JP7155700B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スクリーン部に光を投射し情報を提供することができる表示装置に関する。
車両には、フロントガラス等のスクリーン部に光を投射させて運転者に必要な情報を提供する表示装置(ヘッドアップディスプレイ装置)が搭載されることがある。表示装置には、光源から出射された光をスクリーン部まで導く光学素子が設けられている。このような表示装置の従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に示されるような表示装置は、光が照射され照射された光が透過する表示素子と、この表示素子の一部の領域を透過した光が入射するハーフミラーと、このハーフミラーに向かって表示素子の他の領域を透過した光を反射する反射ミラーと、を備えている。
一部の領域を透過した光は、ハーフミラーで反射され、フロントガラスに投射される。
一方、他の領域を透過した光は、反射ミラーを介してハーフミラーを透過し、フロントガラスに投射される。反射ミラーを介しているため、他の領域を透過した光の光路は、一部の領域を透過した光の光路と比べて、反射ミラー及びハーフミラーの距離の分だけ長くなる。
運転者は、一部の領域を透過した光がフロントガラスに投射されると第1の像、他の領域を透過した光がフロントガラスに投射されると第2の像、を認識する。他の領域を透過した光の光路の方が長いため、第1の像よりも前方(奥)において第2の像を認識する。
特開2013-214008号公報
特許文献1に示されるような表示装置には、ハーフミラーが用いられている。ハーフミラーは、照射された光の一部を反射させ、残りの一部を透過させる。このため、表示素子を透過した際よりも、スクリーン部に投射される光が弱くなる。このため、光エネルギーの利用効率が悪い。
本発明は、光エネルギーの利用効率の向上を図ることができる表示装置の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、光源と、この光源から出射された光を透過可能な表示素子を備え、この表示素子を透過した光をスクリーン部に投射する表示装置において、
前記表示素子の一部の領域を透過した光を第1の表示光とし、前記表示素子の他の領域を透過した光を第2の表示光とした場合に、
前記第2の表示光の光路上には、
前記表示素子を透過した前記第2の表示光が入射するプリズムと、
このプリズムに入射した前記第2の表示光を反射する反射部材と、
が設けられ、
前記プリズムは、
前記表示素子を透過した前記第2の表示光に対して傾いて配置され、前記表示素子を透過した前記第2の表示光が入射すると共に、前記反射部材で反射された前記第2の表示光を外部へ反射する第1の面を含み、
前記第1の表示光の光路上には、前記プリズムが配置されておらず、
前記第1の表示光及び第2の表示光は前記スクリーン部に投射され、
前記第2の表示光の光路は、前記第1の表示光の光路よりも長い、ことを特徴とする表示装置が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記反射部材を介して前記第1の面に入射する前記第2の表示光の入射角は、入射光が全反射するための最小の角度を臨界角とした場合に、前記臨界角よりも角度が大きい。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記反射部材は、任意の方向に位置及び角度を変更することができるように、ミラー支持機構によって支持されている。
請求項1に係る発明では、プリズムは、表示素子を透過した第2の表示光に対して傾いて配置され、表示素子を透過した第2の表示光が入射すると共に、反射部材で反射された第2の表示光を外部へ反射する第1の面を含む。プリズムが第1の面を含んでいることで、第1の面から入射した第2の表示光は、反射部材により反射され再び第1の面に入射し、第1の面により外方へ反射されることになる。つまり、第1の面から入射し反射部材に到達するまでの間に第2の表示光が進む距離をAとし、反射部材により反射され第1の面に到達するまでの間に第2の表示光が進む距離をBとした場合、第2の表示光の光路は、第1の表示光の光路よりもA+Bだけ距離が長くなる。更に、表示素子を透過した第2の表示光に対してプリズムを傾けて配置することで、第1の面で反射された第2の表示光が、所望の方向に進むように調整される。上記構成によればハーフミラーを用いることなく、第2の表示光の光路を長くすることができる。つまり、第1の表示光の光路及び第2の表示光の光路の長さがそれぞれ異なる表示装置において、スクリーン部に投射される光が弱まることを抑制することができる。即ち、光エネルギーの利用効率の向上を図ることができる。
