JP2020039468A - X線診断装置及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】不要被曝を低減しつつ広範囲の画像を取得することである。【解決手段】実施形態に係るX線診断装置は、X線管と、X線検出器と、X線管移動機構と、X線管傾斜機構と、を備える。X線管は、X線を照射する。X線検出器は、X線管により照射されたX線を検出する。X線管移動機構は、被検体が載置された天板に対してX線管を相対的に平行移動させる。X線管傾斜機構は、X線管移動機構によってX線管が平行移動する範囲の前の範囲および後の範囲の少なくとも一方で当該X線管の斜入角度を変化させながら当該X線管を被検体に対して相対的に傾斜移動させる。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、X線診断装置及びプログラムに関する。
一般撮影装置で用いられる長尺トモシンセシス撮影では、X線管を平行に移動させながらX線照射をすることで、同じ部位でもX線入射方向の異なる複数の投影画像を取得して、3次元データを有する長尺のトモシンセシス画像を再構成する。これにより、被検体の関心領域における任意の高さ(深さ)の断層像を生成できる。
ところで、再構成されて得られるトモシンセシス画像の範囲は、実際にX線が被検体に照射された範囲よりも小さい。つまり、X線管の移動範囲の端部では、再構成に必要な数の投影画像が取得できないため、X線管の移動範囲の端部におけるX線照射は被検体にとって不要な被爆となる。
特開2009−82370号公報
本発明が解決しようとする課題は、不要被曝を低減しつつ広範囲の画像を取得することである。
実施形態に係るX線診断装置は、X線管と、X線検出器と、X線管移動機構と、X線管傾斜機構と、を備える。X線管は、X線を照射する。X線検出器は、X線管により照射されたX線を検出する。X線管移動機構は、被検体が載置された天板に対してX線管を相対的に平行移動させる。X線管傾斜機構は、X線管移動機構によってX線管が平行移動する範囲の前の範囲および後の範囲の少なくとも一方でX線検出器に対する当該X線管の斜入角度を変化させながら当該X線管を被検体に対して相対的に傾斜移動させる。
実施形態に係るX線診断装置の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るX線診断装置において長尺トモシンセシス撮影をする場合に、被検体に対するX線照射の状態を説明する説明図である。 実施形態に係る長尺トモシンセシス撮影の一例を示すフローチャートである。 X線管を被検体の体軸に沿って直線的に移動させて長尺トモシンセシス撮影をする場合に、被検体に対するX線照射の状態を説明する説明図である(比較例)。
以下、実施形態に係るX線診断装置について添付図面を参照して説明する。
図1に示すように、X線診断装置10は、撮像装置11と、コンソール装置12と、から構成される。操作者は、コンソール装置12を介して撮像装置11を操作する。ここでは、天板18の長手方向をz軸方向、z軸方向に直交する天板18の短手方向をx軸方向、z軸方向に直交し、天板18に対し垂直である軸方向をy軸方向とそれぞれ定義するものとする。
撮像装置11は、X線管13と、X線検出器14と、寝台装置15と、X線管移動機構16と、X線管傾斜機構17(17a,17b)と、を備える。
X線管13は、図示しない高電圧発生装置により印加される電圧によりX線を発生するX線源と、X線源によって発生されたX線の照射野を調整するためのX線可動絞りと、を備える。
X線管13は、X線管移動機構16により天板18の上方に支持されており、X線を天板18に載置される被検体に照射する。
X線検出器14は、寝台装置15の内部に搭載されて、X線管13に対向する位置に配置される。また、X線検出器14は、X線管13の位置に応じて天板18の長手方向(z軸方向)に移動可能に寝台装置15内に搭載されている。
X線検出器14は、例えばFPD(Flat Panel Detector:平面検出器)により構成される。X線検出器14は、X線管13により照射され、被検体を透過したX線を検出する。X線検出器14は、X線の検出信号をコンソール装置12に出力する。
寝台装置15は、天板18と、寝台本体19と、を有している。天板18は、寝台本体19に支持されており、被検体を載置する平面状の板である。寝台本体19は、天板18をその長手方向あるいは短手方向に移動可能に支持してもよい。また、寝台装置15は、天板18およびX線検出器14とともに寝台本体19を起倒させてもよい。寝台装置15は、天板18を天板18の長手方向や短手方向に沿って移動させるためおよび寝台本体19を起倒させるための駆動源としてのモータ、およびこのモータを制御するための電子部品などを有する。
