JP2020042477A - 配送システム - Google Patents

配送システム Download PDF

Info

Publication number
JP2020042477A
JP2020042477A JP2018168599A JP2018168599A JP2020042477A JP 2020042477 A JP2020042477 A JP 2020042477A JP 2018168599 A JP2018168599 A JP 2018168599A JP 2018168599 A JP2018168599 A JP 2018168599A JP 2020042477 A JP2020042477 A JP 2020042477A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delivery
package
information
database
shipper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018168599A
Other languages
English (en)
Inventor
寧 莫
Ning Mo
寧 莫
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Muj Co Ltd
Original Assignee
Muj Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Muj Co Ltd filed Critical Muj Co Ltd
Priority to JP2018168599A priority Critical patent/JP2020042477A/ja
Publication of JP2020042477A publication Critical patent/JP2020042477A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

【課題】運送業者の負担を軽減する。【解決手段】本発明の配送システムは、荷物を保管可能な保管棚を備え、運送業者が保管した荷物を配送者が取り出すことが可能な配送ステーション200と、配送ステーションと通信可能な、運送業者、配送者及び荷物に関する情報を管理するサーバとを有する。配送システムは、配送者を特定するための配送者情報をサーバに登録する配送者情報登録手段と、運送業者が配送ステーションに保管した荷物を特定するための荷物情報をサーバに登録する荷物情報登録手段と、配送者が荷物を配送するのに適した配送者であるか判定する配送者判定手段と、配送者判定手段で荷物を配送するのに適した配送者であると判定された場合に、配送ステーションから荷物を取り出すための取り出し許可を生成する取り出し許可生成手段と、荷物が適切な受取人に配送されたことを確認する配送完了確認手段と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、配送システムに関し、特に、配送先の受取人が不在の際の荷物を運送業者によらず効率的に配送するためのシステムとして有用なものである。
店舗での買い物をする客が減少し、インターネットを通じた買い物が主流になりつつ近年において、インターネットを通じて注文した品物を依頼主の元に効率的に配送することは、人口減少が進み働き手が減少することが予測される我が国において、喫緊の課題である。
特に、運送業者によって配達された荷物の受取人が不在の場合、運送業者の配達人は無駄足を踏むことになり、このことは配達人一人当たりの売り上げを減少させることにつながり、受取人の不在が蓄積されると運送業者の経営を著しく圧迫することとなる。
そこで、近年においては、運送業者に依らず地域の住人を活用した配送システムを構築する試みがなされている。(特許文献1)。
特許第6099216号
特許文献1に記載された発明は、予め登録した地域ごとの配送人が、配送の依頼主のところまで集荷に行き、それを受取人のところまで配送するためのサーバとそれを利用したシステムを提案するものである。しかしながら、このような技術によると、配送人が集荷及び配送を行うこととなり、配送人に係る負担が過大となるとともに、配送の依頼主が配送人の承認を行う必要があるため、依頼主にも過大な負担がかかることとなる。また、直接的に事業者を介さない荷物の配送システムであるため、紛失やクレームに対応するための方策をしっかりと策定する必要が生じ、システム全体を複雑なものとしてしまう。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、運送業者の負担を軽減しつつ、地域の住人や地域の資源を活用した効率的な配送システムを提供することを目的とする。
本発明では、以下のような解決手段を提供する。
第1の特徴に係る発明は、荷物を保管可能な保管棚を備え、運送業者が保管した荷物を配送者が取り出すことが可能な配送ステーションと、配送ステーションと通信可能なサーバであって、運送業者、配送者及び荷物に関する情報を管理するサーバとを用いた配送システムであって、配送者を特定するための配送者情報をサーバに登録する配送者情報登録手段と、運送業者が配送ステーションに保管した荷物を特定するための荷物情報をサーバに登録する荷物情報登録手段と、配送者が荷物を配送するのに適した配送者であるか判定する配送者判定手段と、配送者判定手段で荷物を配送するのに適した配送者であると判定された場合に、配送ステーションから荷物を取り出すための取り出し許可を生成する取り出し許可生成手段と、荷物が適切な受取人に配送されたことを確認する配送完了確認手段と、を備える配送システムを提供する。
第1の特徴に係る発明によれば、配送者判定手段を有しているため、例えば地域に住まう主婦や学生などの一般人を配送者として活用する場合であっても、荷物を配送するのに適した配送者かどうかを判定することができ、適切な配送者による効率的な配送システムを提供できる。また、適切な受取人に配送されたことを確認する配送完了確認手段を設けているため、荷物の紛失などのない信頼性の高いシステムを構築することができる。さらに、運送業者が保管した荷物を配送者が取り出すことが可能な配送ステーションを使用しているため、配送ステーションを空き家やオフィスの空きスペースに設置することができ、地域の資源を活かしたシステムを構築することができる。
第2の特徴に係る発明は、第1の特徴に係る発明であって、荷物情報を記憶する荷物データベースと、配送者情報を記憶する配送者データベースとをさらに備え、送者情報登録手段で登録される配送者情報は、配送者データベースに記憶され、荷物情報登録手段で登録される荷物情報は、荷物データベースに記憶される。
第2の特徴に係る発明によれば、荷物データベースと配送者データベースとを備えているため、複数の荷物や複数の配送者をデータベースを使用して一元的に管理することできるため、複雑なデータ処理や複雑なデータ管理が不要で運用コストを抑えたシステムを提供できる。
第3の特徴に係る発明は、第2の特徴に係る発明であって、配送者判定手段は、荷物データベースに記憶されている荷物情報と、配送者データベースに記憶されている配送者情報とを照合することにより、配送者が荷物を配送するのに適しているかを判定する。
第3の特徴に係る発明によれば、データベースに格納されている荷物情報と配送者情報とを照合することにより配送者の判定を行うため、信頼性が高く確実であり、しかも短時間で判定が可能なシステムを提供できる。
第4の特徴に係る発明は、第3の特徴に係る発明であって、荷物情報として、荷物の大きさ、荷物の重さ、受取人の住所及び受け取りを希望する日時を含み、配送者情報として、配送可能な荷物の大きさの上限、荷物の重さの上限、配送可能な地域及び配送可能な時間帯を含む。
