JP2020040913A - モモ果実抽出物を含有する化粧料組成物 - Google Patents

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【課題】保湿性に優れ、べたつきの少ない化粧料組成物を提供する。【解決手段】モモ果実抽出物を含有することを特徴とする化粧料組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、モモ果実抽出物を含有した、化粧料組成物に関するものである。
従来、化粧料等の外用剤に皮膚や毛髪の乾燥を防ぐための保湿剤として、様々な検討がなされてきた。その中でも天然由来成分は様々な美容効果を有することが知られ、数多くの植物や菌類等の抽出物の化粧料等の外用剤への応用が検討されてきた。更に近年では、植物果実の抽出物を含有した化粧料がその保湿効果の高さから、消費者からのニ−ズも高く、広く知られている。例えばスタ−フル−ツ(Averrhoa carambola L.)の果実からの抽出物を有効成分として含有した皮膚化粧料(特許文献1)や夏みかん、いわゆるナツダイダイの果皮もしくは果実全体、果肉との組み合わせから得られる原料を配合した化粧品類(特許文献2)等が挙げられる。
特開2003−300893号公報 特開2016−37491号公報
しかしながら、上記特許文献の保湿剤を化粧料へ含有した場合は、べたつきが多い場合が多く、保湿効果が必ずしも十分でないという問題がある。
本発明者は、上記問題を解決するため鋭意検討した結果、モモ果実抽出物を含有することを特徴とする化粧料組成物が上記問題を解決することができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、保湿性に優れ、べたつきの少ない化粧料組成物を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、含有量を示す単位は、特に明記しない限り全て質量%である。
本発明は、モモ果実抽出物を含有することを特徴とする化粧料組成物である。
本発明に用いるモモは、バラ科モモ属モモ種(学名:Prunus persica)およびそのシノニムであれば特に限定されないが、例えば、白桃、黄桃、バントウ、黄金桃、ネクタリン、油桃等が挙げられる。これらのなかでも、希少性および話題性により商品価値が高められるバントウを用いるのが好ましい。
本発明に用いるモモ果実抽出物とは、バラ科モモ属モモ種(学名:Prunus persica)の果実の部位を使用する。その抽出方法は特に限定されず、例えば、加熱抽出したものであってもよいし、常温抽出したものであってもよい。さらに、植物をそのまま抽出してもよいし、乾燥してから抽出してもよい。
抽出溶媒としては、例えば、水、低級アルコ−ル(メタノ−ル、エタノ−ル、1−プロパノ−ル、2−プロパノ−ル、1−ブタノ−ル、2−ブタノ−ル等)、液状多価アルコ−ル(1,3−ブチレングリコ−ル、プロピレングリコ−ル、グリセリン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、アセトニトリル、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、炭化水素類(ヘキサン、ヘプタン、流動パラフィン等)、エ−テル類(エチルエ−テル、テトラヒドロフラン、プロピルエ−テル等)が挙げられる。好ましくは、水、低級アルコ−ルおよび液状多価アルコ−ル等の極性溶媒がよく、特に好ましくは、水、エタノ−ル、1,3−ブチレングリコ−ルおよびプロピレングリコ−ルがよい。これらの溶媒は一種でもよいし、二種以上を混合して用いてもよい。
前記抽出物は、抽出した溶液のまま用いてもよく、必要に応じて、濃縮、希釈および濾過処理、活性炭等による脱色、脱臭処理等をして用いてもよい。更には、抽出した溶液を濃縮乾固、噴霧乾燥、凍結乾燥等の処理を行い、乾燥物として用いてもよい。
本発明の前記抽出物としては、特に限定されないが、例えば、WHITE PEACH BIOGREEN (SB)(GREENTECH)、Peach Herbasol Extract PG (PF)(Lipoid Kosmetik AG)等が挙げられる。
本発明の前記抽出物の含有量は、本発明の化粧料組成物に対し、固形物に換算して、0.0000015%以上が好ましく、0.00015〜0.015%がより好ましい。0.0000015%未満では十分な効果は望みにくい。0.015%を超えて含有した場合、効果の増強は認められにくい。
本発明の前記抽出物は、そのまま使用してもよく、抽出物の効果を損なわない範囲内で、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、高級アルコ−ル、高級脂肪酸、シリコ−ン油、炭化水素油、エステル油、植物油、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、香料、酸化防止剤、保湿剤、清涼剤、ビタミン類、pH調整剤、着色剤等を含有することができ、これらは1種以上含有してもよい。
本発明の化粧料組成物の剤型は任意であり、例えば、乳液、クリ−ム、ロ−ション、化粧水、パック、美容液、洗浄料、メイクアップ化粧料等の各種化粧料;液剤、軟膏、粉末、顆粒、エアゾ−ル剤、貼付剤、パップ剤等の様々な形態の化粧料が例示できる。
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
本明細書に示す評価試験において、化粧料組成物に含まれる成分および、その含有量を種々変更しながら実施した各種の実験結果を以下に示す。なお、化粧料組成物の各成分の含有量を示す単位は全て質量%であり、これを常法にて調製した。
<試験1>
本明細書に示す評価試験において、毛髪に対する「保湿感」、および「べたつき」について評価した。
[保湿感]
得られた化粧料組成物1gを、毛髪試験用ド−ル(株式会社ビュ−ラックス社製「カットマネキンNO.775N」)の毛髪に塗布し、5分間放置した後、パネラ−20名が以下の評価基準に従って評価した。
<評価基準>
◎:とても良好 15名以上が保湿性があると評価した。
○:良好 10名〜14名が保湿性があると評価した。
