JP2020039375A - 容器詰トマト含有飲料の製造方法 - Google Patents

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【課題】トマト原材料が高pH化して、ホットパックの条件が満たされないこと。【解決手段】本発明に係る容器詰トマト含有飲料の製造方法を構成するのは、pH低減、及びホットパックである。pH低減時に、トマト汁に供給されるのは、水素イオンである。他方、トマト汁から除去されるのは、少なくとも、カリウムイオンである。pH低減されたトマト汁のpHは、4.50未満である。pH低減されたトマト汁又はこれを含んだ混合汁は、ホットパックされる。ホットパックされるトマト汁又は混合汁のpHは、4.50未満である。【選択図】図1

Description

本発明が関係するのは、容器詰トマト含有飲料の製造方法であり、より詳しくは、容器
詰トマトジュースの製造方法である。
近年、健康維持の観点から高まっているのは、トマトジュースへの需要である。トマト
ジュースを定義するのは、非特許文献1である。トマトジュースとは、トマトの搾汁、濃
縮トマトを希釈して搾汁の状態に戻したもの、及びこれらに食塩を加えたものをいう。ト
マトの搾汁とは、トマトを破砕して搾汁し、又は裏ごしし、皮、種子等を除去したものを
いう。濃縮トマトとは、トマトを破砕して搾汁し、又は裏ごしし、皮、種子等を除去した
後濃縮したもの(粉末状及び固形状のものを除く。)で無塩可溶性固形分が8%以上のも
のをいう。トマトジュースに使用できる原材料は、トマト、濃縮トマト(以下、これらを
「トマト原材料」という。)及び食塩のみである。
トマトジュースの従来の製造方法を開示するのは、非特許文献2である。当該製法を構
成するのは、複数の工程であるが、主な工程は、調合、殺菌及び充填である(以上、非特
許文献2)。具体的には、トマト原材料は、調合されて、調合液となる。この調合液は、
殺菌されて、そのまま充填される(所謂「ホットパック」)。微生物制御の観点からホッ
トパックの条件は、調合液のpHが低いことであり、好ましくは、pH4.50未満であ
る。
トマト加工品の日本農林規格 第2条及び第3条(農林水産省) 最新果汁・果実飲料事典 第232頁(社団法人日本果汁協会監修、株式会社朝倉書店発行)
本発明が解決しようとする課題は、トマト原材料の高pH化である。当業者の一般的な
認識によれば、トマト原材料のpHは、4.2程度である。ところが、本願発明者らが認
識したところによれば、トマト原料のpHは、年々上昇しており、その傾向は、トマトの
産地を問わない。トマト原材料が高pH化(例えば、pH4.50以上)すると、ホット
パックの条件が満たされない。つまり、今後予想されるのは、ホットパックに不適なトマ
ト原材料が増加することである。
当該課題を解決するための手段は、トマト原材料の低pH化である。当該低pH化にあ
たり、本願発明者らが着目したのは、トマト原材料に含有される金属イオンの多さである
。当該金属イオンを例示すると、カリウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオン
である。これらの中でも含有量が最も多いのは、カリウムイオンである。そこで、本願発
明者らが鋭意検討して見出したのは、当該金属イオン及び水素イオンの交換である。
そのような原理の下、本発明に係る容器詰トマト含有飲料の製造方法を構成するのは、
pH低減、及びホットパックである。容器詰トマト含有飲料とは、トマト含有飲料であっ
て、容器詰されたものをいう。トマト含有飲料とは、飲料であって、その原材料の一部又
は全部がトマト汁であるものをいう。トマト汁とは、トマトの搾汁、濃縮トマトの還元汁
、及びこれらに類するトマト加工品をいう。
pH低減とは、汁のpHを低下及び/又は減少させることである。トマト汁のpHは、
低減される。pH低減時に、トマト汁に供給されるのは、水素イオンである。他方、トマ
ト汁から除去されるのは、少なくとも、カリウムイオンである。pH低減されたトマト汁
のpHは、4.50未満であり、好ましくは、4.40未満であり、より好ましくは、4
.30未満である。
ホットパックとは、加熱殺菌された汁をそのまま充填(密封)することをいう。ホット
パックの利点は、汁の風味の維持である。pH低減されたトマト汁又はこれを含んだ混合
汁は、ホットパックされる。ホットパックされるトマト汁又は混合汁のpHは、4.50
未満であり、好ましくは、4.40未満であり、より好ましくは、4.30未満である。
本発明に係る容器詰トマト含有飲料の製造方法が可能にするのは、使用されるトマト原
材料の選択肢を増やすことである。
本実施の形態に係る容器詰トマト含有飲料の製造工程図 容器詰トマト含有飲料の従来の製造工程図 本実施の形態に係るpH低減工程図 本実施の形態に係るpH低減工程図
