JP2018004673A - 照明装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】照明装置の消費電力を抑制できること。【解決手段】照明装置40は、複数の光源42と偏光変換素子44とを含み、液晶表示装置30の透過照明に用いられる。前記偏光変換素子44は、光を透過する光透過部材51と、この光透過部材51に入射した光のなかのp偏光を透過するとともにs偏光を反射する偏光分離膜52と、この偏光分離膜52を透過したp偏光を反射する反射部53とを含む。前記反射部53は、反射面53bと光出射面53cとを有する。前記反射面53bは、前記偏光分離膜52を透過したp偏光を、前記光透過部材51の光出射面51bから出射されたs偏光と同方向へ且つ平行に反射する。前記光出射面53cは、前記反射部53によって反射されたp偏光を出射する。前記光透過部材51の光射出面51bと、前記反射部53の光射出面53cとの、いずれか一方には1/2波長板54が配置されている。【選択図】図3
Description
本発明は、液晶表示装置の透過照明に用いられる照明装置に関する。
液晶表示装置の透過照明に用いられる照明装置に関する従来技術として、例えば特許文献1に開示される技術がある。特許文献1で知られている照明装置は、ヘッドアップディスプレイの液晶表示装置の透過照明に用いられる。この照明装置は、回路基板に実装された複数の光源(発光ダイオード)と、この光源が発した光を集めるレンズ部材とを有している。液晶表示装置の液晶パネルは、レンズ部から出射された光によって透過照明される。
しかしながら、特許文献1で知られている照明装置では、液晶パネルに表示する画像面全体を均一に照明するのに、多数の光源を回路基板に配置する必要がある。光源の数量が多いので、照明装置の消費電力を抑制する上で、不利である。
本発明は、照明装置の消費電力を抑制できる技術を提供することを課題とする。
請求項1による発明によれば、液晶表示装置の透過照明に用いられる照明装置は、複数の光源が発した光の照度分布を均一化するレンズアレイと、このレンズアレイから入射した光を偏光して液晶表示装置の液晶パネルへ出射する偏光変換素子とを含む。
前記偏光変換素子は、前記レンズアレイから入射した光を透過する光透過部材と、この光透過部材に入射した光のなかのp偏光を透過するとともにs偏光を反射する偏光分離膜と、この偏光分離膜を透過したp偏光を反射する反射部とを含む。
前記光透過部材は、プリズムによって構成されており、前記レンズアレイから光を入射する光入射面と、前記偏光分離膜によって覆われる被覆面と、前記偏光分離膜によって反射されたs偏光を出射する光出射面とを有する。この光出射面は、前記光入射面に対して交差する方向に面する。
前記反射部は、前記偏光分離膜を透過したp偏光を、前記光透過部材の光出射面から出射されたs偏光と同方向へ且つ平行に反射する反射面と、この反射面によって反射されたp偏光を出射する光出射面とを有する。
前記光透過部材の光射出面と、前記反射部の光射出面との、いずれか一方には1/2波長板が配置されている。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記反射部は、断面が平行四辺形の柱状の平行四辺形プリズムを含む。この平行四辺形プリズムの一方の斜面は、前記偏光分離膜を介して前記光透過部材の被覆面に重ねられている。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記反射部は、前記平行四辺形プリズムのなかの、前記一方の斜面に平行な他方の斜面に設けられた反射膜を含む。
請求項1に係る発明では、複数の光源が発した光は、レンズアレイを介して光透過部材の光入射面に入射する。光入射面から入射した光は光透過部材を通過し、偏光分離膜によってp偏光(p偏光成分)とs偏光(s偏光成分)とに分離される。すなわち、偏光分離膜は、光透過部材に入射した光のなかのp偏光を透過するとともにs偏光を反射する。
偏光分離膜によって反射されたs偏光は、光透過部材の光出射面から出射する。一方、偏光分離膜を透過したp偏光は、反射部によって全反射される。このp偏光の反射方向は、光透過部材の光出射面から出射されたs偏光に対し、同方向且つ平行である。光透過部材の光射出面と反射部の光射出面とのいずれか一方には、1/2波長板が配置されている。
例えば、1/2波長板が光透過部材の光射出面に位置した場合には、この光出射面から出射されたs偏光は、1/2波長板を通過することによってp偏光に変換される。このため、偏光変換素子から液晶表示装置の液晶パネルへ出射された光の成分は、全てp偏光である。すなわち、光源が発した光のなかのs偏光をも、p偏光に変換して液晶表示装置へ出射することができる。液晶表示装置は、p偏光をバックライトとして利用することができる。
