JP2020043019A - 燃料電池 - Google Patents

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Wataru Otsu
亘 大津
晴之 青野
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晴之 青野
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Abstract

【課題】排水性が向上した燃料電池の提供。【解決手段】膜電極接合体とその周囲に配置する絶縁部材に積層された第1セパレータ33cとこれに積層された第2セパレータとを備える燃料電池において、第1セパレータ33cは外周シール部7cを有し、その内側の角部に反応ガスを排出するマニホールド孔h6が設けられている。更に、マニホールド孔h6を包囲する孔シール部6cが配置されるとともに、流路領域から前記第2セパレータとの間に前記反応ガスを導入する導入部8c2と、孔シール部6cと前記第2セパレータとの間から前記マニホールド孔に前記反応ガスを排出する排出部8c3、8c4とを備え、前記導入部8c2は外周シール部7cの角部と孔シール部6cとの間に設ける。【選択図】図3

Description

本発明は、燃料電池に関する。
燃料電池のセパレータには、反応ガスが流れる流路領域の外周を画定する外周シール部と、外周シール部の内側であって外周シール部の角部に設けられ反応ガスを排出するマニホールド孔を包囲する孔シール部と、を備えたものが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2015−225709号公報
外周シール部の角部と孔シール部との間に、液水が滞留して、排水性が低下するおそれがある。
そこで本発明は、排水性が向上した燃料電池を提供することを目的とする。
上記目的は、膜電極接合体と、前記膜電極接合体の外周縁で接合された枠状の絶縁部材と、前記膜電極接合体及び絶縁部材に積層された第1セパレータと、前記膜電極接合体及び絶縁部材とは反対側で前記第1セパレータに積層された第2セパレータと、を備え、前記第1セパレータは、前記膜電極接合体との間で反応ガスが流れる流路領域の外周を画定すると共に前記絶縁部材に当接する外周シール部、を有し、前記外周シール部の内側であって前記外周シール部の角部に、前記絶縁部材と前記第1及び第2セパレータとを貫通し、前記反応ガスを排出するマニホールド孔が設けられ、前記第1セパレータは、前記外周シール部の内側であって前記外周シール部の角部に、前記マニホールド孔を包囲すると共に前記絶縁部材に当接し前記第2セパレータから離間した孔シール部を有し、前記第1及び第2セパレータは、前記流路領域から前記孔シール部と前記第2セパレータとの間に前記反応ガスを導入する導入部と、前記孔シール部と前記第2セパレータとの間から前記マニホールド孔に前記反応ガスを排出する排出部と、を備え、前記導入部は、前記外周シール部の前記角部と前記孔シール部との間に設けられている、燃料電池によって達成できる。
排水性が向上した燃料電池を提供できる。
図1は、燃料電池スタックの単セルのカソードセパレータを示した図である。 図2は、図1のA−A線に対応する単セルの断面図である。 図3は、の孔周辺の角部を示した拡大図である。 図4Aは、図3のB−B線に対応する単セルの断面図であり、図4Bは、図3のC−C線に対応する単セルの断面図である。 図5は、変形例のセパレータの角部周辺を示した図である。 図6A〜図6Cは、変形例のセパレータの角部周辺の模式図である。
図1は、燃料電池スタック(以下、スタックと称する)の単セルのカソードセパレータ(以下、セパレータと称する)33cを示した図である。セパレータ33cは、後述するが一方の面側をカソードガスが流れ、他方の面側を冷却水が流れる。図1では、カソードガスが流れる面を示している。また、図1には、互いに直交するX方向、Y方向、及びZ方向を示している。
