JP2020039576A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の半導体装置では、回路面積が大きくなる問題があった。【解決手段】本発明の半導体装置は、1つの計測指示信号から複数の分岐計測指示信号を生成する分岐回路22と、複数の分岐計測指示信号に対してそれぞれ遅延時間を与えてN本のプローブ信号を生成する送信側遅延回路23と、プローブ信号を後段の回路に伝達するM個のプリドライバ回路25と、プローブ信号に基づきN個の超音波素子を駆動するM個のドライバ回路26と、M個のプリドライバ回路及びドライバ回路の中からN本のプローブ信号を伝達させるN個のプリドライバ回路25及びドライバ回路26を選択し、選択した範囲を測定範囲の走査タイミングに応じて切り替えるアクティブ範囲切替回路と、を有し、プリドライバ回路25より前段の回路は、低耐圧素子により回路が構成され、前記ドライバ回路は、高耐圧素子により回路が構成される。【選択図】図2

Description

本発明は半導体装置に関し、例えば、複数の超音波素子を駆動して、超音波計測信号を取得する超音波プローブに用いられる半導体装置に関する。
近年、超音波信号を用いたエコー検査装置の利用が広がっている。特に、持ち運びが容易なポータブルエコー検査装置は利用できる場所も多く、エコー装置の利用範囲の拡大に寄与している。このようなポータブルエコー検査装置では、ケーブルの取り回しを容易にするために表示部及びデジタル信号処理を行う本体部と、超音波信号の送受信を行うプローブと、を接続するケーブルを有する。また、近年、プローブに搭載される超音波信号の送受信を行う超音波素子の数が多くなっている。そのため、超音波素子への送受信信号を本体部とプローブとを接続するケーブル内の配線を介して送受信するとケーブルが太くなる問題がある。
そこで、特許文献1、2に本体部とプローブとを接続するケーブルに含まれる信号線の削減技術が開示されている。特許文献1、2では、超音波素子に与える信号と超音波素子から受信した信号とに対して信号処理を行う信号処理回路をプローブに備える。そして、特許文献1、2では、信号処理回路により本体部とプローブを接続するケーブル内の信号線を介して送受信される信号の本数を削減する。これにより、特許文献1、2では、ケーブル内の信号線の数を削減してケーブルを細くする。
また、プローブの体積を小さくする要求も高まっている。プローブを小さくする1つの方法として、プローブ内に搭載される部品の小型がある。このような部品の小型化を行う一例が特許文献3に開示されている。特許文献3は、超音波探触子に関するものであり、超音波探触子が振動子と、低電圧トランジスタと高電圧トランジスタとのカレント・ミラーから成り、前記振動子に前記高電圧トランジスタが接続される振動子駆動部と、前記振動子駆動部の低電圧トランジスタに動作電流を供給する電流源から構成される送波回路と、前記振動子駆動部と同じ構成である送波回路駆動部レプリカと、前記送波回路駆動部レプリカに一定の電流を供給するバイアス部と、前記送波回路駆動部レプリカの低電圧トランジスタに流れる電流をコピーして取り出す観測部とから構成される補正部と、前記観測部で取り出した電流値と同じ電流値が流れるように、前記送波回路の電流源に信号を渡す分配部と、を有する。
特開2007−139570号公報 特開2017−176311号公報 特開2017−221704号公報
近年、プローブに設ける超音波素子の数を増やし、複数の超音波素子の一部の超音波素子のみを超音波の送受信を行うアクティブ状態とし、このアクティブ状態とする超音波素子の範囲をずらして、測定範囲を走査することが行われている。このような場合、アクティブ状態とする超音波素子の範囲を選択するセレクタが必要になる。そして、このセレクタを設けることで回路面積が増大する問題が発生する。
しかしながら、特許文献1〜3に記載の技術ではでは、セレクタを有する構成は開示されておらず、例えば、特許文献3に記載の技術を用いてもセレクタを追加する一によっては回路面積が大幅に増加してしまう問題が発生する。
実施の形態1にかかる半導体装置は、1つの計測指示信号を分岐させて複数の分岐計測指示信号を生成する分岐回路と、複数の前記分岐計測指示信号に対してそれぞれ超音波ビームフォーミングの形状に応じた遅延時間を与えてN(Nは整数)本のプローブ信号を生成する送信側遅延回路と、前記プローブ信号を後段の回路に伝達するM(Mは整数)個のプリドライバ回路と、前記プリドライバ回路を介して伝達される前記プローブ信号に基づきN個の超音波素子を駆動するM個のドライバ回路と、N本の前記プローブ信号を伝達させるN個の前記プリドライバ回路及び前記ドライバ回路をM個の前記プリドライバ回路及び前記ドライバ回路の中から選択し、選択した範囲を測定範囲の走査タイミングに応じて切り替えるアクティブ範囲切替回路と、を有し、前記分岐回路、前記送信側遅延回路、前記アクティブ範囲切替回路及び前記プリドライバ回路は、接地配線と低電圧電源配線との間に構成される回路であって、低耐圧素子により回路が構成され、前記ドライバ回路は、前記接地配線と前記低電圧電源配線よりも高い電圧の高電圧電源が供給される高電圧電源配線との間に構成される回路であって、高耐圧素子により回路が構成される。
本発明にかかる半導体装置によれば、超音波素子の駆動処理と超音波素子から得られる計測信号の受信処理を行うアナログ信号処理回路を小型して回路面積を削減することができる。
本発明にかかる超音波測定装置によれば、超音波プローブを小型化することができる。