X線管移動機構16は、被検体が載置された天板18に対してX線管13を相対的に平行移動させる。X線管移動機構16は、X線管13の斜入角度を一定に維持し、被検体との間隔を保ちながらX線管13を天板18に対して天板18の長手方向(z軸方向)に沿って相対的に平行移動させる。
以下の説明では、X線管移動機構16によるX線管13の移動の範囲を「X線管13の移動範囲」という。X線管13の移動範囲は、所定の直線移動方向に沿った範囲である。たとえば、X線管移動機構16は、被検体の体軸方向(z軸方向)に対してX線管13を平行移動させる。なお、X線管移動機構16は、被検体の横軸方向(x軸方向)に対してX線管13を平行移動させてもよい。なお、X線管移動機構16は、天板18をz軸方向に沿って移動させることによって、天板18に対するX線管13の位置をz軸方向に沿って相対的に平行移動させてもよい。また、X線管移動機構16は、X線管13の移動と天板18の移動とを組み合わせることによって天板18に対するX線管13の位置をz軸方向に沿って相対的に平行移動させてもよい。
X線管傾斜機構17(17a,17b)は、X線管移動機構16によるX線管13の移動範囲の外側で、X線検出器14に対するX線管13の斜入角度を変化させながら被検体が載置された天板18に対してX線管13を相対的に移動させる。X線管傾斜機構17は、被検体が載置された天板18に対してX線管13を相対的に傾斜させる。ここでは、2つのX線管傾斜機構17a,17bがX線管移動機構16の両端に連設されている。図1には、X線管傾斜機構17aおよび17bは、X線管移動機構16によりX線管13が機械的に平行移動可能な最大の範囲の前および後にそれぞれほぼ隣接して設けられる場合の例を示した。
より具体的には、X線管傾斜機構17aは、X線管移動機構16によるX線管13の移動範囲の一端よりも、当該移動範囲の直線移動方向(図1に示す例では紙面左右方向)において外側(図1に示す例では紙面左側)に位置する第1の外側範囲に設けられる。一方、X線管傾斜機構17bは、X線管移動機構16によるX線管13の移動範囲の他端よりも、当該移動範囲の直線移動方向において外側(図1に示す例では紙面右側)に位置する第2の外側範囲に設けられる。
X線管傾斜機構17a(17b)によるX線管13の移動軌跡は、たとえば、X線管13の移動範囲の一端(他端)よりもX線管13の移動範囲の直線移動方向の外側に延出しながら天板18に向かって屈曲する形状を有する(図1参照)。
なお、2つのX線管傾斜機構17a,17bは、X線管移動機構16によるX線管13の移動範囲の両端でX線管13を受け渡す構成とすればよく、X線管移動機構16の両端に連設させる構成としなくてもよい。また、2つのX線管傾斜機構17a,17bのいずれか一方は省略されてもよい。
また、X線管傾斜機構17は、天板18を寝台本体19とともに起倒させることによって、天板18に対してX線管13を相対的に傾斜させてもよい。また、X線管傾斜機構17は、X線管13の移動と寝台本体19の起倒とを組み合わせることによって天板18に対してX線管13を相対的に傾斜させてもよい。
さらに、撮像装置11は、X線管13を天板18に対して相対的に移動可能に支持する支持アームを備えてもよい。この場合、X線管移動機構16は、X線管13を天板18に対して相対的に平行移動可能に支持する機構を有し、X線管傾斜機構17は、当該平行移動の範囲の外側に延出しながら天板18に向かって屈曲する軌道で天板18に対して相対的に傾斜可能にX線管13を支持する機構を有する。
支持アームは、たとえば、一端が寝台本体19に設けられたレールに当該一端を中心に回転可能に支持され、他端にX線管13を支持する。以下の説明では、X線管13のX線照射軸の主軸は、支持アームのアーム主軸と平行に固定されるものとする。
まず、支持アームを用いる場合のX線管移動機構16の動作を説明する。天板18の長手方向(z軸方向)に対してレールを利用してX線管13を平行移動させる場合を例にすると、レールは、z軸方向に沿って寝台本体19に固設して敷設されるとよい。このレールは、支持アームの一端をz軸方向に移動自在に支持する。
この例において、通常状態では、支持アームはy軸方向(天板18に垂直な方向)に沿って直立しており、X線管13のX線照射軸もまたy軸に平行であるものとする。支持アームの他端に設けられたX線管13は、X線撮像制御機能211の制御のもと、支持アームが直立した状態で支持アームの一端がレールに沿ってz軸方向に移動することによって、天板18の長手方向(z軸方向)に対して平行移動することができる。このとき、X線検出器14は、X線撮像制御機能211の制御のもと、X線管13の位置に応じて移動される。なお、X線検出器14が長尺の検出器である場合は、X線検出器14を移動させなくてもよい。
