JP2020034603A - 車両用表示装置 - Google Patents

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一夫 諸橋
Kazuo Morohashi
一夫 諸橋
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Abstract

【課題】視点の位置が変化しても像の全体を認識させることができる技術を提供すること。【解決手段】車両用表示装置(10)は、本体部(20)から出射された光を表示部(F)に投射させると共に、本体部(20)から出射される光を制御部(11)によって制御することにより、表示部(F)を見た運転者(Mn)に任意の像を認識させる。本体部(20)は、互いに隣接し、それぞれ表示部(F)までの光路長が異なる第1の光路(Op1)及び第2の光路(Op2)と、これらの第1の光路(Op1)及び第2の光路(Op2)の境界部に設けられ光を遮断する遮光部材(43)と、を備えている。制御部(11)は、運転者(Mn)の視点の位置を検知する視点位置検知部(12)からの情報を取得し、この情報に基づいて本体部(20)から出射される光を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、表示部に光を投射し情報を提供することができる車両用表示装置に関する。
車両には、フロントガラス等の表示部に光を投射させて運転者に必要な情報を提供する車両用表示装置(ヘッドアップディスプレイ装置)が搭載されることがある。このような車両用表示装置の従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に示されるような、車両用表示装置は、表示部に光を投射する本体部と、この本体部から出射される光を制御する制御部と、を備えている。
本体部は、互いに隣接し、表示部までの光路長が異なる第1の光路及び第2の光路を備えている。加えて、本体部は、第1の光路及び第2の光路の境界部に設けられた遮光部材を備えている。
遮光部材は、光を遮断する素材によって構成されている。
第1の光路及び第2の光路を通過した光が表示部に投射されることにより、運転者は、表示部の前方に像が投影されているように認識する。第1の光路を通過する光が投射されることにより第1の像を認識し、第2の光路を通過する光が投射されることにより第2の像を認識する。
特開2017−081428号公報
車両用表示装置の本体部から出射された光は、表示部に投射される。投射された光は、表示部で反射され運転者に向かう。運転者が像を認識するには、運転者の視点が像を認識できる空間(以下、「アイボックス」と呼ぶ)に位置する必要がある。運転者の視点がアイボックス内に位置する際に、表示部で反射された光は、運転者の瞳に入射する。このとき、運転者は、表示部の前方に像が投影されているように認識する。
尚、本体部から出射された光は、本体部内に設けられた遮光部材の近傍を通過している。
図8を参照する。図8は、乗員の視点の位置と乗員に見える像との関係について説明する図である。図8(a)及び図8(b)を参照する。図8(a)は、視点EyがアイボックスEbの中心に位置する時に、瞳に入射する光を示した図である。図8(b)は、図8(a)において運転者が認識する像I1、I2を示した図である。視点EyがアイボックスEbの中心にある時、瞳に入射する第1の表示光L1及び第2の表示光L2は、遮光部材143によって遮られない。このため、運転者は、像I1、I2の全体を認識することができる。
図8(c)及び図8(d)を参照する。図8(c)は、視点EyがアイボックスEbの下部に位置する時、瞳に入射する光について説明する図である。図8(d)は、図8(c)において運転者が認識する像I1、I2を示した図である。視点EyがアイボックスEb下部にある時、瞳に入射する第2の表示光L2の一部は、遮光部材143に遮られる。結果、一部(例えば、下端)が欠けた第2の像I2が投影されることになる。即ち、運転者は、像I1、I2の全体を認識することができない。運転者の視点の位置によって、一部の情報は、運転者に伝わらない虞がある。
本発明は、視点の位置が変化しても像の全体を認識させることができる技術の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、本体部から出射された光を表示部に投射させると共に、前記本体部から出射される光を制御部によって制御することにより、前記表示部を見た運転者に任意の虚像を認識させる車両用表示装置において、
