JP2020035234A - Rfタグ付き包装体およびrfタグ付き包装材 - Google Patents

Rfタグ付き包装体およびrfタグ付き包装材 Download PDF

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Abstract

【課題】RFタグのアンテナサイズが同一であっても,金属材料を包装材に用いていない包装体に付したRFタグの実質的なアンテナサイズが,この商品に適したサイズになるようにする。【解決手段】RFタグ付き包装体1は,ICチップ302を接続させたループ状の整合回路300と少なくとも一つの結合素子301を有するアンテナ30を実装したRFタグラベル3と,金属材料を包装材21に用いていない包装体2と,包装体2の内表面に印刷した隠蔽絵柄22と,隠蔽絵柄22の上に加工した少なくとも一つの導電板20を備え,RFタグラベル3は,包装材21を介して結合素子301が導電板20と一対一対応で重なるように,包装体2の外表面に貼付されている。【選択図】図1

Description

本発明は,無線による個体識別で用いられる媒体であるRFタグ(RF: Radio Frequency)に関する。
地方における深刻な人手不足の解消や精算業務の効率化などを目的とし,コンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの小売店は,RFタグを利用した自動精算システムの導入を検討している。
RFタグを利用した自動精算システムでは,小売店で販売されている商品それぞれにRFタグを付し,顧客が購入する商品の代金を精算する際,RFタグに対応したリーダライタにより,顧客が購入する商品に付されているRFタグそれぞれから,商品を識別する商品識別データを一括して読み取ることが行われる。
顧客は,複数の商品を買い物カゴに乱雑に入れることが多いため,自動精算システムの導入には,複数の商品が買い物カゴに乱雑に入れられていても,買い物カゴに入れられた商品に付したRFタグの通信性能が悪化しない工夫が必要になる。
小売店で販売されている商品には,アルミ層を積層した包装材を用いて成型した袋を包装体とするポテトチップのように,包装材に少なくとも金属材料を用いる商品がある。このような商品の場合,例えば,特許文献1で開示されている発明のように,包装材に用いられている金属材料をRFタグのアンテナの放射板として機能させることで,RFタグの通信性能の悪化を防止できる。
これに対し,金属材料を包装材に用いない包装体の場合,包装体に用いられている包装材をRFタグの通信性能の向上に利用できないため,RFタグの通信性能の悪化を防止するには,RFタグの通信性能が良好になるように,包装体の表面に付すRFタグのアンテナサイズを決定することが必要になる。
包装体に収容する内容物の電気特性が同じなら,RFタグのアンテナサイズを固定にできるが,包装体に収容する内容物の電気特性は商品ごとに変わる。例えば,ハム・ソーセージや味噌など水分を多く含む食品を内容物とする場合もあれば,煎餅など水分を多く含まない食品を内容物とする場合もあり,前者の場合におけるアンテナのサイズは,水分の影響を考慮して,後者の場合におけるアンテナのサイズよりも大きくする必要がある。
特許文献2では,RFタグの通信周波数に対応した面状のアンテナを形成することで,水分や金属の影響を有効に回避・低減できるようにしたRFタグが開示され,特許文献2で開示されている発明では,アンテナサイズはRFタグの通信周波数の波長に基づくサイズになる。しかし,RFタグの通信周波数ではなく,包装体の表面に付したRFタグの通信性能が良好になるようにRFタグのアンテナサイズを商品ごとに決定した方が,RFタグの通信性能をより良くできると考えられる。
特開2014−220831号公報 WO2014−002437号公報
しかしながら,商品ごとにRFタグのアンテナサイズを決定すると,複数のRFタグを用意しなければならず,RFタグの管理が面倒になってしまう。そこで,本発明は,RFタグのアンテナサイズが同一であっても,金属材料を包装材に用いていない包装体に付したRFタグの実質的なアンテナサイズが,この商品に適したサイズになるようにすることを目的とする。また,包装体にはデザイン性が要求されるため,RFタグのアンテナサイズが同一であっても,金属材料を包装材に用いていない包装体に付したRFタグの実質的なアンテナサイズが,この商品に適したサイズになるように構成しても,包装体のデザイン性が損なわれないようにすることも目的とする。