請求項2に係る発明では、反射部材を介して第1の面に入射する第2の表示光の入射角は、入射光が全反射するための最小の角度を臨界角とした場合に、臨界角よりも角度が大きい。上記第2の表示光の入射角を臨界角よりも大きくすることで、反射部材で反射された第2の表示光は、第1の面に入射すると共に第1の面で外方に向かって全反射される。全反射されることにより、第1の面での反射において光エネルギーの損失が抑制される。即ち、より光エネルギーの利用効率の向上を図ることができる。
請求項3に係る発明では、反射部材は、任意の方向に位置及び角度を変更することができるように、ミラー支持機構によって支持されている。上記ミラー支持機構に支持されることにより、第2の表示光の光路の長さを自由に変えることができ、更には、プリズムから出射される第2の表示光が所望の方向に進むよう調整することもできる。即ち、運転者が認識する像の位置を自由に変更することができる。
本発明の実施例1による表示装置の断面図である。 図1に示された表示ユニットの拡大図である。 第2の表示光の光路が長くなることにより運転者が認識する第2の像の位置が変わることを説明する図である。 実施例1による表示ユニットの変形例を示した図である。 実施例2による表示ユニットの拡大図である。 実施例2による表示ユニットにより第2の表示光の光路が長くなることを説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Leは乗員から見て左、Riは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例1>
図1を参照する。表示装置10は、例えば、車両Veに搭載され、光を車両VeのフロントガラスF(スクリーン部F)に投射する。運転者Mnは、フロントガラスFに投射された光から、車速やナビゲーション情報等の情報を得ることができる。
表示装置10は、箱状を呈するケース11と、このケース11内に設けられ光を出射する表示ユニット20と、この表示ユニット20から出射された光を反射する平面鏡12と、この平面鏡12が反射した光をフロントガラスFに向かって反射する凹面鏡13と、表示ユニット20を制御する制御部14と、を有している。
表示装置10は、第1の表示光L1、及び、第2の表示光L2をフロントガラスFに投射する。第1~第2の表示光L1、L2が投射されることによって、運転者Mnは、フロントガラスFの前方に像が2つ投影されているように認識する。以下、認識する2つの像のうち一方を第1の像I1といい、他方を第2の像I2という。より詳細には、第1の表示光L1の投射により運転者Mnが認識する像を第1の像I1といい、第2の表示光L2の投射により運転者Mnが認識する像を第2の像I2という。
ケース11は、上部が開口している下ケース11aと、この下ケース11aに被せられた上ケース11bと、この上ケース11bに嵌め込まれ透明な樹脂からなるカバー11cと、を有している。
下ケース11a及び上ケース11bは、遮光性を有する合成樹脂によって形成されている。
図2を参照する。表示ユニット20は、光を出射する光源21と、この光源から出射された光を透過する表示素子22と、この表示素子22の一部の領域(上部の領域)を透過した第1の表示光L1を反射するミラー23と、表示素子22の他の領域(下部の領域)を透過した第2の表示光L2が入射するプリズム30と、このプリズム30に入射した第2の表示光L2を反射する反射部材25と、を有している。
図1を参照する。第1の表示光L1は、表示素子22の一部の領域を透過した光であり、第2の表示光L2は、表示素子22の他の領域を透過した光である。つまり、一部の領域を透過した光によって第1の像I1が認識され、他の領域を透過した光によって第2の像I2が認識される。ここで、第2の表示光L2の光路は、表示素子22からフロントガラスFまでの間において、第1の表示光L1の光路よりも長くなっている。このため、第2の像I2は、第1の像I1よりも奥側(前方)に投影されているよう認識される。
