JP2020034793A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 載置部上に積載される記録材同士の貼り付き易い箇所を効率的に冷却することができる画像形成装置を提供する。【解決手段】 定着ユニット113を通過してフェイスダウン排出ローラ116により排出口13から排出された記録材Sを積載する載置部118に向けて送風を行う送風ユニット8に設けられた送風穴85は、載置部118と接する縦壁121の高さ方向における縦壁121の載置部118と接する底部118aと、縦壁121のフェイスダウン排出ローラ116が設けられた位置との間の中間位置における中央部の冷却能力が高くなるように、縦壁121の高さ方向における開口面積の分布が異なることを特徴とする。【選択図】 図4

Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置に関するものである。
従来、複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置においては、トナー像を紙等の記録材に転写し、定着部においてトナー像を記録材に熱定着させるのが一般的である。このため、熱定着された記録材は加熱された状態となり、加熱された記録材が載置部上に複数枚積載されると蓄熱し、蓄熱により溶融した記録材上のトナーにより記録材同士の貼り付きが発生することがある。このような記録材同士の貼り付きを防止するために、画像定着されて加熱された記録材や、載置部で蓄熱した記録材を冷却する。このとき、画像定着されて排出される記録材に空気を当てることで、記録材を冷却するものがある。
特許文献1では、図8(a),(b)に示すように、トナー像を記録材Sに定着する定着部14で定着された記録材Sを案内する搬送路24が設けられている。更に、搬送路24により案内されてきた記録材Sを排出する排出ローラ15と、排出ローラ15により排出された記録材Sを積載する排出トレイ16と、を備えている。更に、空気17を送風する冷却ファン21と、冷却ファン21からの空気17を搬送路24に案内する送風路23と、を備えて構成されている。
また、送風路23は、搬送路24の送風方向上流において送風路23から分岐したダクトから排出トレイ16に向けて開口する第一開口部25が設けられている。更に、第一開口部25へ分岐するダクトの分岐点よりも送風方向下流に設けられ、送風路23が搬送路24に連結して開口する第二開口部26が設けられている。
図8(a)に示すように、第二開口部26上を記録材Sが通過するときには、通過する記録材Sのトナー像が定着された面を冷却しつつ、第一開口部25から矢印A方向に空気17を排出するようになっている。一方、図8(b)に示すように、第二開口部26上を記録材Sが通過して第二開口部26上に記録材Sが無いときは、空気17は第二開口部26から矢印B方向に排出されるため第一開口部25から空気17は、ほとんど排出されない。これにより排出トレイ16上に排出される記録材Sの積載時の整列性を損なうことなく、排出トレイ16上に積載された記録材S同士の貼り付きを防止している。
特開2010−266799号公報
しかしながら、特許文献1では、以下のような課題があった。排出トレイ16上に排出された記録材S同士の貼り付き易い箇所を効率的に冷却することができない。また、下ダクト22と送風路23のダクトとの折り返し形状が90度で、送風路23のダクトと第一開口部25のダクトとの折り返し形状が約120度であるためダクト形状による圧力損失が大きくなり冷却ファン21で生成する風量に対して冷却効率が低下する。
また、図8(b)に示すように、空気17が第二開口部26から排出されるときは、排出ローラ15により挟持搬送されて排出トレイ16上に排出される記録材Sと、既に排出トレイ16上に積載されている記録材Saを冷やすことができない。このため冷却効率が悪いという課題があった。
尚、特許文献1の第3の実施の形態では、第二開口部26から排出される空気17を、ダクトにより排出ローラ15に挟持搬送されて排出トレイ16上に排出される記録材Sの上面に吹き付ける。これにより冷却効率の改善を図っている。その場合は、記録材Sが、排出トレイ16上に積載されている記録材Saを冷却する妨げとなるため冷却効率の改善が不十分であった。
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、載置部上に積載される記録材同士の貼り付き易い箇所を効率的に冷却することができる画像形成装置を提供するものである。
前記目的を達成するための本発明に係る画像形成装置の代表的な構成は、記録材に画像を形成する画像形成装置であって、記録材に転写されたトナーを溶融温度に加熱する定着ユニットと、前記定着ユニットを通過した記録材を排出口から排出する排出ローラと、前記排出口から排出された記録材を積載する載置部と、前記排出ローラが設けられ、前記載置部と接する縦壁と、前記縦壁に設けられた開口を介して複数の送風穴から前記載置部に向けて送風を行う送風手段と、を有し、前記送風穴は、前記縦壁の高さ方向における前記縦壁の前記載置部と接する底部と、前記縦壁の前記排出ローラが設けられた位置との間の中間位置における中央部の冷却能力が高くなるように、前記縦壁の高さ方向における開口面積の分布が異なることを特徴とする。
本発明によれば、載置部上に積載される記録材同士の貼り付き易い箇所を効率的に冷却することができる。