上述した課題を解決する第1発明は,ICチップを接続させたループ状の整合回路と少なくとも一つの結合素子を有するアンテナを実装したRFタグラベルと,金属材料を包装材に用いていない包装体と,前記包装体の内表面に印刷した隠蔽絵柄と,前記隠蔽絵柄の上に加工した少なくとも一つの導電板を備え,前記RFタグラベルは,前記包装材を介して前記結合素子が前記導電板と一対一対応で重なるように,前記包装体の外表面に貼付されていることを特徴とするRFタグ付き包装体である。なお,第1発明では,前記導電板の上を全て覆う保護シートを備えることが好適である。
更に,第2発明は,ICチップを接続させたループ状の整合回路と少なくとも一つの結合素子を有するアンテナを実装したRFタグラベルと,金属材料を用いていない包装材と,包装体に形成したときに内面になる前記包装材の一方の表面に印刷した隠蔽絵柄と,前記隠蔽絵柄の上に加工した少なくとも一つの導電板を備え,前記RFタグラベルは,前記包装材を介して前記結合素子が導電板と一対一対応で重なるように,前記包装材の他方の表面に貼付されていることを特徴とするRFタグ付き包装材である。なお,第2発明では,前記導電板の上を全て覆う保護シートを設けることが好適である。
本発明において,結合素子が導電板と重なることで,結合素子と導電板は包装材を介して電気結合し,導電板は,RFタグラベルに実装したアンテナの放射板として機能するため,自動精算システムで必要な通信性能が得られるように,RFタグ付き包装体を利用する商品に合わせて導電板のサイズを決定しておけば,RFタグのアンテナサイズが同一であっても,包装体に付したRFタグの実質的なアンテナサイズを,この商品に適したサイズにできる。また,導電板をRFタグ付き包装体の外面に配置すると,導電板によって包装体の外観が損なわれるが,本発明では,隠蔽絵柄によって導電板はRFタグ付き包装体の外側から見えないため,導電板によって包装体のデザイン性が損なわれることはなく,加えて,陳列時の擦れなどによって導電板が破損することもなくなる。
RFタグ付き包装体を説明する図。 RFタグラベルの構造を説明する図。 小分け包装のゼリーを収容する袋に適用したときの適用例を説明する図。 小分け包装の煎餅を収容する袋に適用したときの適用例を説明する図。 RFタグ付き包装材を説明する図。 RFタグ付き包装材の製造工程を説明する図。 RFタグ付き包装材の製造工程の説明に用いる補足図。 変形例1に係るRFタグ付き包装体を説明する図。 変形例1に係るRFタグ付き包装体の断面構造を説明する図。 味噌を収容する袋に適用したときの適用例を説明する図。 変形例1に係るRFタグ付き包装材を説明する図。 変形例2に係るRFタグ付き包装材を説明する図。
ここから,本発明の好適な実施形態を記載する。なお,以下の記載は本発明の技術的範囲を束縛するものでなく,本発明の理解を助けるために記述するものである。
図1は,RFタグ付き包装体1を説明する図である。また,図2は,RFタグ付き包装体1を構成するRFタグラベル3の構造を説明する図で,図2(a)は,図1におけるA−A’断面図,図2(b)は,RFタグラベル3に実装するアンテナ30の構造を説明する図である。
図1で図示したように,本実施形態に係るRFタグ付き包装体1は,ICチップ302を接続させたループ状の整合回路300と少なくとも一つ(ここでは,二つ)の結合素子301を有するアンテナ30を実装したRFタグラベル3を備える。更に,RFタグ付き包装体1は,金属材料を包装材21に用いていない包装体2と,包装体2の内表面に印刷した隠蔽絵柄22と,隠蔽絵柄22の上に加工した二つの導電板20を備え,RFタグラベル3は,包装材21を介して結合素子301が導電板20と一対一対応で重なるように,包装体2の外表面に貼付されている。なお,図2(a)で図示したように,内容物を収容する空間は,包装体2の正面側になる包装材21と包装体2の裏面側になる包装材21の間になる空間になる。