セパレータ33cは、X方向及びY方向をそれぞれ短手方向及び長手方向とする略矩形状である。セパレータ33cには、マニホールド孔(以下、孔と称する)h1〜h6が形成されている。孔h1〜h3は、セパレータ33cの2つの短辺の一方に沿って並んでいる。孔h4〜h6は、2つの短辺の他方に沿って並んでいる。孔h1は、カソードガス供給マニホールド孔である。孔h6は、カソードガス排出マニホールド孔である。孔h2は、冷却水供給マニホールド孔である。孔h5は、冷却水排出マニホールド孔である。孔h4は、アノードガス供給マニホールド孔である。孔h3は、アノードガス排出マニホールド孔である。
孔h1〜h3が形成された領域と、孔h4〜h6が形成された領域との間には、詳しくは後述するが凹凸状のカソード流路溝34c1、34c、及び34c2が形成されている。カソード流路溝34c1、34c、及び34c2は、膜電極接合体10との間で反応ガスが流れる流路領域の一例である。カソード流路溝34cは、カソード流路溝34c1及び34c2の間に形成されている。孔h1からカソードガスがセパレータ33cの一方の面側に供給され、カソード流路溝34c1、34c、及び34c2に沿って流れ、孔h6から排出される。従って、カソード流路溝34c1は、孔h1からカソード流路溝34cに向かって−X方向と−Y方向の間の方向に延びている。カソード流路溝34cは、−Y方向に沿って延びている。カソード流路溝34c2は、カソード流路溝34cから−X方向と−Y方向との間の方向に延びている。
セパレータ33cには、孔h1〜h6を包囲する孔シール部1c〜6cが形成されている。また、セパレータ33cの外周に略沿って延び、孔シール部1c、3c、4c、及び6cと、カソード流路溝34c、34c1、及び34c2とを内側に包囲する外周シール部7cが形成されている。外周シール部7cは、孔シール部2c及び5cと孔2h及び5hを包囲しないように延びている。
図2は、図1のA−A線に対応する単セルの断面図である。単セルは、反応ガスとしてアノードガス(例えば水素)とカソードガス(例えば酸素)の供給を受けて発電する固体高分子型燃料電池である。単セルは、膜電極ガス拡散層接合体(以下、MEGA(Membrane Electrode Gas diffusion layer Assembly)と称する)10と、絶縁部材18と、セパレータ33cと、アノードセパレータ(以下、セパレータと称する)33aとを含む。スタックは、このような単セルをZ方向に複数積層されることで構成される。セパレータ33c及び33aは、ガス遮断性及び導電性を有する材料によって形成され、プレス成形されたステンレス鋼や、チタンやチタン合金といった金属によって形成される薄板状部材である。
MEGA10は、アノードガス拡散層16a及びカソードガス拡散層16c(以下、拡散層と称する)を有している。絶縁部材18は、樹脂製であって絶縁性を有し、略枠状に形成されている。絶縁部材18の内周縁側にMEGA10が接合されている。MEGA10は、上述した拡散層16c及び16aと、膜電極接合体(以下、MEAと称する)11とを含む。MEA11は、略矩形状の電解質膜12と、電解質膜12の一方の面(図2において、上側の面)及び他方の面(図2において、下側の面)にそれぞれ形成されたアノード側触媒層14a及びカソード側触媒層14c(以下、触媒層と称する)とを含む。
電解質膜12は、湿潤状態で良好なプロトン伝導性を示す固体高分子薄膜であり、例えばフッ素系のイオン交換膜である。触媒層14cは、電解質膜11の一方の面の中央領域に形成され、中央領域の周囲である周縁領域には形成されていない。触媒層14aは、電解質膜11の端部との位置が略揃うように形成されている。即ち、触媒層14aは、電解質膜11の他方の面の略全面にわたって形成されている。拡散層16c及び16aはそれぞれ、触媒層14c及び14aに接合されている。拡散層16c及び16aは、ガス透過性及び導電性を有する材料、例えば炭素繊維や黒鉛繊維などの多孔質の繊維基材で形成されている。拡散層16cは、その端部が触媒層14cの端部よりもやや内側に位置するか又は略揃う位置に設けられている。従って、拡散層16cは、触媒層14cを介して電解質膜12の中央領域に重なるが周縁領域には重ならないように設けられている。これにより、拡散層16cは、電解質膜12の周縁領域を露出するように設けられている。
