分で軸部42aを弾性的に挟み込む。
図4に示すように、中壁43cの一部は、後方向の支持壁41cよりも後方向に突出する。中壁43cの当該一部に、係止溝43eが設けられる。係止溝43eは、後方向における中壁43cの端から、Y軸方向に延びる切欠きである。係止溝43eに、オープンロッド42の後方曲げ部42cが嵌められる。これにより、オープンロッド42とロックレバー43とが、回転(トルク)を互いに伝達可能となる。
図5に示すように、ロックレバー43は、ロック位置P1と、二点鎖線で示されるアンロック位置P2とに移動可能である。本実施形態において、ロックレバー43は、ロック位置P1とアンロック位置P2との間で、第1の回転中心Ax1まわりに回動する。なお、ロックレバー43は、ロック位置P1とアンロック位置P2との間で、例えば平行移動しても良い。
ロック位置P1において、ロックレバー43の爪43dが、挿通孔41e、ロック孔21e、及びロック溝22dに嵌められる。これにより、ロック位置P1のロックレバー43は、ロアレール21とアッパレール22との相対的な移動を制限(ロック)する。
一方、アンロック位置P2において、ロックレバー43の爪43dが、挿通孔41e、ロック孔21e、及びロック溝22dの外に位置する。このため、アンロック位置P2のロックレバー43は、ロックを解除し、ロアレール21とアッパレール22との相対的な移動を許容する。
オープンロッド42の回動に伴い、トルクが後方曲げ部42cから中壁43cに伝達され、ロックレバー43も第1の回転中心Ax1まわりに回動する。このため、オープンロッド42は、第1の回転中心Ax1まわりに回転することで、ロックレバー43をロック位置P1からアンロック位置P2に移動させることができる。
図3に示すように、第1のバネ44は、例えば、トーションスプリングである。第1のバネ44のコイル状の部分は、二つの支持壁41cの間で、軸部42aの周りに巻かれている。第1のバネ44の一方の端部は、ロックレバーブラケット41に当接する。第1のバネ44の他方の端部は、ロックレバー43に当接し、ロックレバー43をロック位置P1に向かって付勢する。
前方解除機構24は、オープンレバーブラケット51と、オープンレバー52と、第2のバネ53と、上述のオープンロッド42とを有する。オープンレバー52は、第1の解除部材の一例である。
オープンレバーブラケット51は、取付壁51aと、二つの支持壁51bと、二つの保持壁51cとを有する。取付壁51aは、前方ボルト31とロックレバーブラケット41との間において、例えばボルトによって上壁22aに取り付けられる。二つの支持壁51bは、Y軸方向における取付壁51aの両端から略上方向に突出する。二つの支持壁51bにそれぞれ、支持孔51dが設けられる。
オープンロッド42の軸部42aは、支持孔51dに通される。オープンレバーブラケット51の支持壁51bは、軸部42aを、第1の回転中心Ax1まわりに回転可能に支持する。
二つの保持壁51cは、Y軸方向に互いに離間した位置で、取付壁51aから略下方向に突出する。保持壁51cは、アッパレール22及び支持壁51bから左方向に離間した位置に設けられる。二つの保持壁51cにそれぞれ、保持孔51eが設けられる。
オープンレバー52は、保持孔51eに通され、保持壁51cにより保持される。オープンレバー52は、ロックレバー43に対して前方向に位置する。例えば、オープンレバー52は、オープンレバーブラケット51から前方向に離間したハンドル52aを有する。ハンドル52aは、ロックレバー43に対しても前方向に離間する。ハンドル52aは、一方の前方解除機構24のオープンレバー52と、他方の前方解除機構24のオープンレバー52とが接続された部分であり、X軸方向に延びる。
オープンロッド42の前方曲げ部42bは、オープンレバーブラケット51よりも前方向において、オープンレバー52に接触する。前方曲げ部42bは、オープンレバー52の上に位置する。
図4に二点鎖線で示すように、例えばハンドル52aが引き上げられることにより、オープンレバー52は、X軸方向に延びる回転中心まわりに回動可能である。なお、オープンレバー52の回動に伴って、当該回転中心が移動しても良い。保持孔51eは、Z軸方向に延びる長穴であり、オープンレバー52の回動を許容する。
