JP2020038099A - 小型電磁流量計 - Google Patents

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仁 岡▲崎▼
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【課題】小型電磁流量計において、高温環境下での使用を可能とすると共に狭隘なスペースへの配置を可能とする。【解決手段】ナトリウム(導電性流体)が流れる流路(配管)38の軸方向Oに直交する第1径方向D1の磁界を発生させるための励磁コイル41と、励磁コイル41に励磁電流が印加されることにより生じる磁束を導いて磁界を形成するヨーク42と、磁界とナトリウムの流量に比例した起電力を検出する検出電極43とを備え、励磁コイル41は、流路38の軸方向Oに平行な方向の巻線軸O1,O2を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、配管内を流れる導電性流体の流量を計測する小型電磁流量計に関するものである。
電磁式流量計は、電磁誘導を利用して導電性流体の流量を計測するものであり、磁界を発生させる励磁機構と、起電力を捉える電極とから構成される。即ち、電磁式流量計は、導電性流体が流れる配管の径方向の外側に一対の永久磁石などの励磁機構が対向して配置されると共に、一対の励磁機構の対面方向に対して垂直方向で配管の径方向の外側に一対の電極が配設される。そのため、励磁機構により配管の中に磁界が形成され、この磁界を横切るように導電性流体が流れると起電力が発生し、電極によりこの起電力を計測することで導電性流体の流量を計測することができる。
従来の電磁式流量計は、励磁機構として永久磁石を用いるもの以外には、ヨークの一部または全部に電磁コイルを巻き付けて励磁したり、ヨークを用いずに電磁コイルだけで励磁したりするものがある。従来の電磁式流量計としては、例えば、下記特許文献に記載されたものがある。
特許第3405617号公報 特許第3188462号公報
従来の電磁式流量計として、励磁機構に永久磁石を用いるものは、出力信号を取り出す電極と同一配管断面上に磁路を形成するため、配管の外周側に径方向に沿って設ける永久磁石の配置スペースが大きくなる。すると、永久磁石がその周辺に配置される機器などと干渉するおそれがあり、永久磁石の配置スペースの確保が困難となる。また、永久磁石は、高温雰囲気での経年変化により減磁して安定した出力を得ることができない。永久磁石の減磁を軽減するためには、磁路のパーミアンスを高くし、予めエージングしておくなどの方法があるが、事前の十分なエージング処理に手間がかかるだけでなく、永久磁石の大型化を招いてしまう。
また、従来の電磁式流量計として、励磁機構にヨークと電磁コイルを用いるものは、コイルの巻数と励磁電流の積を大きくすることにより計測に必要な磁束密度が得られる。しかし、コイルの巻数の増加は、コイルを大きくすることとなり、励磁機構の大型化を招いて配置スペースの確保が困難となる。更に、ヨークの限られた部分に集中して電磁コイルを巻かざる得ないことおよび励磁電流の増加から、電磁コイルの発熱によりヨーク温度が上昇し、高温環境下では、磁性体のキュリー点近くまで温度上昇することになる。すると、ヨークは磁気飽和し易くなり、電磁流量計として必要な磁束密度を得られなくなる。
また、従来の電磁式流量計として、励磁機構にヨークを用いずに電磁コイルだけを用いるものは、小口径配管で十分な起電力を得るために、電磁コイルの巻線の増加と大きな励磁電流が必要となり、励磁機構の大型化を招いて配置スペースの確保が困難となる。このように上述した各励磁機構は、比較的環境温度や配置スペースの制限が厳しくない場合に採用される構成である。しかし、高温環境下や配置スペースの制限が厳しい場所での適用には不向きであり、高温環境下や配置スペースの制限が厳しい場所で使用することができる電磁式流量計が望まれている。
