JP7099112B2 - 表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スクリーン部に光を投射し情報を提供することができる表示装置に関する。
車両には、フロントガラス等のスクリーン部に光を投射させて運転者に必要な情報を提供する表示装置(ヘッドアップディスプレイ装置)が搭載されることがある。表示装置には、光源から出射された光をスクリーン部まで導く光学素子が設けられている。このような表示装置の従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1に示されるような表示装置は、光が照射され光が透過する表示素子と、この表示素子の一部の領域を透過した光が入射するハーフミラーと、このハーフミラーに向かって表示素子の他の領域を透過した光を反射する反射ミラーと、を備えている。
一部の領域を透過した光は、ハーフミラーで反射され、フロントガラスに投射される。
一方、他の領域を透過した光は、反射ミラーを介してハーフミラーを透過し、フロントガラスに投射される。反射ミラーを介しているため、他の領域を透過した光の光路は、一部の領域を透過した光の光路と比べて、反射ミラー及びハーフミラーの距離の分だけ長くなる。
運転者は、一部の領域を透過した光がフロントガラスに投射されると第1の像、他の領域を透過した光がフロントガラスに投射されると第2の像、を認識する。他の領域を透過した光の光路の方が長いため、第1の像よりも奥側(前方)において第2の像を認識する。
特開2013-214008号公報
特許文献1に示されるような表示装置には、ハーフミラーが用いられている。ハーフミラーは、照射された光の一部を反射させ、残りの一部を透過させる。このため、表示素子を透過した際よりも、スクリーン部に投射される光が弱くなる。このため、光エネルギーの利用効率が悪い。
本発明は、光エネルギーの利用効率の向上を図ることができる表示装置の提供を課題とする。
請求項1による発明によれば、光が照射され直線偏光が透過する表示素子を備え、この表示素子を透過した光をスクリーン部に投射する表示装置において、
前記表示素子の一部の領域を透過した光を第1の表示光とし、前記表示素子の他の領域を透過した光を第2の表示光とした場合に、
前記第2の表示光の光路上には、
前記表示素子を透過した前記第2の表示光が透過する偏光板と、
この偏光板を透過した前記第2の表示光が入射すると共に、入射した前記第2の表示光の電界振動方向に1/4λの位相差を与える1/4波長板と、
この1/4波長板を透過した前記第2の表示光を、前記1/4波長板を介して前記偏光板に向かって反射する反射ミラーと、
が配置され、
前記偏光板は、前記表示素子を透過した前記第2の表示光の電界振動方向に対して、λ/2の位相差が与えられた光を反射し、
前記第1の表示光の光路上には、前記偏光板、前記1/4波長板及び前記反射ミラーのいずれもが配置されておらず、
前記第1の表示光及び第2の表示光は前記スクリーン部に投射され、
前記第2の表示光の光路は、前記第1の表示光の光路よりも長い、
ことを特徴とする表示装置が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記反射ミラーで反射され、前記偏光板に入射する前記第2の表示光は、S偏光である。
請求項1に係る発明では、1/4波長板を透過した第2の表示光を、1/4波長板を介して偏光板に向かって反射する反射ミラーが配置されている。更に、偏光板は、表示素子を透過した第2の表示光の電界振動方向に対して、λ/2の位相差が与えられた光を反射する。反射ミラーが上記のように配置されることで、表示素子を透過した第2の表示光は、表示素子を透過し偏光板に到達するまでの間に、同一の1/4波長板を2回透過することとなる。つまり、電界振動方向に対して、1/4λ×2の位相差が与えられることになる。結果、第2の表示光は、偏光板及び反射ミラーの間を往復し、偏光板により反射される。偏光板及び反射ミラーを往復した分、第2の表示光の光路は、第1の表示光の光路よりも長くなる。更に、このような構成によればハーフミラーが不要となる。つまり、ハーフミラーを用いることなく、第2の表示光の光路を長くすることができる。第1の表示光の光路及び第2の表示光の光路の長さがそれぞれ異なる表示装置において、スクリーン部に投射される光が弱まることを抑制することができる。即ち、光エネルギーの利用効率の向上を図ることができる。