第1実施形態の画像形成装置の構成を示す断面図である。 第1実施形態の画像形成装置の構成を示す斜視図である。 第1実施形態の送風ユニットの構成を示す平面図である。 (a)は、第1実施形態の送風穴の構成を示す正面図である。(b)は、(a)の部分拡大図である。 第2実施形態の画像形成装置の構成を示す断面図である。 第2実施形態の送風ユニットの構成を示す平面図である。 (a)は、第2実施形態の送風穴の構成を示す正面図である。(b)は、(a)の部分拡大図である。 (a),(b)は、特許文献1の構成を示す断面図である。
図により本発明に係る画像形成装置の一実施形態を具体的に説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図4を用いて本発明に係る画像形成装置の第1実施形態の構成について説明する。
<画像形成装置>
図1を用いて画像形成装置の構成について説明する。図1は、画像形成装置の構成を示す断面図である。図1に示す画像形成装置100は、紙等のシート状の記録材Sに画像を記録するモノクロプリンタの一例である。尚、本発明は、モノクロプリンタに限定されるものではなく、フルカラー複合機等の画像形成装置にも適用することができる。また、図1に示す画像形成装置100は、電子写真記録方式の画像形成装置100の一例について説明するが、熱定着手段など、記録媒体を熱する手段を持つものであれば別の記録方式の画像形成装置にも適用することができる。
図1に示す画像形成装置100は、給送カセット103内に積載収納されたシート状の記録媒体である紙等の記録材Sを給送ローラ102aにより送り出す。そして、分離ローラ101と対向して設けられた給送ローラ102bが記録材Sを1枚ずつ分離して記録材搬送方向下流側に送り出す。次に、給送ローラ102bにより送り出された記録材Sを搬送ローラ105によりレジストローラ107に搬送する。
レジストローラ107には、レジストシャッタ108が回動可能に具備されており、搬送されてきた記録材Sの斜行を補正する。その後、レジストローラ107は、記録材Sを転写手段としての転写ローラ109と、像担持体としての感光ドラム110とにより形成される転写ニップ部Nに搬送する。
画像形成装置100の装置本体100aには、プロセスカートリッジ111が着脱可能に装着されている。プロセスカートリッジ111には、感光ドラム110と、帯電手段としての帯電ローラ6と、現像手段としての現像装置5と、クリーニング手段としてのクリーニングブレード7等が設けられている。
感光ドラム110が図1の反時計回り方向に回転する。図示しない帯電電源により帯電ローラ6に帯電電圧が印加されて感光ドラム110の表面が一様に帯電される。その後、露光手段としてのスキャナユニット112から画像情報に応じてレーザ光112aが出射されて感光ドラム110の表面に照射される。これにより感光ドラム110の表面に静電潜像が形成される。
その後、現像装置5に設けられた現像剤担持体としての現像ローラ9により感光ドラム110の表面に形成された静電潜像に現像剤としてのトナーが供給されてトナー像として現像される。その後、図示しない転写電源により転写ローラ109に転写電圧が印加されて感光ドラム110の表面に形成されたトナー像が転写ニップ部Nにおいて記録材Sに転写される。転写後に、感光ドラム110の表面に残留した残トナーは、クリーニングブレード7により掻き取られて除去される。
トナー像が転写された記録材Sは、定着装置としての定着ユニット113に搬送される。定着ユニット113は、記録材Sに転写されたトナーを溶融温度に加熱する。定着ユニット113に設けられた加熱ユニット10と加圧ローラ11とによりトナー像が転写された記録材Sが挟持搬送される間に加熱及び圧力されて、トナー像が記録材Sに定着される。
その後、記録材Sは、フェイスアップ排出ローラ114により搬送され、背面ガイド201に沿って図1の上方に案内される。その後、記録材Sは、中間排出ローラ115からフェイスダウン排出ローラ116に搬送され、排出口13から載置部118上に排出載置されて積載される。フェイスダウン排出ローラ116は、定着ユニット113を通過した記録材Sを排出口13から排出する。
<両面印刷>
記録材Sの両面に印刷する場合には、第1面の印刷が完了した記録材Sがフェイスダウン排出ローラ116により挟持された状態で、フェイスダウン排出ローラ116が逆回転する。記録材Sは、逆回転する中間排出ローラ115と背面ガイド201により搬送されてフェイスアップ排出ローラ114により反転路1に設けられた搬送ローラ18,2,3により搬送されて記録材Sの表裏面が反転される。その後、搬送ローラ105の手前で給送路12に合流した後、搬送ローラ105により搬送されて第1面と同様にして第2面に画像が形成される。その後、正回転する中間排出ローラ115とフェイスダウン排出ローラ116により載置部118上に排出載置されて積載される。
画像が形成された記録材Sを積載する載置部118の底部118aの載置面119は、フェイスダウン排出ローラ116により排出される記録材Sを所定の枚数量積載できるようにフェイスダウン排出ローラ116よりも下方位置に配置されている。フェイスダウン排出ローラ116は、載置部118の底部118aと接する縦壁121に設けられている。縦壁121は、略鉛直方向に配置されている。載置部118の載置面119は、記録材Sの排出方向下流に向かって高くなるような勾配が設けられている。これによりフェイスダウン排出ローラ116により排出された記録材Sの排出方向後端部が縦壁121に揃いながら載置面119上に落下して積載される。
画像が形成された後、フェイスダウン排出ローラ116により載置面119上に排出される記録材Sは、載置面119上に排出される手前で定着ユニット113により加熱される。このため記録材Sが載置部118の載置面119上に積載されるときは、記録材Sの表面温度が約80℃前後の高温状態である。