本発明は上述した課題を解決するものであり、高温環境下での使用を可能とすると共に狭隘なスペースへの配置を可能とする小型電磁流量計を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための本発明の小型電磁流量計は、導電性流体が流れる配管の軸方向に直交する方向の磁界を発生させるための励磁コイルと、前記励磁コイルに励磁電流が印加されることにより生じる磁束を導いて前記磁界を形成するヨークと、前記磁界と前記導電性流体の流量に比例した起電力を検出する検出電極と、を備え、前記励磁コイルは、前記配管の軸方向に平行な方向の巻線軸を有する、ことを特徴とするものである。
従って、励磁コイルに励磁電流が印加されると、導電性流体が流れる配管の軸方向に直交する方向の磁界が発生する磁気回路をヨークが形成し、検出電極は、磁界に基づいて導電性流体の流量に比例した起電力を検出する。励磁コイルは、配管の軸方向に平行な方向の巻線軸を有することから、励磁コイルを配管の径方向ではなく、配管の軸方向に積層して巻き付けることで巻き数を増加させることとなる。そのため、励磁コイルを配管の径方向に局所的に巻き数を増加させる必要がなく、放熱しやすい形状となるため、励磁コイルの温度上昇を抑制することができると共に、配管の径方向への大型化を抑制し、配管の径方向の外側における配置スペースを小さくすることができる。その結果、高温環境下での使用を可能とすることができると共に、狭隘なスペースへの配置を可能とすることができる。
本発明の小型電磁流量計では、前記ヨークは、前記配管の径方向の両側に前記配管の軸方向に平行な少なくとも一対の第1ヨークを有し、前記励磁コイルは、前記一対の第1ヨークの少なくともいずれかに巻き付けて支持されることを特徴としている。
従って、配管の軸方向に平行な少なくとも一対の第1ヨークに励磁コイルを巻き付けて支持することから、励磁コイルを容易に支持することができる。
本発明の小型電磁流量計では、前記ヨークは、前記一対の第1ヨークにおける軸方向に一端部同志を連結する第2ヨークと、前記一対の第1ヨークにおける軸方向に他端部側に設けられる一対のポールピースとを有することを特徴としている。
従って、一対の第1ヨークと第2ヨークと一対のポールピースによりヨークを構成することから、ポールピースから一方の第1ヨーク、第2ヨーク、他方の第1ヨーク、ポールピースに沿った磁気回路を形成することができ、検出電極が容易に起電力を検出することができる。
本発明の小型電磁流量計では、前記第2ヨークは、U字形状または円環形状をなし、前記配管の周囲に周方向に沿って配置されることを特徴としている。
従って、U字形状または円環形状をなす第2ヨークを配管の周囲に周方向に沿って配置することから、ヨーク全体を配管の周囲に効率良く配置することができる。
本発明の小型電磁流量計では、前記ヨークは、前記一対の第1ヨークにおける軸方向に他端部同志を連結する第3ヨークを有し、前記ポールピースは、前記一対の第1ヨークにおける軸方向の中間部に設けられることを特徴としている。
従って、配管の軸方向に沿って一対の第1ヨークを配置し、一対の第1ヨークにおける軸方向に一端部同志を第2ヨークにより連結し、他端部同志を第3ヨークにより連結し、中間部にポールピースを設けることから、検出電極に対してヨークを導電性流体の上流側および下流側に配置することとなり、磁束密度を大きくすることで検出電極による起電力を大きくすることができる。
本発明の小型電磁流量計は、前記配管の外周側に案内管が設けられ、前記ヨークは、前記案内管の内面に支持されることを特徴としている。
従って、配管の外周側に設けられる案内管の内面にヨークを支持することから、配管に対する小型電磁流量計の組付性を向上することができる。
本発明の小型電磁流量計によれば、高温環境下で使用することができると共に、狭隘なスペースへ配置することができる。