実施の形態1にかかる超音波検査装置のブロック図である。 実施の形態1にかかるアナログ信号処理部のブロック図である。 実施の形態1にかかるプリドライバ回路及びドライバ回路の回路図である。 実施の形態1にかかるプリドライバ回路及びドライバ回路の動作を説明するタイミングチャートである。 比較例にかかるアナログ信号処理部のブロック図である。 実施の形態1にかかるプリドライバ回路及び高圧ドライバ回路の第1の別例の回路図である。 実施の形態1にかかるプリドライバ回路及び高圧ドライバ回路の第2の別例の回路図である。 実施の形態2にかかるアナログ信号処理部のブロック図である。 実施の形態2にかかるアナログ信号処理部の送信経路の詳細なブロック図である。 実施の形態2にかかるアナログ信号処理部の受信経路の詳細なブロック図である。 実施の形態3にかかる超音波検査装置のブロック図である。 実施の形態3にかかるアナログ信号処理部の送信経路の詳細なブロック図である。
実施の形態1
説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
図1に実施の形態1にかかる超音波検査装置1のブロック図を示す。図1に示すように、実施の形態1にかかる超音波検査装置1は、表示装置10、デジタル信号処理部11、アナログデジタル変換処理部12、半導体装置(例えば、アナログ信号処理部13)、送受信素子群14を有する。そして、超音波検査装置1は、送受信素子群14から出力する超音波を被測定物15で反射させ、この反射波に基づき被測定物15を測定する。
表示装置10は、超音波検査装置1のユーザーインタフェース画面である。デジタル信号処理部11は、アナログ信号処理部13に送信する信号の生成と、アナログ信号処理部13から出力される測定結果信号に対する信号処理と、測定結果信号に対する信号処理の結果を表示装置10に出力する表示処理と、を行う。アナログデジタル変換処理部12は、アナログ信号処理部13を介して得られた測定結果信号をアナログ値からデジタル値に変換してデジタル信号処理部11に出力する。
アナログ信号処理部13は、デジタル信号処理部11が出力する計測指示信号に基づき送受信素子群14に含まれる超音波素子を駆動する。また、アナログ信号処理部13は、送受信素子群14に含まれる超音波素子により得られた計測結果信号をアナログデジタル変換処理部12に出力する。送受信素子群14は、超音波の送受信を行う超音波素子が一次元または二次元の配置で複数個(図1の例ではM個)配置される。以下では、特に、アナログ信号処理部13についてより詳細に説明を行う。なお、以下の説明では、信号線の本数及び同一構成の回路の個数をN又はMで表す。
図2に実施の形態1にかかる超音波検査装置1のアナログ信号処理部13のブロック図を示す。アナログ信号処理部13は、例えば、1つ又は複数の半導体チップ搭載される回路である。図2に示すように、実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13は、送信経路回路と受信経路回路とを有する。送信経路回路は、受信インタフェース回路21、分岐回路22、送信側遅延回路(例えば、アナログディレイライン23)、アクティブ範囲切替回路(例えば、セレクタ24)、プリドライバ回路25、高圧ドライバ回路26を有する。また、受信経路回路は、高圧スイッチ回路31、プリアンプ回路32、セレクタ33、アナログディレイライン34、加算回路35、送信インタフェース回路36を有する。
受信インタフェース回路21は、デジタル信号処理部11から送信される計測指示信号を受信して、後段の回路に伝達する入力バッファ回路である。分岐回路22は、1つの計測指示信号から複数(例えば、N本であり、Nは整数である)の分岐計測指示信号を生成する。アナログディレイライン23は、分岐回路22で生成されたN本の同位相の分岐計測指示信号に対して、それぞれ超音波ビームフォーミングの形状に応じた遅延時間を与えてN本のプローブ信号を生成する。ここで、実施の形態1にかかる超音波検査装置1では、最終的に送受信素子群14に与えられるプローブ信号となる計測指示信号は、デジタル信号処理部11から1本の信号線を介してアナログ信号処理部13に与えられる。そして、分岐回路22が1本の計測指示信号をN本に分岐させ、分岐後のN本の分岐計測指示信号にビームフォーミングの形状に合わせた遅延時間を与えることで、実際に超音波の送受信をさせるN個の超音波素子に与えるN本のプローブ信号を生成する。これにより、実施の形態1にかかる超音波検査装置1では、デジタル信号処理部11とアナログ信号処理部13とを接続する信号線の数を削減する。
セレクタ24は、プローブ信号を処理する後段回路の数がM(Mは整数)個であった場合、N本のプローブ信号を与える後段回路をM個の後段回路から選択して、選択した後段回路にプローブ信号を与える。また、セレクタ24は、選択した後段回路の範囲を測定範囲の走査タイミングに応じて切り替える。プリドライバ回路25は、セレクタ24により与えられるプローブ信号を後段の回路に伝達する。高圧ドライバ回路26は、プリドライバ回路25を介して伝達されるプローブ信号に基づきN個の超音波素子を駆動する。プリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26は、送受信素子群14に含まれる超音波素子の数がM個で有れば同じ構成の回路がM個設けられる。