次に、支持アームを用いる場合のX線管傾斜機構17の動作を説明する。この例では、支持アームの一端は、寝台本体19のレールに対し、当該一端を中心に回転可能に支持される。z軸方向に沿ったレールが寝台本体19に設けられる場合、支持アームの一端の回転軸はx軸方向に平行とされるとよい。この場合、支持アームの他端に設けられたX線管13は、支持アームの一端の回転に伴って当該一端を中心にyz面内を旋回する。このため、X線管13のX線照射軸は、この旋回に応じてyz面内でy軸に沿った方向に対して傾斜していく。したがって、支持アームの他端に設けられたX線管13は、X線撮像制御機能211の制御のもと、支持アームが直立した状態でX線管13が天板18に対して平行移動する移動範囲の外側で、X線検出器14に対するX線管13の斜入角度を変化させながら天板18に対して相対的にX線管13を旋回移動することができる。
撮像装置11が支持アームを備える場合、天板18を固定した状態で、支持アームが直立してレールに沿って平行移動する場合は、移動範囲(支持アームが直立した状態でX線管13が天板18に対して相対的に平行移動する移動範囲)は、支持アームが直立してレールに沿って移動する範囲に一致する。この場合、移動範囲、すなわち支持アームが直立してレールに沿って移動する範囲は、たとえば寝台本体19に設けられたレールの所定範囲に工場出荷時に固定されてもよいし、X線撮像制御機能211によって撮影ごとにレールの長さの範囲内で設定されてもよい。
なお、天板18が寝台本体19ごとz軸方向に移動可能な場合、あるいは天板18が寝台本体19に対してz軸方向に移動可能な場合は、支持アームは、その一端が寝台本体19の所定箇所に支持されるとともに当該一端を中心に回転自在とされてもよい。この場合、天板18の移動によって、相対的に被検体Pに対するX線管13の位置が平行移動させることができるとともに、天板18の移動が止まった位置で、すなわち移動範囲の端部で支持アームが一端を中心に回転することにより、当該一端を中心にX線管13を旋回移動させることができる。また、この場合、移動範囲の端部で寝台本体19を天板18およびX線検出器14とともに起倒させることによって、X線検出器14に対するX線管13の斜入角度を変化させながら天板18に対してX線管13を相対的に旋回移動させてもよいし、寝台本体19の起倒と支持アームの一端を中心とした回転を組み合わせることによってX線検出器14に対するX線管13の斜入角度を変化させながら天板18に対してX線管13を相対的に旋回移動させてもよい。
また、寝台本体19に設けられたレールに沿った支持アームの平行移動と、天板18の移動と、を組み合わせることで、移動範囲(支持アームが直立した状態でX線管13が天板18に対して相対的に平行移動する範囲)を設定してもよい。
もちろん、天板18が寝台本体19ごとz軸方向に移動可能な場合、あるいは天板18が寝台本体19に対してz軸方向に移動可能な場合は、撮像装置11がX線管移動機構16とX線管傾斜機構17a、17bとを有する場合の「移動範囲」も、同様に、X線管移動機構16によるX線管13の平行移動と天板18の移動とを組み合わせて設定してもよい。
コンソール装置12は、コンピュータをベースとして構成されており、ネットワークを介して外部装置と相互通信可能である。なお、コンソール装置12が単一のコンソールにて全ての機能を実行するものとして以下で説明するが、これらの機能は複数のコンソール装置12が実行してもよい。コンソール装置12は、インターフェース20、処理回路21、記憶回路22、画像生成回路23、ディスプレイ24を備える。
インターフェース20は、ユーザからの各種の入力操作を受け付け、受け付けた入力操作を電気信号に変換して処理回路21に出力する。例えば、インターフェース20は、被検体の長さ、X線照射のON/OFF、X線の線量等の設定など、長尺トモシンセシス撮影に係る設定を受け付ける。例えば、インターフェース20は、マウスやキーボード、トラックボール、スイッチ、ボタン、ジョイスティック等により実現される。
処理回路21は、共通信号伝送路としてのバスを介して、コンソール装置12を構成する各ハードウェア構成要素に相互接続される。処理回路21は、記憶回路22に記憶されたプログラムを読み出して実行することによりX線診断装置10の全体の動作を制御するプロセッサである。なお、処理回路21は、専用のハードウェアで構成してもよいし、内蔵のプロセッサによるソフトウェア処理で各種機能を実現するように構成してもよい。ここでは一例として、プロセッサによるソフトウェア処理によって処理回路21が各種機能を実現する場合について説明する。
処理回路21は、X線撮像制御機能211と、再構成機能212と、を備える。