また、一度の印刷ジョブで大量枚数の記録材Sに印刷を行う連続印刷の場合には、記録材Sが連続的に載置部118に排出される。このため載置部118には、高温状態の記録材Sが次々と積載される。この場合、載置部118上に積載された記録材Sの温度は時間の経過とともに放熱されて徐々に低下する。しかし、連続印刷により載置部118上に積載される高温状態の記録材Sの枚数が多いほど、放熱による温度低下の時間が遅くなる。このため載置部118上に積載された記録材Sは、高温に保持された状態が長く続く。
転写ニップ部Nにおいて、転写ローラ109により感光ドラム110の表面に形成されたトナー像が記録材S上に転写された後、トナー像を担持した記録材Sは、定着ユニット113により加熱及び加圧されてトナー像が記録材S上に定着される。このとき、記録材S上のトナー像は、定着ユニット113により加熱されて溶融状態になり、その後、冷えることで記録材S上に固着する。
このため大量枚数の記録材Sの両面に連続印刷する場合には、載置部118上に積載された記録材S同士が向かい合う面において、高温に保持された状態が長く続く。これによりトナー像が記録材Sに固着するまでの間にトナー像が向かい合う記録材Sの面に貼り付いてしまう現象が発生する場合がある。このような記録材S同士の貼り付き現象は、記録材Sの温度が高いほど発生し易い。また、記録材Sが高温に保持される時間が長いほど記録材S同士の貼り付き現象が発生し易い。また、記録材S同士の貼り付き現象は、記録材Sの上に積載された記録材Sの重さが重いほど発生し易い。
<貼り付き現象が生じ易い箇所>
図1に示す縦壁121の高さ方向で言えば、載置部118の底部118aとフェイスダウン排出ローラ116との中間付近では、記録材Sの温度が高温に維持されており、記録材Sが積載される重さも作用して記録材S同士の貼り付き現象が発生し易い。
載置部118の底部118aでは、傾斜した載置面119上に積載された記録材Sの荷重が底部118a上に集中するため記録材Sが積載される重さが重くなる。その一方で、載置部118上に記録材Sが積載されるまでの間に放熱により記録材Sの温度が低下するため記録材S同士の貼り付き現象が発生し難い。フェイスダウン排出ローラ116の付近では、記録材Sの温度は下がり難いが、記録材Sが積載される重量が軽いため記録材S同士の貼り付き現象が発生し難い。
フェイスダウン排出ローラ116により排出される記録材Sにおいて、記録材Sの排出方向における記録材Sの先端部は、記録材Sの排出方向における記録材Sの後端部がフェイスダウン排出ローラ116を通過するまでに放熱により温度が低下する。このため記録材Sの排出方向後端部は、先端部よりも分冷却時間が短いため記録材S同士の貼り付き現象が発生し易い。
記録材Sの排出方向と直交する方向である記録材Sの幅方向(以下、「幅方向」という)で言えば、載置部118上に積載された記録材Sは、記録材Sの幅方向端部から冷えていき、中央部の熱が冷え難い。このため記録材Sの幅方向中央部で記録材S同士の貼り付き現象が発生し易い。このように、記録材S同士の貼り付き現象が発生し易い箇所に集中して空気17を送風することにより記録材S同士の貼り付き現象の発生を効率良く防止することができる。
<送風ユニット>
次に、図1〜図4を用いて、本実施形態の画像形成装置100に設けられる送風ユニット8の構成について説明する。図2は、画像形成装置100の構成を示す斜視図である。図3は、送風ユニット8の構成を示す平面図である。図4(a)は、送風穴85の構成を示す正面図である。図4(b)は、図4(a)の部分拡大図である。
図2に示すように、画像形成装置100の右カバー4には、装置本体100a内に設けられた送風手段としての送風ユニット8が装置本体100aの外部の空気17を取り込むための貫通穴からなる外気取り込み口81が設けられている。図3に示す示すように、送風ユニット8には、外気取り込み口81に対面してファン82が設けられている。ファン82は、ダクト84の端部に設けられ、画像形成装置100の装置本体100aの外部の空気17をダクト84内に吸入する。ダクト84は、載置部118に積載される記録材Sの排出方向と直交する幅方向を長手方向として配置され、装置本体100aのフレームに支持されている。
ダクト84は、ファン82により外気取り込み口81から空気17を吸引して空気17を送風する送風方向において、送風方向上流にダクト上流部84aが設けられている。送風方向下流には、ダクト下流部84cが設けられている。ダクト上流部84aとダクト下流部84cとの間にダクト中間部84bが設けられている。ダクト下流部84cのダクト壁面84c1には、貫通穴からなる送風穴85が形成されている。送風手段としての送風ユニット8は、縦壁121に設けられた開口121aを介して、ダクト84の送風方向下流側に設けられるダクト下流部84cのダクト壁面84c1を貫通して設けられた複数の送風穴85から載置部118に向けて送風を行う。
送風ユニット8は、装置本体100aの外部の空気17(外気)を送風ユニット8内に取り込むためのファン82が設けられている。更に、ファン82により取り込んだ空気17をダクト下流部84cに送り込むためのダクト上流部84aが設けられている。更に、ダクト上流部84aとダクト下流部84cとを接続するダクト中間部84bが設けられている。更に、ダクト下流部84cに送り込まれた空気17を載置部118に向かって送風するためのダクト壁面84c1を貫通して設けられた送風穴85が設けられている。
ダクト上流部84aは、ダクト中間部84bに向かって断面形状が徐々に狭くなるように構成されている。ダクト上流部84aからダクト中間部84bまでは、断面形状がなだらかに連続して減少する形状になっている。また、ファン82からダクト下流部84cまでのハウジングは一体的に構成されている。ダクト84は、ファン82から送風穴85までダクト84の長手方向になだらかに直線状に伸びている。このようなダクト形状によりダクト84内を送風される空気17の圧力損失を最小限にしている。