絶縁部材18は、クロスリークや触媒電極同士の電気的短絡を防ぐための部材である。絶縁部材18は、外周縁が略矩形状である枠状に形成されている。絶縁部材18の内周縁の大きさは、拡散層16cの外周縁の大きさよりも大きく、拡散層16aの外周縁よりも小さい。絶縁部材18は、一方の面がセパレータ33cに接着されていると共に、他方の面の内周縁側が電解質膜12の周縁領域に接着されている。絶縁部材18は、例えば合成樹脂製である。絶縁部材18にも、上述した孔h1〜h6が貫通するように形成されている。
MEGA10に対向するセパレータ33cの面には、上述したカソード流路溝34cが形成されている。セパレータ33cのカソード流路溝34cとは反対側の面、及びセパレータ33cに対向するセパレータ33aの面には、冷却水供給マニホールドと冷却水排出マニホールドとを連通し冷却水が流れる冷却水流路溝35c及び35aがそれぞれ形成されている。セパレータ33aの冷却水流路溝35aとは反対側の面には、アノード入口マニホールドとアノード出口マニホールドとを連通してアノードガスが流れるアノード流路溝34aが形成されている。アノード流路溝34a及び冷却水流路溝35aは、セパレータ33aの長手方向であるY方向に延びている。カソード流路溝34c及び冷却水流路溝35cも同様に、セパレータ33cの長手方向であるY方向に延びている。上述したカソード流路溝34c、34c1、及び34c2は、MEGA10に対向する。尚、セパレータ33aにも、上述した孔h1〜h6が貫通するように形成されている。また、図2には示していないが、セパレータ33aは、隣接する他の単セルのアノード側の拡散層と絶縁部材に当接するように積層される。
セパレータ33cの外周シール部7cは、絶縁部材18側に突出して接着されている。セパレータ33aには、この外周シール部7cに対向する外周シール部7aが形成されている。セパレータ33aの外周シール部7aは、図1に示した外周シール部7cと同様の形状に延びている。外周シール部7aは、不図示の他の単セルの絶縁部材側に突出して接着されている。外周シール部7c及び7aは、複数の単セルが積層された状態で積層方向に押圧される。外周シール部7c及び7aは、この押圧力に抗するように弾性反発力をこの外周シール部7c及び7aにそれぞれ当接した絶縁部材に作用させる。これにより、外周シール部7cは、カソードガスの漏れを防止し、外周シール部7aは、アノードガスの漏れを防止している。外周シール部7cと外周シール部7aとの間では、それぞれ冷却水流路溝35c及び35aが画定される。
次にセパレータ33cの孔h6周辺の角部について説明する。図3は、セパレータ33cの孔h6周辺の角部を示した拡大図である。尚、図3には、カソードガスが流れる方向を実線の矢印と点線の矢印とにより示しており、冷却水が流れる方向を一点鎖線の矢印で示している。外周シール部7cは、部位7c1〜7c4を含む。部位7c1は、セパレータ33cの2つの長辺のうち孔h3及びh6に近い側の長辺に沿って略直線状に延びている。部位7c2は、部位7c1の−Y方向の端部に連続して+X方向に延びており、セパレータ33cの2つの短辺のうち孔h6に近い側の短辺に沿って略直線状に延びている。部位7c3は、孔h5と孔h6との間を通過するように、部位7c2から連続してカソード流路溝34c2側に延びている。部位7c4は、孔シール部5cとカソード流路溝34c1との間を通過するように、部位7c3から連続して+X方向に延びている。
孔シール部6cは、部位6c1〜6c4を含む。部位6c1〜6c4は、それぞれ部位7c1〜7c4に対向して略平行に延びている。部位6c2には、X方向に所定の間隔を空けて−Y方向に延びた3つの導入部8c2が形成されている。部位6c2と部位7c2との間には、X方向を長手方向とする、換言すれば部位6c2が延びた方向を長手方向とする導入開口8c21が形成されている。導入開口8c21は、3つの導入部8c2と連通している。尚、セパレータ33aには、上述した外周シール部7c及び7aと同様に、孔シール部6cに対向する不図示の孔シール部が形成されている。
