JP2020034029A - 基板支持具 - Google Patents
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Abstract
【課題】作業性や部品数にかかわる課題を解消し、かつ基板を好適に支持することが可能なブッシュを備えた基板支持具を提供する。【解決手段】筒状に形成された弾性部材からなるブッシュ2と、ブッシュ2の軸穴23に内挿されるピン3とを備える。ブッシュ2は基板Bを支持する基端部21と、ケース等Cに設けた固定穴C2に内挿される先端部22とを有する。ピン3をブッシュ2の軸穴23に内挿したときに、ピン3の軸部31によりブッシュ2の先端部22が拡径して固定穴C2に係合され、ブッシュ2はケース等Cに固定される。【選択図】 図4B
Description
本発明は回路基板等の基板をケースやシャーシ等(以下、ケース等と称する)に支持するために用いる基板支持具に関するものである。
回路基板を電子機器のケース等に支持する際に、回路基板をケース等の表面から離間した状態で支持する基板支持具として、従来からブッシュが用いられている。このブッシュとして、ケース等に加えられる振動や衝撃が回路基板に伝わることを緩衝するために、弾力性のあるブッシュが用いられる。
このようなブッシュとして、従来からゴムで形成された円筒状のゴムブッシュが用いられており、このゴムブッシュに設けられた凹溝状をした細径部において回路基板を嵌合支持し、その上で、当該ゴムブッシュをケース等に固定している。例えば、特許文献1には、ブッシュの材質は明記されていないが、弾性のあるブッシュにプリント板を支持した上で、当該ブッシュをネジにより筐体(ケース等)に固定する構成が開示されている。
従来、この種のブッシュをケース等に固定する構造として、特許文献1にも記載のように、ブッシュの中心穴を挿通させたネジの先端部をケース等に螺合させ、このネジの頭部とケース等との間にブッシュを挟持した状態で固定する構成がとられている。
このようなネジの締結力を利用した固定構造では、ネジをケース等に螺合させるための作業が必要であり、複数個のブッシュを固定する際にはトータルの作業時間が長くなるという課題が生じる。また、ネジの締結力が弱いとブッシュによる回路基板の支持強度が低下され、回路基板を安定に支持することができなくなる。一方、ネジの締結力を強くすると、ブッシュが圧縮された状態とされるため、ブッシュの弾力性が低減され、ないしは損なわれ、ブッシュの緩衝機能が低下される。この問題に対し、引用文献1では、ネジとブッシュとの間にばね座金を介装しているが、ばね座金により構成部品点数が増大してしまう。
本発明の目的は、作業性や部品数にかかわる課題を解消し、かつ基板を好適に支持することが可能なブッシュを備えた基板支持具を提供するものである。
本発明は、筒状に形成された弾性部材からなるブッシュと、このブッシュの軸穴に内挿されるピンとを備えており、ブッシュは基板を支持する基端部と、ケース等に設けた固定穴に内挿される先端部とを有する。ピンをブッシュの軸穴に内挿したときに、ブッシュの先端部が拡径して固定穴に係合され、ブッシュがケースに固定される構成とする。
本発明によれば、ブッシュをケース等に対して極めて簡単に固定することができ、かつブッシュによる緩衝機能を損なうことなく基板を安定に支持することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の基板支持具の分解斜視図、図2はその断面図である。基板支持具1は、概ね円筒状に形成されたブッシュ2と、概ね頭部付丸棒状に形成されたピン3とで構成されている。
前記ブッシュ2は弾性のある素材、例えば、ゴムやエラストマーで形成されている。ブッシュ2の長さ方向の一部、ここでは図1及び図2における上側の部位は基端部21として構成され、内部には長さ方向に延びる軸穴23が開口されている。この軸穴23の先端部位は円錐型に形成されている。また、この基端部21の外周面には円環状の凹溝24が形成されており、この凹溝24のブッシュ2の長さ方向の溝幅は、後述する基板Bの板厚寸法にほぼ等しい溝幅寸法に形成されている。
図1及び図2において、前記ブッシュ2の前記基端部21よりも下側の部位は先端部22として構成され、この先端部22は基端部21よりも幾分小径に形成されている。この先端部22には先端から前記軸穴23の円錐型をした先端部位に達するまで筒軸方向に切溝25が形成されている。ここでは、切溝25はブッシュ2の直径に沿って形成されており、この切溝25により当該先端部22は径方向に2分された分割片として構成されている。