ファン82が回転して、空気17をダクト上流部84aに送り込むと、空気17は、ダクト中間部84bを通って、送風穴85が設けられたダクト下流部84cに送り込まれる。ダクト上流部84aに取り込まれた空気17は、断面形状が広いダクト上流部84aから断面形状が狭いダクト中間部84bに向かうに従って、内部の空気17の圧力が徐々に高まる。そして、ダクト下流部84cでは、内部の空気17の圧力は略均一となる。ダクト下流部84c内で圧力が略均一になった空気17は、複数の小径穴で構成される送風穴85から排気され、載置部118に向かって送風される。縦壁121の一部は開口121aを介して開放されて送風穴85が露出している。
ダクト84は、画像形成装置100の装置本体100a内の温められた空気17を吸い込むことなく、外気取り込み口81から取り込まれた装置本体100aの外部の空気17のみがダクト下流部84cに送り込まれる。このため送風穴85から送風される空気17が装置本体100a内で温められることなく、載置部118に排出される記録材Sを効率良く冷却することができる。また、画像形成装置100の装置本体100a内で発生する微粒子がダクト84内に取り込まれることが無いため送風穴85から微粒子を含んだ空気17が外部に送風されることもない。
<送風穴の配置>
次に、送風穴85の配置構成について説明する。前述したように、記録材Sが貼り付き易い条件は、(1)両面印刷の場合、(2)縦壁121の高さ方向における中央部位置、(3)記録材Sの幅方向中央部、(4)記録材Sの排出方向後端部、である。上記(1)両面印刷の場合は、送風穴85の配置とは直接関係がないが、図4(a),(b)に示すように、(2)縦壁121の高さ方向における中央部位置、(3)記録材Sの幅方向中央部にそれぞれ複数の送風穴85を配置する。
これにより(1)両面印刷の場合に、ファン82を回転させて、送風穴85から載置部118に排出される記録材Sに空気17を送風して冷却することにより載置部118に排出される記録材S同士の貼り付き現象を効率的に防ぐことができる。
本実施形態の送風穴85は、図4(a),(b)に示すように、それぞれの口径(開口面積)が同じ複数の送風穴85が設けられており、ダクト下流部84c内で圧力が略均一になった空気17が、それぞれの送風穴85から同じ風量、同じ風速で送風される。このとき、単位面積当たりの送風穴85の数が多いほど、単位面積当たりの複数の送風穴85の開口面積を総合した開口面積が大きくなる。このため単位面積当たりの複数の送風穴85から送風される空気17の送風量が大きくなり、載置部118に排出される記録材Sがより効果的に冷却される。
そのため本実施形態では、(2)縦壁121の高さ方向における中央部位置、(3)記録材Sの幅方向中央部の単位面積当たりに設けられた送風穴85の数が多くなるように配置されている。
ここで、縦壁121の高さ方向における縦壁121の載置部118と接する底部118aの載置面119と、縦壁121のフェイスダウン排出ローラ116が設けられた最上部121bの位置との間の中間位置における中央部を考慮する。送風穴85は、この中央部の冷却能力が高くなるように、縦壁121の高さ方向における送風穴85の口径(開口面積)の分布が異なる。本実施形態の送風穴85のように、それぞれの口径(開口面積)が等しい場合には、縦壁121の高さ方向の中央部における単位面積当たりの送風穴85の数が、中央部よりも上下側における単位面積当たりの送風穴85の数よりも多くなるように設定されている。
また、送風穴85は、載置部118に積載される記録材Sの排出方向と直交する幅方向における中央部の冷却能力が高くなるように、記録材Sの幅方向における送風穴85の開口面積の分布が異なる。本実施形態の送風穴85のように、それぞれの口径(開口面積)が等しい場合を考慮する。この場合には、記録材Sの幅方向の中央部における単位面積当たりの送風穴85の数が、中央部よりも記録材Sの幅方向両端部側における単位面積当たりの送風穴85の数よりも多くなるように設定されている。
(4)記録材Sの排出方向後端部は、送風穴85の配置とは、直接関係がない。本実施形態では、載置部118に排出される記録材Sの排出方向後端部側に設けられた送風穴85から空気17を送風する。これにより送風が記録材Sの排出方向先端部側、或いは、記録材Sの排出方向中央部に届かなくても比較的弱い送風量で載置部118に排出される記録材S同士の貼り付きを防ぐことができる。
載置部118に排出される記録材S同士の貼り付き現象が実際に起き易いのは、500枚の記録材Sが積載可能な載置部118の場合では、約100枚〜450枚の記録材Sを載置部118に排出積載した場合である。このとき、載置部118上の記録材Sの積載高さにすると、記録材Sの1枚当たりの厚さが0.12mmである場合には、載置部118上の記録材Sの積載高さが12mm〜60mmとなる。
熱により記録材Sがカールすると、積載高さがもっと高くなることも想定される。このため縦壁121の高さは、80mm以上が好ましい。本実施形態では、縦壁121の高さを約85mmに設定している。本実施形態の送風穴85は、縦壁121の高さ方向において、載置部118の底部118aの載置面119から80mm〜85mmの高さで、記録材Sの幅方向の中央部に設けられた約60mmの幅の開口121a内に対応して複数の送風穴85を配置している。本実施形態では、送風穴85の縦壁121の高さ方向の配置は、送風穴85の中心位置が、載置部118の底部118aの載置面119から約40mmの高さを中心にして、16mm〜64mmの高さの範囲に配置している。