図1は、本実施形態の小型電磁流量計を表す斜視概略図である。 図2は、小型電磁流量計を表す概略正面図である。 図3は、小型電磁流量計を表す概略側面図である。 図4は、図2のIV−IV断面図である。 図5は、図2のV−V断面図である。 図6は、タンク型原子炉の概略構成図である。 図7は、一次主冷却系循環ポンプの要部を表す概略図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る小型電磁流量計の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
図6は、タンク型原子炉の概略構成図、図7は、一次主冷却系循環ポンプの要部を表す概略図である。
本実施形態の原子炉は、高速中性子による核分裂連鎖反応を用いてエネルギを発生させる高速炉である。この高速炉は、冷却材として液体金属を使用しており、ここでは、金属ナトリウムを使用している。なお、液体金属としては、金属ナトリウム以外に、例えば、鉛、ビスマス、鉛とビスマスの合金、水銀、カリウム、NaK(ナトリウムカリウム合金)などがある。
図6に示すように、第1実施形態のタンク型原子炉10は、主容器11の内部に、炉心12と、一次主冷却系循環ポンプ13と、一次主冷却系中間熱交換器14が配置されている。このタンク型原子炉10は、冷却材としてのナトリウムが主容器11内に充填されており、一次主冷却系循環ポンプ13から炉心12を通って一次主冷却系中間熱交換器14に流れて一次主冷却系循環ポンプ13に戻る一次系ナトリウムループが形成される。そのため、タンク型原子炉10の炉心12で原子燃料が核分裂を起こして熱が発生すると、一次主冷却系循環ポンプ13によりナトリウムが循環することで、この発生した熱がナトリウムにより吸収されて冷却される。
このように構成されたタンク型原子炉10において、一次系ナトリウムループを流れるナトリウムの流量を計測する必要がある。ナトリウムの流量計測は、小型電磁流量計を用いて計測される。図7に示すように、一次主冷却系循環ポンプ13は、円筒形状をなすスタンドパイプ31内に配置され、回転軸32と、回転軸32に固定される羽根車33とを備える。回転軸32は、一次主冷却系循環ポンプ13内の中心部に回転自在に支持され、図示しない駆動モータにより回転可能である。回転軸32は、下部に羽根車33が固定され、羽根車33は、複数の羽根が周方向に所定間隔で配置されて構成される。スタンドパイプ31は、下部に下方に開口する吸込通路35が設けられると共に、一次主冷却系循環ポンプ13内の羽根車33の下側に下方に開口する吐出通路36が設けられ、吸込通路35と吐出通路36とが羽根車33を含む連結通路37により連通される。連結通路37は、中途部から分岐する流路38が設けられ、この流路38に小型電磁流量計39が配置される。
そのため、駆動モータにより回転軸32が回転すると、回転軸32の下端部に固定された羽根車33が回転し、スタンドパイプ31における吸込通路35側の圧力が低下することで、周囲のナトリウムが吸込通路35から連結通路37に流れ、吐出通路36から下方に向けて吐出される。このとき、連結通路37を流れるナトリウムの一部が流路38に流れ、小型電磁流量計39は、この流路38を流れるナトリウムの流量を計測する。なお、流路38を流れるナトリウムは、小型電磁流量計39によりナトリウムの流量が計測された後、主容器11内に戻される。
ここで、小型電磁流量計39について詳細に説明する。図1は、本実施形態の小型電磁流量計を表す斜視概略図、図2は、小型電磁流量計を表す概略正面図、図3は、小型電磁流量計を表す概略側面図、図4は、図2のIV−IV断面図、図5は、図2のV−V断面図である。
本実施形態の小型電磁流量計39は、図1に示すように、励磁コイル41と、ヨーク42と、検出電極43とを備える。励磁コイル41は、ナトリウム(導電性流体)が流れる流路(配管)38の中心軸Oに沿った方向(以下、軸方向O)に直交する第1径方向軸D1に沿った方向(以下、第1径方向D1)の磁界を発生させる。ヨーク42は、励磁コイル41に印加された励磁電流により磁気回路を形成する。検出電極43は、ナトリウムの流量に比例した起電力を検出する。