ここで、セレクタ24について詳細に説明する。セレクタ24は、N本のプローブ信号を伝達させるN個のプリドライバ回路及びドライバ回路をM個のプリドライバ回路及びドライバ回路の中から選択し、当該選択範囲を測定範囲の走査タイミングに応じて切り替える。また、実施の形態1で用いられるセレクタ24は、アナログディレイライン23とプリドライバ回路25の間に設けられ、N本のプローブ信号をM個から選択したN個のプリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26のいずれに与えるかを切り替える。
高圧スイッチ回路31は、超音波素子を受信状態する受信期間にM個の超音波素子から選択したN個の超音波素子から出力されるN個の計測結果信号を後段回路に伝達する。プリアンプ回路32は、複数の計測結果信号を増幅して後段回路に伝達する。ここで、高圧スイッチ回路31及びプリアンプ回路32は、超音波素子の数と同じM個の同じ回路が設けられるものとする。
セレクタ33は、M個のプリアンプ回路32から選択したN個のプリアンプ回路32が出力する計測結果信号を後段の回路に伝達する。アナログディレイライン34は、受信側セレクタが出力するN個の計測結果信号に、送信側遅延回路(例えば、アナログディレイライン23)で与えた遅延時間を相殺するような遅延時間を与える。加算回路35は、アナログディレイライン34を介して入力されるN個の計測結果信号を加算して1つの受信信号を生成する。送信インタフェース回路36は、加算回路35が出力する受信信号をアナログデジタル変換処理部12を介してデジタル信号処理部11に出力する。
アナログ信号処理部13では、上述した回路ブロックを破壊耐圧が低い低耐圧素子と、破壊耐圧が高い高耐圧素子と、を用いて回路を構成する。また、同一の電流駆動能力となる素子サイズを考えると、低耐圧素子は、高耐圧素子と比較して素子サイズが小さくなる。そして、実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13では、受信インタフェース回路21、分岐回路22、アナログディレイライン23、セレクタ24、プリドライバ回路25、送信インタフェース回路36、加算回路35、アナログディレイライン34、セレクタ33、プリアンプ回路32を低耐圧素子で構成する。また、アナログ信号処理部13では、高圧ドライバ回路26及び高圧スイッチ回路31を高耐圧素子で構成する。
ここで、低耐圧素子で構成される回路と低耐圧素子で構成される回路との境界となる部分に位置するプリドライバ回路25と高圧ドライバ回路26の回路の一例を説明する。そこで、図3に実施の形態1にかかるプリドライバ回路及びドライバ回路の回路図を示す。
図3に示す例では、プリドライバ回路25は、NMOSトランジスタMN1、PMOSトランジスタMP1、MP2、抵抗R0を有する。また、プリドライバ回路25は、低圧電源配線を介して供給される低圧電源電圧VDDLに基づき動作する。プリドライバ回路25を構成するNMOSトランジスタMN1、PMOSトランジスタMP1、MP2は、低耐圧トランジスタである。また、高圧ドライバ回路26は、NMOSトランジスタMN2〜MN5PMOSトランジスタMP1、MP2を有する。高圧ドライバ回路26を構成するトランジスタMN2〜MN5、MP1、MP2は、高耐圧トランジスタである。図3では、高耐圧トランジスタのゲートを示す線を太く示した。以下で回路構成を具体的に説明する。なお、後述するカレントミラー回路のミラー比の比精度を高めるためにはNMOSトランジスタMN1を高耐圧トランジスタとしても良い。
抵抗R0は、一端に低圧電源電圧VDDLが供給され、他端がNMOSトランジスタMN1のドレインに接続される。NMOSトランジスタMN1は、ゲートが自トランジスタのドレインと接続され、ソースが接地配線(接地電圧VSSが供給される配線)に接続される。なお、NMOSトランジスタMN1のゲートは、NMOSトランジスタMN3及びNMOSトランジスタMN5のゲートと共通接続される。
PMOSトランジスタMP1は、ソースが低圧電源源配線(低圧電源電圧VDDLが供給される配線)に接続され、ドレインがNMOSトランジスタMN2とNMOSトランジスタMN3を接続するノードに接続される。また、PMOSトランジスタMP1はNMOSトランジスタMN2とともにインバータを構成し、ゲートにはライズ制御信号trが与えられる。PMOSトランジスタPMOSトランジスタMP2は、ソースが低圧電源源配線に接続され、ドレインがNMOSトランジスタMN4とNMOSトランジスタMN5を接続するノードに接続される。また、PMOSトランジスタMP2はNMOSトランジスタMN4とともにインバータを構成し、ゲートにはフォール制御信号tfが与えられる。
NMOSトランジスタMN2は、ソースが接地配線に接続され、ドレインがNMOSトランジスタMN3のソースに接続される。また、NMOSトランジスタMN2のゲートは、PMOSトランジスタMP1のゲートと接続され、かつ、ライズ制御信号trが与えられる。NMOSトランジスタMN3は、ゲートがNMOSトランジスタMN1のゲートと共通接続され、ドレインがPMOSトランジスタMP3のドレインに接続される。NMOSトランジスタMN4は、ソースが接地配線に接続され、ドレインがNMOSトランジスタMN5のソースに接続される。また、NMOSトランジスタMN4のゲートは、PMOSトランジスタMP2のゲートと接続され、かつ、フォール制御信号tfが与えられる。NMOSトランジスタMN5は、ゲートがNMOSトランジスタMN1のゲートと共通接続され、ドレインがPMOSトランジスタMP4のドレインに接続される。