図1では,包装体2は,トップシール部2a,ボトムシール部2bおよび背シール部2cを有するラミネート袋として図示されている。ラミネート袋である包装体2において,包装体2の包装材21は,金属層(アルミ箔またはアルミ蒸着層)を積層していない積層フィルムまたは金属材料ではない単層フィルムになる。
包装材21に金属材料を用いていなければ,スタンディングパウチやブリスターパックなどにも本発明を適用できる。更には,酸化防止ガスを封入した内袋を紙箱に収容するケースにも本発明を適用でき,この場合,包装材21は紙箱を形成する紙になる。
隠蔽絵柄22の上に加工している導電板20は,包装材21を間に挟んでRFタグラベル3のアンテナ30と電気結合し,アンテナ30の放射板として機能する部材である。このことからすると,導電板20の表面抵抗率は0.1Ω/sq以上KΩ/sq以下が望ましい。
隠蔽絵柄22の上に加工する導電板20の数は一つでもよいが,図1では,二つの導電板20を包装体2に加工している。二つの導電板20を区別して記載するとき,右側の導電板20を導電板20aと記載し,左側の導電板20bとして記載する。
後述するように,包装体2に貼付するRFタグラベル3は,包装材21を少なくとも間に挟んで二つの導電板20と一対一対応で重なる二つの結合素子301を有し,二つの導電板20の間隔は,RFタグラベル3が有する二つの結合素子301の間隔に合わせられている。なお,本実施形態において,導電板20の形状を矩形(四角形)としているが,自動精算システムで必要な通信性能が得られるように導電板20の形状を変更してもよい。
RFタグラベル3の通信周波数はUHF帯(860〜960Mhz)である。図2(a)で図示したように,RFタグラベル3は,UHF帯用のアンテナ30を実装したインレイ3cと,アンテナ30を実装したインレイ3cの面に積層した第1粘着層3bと,第1粘着層3bを利用してインレイ3cと接着している表面シート3aと,アンテナ30を実装していないインレイ3cの面に積層した第2粘着層3dとから少なくとも構成される。RFタグラベル3を包装体2に貼付するときに用いる粘着層は第2粘着層3dになる。なお,単体の状態におけるRFタグラベル3では,第2粘着層3dを保護する剥離紙が積層される。
インレイ3cのベースとなるフィルムや表面シート3aには,ポリエチレンテレフタラート(PET),ポリプロピレン(PP)等の合成樹脂製フィルムに加え,アート紙などを用いることができ,第1粘着層3bや第2粘着層3dにはアクリル系やゴム系の粘着剤を利用できる。
図2(b)で図示したように,インレイ3cに実装するアンテナ30は,ICチップ302を接続させたループ状の整合回路300,整合回路300を挟んで対向するように配置された二つの結合素子301を有している。二つの結合素子301を区別して記載するとき,右側の結合素子301を結合素子301aと記載し,左側の結合素子301を結合素子301bとして記載する。図2(b)では,導波線路303aを介して整合回路300と結合素子301aが電気的に接続し,導波線路303bを介して整合回路300と結合素子301bが電気的に接続している構造になっている。
アンテナ30を構成する整合回路300は,インレイ3cに実装するICチップ302とのインピーダンス整合をとるためのアンテナ素子である。ICチップ302の入力端子間には容量性リアクタンス(キャパシタンス)が存在するので,ICチップ302と接続する整合回路300の形状をループ状にし,ICチップ302の入力端子間に存在する容量性リアクタンスに対応した誘導性リアクタンス(インダクタンス)を整合回路300に持たせている。
アンテナ30を構成する二つの結合素子301は,包装材21を少なくとも間に挟んで二つの導電板20と一対一対応で電気結合することで,二つの導電板20とともにダイポールアンテナの放射板として機能するアンテナ素子になる。なお,一対一対応で電気結合するとは,一方の結合素子301aがそれに対応する一つの導電板20aと電気結合し,もう一方の結合素子301bがそれに対応するもう一つの導電板20bと電気結合することを意味する。