部位6c3と孔h6との間には、一つの排出部8c3が形成されている。同様に、部位6c4と孔h6との間には、2つの排出部8c4が形成されている。
図4Aは、図3のB−B線に対応する単セルの断面図である。セパレータ33aには、上述したセパレータ33cの部位7c2、導入部8c2、及び部位6c2のそれぞれと対向する部位7a2、導入部8a2、及び部位6a2が形成されている。部位7a2は、部位7c2とは反対側に突出しており、部位7c2及び7a2の間でそれぞれ冷却水流路溝35c及び35aを画定している。導入部8c2及び8a2は所定の間隔を空けて形成されている。部位6a2は、部位6c2とは反対側に突出しており、部位6c2及び6a2の間でそれぞれカソード流路溝34c6及び34a6を画定する。
図4Bは、図3のC−C線に対応する単セルの断面図である。セパレータ33aには、上述したセパレータ33cの部位6c4及び排出部8c4のそれぞれと対向する部位6a4及び排出部8a4が形成されている。部位6a4は、部位6c4と反対側に突出しており、部位6c4及び6a4の間でそれぞれカソード流路溝34c6及び34a6を画定する。排出部8a4は、排出部8c4とは所定の間隔を空けて形成されている。これにより、カソード流路溝34c6及び34a6は、排出部8c4及び8a4を介して孔h6と連通している。尚、図3に示した排出部8c3も同様に、排出部8c3に対向するセパレータ33aの部位とは所定の間隔を空けて形成されており、カソード流路溝34c6及び34a6は、排出部8c3とそれに対抗するセパレータ33aの部位を介して孔h6と連通している。尚、セパレータ33cはセパレータ33aに部分的に溶接されることにより接合されており、具体的には、セパレータ33cの外周縁に沿ってセパレータ33aと溶接されており、更に、孔シール部6cや導入開口8c21を包囲しかつ外周シール部7cの内側の部分をセパレータ33aと溶接されている。
カソードガスの大部分は、図3の実線の矢印で示すように、絶縁部材18とセパレータ33cとの間でカソード流路溝34c2に沿って、部位6c1と部位7c1との間、部位6c2と部位7c2との間を順に流れる。部位6c2と部位7c2の間にまで流れたカソードガスは、図3及び図4Aに示すように、導入開口8c21を介してカソード流路溝34c6及び34a6内に流れる。図3においては、カソード流路溝34c6及び34a6内でのカソードガスが流れる方向を点線の矢印で示している。カソード流路溝34c6及び34a6内に流れたカソードガスは、図3に示すようにセパレータ33cの孔シール部6cとこれに対向するセパレータ33aの部位の間を流れて、図4Bに示した排出部8c4及び8a4の間や、図3に示した排出部8c3とそれに対向するセパレータ33aの部位を介して、孔h6へと流れる。
ここで、発電により生じた液水は、カソードガスの圧力により、図3に示すように、部位7c1及び7c2によって画定される角部周辺に滞留しやすい。このような同一の箇所に常時液水が滞留しているとすると、セパレータ33cの腐食の原因となる可能性がある。本実施例では、上述したようにカソードガスは、部位6c1と部位7c1との間、部位6c2と部位7c2との間を順に流れて、導入開口8c21及び導入部8c2を介してカソード流路溝34c6及び34a6内に流れ、排出部8c3や排出部8c4を介して孔h6に流れる。このため、上述した角部に滞留した液水は、カソードガスにより巻き上げられて、導入開口8c21等を介して孔h6に排出される。このように排水性が向上している。
また、導入開口8c21は、部位7c2に沿って延びた長孔状である。このため、部位7c2に沿って流れるカソードガスにより巻き上げられる液水は、導入開口8c21を介して孔シール部6c内に流れやすい。このような構成によっても、排水性が確保されている。