また、1/2波長板が反射部の光射出面(反射面の近傍)に位置した場合には、反射面によって反射されたp偏光は、1/2波長板を通過することによってs偏光に変換される。このため、偏光変換素子から液晶パネルへ出射された光の成分は、全てs偏光成分である。すなわち、光源が発した光のなかのp偏光をも、s偏光に変換して液晶表示装置へ出射することができる。液晶表示装置は、s偏光をバックライトとして利用することができる。
このように、複数の光源が発した光の光量を十分に活用することができる。しかも、偏光分離膜によって反射されたs偏光の向きと、反射部によって反射されたp偏光の向きとは、互いに同方向且つ平行である。このため、偏光変換素子から液晶パネルへ出射される光の出射面積を倍増させることができる。その分、液晶パネルの画像面全体を照明するのに、複数の光源の数量を概ね半減することができる。従って、複数の光源の全消費電力を大幅に抑制することができる。この結果、照明装置の消費電力を抑制することができる。しかも、偏光変換素子の小型化を図ることができる。
さらには、光透過部材において、光出射面は、光入射面に対して交差する方向に面している。しかも、偏光分離膜によって反射されたs偏光の向きと、反射部によって反射されたp偏光の向きとは、互いに同方向且つ平行である。このように、偏光変換素子の入射光と出射光との向きは、互いに交差する方向になる。この交差する角度は、照明装置の設計段階において、最適な角度に設定することができる。偏光変換素子に対し、複数の光源と液晶表示装置との配置の自由度を高めることができる。しかも、交差する角度を適宜設定することによって、偏光変換素子の小型化を図ることができる。
請求項2に係る発明では、平行四辺形プリズムは4つの辺、つまり第1辺と第2辺と第3辺と第4辺とを有する。第1辺及び第2辺は斜面状である。一方の斜面(第1辺)に対して、他方の斜面(第2辺)は平行である。一方の斜面は、偏光分離膜を介して光透過部材の被覆面に重ねられており、偏光分離膜を透過したp偏光が入射する光入射面となる。他方の斜面は、p偏光を反射する反射面となる。第3辺と第4辺とは、一方の斜面と他方の斜面とに交差している。第3辺は、反射面によって反射されたp偏光を出射する光出射面となる。平行四辺形プリズムは、偏光分離膜を介して光透過部材に一体化することができる。このため、偏光変換素子を簡単な構成で小型にすることができる。偏光分離膜を透過したp偏光は、一方の斜面から入射して平行四辺形プリズム内を透過し、他方の斜面により反射されて、光出射面から出射する。
請求項3に係る発明では、平行四辺形プリズムのなかの他方の斜面(反射面)に、反射膜が設けられている。このため、一方の斜面(光入射面)から入射して平行四辺形プリズム内を透過したp偏光を、より一層確実に且つ効率よく反射することができる。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。本実施の形態では、液晶表示装置及びこの液晶表示装置の透過照明に用いられる照明装置を、車載のヘッドアップディスプレイ装置に採用した例について説明する。但し、液晶表示装置及び照明装置は、ヘッドアップディスプレイ装置に採用した構成に限定されるものではない。
なお、説明中、左右とは車両の乗員を基準として左右、前後とは車両の進行方向を基準として前後を指す。また、図中Frは前、Rrは後、Upは上、Dnは下を示している。
<実施例1>
<実施例1>
実施例1について説明する。図1に示されるように、乗用車等の車両10は、車室11の前部にダッシュボード12を備えている。このダッシュボード12の上部には、ヘッドアップディスプレイ装置20が内蔵されている。このヘッドアップディスプレイ装置20から投射された表示光Ldは、車両10のフロントガラス13に画像として表示される。運転者は、車両10の前方の背景と共に、虚像Viを視認することができる。
図2に示されるように、ヘッドアップディスプレイ装置20は、表示光Ldを投射する表示器21(投射器21)と、投射された表示光Ldを反射させる第1反射器22及び第2反射器23とからなる。表示器21と第1及び第2反射器22,23とは、収納ボックス24に収納されている。この収納ボックス24は、表示器21から投射された表示光Ldを外部へ透過可能な透過部25を備える。