前記本体部は、
互いに隣接し、それぞれ前記表示部までの光路長が異なる第1の光路及び第2の光路と、
これらの第1の光路及び第2の光路の境界部に設けられ前記光を遮断する遮光部材と、を備え、
前記制御部は、前記運転者の視点の位置を検知する視点位置検知部からの情報を取得し、この情報に基づいて前記本体部から出射される光を制御することを特徴とする車両用表示装置が提供される。
請求項1に係る発明では、制御部は、運転者の視点の位置を検知する視点位置検知部からの情報を取得し、この情報に基づいて本体部から出射される光を制御することができる。運転者の視点の位置によっては、一部の像を認識させることができない虞がある。制御部は、運転者の視点の位置によって本体部から出射される光を制御することにより、表示部に投影される像を補正することができる。具体的には、投影される像の位置、投影される像の大きさ、又は投影される像の形状等の何れか1つ、又はこれらを組み合わせによる補正を行うことができる。これにより、視点の位置が変化しても像の全体を認識させることができる。
本発明の実施例1による車両用表示装置が搭載された車両を示した図である。 図1に示された車両用表示装置の本体部の断面図である。 図2に示された本体部に設けられたスクリーン部を示した図である。 図1に示された視点検知部が設けられた車両内部を示した図である。 実施例1による車両用表示装置の作用を説明する図である。 本発明の実施例2による車両用表示装置の本体部の断面図である。 実施例2による車両用表示装置の作用を説明する図である。 従来の車両用表示装置の問題点を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、前後とは車両の進行方向を基準として前後をいい、左右とは乗員を基準に左右をいう。また、図中Frは前、Rrは後、Leは左、Riは右、Upは上、Dnは下、を示している。
<実施例1>
図1を参照する。図1には、車両用表示装置10が搭載された車両Veの車体前後方向の断面図が示されている。車両用表示装置10は、車両のフロントガラスF(表示部F)に向かって光を投射し、フロントガラスFの前方に像I1、I2(虚像I1、I2)が投影されているよう運転者Mnに認識させる。投影された像I1、I2に車速やナビゲーション情報等の情報を含ませることで、運転者Mnは、走行時に必要な情報をフロントガラスFを介して得ることができる。
車両用表示装置10は、フロントガラスFに向かって光を出射する本体部20と、この本体部20から出射される光を制御する制御部11と、この制御部11に接続され運転者Mnの視点Eyの位置を検知すると共に検知した視点Eyの位置情報を制御部11に入力する視点位置検知部12と、を有している。
図2を参照する。本体部20は、箱状を呈するケース21と、このケース21内に設けられ光を出射する表示ユニット30と、この表示ユニット30から出射された光を反射する平面鏡22と、この平面鏡22が反射した光をフロントガラスFに向かって反射する凹面鏡23と、を有している。
本体部20は、第1の表示光L1、及び、第2の表示光L2をフロントガラスFに投射する。第1の表示光L1及び第2の表示光L1、L2が投射されることによって、運転者Mnは、フロントガラスFの前方に像が2つ投影されているように認識する。以下、認識する2つの像のうち一方を第1の像I1といい、他方を第2の像I2という。より詳細には、第1の表示光L1の投射により運転者Mnが認識する像を第1の像I1といい、第2の表示光L2の投射により運転者Mnが認識する像を第2の像I2という。尚、第2の像I2は、第1の像I1の前方に投影されているように認識される。
ケース21は、上部が開口している下ケース21aと、この下ケース21aに被せられた上ケース21bと、この上ケース21bに嵌め込まれ透明な樹脂からなるカバー21cと、を有している。
下ケース21a及び上ケース21bは、遮光性を有する合成樹脂によって形成されている。
表示ユニット30は、光を出射する投射器31と、この投射器31から出射された光を反射するミラー32と、このミラー32が反射した光を反射する反射ミラー33と、この反射ミラー33が反射した光が入射すると共に透過するスクリーン部40と、を有している。
投射器31は、光源、及び、DMD(Digital Mirror Device)等の光学素子を備えるプロジェクタである。投射器31は、ミラー32に向かって光を出射する。