図2を参照する。光源21は、平板状の基板21aにLED製のランプ21bが実装された構造をしてる。光源21は、表示素子22に向かって光を出射する。尚、光源21は、表示素子22に光を出射することができるものであれば何でも良く、LED製のランプ21bを用いたものに限られない。
表示素子22は、光源21から出射された光を透過させる光学素子である。表示素子22は、例えば、TFT(Thin Film Transistor)液晶パネル等の透過型表示素子である。
ミラー23は、樹脂製のミラー基材23aと、このミラー基材23aの表面に蒸着されたミラー反射部23bと、からなるフルミラーである。
ミラー23は、第2の表示光L2の光路を避けるように配置されている。
ミラー基材23aは、平板状を呈し、表示素子22に対して45度傾けられて配置されている。
ミラー反射部23bは、アルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着され形成されており、入射した第1の表示光L1を上方(平面鏡12(図1参照))に向かって反射する。尚、ミラー反射部23bを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
プリズム30は、第2の表示光L2が入射する第1の面31と、この第1の面31から入射した第2の表示光L2を反射する反射部材25が形成された第2の面32と、この第2の面32に入射し反射部材25により反射された第2の表示光L2が外部に出射される際に通過する第3の面33と、を有している。
プリズム30は、表示素子22を透過した第2の表示光L2に対して傾いて配置されている。
第1の面31は、表示素子22と第2の面32との間に位置している。第1の面31は、表示素子22を透過した第2の表示光L2がプリズム30内部に入射する際に通過する面である。第1の面31は、表示素子22を透過した第2の表示光L2に対して傾いており、第2の表示光L2を屈折して入射される。第1の面31から入射した第2の表示光L2は、第2の面32に入射すると共に反射部材25によって反射され、再び第1の面31に入射する。第1の面31は、反射部材25で反射された第2の表示光L2を、外部に向かって全反射する。
第2の面32には、第2の表示光L2を反射する反射部材25が一体的に形成されている。このため、第2の面32に入射した第2の表示光L2は、反射部材25により反射される。第2の面32は、反射部材25で反射され第1の面31に入射する第2の表示光L2の入射角が臨界角(入射光が全反射するための最小の角度)よりも大きな角度で第1の面31に入射するよう、傾斜状に形成されている。
第3の面33は、第1の面31で全反射された第2の表示光L2が外部に出射される際に通過する面である。第3の面33は、上方に位置する平面鏡12(図1参照)に対向している面でもある。これにより、第3の面33を通過した第2の表示光L2は、平面鏡12に入射する、ことになる。
反射部材25は、第2の面32の全体に形成された薄膜状の金属であり、第2の面32に入射した第2の表示光L2を第1の面31に向かって反射する。第1の面31に対して臨界角よりも大きな角度で光が入射するように、第2の表示光L2を反射する。反射部材25を形成する金属は、例えば、アルミニウムである。アルミニウムの他、反射部材25は、銀等によって形成されていても良い。更には、反射部材25は、光を反射できればどのような構成であっても良い。
反射部材25は、第2の面32と連続すると共に、第2の面32と一体的に形成されている。
図1を参照する。平面鏡12は、上ケース11bに固定された平面鏡支持部12aと、この平面鏡支持部12aに回転可能に支持された平面鏡ベース部12bと、この平面鏡ベース部12bの表面に形成され第1の表示光L1及び第2の表示光L2を反射する平面鏡反射部12cと、からなるフルミラーである。
平面鏡ベース部12bは、樹脂製であり、平板状を呈している。
平面鏡反射部12cは、第1の表示光L1及び第2の表示光L2を、凹面鏡13に向かって反射する。平面鏡反射部12cは、アルミニウム等の金属が薄膜状に形成されてなる。尚、平面鏡反射部12cを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