<本実施の形態に係る容器詰トマト含有飲料の製造方法の概要>
図1が示すのは、本実施の形態に係る容器詰トマト含有飲料の製造工程である。本実施
の形態に係る容器詰トマト含有飲料の製造方法(以下、「本製法」という。)を構成する
のは、pH低減、調合、殺菌、及び充填である。充填に含まれるのは、密封である。殺菌
及び充填は、総称して「ホットパック」という。他方、図2が示すのは、容器詰トマト含
有飲料の従来の製造工程である。当該従来製法を構成するのは、調合、殺菌、及び充填で
ある。つまり、従来製法に対する本製法の特徴は、pH低減であり、それが実行されるの
は、ホットパックの前である。これらの用語の説明のために本願明細書が取り込むのは、
最新果汁・果実飲料事典 第232頁(社団法人日本果汁協会監修、株式会社朝倉書店発
行)の内容である。
<本製法の原理>
本製法を支持する原理は、金属イオン及び水素イオンの交換である。当該金属イオンを
例示すると、カリウムイオン、ナトリウムイオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオ
ンである。ここで、表1が示すのは、各品目における金属イオンの含有量である(出典:
食品成分表2012(女子栄養大学出版部))。列挙された品目は、何れも、酸性食品で
あり、より具体的には、トマト食品及び柑橘食品である。トマト食品に対応するのは、ト
マト果実、トマトジュース(無塩)及びトマトペースト(無塩)である。柑橘食品に対応
するのは、バレンシアオレンジ濃縮還元ジュース、グレープフルーツ濃縮還元ジュース、
及びレモン果汁である。トマト食品及び柑橘食品を比較すると、カリウムイオンが相対的
に多く含まれているのは、トマト食品である。トマト食品において、金属イオンの中で含
有量が最も多いのは、カリウムイオンである。以上の事実から本願発明者らが着目したの
は、トマト由来の金属イオンの多さであり、より具体的には、カリウムイオンの多さであ
る。つまり、トマト由来のカリウムイオンが除去されて、水素イオンが供給されることで
、トマトの搾汁、濃縮トマトの還元汁及びこれらに類するトマト加工品のpHを下げる。
Figure 2020039375
<容器詰トマト含有飲料>
容器詰トマト含有飲料とは、トマト含有飲料であって、容器詰めされたものをいう。ト
マト含有飲料とは、飲料であって、その原材料の一部又は全部がトマト汁であるものをい
う。トマト汁とは、トマトの搾汁、濃縮トマトの還元汁、及びこれらに類するトマト加工
品をいい、固形分を含有するか否かは不問である。トマト含有飲料を例示すると、トマト
ジュース、トマトミックスジュースや濃縮トマト飲料等であり、より好ましくは、トマト
ジュース及び濃縮トマト飲料である。トマトジュース及び濃縮トマト飲料は、何れも、飲
料であって、その原料が実質的にトマトのみである。これらの用語の説明のために本願明
細書が取り込むのは、トマト加工品の日本農林規格(農林水産省)の内容である。
<容器詰トマト含有飲料の機能>
一般的には、容器詰トマト含有飲料の一つの機能は、高血圧予防である。この機能に寄
与する成分の一つは、カリウムイオンである。この観点から当業者がこれまで採り難かっ
たのは、カリウムイオン含有量を減らすことである。これに対して、本願発明者らが敢え
て採用するのは、カリウムイオン含有量を減らすことである。なぜなら、前述のとおり、
トマト汁の高pH化が新たに認識されたからである。もっとも、視点を変えると、カリウ
ムイオン含有量が少ないことは、利点でもある。腎臓病患者が忌避するものの一つは、カ
リウム含有食品である。とすれば、カリウムイオン含有量の低減が提供できるのは、腎臓
病患者向けの低カリウム容器詰トマト含有飲料である。
<pH低減>
pH低減とは、トマト汁のpHを低下及び/又は減少させることである。pH低減時に
、トマト汁に供給されるのは、水素イオンである。他方、トマト汁から除去されるのは、
少なくとも、カリウムイオンである。pH低減されたトマト汁のpHは、4.50未満で
あり、好ましくは、4.40未満であり、より好ましくは、4.30未満であり、更によ
り好ましくは、4.26未満である。言い換えると、これらの境界値に等しく又はそれを
超えるのは、トマト汁のpHの初期値(pH低減前の値)である。将来想定される具体的
な初期値は、4.50以上である。当該境界値の臨界的意義は、ホットパックされる飲料
における変敗防止である。pHが4.50未満(好ましくは、4.30程度)であれば、
変敗原因菌が生存し難いからである。pH低減の方法は、後述する。
<ホットパック>
ホットパックとは、加熱殺菌されたトマト汁をそのまま充填及び密封することをいう。
ホットパックの利点は、汁の風味の維持である。pH低減されたトマト汁又はこれを含ん