図2(b)では,隠蔽絵柄22と導電板20の位置を点線で図示している。結合素子301と導電板20を電気結合させるためには,包装材21を間に挟んで結合素子301と導電板20を重ねることが必要になり,本実施形態では,一方の結合素子301aがそれに対応する一つの導電板20aと包装材21を少なくとも間に挟んで重なり,もう一方の結合素子301bがそれに対応するもう一つの導電板20bと包装材21を間に挟んで重なるように,RFタグラベル3を包装体2の表面に貼付している。なお,RFタグラベル3を包装体2の表面に貼付すると,結合素子301と導電板20の間には第2粘着層3dが介在するので,結合素子301と導電板20の電気結合は静電結合になる。
なお,本実施形態に係るRFタグ付き包装体1では,結合素子301と電気結合する導電板20は,結合素子301を有するRFタグラベル3とは別に包装材21に加工できるので,自動精算システムで必要な通信性能が得られるように,RFタグ付き包装体1を利用する商品に合わせて導電板20のサイズを決定することができる。導電板20は,結合素子301と電気結合してアンテナ30の放射板として機能するため,導電板20のサイズを大きくすれば,RFタグ付き包装体1における実質的なアンテナサイズは大きくなり,導電板20のサイズを小さくすれば,RFタグ付き包装体1における実質的なアンテナサイズは小さくなる。
隠蔽絵柄22は,二つの導電板20を外側から目視できなくするためにRFタグ付き包装体1に備えられている。図2(b)で図示したように,二つの導電板20を外側から目視できなくするための隠蔽絵柄22のサイズは,二つの導電板20が加工されている領域を含めることができるサイズになっている。RFタグ付き包装体1の正面側から見ると,二つの導電板20は隠蔽絵柄22の裏側になるため,RFタグ付き包装体1の正面側から二つの導電板20は視認できず,RFタグ付き包装体1のデザイン性は導電板20によって損なわれない。
ここから,本実施形態に係るRFタグ付き包装体1の適用例について説明する。図3は,小分け包装のゼリーを収容する袋に適用したときの適用例を説明する図で,図4は,小分け包装の煎餅を収容する袋に適用したときの適用例を説明する図である。図3で図示したRFタグ付き包装体4aに収容する内容物は水分を多く含むゼリーになるので,図3で図示したRFタグ付き包装体4aにおける導電板40aのサイズは,水分を多く含まない煎餅を内容物として収容する図4で図示したRFタグ付き包装体4bにおける導電板40bのサイズよりも大きくなっている。よって,RFタグラベル3のサイズが同じであっても,RFタグ付き包装体4aにおける実質的なアンテナサイズは,RFタグ付き包装体4bにおける実質的なアンテナサイズよりも大きくなる。また,導電板40aのサイズが導電板40bのサイズよりも大きくなることを受けて,図3で図示したRFタグ付き包装体4aに印刷した隠蔽絵柄42aのサイズを,図4で図示したRFタグ付き包装体4bに印刷した隠蔽絵柄42bのサイズより大きくしている。
ここから,本実施形態に係るRFタグ付き包装材5について説明する。図5は,本実施形態に係るRFタグ付き包装材5を説明する図である。図5(a)は,RFタグ付き包装材5の表面を説明する図,図5(b)は,RFタグ付き包装材5の裏面を説明する図,そして,図5(c)は,B−B'断面図である。
図5で図示したように,本実施形態に係るRFタグ付き包装材5は,ICチップ302を接続させたループ状の整合回路300と少なくとも一つの結合素子301を有するアンテナ30を実装したRFタグラベル3と,金属材料を用いていない包装材51を備える。
図5で図示したRFタグ付き包装材5の包装材51は,図1で図示したRFタグ付き包装体1の包装体2を展開したシート形状になっており,包装材51の最内層には,シール適性の良い低密度ポリエチレン樹脂などの樹脂が用いられたヒートシール層51aが積層されている。図5で図示した折り予定線51b(実際の包装材には加工されていない)に沿って,RFタグ付き包装材5の両端を山折りし,包装材51の両端が重なり合った領域をヒートシール加工することで,RFタグ付き包装体1の背シール部2cが形成される。また,RFタグ付き包装材5の下側領域をヒートシール加工することで,RFタグ付き包装体1のボトムシール部2bが形成される。更に,RFタグ付き包装材5の上側領域をヒートシール加工することで,RFタグ付き包装体1のトップシール部2aが形成される。なお,RFタグ付き包装体1に収容する内容物は,RFタグ付き包装材5をヒートシール加工する際に収容される。
