JP2020039833A - 肩甲骨支持パット - Google Patents

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渡辺 哲広
Akihiro Watanabe
哲広 渡辺
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Abstract

【課題】 あお向け状態に横たわった際に、肩甲骨を持ち上げた状態で支えることが出来る肩甲骨支持パットの提供。【解決手段】 底ベース3の上に肩甲骨支持部2a,2bを左右対称に設け、この肩甲骨支持部2a,2bは閉じた袋に細かいビーズなどの内材を充填して構成している。【選択図】 図1

Description

本発明はあお向けに横たわった状態で寝る場合に、肩甲骨を持ち上げて支えることで、肩こりを防止すると共に熟睡を促すことが出来る肩甲骨支持パットに関するものである。
肩甲骨は四肢動物の肩帯を構成する骨の一つであり、人の肩甲骨は肩に一対あり、後方から肋骨を覆っている三角形状をした大きな骨である。
肩甲骨は背中にあって肩と腕をつないでいる骨で、肩甲骨周りの血行が悪くなると肩こりのみならず、身体全体のコリを生じ、体調の不良をきたす原因となる。
したがって、ガチガチに固まった肩甲骨周りの筋肉をほぐす為に、時々腕を捩ったり、ストレッチを行うことで肩甲骨を動かし、周りの筋肉をほぐすことが必要である。
近年、肩甲骨周りの筋肉をほぐして肩こりを防止することが出来るマッサージ器も色々市販されている。
実用新案登録第3137078号に係る「肩、背中のツボ指圧具」は、積極的に腕、肩、肩甲骨を動かしてこりをほぐし、且つ回転ローラーの指圧効果によりこりを効果的に解消する。
そこで、肩幅より少し長めのパイプの中央部に一対又は二対の回転ローラーを設け、その両端に、握り手をつけた柔軟で弾力性のあるクランク状の鋼線を埋め込む。この肩、背中の指圧用具を使えば、腕、肩、肩甲骨を動かすことが出来、同時に回転ローラーによる指圧効果でこりを解消出来る。
特開2006−245号に係る「上半身受け用クッションマット」は、マッサージや整体を行う際、指圧の押圧荷重等を広く分散・吸収できる上半身受け用クッションマットであり、同時に頭部、頸部、肩甲骨、肩関節の四ヶ所を支える体圧分散性に優れた枕としても利用できる。
すなわち、低反発弾性ポリウレタンフォームからなるクッションマットであり、厚みが中程度の中肉部と、厚みが厚い厚肉部と、厚みが薄い薄肉部を長手方向に沿って順に形成し、上面を滑らかな湾曲線で結んで流線形にするとともに、中肉部と厚肉部の上面に、幅方向に延出する複数の溝を形成し、また、中肉部と厚肉部に対応する位置の下面に、厚み調整用クッション材を嵌合せしめるための嵌合溝を幅方向に沿って形成している。
実用新案登録第3156477号に係る「腰、背部の疲労緩和具」は、腰部、背中部における疲労感を軽減する保健、体育用器具である。
非伸縮性素材又は伸縮性素材、その複合素材により構成し、腰椎から肩甲骨下部までの人体背部に装着するベルト部と、その両端にそれぞれ接続され、両膝に懸けて固定する為の端末を接合して一定長さのループに形成し、その接合部の端末接合角度θを鋭角状に形成した2個の固定用ループにより構成されている。
実用新案登録第3149102号に係る「肩当体付き枕」は、就寝時、休憩時等において、後頭部、首部及び肩部全体への刺激付与を一度に行なって、血行促進、疲労回復、肩凝り解消を効果的に実現し得る肩当体付き枕である。
そこで、肩当体付き枕は、使用者の後頭骨を含む後頭部及び頸椎を含む首部に刺激を与えるバイブレータを内装して仰臥状態で後頭部及び首部を当接させる枕本体と、枕本体から同一方向に突出配置するとともに、左右の肩甲骨及びその周辺の三角筋、広背筋、棘上筋、棘下筋等の筋肉類を含む肩部領域に刺激を与えるバイブレータを各々内装して各肩部領域に各々当接させる一対の肩当体とを有している。
実用新案登録第3137078号に係る「肩、背中のツボ指圧具」 特開2006−245号に係る「上半身受け用クッションマット」 実用新案登録第3156477号に係る「腰、背部の疲労緩和具」 実用新案登録第3149102号に係る「肩当体付き枕」