図2から図5に示すように、流路38は、その外周側に所定隙間を空けて案内管51が配置される。流路38と案内管51は、軸方向Oに沿って延出され、同心状に配置される。小型電磁流量計39は、案内管51の内面と流路38の外面との間の空間部Sに配置される。案内管51は、内部の空間部Sに不活性ガス(例えば、アルゴンガスや窒素ガスなど)が充填される。
ヨーク42は、案内管51の内面に支持される。ヨーク42は、2個の第1ヨーク52,53と、第2ヨーク54と、第3ヨーク55と、ポールピース56,57とを有する。第1ヨーク52,53は、流路38における第1径方向D1の両側に流路38の軸方向Oに平行をなすように配置される。第1ヨーク52,53は、空間部Sに配置され、案内管51の内面との間に隙間が確保されると共に、流路38の外面との間に隙間が確保される。第1ヨーク52,53四角柱形状をなすが、円柱形状、楕円柱形状、多角柱形状などであってもよい。
2個の第1ヨーク52,53は、軸方向Oに一端部に第2ヨーク54が設けられる。第2ヨーク54は、U字形状(または、円環形状)をなし、流路38の周囲に所定隙間を空けて配置され、各端部が第1ヨーク52,53の一端部にそれぞれ連結される。2個の第1ヨーク52,53は、軸方向Oに他端部に第3ヨーク55が設けられる。第3ヨーク55は、U字形状をなし、流路38の周囲に所定隙間を空けて配置され、各端部が第1ヨーク52,53の他端部にそれぞれ連結される。第2ヨーク54と第3ヨーク55は、同様の形状をなし、案内管51の内面に沿う形状で支持される。
なお、本実施形態では、ヨーク42を構成する第2ヨーク54と第3ヨーク55だけを案内管51の内面に沿う形状で支持したが、この構成に限定されるものではない。例えば、第1ヨーク52,53だけを案内管51の内面に沿う形状で支持したり、第1ヨーク52,53と第2ヨーク54と第3ヨーク55を案内管51の内面に沿う形状で支持したりしてもよい。また、第1ヨーク52,53と第2ヨーク54と第3ヨーク55は、一体に構成しても、それぞれ個別に形成してから連結して構成してもよい。
ポールピース56,57は、第1ヨーク52,53における軸方向Oの中間部に設けられる。ポールピース56,57は、第1ヨーク52,53における流路38に対向する外面の一部が流路38側に突出するように設けられる。ポールピース56,57は、流路38の外面に対向する面が平面、または、流路38の外周面に沿った湾曲面であり、流路38の外面との間に隙間が設けられる。
励磁コイル41は、流路38の軸方向Oに平行な方向の巻線軸O1,O2を有する。励磁コイル41は、第1コイル61,62と、第2コイル63,64を有する。第1コイル61,62は、第1ヨーク52,53における軸方向Oに一端部側で、第2ヨーク54とポールピース56,57との間に設けられる。第2コイル63,64は、第1ヨーク52,53における軸方向Oに他端部側で、第3ヨーク55とポールピース56,57との間に設けられる。第1コイル61と第2コイル63は、第1巻線軸O1を中心として第1ヨーク52の周囲に巻き付けられ、第1コイル62と第2コイル64は、第2巻線軸O2を中心として第1ヨーク53の周囲に巻き付けられる。なお、磁束密度を大きくするために第2ヨーク54や第3ヨーク55に励磁コイルを設けてもよい。
検出電極43は、第1電極71と、第2電極72を有する。第1電極71と第2電極72は、軸方向O及び第1径方向D1に直交する第2径方向軸D2に沿った方向(以下、第2径方向D2)に沿って流路38の外周側に接触するように配置される。
なお、図示しないが、第1電極71と第2電極72は、検出した起電力の信号を取り出す信号線がそれぞれ接続される。また、第1コイル61,62と第2コイル63,64は、電力(励磁電流)を供給するための電力線がそれぞれ接続される。
ここで、上述した小型電磁流量計39により流路38内を流れるナトリウムの流量を計測する方法について説明する。
