JP6330944B2 - 中間像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中間像形成装置に関する。
ヘッドアップディスプレイと呼ばれる車両用表示装置が知られている。ヘッドアップディスプレイは、車外から入る光を透過すると共に、車内に配置された光学ユニットから投射された画像を車両のウィンドシールドなどに反射させることにより、車外の風景に重畳して情報を表示する表示装置である。ヘッドアップディスプレイは、車外の景色を視認している運転者が視線や焦点をほとんど変化させることなく光学ユニットから投射された画像の情報を認識することができるため、車両用の表示装置として近年注目を集めている。
車両のダッシュボードに搭載させるヘッドアップディスプレイにおいて、車両のウィンドシールドへ表示光を導く駆動ミラーを動かすことにより、表示光の投射角度を調整できる構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−125193号公報
一般に、ヘッドアップディスプレイの取り付け位置や空間は限られていることが多いため装置は小型であることが望ましいが、小型化により表示光の視認性が低下するおそれがある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、本発明の中間像形成装置が装着された装置を小型にすることができ、かつ視認性の高い中間像形成装置を提供することを目的とする。
本発明の中間像形成装置は、投射された画像表示光を透過させ前記画像表示光に基づく実像を結像させる中間像形成装置であって、透過した画像表示光の主光線の向きを変化させる凹レンズと、主光線が所定の配光角を有するように配光する配光手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の中間像形成装置によれば、本発明の中間像形成装置が装着された装置を小型にすることができ、かつ表示光の視認性を高めることができる。
本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイの設置態様を模式的に示す図である。 光学ユニットの内部構成を示す図である。 画像投射部の内部構成を模式的に示す図である。 ウィンドシールドに投射される画像表示光の光路を示す図である。 異なる高さの視点に対して虚像を提示する場合の画像表示光の光路を示す図である。 中間像形成部により配光される画像表示光を示す図である。 変形例1に係る中間像形成部を示す図である。 拡散スクリーンに入射する光の角度と透過する光の角度の関係を示す図である。 変形例2に係る中間像形成部を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。かかる実施の形態に示す具体的な数値等は、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
実施の形態に係る画像表示装置として、車両のダッシュボード内に設置して使用されるヘッドアップディスプレイ10を例に挙げて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係るヘッドアップディスプレイ10の設置態様を模式的に示す図である。ヘッドアップディスプレイ10は、光学ユニット100と制御装置50とを含む。図1は、車両の進行方向(図1における左方向)を基準として左側のダッシュボード内に光学ユニット100を配置して使用する場合を示す図であり、以下の実施の形態は、左ハンドル車における運転者向けにヘッドアップディスプレイ10が配置されている例を示している。なお、右ハンドル車用とするためには、車両の進行方向を基準として光学ユニット100の内部構成を左右反転させればよい。以下図1を参照して、ヘッドアップディスプレイ10の概要を説明する。
制御装置50は図示しないCPU(Central Processing Unit)を備え、光学ユニット100に表示させるための画像信号を生成する。制御装置50はまた、図示しない外部入力インタフェースを備えており、ナビゲーション装置やメディア再生装置などの外部装置から出力された画像信号が入力され、その入力された信号に対して所定の処理を行った後、光学ユニット100に出力することもできる。