PMOSトランジスタMP3は、ソースに高圧電源電圧VDDHが供給され、ゲートとドレインが互いに接続され、ドレインがNMOSトランジスタMN3のドレインに接続される。PMOSトランジスタMP4は、ソースに高圧電源電圧VDDHが供給され、ゲートがPMOSトランジスタMP3のゲートに接続され、ドレインがNMOSトランジスタMN5のドレインに接続される。そして、高圧ドライバ回路26では、PMOSトランジスタMP4のドレインとNMOSトランジスタMN5のドレインとを接続するノードを出力端子とする。
ここで、ライズ制御信号tr及びフォール制御信号tfは、プローブ信号に含まれる信号である。プリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26は、ライズ制御信号tr及びフォール制御信号tfに基づき、超音波素子を駆動する。
プリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26は、以下の動作を行う。ライズ制御信号trがアクティブ状態、かつ、フォール制御信号tfがインアクティブ状態である第1の期間では、NMOSトランジスタMN2及びPMOSトランジスタMP2がオン、PMOSトランジスタMP1及びNMOSトランジスタMN4がオフ、という状態になる。これにより、第1の期間では、プリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26は、低圧電源電圧VDDLからダイオード電圧を引いた電圧を抵抗R0で除して求められる電流値を有するソース電流を、NMOSトランジスタMN1、MN3で構成される第1のカレントミラー回路と、PMOSトランジスタMP3、MP4で構成される第2のカレントミラー回路と、により折り返して高圧ドライバ回路26の出力端子から出力する。
また、ライズ制御信号trがインアクティブ状態、かつ、フォール制御信号tfがアクティブ状態である第2の期間では、NMOSトランジスタMN2及びPMOSトランジスタMP2がオフ、PMOSトランジスタMP1及びNMOSトランジスタMN4がオン、という状態になる。これにより、第2の期間では、プリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26は、低圧電源電圧VDDLからダイオード電圧を引いた電圧を抵抗R0で除して求められる電流値を有するソース電流を、NMOSトランジスタMN1、MN5で構成される第3のカレントミラー回路により折り返して高圧ドライバ回路26の出力端子から出力する。
また、ライズ制御信号tr及びフォール制御信号tfがともにインアクティブ状態である第3の期間では、NMOSトランジスタMN2及びPMOSトランジスタMP2がオフ、PMOSトランジスタMP1及びNMOSトランジスタMN4がオフ、という状態になる。これにより、第3の期間では、第1のカレントミラー回路から第3のカレントミラー回路が全てオフになり高圧ドライバ回路26の出力端子をハイインピーダンス状態とする。
そこで、プリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26の動作について説明する。そこで、図4に実施の形態1にかかるプリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26の動作を説明するタイミングチャートを示す。
図4に示すように、実施の形態1にかかるプリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26は、ライズ制御信号trがロウレベルからハイレベルに切り替わるタイミングT1、T3からライズ制御信号trがハイレベルからロウレベルに切り替わるまでの第1の期間に高圧ドライバ回路26の出力信号Voutの電圧を上昇させる。また、実施の形態1にかかるプリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26は、フォール制御信号tfがロウレベルからハイレベルに切り替わるタイミングT2、T4からフォール制御信号tfがハイレベルからロウレベルに切り替わるまでの第2の期間に高圧ドライバ回路26の出力信号Voutの電圧を降下させる。
上記説明より、実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13では、セレクタ24をプリドライバ回路25の前段に配置すると共にセレクタ33をプリアンプ回路32の後段に配置することで、セレクタ24及びセレクタ33を低耐圧素子により構成することができる。これにより、実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13は回路面積を小さくすることができる。
ここで、比較例として、セレクタを高圧ドライバ回路26の後段及び高圧スイッチ回路31の前段に配置する例を説明する。図5に比較例にかかるアナログ信号処理部130のブロック図を示す。図5に示す例では、受信インタフェース回路210、分岐回路220、アナログディレイライン230、プリドライバ回路240、高圧ドライバ回路250、高圧セレクタ260により送信経路を構成する。また、高圧セレクタ260、高圧スイッチ回路310、プリアンプ回路320、アナログディレイライン330、加算回路340、送信インタフェース回路350により受信経路を構成する。なお、図5では、高圧セレクタ260を送信経路回路と受信経路回路で共通に利用する例を示した。