請求項2に係る発明では、反射ミラーで反射され、偏光板に入射する第2の表示光は、S偏光である。S偏光は、入射面に対して垂直方向に振動しているP偏光と比べて、境界面での反射における反射率が高い。つまり、偏光板に入射する第2の表示光をS偏光とすることで、スクリーン部に投射される光が弱まることをより抑制することができる。即ち、より光エネルギーの利用効率の向上を図ることができる。
本発明の実施例1による表示装置の断面図である。 図1に示された表示ユニット周辺の拡大図である。 表示素子と反射ミラーとの距離の変化によって生ずる、第1の像と第2の像との距離の変化を説明する図である。 実施例2による表示ユニット周辺の拡大図である。 実施例2による表示装置の作用を説明する図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Leは乗員から見て左、Riは乗員から見て右、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例1>
図1を参照する。表示装置10は、例えば、車両Veに搭載され、光を車両VeのフロントガラスF(スクリーン部F)に投射する。運転者Mnは、フロントガラスFに投射された光から、車速やナビゲーション情報等の情報を得ることができる。
表示装置10は、箱状を呈するケース11と、このケース11内に設けられ光を出射する表示ユニット20と、この表示ユニット20から出射された光を反射する平面鏡12と、この平面鏡12が反射した光をフロントガラスFに向かって反射する凹面鏡13と、表示ユニット20を制御する制御部14と、を有している。
表示装置10は、第1の表示光L1、及び、第2の表示光L2をフロントガラスFに投射する。第1~第2の表示光L1、L2が投射されることによって、運転者Mnは、フロントガラスFの前方に像が2つ投影されているように認識する。以下、認識する2つの像のうち一方を第1の像I1といい、他方を第2の像I2という。より詳細には、第1の表示光L1の投射により運転者Mnが認識する像を第1の像I1といい、第2の表示光L2の投射により運転者Mnが認識する像を第2の像I2という。
ケース11は、上部が開口している下ケース11aと、この下ケース11aに被せられた上ケース11bと、この上ケース11bに嵌め込まれ透明な樹脂からなるカバー11cと、を有している。
下ケース11a及び上ケース11bは、遮光性を有する合成樹脂によって形成されている。
図2を参照する。表示ユニット20は、光を出射する光源21と、この光源から出射された光が透過する表示素子22と、この表示素子22の一部の領域(上部の領域)を透過した第1の表示光L1を反射するミラー23と、表示素子22の他の領域(下部の領域)を透過した第2の表示光L2が入射する1/2波長板24と、この1/2波長板24を透過した第2の表示光L2が透過する偏光板25と、この偏光板25を透過した第2の表示光L2が透過する1/4波長板26と、この1/4波長板26を透過した第2の表示光L2を偏光板25に向かって反射する反射ミラー27と、を有している。
図1を参照する。第1の表示光L1は、表示素子22の一部の領域を透過した光であり、第2の表示光L2は、表示素子22の他の領域を透過した光である。つまり、一部の領域を透過した光によって第1の像I1が認識され、他の領域を透過した光によって第2の像I2が認識される。ここで、第2の表示光L2の光路は、表示素子22からフロントガラスFまでの間において、第1の表示光L1の光路よりも長くなっている。このため、第2の像I2は、第1の像I1よりも奥側(前方)に投影されているよう認識される。
図2を参照する。光源21は、平板状の基板21aにLED製のランプ21bが実装された構造をしている。光源21は、表示素子22に対して光を照射する。尚、光源21は、表示素子22に光を照射することができるものであれば何でも良く、LED製のランプ21bを用いたものに限られない。
表示素子22は、光源21から出射された光のうち、一方向に振動する光を透過させる。表示素子22を透過した光は直線偏光である、といえる。ここで、表示素子22は、ミラー23に入射する第1の表示光L1が、入射面に対して水平方向に振動するS偏光となるよう光を透過する。更に、表示素子22は、1/2波長板24に入射する第2の表示光L2が、入射面に対して垂直方向に振動するS偏光となるよう光を透過する。表示素子22には、例えば、TFT(Thin Film Transistor)液晶パネル等の透過型表示素子が用いられる。