図6は、実施形態のロックレバー43がアンロック位置P2に位置するスライドレール装置11の一部を示す側面図である。図6に示すように、回動するオープンレバー52は、前方曲げ部42bを上方向に押し上げ、オープンロッド42を第1の回転中心Ax1まわりに回転させる。
オープンロッド42の回動に伴い、ロックレバー43も第1の回転中心Ax1まわりにロック位置P1からアンロック位置P2に回動する。このように、オープンレバー52は、ロックレバー43がアンロック位置P2に移動するようにオープンロッド42を回動させることができる。このように、前方解除機構24は、シート12の前方から操作可能なハンドル52aを操作することで、ロック機構23によるロックを解除することができる。
第2のバネ53は、例えば、トーションスプリングである。第2のバネ53のコイル状の部分は、二つの支持壁51bの間で、軸部42aの周りに巻かれている。第2のバネ53の一方の端部は、オープンレバーブラケット51に当接する。第2のバネ53の他方の端部は、オープンレバー52に当接し、オープンレバー52を前方曲げ部42cに向かって付勢する。
第2のバネ53に付勢されたオープンレバー52が前方曲げ部42cを押す力は、ロックレバー43を介して第1のバネ44に付勢されたオープンロッド42の前方曲げ部42cがオープンレバー52を押す力よりも弱い。このため、第2のバネ53は、オープンレバー52の振動を抑制するとともに、オープンロッド42が不意に回転させられることも抑制する。
図7は、実施形態の後方解除機構25を概略的に示す斜視図である。図8は、実施形態の後方解除機構25を概略的に示す平面図である。図9は、実施形態の後方解除機構25を概略的に示す背面図である。
図7に示すように、後方解除機構25は、オープンシャフトブラケット61と、オープンシャフト62と、ケーブル63と、第3のバネ64とを有する。オープンシャフトブラケット61は、支持部材の一例である。オープンシャフト62は、第2の解除部材の一例である。
オープンシャフトブラケット61は、取付壁71と、第1の支持壁72と、第2の支持壁73と、保持壁74とを有する。第2の支持壁73は、支持壁の一例である。
取付壁71は、Y軸方向において、ロックレバーブラケット41と、アッパレール22の後方向の端との間に位置する。取付壁71は、前方取付部71aと、後方取付部71bと、凸部71cと、延出部71dとを有する。
前方取付部71aは、例えばボルトによって上壁22aに取り付けられる。後方取付部71bは、前方取付部71aから後方向に離間し、例えば後方ボルト32によって上壁22aに取り付けられる。このように、オープンシャフトブラケット61は、アッパレール22に取り付けられる。
前方取付部71a及び後方取付部71bにより、後方解除機構25は、ロック機構23に対して後方向の位置で、アッパレール22に取り付けられる。このため、オープンシャフトブラケット61、オープンシャフト62、ケーブル63、及び第3のバネ64は、例えば、ロックレバー43に対して後方向に位置する。なお、後方解除機構25は、ロックレバー43に対して後方向に位置する部分を有すれば、ロックレバー43に対して前方向に位置する部分を有しても良い。
凸部71cは、前方取付部71aと後方取付部71bとの間に位置し、上方向に突出するように曲げられた取付壁71の一部である。凸部71cは、例えば、上壁22aから突出する部品を避けるように曲げられる。
延出部71dは、前方取付部71aから略左方向に突出する。延出部71dに、溝75が設けられる。溝75は、第1の部分75aと、複数の第2の部分75bとを有する。第1の部分75aは、Y軸方向に延びる。複数の第2の部分75bは、第1の部分75aから略左方向に延びる。複数の第2の部分75bは、Y軸方向に間隔を介して並べられる。
第1の支持壁72は、前方向における延出部71dの端から、略上方向に突出する。図8に示すように、第1の支持壁72に、第1の支持孔72aが設けられる。第2の支持壁73は、後方向における延出部71dの端から、略上方向に突出する。このため、第2の支持壁73は、第1の支持壁72から後方向に離間する。第2の支持壁73と凸部71cの一部とは、互いに連続する。第2の支持壁73に、第2の支持孔73aが設けられる。