表示器21は、液晶表示装置30と照明装置40とからなる。液晶表示装置30は、表示媒体(表示素子)として例えばTFT型の液晶パネル31を採用している。この液晶表示装置30は、液晶パネル31の他に、ここでの詳細図示は省略するが、液晶パネル31の表示制御を行うための制御部が実装された回路基板や液晶パネル31と当該回路基板とを電気的に接続するためのフレキシブル配線板などを含むように構成されている。
第1反射器22は、表示器21から投射された表示光Ldを第2反射器23に向けて反射する。第2反射器23は、第1反射器22から入射した表示光Ldを拡大してフロントガラス13(図1参照)に向けて反射させる凹面鏡26と、この凹面鏡26の傾斜角度を調節するモータ27とからなる。
図3に示されるように、照明装置40は、液晶表示装置30の透過照明に用いられる。この照明装置40は、複数の光源42が実装された回路基板41と、複数の光源42が発した光の照度分布を均一化するレンズアレイ43と、このレンズアレイ43から入射した光を偏光して液晶表示装置30へ出射する偏光変換素子44とを含む。複数の光源42は、例えば回路基板41に実装された発光ダイオードからなる。
ここで、周知のことではあるが、偏光の概要を説明する。境界面に対し、ある入射角で光が入射した場合に、光の一部は境界面で反射し、他は境界面を透過する。この境界面に垂直で、且つ入射光と反射光とを含む面のことを、入射面という。この入射面内で(入射面に平行に)電場が振動している光の成分ことを、p偏光という。入射面に垂直に電場が振動している光の成分ことを、s偏光という。
図3及び図4に示されるように、この偏光変換素子44は、レンズアレイ43から入射した光を透過する光透過部材51と、この光透過部材51に入射した光のなかのp偏光を透過するとともにs偏光を反射する偏光分離膜52と、この偏光分離膜52を透過したp偏光を反射する反射部53と、1/2波長板54とを含む。
光透過部材51は、プリズムによって構成されており、光入射面(第1の光入射面)51aと光出射面(第1の光出射面)51bと被覆面51cとを有する。光入射面51aは、レンズアレイ43からの光を入射する。光出射面51bは、光入射面51aに対して交差する方向に面している。被覆面51cは、偏光分離膜52によって覆われている。前記光出射面51bは、偏光分離膜52によって反射されたs偏光を出射する。
より詳しく述べると、光透過部材51は、断面が直角二等辺三角形の柱状(バー状)の三角形プリズムにより構成されている。この三角形プリズムは、3辺のなかの互いに直角な第1辺と第2辺の、いずれか一方が光入射面51aであり、いずれか他方が光出射面51bであり、第1辺及び第2辺に対し傾斜した第3辺(斜辺)が被覆面51cである。三角形プリズムの断面をみると、光出射面51bは、光入射面51aに対して直角である。
偏光分離膜52は、被覆面51cに重ねられ且つ接合されている。この偏光分離膜52は周知の技術であり、説明を省略する。
反射部53は、光入射面(第2の光入射面)53aと反射面53bと光出射面(第2の光出射面)53cとを有する。光入射面53aは、偏光分離膜52を透過したp偏光が入射する。反射面53bは、偏光分離膜52を透過して光入射面53aから入射したp偏光を、「光透過部材51の光出射面51bから出射されたs偏光」と同方向へ且つ平行に反射する。光出射面53cは、反射面53bによって反射されたp偏光を出射する。
より詳しく述べると、反射部53は、断面が平行四辺形の柱状(バー状)の平行四辺形プリズム60を含む。この平行四辺形プリズム60は4つの辺、つまり第1辺61と第2辺62と第3辺63と第4辺64とを有する。第1辺61及び第2辺62は斜面状である。一方の斜面61(第1辺61)に対して、他方の斜面62(第2辺62)は平行である。
この一方の斜面61は、偏光分離膜52を介して光透過部材51の被覆面51cに重ねられており、偏光分離膜52を透過したp偏光が入射する「反射部53の光入射面53a」となる。他方の斜面62は、p偏光を反射する「反射部53の反射面53b」となる。第3辺63と第4辺64とは、一方の斜面61と他方の斜面62とに交差している。第3辺63は、反射面53bによって反射されたp偏光を出射する「反射部53の光出射面53c」となる。偏光分離膜52を透過したp偏光は、一方の斜面61から入射して平行四辺形プリズム60内を透過し、他方の斜面62により反射されて、光出射面53cから出射する。
より好ましくは、一方の斜面61は、偏光分離膜52に接合されている。従って、平行四辺形プリズム60は、偏光分離膜52を介して光透過部材51に一体化することができる。このため、偏光変換素子44を簡単な構成で小型にすることができる。
反射部53は、他方の斜面62(反射面53b)に設けられた反射膜71を含むことが、より好ましい。反射膜71を設けることによって、一方の斜面61(光入射面53a)から入射して平行四辺形プリズム60内を透過したp偏光を、より一層確実に且つ効率よく反射することができる。例えば、反射膜71は他方の斜面62に接合されている。