前記ピン3はブッシュ2に対して相対的に剛性の高い樹脂等の素材で形成されており、軸部31と、この軸部31の一端に設けられた頭部32とで構成されている。軸部31は前記ブッシュ2の軸穴23の内径寸法にほぼ等しい径寸法の丸棒状に形成され、かつブッシュ2の長さにほぼ等しい長さ寸法に形成されている。この軸部31の外周面には、外径方向に突出された1つ以上、ここでは2つの円環凸条33が形成されている。この円環凸条33の外径寸法は前記軸穴23の内径寸法よりも幾分大径にされており、外径方向に向けて三角形ないし鋸歯状に突出した断面形状にされている。また、軸部31の先端部位は円錐型に形成されている。
前記頭部32は少なくとも前記軸穴23よりも大径の円板状に形成されており、ここでは前記ブッシュ2の基端部21の径寸法にほぼ等しい寸法に形成されている。また、頭部32の外周縁部34は軸部31に向けて逆テーパ状の断面形状に形成されている。
図3A〜図3Cは、前記基板支持具1を用いて基板BをケースCに支持する形態を示す外観図である。図3Aのように、前記ブッシュ2とピン3は、ピン3の軸部31をブッシュ2の軸穴23に内挿した状態でサブアッセンブリされている。このサブアッセンブリの状態では、ピン3の軸部31はブッシュ2の先端部22までには内挿されていない。したがって、ピン3の頭部32はブッシュ2の基端部21の端面に対して所要の寸法、ほぼブッシュ2の先端部22の長さに相当する寸法だけ離間されている。
前記基板Bには縁部に円弧状の切欠きB1が形成されており、図3Bのように、この切欠きB1はブッシュ2の凹溝24に嵌合される。この嵌合により、ブッシュ2は基板Bに取り付けられる。すなわち、基板Bはブッシュ2の凹溝24においてブッシュ2の長さ方向に弾性的に挟持された状態となる。
ケースCには、ブッシュ2の先端部22が挿入可能な円形の固定穴C2が開口されている。ここでは、ケースCの一部を内部に向けて円筒容器状の台座部C1として打ち出し加工し、この台座部C1の上底面に円形の固定穴C2が開口されている。そして、図3Cのように、基板Bに取り付けたブッシュ2の先端部22をケースCの固定穴C2に内挿し、その上でピン3の頭部32をブッシュ2の基端部21の端面に当接するまで押し下げる。これにより、次に述べるように、ブッシュ2はケースCに固定される。
図4Aは、ブッシュ2を固定穴C2に内挿した状態の断面図である。すなわち、基板Bに取り付けたブッシュ2の先端部22をケースCの固定穴C2に内挿した状態である。この状態では、ピン3はブッシュ2に対して押し下げられてはおらず、先端部22の2つの分割片は閉じたままである。したがって、ブッシュ2を固定穴C2から引き抜くことも可能である。
この状態から、図4Bのように、ピン3の頭部32を操作して図の下方、すなわち先端側に押し込むことにより、ピン3の軸部31の先端部位はブッシュ2の先端部22の切溝25内にまで進入した状態に内挿されることになる。これによりブッシュ2の先端部22、すなわち2つの分割片は径方向に変形されて拡径され、この拡径により先端22部が固定穴C2に係合され、ブッシュ2がケースCに固定される。このとき、軸部31の先端部位と、軸穴23の先端部位は円錐型をしているため、軸部31の先端部は容易にブッシュ2の切溝25内に進入することができる。したがって、ブッシュ2が取り付けられている基板Bはブッシュ2によりケースCに支持されることになる。
この支持された状態では、基板Bは切欠きB1においてブッシュ2の凹溝24内において板厚方向に弾性的に挟持された状態で支持される。したがって、ケースCに振動や衝撃の外力が加えられても、この外力はブッシュ2での弾性変形により吸収され、基板Bに影響を与えることはない。
ピン3をブッシュ2に内挿する際には、頭部32がブッシュ2の基端部21の端面に当接するまで押し込むことにより、ほぼ一定の状態に内挿されることになる。仮に、強く押し込んだ場合でも、その後におけるブッシュ2の自身の弾性復帰力によりピン3を自己整合的に所定の状態に復帰させる。これにより、ネジで固定した場合のようにブッシュを必要以上に長さ方向に圧縮させることはなく、あるいはブッシュの固定が緩いために基板の支持が不安定になるようなこともない。また、引用文献1のようなばね座金が不要になる。
一方、ブッシュ2に対して外力が加えられた場合、特にブッシュ2を固定穴C2から離脱させる方向の外力が加えられた場合でも、ブッシュ2は先端部22が拡径されていることにより固定穴C2から抜け出ることはなく、ケースCから離脱されることが防止される。また、ブッシュ2の軸穴23に内挿されたピン3は、その円環凸条33が弾性のあるブッシュ2の軸穴23の内周面に食い込んだ状態にあるため、外力によってピン3が軸穴23から引き抜き方向に移動されることが防止されるので、この面からもブッシュ2の離脱防止効果が保持される。この効果は、円環凸条33の断面形状を鋸歯状に形成することにより高めることができる。