ミラー32は、樹脂製のミラー基材32aと、このミラー基材32aの表面に蒸着されたミラー反射部32bと、からなるフルミラーである。
ミラー反射部32bは、アルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着された部位であり、投射器31から出射された光を反射ミラー33に向かって反射する。尚、ミラー反射部32bを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
反射ミラー33は、樹脂製の反射ミラー基材33aと、この反射ミラー基材33aの一部の表面に蒸着された第1の反射ミラー部33bと、反射ミラー基材33aの残部の表面に蒸着された第2の反射ミラー部33cと、からなる。
第1の反射ミラー部33bは、アルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着された部位であり、凸状に形成されている。第1の反射ミラー部33bは、ミラー反射部32bが反射した一部の光L1をスクリーン部40に向かって反射する。凸状に形成されていることにより、一部の光L1が結像する位置は遠くなる。
第2の反射ミラー部33cは、アルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着された部位であり、平面状に形成されている。第2の反射ミラー部33cは、ミラー反射部32bが反射した残りの光L2をスクリーン部40に向かって反射する。
第1の反射ミラー部33bにより反射された一部の光L1は、第2の反射ミラー部33cにより反射された残りの光L2よりも、遠い位置で結像する。
図3を併せて参照する。スクリーン部40は、第1の反射ミラー部33bが反射した一部の光L1が透過する第1のスクリーン41と、第2の反射ミラー部33cが反射した残りの光L2が透過する第2のスクリーン42と、第1のスクリーン41及び第2のスクリーン42を支持しているスクリーンホルダ43と、を有している。
ここで、第1のスクリーン41を透過した一部の光L1を第1の表示光L1と呼び、第2のスクリーン42を透過した残りの光L2を第2の表示光L2と呼ぶ、ことにする。
第1のスクリーン41は、例えば、ホログラフィックディフューザ、マイクロレンズアレイ、又は拡散板等から選ばれる透過型のスクリーンである。第1のスクリーン41は、第1の反射ミラー部33bで反射された一部の光L1が結像する位置に配置され、一部の光L1を拡散させる。一部の光L1が拡散されることにより、第1のスクリーン41に像が投影される。
第2のスクリーン42は、例えば、ホログラフィックディフューザ、マイクロレンズアレイ、又は拡散板等から選ばれる透過型のスクリーンである。第2のスクリーン42は、投射器31から出射された残りの光L2が結像する位置に配置され、残りの光L2を拡散させる。残りの光L2が拡散されることにより、第2のスクリーン42に像が投影される。
図2を参照する。第1の表示光L1の光路(以下、「第1の光路Op1」と呼ぶ)、及び、第2の表示光L2の光路(以下、「第2の光路Op2」と呼ぶ)は、互いに隣接し、フロントガラスFまでの光路長が異なっている。第2の光路Op2は、第1の光路Op1よりも光路長が長くなっている。
図3を併せて参照する。スクリーンホルダ43は、筒状を呈する第1のホルダ43aと、この第1のホルダ43aの下端に設けられると共に枠状を呈する第2のホルダ43bと、からなる。
第1のホルダ43aは、中央が開口しており、開口している部位に第1のスクリーン41が嵌め込まれている。第1のスクリーン41は、第1のホルダ43aの上端における部位に嵌め込まれている。
第2のホルダ43bは、中央が開口しており、開口している部位に第2のスクリーン42が嵌め込まれている。第2のホルダ43bは、第1のホルダ43aと一体的に形成されている。
第1のホルダ43a及び第2のホルダ43bは、共に入射した光を遮断する遮光部材43によって形成されている。遮光部材43とは、光の進行を妨げる部材のことである。遮光部材43は、光の進行を妨げる部材であれば何でも良く、例えば、ABS樹脂や、材料としてABSを含む合成樹脂等からなる。つまり、第1のスクリーン41及び第2のスクリーン42を透過した第1の表示光L1及び第2の表示光L2は、遮光部材43の近傍を通過することになる。言い換えると、遮光部材43は、第1の光路Op1及び第2の光路Op2の境界部Boに設けられている、といえる。