前記1/2波長板54(1/2λ板ともいう)は周知の部材であって、入射光の位相を変化させる。つまり、1/2波長板54は、s偏光を入射した場合にはp偏光に変換し、p偏光を入射した場合にはs偏光に変換する。この1/2波長板54は、光透過部材51の光射出面51bに配置されている。この1/2波長板54は、例えば光射出面51bに重ねられ且つ接合されている。
光透過部材51の光出射面51bから出射されたs偏光は、1/2波長板54を通過することによってp偏光に変換される。このため、偏光変換素子44から液晶表示装置30へ出射された光の成分は、全てp偏光である。すなわち、光源42が発した光のなかのs偏光をも、p偏光に変換して液晶表示装置30へ出射することができる。液晶表示装置30は、p偏光をバックライトとして利用することができる。
偏光変換素子44の光出射面と液晶表示装置30の背面との間には、2つのレンチキュラレンズ81,82と拡散板83とが配置されている。偏光変換素子44から出射された光は、レンチキュラレンズ81,82及び拡散板83によって、液晶パネル31の各画素に均一に分散される。
以上の説明をまとめると、次のとおりである。図3に示されるように、複数の光源42が発した光は、レンズアレイ43を介して光透過部材51の光入射面51aに入射する。光入射面51aから入射した光は光透過部材51を通過し、偏光分離膜52によってp偏光(p偏光成分)とs偏光(s偏光成分)とに分離される。すなわち、偏光分離膜52は、光透過部材51に入射した光のなかのp偏光を透過するとともにs偏光を反射する。
偏光分離膜52によって反射されたs偏光は、光透過部材51の光出射面51bから出射される。一方、偏光分離膜52を透過したp偏光は、反射部53によって全反射される。このp偏光の反射方向は、光出射面51bから出射されたs偏光に対し、同方向且つ平行である。
光透過部材51の光出射面51bから出射されたs偏光は、1/2波長板54を通過することによってp偏光に変換される。このため、偏光変換素子44から液晶表示装置30へ出射された光に成分は、全てp偏光である。すなわち、光源42が発した光のなかのs偏光をも、p偏光に変換して液晶表示装置30へ出射することができる。液晶表示装置30は、p偏光をバックライトとして利用することができる。液晶パネル31を透過したp偏光は、表示光Ldとして、図2に示されるように、フロントガラス13に照射される。
このように、複数の光源42が発した光の光量を十分に活用することができる。しかも、偏光分離膜52によって反射されたs偏光の向きと、反射部53によって反射されたp偏光の向きとは、互いに同方向且つ平行である。このため、偏光変換素子44から液晶パネル31へ出射される光の出射面積を倍増させることができる。その分、液晶パネル31の画像面の全体を照明するのに、複数の光源42の数量を概ね半減することができる。従って、複数の光源42の全消費電力を大幅に抑制することができる。この結果、照明装置40の消費電力を抑制することができる。しかも、偏光変換素子44の小型化を図ることができる。
さらには、光透過部材51において、光出射面51bは、光入射面51aに対して交差する方向に面している。しかも、偏光分離膜52によって反射されたs偏光の向きと、反射部53によって反射されたp偏光の向きとは、互いに同方向且つ平行である。このように、偏光変換素子44の入射光と出射光との向きは、互いに交差する方向になる。この交差する角度は、照明装置40の設計段階において、最適な角度に設定することができる。偏光変換素子44に対し、複数の光源42と液晶表示装置30との配置の自由度を高めることができる。しかも、交差する角度を適宜設定することによって、偏光変換素子44の小型化を図ることができる。
<実施例2>
<実施例2>
本発明の実施例2の照明装置40Aを図5に基づいて説明する。図5は図3に対応させて表している。実施例2の照明装置40Aは、図3に示される偏光変換素子44を図5に示される偏光変換素子44Aに変更したことを特徴とし、その他の基本的な構成については、実施例1による照明装置40と共通する。実施例1と共通する部分については、符号を流用すると共に、詳細な説明を省略する。
実施例2の偏光変換素子44Aは、1/2波長板54が反射部53の光射出面53c(反射面53bの近傍)に配置されていることを特徴とし、それ以外の構成は実施例1の偏光変換素子44と同じである。