本実施形態では,図5(b)で図示したように,包装体2の内面になるRFタグ付き包装材5の一方の表面(ここでは,裏面としている)には隠蔽絵柄52が印刷され,隠蔽絵柄52の上には二つの導電板50が加工されている。また,図5(a)で図示したように,RFタグ付き包装材5の他方の表面(ここでは,表面としている)には,二つの導電板50の位置に合せ,上述した要領でRFタグラベル3が貼付されている。RFタグ付き包装材5がヒートシール加工されることで,二つの導電板50と隠蔽絵柄52は包装体2の内側に配置され,隠蔽絵柄52によって二つの導電板50は包装体2の外側から隠蔽される。
包装材51の材質としては,金属層(アルミ箔またはアルミ蒸着層)を積層していない積層フィルム,金属材料ではない単層フィルムや紙などを利用でき,包装材51の比誘電率は1以上10以下であることが望ましい。なお,包装材51に貼付するRFタグラベル3についてはすでに上述しているので,ここでは説明しない。
図6は,RFタグ付き包装材5の製造工程を説明する図,図7は,RFタグ付き包装材5の製造工程の説明に用いる補足図である。
図6で図示したように,RFタグ付き包装材5の製造工程は,図7(a)で図示したように,導電板50を加工する位置に合せて隠蔽絵柄52を印刷する工程(S1)と,図7(b)で図示したように,隠蔽絵柄52の上に導電板50を加工する工程(S2)と,図7(c)で図示したように,導電板50を加工した包装材51の表面に,上述した要領でRFタグラベル3を貼付する工程(S3)を含む。
導電板50を加工する方式は任意でよいが,金属箔を導電板50の形状で包装材51に箔押しする箔押し加工や,導電性ペーストを導電板50の形状で包装材51に印刷する印刷加工を,導電板50の加工に利用することで,RFタグ付き包装材5を利用する商品に応じたサイズの導電板50を包装材51に加工できる。なお,導電板50の加工に印刷加工を用いると,隠蔽絵柄52の印刷と導電板50の印刷を一つの工程で行える。
ここから,上述したRFタグ付き包装体1等の変形例について説明する。図8は,変形例1に係るRFタグ付き包装体6を説明する図である。また,図9は,変形例1に係るRFタグ付き包装体6の断面構造を説明する図で,図8におけるC−C’断面図である。なお,図8および図9では,本実施形態に係るRFタグ付き包装体1と同じ要素については同じ符号を付し,ここでは,本実施形態に係るRFタグ付き包装体1と変形例1に係るRFタグ付き包装体6との相違点についてのみ記載する。
図8で図示したように,変形例1に係るRFタグ付き包装体6は,二つの導電板20の全面を保護する保護シート23を貼り付けた点において,本実施形態に係るRFタグ付き包装体1と相違し,この点以外においては,RFタグ付き包装体1と同じである。
図9(a)は,変形例1に係るRFタグ付き包装体6の断面構造を説明する図で,図9(b)は,D方向から見た時の図である。図9(a)で図示したように,変形例1に係るRFタグ付き包装体6のRFタグラベル3には,図2(b)を用いて説明したUHF帯用のアンテナ30を実装したインレイ3cと,RFタグラベル3を包装体2に貼付するときに用いる粘着層となる第2粘着層3dが少なくとも積層される。RFタグラベル3は,第2粘着層3dが用いられて,包装材21を介して二つの導電板20と対向するように包装体2の外表面に貼付されている。
図9(b)で図示したように,RFタグ付き包装体1と同様に,変形例1に係るRFタグ付き包装体6においても,一方の結合素子301aがそれに対応する一つの導電板20aと包装材21を間に挟んで重なり,もう一方の結合素子301bがそれに対応するもう一つの導電板20bと包装材21を間に挟んで重なるように,RFタグラベル3は包装体2に貼付され,結合素子301と導電板20を電気結合する状態になっている。
図9(a)で図示したように,変形例1に係るRFタグ付き包装体6では,隠蔽絵柄22と二つの導電板20に加えて,二つの導電板20の上を全て覆う保護シート23が内側に設けられ,これらの積層順は,内表面から順に,隠蔽絵柄22,二つの導電板20,そして,保護シート23になっている。二つの導電板20の上を全て覆う保護シート23のサイズは隠蔽絵柄22よりも大きく,保護シート23は,第3粘着層24が用いられて包装体2の包装材21に貼付され,図9(b)で図示したように,二つの導電板20の全面は,保護シート23により覆われた状態になっている。