図2を参照する。平面鏡22は、上ケース21bに固定された樹脂製の平面鏡支持部22aと、この平面鏡支持部22aに回転可能に支持された平面鏡ベース部22bと、この平面鏡ベース部22bの表面に形成され第1の表示光L1及び第2の表示光L2を反射する平面鏡反射部22cと、からなるフルミラーである。
平面鏡反射部22cは、第1の表示光L1及び第2の表示光L2を、凹面鏡23に向かって反射する。平面鏡反射部22cは、アルミニウム等の金属が薄膜状に形成されてなる。尚、平面鏡反射部22cを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
凹面鏡23は、下ケース21aに固定された樹脂製の凹面鏡支持部23aと、この凹面鏡支持部23aに回転可能に支持された凹面鏡ベース部23bと、この凹面鏡ベース部23bの表面に形成され第1の表示光L1及び第2の表示光L2を反射する凹面鏡反射部23cと、からなる。
凹面鏡反射部23cは、平面鏡反射部22cで反射された第1の表示光L1及び第2の表示光L2をフロントガラスFに向かって反射する。フロントガラスFへの第1の表示光L1及び第2の表示光L2の投射において、凹面鏡反射部23cを介することにより、投影される第1の像I1及び第2の像I2は、第1の表示光L1及び第2の表示光L2を直接フロントガラスFに投射した場合と比べて、拡大される。尚、凹面鏡反射部23cは、アルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着されることによって形成されている。凹面鏡反射部23cを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
図1を参照する。フロントガラスFは、例えば、運転者Mnの前方に設けられた風防ガラスである。フロントガラスFには第1の表示光L1及び第2の表示光L2が投射される。運転者Mnは、運転者Mnの視点Eyが虚像I1、I2を認識できる空間(以下、「アイボックス」と呼ぶ)に位置する場合、前方に第1の像I1及び第2の像I2が投影されているように認識することができる。
図2を併せて参照する。制御部11は、運転者Mnの視点Eyの位置を検知する視点位置検知部12からの情報を取得し、この情報に基づいて投射器31から出射される光を制御する。より詳細には、アイボックスEb内での視点Eyの移動により投影される像I1、I2から得られる情報が変化しないよう制御すると共に、第1のスクリーン41及び第2のスクリーン42における光が透過する部位又は光が透過する範囲等を制御する。これにより、フロントガラスFの前方に投影される第1の像I1及び/又は第2の像I2の大きさ、形状、投影される位置等の何れか1つ、又はこれらの組み合わせによる補正をすることができる。この補正により、運転者Mnは像I1、I2の全体を認識することが可能になる。
図1を参照する。視点位置検知部12は、車両内部の画像を撮像するカメラ12aと、このカメラ12aが撮像した画像を解析し運転者Mnの視点Eyの位置を検知する画像解析部12bと、を有している。
図4を併せて参照する。運転者Mnの正面に設けられたカメラ12aは、運転者Mnの視点Eyの位置よりも下方に配置される。より詳細には、運転者Mnの視点Eyから水平(前後)方向に延びる線分A、及び、カメラ12aから運転者Mnの視点Eyに向かって延びる線分Bとがなす角度をθとした場合に、カメラ12aは、運転者Mnの視点Eyの下方において0度<θ<30度となる範囲内に配置される。尚、上記範囲内にカメラ12aを設置するために、ハンドルの奥側(前方)にあるインストルメントパネルIn内に組み付けることもできる。これにより、カメラ12aが目立たなくなり、車両内部の意匠性を向上させることができる。
カメラ12aは、運転者Mnの瞳を含む車両内部の画像を撮像する。カメラ12aは、車両内部が暗いときであっても運転者Mnの瞳を含む車両内部の画像を正確に撮像できるような赤外線カメラであることが好ましい。
図1を参照する。画像解析部12bは、例えば、パターンマッチング等の方法によりカメラ12aが撮像した画像の解析を行う。具体的には、アイボックスEb内における運転者Mnの瞳(視点Ey)の位置をパターンマッチング等の方法により特定し、運転者Mnの視点Eyの座標位置にかかる情報を得る。得られた情報は、運転者Mnの視点Eyの位置情報として制御部11に入力される。
次に、車両用表示装置の作用を説明する。