第4の特徴に係る発明によれば、荷物の大きさ、重さ、受取人の住所、及び配送時間に基づいて判定を行うため、より確実で誤りの少ない判定が可能なシステムを提供できる。
第5の特徴に係る発明は、第2から第4のいずれかの特徴に係る発明であって、配送者データベースに予め登録されている配送者の中から、荷物を配送するのに適した配送候補者を選定する配送候補者選定手段と、配送候補者選定手段で選定された配送候補者に対し、荷物が新たに保管されたこと、及び、保管された荷物に関する荷物情報を通知する荷物情報通知手段とをさらに備える。
第5の特徴に係る発明によれば、配送候補者選定手段と荷物情報通知手段とをさらに備えるため、配送者データベースに予め登録されている複数の適切な配送候補者に対し、一斉に新規の荷物通知をすることでき、より効率的でレスポンスの速いシステムを提供できる。
第6の特徴に係る発明は、第5の特徴に係る発明であって、配送候補者選定手段は、荷物データベースに記憶されている荷物情報と、配送者データベースに記憶されている配送者情報とを照合することにより、配送者データベースに登録されている配送者の中から荷物を配送するのに適している配送候補者を選定する。
第6の特徴に係る発明によれば、データベースに格納されている荷物情報と配送者情報とを照合することにより配送候補者の選定を行うため、信頼性が高く確実であり、しかも短時間で判定が可能なシステムを提供できる。
第7の特徴に係る発明は、第6の特徴に係る発明であって、荷物情報として、荷物の大きさ、荷物の重さ、受取人の住所及び受け取りを希望する日時を含み、配送者情報として、配送可能な荷物の大きさの上限、荷物の重さの上限、配送可能な地域及び配送可能な時間帯を含む。
第7の特徴に係る発明によれば、荷物の大きさ、重さ、受取人の住所、及び配送時間に基づいて判定を行うため、より確実で誤りの少ない選定が可能なシステムを提供できる。
第8の特徴に係る発明は、第1から第7のいずれかの特徴に係る発明であって、荷物情報登録手段が、荷物に付されたバーコードを読み取る読み取り機を使用するものであり、読み取り機で読み取られた荷物情報がサーバに登録される。
第8の特徴に係る発明によれば、バーコード及びバーコードの読み取り機を使用した荷物情報登録手段を備えるため、瞬時に情報の登録が可能で、かつ、確実にデータを管理することが可能なシステムを提供できる。
第9の特徴に係る発明は、第1から第8のいずれかの特徴に係る発明であって、配送者は通信機能及び撮影機能を備えた配送者端末を有しており、配送完了確認手段が、配送者端末で受取人の受け取りサインを撮影し、受け取りサインの画像データをサーバに送信することによって配送の確認を行う。
第9の特徴に係る発明によれば、配送者が配送者端末を有し、配送完了確認手段が、配送者端末で受取人による受け取りサインを撮影した画像データを送信することにより確認を行うため、より確実で荷物の紛失の恐れの少ないシステムを提供できる。
第10の特徴に係る発明は、第1から第9のいずれかの特徴に係る発明であって、保管棚は保管される荷物の重さを計測可能な重量センサを備えている。
第10の特徴に係る発明によれば、保管棚が重量センサを備えているため、保管される荷物の重さをリアルタイムで検知可能なシステムを提供できる。
第11の特徴に係る発明は、第10の特徴に係る発明であって、配送者判定手段は、重量センサによって計測された荷物の重さに基づいて配送者の判定を行う。
第11の特徴に係る発明によれば、重量センサによって計測された荷物の重さに基づいて配送者の判定を行うため、より確実で事実に即した判定を行うことが可能なシステムを提供できる。
本発明によれば、地域に設置される配送ステーションを利用して、運送業者以外の者を配送者とすることにより、主婦や学生など地域の住民の隙間時間を活用することができるため、配送先の受取人が不在の場合であっても、運送業者の負担を軽減することでき、運送業者の人材不足の問題を解決するとともに、運送にかかるコストを削減することが可能な配送システムを提供することができる。
図1は、本実施形態における配送システム1のハードウェア構成とソフトウェア機能を示すブロック図である。 図2は、配送システム1を構成する配送ステーション200の一例を示す図である。 図3は、本実施形態における配送方法の前処理を示すフローチャートである。 図4は、配送ステーションの使用を開始する際の表示部を示す図である。 図5は、運送業者データベースの一例を示す図である。 図6は、荷物データベースの一例を示す図である。 図7は、使用可能な保管棚の一覧を表示する際の表示部を示す図である。 図8は、配送ステーションデータベースの一例を示す図である。 図9は、本実施形態における運送業者による荷物の保管とそれに付随する処理を示すフローチャートフローチャートである。 図10は、配送者データベースの一例を示す図である。 図11は、本実施形態における配送者が荷物を取り出すために行う処理を示すフローチャートである。 図12は、保管棚の一覧の中から取り出す荷物を選択する際の表示部を示す図である。 図13は、本実施形態における配送者による荷物の取り出しを示すフローチャートである。 図14は、本実施形態における取り出した荷物の正誤を確認する方法を示すフローチャートである。 図15は、本実施形態における荷物の配送と受け取りの確認方法を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。
[配送システム1の構成]
図1は、本実施形態における配送システム1のハードウェア構成とソフトウェア機能を説明するためのブロック図である。
配送システム1は、配送システム1を運用するために運送業者、配送者及び荷物に関するデータ管理やデータ処理を行うサーバ100と、荷物を保管可能な保管棚を備え、運送業者が保管した荷物を配送者が取り出すことが可能な配送ステーション200と、配送者端末300とにより構成される。
[サーバ100の構成]
サーバ100は、データを制御する制御部110と、データを記憶する記憶部130と、配送ステーション200や配送者端末300等と通信を行う通信部140と、配送ステーション200や配送者端末300等からの情報の入力を受け付ける入力部150と、制御部110で制御したデータや画像を出力する表示部160とを備える。
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備える。
通信部140は、他の機器と通信可能にするためのデバイス、例えば、IEEE802.11に準拠したWi−Fi(Wireless Fidelity)対応デバイスを備える。
制御部110は、所定のプログラムを読み込み、必要に応じて通信部140及び/又は記憶部130と協働することで、運送業者確認モジュール111と、使用許諾生成モジュール112と荷物情報登録モジュール113と保管棚特定モジュール114と配送候補者選定モジュール115と荷物情報通知モジュール116と配送者確認モジュール117と配送者判定モジュール118と取り出し許可生成モジュール119と荷物確認モジュール120と配送完了確認モジュール121とを実現する。
記憶部130は、データやファイルを記憶する装置であって、ハードディスクや半導体メモリ、記録媒体、メモリカード等による、データのストレージ部を備える。記憶部130は、後に説明する運送業者データベース131と、荷物データベース132と、配送ステーションデータベース133と、配送者データベース134とを記憶する。
入力部150の種類は、特に限定されない。入力部150として、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル等が挙げられる。
