JP2020035867A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本実施の形態に係る半導体装置10の構成の一例を示している。図1に示すように、半導体装置10は、炭化珪素基板11、ゲート電極13、ゲート酸化膜14、絶縁層15、配線層16、P型コンタクト領域17、N型ドリフト領域18、P型ボディ領域19、N型ソース領域20、および裏面電極22を含んで構成されている。N型ドリフト領域18はN型の炭化珪素層12(後述)から構成され、P型ボディ領域19およびN型ソース領域20とともに炭化珪素層21を構成している。半導体装置10は、配線層16をソース領域の配線とし、裏面電極22をドレイン電極とするトレンチゲート型MOSFETとして構成されている。
まず、図2(a)に示すように、炭化珪素基板11上に炭化珪素からなる炭化珪素層12をエピタキシャル成長により形成する。本実施の形態では、炭化珪素基板11および炭化珪素層12はN型とされている。
次に、図2(b)に示すように、イオン注入により炭化珪素層12の表層にN型不純物を導入し、N型不純物より深い領域にP型の不純物を導入し、P型不純物注入領域30とN型不純物注入領域31を形成する。なお、N型の不純物としては例えばP(リン)イオンが用いられ、P型不純物としては例えばAl(アルミニウム)イオンが用いられる。
次に、リソグラフィ技術を用いてP型コンタクト領域17の位置に開口部を有するレジストを炭化珪素層12の表面に形成する。その後、形成されたレジストをマスクとして、該開口部から露出するN型不純物注入領域31にP型不純物を注入し、図2(c)に示すようにP型不純物領域32を形成する。なお、P型の不純物としては例えばAlイオンが用いられる。
次に、活性化アニール後の炭化珪素層12の表面に、リソグラフィ技術を用いてトレンチの位置に開口部を有するレジストを形成する。その後、形成されたレジストをマスクとして、図3(a)に示すように炭化珪素層12にトレンチ33を形成する。トレンチ33の形成は例えばドライエッチング等を用いて行う。トレンチ33の形成時のエッチングはN型不純物注入領域31およびP型不純物注入領域30を貫通し、かつ、炭化珪素層12内で停止する。トレンチ33の形成後、マスクとして使用されたレジストを除去する。
次に、炭化珪素基板11を酸素を含む雰囲気下で加熱し、図3(b)に示すように、炭化珪素層12の表面およびトレンチの内壁にゲート酸化膜34(第1ゲート酸化膜)を形成する。ゲート酸化膜34の形成工程では、基板を1250℃から1400℃に加熱しつつ形成することが好ましい。
次に、炭化珪素基板11を、酸素を含まない雰囲気下、例えばAr(アルゴン)雰囲気下で1300℃から1900℃に加熱し、図3(c)に示すように、トレンチ33の側面に形成されたゲート酸化膜34をトレンチ33の底部に流動させる。特に、アニール温度を1450℃以上とすることによりゲート酸化膜34の流動性が向上するので、本高温アニール工程におけるアニール温度は1450℃以上であることが望ましい。本高温アニール工程により、炭化珪素基板11の表面およびトレンチの側面に形成されたゲート酸化膜34がトレンチ33の底部に流動するため、炭化珪素基板11の表面およびトレンチ33の側面のゲート酸化膜34は薄くなり、トレンチ33の底部のゲート酸化膜34は厚くなる。
次に、酸素を含む雰囲気下で炭化珪素基板11を加熱し、図4(a)に示すように、炭化珪素層12の表面およびトレンチ33の内壁を酸化しゲート酸化膜35(第2ゲート酸化膜)を形成する。このゲート酸化膜35の形成工程では、ゲート酸化膜34を介して酸化種が基板に到達し酸化を生じる。そのため、ゲート酸化膜34も含めて全体が厚くなりゲート酸化膜35を形成する。第2ゲート酸化膜形成工程は、基板を1250℃から1400℃に加熱しつつ行うことが好ましい。
次に、炭化珪素基板11の表面に導電部36を成膜するとともにトレンチ33を導電物36で埋め込む。導電物36としては例えばポリシリコン(PolySi)等が用いられ、導電物36の形成方法としては例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)等が用いられる。導電物36の形成後、基板の表面に形成された導電物36をエッチバックもしくはCMP(Chemical Mechanical Polishing)等により除去し、トレンチ33の内部のみに導電物36を残存させる。トレンチ33の内部に残存した導電物36はゲート電極13として機能する。