図2を参照する。本体部20は、投射器31から出射されスクリーン部40を透過した第1〜第2の表示光L1、L2をフロントガラスFに投射する。投射された光L1、L2は、フロントガラスFで反射され運転者Mnに向かう。運転者Mnの視点EyがアイボックスEb内に位置する場合、フロントガラスFで反射された光は、運転者Mnの瞳に入射する。このとき、運転者Mnは、フロントガラスFの前方に第1〜第2の像I1、I2が投影されているように認識する。尚、フロントガラスFまでの間において、第2の光路Op2(第2の表示光L2の光路)は、第1の光路Op1(第1の表示光L1の光路)よりも長くなっている。このため、第2の像I2は、第1の像I1の前方に投影されているよう認識する。
制御部11は、運転者Mnの視点Eyの位置を検知する視点位置検知部12(図1参照)からの情報を取得し、視点位置検知部12から取得した情報に基づいて投射器31から出射される光を制御する。投射器31から出射される光が制御されることにより、第1〜第2の表示光L1、L2が制御される。
図5を参照する。図5には、乗員の視点の位置と乗員に見える像との関係について説明する図が示されている。図5(a)及び図5(b)を参照する。図5(a)には、視点EyがアイボックスEbの中心に位置する時に、運転者Mnの瞳に入射する第1〜第2の表示光L1、L2を表した図が示されている。図5(b)には、図5(a)において運転者Mnが認識する像I1、I2が示されている。視点EyがアイボックスEbの中心にある時、瞳に入射する第1〜第2の表示光L1、L2は、遮光部材43によって遮られない。このため、運転者Mnは、第1〜第2の像I1、I2の全体を認識することができる。
図1及び図5(c)を参照する。図5(c)には、視点EyがアイボックスEbの下部に位置する時に、運転者Mnの瞳に入射する第1〜第2の表示光L1、L2を表した図が示されている。視点EyがアイボックスEb下部に位置する時、視点位置検知部12は、下部 に位置する運転者Mnの視点Eyを検知すると共に、検知した視点Eyの位置情報を制御部11に入力する。制御部11は、入力された視点Eyの位置情報に基づいて投射器31(図1参照)が出射する光を制御する。これにより、視点Eyの位置に応じて瞳に入射する第1〜第2の表示光L1、L2が遮光部材43に遮られないようにする。つまり、第1〜第2のスクリーン41、42における光が通過する部位の位置又は範囲等を制御し、運転者Mnに入射する第1〜第2の表示光L1、L2が遮光部材43に遮られないようにする。
図1及び図5(d)を参照する。図5(d)には、図5(c)において運転者Mnが認識する像I1、I2が示されている。制御部11は、上記制御以外にも、第1〜第2の像I1、I2から得られる情報が視点Eyの移動により変わらないよう第1〜第2の表示光L1、L2を制御する。つまり、第1〜第2の像I1、I2が投影される位置、投影される大きさ、又は投影される像の形状等が変化しても、同一の情報が運転者Mnに与えられるよう制御する。結果、投影される像の位置、投影される像の大きさ、投影される像の形状等の何れか1つ、又はこれらの組み合わせによる補正がされた第1〜第2の像I1、I2がフロントガラスFの前方に投影されることになる。
次に、車両用表示装置の効果を説明する。
図1を参照する。制御部11は、運転者Mnの視点Eyの位置を検知する視点位置検知部12からの情報を取得し、この情報に基づいて本体部20から出射される光を制御することができる。運転者Mnの視点Eyの位置によっては、一部の像を認識させることができない虞がある。制御部11は、運転者Mnの視点Eyの位置によって本体部20から出射される光を制御する。これにより、表示部Fに投影される像I1、I2を補正することができる。具体的には、投影される像I1、I2の位置、投影される像I1、I2の大きさ、又は投影される像I1、I2の形状等の何れか1つ、又はこれらを組み合わせによる補正を行うことができる。これにより、視点Eyの位置が変化しても像I1、I2の全体を認識させることができる。
<実施例2>
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図6を参照する。図6には、実施例2による車両用表示装置10Aにおける本体部20A、及び、本体部20Aを制御する制御部11Aが示されており、上記図2に対応させて表している。実施例2による車両用表示装置10Aは、本体部20A中における表示ユニット30A、及び、制御部11Aのみが実施例1による車両用表示装置10と異なっている。このため、異なる部位のみを以下説明する。実施例1と共通する部分については、符号を流用すると共に詳細な説明を省略する。