光学ユニット100は、制御装置50が生成した画像信号をもとに、ウィンドシールド610に虚像450として表示させる画像表示光を生成する。このため光学ユニット100は、筐体110の内部に画像投射部210、中間鏡350、中間像形成部360、および投射鏡400を備える。
画像投射部210には、光源、画像表示素子、及び各種光学レンズなどが収納される。画像投射部210は制御装置50が出力した画像信号をもとに画像表示光を生成して投射する。なお、本実施の形態では画像表示素子として反射型液晶表示パネルであるLCOS(Liquid crystal on silicon)を用いる場合を例示するが、画像表示素子としてDMD(Digital Micromirror Device)を用いてもよい。その場合、適用する表示素子に応じた光学系及び駆動回路で構成するものとする。
画像投射部210が投射した画像表示光は中間鏡350で反射される。中間鏡350で反射された画像表示光は、中間像形成部360に結像される。中間像形成部360で結像した実像に係る画像表示光は、中間像形成部360を透過し、投射鏡400に投射される。
投射鏡400は凹面鏡であり、中間像形成部360を透過した画像表示光は投射鏡400によって拡大されてウィンドシールド610に投射される。ウィンドシールド610に投射された画像表示光は、ウィンドシールド610によってユーザに向かう光路へ変更される。運転者であるユーザEは、ウィンドシールド610で反射さた画像表示光を虚像450として、ウィンドシールド610よりも視線方向の前方に認識する。
図2は、本発明の実施の形態に係る光学ユニット100の内部構成を示す図である。以下、図2を参照して、光学ユニット100の内部構成を説明する。
上述したように、光学ユニット100は、筐体110の内側に画像投射部210、中間鏡350、中間像形成部360、および投射鏡400を備える。詳細は後述するが、画像投射部210は、赤色、緑色、または青色の光をそれぞれ発生する3種類の異なる光源を備える。光源はLED(Light Emitting Diode)や半導体レーザー光源を用いて実現できるが、本実施の形態では、光源としてLEDを用いる場合について説明する。
光源は使用時に熱を発生する。このため、光学ユニット100は、光源を冷却するためのヒートシンクを備える。光源は3種類あるため、それらの光源を冷やすために、光学ユニット100の筐体110の外側に、赤色の光源と接続するヒートシンク120a、緑色の光源と接続するヒートシンク120b(図示せず)、および青色の光源と接続するヒートシンク120cを備える。
筐体110はアルミ製のダイキャストである。ここで、青色の光源および緑色の光源をそれぞれ冷却するためのヒートシンク120bおよびヒートシンク120cはともに、筐体110と一体に構成されている。これに対し、赤色の光源を冷やすためのヒートシンク120aは、ヒートシンク120bおよびヒートシンク120cから空間的に離れた場所に設置されるとともに、筐体110とは分離して外付けされている。このため、赤色の光源が発生する熱は、ヒートパイプ25を介してヒートシンク120aまで運ばれる。
次に、図3および図4を参照してヘッドアップディスプレイ10の光学系について説明する。図3は、画像投射部210の内部構成を画像表示光の光路とともに模式的に示す図である。図4は、中間鏡350、中間像形成部360および投射鏡400を介してウィンドシールド610に投射される画像表示光の光路を示す図である。
まず、図3を参照して画像投射部210の内部構成を説明する。画像投射部210は、照明部230a、230b、230c(以下総称して照明部230ともいう)、ダイクロイッククロスプリズム244、反射鏡236、フィールドレンズ237、偏光ビームスプリッタ238、位相差板239、検光子241、及び投射レンズ群242を備える。なお、図3では第1照明部230a、第3照明部230cの内部構成の記載を省略し、第2照明部230bの内部構成のみを示すが、それぞれの照明部230は、同様の構成を有する。
照明部230は、光源231、コリメートレンズ232、UV−IR(UltraViolet-Infrared Ray)カットフィルタ233、偏光子234、フライアイレンズ235を備える。
光源231は赤色、緑色、青色のいずれかの色の光を発する発光ダイオードからなる。第1照明部230aは、光源として赤色の光を発する発光ダイオードを有する。第2照明部230bは、光源231として緑色の光を発する発光ダイオードを有する。第3照明部230cは、光源として青色の光を発する発光ダイオードを有する。