図1に示すように、図示しない電源装置から電力線を通して励磁コイル41を構成する第1コイル61,62および第2コイル63,64に電力を供給する。第1コイル61,62および第2コイル63,64は、電力により励磁電流が印加されると、ナトリウムが流れる流路38の軸方向Oに直交する第1径方向D1に沿って磁界が発生し、ヨーク42が磁気回路を形成する。即ち、ポールピース56から第1ヨーク52、第2ヨーク54、第1ヨーク53、ポールピース57に沿った磁気回路M1が形成されると共に、ポールピース56から第1ヨーク52、第3ヨーク55、第1ヨーク53、ポールピース57に沿った磁気回路M2が形成される。すると、ナトリウムが流れる流路38の軸方向Oに直交する第2径方向D2に沿って起電力Eが発生する。検出電極43としての第1電極71と第2電極72は、この起電力Eを検出し、信号線を通して出力する。
この起電力Eは、第1径方向D1に沿った磁界に基づいて発生したものであり、流路38を流れるナトリウムの流量に比例する。出力電圧(起電力)E、定数k、流路38内の磁束密度B、ナトリウムの流速V、流路38の内径Dとすると、数式E=kBVDが成り立ち、ナトリウムの流速V、つまり、流路38内を流れるナトリウムの流量を求めることができる。
本実施形態にて、励磁コイル41は、第1コイル61と第2コイル63が第1巻線軸O1を中心として第1ヨーク52の周囲に巻き付けられ、第1コイル62と第2コイル64が第2巻線軸O2を中心として第1ヨーク53の周囲に巻き付けられる。即ち、第1コイル61,62および第2コイル63,64は、流路38の軸方向Oに平行な方向の巻線軸O1,O2を有する。そのため、第1コイル61,62および第2コイル63,64は、流路38の径方向に向けて積層するのではなく、流路38の軸方向Oに向けて積層して巻き付けることで巻き数を増加させる。そのため、励磁コイル41は、放熱面積が増加し、励磁コイル41やヨーク42の温度上昇が抑制される。また、励磁コイル41は、流路38の径方向への大型化が抑制される。
また、本実施形態の小型電磁流量計39は、励磁コイル41として、第1コイル61,62および第2コイル63,64を有することから、必要に応じて各コイル61,62,63,64へ供給する電流を増減することができる。即ち、第1コイル61と第2コイル63へ供給する電流を0とし、第1コイル62と第2コイル64だけに電流を供給すると、磁気回路M1,M2内の磁束が1/2に低下し、発生する起電力も低下する。小型電磁流量計39が健全であるとき、このような電流供給パターンにおける基準起電力を計測しておく。そして、所定期間経過した小型電磁流量計39に対して、同様の電流供給パターンにおける起電力を計測し、基準起電力と計測した起電力を比較することで、所定期間使用した小型電磁流量計39の健全性の確認、故障個所の推定や対策などを行うことができ、試験性と保守性に優れた小型電磁流量計となる。なお、このときの電流供給パターンは、上述したものに限定されるものではなく、複数種類の電流供給パターンで実施することが好ましい。
このように本実施形態の小型電磁流量計にあっては、ナトリウム(導電性流体)が流れる流路(配管)38の軸方向Oに直交する第1径方向D1の磁界を発生させるための励磁コイル41と、励磁コイル41に励磁電流が印加されることにより生じる磁束を導いて磁界を形成するヨーク42と、磁界とナトリウムの流量に比例した起電力を検出する検出電極43とを備え、励磁コイル41は、流路38の軸方向Oに平行な方向の巻線軸O1,O2を有する。
従って、励磁コイル41は、流路38の軸方向Oに平行な方向の巻線軸O1,O2を有することから、励磁コイル41を流路38の径方向ではなく、流路38の軸方向Oに積層して巻き付けることで巻き数を増加させることとなる。そのため、励磁コイル41を流路38の径方向に局所的に巻き数を増加させる必要がなく、放熱しやすい形状となるため、励磁コイル41の温度上昇を抑制することができると共に、流路38の径方向への大型化を抑制し、流路38の径方向の外側における配置スペースを小さくすることができる。その結果、高温環境下での使用を可能とすることができると共に、狭隘なスペースへの配置を可能とすることができる。