保持壁74は、第2の支持孔73aから略左方向に離間した位置で、第2の支持壁73から後方向に突出する。保持壁74に、保持溝74aが設けられる。保持溝74aは、保持部の一例である。保持溝74aは、上方向における保持壁74の端部から略下方向に延びる切欠きである。保持壁74及び保持溝74aは、第2の支持壁73に対してY軸方向(車両1の前後方向)にずれた位置に設けられる。
オープンシャフト62は、シャフト部材81と、解除レバー82と、入力レバー83とを有する。解除レバー82は、解除部とも称され得る。入力レバー83は、入力部の一例である。
シャフト部材81は、軸81aと、フランジ81bとを有する。フランジ81bは、突出部の一例である。軸81aとフランジ81bとは、一体に形成される。なお、軸81aとフランジ81bとは、異なる部材であっても良い。
軸81aは、Y軸方向に略直線状に延び、第1の支持孔72a及び第2の支持孔73aに通される。これにより、第1の支持壁72と第2の支持壁73とは、オープンシャフト62を、第2の回転中心Ax2まわりに回転可能に支持する。
第2の回転中心Ax2は、軸81aの中心軸であり、軸81aの一方の端と他方の端との間で仮想的に延びる。第2の回転中心Ax2は、Y軸方向に沿って延びる。本実施形態では、第2の回転中心Ax2は、Y軸方向に延びる。
Y軸方向に沿う第2の回転中心Ax2は、Y軸方向と異なる方向に延びても良い。例えば、第2の回転中心Ax2が延びる方向は、Y軸方向に対して若干傾いても良い。第2の回転中心Ax2のX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の各方向における成分のうち、アッパレール22の長手方向であるY軸方向における成分が、他の方向の成分よりも長い。
図5に示すように、本実施形態では、第2の回転中心Ax2と第1の回転中心Ax1とは、互いの延長線上に位置する同一軸である。このため、第2の回転中心Ax2と第1の回転中心Ax1とは平行である。なお、第2の回転中心Ax2及び第1の回転中心Ax1は、平行且つ異なる位置に配置されても良いし、異なる方向に延びても良い。
図3に示すように、第1の回転中心Ax1及び第2の回転中心Ax2は、X軸方向において、アッパレール22から左方向に離間する。第2の回転中心Ax2は、アンカーブラケット35からも、X軸方向において左方向に離間する。
図8に示すように、フランジ81bは、第2の支持壁73に対して後方向に位置する。フランジ81bは、軸81aから、第2の回転中心Ax2と略直交する方向(以下、第2の回転中心Ax2の径方向と称する)に突出する。第2の回転中心Ax2の径方向は、第2の回転中心と交差する方向の一例である。フランジ81bは、略円盤状に形成される。フランジ81bは、シャフト部材81が第2の支持壁73に対して前方向に移動することを制限する。
解除レバー82は、第1の支持壁72に対して前方向に位置し、前方向におけるシャフト部材81の端部に接続される。解除レバー82は、例えば、カシメによってシャフト部材81に取り付けられる。なお、解除レバー82は、シャフト部材81と一体に形成されても良い。
解除レバー82は、基部82aと、当接部82bと、ストッパ82cとを有する。基部82aは、シャフト部材81から、第2の回転中心Ax2の径方向に突出する。当接部82bは、第2の回転中心Ax2から当該第2の回転中心Ax2の径方向に離間した位置で、基部82aから略前方向に突出する。ストッパ82cは、当接部82bよりも第2の回転中心Ax2に近い位置で、基部82aから略後方向に突出する。
図7に示すように、オープンシャフトブラケット61の第1の支持壁72は、曲縁72bと、第1の係止縁72cと、第2の係止縁72dとを有する。曲縁72bは、第2の回転中心Ax2まわりに延びる略円弧状の縁である。第1の係止縁72cは、第2の回転中心Ax2まわりの曲縁72bの一方の端部から、第2の回転中心Ax2と略直交する方向に突出する。第2の係止縁72dは、第2の回転中心Ax2まわりの曲縁72bの他方の端部から、第2の回転中心Ax2と略直交する方向に突出する。
解除レバー82のストッパ82cは、第2の回転中心Ax2まわりにおいて、第1の係止縁72cと第2の係止縁72dとの間に位置する。解除レバー82は、第2の回転中心Ax2まわりに、ストッパ82cが第1の係止縁72cに当接する位置と、ストッパ82cが第2の係止縁72dに当接する位置と、の間で回動可能である。