このように、肩甲骨周りの筋肉をほぐす器具や枕は色々知られている。肩こりを生じることなく熟睡するには、適した枕を着用することが重要であるが、本発明は枕だけでなく肩甲骨を持ち上げて支えることが出来るようにした肩甲骨支持パットを提供する。
本発明に係る肩甲骨支持パットは、あお向けに成って横たわることで肩甲骨周りの筋肉をほぐしてリラックスすることが出来るようにしたものである。
そこで、中央に設けている背骨支持部と両側部に設けている肩甲骨支持部の3領域から構成している。そして、上記背骨支持部は閉じた袋を形成して袋内には細かいビーズやその他の粒子、又は綿などの内材が充填され、同じく両肩甲骨支持部も閉じた袋を形成し、該袋内には細かいビーズやその他の粒子、又は綿などの内材が充填されている。
基礎となる底ベース上に形成した各袋にビーズなどの内材が充填されることで、上記背骨支持部及び肩甲骨支持部は該底ベースから上方に凸部と成って突出している。
ここで、袋内部に充填されるビーズなどの内材の量によって背骨支持部及び肩甲骨支持部の固さが左右される。各個人に適した固さとするように、また、時の経過によって軟らかくなった背骨支持部及び肩甲骨支持部を固くする為に、背骨支持部の袋及び肩甲骨支持部の袋にはファスナーなどによって一部が開口する形態とし、ビーズなどの内材の追加を可能としている。
本発明の肩甲骨支持パットは床面に敷かれ、その上にあお向けに成って横たわることが出来る。この場合、底ベースから上方に突出した(盛り上がった)背骨支持部に背骨が当り、また、両肩甲骨支持部には肩甲骨が当り、その為に背骨と肩甲骨は下から持ち上げられる。特に、肩甲骨は持ち上げられることで外側が高くなって傾くことで、自然なポジションに保たれてリラックスすることが出来る。
そして、背骨には背骨支持部が当たることでストレッチ効果が得られる。
ここで、上記肩甲骨支持部及び背骨支持部は袋に細かいビーズやその他の粒子、又は綿などの内材を充填して構成したものであり、その形状は背中に応じて自由に変化し、その為に無理なく指圧され、ストレッチ及びリラックス効果が得られる。
本発明に係る肩甲骨支持パットを示す実施例で、(a)は平面図、(b)は正面図。 あお向け状態に横になって両肩甲骨を肩甲骨支持パットに載せている形態。 肩甲骨支持パットを敷き、肩甲骨が肩甲骨支持部に載っている状態。 肩甲骨支持部の上面が傾斜している実施例。
図1は本発明に係る肩甲骨支持パットを示す実施例であって、(a)は平面図、(b)は断面図である。同図の1は背骨支持部、2a,2bは肩甲骨支持部、そして3は底ベースを表している。上記底ベース3は概略三角形を成して比較的丈夫で厚めの生地で構成され、この底ベース3の上に上記背骨支持部1及び肩甲骨支持部2a,2bが上方へ突出した凸部と成って構成している。
ところで、上記背骨支持部1は概略三角形の底ベース3の中心部に形成され、概略半円形断面をして前後方向に延びている。背骨支持部1は背骨支持部用袋4に細かいビーズ9,9・・・を充填しており、その為に上面5に力が働くならば半円形断面は崩れて適当な形状に変化する。ここで、背骨支持部用袋4は底ベース3に縫い付けられ、閉じた空間を内部に設けている。
一方、肩甲骨支持部2a,2bは概略三角形の底ベース3の両側に設けられ、すなわち、上記背骨支持部1との間に空間6a,6bを残して形成している。上面7a,7bはほぼ平坦面と成っている。
構造は上記背骨支持部1と同じであり、肩甲骨支持部用袋8a,8bは底ベース3に縫い付けられて閉じた空間を形成し、その内部には細かい無数のビーズ9,9・・・、その他の粒子、又は綿などの内材が充填されている。したがって、上面7a,7bに力が作用するならば、充填されているビーズ9,9・・・などの内材は移動して変形し、凹状の窪みが形成される。
ところで、この肩甲骨支持パットは、あお向け状態で横たわった場合に背中上部の肩甲骨が肩甲骨支持部2a,2bの上に載るように配置される。