尚、上述した導入開口8c21及び導入部8c2の代わりに、部位6c1にこのような導入開口や導入部を設けてもよい。この場合も、角部に滞留した液水を、カソードガスにより孔シール部6c内に巻き上げて、排水性を確保することができる。
尚、液水は、カソードガスに搬送されて上述した角部にまで流されるが、例えば+X方向が重力方向上方側となるようにスタックが設置されている場合には、カソードガスの流れに加えて重力の作用によっても、上述した角部に液水が滞留しやすくなる。本セパレータ33cは、このように配置されたスタックに特に有益である。
+X方向が重力方向上方側となるようにスタックが設置されている場合には、孔h6が画定するカソードガス排出マニホールドの重力方向の底面、即ち、部位6c1側に、液水が滞留する可能性がある。本実施例では、図3に示したように排出部8c3及び8c4は、部位6c1ではなくそれぞれ部位6c3及び6c4に形成されている。また、排出部8c4は、部位6c1よりも所定の距離だけ+X方向に離れた位置に形成されている。これにより、カソードガス排出マニホールド内に滞留した液水が、排出部8c3や排出部8c4を介して孔シール部6c内に流入することが防止されている。
+X方向が重力方向上方側となるようにスタックが設置されている場合には、発電停止後に重力の影響により液水が、セパレータ33cの角部、詳細には部位7c1と部位6c1との間にまで流れて、外気温によっては氷結する場合がある。このような状態でスタックが始動されても、カソードガスは、部位7c3と部位6c3との間、部位7c2と部位6c2との間を流れて、導入開口8c21等を介して孔h6に流れることができる。また、部位7c1と部位6c1との間に氷が存在していると、カソードガスの圧損が増大するが、上述したように外周シール部7cの部位7c1に冷却水が流れるため、この冷却水の温度により部位7c1と部位6c1との間の氷の融解が促進される。これにより融解した液水は、カソードガスにより巻き上げられて、上述したように孔h6に排出される。
また、導入開口8c21及び導入部8c2にも氷が覆っているような場合であっても、外周シール部7cの部位7c2に沿って冷却水は流れるため、この冷却水の温度により氷を早期に融解させることができ、カソードガスの圧損の増大を抑制できる。
次に、複数の変形例について説明する。図5は、変形例のセパレータ33caの角部周辺を示した図である。セパレータ33caでは、部位7c4と、カソード流路溝34c2の下流側の先端と、部位7c1とを横断するように冷却水案内溝34c7が形成されている。冷却水案内溝34c7は、セパレータ33caに対向する絶縁部材18には接触しない程度に絶縁部材18側に突出した高さを有しており、カソードガスの流れを妨げない。冷却水案内溝34c7の、セパレータ33a側、即ち、図5に示したセパレータ33caの面の反対側で、冷却水が流れる。冷却水案内溝34c7は、部位6c4に沿うように延びている。このため、例えば、スタックの起動時に排出部8c4に氷が付着しておりカソードガスの圧損が増大するような場合であっても、冷却水案内溝34c7を流れる冷却水により、このような氷の融解が促進され、早期にカソードガスの圧損の増大を抑制できる。
図6A〜図6Cは、変形例のセパレータの角部周辺の模式図であり、孔h5及びh6等については理解を容易にするために図示を省略してある。図6Aに示すセパレータ33cbでは、部位7c1と部位6c1との間の領域A、部位7c2と部位6c2との間の領域B、部位7c3と部位6c3との間の領域をCとすると、断面積は領域A、B、及びCの順に小さくなるように形成されている。これにより、領域A、B、及びCの順に流れるカソードガスの流速は徐々に増加し、角部に滞留した液水をカソードガスにより巻き上げることが容易となるからである。これにより、角部に滞留した液水の排水が促進される。