図8に示すように、入力レバー83は、第2の支持壁73に対して後方向に位置し、後方向におけるシャフト部材81の端部に接続される。入力レバー83は、例えば、カシメによってシャフト部材81に取り付けられる。なお、入力レバー83は、シャフト部材81と一体に形成されても良い。
上述のように、シャフト部材81は、解除レバー82及び入力レバー83にカシメによって取り付けられる。これにより、シャフト部材81は、解除レバー82と入力レバー83とに、第2の回転中心Ax2まわりに一体的に回転可能に接続される。
図9に示すように、入力レバー83は、シャフト部材81から、第2の回転中心Ax2の径方向に突出する。入力レバー83に、連結孔83aが設けられる。連結孔83aは、シャフト部材81から第2の回転中心Ax2の径方向に離間した位置に設けられる。
図8に示すように、シャフト部材81のフランジ81bは、第2の支持壁73と入力レバー83との間に位置する。フランジ81bは、入力レバー83が第2の支持壁73に近づくことを制限する。フランジ81bは、Y軸方向において、入力レバー83の位置と保持溝74aの位置とが一致し又は近接するように、入力レバー83を位置決めする。このため、Y軸方向において、入力レバー83と保持溝74aとの間の距離は、第2の支持壁73と保持溝74aとの間の距離よりも短い。
ケーブル63の一方の端部63aが、連結孔83aに例えばネジにより取り付けられ、入力レバー83に接続される。ケーブル63の他方の端部は、例えば、図1のシートバック12bの上端から出たストラップに接続される。当該ストラップは、シート12の後から操作可能である。ストラップが引っ張られると、ケーブル63は、入力レバー83を引っ張ることで、オープンシャフト62を第2の回転中心Ax2まわりに回転するよう操作する。
ケーブル63のアウターケーシング63bが、保持壁74の保持溝74aに嵌め込まれる。これにより、保持壁74の保持溝74aは、第2の支持壁73に対して車両1の前後方向にずれた位置で、ケーブル63を保持する。フランジ81bは、Y軸方向においてケーブル63の端部63aと保持溝74aとが略同一位置に配置されるように位置決めする。
第3のバネ64は、例えば、トーションスプリングである。第3のバネ64は、コイル状に巻かれたコイル部64aと、第1の端部64bと、第2の端部64cとを有する。コイル部64aは、第1の支持壁72と第2の支持壁73との間で、軸81aの周りに巻かれている。コイル部64aは、第2の支持壁73よりも、第1の支持壁72に近い位置に設けられる。
第1の端部64bは、コイル部64aから延びて、溝75の第2の部分75bに挿入される。第1の端部64bは、溝75の縁に当接し、第3のバネ64がY軸方向に移動することを制限する。
図7に示すように、第2の端部64cは、第1の支持壁72を越えて前方向に延び、解除レバー82に当接する。第2の端部64cは、解除レバー82に設けられた凹部82dに嵌められる。凹部82dは、ストッパ82cに隣接する切欠きであり、第2の端部64cを保持する。
第3のバネ64は、解除レバー82のストッパ82cが第1の支持壁72の第1の係止縁72cに近づくように、オープンシャフト62を第2の回転中心Ax2まわりに付勢する。ストッパ82cが第1の係止縁72cに当接することで、オープンシャフト62のさらなる回動が抑制される。
図4に示すように、当接部82bの上に、オープンロッド42の後方曲げ部42cが位置する。上述のストラップが引っ張られると、ケーブル63が入力レバー83を引っ張る。入力レバー83に入力されたトルク(操作力)は、オープンシャフト62を第2の回転中心Ax2まわりに回転させる。このため、解除レバー82が第2の回転中心Ax2まわりに回動し、当接部82bが後方曲げ部42cに近づく。
回動する解除レバー82の当接部82bは、オープンロッド42の後方曲げ部42cを上方向に押し上げ、オープンロッド42を第1の回転中心Ax1まわりに回転させる。オープンロッド42の回動に伴い、ロックレバー43も第1の回転中心Ax1まわりにロック位置P1からアンロック位置P2に回動する。このように、オープンシャフト62の解除レバー82は、ロックレバー43がアンロック位置P2に移動するようにオープンロッド42を回動させることができる。このように、後方解除機構25は、シート12の後方から操作可能なケーブル63を操作することで、ロック機構23によるロックを解除することができる。