表示ユニット30Aは、光を出射する表示器31Aと、この表示器31Aから出射された光を透過する表示素子35Aと、この表示素子35Aの一部の領域(上部の領域)を透過した光を反射する第1の反射部材36Aと、この表示素子35Aの他の領域(下部の領域)に隣接して設けられると共に表示素子35Aの他の領域を透過した光を屈折させるプリズム37Aと、このプリズム37Aを透過した光を反射する第2の反射部材38Aと、を有している。
表示素子35Aの一部の領域を透過した光を第1の表示光L1と呼び、表示素子35Aの他の領域を透過した光を第2の表示光L2と呼ぶ、ことにする。
表示器31Aは、平板状の基板31AaにLED製の光源31Ab(ランプ31Ab)が実装された構造をしている。表示器31Aは、表示素子35Aに向かって光を出射する。
表示素子35Aは、表示器31Aから出射された光を透過させる光学素子である。表示素子35Aは、例えば、TFT(Thin Film Transistor)液晶パネル等の透過型表示素子である。
第1の反射部材36Aは、樹脂製の第1の基材36Aaと、この第1の基材36Aaの表面に蒸着された第1の反射部材反射部36Abと、からなるフルミラーである。
第1の基材36Aaは、入射した光を遮断する遮光部材36Aaによって形成されている。尚、遮光部材36Aaとは、光の進行を妨げる部材のことである。つまり、遮光部材36Aaは、光の進行を妨げる部材であれば何でも良い。遮光部材36Aaは、例えば、ABS樹脂や、材料としてABSを含む合成樹脂等からなる。また、透過性を有するポリカーボネート等の部材を採用した場合であっても、このような部材は、入射した一部の光を反射したり、又は入射した光を屈折させたりして光の進行を妨げるので、遮光部材36Aaということができる。つまり、第1の基材36Aaをポリカーボネートとすることもできる。
第1の表示光L1は、遮光部材36Aaの表面に蒸着された第1の反射部材反射部36Abにて反射される。更に、第2の表示光L2は、第2の反射部材38Aにより反射され遮光部材36Aaの近傍を通過する。このため、遮光部材36Aaは、第1の光路Op1及び第2の光路Op2の境界部Boに設けられている、といえる。
第1の反射部材反射部36Abは、アルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着され形成されており、入射した第1の表示光L1を上方(平面鏡22)に向かって反射する。尚、第1の反射部材反射部36Abを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
第2の反射部材38Aは、樹脂製の第2の基材38Aaと、この第2の基材38Aaの表面に蒸着された第2の反射部材反射部38Abと、からなるフルミラーである。
第2の基材38Aaは、入射した光を遮断する遮光部材38Aaによって形成されている。第2の基材38Aaは、例えば、ABS樹脂や、材料としてABSを含む合成樹脂等からなる。表示素子35Aの他の領域を透過した第2の表示光L2は、遮光部材38Aaの表面に蒸着された第2の反射部材反射部38Abにて反射される。言い換えると、遮光部材38Aaは、第2の光路Op2の境界部Boに設けられている、といえる。
第2の反射部材反射部38Abは、アルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着され形成されており、入射した第2の表示光L2を上方(平面鏡22)に向かって反射する。尚、第2の反射部材反射部38Abを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
制御部11Aは、運転者Mnの視点Eyの位置を検知する視点位置検知部12(図1参照)からの情報を取得し、この情報に基づいて表示器31Aから出射される光を制御する。より詳細には、アイボックスEb内での視点Eyの移動により投影される像I1、I2から得られる情報が変化しないよう制御すると共に、表示素子35Aにおける光が透過する部位又は光が透過する範囲等を制御する。これにより、フロントガラスFの前方に投影される第1の像I1及び/又は第2の像I2の大きさ、形状、投影される位置等の何れか1つ、又はこれらの組み合わせによる補正をすることができる。この補正により、運転者Mnが像I1、I2の全体を認識することが可能になる。