ミラー23は、樹脂製のミラー基材23aと、このミラー基材23aの表面に蒸着されたミラー反射部23bと、からなるフルミラーである。
ミラー23は、第2の表示光L2の光路を避けるように配置されている。
ミラー基材23aは、平板状を呈し、表示素子22に対して45度傾けられて配置されている。
ミラー反射部23bは、アルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着されることにより形成された部位であり、入射した第1の表示光L1を上方(平面鏡12(図1参照))に向かって反射する。尚、ミラー反射部23bを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
1/2波長板24は、入射した第2の表示光L2の電界振動方向(以下、電界振動方向のことを単に振動方向とも表現する。)に1/2λの位相差を与える。つまり、1/2波長板24は、入射した第2の表示光L2の振動方向を90度変化させる。1/2波長板24は、S偏光として入射する第2の表示光L2の振動方向を90度変化させる。これにより、第2の表示光L2は、P偏光として偏光板25に入射することとなる。
偏光板25は、入射した第2の表示光L2の振動する方向によって、第2の表示光L2を反射又は透過する。より詳細には、偏光板25は、所定方向に振動する第2の表示光L2を透過し、所定方向から90度変化された方向に振動する第2の表示光L2を反射する。つまり、偏光板25を透過できる光に対して電界振動方向にλ/2の位相差が与えられると、λ/2の位相差が与えられた第2の表示光L2は、偏光板25にて反射されることになる。即ち、P偏光を透過し、S偏光を反射する、ということもできる。尚、偏光板25は、表示素子22に対して135度傾けられた状態で配置されている。
後述するが、偏光板25は、反射ミラー27で反射された第2の表示光L2を平面鏡12(図1参照)に向かって反射する。
1/4波長板26は、入射した第2の表示光L2の電界振動方向に1/4λの位相差を与える。つまり、入射した直線偏光を円偏光に変え、入射した円偏光を直線偏光に変える。1/4波長板26は、偏光板25及び反射ミラー27の間に配置されている。
反射ミラー27は、樹脂製の反射ミラー基材27aと、この反射ミラー基材27aの表面に形成された反射ミラー反射部27bと、からなるフルミラーである。
反射ミラー基材27aは、平板状を呈し、第2の表示光L2が反射ミラー反射部27bに対して垂直に入射するよう配置されている。
反射ミラー反射部27bは、入射した第2の表示光L2を、1/4波長板26を介して偏光板25に向かって反射する。反射ミラー反射部27bは、アルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着されることにより形成されてなる。尚、反射ミラー反射部27bを形成する金属は、アルミニウムに限られることはなく、例えば、銀であっても良い。
1/2波長板24、偏光板25、1/4波長板26及び反射ミラー27は、それぞれ第2の表示光L2の光路上に設けられている。1/2波長板24、偏光板25、1/4波長板26及び反射ミラー27は、表示素子22の他の領域を透過した第2の表示光L2が、偏光板25の裏面25aから表面25bに向かって透過し、偏光板25及び反射ミラー27との間を往復し、偏光板25にて反射されるように配置されている。偏光板25は、反射ミラー27で反射された第2の表示光L2を平面鏡12(図1参照)に向かって反射する。
図1を参照する。平面鏡12は、上ケース11bに固定された平面鏡支持部12aと、この平面鏡支持部12aに回転可能に支持された平面鏡ベース部12bと、この平面鏡ベース部12bの表面に形成され第1の表示光L1及び第2の表示光L2を反射する平面鏡反射部12cと、からなるフルミラーである。
平面鏡ベース部12bは、樹脂製であり、平板状を呈している。
平面鏡反射部12cは、第1の表示光L1及び第2の表示光L2を、凹面鏡13に向かって反射する。平面鏡反射部12cは、アルミニウム等の金属が薄膜状に形成されてなる。尚、平面鏡反射部12cを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