図2は本発明の肩甲骨支持パットを敷いてあお向け状態で横に成っている場合を示している。すなわち、肩甲骨支持パットの使用形態であり、背骨支持部1の上に背骨が載るように横たわるならば、両側の肩甲骨支持部2a,2bは肩甲骨の下に配置され、該肩甲骨を支えて持ち上げることが出来る。
ここで、頭部10は肩甲骨支持パットに隣接して配置している枕11に載って支えられる。同図に示す枕11は中央部に凹部12を設け、その両側に凸部13,13を有していることで、横向きすることなくあお向け状態で横たわって寝ることが出来る。
勿論、両肩甲骨支持部2a,2bが肩甲骨の下側に配置されると共に、肩甲骨の外側を持ち上げて支えていることで、寝返りして横向きになりにくい。
図3はあお向け状態で寝ている場合の頭部方向から見た肩甲骨支持パットを表している。同図に示すように、両肩甲骨支持部2a,2bは肩甲骨の下敷きとなって支え、その為に肩甲骨の側部は持ち上げられて、通常の状態と成ってリラックス出来る。布団に横たわった場合には、背骨と両肩甲骨は同一水平面に位置することに成るが、肩甲骨支持部2a,2bが敷かれることで、図3に示す状態になり、リラックスして寝ることが出来る。
背骨支持部1及び肩甲骨支持部2a,2bには、細かいビーズ9.9・・・などの内材が充填されて底ベース3から上方に凸状に盛り上がっている。
充填するビーズ9.9・・・の量を調整することで上記背骨支持部1及び肩甲骨支持部2a,2bの固さを調整することが出来る。そこで、本発明では背骨支持部1及び肩甲骨支持部2a,2bにファスナーを取付けて背骨支持部用袋4、及び肩甲骨支持部用袋8a,8bを開口してビーズ9,9・・・などの内材を追加したり、逆に抜き取ることが出来るようにしている。
ただし、上記ファスナーを設ける箇所は横たわった際に邪魔にならない位置としている。
前記図1に示す肩甲骨支持パットにおいて、両肩甲骨支持部2a,2bの上面7a,7bは平坦な水平面としている。しかし、外側を僅かに高くした傾斜面として構成する場合もあり、その為に肩甲骨支持部用袋8a,8bを所定の形状に形成してビーズ9,9・・・などの内材が充填される。
図4は肩甲骨支持部2a,2bの上面7a,7bを傾斜した場合の具体例である。
前記図1に示す肩甲骨支持パットは概略三角形としている。しかし、この形状は限定するものではなく。概略四角形とすることもある。
1 背骨支持部
2 肩甲骨支持部
3 底ベース
4 背骨支持部袋
5 上面
6 空間
7 上面
8 肩甲骨支持部袋
9 ビーズ
10 頭部
11 枕
12 凹部
13 凸部




















Claims (3)

  1. あお向け状態に横たわった際に、背中上部両側に位置する肩甲骨を持ち上げた状態で支えることが出来る肩甲骨支持パットにおいて、底ベースの上に肩甲骨支持部を左右対称に設け、この肩甲骨支持部は閉じた袋に細かいビーズ、その他の粒子、又は綿などの内材を充填して構成したことを特徴とする肩甲骨支持パット。
  2. 上記両肩甲骨支持部の間に背骨支持部を底ベースの上に設け、背骨支持部は袋に細かいビーズ、その他の粒子、又は綿などの内材を充填した請求項1記載の肩甲骨支持パット。
  3. 上記底ベースは比較的丈夫な布製として、その形状を概略二等辺三角形とした請求項1、又は請求項2記載の肩甲骨支持パット。

















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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008005881A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Heathcoat Clearway Kk
JP2010063674A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Kaname Kurusu 健康枕

Patent Citations (2)

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