凹面鏡13は、下ケース11aに固定された凹面鏡支持部13aと、この凹面鏡支持部13aに回転可能に支持された凹面鏡ベース部13bと、この凹面鏡ベース部13bの表面に形成され第1の表示光L1及び第2の表示光L2を反射する凹面鏡反射部13cと、からなる。
凹面鏡ベース部13bは、樹脂製であり、凹形状を呈している。
凹面鏡反射部13cは、平面鏡反射部12cで反射された第1~第2の表示光L1、L2をフロントガラスFに向かって反射する。凹面鏡反射部13cを介して第1~第2の表示光L1、L2を投射させることで、第1~第2の表示光L1、L2をフロントガラスFに直接投射した場合と比べて、第1~第2の像I1、I2が拡大される。凹面鏡反射部13cは、アルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着されることによって形成されている。尚、凹面鏡反射部13cを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
フロントガラスFは、例えば、運転者Mnの前方に設けられた風防ガラスである。このフロントガラスFに第1~第2の表示光L1、L2が投射されることで、運転者Mnは、前方に第1~第2の像I1、I2を認識する。
制御部14は、光源21の点滅を制御する。更に、制御部14は、表示素子22を電圧制御し、表示素子22を構成する結晶の分子配列を変化させる。表示素子22が制御部14に制御されることで、フロントガラスFに任意の第1~第2の像I1、I2が投影される。
次に、本発明の作用を説明する。
図1を参照する。運転者Mnは、表示素子22の一部の領域を透過した第1の表示光L1がフロントガラスFに投射されることで第1の像I1、表示素子22の他の領域を透過した第2の表示光L2がフロントガラスFに投射されることで第2の像I2、を認識する。これにより、車速やナビゲーション情報等の情報を得ることができる。
図2を併せて参照する。表示素子22の一部の領域を透過した第1の表示光L1は、ミラー23により平面鏡12に向かって反射される。表示素子22の他の領域を透過した第2の表示光L2は、プリズム30の第1の面31に入射し第2の面32に到達する。その後、第2の表示光L2は、第2の面32に形成された反射部材25によって反射され、再び第1の面31に入射する。第1の面31に入射した第2の表示光L2は、第1の面31によって外方に向かって全反射される。ここで、第1の面31から入射した第2の表示光L2が第2の面32(反射部材25)に到達するまでに第2の表示光L2が進む距離をAとし、反射部材25により反射され第1の面31に到達するまでに第2の表示光L2が進む距離をBとした場合、第2の表示光L2は、A+Bの距離を進む、ことになる。つまり、第2の表示光L2の光路は、A+Bだけ長くなる。
図3を参照する。図3には、プリズム30の大きさを異ならせた場合の図が示されている。図3(a)を参照する。図3(a)には、第1の面31と第2の面32との間隔が狭いプリズム30によって構成される表示ユニット20が示されている。第1の面31に入射し第2の面32に到達するまでに第2の表示光L2が進む距離をA1とし、反射部材25により反射され第1の面31に到達するまでに第2の表示光L2が進む距離をB1とした場合、第2の表示光L2は、A1+B1の距離だけ進む、ことになる。このような場合、運転者Mnが認識する第1の像I1及び第2の像I2の間隔は、D1となる。
図3(b)を参照する。図3(b)には、第1の面31と第2の面32との間隔が広いプリズム30によって構成された表示ユニット20が示されている。第1の面31から入射し第2の面32に到達するまでに第2の表示光L2が進む距離をA2(A2>A1)とし、反射部材25により反射され第1の面31に到達するまでに第2の表示光L2が進む距離をB2(B2>B1)とした場合、第2の表示光L2は、A2+B2の距離だけ進むことになる。このような場合、運転者Mnが認識する第1の像I1及び第2の像I2の間隔は、D2(D2>D1)だけ開くことになる。即ち、プリズム30の大きさを変えるだけで、認識される像の位置を異ならせることができる。
次に、実施例1による表示装置の効果を説明する。