本実施形態の小型電磁流量計では、ヨーク42として、流路38の径方向の両側に軸方向Oに平行な一対の第1ヨーク52,53を配置し、励磁コイル41を一対の第1ヨーク52,53の少なくともいずれかに巻き付けて支持する。従って、励磁コイル41を容易に支持することができる。なお、磁束密度を大きくするために、第2ヨーク54や第3ヨーク55に励磁コイルを設けてもよい。
本実施形態の小型電磁流量計では、ヨーク42として、一対の第1ヨーク52,53における軸方向Oに一端部同志を連結する第2ヨーク54と、一対の第1ヨーク52,53における軸方向Oに他端部側に設けられる一対のポールピース56,57とを配置する。従って、ポールピース56から一方の第1ヨーク52、第2ヨーク54、他方の第1ヨーク53、ポールピース57に沿った磁気回路M1を形成することができ、検出電極43が容易に起電力Eを検出することができる。
本実施形態の小型電磁流量計では、第2ヨーク54をU字形状(または、円環形状)とし、流路38の周囲に周方向に沿って配置する。従って、ヨーク42全体を流路38の周囲に効率良く配置することができる。
本実施形態の小型電磁流量計では、ヨーク42として、一対の第1ヨーク52,53における軸方向Oに他端部同志を連結する第3ヨーク55を配置し、ポールピース56,57を一対の第1ヨーク52,53における軸方向Oの中間部に設ける。従って、流路38の軸方向Oに沿って一対の第1ヨーク52,53を配置し、一対の第1ヨーク52,53における軸方向Oに一端部同志を第2ヨーク54により連結し、他端部同志を第3ヨーク55により連結し、中間部にポールピース56,57を設けることから、ヨーク42を検出電極43に対して流路38を流れるナトリウムの上流側および下流側に配置することとなり、磁束密度を大きくすることで検出電極73による起電力Eの検出精度を向上することができる。
本実施形態の小型電磁流量計では、流路38の外周側に案内管51を設け、ヨーク42を案内管51の内面に支持する。従って、流路38に対する小型電磁流量計39の組付性を向上することができる。
また、本実施形態の小型電磁流量計は、励磁コイル41として、第1コイル61,62および第2コイル63,64を有することから、必要に応じて各コイル61,62,63,64へ供給する電流を増減することができる。従って、所定期間使用した小型電磁流量計39の健全性の確認、故障個所の推定や対策などを行うことができ、試験性と保守性に優れた小型電磁流量計39となる。
なお、上述した実施形態では、励磁コイル41として、第1コイル61と第2コイル63を第1ヨーク52に巻き付け、第1コイル62と第2コイル64を第1ヨーク53に巻き付けるため、複数のコイル61,62,63,64を設けることとなり、大きな信号出力による耐ノイズ性を向上することができる。また、コイル61,62,63,64は、発熱部分であり、この発熱部分を分散することで、熱放散に有利な構造として取扱性や耐高温性を向上することができる。但し、小型電磁流量計39は、この構成に限定されるものではなく、例えば、第1コイル61と第2コイル63のいずれか一方を第1ヨーク52に巻き付け、第1コイル62と第2コイル64のいずれか一方を第1ヨーク53に巻き付けて構成してもよい。
また、上述した実施形態では、配管としての流路38の軸方向Oに沿って第1ヨーク52,53を配置し、一端部同志を第2ヨーク54により連結し、他端部同志を第3ヨーク55により連結し、中間部にポールピース56,57を設けてヨーク42を構成したが、この構成に限定されるものではない。例えば、第1ヨーク52,53と第2ヨーク54とポールピース56,57だけでヨークを構成したり、第1ヨーク52,53と第3ヨーク55とポールピース56,57だけでヨークを構成したりしてもよい。また、ヨークと励磁コイルで形成される磁気回路は、検出電極に対して導電性流体の上流側および下流側に1回路ずつに限らず、複数の回路を設けてもよい。