凹面鏡13は、下ケース11aに固定された凹面鏡支持部13aと、この凹面鏡支持部13aに回転可能に支持された凹面鏡ベース部13bと、この凹面鏡ベース部13bの表面に形成され第1の表示光L1及び第2の表示光L2を反射する凹面鏡反射部13cと、からなる。
凹面鏡ベース部13bは、樹脂製であり、凹形状を呈している。
凹面鏡反射部13cは、平面鏡反射部12cで反射された第1~第2の表示光L1、L2をフロントガラスFに向かって反射する。凹面鏡反射部13cを介して第1~第2の表示光L1、L2を投射させることで、第1~第2の表示光L1、L2をフロントガラスFに直接投射した場合と比べて、第1~第2の像I1、I2が拡大される。凹面鏡反射部13cは、アルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着されることによって形成されている。尚、凹面鏡反射部13cを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
フロントガラスFは、例えば、運転者Mnの前方に設けられた風防ガラスである。このフロントガラスFに第1~第2の表示光L1、L2が投射されることで、運転者Mnは、前方に第1~第2の像I1、I2を認識する。
制御部14は、光源21の点滅を制御する。更に、制御部14は、表示素子22を電圧制御し、表示素子22を構成する結晶の分子配列を変化させる。表示素子22が制御部14に制御されることで、フロントガラスFに任意の第1~第2の像I1、I2が投影される。
次に、実施例1による表示装置の作用を説明する。
図1を参照する。運転者Mnは、表示素子22の一部の領域を透過した第1の表示光L1がフロントガラスFに投射されることで第1の像I1、表示素子22の他の領域を透過した第2の表示光L2がフロントガラスFに投射されることで第2の像I2、を認識する。これにより、車速やナビゲーション情報等の情報を得ることができる。
図2を参照する。表示素子22は、光源21から出射された光のうち一方向に振動する光を透過させる。つまり、表示素子22を透過した第1の表示光L1及び第2の表示光L2は、それぞれ直線偏光である、といえる。表示素子22を透過する光の振動方向については、制御部14により制御する。
表示素子22の一部の領域を透過した第1の表示光L1は、入射面に対して水平方向に振動するS偏光として、ミラー23に入射する。制御部14は、第1の表示光L1がS偏光としてミラー23に入射するように、表示素子22を制御している。ミラー23に入射した第1の表示光L1は、平面鏡12(図1参照)に向かって反射される。S偏光は、入射面に対して垂直方向に振動するP偏光と比べて、光の反射率が高い。このため、ミラー23での反射において、光エネルギーの損失が抑制される。
表示素子22の他の領域を透過した第2の表示光L2は、S偏光として1/2波長板24に入射する。1/2波長板24は、入射した第2の表示光L2の電界振動方向に1/2λの位相差を与え、第2の表示光L2の振動方向を90度変化させる。このため、1/2波長板24を透過した第2の表示光L2は、P偏光として裏面25aから偏光板25に入射する。その後、偏光板25に入射した第2の表示光L2は、偏光板25を透過する。
偏光板25を透過した第2の表示光L2の光路上には、1/4波長板26及び反射ミラー27がこの順に配置されている。第2の表示光L2は、1/4波長板26を透過した後、反射ミラー27によって再び1/4波長板26を透過するよう偏光板25に向かって反射される。第2の表示光L2は、1/4波長板26を2回通過するよう偏光板25及び反射ミラーの間を往復する、ことになる。これにより、1/4λ×2の位相差が第2の表示光L2に与えられ、第2の表示光L2は、偏光板25により平面鏡12(図1参照)に向かって反射される、ことになる。尚、第2の表示光L2は、S偏光として偏光板25に入射し、偏光板25にて反射される。このため、偏光板25での反射において、光エネルギーの損失が抑制される。
図1を併せて参照する。尚、第2の表示光L2の光路は、ミラー23及びフロントガラスFまでの間において、第1の表示光L1の光路に沿っている。