図1を参照する。表示装置10においては、プリズム30は、表示素子22を透過した第2の表示光L2に対して傾いて配置され、表示素子22を透過した第2の表示光L2が入射すると共に、反射部材25で反射された第2の表示光L2を外部へ反射する第1の面31を含む。プリズム30が第1の面31を含んでいることで、第1の面31から入射した第2の表示光L2は、反射部材25により反射され再び第1の面31に入射し、第1の面31により外方へ反射されることになる。つまり、第1の面31から入射し反射部材25に到達するまでの間に第2の表示光L2が進む距離をAとし、反射部材25により反射され第1の面31に到達するまでの間に第2の表示光L2が進む距離をBとした場合、第2の表示光L2の光路は、第1の表示光L1の光路よりもA+Bだけ距離が長くなる。更に、表示素子22を透過した第2の表示光L2に対してプリズム30を傾けて配置することで、第1の面31で反射された第2の表示光L2が、所望の方向に進むように調整される。上記構成によればハーフミラーを用いることなく、第2の表示光L2の光路を長くすることができる。つまり、第1の表示光L1の光路及び第2の表示光L2の光路の長さがそれぞれ異なる表示装置10において、スクリーン部Fに投射される光が弱まることを抑制することができる。即ち、光エネルギーの利用効率の向上を図ることができる。
更に、反射部材25を介して第1の面31に入射する第2の表示光L2の入射角は、入射光が全反射するための最小の角度を臨界角とした場合に、臨界角よりも角度が大きい。上記第2の表示光L2の入射角を臨界角よりも大きくすることで、反射部材25で反射された第2の表示光L2は、第1の面31に入射すると共に第1の面31で外方に向かって全反射される。全反射されることにより、第1の面31での反射において光エネルギーの損失が抑制される。即ち、より光エネルギーの利用効率の向上を図ることができる。
次に、実施例1による表示装置の変形例を説明する。
図4を参照する。図4には、変形例による表示装置10Aに設けられた表示ユニット20Aが示されている。表示ユニット20Aには、反射部材25を任意の方向に位置及び角度を変更できるミラー支持機構26Aが設けられている。更に、実施例2による表示ユニット20Aでは、反射部材25は、第2の面32に形成されず、ミラー支持機構26Aの構成要素であるベース板26Aeの表面に形成されている。
ミラー支持機構26Aは、下ケース11aに固定された第1のモータ26Aaと、この第1のモータ26Aaの駆動により回転するピニオン26Abと、このピニオン26Abに噛み合いピニオン26Abの回転により前後に移動するラック26Acと、このラック26Ac上に固定された第2のモータ26Adと、この第2のモータ26Adに支持され表面に反射部材25が形成されたベース板26Aeと、第2のモータ26Adに支持されたベース板26Aeをガイドするガイド部26Afと、を有している。
第1のモータ26Aaには、DCモータ、サーボモータ、ステッピングモータ等の任意のモータを採用することができる。第1のモータ26Aaの駆動におけるON/OFF、及び、第1のモータ26Aaの回転方向は、制御部14によって制御される。
ラック26Acは、ピニオン26Abが回転することにより、表示素子22に近づいたり、表示素子22から遠ざかったりする。つまり、ラック26Acの位置が前後に移動することにより、第2のモータ26Adを介してラック26Acに固定されているベース板26Ae(反射部材25)が前後に移動する。これにより、第2の表示光L2の光路の長さを調整することができる。即ち、第1の面31から入射した第2の表示光L2が反射部材25に到達するまでに進む距離A、及び、反射部材25で反射された第2の表示光L2が第1の面31に入射するまでに進む距離B、をそれぞれ調整することができる。
第2のモータ26Adは、ベース板26Aeを介して反射部材25を回転可能に支持している。即ち、反射部材25は、第2のモータ26Adによって回転可能に支持されている、ともいえる。第2のモータ26Adが駆動させることで、反射部材25の角度を入射する第2の表示光L2に対して任意に変化させることができる。第2のモータ26Adには、DCモータ、サーボモータ、ステッピングモータ等の任意のモータを採用することができる。第2のモータ26Adの駆動におけるON/OFF、及び、第2のモータ26Adの回転方向は、制御部14によって制御される。