図4(a),(b)に示す記録材Sの幅方向の中央部に配列された2列の送風穴85の数は、各列で上下方向に5個の送風穴85をそれぞれ配置している。記録材Sの幅方向の外側に行くに従って、各列で上下方向に4個の送風穴85をそれぞれ配置し、更に外側に行くに従って、各列で上下方向に3個の送風穴85をそれぞれ配置している。即ち、記録材Sの幅方向の外側に行くに従って各列で上下方向に配置する送風穴85の数を減らして配置している。
送風穴85の数が上下方向に4個配列された列は、送風穴85の数が上下方向に5個配列された列に対して、各送風穴85の位置が千鳥状に配置される。同様に、送風穴85の数が上下方向に3個配列された列は、送風穴85の数が上下方向に4個配列された列に対して、各送風穴85の位置が千鳥状に配置されている。
記録材Sの幅方向において、実際に記録材S同士の貼り付き現象が起き易いのは、A4サイズの記録材Sの幅210mmに対して、中央部の約100mmである。このため本実施形態の送風穴85は、縦壁121の記録材Sの幅方向中央部で、約100mmの開口121a内に、縦壁121の高さ方向に6個の送風穴85の列を記録材Sの幅方向に沿って2列配置している。
送風穴85の数は、縦壁121の高さ方向の中央部を最大として、中央部から上下に行くに従って、徐々に減っていくように配置している。また、送風穴85の数は、記録材Sの幅方向の中央部を最大として、中央部から記録材Sの幅方向の両端部に行くに従って、徐々に減っていくように配置している。
このため記録材S同士の貼り付き現象が起き易い縦壁121の高さ方向の中央部と、記録材Sの幅方向の中央部とで、送風穴85から送風される空気17により記録材Sがより効率的に冷却される。これにより記録材S同士が貼り付き易い箇所で効率良く記録材S同士の貼り付きを防止している。
印刷された記録材Sが載置部118上に積載されて、記録材Sの積載高さが高くなると、図4(a),(b)に示す送風穴85は、下側から順に記録材Sにより塞がれる。送風穴85が塞がれて来ると、ダクト下流部84c内の空気17の圧力は、送風穴85が塞がれた分だけ高くなり、記録材Sにより塞がれていない送風穴85から送風される空気17の風量と風速は、ともに大きくなる。
本実施形態の各送風穴85は、一つ当たりの送風穴85の口径(開口面積)が等しく設定されている。載置部118上に積載される記録材Sの蓄熱量は、載置部118上に積載される記録材Sの載置枚数が増して、載置高さが高くなるほど増える。このとき、送風ユニット8からの送風が連続的に行われ、記録材Sにより塞がれていない送風穴85から送風される空気17の風量と風速が増えるため載置部118上に積載される記録材Sの冷却効果が高まるため合理的に冷却できる。
送風ユニット8のダクト下流部84cに小径の送風穴85を複数設けることによりダクト下流部84c内の空気17の圧力を略均一にして、各送風穴85から送風される空気17の風量を略一定にできる。また、送風穴85の数を調整することにより風量を調整して、載置部118上に積載される記録材Sをムラ無く冷却できる。また、送風穴85を小径にすることにより送風穴85から載置部118上に積載される記録材Sに対して送風される空気17の風量と風速を低く抑えることができる。このためファン82の風量を調整することで、送風穴85から送風される空気17により載置部118上に積載される記録材Sの排出積載時の整列性を乱さないように冷却できる。
また、載置部118の底部118aと、縦壁121の最上部121bとの間の中間位置で中央部に最も多くの送風穴85を設ける。これにより印刷された記録材S同士がもっとも貼り付き易い箇所を中心に載置部118上に積載される記録材Sを冷却することができる。これにより載置部118上に積載される記録材Sを効率的に冷却することができる。また、フェイスダウン排出ローラ116により載置部118上に排出される際の記録材Sの高さ位置によらず載置部118上に排出積載される記録材Sを冷却することができる。これにより載置部118上に積載される記録材Sの冷却効率が良い。
また、各送風穴85の口径(開口面積)を一定に設定し、載置部118の底部118aと、縦壁121の最上部121bとの間の中間位置の中央部に送風穴85を最も多く設ける。そして、中央部から載置部118の底部118a及び縦壁121の最上部121bに向かうに従って送風穴85の数が減るように設定する。また、送風穴85を記録材Sの幅方向の中央部の位置に最も多く設け、記録材Sの幅方向の両端部に向かうに従って、送風穴85の数が減るように設定する。これにより印刷された記録材S同士がもっとも貼り付き易い箇所により多くの風を当てることができる。これにより載置部118上に積載される記録材Sを効率的に冷却することができる。
また、ダクト84の送風方向上流側端部に設けられたファン82から送風穴85が設けられたダクト下流部84cまでの間のダクト84は、略直線状に形成されている。これによりダクト84内の圧力損失を最小限に抑えて、送風穴85から載置部118上に積載される記録材Sに向けて効率良く送風できる。
〔第2実施形態〕
次に、図5〜図7を用いて本発明に係る画像形成装置の第2実施形態の構成について説明する。尚、前記第1実施形態と同様に構成したものは同一の符号、或いは符号が異なっても同一の部材名を付して説明を省略する。図5は、本実施形態の画像形成装置100の構成を示す断面図である。図6は、本実施形態の送風ユニット8の構成を示す平面図である。図7(a)は、本実施形態の送風穴86の構成を示す正面図である。図7(b)は、図7(a)の部分拡大図である。