光源231は、光源取付部243に取り付けられる。光源取付部243は、図示しないヒートシンクと熱的に結合され、光源231の発光に伴い発生する熱を放熱する。光源231が発光した光は、コリメートレンズ232によって平行光に変えられる。UV−IRカットフィルタ233は、コリメートレンズ232を通過した平行光から紫外光及び赤外光を吸収し除去する。偏光子234は、UV−IRカットフィルタ233を通過した光を乱れのないP偏光へと変える。そしてフライアイレンズ235が、偏光子234を通過した光の明るさを均一に整える。
それぞれの照明部230のフライアイレンズ235を透過した光は、ダイクロイッククロスプリズム244に異なる向きから入射される。ダイクロイッククロスプリズム244に入射した赤色、緑色、青色の光は、三色が合成された白色光となって反射鏡236へ向かう。反射鏡236は、ダイクロイッククロスプリズム244により合成された白色光の光路を90度変更する。反射鏡236で反射された光は、フィールドレンズ237によって集光される。フィールドレンズ237が集光した光は、P偏光を透過する偏光ビームスプリッタ238及び位相差板239を介して、画像表示素子240に照射される。
画像表示素子240は、画素毎に赤色、緑色、及び青色のカラーフィルタを備えている。画像表示素子240に照射された光は、各画素に対応する色となり、画像表示素子240の備える液晶組成物によって変調が施され、S偏光の画像表示光となって偏光ビームスプリッタ238に向けて出射される。出射されたS偏光の光は偏光ビームスプリッタ238で反射され、光路を変えて検光子241を通過した後に投射レンズ群242へ入射される。投射レンズ群242を透過した画像表示光は、画像投射部210を出て中間鏡350に入射する。
次に、図4を参照して中間鏡350から中間像形成部360および投射鏡400を介してウィンドシールド610に投射される画像表示光の光路について説明する。画像投射部210の投射レンズ群242から出射された画像表示光の光路は、中間鏡350によって投射鏡400に向かう光路へ変更される。その途中で、中間鏡350で反射された画像表示光に基づく実像が中間像形成部360で結像する。
中間像形成部360は、拡散スクリーン362と、凹レンズ364を有する。拡散スクリーン362は、中間像形成部360を構成する第2手段として、中間像形成部360を透過する画像表示光に基づく実像を結像させるとともに、投射鏡400へと向かう画像表示光の配光角ψを制御する。凹レンズ364は、中間像形成部360を構成する第1手段として、投射鏡400へと向かう画像表示光の主光線の方向を制御し、中間像形成部360を透過する前後の画像表示光がなす角度θを調整する。
中間像形成部360を透過した画像表示光は、投射鏡400により反射されウィンドシールド610に投射される。ウィンドシールド610に投射された画像表示光は、ウィンドシールド610によってユーザに向かう光路へ変更される。これにより、ユーザは上述したように、ウィンドシールド610を介して画像表示光に基づく虚像を前方に視認することができる。したがって、ウィンドシールド610は、虚像提示面としての機能を有することとなる。
以上の構成とすることで、ユーザは、制御装置50から出力された画像信号に基づく虚像を、ウィンドシールド610を介して現実の風景に重畳して視認することができる。
つづいて、図5および図6を参照しながら、本実施の形態に係る中間像形成部360の機能について詳述する。図5は、異なる高さの視点E1、E2に対して虚像450を提示する場合の画像表示光の光路を示す図である。図6は、中間像形成部360により配光される画像表示光を示す図であり、図5の中間像形成部360と投射鏡400の間の光路を拡大して示したものである。
図5に示すように、運転者であるユーザの視点E1、E2は、運転者の身長や、着座位置により上下方向に変わる。ユーザの視点が変わるような場合においても、虚像450の上端部451から下端部452までの全体を視認できることが好ましい。また、車両前方を見る視線方向C1、C2の真正面に虚像450を提示するのではなく、上下方向に少しずらした位置に虚像450を提示すると、必要なときに視線方向を少しずらして虚像450を参照することができるのでユーザにとって使いやすい。