実施例2によれば、偏光分離膜52によって反射されたs偏光は、光透過部材51の光出射面51bから、そのまま出射する。一方、偏光分離膜52を透過したp偏光は、反射部53によって全反射される。このp偏光の反射方向は、光透過部材51の光出射面51bから出射されたs偏光に対し同方向且つ平行である。
反射部53の光射出面53cから出射されたp偏光は、1/2波長板54を通過することによってs偏光に変換される。このため、偏光変換素子44から液晶表示装置30へ出射された光の成分は、全てs偏光である。すなわち、光源42が発した光のなかのp偏光をも、s偏光に変換して液晶表示装置30へ出射することができる。液晶表示装置30は、s偏光をバックライトとして利用することができる。
その他の作用、効果は実施例1と同等であり、説明を省略する。
以上の説明から明らかなように、光透過部材51の光射出面51bと、反射部53の光射出面53cとの、いずれか一方には1/2波長板54が配置されている。偏光変換素子44から液晶表示装置30へ出射される光の成分は、1/2波長板54の配置に従って、全てs偏光又は全てp偏光となる。複数の光源42が発した光を、偏光変換素子44から液晶パネル31の全画素へ向かって、効率よく出射することができる。液晶パネル31は、1/2波長板54の配置に合わせて、配向膜や偏光板の透過軸(溝の方向)の位相を、変更すればよい。
なお、本発明によるヘッドアップディスプレイ装置20は、車両10を例に説明したが、その他の乗り物にも適用可能であり、これらの形式のものに限られるものではない。すなわち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明の照明装置40、40Aは、液晶式ヘッドアップディスプレイの照明に採用するのに好適である。
30 液晶表示装置
31 液晶パネル
40 照明装置
40A 照明装置
42 光源
43 レンズアレイ
44 偏光変換素子
44A 偏光変換素子
51 光透過部材(プリズム)
51a 光入射面
51b 光出射面
51c 被覆面
52 偏光分離膜
53 反射部
53a 光入射面
53b 反射面
53c 光出射面
54 1/2波長板
60 平行四辺形プリズム
61 一方の斜面(第1辺)
62 他方の斜面(第2辺)
63 第3辺
71 反射膜
31 液晶パネル
40 照明装置
40A 照明装置
42 光源
43 レンズアレイ
44 偏光変換素子
44A 偏光変換素子
51 光透過部材(プリズム)
51a 光入射面
51b 光出射面
51c 被覆面
52 偏光分離膜
53 反射部
53a 光入射面
53b 反射面
53c 光出射面
54 1/2波長板
60 平行四辺形プリズム
61 一方の斜面(第1辺)
62 他方の斜面(第2辺)
63 第3辺
71 反射膜
Claims (3)
- 複数の光源が発した光の照度分布を均一化するレンズアレイと、このレンズアレイから入射した光を偏光して液晶表示装置の液晶パネルへ出射する偏光変換素子とを含み、この液晶表示装置の透過照明に用いられる照明装置において、
前記偏光変換素子は、
前記レンズアレイから入射した光を透過する光透過部材と、
この光透過部材に入射した光のなかのp偏光を透過するとともにs偏光を反射する偏光分離膜と、
この偏光分離膜を透過したp偏光を反射する反射部とを含み、
前記光透過部材は、プリズムによって構成されており、前記レンズアレイから光を入射する光入射面と、前記偏光分離膜によって覆われる被覆面と、前記偏光分離膜によって反射されたs偏光を出射する光出射面とを有し、
この光出射面は、前記光入射面に対して交差する方向に面し、
前記反射部は、前記偏光分離膜を透過したp偏光を、前記光透過部材の光出射面から出射されたs偏光と同方向へ且つ平行に反射する反射面と、この反射面によって反射されたp偏光を出射する光出射面とを有し、
前記光透過部材の光射出面と、前記反射部の光射出面との、いずれか一方には1/2波長板が配置されていることを特徴とする照明装置。 - 前記反射部は、断面が平行四辺形の柱状の平行四辺形プリズムを含み、
この平行四辺形プリズムの一方の斜面は、前記偏光分離膜を介して前記光透過部材の被覆面に重ねられていることを特徴とする請求項1記載の照明装置。 - 前記反射部は、前記平行四辺形プリズムのなかの、前記一方の斜面に平行な他方の斜面に設けられた反射膜を含むことを特徴とする請求項2記載の照明装置。
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- 2016-06-27 JP JP2016126368A patent/JP2018004673A/ja active Pending
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