図6において、符号81は、外気取り込み口である。符号82は、ファンである。符号84は、ダクトである。ダクト84は、送風方向上流から順にダクト上流部84aと、ダクト中間部84bと、ダクト下流部84cとを有して構成される。図7(a),(b)に示すように、ダクト下流部84cのダクト壁面84c1には、貫通穴からなる送風穴86が設けられている。
送風ユニット8は、画像形成装置100の装置本体100aの外部の空気17を送風ユニット8内に取り込むためのファン82と、空気17をダクト下流部84cに送り込むためのダクト上流部84aと、ダクト中間部84bとを有する。ダクト下流部84cの載置部118に向かうダクト壁面84c1には、ダクト下流部84cに送り込まれた空気17を載置部118に向かって送風するための送風穴86が設けられている。
画像形成装置100の右カバー4には、送風ユニット8が空気17を取り込むための貫通穴からなる外気取り込み口81が設けられている。ファン82が回転して、空気17をダクト上流部84aに送り込むと、ダクト上流部84aはダクト中間部84bに向かって断面形状が徐々に狭くなっていき、ダクト中間部84bを通って、送風穴86が設けられたダクト下流部84cに空気17が送り込まれる。
ダクト上流部84aからダクト中間部84bまでは、ダクト84の断面形状がなだらかに連続して減少する形状になっている。また、ファン82からダクト下流部84cまでのダクト84のハウジングは一体的に構成されており、ダクト形状による圧力損失を最小限にしている。
ファン82によりダクト84内に取り込まれた空気17は、断面形状が広いダクト上流部84aから断面形状が狭いダクト中間部84bに向かうに従って、ダクト84内の空気17の圧力が徐々に高まる。そして、ダクト下流部84cでは、ダクト下流部84c内部の空気17の圧力は略均一となる。ダクト下流部84c内で圧力が略均一になった空気17は、複数の小径の貫通穴からなる送風穴86から載置部118に向かって送風される。縦壁121の一部は、開口121aにより開放されており、ダクト下流部84cのダクト壁面84c1を貫通して設けられた送風穴86が露出している。
また、ダクト84は、画像形成装置100の装置本体100a内の温められた空気17を吸い込むことなく、外気取り込み口81に設けられた貫通穴から取り込まれた空気17のみがダクト下流部84c内に送り込まれる。このため送風穴86から送風される空気17が温められることなく、載置部118上に積載される記録材Sに吹き付けられて記録材Sを効率良く冷却することができる。また、画像形成装置100の装置本体100a内で発生する微粒子がダクト84内に取り込まれることが無いため送風穴86から装置本体100aの外部に微粒子が排出されることもない。
<送風穴の配置>
次に、図7を用いて送風穴86の配置について説明する。ここで、前述したように、記録材S同士が貼り付き易い条件は、(5)両面印刷時、(6)縦壁121の高さ方向の中央部付近に記録材Sが位置するとき、(7)記録材Sの幅方向中央部の位置、(8)記録材Sの排出方向後端部側の位置となる。
上記(5)は、送風穴85の配置とは直接関係がない。上記(6),(7)に対応する位置に送風穴86を配置することで、上記(5)のときに、ファン82を回転させて、送風ユニット8を作動させることにより載置部118上に積載された記録材S同士の貼り付きを効率的に防ぐことができる。
本実施形態の送風穴86は、図7(a),(b)に示すように、口径(開口面積)が異なる複数の送風穴86が設けられている。ダクト下流部84c内で一定圧力の空気17がそれぞれの送風穴86から同じ風量の送風がなされる。このため送風穴86の開口面積が大きいほど、その送風穴86から送風される空気17の風速が遅く、送風穴86の開口面積が小さいほど、その送風穴86から送風される空気17の風速が速くなり、送風穴86からより遠くまで冷却される。
本実施形態では、上記(6)縦壁121の高さ方向の中央部に対応する送風穴86の開口面積が、縦壁121の高さ方向の上下部に対応する送風穴86の開口面積よりも小さくなるように設定されている。更に、上記(7)記録材Sの幅方向中央部に対応する送風穴86の開口面積が、記録材Sの幅方向両端部に対応する送風穴86の開口面積よりも小さくなるように設定されている。
ここで、縦壁121の高さ方向における縦壁121の載置部118と接する底部118aの載置面119と、縦壁121のフェイスダウン排出ローラ116が設けられた最上部121bの位置との間の中間位置における中央部を考慮する。この中央部の冷却能力が高くなるように、縦壁121の高さ方向における送風穴86の口径(開口面積)の分布が異なる。
本実施形態の送風穴86は、縦壁121の高さ方向の中央部における単位面積当たりの送風穴86の数と、中央部よりも上下側における単位面積当たりの送風穴86の数とが等しい。この場合には、中央部における送風穴86のそれぞれの口径(開口面積)が、中央部よりも上下側における送風穴86のそれぞれの口径(開口面積)よりも小さく設定されている。
また、送風穴86は、載置部118に積載される記録材Sの排出方向と直交する幅方向における中央部の冷却能力が高くなるように、記録材Sの幅方向における送風穴86の口径(開口面積)の分布が異なる。本実施形態の送風穴86は、記録材Sの幅方向中央部における単位面積当たりの送風穴86の数と、中央部よりも記録材Sの幅方向両端部側における単位面積当たりの送風穴86の数とが等しい。この場合には、中央部における送風穴86のそれぞれの口径(開口面積)が、中央部よりも記録材Sの幅方向両端部側における送風穴86のそれぞれの口径(開口面積)よりも小さく設定されている。