制御部11Aは、表示素子35Aを電圧制御し、表示素子35A内部にある結晶の分子配列を変化させる。これにより、フロントガラスFに任意の像I1、I2を投影することができる。
次に、実施例2における車両用表示装置の作用を説明する。
図7を参照する。図7には、乗員の視点の位置と乗員に見える像との関係について説明する図が示されている。図7(a)及び図7(b)を参照する。図7(a)には、視点EyがアイボックスEbの中心に位置する時に、表示素子35Aを透過した光が運転者Mnの瞳に入射する図が示されている。図7(b)には、図7(a)において運転者Mnが認識する像I1、I2が示されている。視点EyがアイボックスEbの中心にある時、瞳に入射する第1〜第2の表示光L1、L2は、遮光部材36Aaによって遮られない。このため、運転者Mnは、第1〜第2の像I1、I2の全体を認識することができる。
図1及び図7(c)を参照する。図7(c)には、視点EyがアイボックスEbの下部に位置する時、表示素子35Aを透過した光が運転者Mnの瞳に入射する図が示されている。視点EyがアイボックスEb下部に位置する時、視点位置検知部12は、下部に位置する運転者Mnの視点Eyを検知すると共に、検知した位置情報を制御部11Aに入力する。制御部11Aは、入力された視点Eyの位置情報に基づいて表示器31A(図1参照)が出射する光を制御する。これにより、視点Eyの位置に応じて瞳に入射する第1〜第2の表示光L1、L2が遮光部材36Aaに遮られないようにする。つまり、表示素子35Aにおける光が通過する部位の位置又は範囲等を制御し、運転者Mnに入射する第1〜第2の表示光L1、L2が遮光部材36Aaに遮られないようにする。
図1及び図7(d)を参照する。図7(d)には、図7(c)において運転者Mnが認識する像I1、I2が示されている。制御部11Aは、上記制御以外にも、第1〜第2の像I1、I2から得られる情報が視点Eyの移動により変わらないよう第1〜第2の表示光L1、L2を制御する。つまり、第1〜第2の像I1、I2が投影される位置、投影される大きさ、又は投影される像I1、I2の形状等が変化しても、同一の情報が運転者Mnに与えられるよう制御する。結果、投影される像I1、I2の位置、投影される像I1、I2の大きさ、投影される像I1、I2の形状等の何れか1つ、又はこれらの組み合わせによる補正がされた第1〜第2の像I1、I2がフロントガラスFの前方に投影されることになる。
従って、このように構成された実施例2の車両用表示装置10Aにおいても、本発明所定の効果を得ることができる。
尚、本発明による車両用表示装置が搭載される車両は、四輪車の他、二輪車又は三輪車であっても良い。
また、実施例1及び実施例2に示されている平面鏡及び凹面鏡は、必須の構成要素ではない。従って、必要に応じてこれらを廃しても良い。
更に、実施例1及び実施例2においては、表示部をフロントガラスとして説明した。しかしながら、表示部は、第1〜第2の表示光を投射することができるものであれば何でも良く、フロントガラスに限られない。本発明は、いわゆるコンバイナを表示部とした表示装置にも適用することができる。
即ち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明の車両用表示装置は、車両に搭載するのに好適である。
10、10A…車両用表示装置
11…制御部
12…視点位置検知部
20、20A…本体部
43、36Aa、38Aa…遮光部材(スクリーンホルダ、第1の基材、第2の基材)
Ey…視点
F…表示部(フロントガラス)
L1…第1の表示光(一部の光)
L2…第2の表示光(残りの光)
I1…第1の像(虚像)
I2…第2の像(虚像)
Ve…車両

Claims (1)

  1. 本体部から出射された光を表示部に投射させると共に、前記本体部から出射される光を制御部によって制御することにより、前記表示部を見た運転者に任意の虚像を認識させる車両用表示装置において、
    前記本体部は、
    互いに隣接し、それぞれ前記表示部までの光路長が異なる第1の光路及び第2の光路と、
    これらの第1の光路及び第2の光路の境界部に設けられ前記光を遮断する遮光部材と、を備え、
    前記制御部は、前記運転者の視点の位置を検知する視点位置検知部からの情報を取得し、この情報に基づいて前記本体部から出射される光を制御することを特徴とする車両用表示装置。
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