そこで、本実施の形態では、中間像形成部360として拡散スクリーン362と凹レンズ364を組み合わせることにより、中間像形成部360を透過した画像表示光の主光線の向きと配光角を制御し、虚像450の視認性を高める。特に、凹レンズ364を上下方向に偏心して設けることにより、虚像450の提示位置を上下方向にずらして、見やすい位置に虚像450を提示することができる。なお、本実施の形態では、虚像450を視線方向C1、C2に対して下方に提示する場合の構成を示すが、凹レンズ364の偏心の態様を変えることにより、虚像450を異なる位置に提示することとしてもよい。
まず、図5を参照して視点E1、E2の違いによる画像表示光の経路の相違について詳述する。第1視点E1は、虚像450の全体を視認することのできる上限位置であり、第2視点E2は虚像450の全体を視認できる下限位置である。よって、第1視点E1から第2視点E2の間の範囲であれば、ユーザは虚像450の全体を視認することができる。
図5において、実線で示す光A1、A2は、虚像450の上端部451をユーザに提示するための光線を示しており、中間像形成部360に結像される実像370の上端部371から出射される光が投射鏡400およびウィンドシールド610に反射してユーザの視点E1、E2に到達する。第1視点E1に向かう光A1は、投射鏡400の第1反射位置401で反射され、第2視点E2に向かうA2は、投射鏡400の第2反射位置402で反射される。なお、本実施の形態で示す光学系においては、投射鏡400とウィンドシールド610とで画像表示光を反射する構成としているため、中間像形成部360には上下反転した実像が結像される。
一方、破線で示す光B1、B2は、虚像450の下端部452をユーザに提示するための光線を示しており、中間像形成部360に結像される実像370の下端部372から出射される光が投射鏡400およびウィンドシールド610に反射して視点E1、E2に達する。第1視点E1に向かう光B1は、投射鏡400の第3反射位置403で反射され、第2視点E2に向かう光B2は、投射鏡400の第4反射位置404で反射される。
つづいて図6を参照して、中間像形成部360により上下方向に配光される画像表示光について詳述する。図6は、図5の中間像形成部360と投射鏡400の間の光路を拡大して示したものである。実像370の上端部371として結像する光Aは、拡散スクリーン362に直交する方向(z方向)を基準に、凹レンズ364に入射して角度θ1だけ上方向(y方向)に方向を変えて透過する。その後、拡散スクリーン362に実像として結像するとともに拡散されて、配光角ψ1を有する画像表示光として投射鏡400に向かう。その結果、中間像形成部360に入射する光Aは、主光線A0を中心にして、第1反射位置401に向かう光A1と、第2反射位置402に向かう光A2の間で配光する画像表示光となる。
同様に、実像370の下端部372として結像する光Bは、凹レンズ364に入射して角度θ2だけ上方向(y方向)に方向を変えて透過する。その後、拡散スクリーン362に実像として結像するとともに拡散されて、配光角ψ2を有する画像表示光として投射鏡400に向かう。その結果、中間像形成部360に入射する光Bは、主光線B0を中心にして、第3反射位置403に向かう光B1と、第4反射位置404に向かう光B2の間で配光する画像表示光となる。
ここで、本実施の形態の凹レンズ364は、z方向を基準として上下方向(図4における上下方向)に偏心して設けられる。より詳細には、凹レンズ364の光軸の位置は、拡散スクリーン362の中心位置よりも下方に位置される。そのため、凹レンズ364の光軸に近い上端部371から出射される主光線A0の角度θ1よりも、凹レンズ364の光軸から遠い下端部372から出射される主光線B0の角度θ2の方が大きくなる。また、本実施の形態の凹レンズ364は、凹レンズ364の光軸が凹曲面に含まれないように構成されるため、主光線A0およびB0は、いずれも上方向(y方向)に傾いて出射される。
以下、本実施の形態における中間像形成部360により奏する効果について述べる。