上記(8)も送風穴85の配置とは関係ないが、記録材Sの排出方向後端部側から空気17を送風することで、記録材S同士の貼り付きが起き易い記録材Sの排出方向後端部側を集中的に冷却することで記録材S同士の貼り付きを防ぐことができる。実際に記録材S同士の貼り付きが起き易いのは、前述したように、500枚の記録材Sが積載可能な載置部118の場合では、載置部118上に約100枚〜450枚の記録材Sを積載した範囲である。このとき、記録材Sの厚みが0.12mm/枚の計算だと、載置部118の底部118aの載置面119からの記録材Sの積載高さは、12mm〜60mmの範囲となる。
但し、載置部118上に積載された記録材Sがカールするなどにより、積載高さが更に高くなることも想定される。このため縦壁121の高さは、80mm以上が好ましい。本実施形態の縦壁121は、載置部118の底部118aの載置面119からの高さを約85mmに設定している。このため本実施形態の送風穴86は、載置部118の底部118aの載置面119からの高さが80mm〜85mmの範囲の位置に対応する縦壁121の高さ方向中央部の約60mmの開口121a内に送風穴86を配置している。
送風穴86の縦壁121の高さ方向の配置は、送風穴86の中心位置で、載置部118の底部118aの載置面119から約40mmの高さを中心として載置部118の底部118aの載置面119から16mm〜64mmの高さ位置に配置される。更に、記録材Sの幅方向に6列、縦壁121の高さ方向に5列の送風穴86を配置している。
記録材Sの幅方向において、実際に記録材S同士の貼り付きが起き易いのは、A4サイズで幅210mmの記録材Sに対して、記録材Sの幅方向中央部の約100mmの幅の範囲である。このため本実施形態においても送風穴86は、縦壁121の記録材Sの幅方向に沿った幅方向中央部に設けられた約100mmの幅の開口121a内に縦に5列、横に2列の送風穴86を配置している。
本実施形態の送風穴86の数としては、縦方向と横方向とに同じ数の送風穴86を配置しているが、場所により送風穴86の大きさを変えている。具体的には、送風穴86の大きさを大、中、小、微小の4種類に分けている。縦壁121の高さ方向中央部で、記録材Sの幅方向中央部の領域R1に設けられる送風穴86は、微小穴で構成され、領域R1の外側に位置する領域R2に設けられる送風穴86は、小穴で構成される。更に、領域R2の外側に位置する領域R3に設けられる送風穴86は、中穴で構成される。更に、領域R3の外側に位置する領域R4に設けられる送風穴86は、大穴で構成される。送風穴86の大、中、小、微小の口径(開口面積)は、適宜設定される。
このように本実施形態の送風穴86は、縦壁121の高さ方向において、中央から上下に行くに従って送風穴86の口径(開口面積)が大きくなるように設定されている。また、記録材Sの幅方向において、中央から両端部に行くに従って、送風穴86の口径(開口面積)が大きくなるように設定されている。
ダクト下流部84c内の空気17の圧力は略均一であるため送風穴86の大きさにかかわらず各送風穴86から送風される空気17の風量は一定となる。このため送風穴86の口径(開口面積)が大きくなるほど、各送風穴86から送風される空気17の風速が遅くなり、送風穴86の口径(開口面積)が小さくなるほど、各送風穴86から送風される空気17の風速が速くなる。
このため記録材S同士の貼り付きが起き易い縦壁121の高さ方向の中央部と記録材Sの幅方向の中央部で送風穴86から送風される空気17の風速が速く、送風穴86から送風される空気17が遠くまで届くように設定している。
また、送風穴86から送風される空気17の風速が比較的遅く、その分、送風穴86から送風される空気17の風量が多い場合を考慮する。その場合に、送風穴86から送風される空気17は、縦壁121の高さ方向の中央部側や記録材Sの幅方向の中央部側に隣り合う送風穴86から送風される風速の速い空気17に吸い寄せられる。これにより縦壁121の高さ方向の中央部と、記録材Sの幅方向の中央部にそれぞれ対応する位置で載置部118上に積載される記録材Sがより冷却されて、記録材S同士の貼り付きを効率良く防止している。
印刷された記録材Sが、載置部118上に積載されて、積載高さが高くなって来ると、送風穴86は、縦壁121の高さ方向の下側から載置部118上に積載された記録材Sにより塞がれるようになる。送風穴86が塞がれて来ると、ダクト下流部84c内の空気17の圧力が、送風穴86が塞がれた分だけ高くなり、塞がれていない送風穴86から送風される空気17の風量が相対的に大きくなる。
載置部118上に積載される記録材Sの蓄熱量は、載置部118上の記録材Sの積載枚数が増して、縦壁121の高さ方向の積載高さが高くなるほど増える。このとき、送風ユニット8のダクト下流部84cへの送風量が変わらない場合、載置部118上に積載される記録材Sにより塞がれていない送風穴86から送風される空気17の風量及び風速が相対的に増える。このため載置部118上に積載される記録材Sの最上面が合理的に冷却できる。そのため載置部118上に積載された記録材Sの最上面上に次に積載される記録材Sの下面との貼り付きを防ぐことができる。
本実施形態においてもダクト下流部84cのダクト壁面84c1に小径の送風穴86を複数設けることによりダクト下流部84c内の空気17の圧力を略均一にして、各送風穴86から送風される空気17の風量を略一定にできる。これにより各送風穴86の大きさを調整して送風穴86から送風される空気17の風速を調整することができる。これにより各送風穴86の位置による冷却ムラを抑制することができる。また、送風穴86の大きさを小径にすることにより送風穴86から送風される空気17の風量が少ない。このためファン82の風量を調整することで、送風穴86から送風される空気17により載置部118上に積載される記録材Sの整列性を乱さないようにすることができる。