△:普通 5名〜9名が保湿性があると評価した。
×:悪い 4名以下が保湿性があると評価した。
[べたつき]
得られた化粧料組成物1gを、毛髪試験用ド−ル(株式会社ビュ−ラックス社製「カットマネキンNO.775N」)の毛髪に塗布し、5分間放置した後、パネラ−20名が以下の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
◎:とても良好 15名以上がべたつかないと評価した。
○:良好 10名〜14名がべたつかないと評価した。
△:普通 5名〜9名がべたつかないと評価した。
×:悪い 4名以下がべたつかないと評価した。
試験1では、前記抽出物の種類および含有量を様々に代えた化粧料組成物に関して評価した。表1に化粧料組成物の成分とその含有量および評価結果を示す。
表1のようにモモ果実抽出物の場合において、その他の抽出物と比べ高い保湿感とべたつきのなさを確認することができた。
<試験2>
本明細書に示す評価試験において、肌に対する「保湿感」、および「べたつき」について評価した。
[保湿感]
得られた化粧料組成物0.5gをパネラ−20名が手肌に塗布し、以下の評価基準に従って評価した。
<評価基準>
◎:とても良好 15名以上が保湿性があると評価した。
○:良好 10名〜14名が保湿性があると評価した。
△:普通 5名〜9名が保湿性があると評価した。
×:悪い 4名以下が保湿性があると評価した。
[べたつき]
得られた化粧料組成物0.5gをパネラ−20名が手肌に塗布し、以下の評価基準に従って評価した。
(評価基準)
◎:とても良好 15名以上がべたつかないと評価した。
○:良好 10名〜14名がべたつかないと評価した。
△:普通 5名〜9名がべたつかないと評価した。
×:悪い 4名以下がべたつかないと評価した。
試験2では、前記抽出物の種類および含有量を様々に代えた化粧料組成物に関して評価した。表2に化粧料組成物の成分とその含有量および評価結果を示す。
表2のようにモモ果実抽出物の場合において、その他の抽出物と比べ高い保湿感とべたつきのなさを確認することができた。
以下の実施例11から実施例14に関して評価し、保湿感、べたつきともに良好な結果が得られた。
実施例11(ヘアクリーム)
成 分 含有量(%)
モモ(バントウ)果実抽出物(固形残分1.5%) 0.1000
グリセリン 0.6000
ジメチコン 3.5000
ミリスチルアルコ−ル 2.5000
ステアルトリモニウムクロリド 0.7000
エタノ−ル 0.2800
ベヘントリモニウムクロリド 0.1600
フェノキシエタノ−ル 0.3000
エチルヘキシルグリセリン 0.1000
BG 2.4000
EDTA−2Na 0.0200
PG 3.6000
ヒドロキシエチルセルロ−ス 0.3000
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 0.0100
γ−ドコサラクトン 0.0001
モモ核油 0.0100
香料 0.1000
精製水 85.3199
合計 100.0000
実施例12(ヘアクリーム)
成 分 含有量(%)
モモ(バントウ)果実抽出物(固形残分1.5%) 0.1000
グリセリン 2.0000
ジメチコン 5.5000
ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン 1.0000
アミノプロピルジメチコン 0.0500
ミリスチルアルコ−ル 5.0000
セタノ−ル 0.1000
ステアルトリモニウムクロリド 1.0000
エタノ−ル 0.4000
ベヘントリモニウムクロリド 0.1600
フェノキシエタノ−ル 0.3000
エチルヘキシルグリセリン 0.1000
BG 4.0000
EDTA−2Na 0.0200
PG 6.0000
ヒドロキシエチルセルロ−ス 0.5000
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 0.0100
γ−ドコサラクトン 0.0001
モモ核油 0.0100
香料 0.1500
精製水 73.5999
合計 100.0000
実施例13(ヘアオイル)
成 分 含有量(%)
モモ(バントウ)果実抽出物(固形残分1.5%) 0.0001
ジメチコン 55.4687
ジメチコノール 20.0000
(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー 0.0313
パルミチン酸エチルヘキシル 23.9989
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 0.0995
γ−ドコサラクトン 0.0005
アルガニアスピノサ核油 0.1000
モモ核油 0.1000
(C12−14)パレス−3 0.0010
香料 0.2000
合計 100.0000
実施例14(ヘアバーム)
成 分 含有量(%)
モモ(バントウ)果実抽出物(固形残分1.5%) 0.0001
ダイマージリノール酸(フィトステリル/
イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル) 24.0000
トコフェロール 0.0200
ヒマワリ種子ロウ 5.0000
トリステアリン 5.0000
トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル 55.2784
パルミチン酸メチルヘプチル 10.0000
γ−ドコサラクトン 0.0005
モモ核油 0.1000
(C12−14)パレス−3 0.0010
香料 0.6000
合計 100.0000
本発明は、保湿性に優れ、べたつきの少ない化粧料組成物を提供することができる。

Claims (3)

  1. モモ果実抽出物を含有することを特徴とする化粧料組成物。
  2. モモ果実抽出物を含有することを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料組成物。
  3. モモ果実抽出物を含有することを特徴とする請求項1記載の皮膚化粧料組成物。
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