本実施の形態における中間像形成部360は、主光線A0、B0に対して所定の配光角ψ1、ψ2を有した画像表示光となるよう主光線の配光角を制御する拡散スクリーン362を有する。このため、視点位置が移動する場合であっても所定範囲内であれば一定の明るさの虚像を提示することができる。また、拡散スクリーン362として、配光角ψ1、ψ2が投射鏡400の第1反射位置401から第2反射位置402の範囲内、または第3反射位置403から第4反射位置404の範囲内となる特性のものを選択することにより、画像表示光を高効率に利用することができる。この反射位置の範囲よりも配光角が狭くなってしまうと、明るい虚像450を提示できる視点の範囲が狭くなってしまう一方で、この反射位置の範囲よりも配光角が広くなってしまうと、投射鏡400で反射されない画像表示光の割合が増えて、ユーザに提示される虚像450が暗くなってしまうためである。このように、配光角ψ1、ψ2を適切に制御することにより、明るい虚像450を高効率でユーザに提示することができ、虚像450の視認性を高めることができる。
また、中間像形成部360は、中間像形成部360を透過した主光線A0、B0の方向を制御する凹レンズ364を有する。中間像形成部360として凹レンズ364を設けることにより、中間像形成部360と投射鏡400の間の距離Dを短くしなければならない場合であっても、ユーザに提示する虚像450をより大きくすることができる。したがって、凹レンズ364を設けることにより、光学ユニット100の大きさを小型化しつつ、より大きな虚像450を提示することができ、虚像450の視認性を高めることができる。
また、中間像形成部360は、凹レンズ364が上下方向に偏心して設けられる。これにより、虚像450をユーザの視線方向に対して真正面ではなく、上下方向に少しずらした位置に提示することができる。虚像450の上端部451を提示するための光と、虚像450の下端部452を提示するための光との間に角度差をつけることができるためである。虚像450を上下方向にずらすことによって、ユーザにとって見やすい位置に虚像450を提示することができ、虚像450の視認性を高めることができる。また、上下方向に偏心させた凹レンズを用いることにより、光学ユニット100をより小型化することができる。
以上、本発明を上述の各実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。
(変形例1)
図7は、変形例1に係る中間像形成部360を示す図である。変形例1では、拡散スクリーン362として、ベース部材366の第1主面366aに拡散ビーズ367が設けられた透過型スクリーンを用いる。このとき、拡散ビーズ367が設けられる第1主面366a側に画像表示光を入射させることで、拡散スクリーン362においても画像表示光の主光線の向きを制御する。
拡散スクリーン362は、ベース部材366と、複数の拡散ビーズ367とを有する。ベース部材366は、透明な樹脂材料などで構成される平板であり、互いに対向する第1主面366aと第2主面366bを有する。拡散ビーズ367は、光学用の高透明ビーズであり、その直径は10マイクロメートル以下である。拡散ビーズ367は、ベース部材366の第1主面366a上に、10〜15マイクロメートル厚で塗布される。
拡散スクリーン362と凹レンズ364は、拡散ビーズ367が設けられる第1主面366aと、凹レンズ364の平面364bとが対向するように配置される。そのため、凹レンズ364の曲面364aに入射する光は、その界面にてΔθ1だけ主光線の角度が変えられた後、拡散スクリーン362のビーズ面である第1主面366aに入射する。ビーズ面に斜めに入射する画像表示光は、さらにΔθ2だけ主光線の角度が変えられて第2主面366bから出射する。このとき、画像表示光をビーズ面に斜めに入射させることにより、主光線の傾きがさらに大きくなるように方向を制御することができる。
図8は、拡散スクリーン362に入射する光の角度θ3と透過する光の角度θ4、θ5の関係を示す図である。図8(a)は、ビーズ面である第1主面366aに光を入射させる場合を示し、図8(b)は、ビーズ面ではない第2主面366bに光を入射させる場合を示す。ビーズ面である第1主面366aから光を入射させる場合には、入射角θ3に対してΔθだけ角度が大きくなった出射角θ4に主光線の角度が変化する。一方、ビーズ面ではない第2主面366bから光を入射させる場合には、入射角θ3に対してΔθだけ角度が小さくなった出射角θ5に主光線の角度が変化する。球面を構成する拡散ビーズ367に入射して角度が変化する場合と、拡散ビーズ367から出射して角度が変化する場合とで、角度の変化の仕方が異なるためである。