変形例1に係るRFタグ付き包装体6において,二つの導電板20の全面を保護シート23により覆っているのは,変形例1に係るRFタグ付き包装体6に収容する内容物が導電板20と直に接しないようにするためである。図3,4で図示したように,小分け包装されている内容物を収容する場合,保護シート23を設けなくても,内容物が導電板20と直に接することはないが,小分け包装されていない内容物を収容する場合,保護シート23を設けないと,内容物が導電板20と直に接してしまうからである。
ここから,変形例1に係るRFタグ付き包装体6の適用例について説明する。図10は,味噌を収容する袋に適用したときの適用例を説明する図である。図10で図示した変形例1に係るRFタグ付き包装体6aにおいて,RFタグラベル3は正面側の外面に貼付され,RFタグラベル3の位置に合せて導電板60aが加工され,導電板60aを正面から見えなくするための隠蔽絵柄62aが内表面に印刷されている。変形例1に係るRFタグ付き包装体6aに収容する味噌は水分を多く含むことになるが,金属材料が用いられた導電板60aは保護シート63aによって覆われているため,味噌に含まれる水分によって導電板60aが錆びることはなく,また,水分を多く含む味噌にも導電板60aの金属材料が溶け込まない。
変形例1に係るRFタグ付き包装材7について説明する。図11は,変形例1に係るRFタグ付き包装材7を説明する図である。図11(a)は,変形例1に係るRFタグ付き包装材7の表面を説明する図,図11(b)は,変形例1に係るRFタグ付き包装材7の裏面を説明する図,そして,図11(c)は,E−E'断面図である。なお,図11では,本実施形態に係るRFタグ付き包装材5と同じ要素については同じ符号を付し,本実施形態に係るRFタグ付き包装材5と変形例1に係るRFタグ付き包装材7との相違点についてのみ記載する。
図11で図示したように,変形例1に係るRFタグ付き包装材7は,二つの導電板50の上を全て保護する保護シート53を設けた点においてRFタグ付き包装材5と相違し,この点以外は,RFタグ付き包装材5と同じである。
図11(a),(b)で図示したように,変形例1に係るRFタグ付き包装材7は,ICチップ302を接続させたループ状の整合回路300と少なくとも一つの結合素子301を有するアンテナ30を実装したRFタグラベル3と,金属材料を用いていない包装材51などを備える。ヒートシール層51aを用いて,変形例1に係るRFタグ付き包装材7をヒートシール加工することで,変形例1に係るRFタグ付き包装体6を形成できる。
図11(b)で図示したように,変形例1に係るRFタグ付き包装材7の裏面には,二つの導電板50を加工する位置に隠蔽絵柄52が印刷され,二つの導電板50が隠蔽絵柄52の上に加工され,図11(a)で図示したように,二つの導電板50に対応する包装材51の表面の箇所には,上述した要領でRFタグラベル3が貼付されている。更に,変形例1に係るRFタグ付き包装材7では,内容物を保護する目的で,導電板50の上を全て保護する保護シート53が貼られている。
変形例1に係るRFタグ付き包装材7の製造工程は,隠蔽絵柄52の上に導電板50を加工する工程(図7のS2)の後,導電板50の全面を保護する保護シート53を包装材51に貼付する工程を含む。
ここから,変形例1に係るRFタグ付き包装材7の変形例について説明する。図12は,変形例2に係るRFタグ付き包装材8を説明する図で,図12(a)は,変形例2に係るRFタグ付き包装材8の外観を説明する図,図12(b)は,図12(a)におけるF−F’断面図で,変形例2に係るRFタグラベル9を説明する図,図12(c)は,変形例2に係るRFタグラベル9に実装するアンテナ90を説明する図である。
図12(a)で図示したように,変形例2に係るRFタグ付き包装材8は,変形例2に係るRFタグラベル9と,金属材料を用いていない包装材81を備える。