尚、領域Aの断面積とは、セパレータ33cbの部位7c1と部位6c1と絶縁部材18とにより包囲され、部位7c1が延びた方向に垂直な断面積である。領域Bの断面積は、セパレータ33cbの部位7c2と部位6c2と絶縁部材18とにより包囲され、部位7c2が延びた方向に垂直な断面積である。領域Cの断面積は、セパレータ33cbの部位7c3と部位6c3と絶縁部材18とにより包囲され、部位7c3が延びた方向に垂直な断面積である。
図6Bに示すセパレータ33ccでは、領域Bの断面積は、領域A側から領域C側に向けて徐々に小さくなっている。これにより、領域A、B、及びCの順に流れるカソードガスの流速は徐々に増加し、角部に滞留した液水をカソードガスにより巻き上げることが容易となる。これにより、角部に滞留した液水の排水が促進される。
図6Cに示すセパレータ33cdでは、領域Cと、図6Cでは不図示の34c2との間に、遮蔽部9cが形成されている。遮蔽部9cは、領域Cを塞ぐように形成されている。遮蔽部9cは、セパレータ33cdに対向する絶縁部材18に当接している。ここで、遮蔽部9cと孔シール部6cとの間には、カソードガスが流通可能な隙間が僅かに形成されている。従って、カソードガスは、領域A、B、及びCの順に流れることは許容されるが、その逆方向に流れることは遮蔽部9cにより規制されている。これにより、角部に滞留した液水の排水が促進される。
尚、本実施例及び変形例では、ゴムガスケットを用いずに、セパレータの一部によりシール性を確保している。このため、例えばゴムガスケットによりシール性を確保する場合と比較して、ゴムの使用量を低減でき、製造コストの増大を抑制できる。また、ゴムガスケットの成型に要する時間の分だけ、製造時間を短縮化することができる。
また、上記実施例及び変形例では、カソード側のセパレータのカソードガス排出マニホールド孔である孔h6周辺の角部の構造を説明したが、アノード側のセパレータ33aのアノード排出マニホールド孔であるh3周辺の角部も上記のような構成であってもよい。カソード側で発生した液水が電解質膜12を介してアノード側に浸透する場合もあり、アノード側のセパレータ33aの排水性も確保することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
33c カソードセパレータ(第1セパレータ)
34c、34c1、34c2 カソード流路溝
33a アノードセパレータ(第2セパレータ)
h6 マニホールド孔
6c 孔シール部
7c 外周シール部
8c2 導入部
8c21 導入開口
8c3、8c4 排出部

Claims (1)

  1. 膜電極接合体と、
    前記膜電極接合体の外周縁で接合された枠状の絶縁部材と、
    前記膜電極接合体及び絶縁部材に積層された第1セパレータと、
    前記膜電極接合体及び絶縁部材とは反対側で前記第1セパレータに積層された第2セパレータと、を備え、
    前記第1セパレータは、前記膜電極接合体との間で反応ガスが流れる流路領域の外周を画定すると共に前記絶縁部材に当接する外周シール部、を有し、
    前記外周シール部の内側であって前記外周シール部の角部に、前記絶縁部材と前記第1及び第2セパレータとを貫通し、前記反応ガスを排出するマニホールド孔が設けられ、
    前記第1セパレータは、前記外周シール部の内側であって前記外周シール部の角部に、前記マニホールド孔を包囲すると共に前記絶縁部材に当接し前記第2セパレータから離間した孔シール部を有し、
    前記第1及び第2セパレータは、前記流路領域から前記孔シール部と前記第2セパレータとの間に前記反応ガスを導入する導入部と、前記孔シール部と前記第2セパレータとの間から前記マニホールド孔に前記反応ガスを排出する排出部と、を備え、
    前記導入部は、前記外周シール部の前記角部と前記孔シール部との間に設けられている、燃料電池。
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JP2020140944A (ja) * 2019-03-01 2020-09-03 トヨタ自動車株式会社 燃料電池
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