以上のように、実施形態の基板支持具1は、ブッシュ2とピン3の2部品で構成され、しかも基板BをケースCに支持する際には、ブッシュ2の先端部22をケースCの固定穴C2に内挿し、その上でピン3をブッシュ2に押し込む作業のみで良い。したがって、低価格な基板支持具が得られるとともに、基板の支持作業が簡略化できる。
なお、基板支持具1をケースCから取り外す際には、ピン3の頭部32の周縁部34が逆テーパ状に形成されているので、これを利用して頭部32とブッシュ2の基端部21の端面との間に治具あるいは指先を差し入れることにより、簡単にピン3を引き抜き方向に移動させることができる。ピン3を所定長さ移動させたときには、ブッシュ2の先端部22の拡径方向の変形が元に戻され、固定穴C2との嵌合が解除されるので、ブッシュ2を固定穴C2から離脱させることができる。
本発明においては、ブッシュ2に設けた切溝25の形状、すなわちブッシュ2の先端部22側から見たときの切溝25の形状を実施形態の直径線形状とは相違させてもよい。例えば、切溝25をY字型にしてブッシュ2の先端部22を周方向に分割された3つ以上の分割片として構成してもよく、十字型にして先端部22を4つ以上の分割片として構成してもよい。
また、図5に基板支持具1Aの変形例の分解斜視図を示す。前記実施形態と等価な部分には同一符号を付してある。ここに示すように、ピン3の軸部31に設ける円環凸条33は、軸部21のほぼ全長にわたる領域に多数個配設してもよい。ここでは円環凸条3を4つ設けた例を示している。あるいは、図示は省略するが円環凸条33は必ずしも周方向に連続した凸条でなくてもよく、周方向に配列されて径方向に突出する1つ以上の凸部であってもよい。例えば、複数個の凸部を円周方向に等配した構成が好ましい。
また、図5に示すように、ブッシュ2の基端部21の端面に複数の突起26を設けてもよく、ピン3を内挿して頭部32が当該突起26に当接したときに、突起26において生じる弾性復帰力によってピン3の内挿力を自己整合的に調整することができる。また、この突起26は、ピン3をブッシュ2から引き抜くときに、ピン3とブッシュ2との間に治具を差し入れることを容易にする上でも効果がある。ここでは6個の半球状の突起26を例示しているが、この数や形状に限られるものではない。
本発明において、ブッシュは四角筒あるいは多角筒として構成されてもよく、同様にピンの軸部は角棒状に形成されてもよい。さらに、ブッシュの凹溝は長さ方向に配列された複数の凹溝として構成されてもよく、各凹溝により複数の基板を一体的に支持するようにしてもよい。
1,1A 基板支持具
2 ブッシュ
3 ピン
21 基端部
22 先端部
23 軸穴
24 凹溝
25 切溝
26 突起
31 軸部
32 頭部
33 円環凸条
2 ブッシュ
3 ピン
21 基端部
22 先端部
23 軸穴
24 凹溝
25 切溝
26 突起
31 軸部
32 頭部
33 円環凸条
Claims (4)
- 筒状に形成された弾性部材からなるブッシュと、前記ブッシュの軸穴に内挿されるピンとを備え、前記ブッシュは基板を支持する基端部と、ケース等に設けた固定穴に内挿される先端部とを有し、前記ピンを前記軸穴に内挿したときに前記先端部が拡径して前記固定穴に係合されることを特徴とする基板支持具。
- 前記ブッシュは、前記先端部が切溝により円周方向に分割された複数の分割片として構成され、前記ピンが内挿されたときに前記各分割片が外径方向に変形される請求項1に記載の基板支持具。
- 前記ピンは前記軸穴に内挿される軸部を有し、当該軸部の外周面には径方向に突出した凸部が形成されている請求項1又は2に記載の基板支持具。
- 前記ブッシュは、前記基端部の周面に凹溝が形成されており、前記基板に設けた切欠き溝が前記凹溝に嵌合して基板の支持を行う請求項1ないし3のいずれかに記載の基板支持具。
Priority Applications (1)
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- 2018-08-28 JP JP2018158815A patent/JP2020034029A/ja active Pending
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