だ混合汁は、ホットパックされる。これらの汁を加熱殺菌する時間は、短く、具体的には
、40秒乃至60秒であり、好ましくは、50秒程度である。これらの汁を加熱殺菌する
温度は、高く、具体的には、100度以上であり、好ましくは、120度程度である。加
熱殺菌されたトマト汁又は混合汁を充填する温度は、90度以上である。これらの汁が充
填される容器は、不問であるが、例示すると、紙容器、PET容器、缶容器である。
<pH低減方法>
pH低減方法は、金属イオン及び水素イオンを交換することであれば足りる。当該イオ
ン交換において、好ましくは、トマト汁から隔てられているのは、水素イオンの供給元で
あり、そのための手段は、板状又は袋状の部材である。そのような隔たりを設けることで
、当該供給元の管理が容易になる。当該イオン交換を具現化する手段は、陽イオン交換体
であり、好ましくは、陽イオン交換樹脂である。陽イオン交換樹脂を例示すると、三菱化
成社製のポーラス型強酸性陽イオン交換樹脂(PK−216)である。つまり、陽イオン
交換体に接触するのは、トマト汁であり、それによって、金属イオン及び水素イオンが交
換される。
<pH低減の具体例1>
図3が示すのは、pH低減の具体例である。当該pH低減を構成するのは、分流及び陽
イオン交換である。トマト汁は、分流され、その一部は、そのまま調合される。残部は、
陽イオン交換されて、低pHトマト汁となる。トマト汁及び低pHトマト汁は、互いに、
調合されて、混合汁となる。混合汁のpHは、当初のトマト汁のそれよりも低い。混合汁
のpHは、4.50未満であり、好ましくは、4.40未満であり、より好ましくは、4
.30未満であり、更により好ましくは、4.26未満である。当該具体例の利点は、p
H調整の容易さである。すなわち、低pHトマト汁及びトマト汁の調合比を調整すること
で、所望のpH値が得られる。その際、低pHトマト汁のpHの設定値は、所望のpH値
よりも更に低い(例えば、3.0未満)。
<pH低減の具体例2>
図4が示すのは、pH低減の具体例である。当該pH低減を構成するのは、分流、パル
プ除去及び陽イオン交換である。トマト汁は、分流され、その一部は、そのまま調合され
る。残部をパルプ除去して得られるのは、パルプ及び漿液である。パルプは、そのまま調
合される。漿液は、陽イオン交換されて、低pH漿液となる。トマト汁、パルプ及び低p
H漿液は、互いに、調合されて、混合汁となる。混合汁のpHは、当初のトマト汁のそれ
よりも低い。混合汁のpHは、4.50未満であり、好ましくは、4.40未満であり、
より好ましくは、4.30未満であり、更により好ましくは、4.26未満である。当該
具体例の一つの利点は、陽イオン交換の容易さである。他の利点は、陽イオン交換体の回
収し易さである。以上において、パルプ除去の方法は、公知の方法で足りるが、例示する
と、遠心分離法である。
<実施例>
本実施例が採用したのは、本製法であって、そのpH低減方法が具体例2であることで
ある。本実施例において、トマト汁(A)を具現化したのは、トマトペーストの還元汁で
ある。他方、トマト汁(A)をパルプ除去して得たのは、漿液及びパルプである。この漿
液を陽イオン交換して得たのは、低pH漿液(B)である。トマト汁(A)、低pH漿液
(B)及びパルプを調合して得たのは、後述の各試料である。
表2が示すのは、トマト汁(A)及び低pH漿液(B)の物性値である。トマト汁(A
)について、そのpHの初期値は、4.27であった。また、カリウムイオンの含有量は
、216mg/100gであった。さらに、ナトリウムイオンの含有量は、4.9mg/
100gであった。他方、低pH漿液(B)について、そのpHは、2.23であった。
また、カリウムイオンの含有量は、38mg/100gであった。さらに、ナトリウムイ
オンの含有量は、3.1mg/100gであった。金属イオンにおいて、変化率が最大だ
ったのは、カリウムイオンである。他方、変化率が最小だったのは、ナトリウムイオンで
ある。
Figure 2020039375
以上において、各物性値の測定方法及びその条件は、次のとおりである。
<糖度>本測定で採用した糖度の測定器は、屈折計(NAR−3T ATAGO社製)で
ある。測定時の品温は、20℃であった。
<pH>測定で採用したpHの測定器は、pH計(pH METER F−52 HOR
IBA社製)である。測定時の品温は、20℃であった。
<酸分>本測定で採用した酸分の算出方法は、0.1N水酸化ナトリウム標準液を用いた
滴定法であり、滴定値よりクエン酸当量に換算して算出した。
<有機酸組成>本測定で採用した有機酸(クエン酸,リンゴ酸)の測定方法は、液体クロ
マトグラフ(L−7000シリーズ HITACHI社製)を用いたHPLC法である。
HPLCの測定条件は、以下の通りである。なお、分析試料には、サンプルを超純水で希