図3を参照する。図3には、偏光板25及び反射ミラー27の距離を異なられた場合の図が示されている。図3(a)を参照する。偏光板25及び反射ミラー27の距離がA1となるよう配置されている。距離A1を第2の表示光L2が往復するため、第2の表示光L2の光路はA1×2だけ長くなる。このような場合、運転者Mnが認識する第1の像I1及び第2の像I2の間隔はD1だけ開くことになる。
図3(b)を参照する。偏光板25及び反射ミラー27の距離がA2(A2>A1)となるよう配置されている。距離A2を第2の表示光L2が往復するため、第2の表示光L2の光路はA2×2だけ長くなる。このような場合、運転者Mnが認識する第1の像I1及び第2の像I2の間隔は、D2(D2>D1)だけ開くことになる。即ち、偏光板25及び反射ミラー27の距離を変えるだけで、認識される像の位置を異ならせることができる。
次に、実施例1による表示装置の効果を説明する。
図1を参照する。表示装置10においては、1/4波長板26を透過した第2の表示光L2を、1/4波長板26を介して偏光板25に向かって反射する反射ミラー27が配置されている。更に、偏光板25は、表示素子22を透過した第2の表示光L2の電界振動方向に対して、λ/2の位相差が与えられた光を反射する。反射ミラー27が上記のように配置されることで、表示素子22を透過した第2の表示光L2は、表示素子22を透過し偏光板25に到達するまでの間に、同一の1/4波長板26を2回透過することとなる。つまり、電界振動方向に対して、1/4λ×2の位相差が与えられることになる。結果、第2の表示光L2は、偏光板25及び反射ミラー27の間を往復し、偏光板25により反射される。偏光板25及び反射ミラー27を往復した分、第2の表示光L2の光路は、第1の表示光L1の光路よりも長くなる。更に、このような構成によればハーフミラーが不要となる。つまり、ハーフミラーを用いることなく、第2の表示光L2の光路を長くすることができる。第1の表示光L1の光路及び第2の表示光L2の光路の長さがそれぞれ異なる表示装置10において、スクリーン部Fに投射される光が弱まることを抑制することができる。即ち、光エネルギーの利用効率の向上を図ることができる。
更に、反射ミラー27で反射され、偏光板25に入射する第2の表示光L2は、S偏光である。S偏光は、入射面に対して垂直方向に振動しているP偏光と比べて、境界面での反射における反射率が高い。つまり、偏光板25に入射する第2の表示光L2をS偏光とすることで、スクリーン部Fに投射される光が弱まることをより抑制することができる。即ち、より光エネルギーの利用効率の向上を図ることができる。
<実施例2>
次に、本発明の実施例2を図面に基づいて説明する。
図4を参照する。図4は、表示装置10Aの実施例2における断面図であり、上記図2に対応させて表している。実施例2による表示装置10Aにおいては、実施例1による表示ユニット20の構成が変わっている。具体的には、実施例1によるミラー23が設けられておらず、替わりに第2の表示光L2の光路上に光を反射する部品(反射部材28A)が設けられている。その他の基本的な構造については、実施例1による表示装置10と共通する。実施例1と共通する部分については、符号を流用すると共に詳細な説明を省略する。
表示ユニット20Aは、光を出射する光源21と、この光源から出射された光が透過する表示素子22と、この表示素子22の他の領域(下部の領域)を透過した第2の表示光L2が入射する1/2波長板24と、この1/2波長板24を透過した第2の表示光L2が透過する偏光板25と、この偏光板25を透過した第2の表示光L2が透過する1/4波長板26と、この1/4波長板26を透過した第2の表示光L2を偏光板25に向かって反射する反射ミラー27と、この反射ミラー27で反射された第2の表示光L2が偏光板25を介して入射する反射部材28Aと、を有している。
反射部材28Aは、樹脂製の基材28Aaの表面に反射部材反射部28Abが形成された、フルミラーである。
反射部材反射部28Abは、アルミニウム等の金属が薄膜状に蒸着されることにより形成された部位であり、入射した第2の表示光L2を上方(平面鏡12(図1参照))に向かって反射する。尚、反射部材反射部28Abを形成する金属は、アルミニウムに限られず、例えば、銀であっても良い。
反射部材反射部28Abによって反射された第2の表示光L2の光路は、スクリーン部F(図1参照)までの間、第1の表示光L1の光路に沿っている。