表示部160の種類は、特に限定されない。表示部160として、例えば、モニタ、タッチパネル等が挙げられる。
[配送ステーション200の構成]
次に、図2を用いて、本実施形態における配送システム1を構成する配送ステーション200について説明する。
図2に示すように、配送ステーション200は、複数の荷物を保管することができるよう、複数の保管棚210を備えるように構成されている。各保管棚210には、開閉可能な扉体220が設けられており、該扉体220を開くことにより、保管棚210に荷物を入れたり、保管棚210から荷物を取り出したりすることができる。一つの配送ステーション200に配設される保管棚210の数は、配送ステーション200が設置される地域の人口、日中に留守になる人口割合、荷物の集配の頻度等によって異なるが、図2に示す例では、横6列、縦4段の保管棚210が設けられている。
配送ステーション200には図示しない通信回路が設けられており、例えば、IEEE802.11に準拠したWi−Fi(Wireless Fidelity)対応デバイスを備え、サーバ100や配送者端末300など他の機器と通信可能に構成されている。
また、配送ステーション200には図示しない読み取り機が設けられており、該読み取り機により、荷物ごとに付与されているバーコードを読み取ることが可能となっている。また、該読み取り機により、配送ステーション200に荷物を取りに来た配送者を照合する際に、配送者ごとに割り当てられているバーコードの読み取りを行うことができる。
また、配送ステーション200には表示部230が設けられており、取り扱う荷物に関する情報や受取人に関する情報などを運送業者や配送者に対して表示することができる。さらに、配送ステーション200はデータの入力を行う入力部を備えているが、表示部230をタッチパネルにより構成し、表示部と入力部を兼ねたものとして構成することができる。
さらに、各保管棚210には、保管する荷物の重さを計測することが可能な重量センサ240が設けられており、該重量センサ240により、保管される荷物の重さを計測し、リアルタイムでサーバ100に送信することができる。サーバ100に送信された、荷物の重さに関する情報は、後述する荷物データベース132に記憶され、荷物を取り出すかどうかを判断する際に使用される。
このような配送ステーションが地域ごとに設置されている。設置される地域の単位としては、例えば、一丁目に一つ、二丁目にも一つ、といった、丁目ごとであってもよいし、地域の自治会単位であってもよい。
配送ステーション200を設置する場所としては、駅やコンビニエンスストアなど、人の往来が多い場所であることが望ましいが、これに限ったものではない。例えば、自動販売機のように、道端に設置されていてもよい。また、民間事業者の事務所の空きスペースや空き家に設置するものであってもよい。さらに、駅等に設置されているコインロッカーと配送ステーションとを兼ねたシステムとして構成しても構わない。コインロッカーを兼ねたものであれば、荷物が入っていない場合には通常のコインロッカーとして使用することができるため、利用率が高く、設置面積に対して費用効果の高いシステムを構築することができる。
[配送者端末300の構成]
次に、本実施形態における配送システム1を構成する配送者端末300について説明する。
配送者端末300は、サーバ100とのデータのやり取りや、荷物Pを配送ステーション200から取り出す際の配送者の照合等に使用される端末であり、例えば、スマートフォン、タブレット端末やPDAのような、外部機器との通信機能やカメラ機能、バーコードの読み取り機能、及び表示機能やデータ入力機能等を有する携帯可能な端末が使用される。または、持ち運び可能で外部との通信機能やカメラ機能を備えたノート型パソコンを用いたものであってもよい。なお、ここでいうカメラ機能とは、配送者端末300に備えられたレンズにより取り込んだ光学像を、CCDやCMOS等の撮像素子によって画像信号に変換(撮像)して画像データとして取り込む機能をいう。
なお、後述するように、本実施形態における配送システム1は、配送を希望する者の氏名、住所、電話番号、年齢、性別、配送可能な荷物の大きさの上限、配送可能な荷物の重量の上限、配送可能な地域、配送可能な時間帯等を、配送者情報として予め登録するための図示しない配送者登録手段を有しており、配送者端末300は、配送者登録手段で登録した配送者に対して配布するようにしてもよい。または、先に配送者端末300を配布しておき、配送者端末300によって配送者情報を登録するようにしてもよい。
[配送システム1を用いた配送方法の前処理を示すフローチャート]
続いて、本実施形態における配送システム1を利用した配送方法についてフローチャート用いて説明する。図3は、本実施形態に係る配送システム1を用いた配送方法の前処理を示すフローチャートである。また、図4は配送ステーションの使用を開始する際の表示部、図5は運送業者データベースの一例を、図6は荷物データベースの一例を、図7は使用可能な保管棚の一覧を表示する際の表示部を、図8は配送ステーションデータベースの一例を示す図である。図3から図8を用いて、依頼主によって出荷され、運送業者によって配送される荷物が配送ステーション200に保管されるに先立ち、どのように扱われるかについて説明する。
〔ステップS100〜S120:運送業者の確認〕
まず、運送業者は、依頼主から配達を依頼された荷物Pを、配送ステーション200の空いている保管棚210に保管するに先立ち、運送業者自身の確認を行う(ステップS100〜S120)。
まず、運送業者が配送ステーション200の使用を開始するにあたり、図4に示されるような画面が表示部230に表示される。そして、表示部230に表示される画面において「荷物の保管」ボタンをタッチすると、配送ステーション200はバーコードを読み込むモードに切り替わる。
運送業者は、運送業者名、支店名、支店住所、連絡先、従業員名等の運送業者情報と紐づいたバーコードを所有しており、配送ステーション200に設けられた読み取り機を使用して、運送業者が持つバーコードを介して運送業者情報を読み取る(ステップS100)。読み取られた運送業者情報は、配送ステーション200が有する通信回路を通じてサーバ100に送られ(ステップS110)、サーバ100の通信部140がそれを受信する。運送業者情報を受信したサーバ100の制御部110は、記憶部130と協働して運送業者確認モジュール111を実行し、受信した運送業者情報と合致する運送業者がすでに運送業者データベース131に登録されていることを確認する(ステップS120)。
運送業者データベース131は、例えば図5に示すように構成されており、運送業者名、支店名、支店住所、連絡先、従業員名等が予め登録されている。ステップS120では、配送ステーション200から送信された運送業者情報と、運送業者データベース131に登録されている運送業者の情報とを照合し、運送業者情報を送信した運送業者が、既に運送業者データベース131に登録されている運送業者であることを確認する。
〔S130:使用許可の送信〕
ステップS120で運送業者が既に登録されていることを確認すると、制御部110は通信部140と協働して使用許諾生成モジュール112を実行して、配送ステーション200の使用を許可する旨の信号を生成し、配送ステーション200に対して送信する(ステップS130)。配送ステーション200が使用許可を受信すると、その旨が配送ステーション200の表示部230に表示され、配送ステーション200が使用可能な状態となる。