そして、比較例にかかるアナログ信号処理部130では、受信インタフェース回路210、分岐回路220、アナログディレイライン230、プリドライバ回路240、高圧ドライバ回路250、高圧セレクタ260の順に信号を伝搬させて送受信素子群14を駆動する。このとき、アナログ信号処理部130では、高圧セレクタ260により、M個の超音波素子から選択したN個の超音波素子に高圧ドライバ回路250で生成したN個のプローブ信号を与える。また、比較例にかかるアナログ信号処理部130では、高圧セレクタ260によりM個の超音波素子から選択したN個の超音波素子が出力した測定結果信号を後段の回路に出力する。
この比較例にかかるアナログ信号処理部130では、高圧セレクタ260、高圧ドライバ回路250及び高圧スイッチ回路310を高耐圧トランジスタにより構成しなければならず回路規模が大きくなる。具体的には、送信経路を参照すると、実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13では高耐圧トランジスタにより構成される高圧ドライバ回路26の数はM個である。一方、比較例となるアナログ信号処理部130では、高耐圧トランジスタにより構成される高圧セレクタ260の数の合計は、M×N個となる。つまり、比較例にかかるアナログ信号処理部130と比べると実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13における高耐圧トランジスタの個数が削減されることは、この比較例から明らかである。
また、高圧セレクタ260は、超音波素子を駆動する高圧ドライバ回路250の後段に設けられる。そのため、高圧ドライバ回路250と送受信素子群14との間を接続する経路の抵抗値を下げるために高圧セレクタ260を構成するトランジスタの面積を大きく設定してオン抵抗を低減する必要があり、回路面積が増大する問題が発生する。しかしながら、実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13では、セレクタ24が高圧ドライバ回路26の前段に配置されており、低耐圧素子により構成される。そのため、実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13では比較例にかかるアナログ信号処理部130に比べてセレクタに関する回路面積を削減できる。
また、実施の形態1にかかるプリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26では、例えば差動対を利用した増幅回路を用いずにカレントミラー回路により電流増幅を行う。これにより、実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13では、高圧ドライバ回路26の出力信号の電圧レベルを変化させない期間に消費される電力を大幅に削減することができる。これにより、実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13は、半導体装置に取り付ける放熱器等の放熱機構の体積を削減して装置の体積を小型化することができる。
また、実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13では、セレクタによりM個の超音波素子から駆動対象とするN個の超音波素子を選択し、その選択範囲をずらしていくことで、検査領域内を走査することができる。つまり、実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13を用いることで、装置を動かすことなく広い範囲を検査可能な超音波検査装置を実現することができる。
なお、図3で示したプリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26の回路は変形例を考えることができる。そこで、図6に、実施の形態1にかかるプリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26の第1の別例の回路図を示す。図6に示すように、高圧ドライバ回路26の出力段となるPMOSトランジスタMP4とNMOSトランジスタMN5とにおいて、ドレインとゲートとを接続する位置にコンデンサ41、42を設ける。このコンデンサ41、42は、出力波形のスルーレイトを安定化させるものである。
また、図7に実施の形態1にかかるプリドライバ回路25及び高圧ドライバ回路26の第2の別例の回路図を示す。図7では、プリドライバ回路25の変形例となるプリドライバ回路25aと、高圧ドライバ回路26の変形例となる高圧ドライバ回路26aを示した。
プリドライバ回路25aは、低圧電源配線から供給される低圧電源電圧VDDLと接地配線の接地電圧VSSとの電圧差と電流決定抵抗の抵抗値とに基づき決定される電流を生成する定電流源(NMOSトランジスタMN1及びPMOSトランジスタMP11)と、定電流源が生成する定電流を折り返して生成する第1のスイッチ電流及び第2のスイッチ電流を、複数のプローブ信号に応じて出力するか否かを決定するカレントミラー回路(NMOSトランジスタMN1、MN3、PMOSトランジスタMP11、MP12)と、を有する。
高圧ドライバ回路26aは、高電圧電源配線と接地配線との間に直列に接続されるPMOSトランジスタMP4及びNMOSトランジスタMN5と、PMOSトランジスタMP4のゲートとソースとの間に設けられ、第1のスイッチ電流が与えられる第1の抵抗R11と、NMOSトランジスタMN5のゲートとソースとの間に設けられ、第2のスイッチ電流が与えられる第2の抵抗R12と、有する。