ベース板26Aeは、平板状を呈する樹脂からなり、一端が第2のモータ26Adの先端に固定されている。第2のモータ26Adを駆動すると、ベース板26Aeの表面に形成された反射部材25がモータ軸を中心に回転する。即ち、反射部材25の角度を変化させることができる。
次に、変形例による表示装置の効果を説明する。
反射部材25は、任意の方向に位置及び角度を変更することができるように、ミラー支持機構26Aによって支持されている。上記ミラー支持機構26Aに支持されることにより、第2の表示光L2の光路の長さを自由に変えることができ、更には、プリズム30から出射される第2の表示光L2が所望の方向に進むよう調整することもできる。即ち、運転者Mnが認識する像の位置を自由に変更することができる。
上記構成による表示装置10Aにおいても、ハーフミラーを用いていないため、本発明所定の効果を得ることができる。
<実施例2>
次に、実施例2による表示装置を図面に基づいて説明する。
図5を参照する。図5は、実施例2における表示装置10Bの断面図の一部を拡大したものであり、上記図2に対応させている。実施例2の表示装置10Bにおいては、実施例1による表示ユニット20の構成が変わっている。具体的には、実施例1のミラー23を廃しており、替わりに、第2の表示光L2の光路上に配置された第1の部品(第1の反射ミラー41B)、及び、第1の表示光L1及び第2の表示光L2の光路上に配置された第2の部品(第2の反射ミラー42B)が設けられている。その他の基本的な構造については、実施例1による表示装置10と共通する。実施例1と共通する部分については、符号を流用すると共に詳細な説明を省略する。
表示ユニット20Bは、光を出射する光源21と、この光源21から出射された光を透過する表示素子22と、この表示素子22の他の領域(下部の領域)を透過した第2の表示光L2が入射するプリズム30と、このプリズム30に入射した第2の表示光L2を反射する反射部材25と、この反射部材25を介してプリズム30の外方に出射された第2の表示光L2を反射する第1の反射ミラー41Bと、この第1の反射ミラー41Bが反射した第2の表示光L2、及び、表示素子22の一部の領域(上部の領域)を透過した第1の表示光L1を反射する第2の反射ミラー42Bと、を有している。
第1の反射ミラー41Bは、樹脂製の第1の反射ミラー基材41Baと、この第1の反射ミラー基材41Baの表面に形成され第2の表示光L2を反射する第1の反射ミラー反射部41Bbと、を有している。
第1の反射ミラー41Bは、第1の表示光L1の光路を避けるように配置されている。
第1の反射ミラー反射部41Bbは、第1の反射ミラー基材41Baに対してアルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着されることにより形成された部位であり、入射した第2の表示光L2を第2の反射ミラー42Bに向かって反射する。尚、第1の反射ミラー反射部41Bbを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
第2の反射ミラー42Bは、樹脂製の第2の反射ミラー基材42Baと、この第2の反射ミラー基材42Baの表面に形成され第1の表示光L1及び第2の表示光L2を反射する第2の反射ミラー反射部42Bbと、を有している。
第2の反射ミラー反射部42Bbは、第2の反射ミラー基材42Baに対してアルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着されることにより形成された部位であり、入射した第1の表示光L1及び第2の表示光L2を平面鏡12(図1参照)に向かって反射する。尚、第2の反射ミラー反射部42Bbを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
第1の反射ミラー反射部41Bbによって反射された第2の表示光L2の光路は、フロントガラスF(図1参照)までの間、第1の表示光L1の光路に沿っている。
次に、実施例2による表示装置の作用を説明する。
表示素子22を透過した第2の表示光L2は、第1の面31に入射し反射部材25が形成されたプリズム30の第2の面32に到達する。その後、第2の表示光L2は、反射部材25により反射され、再び第1の面31に入射し第1の面31により外部に向かって全反射される。表示ユニット20にはハーフミラーが用いられていない。