なお、運送業者が持つバーコードは、例えば、本システム使用の登録をした運送業者ごとに配布するカードを用意し、当該カードに表示されるものを使用してもよいし、運送業者に運送業者端末を保有させ、該運送業者端末に表示させてもよい。
〔ステップS140〜S160:荷物情報の登録〕
次に、運送業者は、配送ステーション200に設けられた読み取り機を使用して荷物Pが持つバーコードを読み取ることにより、荷物Pに関する情報を配送ステーション200を介してサーバ100に登録する(ステップS140〜S160)。
すなわち、荷物Pには、荷物を特定するための荷物ID、荷物の大きさ、荷物の重さ、荷物の種類、依頼人の氏名、受取人の氏名、受取人の住所、配送の希望日時等を表す情報である荷物情報と紐づいたバーコードが表示されており、運送業者は、配送ステーション200に設けられている読み取り機を使用して当該バーコードを読み取る(ステップS140)。荷物Pが持つバーコードに記録された荷物情報は、配送ステーション200が有する通信回路を通じてサーバ100に送られ(ステップS150)、サーバ100の通信部140がそれを受信する。荷物が持つバーコードに記録された荷物情報を受信すると、サーバ100の制御部110は記憶部130と協働して荷物情報登録モジュール113を実行し、配送を依頼された荷物Pに関する情報として、バーコードに記録されている荷物情報を荷物データベース132に登録する(ステップS160)。
荷物データベース132は、図6に示すように、これまでにバーコードが読み取られ登録された荷物に関する情報が格納されている。ステップS140で読み取られた情報に加え、担当の配送ステーション名、保管棚の位置及び現在の状況がデータとして保存されている。
荷物データベース132における現在の状況としては、例えば、既に配送されたことを示す「配送済」、配送ステーションから取り出され受取人の元に配送している最中であること示す「配送中」、配送ステーションに保管している状態であることを示す「保管中」などが記載される。
そして、ステップS160において、荷物情報を登録することにより、当該荷物情報が荷物データベース132に新たな荷物のデータとして登録される。その際、バーコードを読み取った配送ステーション200の名前が配送ステーションの欄に記載され、現在の状況としては「保管中」として登録される。
〔ステップS170〜S190:使用可能な保管棚の特定及び表示〕
荷物情報を登録すると、サーバ100の制御部110は、記憶部130と協働して保管棚特定モジュール114を実行し、配送ステーション200が有する保管棚210のうち、空いている保管棚210で、かつ、保管しようとしている荷物Pが入る大きさの保管棚210を特定し(ステップS170)、使用可能な保管棚210の一覧を表示部230に表示させるよう指示する旨の信号を、配送ステーション200に送信する(ステップS180)。使用可能な保管棚210を表示させる旨の信号を受信すると、配送ステーション200は使用可能な保管棚210の一覧を表示部230に表示する(ステップS190)。
このときの画面には、図7に一例を示すように、使用できない保管棚210と使用できる保管棚210が区別できるよう表示される。
なお、ステップS170で使用可能な保管棚210を特定する際には、記憶部130に格納されている、図8に示すような配送ステーションデータベース133を参照し、使用しようとしている配送ステーション200に関する情報を読み出し、当該配送ステーション200が備える保管棚210とそれぞれの保管棚210の大きさ、及び、保管棚210ごとの空き情報を参照することで、使用可能な保管棚210を判定するようになっている。
なお、図8に示すように、配送ステーションデータベース133には、荷物が保管されている場合には当該荷物の荷物IDも併せて記憶されている。荷物IDが分かれば、荷物データベース132を参照することで、当該荷物が配送される日時を把握することができるため、当該荷物が保管されている保管棚が空く時期を予測することができる。
[運送業者による荷物の保管とそれに付随する処理を示すフローチャート]
次に、図9に示すフローチャートと図10に示す配送者データベース134を使用して、運送業者による荷物の保管とそれに付随する処理について説明する。
〔ステップS200:荷物の保管〕
図3のステップS190において、使用可能な保管棚210の一覧が図7に示すように表示されると、運送業者は、表示される保管棚210の中から一の保管棚210を選択し、選択した一の保管棚210の扉体220を開け、荷物Pを置いて扉体220を閉じる。扉体220が閉じられると、扉体220には自動でロックがかかり、その後は、予め登録されている配送者や受取人本人以外はロックを解除できない状態となる(ステップS200)。
なお、保管棚210の扉体220を開ける際に、保管棚210の一覧の中から一の保管棚を選択することにより、当該保管棚のみロックが解除され保管可能な状態とするよう構成することができる。
〔ステップS210〜S220:保管情報の登録〕
ステップS200で荷物Pの保管が実行されると、保管された荷物Pを特定するための荷物ID、荷物の大きさ、荷物の重さ、荷物の種類、依頼人の氏名、受取人の氏名、受取人の住所、配送の希望日時等を表す情報である荷物情報、保管された日時、保管された保管棚210の場所に関する情報である保管情報が、サーバ100に送信される(ステップS210)。保管情報がサーバ100に送信されると、制御部110は保管情報登録モジュール115を実行し、送信された荷物情報及び保管情報が記憶部130の荷物データベース132及び配送ステーションデータベース133に登録される(ステップS220)。
すなわち、荷物データベース132には、ステップS160で登録された荷物情報が既に格納されているが、ステップS160で登録した情報に加え、配送ステーション200まで運送した運送業者名、現在の配送状態、保管されている配送ステーション200の場所、保管棚210の場所及び保管された日時が登録される。また、配送ステーションデータベース133には、どの保管棚に210、いつ、どのような荷物情報を有する荷物Pが保管されたかが登録される。このようにすることで、荷物Pをその配送ステーション200に保管したことを、保管した保管棚210の場所及び保管した日時に紐づけて、サーバ100の記憶部130が有するデータベースに記録することができる。
〔ステップS230:配送可能な配送候補者の選定〕
ステップS220で保管情報が登録されると、サーバ100の制御部110は記憶部130と協働して配送候補者選定モジュール115を実行し、新たに保管された荷物Pを配送可能な配送者を配送候補者として選定する(ステップS230)。
すなわち、サーバ100の記憶部130は、図10に示すような配送者データベース134を有しており、配送者データベース134には、配送者として配送を希望する者が配送者登録手段を介して予め登録されている。配送者データベース134には、配送者の氏名、住所、電話番号、年齢、性別、配送可能な荷物の大きさの上限、配送可能な荷物の重量の上限、配送可能な地域、配送可能な時間帯等が配送者情報として登録されている。
配送者特定モジュール115は、荷物データベース132の荷物Pに関する荷物情報と、配送者データベース134の配送者に関する配送者情報とを照合して、荷物Pを配送可能な配送者を配送候補者として特定する。このとき、配送者情報における配送可能な地域及び配送可能な時間帯と、荷物情報における受取人の住所及び受取を希望する日時とのマッチングをとることで、荷物Pを配送可能な配送候補者を割り出すことができる。さらに、配送者情報における配送可能な重量の上限と、荷物情報における荷物の重さとのマッチングをとることで、より精度の高い配送候補者の特定が可能になる。
〔ステップS240:荷物情報を配送者端末に送信〕