また、本実施形態の原子炉では、高速中性子による核分裂連鎖反応を用いてエネルギを発生させると共に導電性流体をナトリウム(冷却材)として使用する原子炉とし、ナトリウムが流れる流路38の外側に電磁流量計39を設ける。
従って、電磁流量計39は、励磁コイル41を流路38の径方向に局所的に巻き数を増加させる必要がなく、励磁コイル41の温度上昇を抑制することができると共に、流路38の径方向への大型化を抑制し、流路38の径方向の外側における配置スペースを小さくすることができる。その結果、一次主冷却系などの高温環境下での使用を可能とすることができると共に、狭隘なスペースへの配置を可能とすることができる。
なお、上述した実施形態では、小型電磁流量計39を一次主冷却系のナトリウム(冷却材)が流れる流路(冷却配管)38に適用して説明したが、流路38に限らず、別の冷却配管であってもよく、二次系のナトリウム(冷却材)が流れる冷却配管であってもよい。また、本発明の小型電磁流量計は、高速炉に限らず、別の原子炉、または、原子炉に限らず、別のプラントなどで導電性流体が流れる配管に適用してもよい。
10 タンク型原子炉
11 主容器
12 炉心
13 一次主冷却系循環ポンプ
14 一次主冷却系中間熱交換器
31 スタンドパイプ
32 回転軸
33 羽根車
38 流路
39 小型電磁流量計
41 励磁コイル
42 ヨーク
43 検出電極
51 案内管
52,53 第1ヨーク
54 第2ヨーク
55 第3ヨーク
56,57 ポールピース
61,62 第1コイル
63,64 第2コイル
71 第1電極
72 第2電極
S 空間部
O 中心軸(軸方向)
O1 第1巻線軸
O2 第2巻線軸
D1 第1径方向軸(第1径方向)
D2 第2径方向軸(第2径方向)
M1,M2 磁気回路
E 起電力

Claims (6)

  1. 導電性流体が流れる配管の軸方向に直交する方向の磁界を発生させるための励磁コイルと、
    前記励磁コイルに励磁電流が印加されることにより生じる磁束を導いて前記磁界を形成するヨークと、
    前記磁界と前記導電性流体の流量に比例した起電力を検出する検出電極と、
    を備え、
    前記励磁コイルは、前記配管の軸方向に平行な方向の巻線軸を有する、
    ことを特徴とする小型電磁流量計。
  2. 前記ヨークは、前記配管の径方向の両側に前記配管の軸方向に平行な少なくとも一対の第1ヨークを有し、前記励磁コイルは、前記一対の第1ヨークの少なくともいずれかに巻き付けて支持されることを特徴とする請求項1に記載の小型電磁流量計。
  3. 前記ヨークは、前記一対の第1ヨークにおける軸方向に一端部同志を連結する第2ヨークと、前記一対の第1ヨークにおける軸方向に他端部側に設けられる一対のポールピースとを有することを特徴とする請求項2に記載の小型電磁流量計。
  4. 前記第2ヨークは、U字形状または円環形状をなし、前記配管の周囲に周方向に沿って配置されることを特徴とする請求項3に記載の小型電磁流量計。
  5. 前記ヨークは、前記一対の第1ヨークにおける軸方向に他端部同志を連結する第3ヨークを有し、前記ポールピースは、前記一対の第1ヨークにおける軸方向の中間部に設けられることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の小型電磁流量計。
  6. 前記配管の外周側に案内管が設けられ、前記ヨークは、前記案内管の内面に支持されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一つに記載の小型電磁流量計。
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