縦壁121の高さ方向における載置部118の底部118aの載置面119と、縦壁121の最上部121bとの間の中間位置の中央部の領域R1に設けられる送風穴86の口径(開口面積)が最も小さくなるように設定する。そして、縦壁121の高さ方向の上下に向かうに従って送風穴86の口径(開口面積)が大きくなるように設定する。
また、載置部118の記録材Sの幅方向中央部の領域R1に設けられる送風穴86の口径(開口面積)が最も小さくなるように設定し、記録材Sの幅方向両端部に向かうに従って送風穴86の口径(開口面積)が大きくなるように設定する。これにより縦壁121の高さ方向の中央部で、記録材Sの幅方向の中央部の領域R1に設けられる送風穴86から送風される空気17の風速をより速くすることができる。これにより記録材S同士が貼り付き易い箇所に効果的に空気17を送風することにより、載置部118上に積載される記録材Sを効率的に冷却することができる。
送風穴86から送風される空気17は、送風穴86の口径(開口面積)を小さくすると、送風穴86から送風される空気17の風速が速くなる。このとき、送風穴86から送風される空気17の風量は、送風穴86の口径(開口面積)にかかわらず一定である。ここで、(風量)=(送風穴86の開口面積)×(風速)で表され、送風穴86から送風される空気17の風量は、一定である。このため載置部118上に排出積載される記録材Sの整列性を乱すことなく記録材Sを冷却することができる。他の構成は前記第1実施形態と同様に構成され、同様の効果を得ることが出来る。
S…記録材
8…送風ユニット(送風手段)
13…排出口
85…送風穴
113…定着ユニット
116…フェイスダウン排出ローラ(排出ローラ)
118…載置部
118a…底部
121…縦壁

Claims (7)

  1. 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
    記録材に転写されたトナーを溶融温度に加熱する定着ユニットと、
    前記定着ユニットを通過した記録材を排出口から排出する排出ローラと、
    前記排出口から排出された記録材を積載する載置部と、
    前記排出ローラが設けられ、前記載置部と接する縦壁と、
    前記縦壁に設けられた開口を介して複数の送風穴から前記載置部に向けて送風を行う送風手段と、
    を有し、
    前記送風穴は、前記縦壁の高さ方向における前記縦壁の前記載置部と接する底部と、前記縦壁の前記排出ローラが設けられた位置との間の中間位置における中央部の冷却能力が高くなるように、前記縦壁の高さ方向における開口面積の分布が異なることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記送風穴は、それぞれの開口面積が等しい場合には、前記中央部における単位面積当たりの前記送風穴の数が、前記中央部よりも上下側における単位面積当たりの前記送風穴の数よりも多いことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記送風穴は、前記中央部における単位面積当たりの前記送風穴の数と、前記中央部よりも上下側における単位面積当たりの前記送風穴の数とが等しい場合には、前記中央部における前記送風穴のそれぞれの開口面積が、前記中央部よりも上下側における前記送風穴のそれぞれの開口面積よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 記録材に画像を形成する画像形成装置であって、
    記録材に転写されたトナーを溶融温度に加熱する定着ユニットと、
    前記定着ユニットを通過した記録材を排出口から排出する排出ローラと、
    前記排出口から排出された記録材を積載する載置部と、
    前記排出ローラが設けられ、前記載置部と接する縦壁と、
    前記縦壁に設けられた開口を介して複数の送風穴から前記載置部に向けて送風を行う送風手段と、
    を有し、
    前記送風穴は、前記載置部に積載される記録材の排出方向と直交する幅方向における中央部の冷却能力が高くなるように、前記幅方向における開口面積の分布が異なることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記送風穴は、それぞれの開口面積が等しい場合には、前記中央部における単位面積当たりの前記送風穴の数が、前記中央部よりも前記幅方向の両端部側における単位面積当たりの前記送風穴の数よりも多いことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記送風穴は、前記中央部における単位面積当たりの前記送風穴の数と、前記中央部よりも前記幅方向の両端部側における単位面積当たりの前記送風穴の数とが等しい場合には、前記中央部における前記送風穴のそれぞれの開口面積が、前記中央部よりも前記幅方向の両端部側における前記送風穴のそれぞれの開口面積よりも小さいことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記送風手段は、
    前記載置部に積載される記録材の排出方向と直交する幅方向を長手方向とするダクトと、
    前記ダクトの端部に設けられたファンと、
    前記ダクトの送風方向の下流側のダクト壁面を貫通し前記載置部に向かって設けられた複数の前記送風穴と、
    を有し、
    前記ファンは、画像形成装置の装置本体の外部の空気を吸入し、
    前記ダクトは、前記ファンから前記送風穴まで前記ダクトの長手方向になだらかに直線状に伸びていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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