ステップS230で配送可能な配送者が特定されると、制御部110は通信部140と協働して荷物情報通知モジュール116を実行し、ステップS230で配送可能と判定された配送候補者の配送者端末300に対し、新たに荷物が保管されたこと、及び、保管された荷物Pに関する荷物情報を送信する(ステップS240)。
このとき、配送候補者が受信するメッセージとしては、例えば、「新規の配送希望荷物が入荷しました!大きさ:○○cm×○○cm×○○cm、重さ:○○Kg、配送先住所:○○町〇〇丁目、配送希望日時:〇月〇日〇時〜〇時です。」といったものである。
[配送者が荷物を取り出すために行う処理を示すフローチャート]
続いて、図11及び図12を用いて、配送者が配送ステーション200において荷物Pを取り出す際に、荷物Pを取り出すための許可を得るフローについて説明する。図9におけるステップS240においてメッセージを受信した配送候補者のうち、荷物Pを配送するのに都合のいい配送者が配送ステーション200に移動し、配送を行う。なお、どのようにして配送者を決定するかについては後述する。
〔ステップS300〜S320:配送者の確認〕
まず、配送を行う配送者は、荷物Pが保管されている配送ステーション200に移動し、自身が登録された配送者であることを配送ステーション200に認識させるために、配送ステーションの読み取り機で配送者が保有するバーコードを読み取る(ステップS300)。
配送ステーション200は読み取り機で配送者のバーコードを読み取ると、バーコードに記録されている配送者情報をサーバ100に送信する(ステップS310)。
配送者情報を受信したサーバ100の制御部110は、記憶部130と協働して配送者確認モジュール117を実行し、予め配送者データベース134に登録されている配送者に関する情報と、ステップS310で送信された配送者情報とを照合し、配送者情報を送信した配送者が、既に登録された信頼のおける配送者であることを確認する(ステップS320)。
ステップS320における配送者の確認は、ステップS120における運送業者の確認と同様にして行われる。すなわち、配送ステーション200から送信された配送者情報と、図10に示す配送者データベース134に記憶されている配送者に関する情報とを照合し、配送者データベース134に登録されていれば、信頼のおける配送者として認識する。
〔S330:使用許可の送信〕
ステップS320で配送者が既に登録されていることを確認すると、制御部110は通信部140と協働して使用許諾生成モジュール112を実行し、配送ステーション200の使用を許可する旨の信号を生成し、配送ステーション200に対して送信する(ステップS330)。配送ステーション200が使用許可を受信すると、その旨が配送ステーション200の表示部230に表示され、配送ステーション200が使用可能な状態となる。なお、このステップにおける使用許諾の生成及び送信は、ステップS130で行われたものと同様である。
なお、配送者が持つバーコードは、運送業者が持つバーコードと同様に、例えば、本システム使用の登録をした配送者ごとに配布するカードを用意し、当該カードに表示されるものを使用することもできるし、配送者が持つ配送者端末300の表示部に表示させたものを使用することも可能である。
〔ステップS340:取り出す荷物の特定〕
ステップS330で配送ステーション200が使用可能な状態となると、配送者は、配送ステーション200の表示部230を使用して、配送をするために取り出しを希望する荷物を特定するための操作を行う(ステップS340)。この操作を実行することにより、どの配送者がどの荷物を取り出したかを紐づけて記録することができる。
このときの操作は、例えば図12に示すように、現在荷物が保管されている保管棚と、当該保管棚に保管されている荷物の荷物情報の一部(例えば荷物ID)が一覧表示され、選択できるようになっている。図中の〇印は、荷物を取り出すことが可能な保管棚210を示している。配送者は、この中から、自分が配送しようとしている荷物を選択することとなる。
〔ステップS350:荷物情報の送信〕
ステップS340で取り出す荷物が特定されると、当該特定された荷物の荷物情報が配送ステーション200からサーバ100に送信される(ステップS350)。
〔ステップS360:配送者の判定〕
ステップS350において、取り出す荷物に関する荷物情報を受信したサーバ100の制御部110は記憶部130と協働して配送者判定モジュール118を実行し、配送者情報と荷物情報と保管情報とを照合することで、配送者が当該荷物Pを配送するのに適した者であるかを判定する(ステップS360)。
すなわち、記憶部130は、荷物データベース132、配送ステーションデータベース133、及び、配送者データベース134を備えており、配送者判定モジュール118は、荷物データベース132に基づいた、配送を希望する荷物に関する受取人の住所、受け取りを希望する日時、荷物の重さ及び荷物の大きさと、配送者データベース134に基づいた、配送者に関する配送可能な住所、配送可能な日時、配送可能な荷物の重さ及び大きさとを照合し、当該配送者が荷物を取り出すのに適切な人物であるかを判定する。
このとき、荷物Pの重さとして、ステップS140で読み取られた荷物情報に含まれる重さを使用してもよいし、保管棚に備えられている重量センサ240で計測した重さを用いてもよい。重量センサ240で計測された重さを使用する場合には、より正確な判定が可能となる。
また、その際、重量センサ240で計測した荷物Pの重さを配送者端末300に提示し、配送者自身が荷物Pの重さを確認し、配送可否の判断をするようにしても構わない。
〔ステップS370〜S390:取り出し許可信号の生成〜送信〕
ステップS360において、配送者が荷物を取り出すのに適切な人物であると判定されると、制御部110は記憶部130と協働して取り出し許可生成モジュール119を実行し、荷物Pが保管されている保管棚210の扉体220のロックを解除するための取り出し許可信号を生成する(ステップS370)。
すなわち、制御部110は、記憶部130に格納されている配送ステーションデータベース133を参照して当該荷物が保管されている保管棚210を特定し、当該特定された保管棚210の扉体220のロックを解除するための信号である取り出し許可信号を生成する。
ステップS370で取り出し許可信号が生成されると、取り出し許可信号は配送ステーション200に送信される(ステップS380)。
併せて、配送を許可された配送者の配送者端末300に対し、取り出そうとしている荷物Pに関する受取人、受取人の住所、受け取りを希望する日時等の荷物情報、及び、当該荷物Pの取り出しが許可された旨のメッセージを送信する(ステップS390)。
[配送者による荷物の取り出しを示すフローチャート]
続いて、図13を用いて、配送者による配送ステーション200における荷物Pの取り出しを示すフローについて説明する。
〔ステップS400:ロックの解除〕
図11におけるステップS380で取り出し許可信号を受信すると、配送ステーション200は、ステップS340で特定された保管棚210の扉体220のロックを解除し(ステップS400)、該当する扉体220のロックが解除された旨を配送ステーション200の表示部230に表示する。
〔ステップS410〜S430:荷物の取り出し〜荷物取り出し信号の生成及び送信〕
配送者は配送ステーション200の表示部230に表示されたロック解除のメッセージを確認した上で扉体220を開け、荷物Pを保管棚210から取り出し、扉体220を閉じる(ステップS410)。配送者が荷物Pを保管棚210から取り出したうえで扉体220を閉じると、扉体220の開閉前後において重量センサ240で計測される重量の変化にしたがって、配送ステーション200は荷物Pが取り出された旨を表す信号である荷物取り出し信号を生成し(ステップS420)、荷物取り出し信号をサーバ100に送信する(ステップS430)。