X線撮像制御機能211は、インターフェース20で設定されたX線照射に係る撮像条件に応じてX線管13、X線検出器14、寝台装置15、X線管移動機構16、及びX線管傾斜機構17を制御する。
また、X線撮像制御機能211は、被検体の長さに基づいて、X線管傾斜機構17を制御する。また、X線撮像制御機能211は、被検体の長さに基づいて、X線管13がX線照射する位置を設定する。
具体的には、X線撮像制御機能211は、被検体の長さに基づいて、X線管移動機構16によりX線管13を移動させる直線移動範囲と、X線管傾斜機構17によりX線管13の斜入角度を変えながらX線管13を移動させる傾斜移動範囲とを求める。たとえば、X線撮像制御機能211は、長尺トモシンセシス画像の取得範囲がX線管移動機構16によるX線管13の移動範囲を越えるか否かを判定し、この判定の結果に応じてX線管傾斜機構17a、17bを用いるか否かを決定する。被検体の長さによっては、X線撮像制御機能211は、X線管傾斜機構17a、17bの少なくとも一方を用いなくてもよいと決定する。そして、X線撮像制御機能211は、求めた直線移動範囲及び傾斜移動範囲からなる撮影範囲に基づいてX線管移動機構16及びX線管傾斜機構17を制御して、トモシンセシス撮影を実行する。
また、天板18に載置された被検体の長さによっては、X線管傾斜機構17aおよび17bの少なくとも一方を用いずともトモシンセシス画像再構成に必要な数の投影データを収集可能な場合がある。この場合は、被検体の長さに応じてX線管傾斜機構17aおよび17bの少なくとも一方を用いなくてもよいし、より多くの投影データを収集すべくあえてX線管傾斜機構17aおよび17を用いてもよい。
また、撮像装置11がX線管移動機構16とX線管傾斜機構17a、17bとにかえて支持アームを備える場合は、移動範囲(支持アームが直立して天板18に対して相対的に平行移動することでX線管13が天板18に対して平行移動する範囲)は、X線撮像制御機能211によって撮影ごとにレールの長さの範囲内で設定されうる。
移動範囲が撮影ごとに設定される場合、X線撮像制御機能211は、たとえば被検体の長さに応じて、X線管13を天板18に対して平行移動させる移動範囲と、X線管13を旋回移動する範囲とを設定する。設定される移動範囲(X線管13を平行移動させる範囲)は、X線管13が平行移動可能な最大範囲内で柔軟に定められる。たとえば、支持アームを用いる場合は、X線撮像制御機能211は、被検体Pの長さが、寝台本体19に対してX線管13が平行移動可能な最大範囲を越えない場合であっても、X線管移動機構16とX線管傾斜機構17とを組み合わせて長尺トモシンセシス撮影を行ってもよい。
また、支持アームを備えるか備えないかによらず、X線管傾斜機構17を利用するか否かをユーザの選択により設定してもよい。この場合、ユーザは、たとえば被検体Pの長さがX線管移動機構16によるX線管13の最大移動範囲を越える場合にのみX線管移動機構16とX線管傾斜機構17とを組み合わせて撮影するか、被検体Pの長さがX線管移動機構16によるX線管13の最大移動範囲を越えない場合であってもX線管移動機構16とX線管傾斜機構17とを組み合わせて撮影するか、を設定することができる。
X線管13が平行移動可能な最大範囲は、たとえば寝台本体19に支持アームの一端を支持するレールが設けられる場合は当該レールの範囲内であり、たとえば寝台本体19に対して支持アームが平行移動しないように支持アームの一端が当該一端を中心に回転自在に寝台本体19の所定箇所に支持されて、寝台本体19に対する天板18の移動により被検体Pに対するX線管13の相対位置が平行移動する場合は、天板18の最大可動範囲である。
このとき、X線撮像制御機能211は、移動範囲の両端のいずれにも旋回移動する範囲を設定せず、X線管13の斜入角度を変化させながらの撮影を実行しなくてもよいし、移動範囲の両端の少なくとも一方で旋回移動する範囲を設定することで、移動範囲での撮影に加えてX線管13の斜入角度を変化させながらの撮影を実行してもよい。
X線撮像制御機能211は、図2に示すように、X線管13の直線移動範囲及び傾斜移動範囲における複数の位置でX線管13にX線を照射させて、複数の位置からそれぞれ照射されたX線をX線検出器14に検出させる。
再構成機能212は、X線検出器14により検出されたX線に基づく投影画像から長尺トモシンセシス画像を生成する。
記憶回路22は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等の、プロセッサにより読み取り可能な記録媒体を含んだ構成を有する。記憶回路22には、例えばトモシンセシス撮影における投影データや長尺トモシンセシス画像などが記憶される。なお、記憶回路22の記録媒体内のプログラムおよびデータの一部または全部は、ネットワークを介した通信によりダウンロードされてもよいし、光ディスクなどの可搬型記憶媒体を介して記憶回路22に与えられてもよい。