そして、高圧ドライバ回路26aは、PMOSトランジスタMP4のゲート・ソース間に設けられた抵抗R11とNMOSトランジスタMN5のゲート・ソース間に設けられた抵抗R12にプリドライバ回路25aで生成した電流を与えるか否かに基づきPMOSトランジスタMP4とNMOSトランジスタMN5をオンさせるかどうかを切り替える。このように、出力段となるトランジスタをゲート・ソース間に設けられる抵抗に流れる電流に基づき制御することで、高圧ドライバ回路26aでは高耐圧トランジスタの数を削減することができる。なお、高圧ドライバ回路26aのPMOSトランジスタMP4のゲート・ドレイン間及びNMOSトランジスタMN5のゲート・ソース間にコンデンサ41、42を追加しても良い。
実施の形態2
実施の形態2では、実施の形態1にかかるアナログ信号処理部13の別の形態となるアナログ信号処理部13aについて説明する。なお、実施の形態2の説明において、実施の形態1で説明した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付して説明を省略する。
図8に実施の形態2にかかるアナログ信号処理部13aのブロック図を示す。図8に示すように、アナログ信号処理部13aは、アクティブ範囲切替回路として、セレクタ24及びセレクタ33の代わりにアクティブ範囲制御回路59aを有する。アクティブ範囲制御回路59aは、M本のアクティブ範囲制御信号を含むアクティブ範囲制御信号PDを出力する。アクティブ範囲制御回路59aは、アクティブ範囲制御信号PDに基づき、M個の超音波素子のうち制御対象のN個の超音波素子以外の超音波素子に対応する回路を非活性状態に制御する。
ここで、ドライバ回路等を非活性状態について説明する。実施の形態2にかかるアナログ信号処理部13aでは、出力端子をハイインピーダンス状態とする状態をドライバ回路等の非活性状態とする。例えば、図3に示す回路を用いた場合、ライズ制御信号tr及びフォール制御信号tfの値にかかわらず、ライズ制御信号tr及びフォール制御信号tfが与えられるトランジスタのゲートにロウレベル(例えば、接地電圧)が与えられるように例えばANDゲート回路等を用いた制御回路を追加する。そして、ANDゲートの回路の一方の入力端子にアクティブ範囲制御信号PDを入力し、他方の入力端子にライズ制御信号tr及びフォール制御信号tfを入力する。そして、ANDゲートの出力を図3のライズ制御信号trとフォール制御信号tfとする。このような制御回路を追加することにより、アクティブ範囲制御信号PDがロウレベルとなった場合には、ANDゲート回路の出力はライズ制御信号trとフォール制御信号tfの値にかかわらずロウレベルとなるため、ドライバ回路の出力端子をハイインピーダンス状態に制御することができる。なお、非活性状態としては、ドライバ回路等の電源を遮断する方法もあるが、この場合ドライバ回路の出力端子がハイインピーダンス状態となるとは限らず、他の回路の動作を阻害する要因となるため、実施の形態2にかかるアナログ信号処理部13の動作としては適さない。
また、アナログ信号処理部13aでは、プリドライバ回路25、プリドライバ回路25、高圧ドライバ回路26に代えて、プリドライバ回路51、高圧ドライバ回路52を有する。プリドライバ回路51は、プリドライバ回路25の回路数をM個からN個に減らしたものである。また、高圧ドライバ回路52は、高圧ドライバ回路26の回路数をM個からN×M個に増加させたものである。また、高圧ドライバ回路52は、アクティブ範囲制御回路59aが出力するパワーダウン信号PDに基づき駆動対象の超音波素子に対応する高圧ドライバ回路以外の高圧ドライバ回路が非活性状態に制御される。
また、アナログ信号処理部13aでは、プリアンプ回路32、アナログディレイライン34に代えて、プリアンプ回路61、アナログディレイライン62を有する。プリアンプ回路61は、プリアンプ回路32にアクティブ範囲制御信号PDに基づく信号選択機能を持たせたものである。より具体的には、プリアンプ回路61は、パワーダウン信号PDに基づきM個のプリアンプ回路のうち信号を後段回路に伝達するN個のプリアンプ回路以外のプリアンプ回路がアクティブ範囲制御信号PDに基づき非活性状態に制御される。アナログディレイライン62は、パワーダウン信号PDに基づきM本のアナログディレイラインのうち信号を後段回路に伝達するN本のアナログディレイライン以外のアナログディレイラインがアクティブ範囲制御信号PDに基づき非活性状態に制御される。
続いて、図9及び図10を参照して実施の形態2にかかるアナログ信号処理部13aについてより詳細に説明する。なお、図9及び図10に示す例は、Nを2、Mを8とする例である。図9は、実施の形態2にかかるアナログ信号処理部13aの送信経路の詳細なブロック図である。図9に示すように、実施の形態2にかかるアナログ信号処理部13aは、分岐回路22に分岐後の各経路にバッファ回路(例えば、図9のBUF1、BUF2)が設けられる。アナログディレイライン23は、各経路にアナログディレイライン(図9のADL1、ADL2)が設けられる。プリドライバ回路51は、N個(図9の例では2個)のプリドライバ回路(図9のPDRV1、PDRV2)が設けられる。そして、高圧ドライバ回路52には、プローブ信号が伝達経路毎にM個(図9の例では8個)のドライバ回路(図9のDRV11〜DRV18、DRV21〜DRV28、以下場合に応じて単にDRVと称す)が設けられる。そして、高圧ドライバ回路52に含まれるドライバ回路DRVは、アクティブ範囲制御信号PD11〜PD18、PD21〜PD28に基づき個別に動作状態と非活性状態とが切り替えられる。
高圧ドライバ回路52では、例えば、M個の超音波素子のうち1番目と2番目の超音波素子を駆動する場合、ドライバ回路DRV11とドライバ回路DRV22が動作状態に制御され、他のドライバ回路は非活性状態に制御される。