入力レバー83に入力された操作力が解除されると、第3のバネ64が、解除レバー82を、第2の回転中心Ax2まわりの反対方向に回動させ、オープンロッド42の後方曲げ部42cから離間させる。オープンロッド42は、ロックレバー43を介した第1のバネ44の付勢力により第1の回転中心Ax1まわりの反対方向に回動させられる。これにより、ロック機構23のロックレバー43は、アンロック位置P2からロック位置P1に移動し、ロアレール21とアッパレール22との相対的な移動を制限する。
第2の回転中心Ax2の径方向において、第2の回転中心Ax2とケーブル63の端部63aとの間の距離は、第2の回転中心Ax2と当接部82bとの間の距離よりも長い。このため、入力レバー83に入力される操作力が比較的小さくても、当接部82bがオープンロッド42を第1の回転中心Ax1まわりに回転させることができる。
後方解除機構25は、スライドレール装置11に選択的に設けることができる。すなわち、シート12の後方からの操作によるロックの解除が可能な車両1と、シート12の後方からの操作によるロックの解除が不要な車両1とで、ロアレール21、アッパレール22、ロック機構23、及び前方解除機構24を共通化することができる。
以上説明された実施形態に係るシート装置10において、ロック機構23のオープンロッド42は、車両1の前後方向に沿う第1の回転中心Ax1まわりに回転することでロックレバー43をロック位置P1からアンロック位置P2に移動させることが可能である。オープンシャフト62は、ロックレバー43に対して後方向に位置し、第2の回転中心Ax2まわりに回転することでロックレバー43をアンロック位置P2に移動するようにオープンロッド42を回転させることが可能である。ロックレバー43に対して後方向では、アッパレール22の上に、例えば、シートクッション12aのフレームやアンカーブラケット35のような他の部材が設けられる。もし第2の回転中心Ax2が左右方向に延びる場合、オープンシャフト62のレバー(腕)のような回動する部分がアッパレール22の上に突出し、アッパレール22の上にある他の部材と干渉するおそれがある。また、第2の回転中心Ax2が上下方向に延びる場合、第2の回転中心Ax2に沿って延びるオープンシャフト62の軸がアッパレール22の上に突出し、アッパレール22の上にある他の部材と干渉するおそれがある。一方、本実施形態では、オープンロッド42の第1の回転中心Ax1とオープンシャフト62の第2の回転中心Ax2とが同じく前後方向に沿うため、上下方向において、オープンシャフト62は、ロックレバー43が設けられるスペースから上方向に大きく突き出る必要が無い。このため、オープンシャフト62がアッパレール22の上にある他の部材と干渉することが抑制される。
第1の回転中心Ax1と第2の回転中心Ax2とは平行である。これにより、第1の回転中心Ax1と第2の回転中心Ax2とが異なる方向に延びる場合に比べ、上下方向において、オープンシャフト62が設けられるスペースを、ロックレバー43が設けられるスペースに収めることが容易になる。従って、オープンシャフト62がアッパレール22の上にある他の部材と干渉することが抑制される。
第1の回転中心Ax1と第2の回転中心Ax2とは、互いの延長線上に位置する同一軸である。これにより、上下方向において、オープンシャフト62が設けられるスペースを、ロックレバー43が設けられるスペースに収めることが容易になる。従って、オープンシャフト62がアッパレール22の上にある他の部材と干渉することが抑制される。さらに、操作効率が変化しないため、操作性が向上する。
オープンシャフト62のフランジ81bは、軸81aから第2の回転中心Ax2と交差する方向に突出する。フランジ81bは、第2の支持壁73に当接することで前方向への軸81aの移動を制限する抜け止めとして機能する。さらに、フランジ81bは、第2の支持壁73と入力レバー83との間に位置する。第2の回転中心Ax2が延びる方向において、入力レバー83と保持溝74aとの間の距離は、第2の支持壁73と保持溝74aとの間の距離よりも短い。すなわち、フランジ81bは、第2の回転中心Ax2が延びる方向において、入力レバー83と保持溝74aとの位置を近づけるスペーサとしても機能する。これにより、ケーブル63がオープンシャフト62を回転するよう操作するときの、力のロスを低減することができる。