画像生成回路23は、X線検出器14から出力された検出信号に基づいてX線透視画像やX線撮影画像の投影画像を生成する。再構成機能212は、生成された複数の投影画像に基づいて長尺トモシンセシス画像を生成する。
ディスプレイ24は、各種の情報を表示する。例えば、ディスプレイ24は、画像生成回路23で生成された撮像画像などを表示する。ディスプレイ24は、ユーザからの各種操作を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等を出力する。例えば、ディスプレイ24は、液晶ディスプレイやCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、OLED(Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ等である。
X線検出器14は、X線撮像制御機能211の制御のもと、X線管13の位置に応じて移動される。なお、X線検出器14が、長尺の検出器である場合は移動させなくてもよい。さらに、被検体に対するX線管13の移動は相対的なものを含んでもよい、すなわちX線管13とX線検出器14の位置を決めて、天板18を移動させることで長尺トモシンセシス撮影を行ってもよい。
ここで、図4に示す比較例を用いて、X線管13を被検体の体軸方向に沿って直接的に移動させながらX線を照射してトモシンセシス撮影を行う場合について説明する。
この比較例では、X線管13を被検体の体軸方向(z軸方向)に沿って移動させながらX線を照射して、X線検出器14をX線管13の動きに応じて移動させてX線を検出している。この場合、撮影の始点及び終点付近、すなわち被検体Pの両端部で複数の角度からX線を照射することができず、同じ部位について複数の投影画像が取得できないため、再構成できる長尺トモシンセシス画像は被検体Pの中心部に限定されることになる。
一方、図2に示したように、実施形態に係るX線診断装置10は、撮影の始点付近でX線管傾斜機構17aによりX線管13をX線検出器14の検出面に対して所定の角度に傾斜させてX線を照射する。X線管13の斜入角度が0度(X線管13の照射面とX線検出器14の検出面とが平行)になるまで、斜入角度を変化させながらX線を照射して、被検体Pの左端部位に複数の位置からX線を照射する。例えば、斜入角度が20度となる位置にX線管13を配置して、0度方向へ5度刻みでX線管13の配置を変えてX線照射を行い、それぞれの斜入角度におけるX線をX線検出器14で検出する。
そして、X線管13の斜入角度が0度の位置、すなわちX線管移動機構16の始端から、X線管13は、X線管移動機構16によって駆動されて、移動範囲の終端まで直線的に移動する。また、X線管13は、移動しながら、またはX線照射ごとに停止しながら、複数の位置でX線照射を行い、それぞれの位置におけるX線がX線検出器14で検出される。
X線管移動機構16の終端まで到達した後、X線管傾斜機構17bによりX線管13をX線検出器14の検出面に対して傾斜させてX線を照射する。X線管13の斜入角度が所定の角度になるまで、斜入角度を変化させながらX線を照射して、被検体Pの右端部位に複数の照射角度からX線を照射する。例えば、X線管移動機構16の終端に到達した後に、照射角度が20度になるまで5度刻みでX線照射を行い、それぞれの照射角度におけるX線をX線検出器14で検出する。
このように、被検体Pの両端部においても複数の位置からX線を照射されるため、被検体Pの両端部付近まで投影画像を充分に取得でき、トモシンセシス画像を広範囲に再構成できる。そして、撮影始点及び終点付近においても長尺トモシンセシス画像を再構成できるため、不要な被爆を低減できる。
図3は、実施形態に係るX線診断装置10における長尺トモシンセシス撮影の撮影フローを示すフローチャートである。
X線撮像制御機能211は、X線管傾斜機構17aにおける撮影の開始位置にX線管13を設定してX線照射を開始する(S10)。X線撮像制御機能211は、X線検出器14の検出面に対するX線管13の照射角度を変化させながらX線照射を行い、X線検出器14はX線を検出する(S11)。
X線管13の照射角度が0度の位置に到達した後、X線撮像制御機能211は、X線管移動機構16を介してX線管13を直線的に移動させてX線照射を行う(S12)。X線検出器14は、X線管13に応じて移動する。
そして、X線管13がX線管移動機構16に終端に到達した後、X線撮像制御機能211は、X線管傾斜機構17bを介してX線管13を傾斜させてX線照射を行い、X線検出器14はX線を検出する(S13)。X線撮像制御機能211は、X線管13がX線の照射角度が所定の角度に到達した後、X線照射を終了する(S14)。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、不要被曝を低減しつつ広範囲のトモシンセシス画像を取得することができる。