続いて、図10に実施の形態2にかかるアナログ信号処理部の受信経路の詳細なブロック図を示す。図10に示すように、プリアンプ回路61は、M個(図10に示す例では8個)のプリアンプ回路PAMP1〜PAMP8を有する。またアナログディレイライン62あ、アナログディレイライン62に含まれるプリアンプ回路毎にアナログディレイラインADLとバッファ回路BUFの組を1組有し、8個のプリアンプ回路に対応してアナログディレイラインADLとバッファ回路BUFの組を8組有する。図10に示す例では、アナログディレイライン62は、アナログディレイラインADL1〜ADL8と、バッファ回路BUF1〜BUF2を有する。
そして、プリアンプ回路PAMP1〜PAMP8及びバッファ回路BUF1〜BUF8は、m本(図10に示す例では8本)アクティブ範囲制御信号を含むアクティブ範囲制御信号PDmに基づき個別に動作状態と非活性状態とが切り替えられる。
プリアンプ回路61及びアナログディレイライン62では、例えば、M個の超音波素子のうち1番目と2番目の超音波素子から計測結果信号を受信する場合、プリアンプ回路PAMP1、PAMP2及びバッファ回路BUF1、BUF2が動作状態に制御され、他のプリアンプ回路及びバッファ回路は非活性状態に制御される。そして、加算回路35は、動作状態となったN本の経路を介して受信される計測結果信号を加算して受信信号を生成する。
上記説明より、実施の形態2では、セレクタ24及びセレクタ33に代えてアクティブ範囲制御回路59aによりM本の経路からN本の有効な経路を形成する。ここで、実施の形態2にかかるアクティブ範囲制御回路59aは、論理回路で有り、セレクタ24及びセレクタ33よりも小さな回路規模を有する。そして、実施の形態2にかかるアナログ信号処理部13aは、セレクタに要する回路をより回路規模の回路となるアクティブ範囲制御回路59aにより信号選択動作を行う。これにより、実施の形態2にかかるアナログ信号処理部13aは、実施の形態1よりも回路規模を小さくすることができる。
実施の形態3
実施の形態3では、実施の形態2にかかるアナログ信号処理部13aの別の形態となるアナログ信号処理部13bについて説明する。なお、実施の形態3の説明において、実施の形態1、2で説明した構成要素と同じ構成要素については同じ符号を付して説明を省略する。
図11に実施の形態3にかかるアナログ信号処理部13bのブロック図を示す。図11に示すように、アナログ信号処理部13bは、アクティブ範囲切替回路としてアクティブ範囲制御回路59bを有する。アクティブ範囲制御回路59bは、M本のアクティブ範囲制御信号を含むアクティブ範囲制御信号PDを出力する。アクティブ範囲制御回路59bは、アクティブ範囲制御信号PDに基づき、M個の超音波素子のうち制御対象のN個の超音波素子以外の超音波素子に対応する回路を非活性状態に制御する。
また、アナログ信号処理部13bでは、プリドライバ回路51、高圧ドライバ回路52に代えて、プリドライバ回路71、高圧ドライバ回路72を有する。プリドライバ回路71は、プリドライバ回路51の回路数をN個からN×M個に増加させたものである。また、高圧ドライバ回路72は、高圧ドライバ回路52の回路数をN×M個からM個に減らしたものである。また、プリドライバ回路71及び高圧ドライバ回路72は、アクティブ範囲制御回路59bが出力するパワーダウン信号PDに基づき駆動対象の超音波素子に対応する回路以外の回路が非活性状態に制御される。
続いて、図12を参照して実施の形態3にかかるアナログ信号処理部13bについてより詳細に説明する。なお、図12に示す例は、Nを2、Mを8とする例である。図12は、実施の形態3にかかるアナログ信号処理部13bの送信経路の詳細なブロック図である。図11に示すように、実施の形態3にかかるアナログ信号処理部13bは、プリドライバ回路71が、プローブ信号の伝達経路毎にM個(図12の例では8個)のプリドライバ回路(図1のPDRV11〜PDRV18、PDRV21〜PDRV28、以下場合に応じて単にPDRVと称す)が設けられる。そして、プリドライバ回路71に含まれるプリドライバ回路PDRVは、アクティブ範囲制御信号PD11〜PD18、PD21〜PD28に基づき個別に動作状態と非活性状態とが切り替えられる。
また、高圧ドライバ回路72は、M個(図11の例では8個)のドライバ回路(図11のDRV1〜DRV8)が設けられる。ドライバ回路DRV1〜DRV8には、プローブ信号の各伝達経路に設けられるM個のプリドライバ回路のうち1つが接続される。
高圧ドライバ回路52では、例えば、M個の超音波素子のうち1番目と2番目の超音波素子を駆動する場合、ドライバ回路DRV11とドライバ回路DRV22が動作状態に制御され、他のドライバ回路は非活性状態に制御される。そして、ドライバ回路DRV1〜DRV8は、m本(図12に示す例では8本)アクティブ範囲制御信号を含むアクティブ範囲制御信号PDmに基づき個別に動作状態と非活性状態とが切り替えられる。
プリドライバ回路71及び高圧ドライバ回路72では、例えば、M個の超音波素子のうち1番目と2番目の超音波素子を駆動する場合、プリドライバ回路PDRV11、PDRV22及びドライバ回路DRV1、DRV2が動作状態に制御され、他のプリドライバ回路及びドライバ回路は非活性状態に制御される。