次に、実施例2による表示装置の作用を説明する。
表示素子22を透過した第2の表示光L2は、偏光板25を透過し、偏光板25及び反射ミラー27の間を往復する。その後、第2の表示光L2は、偏光板25によって反射され、反射部材28Aに入射すると共に反射部材28Aによって平面鏡12(図1参照)に向かって反射される。表示ユニット20Aにはハーフミラーが用いられていない。
図5(a)を参照する。図5(a)には、実施例1の表示ユニット20及び表示ユニット20を通過する第1~第2の表示光L1、L2の光路が示されている。第2の表示光L2は、偏光板25及び反射ミラー27の間を往復した後、第1の表示光L1に沿うように偏光板25で反射される。偏光板25及び反射ミラー27の距離をA1とした場合、第2の表示光L2の光路は、第1の表示光L1の光路よりもA1×2だけ長くなる。
図5(b)を参照する。図5(b)には、実施例2の表示ユニット20A及び表示ユニット20Aを通過する第1~第2の表示光L1、L2の光路が示されている。第2の表示光L2は、偏光板25及び反射ミラー27の間を往復した後、偏光板25に反射される。その後、偏光板25に反射された第2の表示光L2は、反射部材28Aに入射すると共に反射部材28Aによって反射される。偏光板25及び反射ミラー27の距離をA1とし、偏光板25及び反射部材28Aの距離をA3とした場合、第2の表示光L2の光路は、第1の表示光L1の光路よりもA1×2+A3だけ長くなる。つまり、実施例1の場合よりも第2の表示光L2の光路の長さがA3だけ長くなる。
更に、反射部材28Aに対して第2の表示光L2をS偏光で入射させることで、第2の表示光L2の反射率を高めることができる。
従って、このように構成された実施例2の表示装置10Aにおいても、本発明所定の効果を得ることができる。
尚、本発明による表示装置が搭載される車両は、四輪車の他、二輪車又は三輪車であっても良い。更には、車両以外の乗り物や建機等にも適用可能である。
また、実施例に示されている平面鏡及び凹面鏡は、必須の構成要素ではない。従って、これらを必要に応じて廃しても良い。
また、実施例においては、スクリーン部をフロントガラスとして説明した。しかしながら、スクリーン部は、第1~第2の表示光を投射することができるものであれば何でも良く、フロントガラスに限られない。本発明は、いわゆるコンバイナをスクリーン部とした表示装置にも適用することができる。
即ち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明の表示装置は、車両に搭載するのに好適である。
10…表示装置
22…表示素子
25…偏光板
26…1/4波長板
27…反射ミラー
F…フロントガラス(スクリーン部)
L1…第1の表示光
L2…第2の表示光

Claims (2)

  1. 光が照射され直線偏光が透過する表示素子を備え、この表示素子を透過した光をスクリーン部に投射する表示装置において、
    前記表示素子の一部の領域を透過した光を第1の表示光とし、前記表示素子の他の領域を透過した光を第2の表示光とした場合に、
    前記第2の表示光の光路上には、
    前記表示素子を透過した前記第2の表示光が透過する偏光板と、
    この偏光板を透過した前記第2の表示光が入射すると共に、入射した前記第2の表示光の電界振動方向に1/4λの位相差を与える1/4波長板と、
    この1/4波長板を透過した前記第2の表示光を、前記1/4波長板を介して前記偏光板に向かって反射する反射ミラーと、
    が配置され、
    前記偏光板は、前記表示素子を透過した前記第2の表示光の電界振動方向に対して、λ/2の位相差が与えられた光を反射し、
    前記第1の表示光の光路上には、前記偏光板、前記1/4波長板及び前記反射ミラーのいずれもが配置されておらず、
    前記第1の表示光及び第2の表示光は前記スクリーン部に投射され、
    前記第2の表示光の光路は、前記第1の表示光の光路よりも長い、
    ことを特徴とする表示装置。
  2. 前記反射ミラーで反射され、前記偏光板に入射する前記第2の表示光は、S偏光であることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
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