釈・懸濁し、フィルター濾過したものを用いた。
カラム :GL−C610H−S 7.8mmI.D.×300mm(GL Sc
ience社製)
移動相 :3mM 過塩素酸
反応液 :0.1mM BTB、15mM Na2HPO4、2mM NaOH
液量 :移動相(0.5ml/min)、反応液(0.5ml/min)
測定波長 :440nm
カラム温度:50℃
試料注入量:10〜30μl
検出器 :UV−VIS Detector L−7420(HITACHI社製
<金属イオンの測定方法>
本測定で採用した金属イオンの測定方法は、Agilent 7500cx(Agil
ent社製)を用いた誘導結合プラズマ質量分析法(ICP−MS法)である。ICP−
MS法の測定条件は、以下の通りである。分析試料には、サンプルをマイクロウェーブ湿
式分解装置(MLS−1200MEGA マイルストーンゼネラル社製)で分解したもの
を用いた。
RFパワー;1500W
キャリアガス流量;0.9L/min
メイクアップガス流量;0.17L/min
測定法:内部標準法
表3が示すのは、各試料におけるトマト汁(A)及び低pH漿液(B)の調合比、並び
に物性値である。各試料のうち比較例が示すのは、従来のトマトジュースである。比較例
において、そのpHは、4.27であった。また、カリウムイオンの含有量は、216m
g/100gであった。さらに、ナトリウムイオンの含有量に対するカリウムイオンの含
有量の比(K+/Na+)は、44.1であった。ここで、ナトリウムイオンの含有量を
分母にしたのは、前述のとおり、その変化率が最小であり、比較の基準に適っているから
である。
他方、発明品1乃至5が示すのは、本製法で製造されたトマトジュースである。本発明
品1乃至5において、そのpHは、3.86乃至4.26であった。また、カリウムイオ
ンの含有量は、180mg乃至215mg/100gであった。さらに、ナトリウムイオ
ンの含有量に対するカリウムイオンの含有量の比(K+/Na+)は、39.7乃至44
.0であった。
Figure 2020039375
<本発明に係る容器詰トマト含有飲料の仕様>
実施例から導かれる容器詰トマト含有飲料の仕様は、以下に述べるpH域であり、かつ
、ナトリウムイオンの含有量に対するカリウムイオンの含有量の比(K+/Na+)の範
囲であることである。pH域は、4.50未満であり、好ましくは、4.40未満であり
、より好ましくは、4.30未満であり、更により好ましくは、4.26未満である。ま
た、ナトリウムイオンの含有量に対するカリウムイオンの含有量の比(K+/Na+)は
、44.1未満であり、より好ましくは、44.0未満である。ナトリウムイオンの含有
量に対するカリウムイオンの含有量の比(K+/Na+)においては、カリウムイオンの
含有量は、216mg/100g未満であり、より好ましくは、215mg/100g未
満である。このように、カリウムイオンの含有量が減少することで、腎臓病患者も手に取
りやすくなる。
本発明が有用な分野は、容器詰トマト含有飲料及び腎臓病患者向けトマト加工商品であ
る。

Claims (9)

  1. 低pHトマト汁の製造方法であって、それを構成するのは、少なくとも、次の工程である:
    pH低減:pH低減されるのは、トマト汁である。
  2. 請求項1の製造方法であって、
    当該トマト汁をpH低減する方法は、陽イオン交換である。
  3. 請求項1又は2の製造方法であって、
    当該トマト汁に供給されるのは、水素イオンであり、かつ、
    当該トマト汁から除去されるのは、少なくとも、カリウムイオンである。
  4. 請求項3の製造方法であって、
    当該トマト汁から除去されるのは、更に、ナトリウムイオンである。
  5. 請求項1乃至4の何れかの製造方法であって、それを構成するのは、更に、次の工程である:
    パルプ除去:パルプ除去されるのは、当該トマト汁であり、それによって得られるのは、トマト漿液であり、かつ、
    当該トマト漿液は、pH低減される。
  6. 請求項1乃至5の何れかの製造方法であって、それを構成するのは、更に、次の工程である:
    分流:分流されるのは、当該トマト汁であり、それによって得られるのは、第1トマト汁及び第2トマト汁であり、かつ、
    当該第1トマト汁は、pH低減され、かつ、
    当該第2トマト汁は、pH低減されない。
  7. 低pHトマト汁であって、
    そのpHは、3.0未満である。
  8. 請求項7の低pHトマト汁であって、
    その性状は、漿液である。
  9. 請求項7又は8の低pHトマト汁であって、
    その用途は、トマト含有飲料の原料である。
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