上記説明より、実施の形態3では、回路面積が大きな高耐圧素子で形成されるドライバ回路の数を実施の形態2よりも削減し、回路面積が小さな低耐圧素子で形成されるプリドライバ回路の数を増やした。そして、プリドライバ回路によりN本の遅延を有するプローブ信号を高圧ドライバ回路72に伝達して、M個から選択されたN個の超音波素子を駆動する。つまり、実施の形態3にかかるアナログ信号処理部13bは、実施の形態2にかかるアナログ信号処理部13aよりも回路面積を削減しながら、M個から選択されたN個の超音波素子を駆動することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
1 超音波検査装置
10 表示装置
11 デジタル信号処理部
12 アナログデジタル変換処理部
13 アナログ信号処理部
14 送受信素子群
15 被測定物
21 受信インタフェース回路
22 分岐回路
23、34、62 アナログディレイライン
24、33 セレクタ
25、51、71 プリドライバ回路
26、52、72 高圧ドライバ回路
31 高圧スイッチ回路
32、61 プリアンプ回路
35 加算回路
36 送信インタフェース回路
41、42 コンデンサ
59a、59b アクティブ範囲制御回路
BUF バッファ回路
ADL アナログディレイライン
PDRV プリドライバ回路
DRV ドライバ回路
PAMP プリアンプ

Claims (6)

  1. 1つの計測指示信号を分岐させて複数の分岐計測指示信号を生成する分岐回路と、
    複数の前記分岐計測指示信号に対してそれぞれ超音波ビームフォーミングの形状に応じた遅延時間を与えてN(Nは整数)本のプローブ信号を生成する送信側遅延回路と、
    前記プローブ信号を後段の回路に伝達するM(Mは整数)個のプリドライバ回路と、
    前記プリドライバ回路を介して伝達される前記プローブ信号に基づきN個の超音波素子を駆動するM個のドライバ回路と、
    N本の前記プローブ信号を伝達させるN個の前記プリドライバ回路及び前記ドライバ回路をM個の前記プリドライバ回路及び前記ドライバ回路の中から選択し、選択した範囲を測定範囲の走査タイミングに応じて切り替えるアクティブ範囲切替回路と、を有し、
    前記分岐回路、前記送信側遅延回路、前記アクティブ範囲切替回路及び前記プリドライバ回路は、接地配線と低電圧電源配線との間に構成される回路であって、低耐圧素子により回路が構成され、
    前記ドライバ回路は、前記接地配線と前記低電圧電源配線よりも高い電圧の高電圧電源が供給される高電圧電源配線との間に構成される回路であって、高耐圧素子により回路が構成される半導体装置。
  2. アクティブ範囲切替回路は、前記送信側遅延回路と前記プリドライバ回路の間に設けられ、前記N本のプローブ信号をM個から選択したN個の前記プリドライバ回路及び前記ドライバ回路のいずれに与えるかを切り替えるセレクタである請求項1に記載の半導体装置。
  3. アクティブ範囲切替回路は、M個の前記プリドライバ回路及び前記ドライバ回路から選択したN個の前記プリドライバ回路及び前記ドライバ回路以外の前記プリドライバ回路及び前記ドライバ回路を非活性化させ、非活性化させる前記プリドライバ回路及び前記ドライバ回路の範囲を切り替える請求項1に記載の半導体装置。
  4. 前記超音波素子を受信状態する受信期間にM個の前記超音波素子から選択したN個の前記超音波素子から出力される複数の計測結果信号を後段回路に伝達するM個の高圧スイッチ回路と、
    前記計測結果信号を増幅して後段回路に伝達するM個のプリアンプ回路と、
    M個の前記プリアンプ回路から選択したN個のプリアンプ回路が出力する計測結果信号を後段の回路に伝達する受信側セレクタと、
    前記受信側セレクタが出力するN個の前記計測結果信号に、前記送信側遅延回路で与えた遅延時間を相殺するような遅延時間を与える受信側遅延回路と、
    前記受信側遅延回路を介して入力されるN個の前記計測結果信号を加算して1つの受信信号を生成する加算器と、を有し、
    前記高圧スイッチ回路は、高耐圧素子で構成され、
    前記プリアンプ回路より後段の回路は、低耐圧素子により回路が構成される請求項1に記載の半導体装置。
  5. 前記プリドライバ回路は、低電圧電源配線の電圧と接地配線の接地電圧との電圧差と電流決定抵抗の抵抗値とに基づき決定される電流を生成する定電流源を有し、
    前記ドライバ回路は、高電圧電源配線と接地配線との間に形成され、前記定電流源が生成する定電流を折り返して出力するカレントミラー回路を有する請求項1に記載の半導体装置。
  6. 前記プリドライバ回路は、低電圧電源配線の電圧と接地配線の接地電圧との電圧差と電流決定抵抗の抵抗値とに基づき決定される電流を生成する定電流源と、
    前記定電流源が生成する定電流を折り返して生成する第1のスイッチ電流及び第2のスイッチ電流を、前記複数のプローブ信号に応じて出力するか否かを決定するカレントミラー回路と、を有し、
    前記ドライバ回路は、高電圧電源配線と接地配線との間に直列に接続されるPMOSトランジスタ及びNOMSトランジスタと、
    前記PMOSトランジスタのソースとゲートとの間に設けられ、前記第1のスイッチ電流が与えられる第1の抵抗と、
    前記NMOSトランジスタのソースとゲートとの間に設けられ、前記第2のスイッチ電流が与えられる第2の抵抗と、有する請求項1に記載の半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111631750A (zh) * 2020-05-27 2020-09-08 武汉中旗生物医疗电子有限公司 一种基于间隔相控阵阵元的超声扫描方法、装置及系统

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