なお、実施形態における処理回路のX線撮像制御機能は、それぞれ特許請求の範囲における制御手段の一例である。
また、上記実施形態において、「プロセッサ」という文言は、たとえば、専用または汎用のCPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、または、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(たとえば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、およびFPGA)等の回路を意味するものとする。プロセッサは、記憶媒体に保存されたプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現する。
また、上記実施形態では処理回路の単一のプロセッサが各機能を実現する場合の例について示したが、複数の独立したプロセッサを組み合わせて処理回路を構成し、各プロセッサが各機能を実現してもよい。また、プロセッサが複数設けられる場合、プログラムを記憶する記憶媒体は、プロセッサごとに個別に設けられてもよいし、1つの記憶媒体が全てのプロセッサの機能に対応するプログラムを一括して記憶してもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
10 X線診断装置
11 撮像装置
12 コンソール装置
13 X線管
14 X線検出器
16 X線管移動機構
17(17a,17b) X線管傾斜機構
21 処理回路
211 X線撮像制御機能
212 再構成機能

Claims (8)

  1. X線を照射するX線管と、
    前記X線管により照射されたX線を検出するX線検出器と、
    天板に載置された被検体に対して前記X線管を相対的に平行移動させるX線管移動機構と、
    前記X線管が前記被検体に対して相対的に平行移動する範囲の前の範囲および後の範囲の少なくとも一方で、前記X線検出器に対する前記X線管の斜入角度を変化させながら前記X線管を前記被検体に対して相対的に傾斜移動させるX線管傾斜機構と、を備える、
    X線診断装置。
  2. 前記X線管移動機構によって前記X線管が平行移動する範囲は、
    前記X線管移動機構が前記X線管を、前記被検体が載置された天板に対して機械的に平行移動可能な最大の範囲であり、
    前記X線管傾斜機構は、
    前記X線管を機械的に平行移動可能な前記最大の範囲の前の範囲および後の範囲の少なくとも一方で、前記X線検出器に対する前記X線管の斜入角度を変化させながら当該X線管を移動させる、
    請求項1記載のX線診断装置。
  3. 前記X線管移動機構と前記X線管傾斜機構とを制御する制御手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記被検体の長さに基づいて、前記X線管傾斜機構を制御する、
    請求項1または2に記載のX線診断装置。
  4. 前記制御手段は、前記X線管移動機構によって前記X線管が移動する範囲と前記X線管傾斜機構によって前記X線管が移動する範囲とにおける複数の位置で前記X線管にX線を照射させる、
    請求項3記載のX線診断装置。
  5. 前記X線検出器により検出された前記X線に基づく画像から長尺のトモシンセシス画像を生成する再構成手段をさらに備える、
    請求項4記載のX線診断装置。
  6. 前記X線管移動機構は、前記被検体の体軸方向に対して前記X線管を平行移動させる、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  7. 前記X線管移動機構は、前記被検体の横軸方向に対して前記X線管を平行移動させる、
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載のX線診断装置。
  8. コンピュータに、
    被検体が載置された天板に対してX線管を相対的に平行移動させるX線管移動機構を制御する機能、および
    前記X線管移動機構によって前記X線管が被検体に対して相対的に平行移動する範囲の前の範囲および後の範囲の少なくとも一方で、前記X線管により照射されたX線を検出するX線検出器に対する当該X線管の斜入角度を変化させながら当該X線管を前記被検体に対して相対的に傾斜移動させるX線管傾斜機構を制御する機能、
    を実現させるためのプログラム。
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