図12(a)で図示した変形例2に係るRFタグ付き包装材8の包装材81は,図11で図示した変形例1に係るRFタグ付き包装材7と同様にシート形状になっており,包装材81の最内層には,シール適性の良い低密度ポリエチレン樹脂などの樹脂が用いられたヒートシール層81aが積層されている。
図12(a)で図示した変形例2に係るRFタグ付き包装材8には,一つの導電板80が,変形例2に係るRFタグ付き包装材8から形成される包装体の内面となるパネルの下側に加工され,一つの導電板80に対応する包装材81の表面の箇所には,上述した要領で変形例2に係るRFタグラベル9が貼付されている。一つの導電板80を加工した箇所には隠蔽絵柄82が印刷されており,保護シート83は,変形例2に係るRFタグ付き包装材8の裏面に加工された導電板80の全面を覆うように貼られている。変形例2に係るRFタグ付き包装材8において,導電板80の数は一つであるため,導電板80が上面に加工される隠蔽絵柄82のサイズと導電板80の全面を覆う保護シート83のサイズは,図11よりも小さくなっている。
図12(b)で図示したように,変形例2に係るRFタグラベル9は,アンテナ90を実装したインレイ9aと,アンテナ90を実装したインレイ9aの面の裏面に積層した粘着層9bとから少なくとも構成され,インレイ9aを図2(a)の表面シート3aとして利用するようになっている。粘着層9bを用いて,変形例2に係るRFタグラベル9は包装材81の表面に貼付され,アンテナ90を実装したインレイ9aの向きは,図11に対して逆さになっている。
図12(c)で図示したように,インレイ9aに実装するアンテナ90は,ICチップ903を接続させたループ状の整合回路900,導波線路904を介して整合回路900と接続している一つの結合素子901と,一つの結合素子901と整合回路900を挟んで対向するように配置された一つのメアンダ状の線状素子902を有している。変形例2に係るRFタグ付き包装材8において,包装材81に加工した導電板80は一つであるため,アンテナ90が有する結合素子901を一つとし,変形例2に係るRFタグラベル9は,アンテナ90が有する一つの結合素子901と包装材81に加工した一つの導電板80が重なるように包装材81に貼付されている。
なお,変形例2に係るRFタグ付き包装材8に係る内容は,図1を用いて説明したRFタグ付き包装体1等にも適用可能であることは,これまでの説明からして明らかである。
1 RFタグ付き包装体
2 包装体
20 導電板
21 包装材
22 隠蔽絵柄
23 保護シート
3 RFタグラベル
3d 第2粘着層
30 アンテナ
300 整合回路
301 結合素子
302 ICチップ
5 RFタグ付き包装材
50 導電板
51 包装材
52 隠蔽絵柄
6 変形例1に係るRFタグ付き包装体
23 保護シート
7 変形例1に係るRFタグ付き包装材
53 保護シート
8 変形例2に係るRFタグ付き包装材
9 変形例2に係るRFタグラベル

Claims (4)

  1. ICチップを接続させたループ状の整合回路と少なくとも一つの結合素子を有するアンテナを実装したRFタグラベルと,金属材料を包装材に用いていない包装体と,前記包装体の内表面に印刷した隠蔽絵柄と,前記隠蔽絵柄の上に加工した少なくとも一つの導電板を備え,前記RFタグラベルは,前記包装材を介して前記結合素子が前記導電板と一対一対応で重なるように,前記包装体の外表面に貼付されていることを特徴とするRFタグ付き包装体。
  2. 前記導電板の上を全て覆う保護シートを備えたことを特徴とする,請求項1に記載したRFタグ付き包装体。
  3. ICチップを接続させたループ状の整合回路と少なくとも一つの結合素子を有するアンテナを実装したRFタグラベルと,金属材料を用いていない包装材と,包装体に形成したときに内面になる前記包装材の一方の表面に印刷した隠蔽絵柄と,前記隠蔽絵柄の上に加工した少なくとも一つの導電板を備え,前記RFタグラベルは,前記包装材を介して前記結合素子が導電板と一対一対応で重なるように,前記包装材の他方の表面に貼付されていることを特徴とするRFタグ付き包装材。
  4. 前記導電板の上を全て覆う保護シートを備えたことを特徴とする,請求項3に記載したRFタグ付き包装体。
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