〔ステップS440:現在状況の更新〕
荷物取り出し信号を受信したサーバ100の制御部110は、記憶部130と協働して荷物管理モジュール120を実行し、図6に示す荷物データベース132における荷物Pの現在の状況を「保管中」から「配送中」に更新する。併せて、図8に示す配送ステーションデータベース133における配送ステーション200の保管棚210の現在の状況を「使用中」から「空き」に更新する(ステップS440)。
[取り出した荷物の正誤を確認する方法を示すフローチャート]
ところで、配送者は、保管棚210から荷物Pを取り出したのち、取り出した荷物Pが適切な荷物であるかを確認することができる。以下、図14を用いてそのプロセスについて説明する。
〔ステップS500:荷物情報の読み取り〕
まず、配送者は、保管棚210から荷物Pを取り出したのち、配送ステーション200の読み取り機で荷物Pのバーコードを読み取ることで、取り出した荷物Pの荷物情報を得る(ステップS500)。読み取られたバーコードに記録されている荷物情報はサーバ100に送信される(ステップS510)。
荷物情報を受信すると、サーバ100の制御部110は荷物確認モジュール120を実行し、バーコードで読み取った荷物Pの荷物情報が、ステップS340で特定された荷物に関する荷物情報と同一の荷物情報であるかを確認する(ステップS520)。このような処理を行うことで、適切な荷物が取り出されたことを確認することができ、配送間違いのないシステムを構築することができる。
仮に、ステップS520で、荷物情報が一致しなかったとすると、配送ステーション200の表示部230に警告メッセージを表示するよう構成することができる。このようにすることで、間違った荷物が配送されてしまうことを防止することができる。
なお、ステップS500において、バーコードの読み取りを、配送ステーション200に設けられている読み取り機を使用して行っているが、これに限ったものでなく、例えば、配送者端末300がカメラ機能及びバーコード読み取り機能を備えたものであれば、配送者端末300を使用して荷物Pのバーコードを読み取り、バーコードに記録されている荷物情報を、配送端末300の通信部140を通じてサーバ100に送信する構成としても構わない。その場合、配送ステーション200を離れた後であっても、荷物に間違いがないかを確認することができる。
[荷物の配送と受け取りの確認方法を示すフローチャート]
続いて、図15を用いて、配送者が荷物Pを受取人に配送し、受取人が受け取りを行う際のフローについて説明する。
〔ステップS600〜S610:荷物の配送〜受け取りサインの送信〕
荷物Pを配送ステーション200から取り出した配送者は、受取人の氏名、住所、受け取り希望日時を確認し、受取人の住所に荷物Pを配送する。
受取人は荷物Pを受け取った証拠として、受け取り伝票にサインをし、配送者は配送完了の確認のために、配送者端末300が備えているカメラで受取人の受け取りサインを撮影する(ステップS600)。そして、配送者は撮影した受け取りサインの画像データをサーバ100に送信する(ステップS610)。
〔ステップS620:配送の完了〕
ステップS610で受け取りサインの画像を受信したサーバ100の制御部110は、配送完了確認モジュール121を実行し、受信した受け取りサインの画像データを確認したうえで、荷物データベース132における荷物Pの現在の状況を「配送中」から「配送完了」に更新し、配送を完了する(ステップS620)。併せて、配送者端末300に配送が完了した旨の通知をし(ステップS630)、配送者の口座に報酬を振り込むための手続きを実行する。
ステップS610において配送完了確認モジュール121が確認する画像に、荷物情報を記録したバーコードを表示させるようにしてもよい。このように構成することで、受取人のサインだけでなく、適切な荷物を配送したことを確認することが可能なシステムを構築することができる。
また、配送が完了すると、配送者データベース134において、配送者の実績を更新する構成としてもよい。
このように、地域に設置された配送ステーションを用い、運送業者以外の者を配送者とすることにより、主婦や学生など地域の住民の隙間時間を活用することができるため、配送先の受取人が不在の場合であっても、運送業者の負担を軽減することでき、運送業者の人材不足の問題を解決するとともに、運送にかかるコストを削減することが可能なシステムを提供することができる。
上記配送システム1の変形例として、以下のような構成を導入することができる。
[変形例1]
ステップS240において、配送可能な配送候補者が複数人存在する場合、すべての候補者に荷物情報を送信することになる。その場合、どの候補者が配送を実施するかを決定する必要がある。このような場合、配送者が配送者端末300を使用して配送の予約をすることができる。
すなわち、ステップS240において、配送者が自分に適した荷物Pに関する荷物情報の通知があった場合、配送ステーション200に取りに行くに先立ち、当該荷物Pの配送の予約を希望する旨の信号を、配送者端末300を通じてサーバ100に送信する。予約を希望する旨の信号を受信すると、サーバ100の制御部110は、ステップS360と同様の配送者判定モジュール118を実行し、予約を希望する旨の信号を送信した配送者が、当該荷物Pを配送するのに適した配送者であるかを判定する。配送に適した配送者であると判定されると、予約を決定した旨の信号を当該配送者に送信する。併せて、ステップS250において荷物情報を送信した他の候補者の配送者端末300に対して、既に配送の予約が入った旨の通知を行う。
このようにすることで、配送者が配送ステーション200に荷物を取りに行ったものの既に他の配送者によって荷物Pが持ち出されている、という事態を防止することができる。
[変形例2]
上記においては、配送者が配送の予約をする構成としたが、受取人が配送者を選択する構成としても構わない。本発明に係る配送システム1によると、地域の住民を配送者として活用することを想定しており、どのような配送者が受取人の元に来るかは、受取人は知ることができない。このようなシステムによると、受取人が不安を抱く可能性があるため、予め、受取人が複数の候補者の中から、配送者を選択できる構成とすることができる。
具体的には、ステップS230において、配送候補者が選定されると、受取人が所有する図示しない受取人端末に対して、サーバ100の通信部140を介して配送候補者のリストが送信される。受取人は、リストの中から希望する配送者を選択し、サーバ100に送信する。
このようなシステムにすることにより、受取人の不安を除去し、利便性の高いシステムを構築することができる。
[変形例3]
変形例1と変形例2の組み合わせとして、配送者による配送の予約を受取人が許諾ないし拒否できる構成とすることができる。
具体的には、ステップS240において、複数の配送候補者に荷物情報が通知され、配送を希望する配送候補者が配送の予約をサーバ100に送信すると、サーバ100の通信部140は、受取人が所有する図示しない受取人端末に対して、予約をした配送候補者に関する配送者情報を送信する。受取人は受信した当該配送者情報を元に、当該配送者からの荷物の配送を許諾するか、あるいは別の配送者に依頼するかを決定し、サーバ100に送り返すことができる。
このような構成にすることにより、受取人が配送者を選択する負担を軽減できるとともに、配送者にとっても予約の希望を加味することができ、受取人及び配送者双方にとって利便性の高いシステムを構築することができる。
[変形例4]