次に、炭化珪素層12の表面を被覆する絶縁層を形成し、ホトリソグラフィおよびにエッチングを用いて該絶縁層にN型ソース領域およびP型コンタクト領域を露出する開口部を形成する。
次に、上記の絶縁層、および絶縁層の開口部から露出するN型ソース領域およびP型コンタクト領域を被覆する導電物層を形成する。該導電物層は例えばAl(アルミニウム)等を用いて形成し、形成された導電物層は配線層16として機能する。
炭化珪素基板11の裏面に導電物層を形成する。該導電物層は例えばNi(ニッケル)等を用いて形成し、形成された導電物層は裏面電極22(ドレイン電極)として機能する。
図5を参照して本実施の形態に係る半導体装置の製造方法、および半導体装置について説明する。本実施の形態に係る半導体装置10Aは、製造工程においてHTO膜(High Temperature Oxide:高温シリコン酸化膜)を形成する場合の形態である。HTO膜とは良質な酸化膜をさし、半導体装置において特性上等の必要に応じて用いられる。HTO膜は、通常CVD等により成膜される。図5(a)は、図4(a)に示す工程7の第2ゲート酸化膜形成工程に相当する工程を示す図であり、それ以前の工程は図2(a)から図3(c)に示す工程と同様である。
11 炭化珪素基板
12 炭化珪素層
13 ゲート電極
14、14A ゲート酸化膜
15 絶縁層
16 配線層
17 P型コンタクト領域
18 N型ドリフト領域
19 P型ボディ領域
20 N型ソース領域
21 炭化珪素層
22 裏面電極
30 P型不純物注入領域
31 N型不純物注入領域
32 P型不純物注入領域
33 トレンチ
34、35 ゲート酸化膜
36 導電物
37 HTO膜
Claims (9)
- 炭化珪素基板を準備する準備工程と、
前記炭化珪素基板の表面からトレンチを形成するトレンチ形成工程と、
前記トレンチの内壁に酸化膜を形成する第1酸化工程と、
酸素を含まない雰囲気下で前記炭化珪素基板を1300℃以上の温度で加熱するアニール工程と、
を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 前記アニール工程の後に前記トレンチの内壁に酸化膜を形成する第2酸化工程をさらに備える
請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記アニール工程の後に高温シリコン酸化膜により酸化膜を形成する第2酸化工程をさらに備える
請求項1に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記第2酸化工程は、前記アニール工程後の前記酸化膜の厚さが予め定められた閾値未満の場合に行う
請求項2または請求項3に記載の半導体装置の製造方法。 - 前記アニール工程の前に前記炭化珪素基板へ不純物を導入する少なくとも1つの不純物導入工程をさらに備え、
前記アニール工程は前記不純物の活性化を行うものである
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。 - トレンチを有する炭化珪素基板と、
前記トレンチの内壁に形成されかつ前記トレンチの底部の膜厚がトレンチ側壁の膜厚より厚い第1絶縁部材と、
前記トレンチの側壁の前記第1絶縁部材および前記トレンチの底部の前記第1絶縁部材を被覆する第2絶縁部材と、
を備えることを特徴とする半導体装置。 - 前記トレンチの内壁に形成された第2絶縁部材の膜厚が前記トレンチの側壁上と前記トレンチの底部上とで等しい
請求項6に記載の半導体装置。 - 前記トレンチの内部に導電部材が埋め込まれている
請求項6または請求項7に記載の半導体装置。 - 前記炭化珪素基板上にこの順で形成されたドリフト領域、ボディ領域、およびソース領域をさらに備え、
前記トレンチが前記ソース領域、および前記ボディ領域を貫通し前記ドリフト領域に達している
請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の半導体装置。
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