変形例1では、拡散スクリーン362のビーズ面と凹レンズ364の平面364bが対向するように拡散スクリーン362と凹レンズ364を配置することにより、中間像形成部360を透過した画像表示光の主光線の傾きをより大きくすることができる。これにより、ユーザに提示する虚像450をより大きくすることができる。このように、変形例1においては、拡散スクリーン362が主光線の向きを制御する機能を担うこととしてもよい。
(変形例2)
図9は、変形例2に係る中間像形成部360を示す図である。変形例2では、拡散スクリーン362の代わりにマイクロレンズアレイ368を用いるとともに、凹レンズ364としてフレネルレンズ369を用いる。また、マイクロレンズアレイ368とフレネルレンズ369は、一体的に成型されており、中間像形成部360の第1面360aにマイクロレンズアレイが形成され、中間像形成部360の第2面360bにフレネルレンズが形成される。この場合、フレネルレンズ369によって画像表示光の主光線の向きが制御されるとともに、マイクロレンズアレイ368によって画像表示光の配光角が制御される。
なお、変形例2のさらなる変形例として、上述の実施の形態に示した拡散スクリーン362または凹レンズ364を、マイクロレンズアレイ368またはフレネルレンズ369と組み合わせることとしてもよい。例えば、主光線の向きを制御する手段として凹レンズ364を用いるとともに、主光線の配光角を制御する手段としてマイクロレンズアレイ368を用いることとしてもよい。また、主光線の向きを制御する手段としてフレネルレンズ369を用いるとともに、主光線の配光角を制御する手段として拡散スクリーン362を用いることとしてもよい。
(変形例3)
上述の実施の形態および変形例においては、中間像形成部360として凹レンズ364を拡散スクリーン362の手前に配置する場合、つまり、凹レンズ364を透過した画像表示光が拡散スクリーン362に入射する構成となる場合を示した。さらなる変形例として、拡散スクリーン362と凹レンズ364を逆に配置することとしてもよい。この場合、中間鏡350から投射鏡400の間は、中間鏡350、拡散スクリーン362、凹レンズ364、投射鏡400の順に光学素子が配列されることとなる。中間像形成部360の向きを逆にしたとしても、拡散スクリーン362により画像表示光の配光角を制御するとともに、凹レンズ364により主光線の向きを制御して、視認性の高い虚像450を提示することができる。
10…ヘッドアップディスプレイ、50…制御装置、100…光学ユニット、210…画像投射部、350…中間鏡、360…中間像形成部、362…拡散スクリーン、364…凹レンズ、366…ベース部材、368…マイクロレンズアレイ、370…実像、400…投射鏡、450…虚像、610…ウィンドシールド。

Claims (5)

  1. 投射された画像表示光を透過させ前記画像表示光に基づく実像を結像させる中間像形成装置であって、
    透過する前記画像表示光の主光線の向きを変化させる凹レンズと、透過する前記画像表示光が所定の配光角を有するように配光させる透過型スクリーンである配光手段と、
    を備えることを特徴とする中間像形成装置。
  2. 前記透過型スクリーンは、投射された前記画像表示光が入射する側に主面を有するベース部材と、前記主面上に複数設けられる光拡散部材と、を含むことを特徴とする請求項1に記載の中間像形成装置。
  3. 前記凹レンズは、一方の面が平面であり他方の面が曲面であり、前記透過型スクリーンにおける光拡散部材が設けられる面と前記凹レンズの平面とが対向するように配置される、
    請求項2に記載の中間像形成装置。
  4. 投射された画像表示光を透過させ前記画像表示光に基づく実像を結像させる中間像形成装置であって、
    透過する前記画像表示光の主光線の向きを変化させる凹レンズと、透過する前記画像表示光が所定の配光角を有するように配光させるマイクロレンズアレイである配光手段と、
    を備えることを特徴とする中間像形成装置。
  5. 前記凹レンズはフレネルレンズであり、前記フレネルレンズは前記マイクロレンズアレイと一体的に成形されている、
    請求項4に記載の中間像形成装置。

JP2017049523A 2017-03-15 2017-03-15 中間像形成装置 Active JP6330944B2 (ja)

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