上記においては、登録した配送者が配送ステーション200から荷物を取り出し、受取人に配送する構成としたが、これに限ったものではなく、受取人自身が配送ステーション200から荷物を取り出す構成としても構わない。その際、受取人は予め受取人を認証するためのバーコードが表示されたカードを所有しておき、配送ステーション200の読み取り機で当該バーコードを読み取ることで、受取人宛ての荷物Pを保管している保管棚210の扉体220のロックを解除できる構成とすることができる。
このようにすることで、運送にかかるコストを一層削減することが可能なシステムを構築することができる。また、受取人にとっても、家を不在にしてしまう心配をすることなく、好きな時に荷物を受け取ることができ、利便性が向上する。
[変形例5]
上記配送システム1に、配送者を点数により評価する手段を導入することができる。配送者の評価は、配送時間の正確さや荷物の状態、あるいは配送時の態度等に応じて受取人が行うこともできるし、配送ステーション200から荷物を取り出してから配送が完了するまでの速さ等に応じて、自動で評価ができる構成としてもよい。このようにして得られた評価は、配送者データベース134に当該配送者の実績として記録される。このようにすることで、配送者ごとの評価を数値化することができ、配送の候補者が複数存在する場合において、配送者を選択する際の一つの要素とすることができる。
[変形例6]
上記においては、運送業者が配送ステーション200に荷物を保管する条件としては、主に、運送業者が受取先に配達に行ったものの受取人が不在だった場合が挙げられるが、これに限ったものではない。例えば、運送業者が直接、配送ステーション200に荷物Pを保管し、配送者が配送ステーション200を介して受取先に配送するものであってもよい。
このようにすることで、運送業者は荷物を配送ステーション200に運送するだけでよくなるため、受取人の在/不在に振り回されることなく、運送にかかるコストを一層削減することが可能なシステムを構築することができる。
[変形例7]
上記においては、荷物情報や配送者情報の読み取り手段として、バーコードを使用したが、これに限ったものではなく、例えば、ICタグやQRコード(登録商標)などのデータ記憶手段及びその読み取り機といった、周知の手段を利用することができる。
以上のように構成することに、地域に設置される配送ステーションを利用して、運送業者以外の者を配送者とすることにより、主婦や学生など地域の住民の隙間時間を活用することができるため、配送先の受取人が不在の場合であっても、運送業者の負担を軽減することでき、運送業者の人材不足の問題を解決するとともに、運送にかかるコストを削減することが可能なシステムを提供することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述したこれらの実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
1 配送システム
100 サーバ
110 制御部
130 記憶部
131 運送業者データベース
132 荷物データベース
133 配送ステーションデータベース
134 配送者データベース
140 通信部
200 配送ステーション
210 保管棚
300 配送者端末

Claims (11)

  1. 荷物を保管可能な保管棚を備え、運送業者が保管した荷物を配送者が取り出すことが可能な配送ステーションと、前記配送ステーションと通信可能なサーバであって、運送業者、配送者及び荷物に関する情報を管理するサーバとを用いた配送システムであって、
    配送者を特定するための配送者情報を前記サーバに登録する配送者情報登録手段と、
    運送業者が前記配送ステーションに保管した荷物を特定するための荷物情報を前記サーバに登録する荷物情報登録手段と、
    配送者が荷物を配送するのに適した配送者であるか判定する配送者判定手段と、
    前記配送者判定手段で前記荷物を配送するのに適した配送者であると判定された場合に、前記配送ステーションから前記荷物を取り出すための取り出し許可を生成する取り出し許可生成手段と、
    前記荷物が適切な受取人に配送されたことを確認する配送完了確認手段と、を備える配送システム。
  2. 前記荷物情報を記憶する荷物データベースと、
    前記配送者情報を記憶する配送者データベースとをさらに備え、
    前記配送者情報登録手段で登録される配送者情報は、前記配送者データベースに記憶され、
    前記荷物情報登録手段で登録される荷物情報は、前記荷物データベースに記憶される、請求項1に記載の配送システム。
  3. 前記配送者判定手段は、前記荷物データベースに記憶されている前記荷物情報と、前記配送者データベースに記憶されている前記配送者情報とを照合することにより、前記配送者が前記荷物を配送するのに適しているかを判定する、請求項2に記載の配送システム。
  4. 前記荷物情報として、荷物の大きさ、荷物の重さ、受取人の住所及び受け取りを希望する日時を含み、前記配送者情報として、配送可能な荷物の大きさの上限、荷物の重さの上限、配送可能な地域及び配送可能な時間帯を含む、請求項3に記載の配送システム。
  5. 前記配送者データベースに予め登録されている配送者の中から、前記荷物を配送するのに適した配送候補者を選定する配送候補者選定手段と、
    前記配送候補者選定手段で選定された配送候補者に対し、前記荷物が新たに保管されたこと、及び、保管された前記荷物に関する荷物情報を通知する荷物情報通知手段とをさらに備える、請求項2〜4のいずれかに記載の配送システム。
  6. 前記配送候補者選定手段は、前記荷物データベースに記憶されている前記荷物情報と、前記配送者データベースに記憶されている前記配送者情報とを照合することにより、前記配送者データベースに登録されている配送者の中から前記荷物を配送するのに適している配送候補者を選定する、請求項5に記載の配送システム。
  7. 前記荷物情報として、荷物の大きさ、荷物の重さ、受取人の住所及び受け取りを希望する日時を含み、前記配送者情報として、配送可能な荷物の大きさの上限、荷物の重さの上限、配送可能な地域及び配送可能な時間帯を含む、請求項6に記載の配送システム。
  8. 前記荷物情報登録手段が、荷物に付されたバーコードを読み取る読み取り機を使用するものであり、前記読み取り機で読み取られた荷物情報が前記サーバに登録される、請求項1〜7のいずれかに記載の配送システム。
  9. 前記配送者は通信機能及び撮影機能を備えた配送者端末を有しており、前記配送完了確認手段が、前記配送者端末で受取人の受け取りサインを撮影し、受け取りサインの画像データを前記サーバに送信することによって配送の確認を行う、請求項1〜8のいずれかに記載の配送システム。
  10. 前記保管棚は保管される荷物の重さを計測可能な重量センサを備えた、請求項1〜9のいずれかに記載の配送システム。
  11. 前記配送者判定手段は、前記重量センサによって計測された荷物の重さに基づいて配送者の判定を行う、請求項10に記載の配送システム。

JP2018168599A 2018-09-10 2018-09-10 配送システム Pending JP2020042477A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018168599A JP2020042477A (ja) 2018-09-10 2018-09-10 配送システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018168599A JP2020042477A (ja) 2018-09-10 2018-09-10 配送システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020042477A true JP2020042477A (ja) 2020-03-19