オープンシャフト62は、第2の回転中心Ax2まわりに回転することでロックレバー43がアンロック位置P2に移動するようにオープンロッド42を回転させることが可能である。これにより、オープンシャフト62が、ロックレバー43を直接操作するために大型化することが抑制される。
第3のバネ64のコイル部64aは、第2の支持壁73よりも、第1の支持壁72に近い。このため、コイル部64aがアンカーブラケット35のような他の部材と干渉することが抑制される。
以上の実施形態において、オープンシャフト62は、オープンロッド42を回転させることで、ロックレバー43をロック位置P1からアンロック位置P2に移動させた。しかし、オープンシャフト62は、ロックレバー43に当接し、ロックレバー43を直接的にロック位置P1からアンロック位置P2に移動させても良い。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態及び変形例はあくまで一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態や変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各実施形態や各変形例の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。
1…車両、11…スライドレール装置、21…ロアレール、22…アッパレール、23…ロック機構、24…前方解除機構、25…後方解除機構、42…オープンロッド、43…ロックレバー、61…オープンシャフトブラケット、62…オープンシャフト、63…ケーブル、72…第1の支持壁、73…第2の支持壁、74…保持壁、74a…保持溝、81…シャフト部材、81a…軸、81b…フランジ、82…解除レバー、83…入力レバー、Ax1…第1の回転中心、Ax2…第2の回転中心、P1…ロック位置、P2…アンロック位置。

Claims (4)

  1. 車両の前後方向に延びるロアレールと、
    前記車両の前後方向に移動可能に前記ロアレールに取り付けられるアッパレールと、
    前記ロアレール及び前記アッパレールの相対的な移動を制限可能なロック位置と、前記ロアレール及び前記アッパレールの相対的な移動を許容するアンロック位置と、に移動可能なロック部と、前記車両の前後方向に沿う第1の回転中心まわりに回転することで前記ロック部を前記ロック位置から前記アンロック位置に移動させることが可能な回転部と、を有するロック装置と、
    前記ロック部に対して車両の前方向に位置し、前記ロック部が前記アンロック位置に移動するように前記回転部を回転させることが可能な第1の解除部材と、
    前記ロック部に対して車両の後方向に位置し、前記車両の前後方向に沿う第2の回転中心まわりに回転することで前記ロック部を前記アンロック位置に移動するように前記回転部を回転させることが可能な第2の解除部材と、
    を具備する車両用スライドレール装置。
  2. 前記第1の回転中心と前記第2の回転中心とは平行である、請求項1の車両用スライドレール装置。
  3. 前記第1の回転中心と前記第2の回転中心とは、互いの延長線上に位置する、請求項2の車両用スライドレール装置。
  4. 前記第2の解除部材を前記第2の回転中心まわりに回転可能に支持する支持壁と、前記支持壁に対して前記車両の前後方向にずれた位置で前記第2の解除部材を前記第2の回転中心まわりに回転するよう操作可能な操作部材を保持する保持部と、を有し、前記アッパレールに取り付けられる、支持部材、
    をさらに具備し、
    前記第2の解除部材は、前記操作部材に接続された入力部と、前記入力部に一体的に回転可能に接続された軸と、前記軸から前記第2の回転中心と交差する方向に突出し、前記支持壁と前記入力部との間に位置する突出部と、を有し、
    前記第2の回転中心が延びる方向において、前記入力部と前記保持部との間の距離は、前記支持壁と前記保持部との間の距離よりも短い、
    請求項1乃至請求項3のいずれか一つの車両用スライドレール装置。
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