図6を参照する。図6(a)には、実施例1の表示ユニット20及び表示ユニット20を通過する第1~第2の表示光L1、L2の光路が示されている。第1の面31に入射し反射部材25に到達するまでに第2の表示光L2が進む距離をAとし、反射部材25により反射され第1の面31に到達するまでに第2の表示光L2が進む距離をBとした場合、第2の表示光L2の光路は、第1の表示光L1の光路よりもA+Bだけ長い。
図6(b)を参照する。図6(b)には、第2の反射ミラー42Bを除いた実施例2の表示ユニット20B及び表示ユニット20Bを通過する第1~第2の表示光L1、L2の光路が示されている。このような表示ユニット20Bにおいては、第2の表示光L2は、第1の面31で全反射された後、第1の反射ミラー41Bにより反射される。第1の反射ミラー41Bで反射されることにより、第2の表示光L2は、第1の表示光L1に沿うこととなる。ここで、第1の面31により全反射され第1の反射ミラー41Bに到達するまでに第2の表示光L2が進む距離をCとした場合、第2の表示光L2の光路は、第1の表示光L1の光路よりもA+B+Cだけ長くなる。つまり、実施例1の場合よりも第2の表示光L2の光路は、Cだけ長くなる。
従って、このように構成された実施例2の表示装置10においても、本発明所定の効果を得ることができる。
尚、本発明による表示装置が搭載される車両は、四輪車の他、二輪車又は三輪車であっても良い。更には、車両以外の乗り物や建機等にも適用が可能である。
また、実施例に示されている平面鏡及び凹面鏡は、必須の構成要素ではない。従って、必要に応じてこれらを廃しても良い。
更に、実施例2に示されている第2の反射ミラーは、必須の構成要素でなはない。このため、必要に応じて第2の反射ミラーを廃すことができる。第2の反射ミラーを廃すことにより、表示ユニットをよりコンパクトにすることができる。
また、実施例においては、スクリーン部をフロントガラスとして説明した。しかしながら、スクリーン部は、第1~第2の表示光を投射することができるものであれば何でも良く、フロントガラスに限られない。本発明は、いわゆるコンバイナをスクリーン部とした表示装置にも適用することができる。
即ち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明の表示装置は、車両に搭載するのに好適である。
10、10A、10B…表示装置
22…表示素子
25…反射部材
26A…ミラー支持機構
30…プリズム
31…第1の面
F…フロントガラス(スクリーン部)
L1…第1の表示光
L2…第2の表示光
Mn…運転者
I1…第1の像
I2…第2の像

Claims (3)

  1. 光源と、この光源から出射された光を透過可能な表示素子を備え、この表示素子を透過した光をスクリーン部に投射する表示装置において、
    前記表示素子の一部の領域を透過した光を第1の表示光とし、前記表示素子の他の領域を透過した光を第2の表示光とした場合に、
    前記第2の表示光の光路上には、
    前記表示素子を透過した前記第2の表示光が入射するプリズムと、
    このプリズムに入射した前記第2の表示光を反射する反射部材と、
    が設けられ、
    前記プリズムは、
    前記表示素子を透過した前記第2の表示光に対して傾いて配置され、前記表示素子を透過した前記第2の表示光が入射すると共に、前記反射部材で反射された前記第2の表示光を外部へ反射する第1の面を含み、
    前記第1の表示光の光路上には、前記プリズムが配置されておらず、
    前記第1の表示光及び第2の表示光は前記スクリーン部に投射され、
    前記第2の表示光の光路は、前記第1の表示光の光路よりも長い、
    ことを特徴とする表示装置
  2. 前記反射部材を介して前記第1の面に入射する前記第2の表示光の入射角は、入射光が全反射するための最小の角度を臨界角とした場合に、前記臨界角よりも角度が大きいことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
  3. 前記反射部材は、任意の方向に位置及び角度を変更することができるように、ミラー支持機構によって支持されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の表示装置。
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