Family

ID=69798407

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018168599A Pending JP2020042477A (ja) 2018-09-10 2018-09-10 配送システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020042477A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6932824B1 (ja) * 2020-07-03 2021-09-08 クーパン コーポレイション 電子装置およびその動作方法
JP2022133640A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社ジェーシービー 配送仲介装置、プログラム、および情報処理方法
JP7441886B2 (ja) 2022-05-16 2024-03-01 オーシャンテクノロジー株式会社 配送管理システム、管理プログラム、及び配送管理方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006225048A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Hitachi Ltd 荷物配送方法
US20140279596A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-18 Coreorient Oy System and method for managing transportation and storage of goods
JP2015003778A (ja) * 2013-06-19 2015-01-08 ヤフー株式会社 配送管理装置、及び配送管理制御プログラム
JP2018081704A (ja) * 2017-12-11 2018-05-24 株式会社フェリシモ 配送管理装置および配送管理システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006225048A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Hitachi Ltd 荷物配送方法
US20140279596A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-18 Coreorient Oy System and method for managing transportation and storage of goods
JP2015003778A (ja) * 2013-06-19 2015-01-08 ヤフー株式会社 配送管理装置、及び配送管理制御プログラム
JP2018081704A (ja) * 2017-12-11 2018-05-24 株式会社フェリシモ 配送管理装置および配送管理システム

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6932824B1 (ja) * 2020-07-03 2021-09-08 クーパン コーポレイション 電子装置およびその動作方法
JP2022013520A (ja) * 2020-07-03 2022-01-18 クーパン コーポレイション 電子装置およびその動作方法
JP2022013938A (ja) * 2020-07-03 2022-01-18 クーパン コーポレイション 電子装置およびその動作方法
JP7301445B2 (ja) 2020-07-03 2023-07-03 クーパン コーポレイション 電子装置およびその動作方法
JP2022133640A (ja) * 2021-03-02 2022-09-14 株式会社ジェーシービー 配送仲介装置、プログラム、および情報処理方法
JP7237105B2 (ja) 2021-03-02 2023-03-10 株式会社ジェーシービー 配送仲介装置、プログラム、および情報処理方法
JP7441886B2 (ja) 2022-05-16 2024-03-01 オーシャンテクノロジー株式会社 配送管理システム、管理プログラム、及び配送管理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20190172011A1 (en) Systems and methods for confirming an identity of an individual, for example, at a locker bank
US20180365643A1 (en) Locker-Based Logistics Management System
JP6544034B2 (ja) 宅配ボックス管理サーバ、宅配ボックス管理システム、および、宅配ボックス管理方法
US20200250614A1 (en) Locker-based logistics management system with dynamic and real-time addressing
EP3639234A1 (en) Systems and methods for facilitating parcel pickup
JP2020042477A (ja) 配送システム
CN107818434B (zh) 取件验证方法、服务器、取件验证设备和取件验证系统
JPWO2018207269A1 (ja) 配達システム及び配達方法
JP2019142600A (ja) 配送支援システム、配送管理サーバ、および配送支援方法
CN114418705A (zh) 一种存放货物的方法、装置及系统
US20220414201A1 (en) Systems and methods for safely storing an object
CN108364049B (zh) 资产管理方法及系统
WO2019203330A1 (ja) ロッカーシステム及び方法
JP4556545B2 (ja) 物流認証システム
JP6600153B2 (ja) 配達システム、ロッカー装置及び配達管理方法
JP6935240B2 (ja) 物品収受システム
JP7434074B2 (ja) サーバ、システム、サーバの制御方法、及びプログラム
JP6113346B1 (ja) 宅配管理システム及び宅配管理方法
CN111967552A (zh) 一种快递配送方法、装置及快递柜
WO2019229272A1 (en) Method and apparatus for consumer returns
JP2015221200A (ja) 配達システム、ロッカー装置及び配達管理方法
CN111784931A (zh) 用于共享配送箱的方法和装置
JP2019143453A (ja) ロッカーシステム
JP2007018336A (ja) 発送システム
JP7465684B2 (ja) ストッカ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220701

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220902

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230228