JP2020033679A - 体温調節衣服 - Google Patents

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【課題】体温調節に直接効果のある衣服を提供する。【解決手段】スタンドカラー部(1a)を有する衣服本体(3)と、当該スタンドカラー部頸部側の左右それぞれに、中央寄りの固定端のみが支持され反対側を開放端とする左右一対の頸部用袋体(5,5)と、当該スタンドカラー部の左右部位に対して長さ方向に双方向スライド可能に支持された左右一対のドローストリング(7,7)と、当該ドローストリングそれぞれを任意位置でスライド阻止する阻止構造(9)と、を備え、当該頸部用袋体それぞれは、当該ドローストリングの他端が引っ張られることで開放端側部位が頸部に向かって移動し収納された体温調節材が少なくとも側頸部に熱的接触するように構成されている。頸部用袋体の移動が側頸部に対する熱接触の効率を高め、これにより効率よく体温調節ができる。【選択図】図2

Description

本発明は、着用者の側頸部(首の横部分)両脇や左右の腋窩(えきか、脇の下のくぼんだ部分)を効率よく保冷もしくは保温する衣服に関するものである。
炎天下又は高温場所でのスポーツや作業を行う際に身体を暑さから守るための冷却パッドが種々提案されている。例えば、特許文献1には、衣服の襟の内側に保冷材を入れた細長い袋体を設け、これを着用する人の頸部を冷やすための頸部冷却パッドが開示されている。また、特許文献2には、腋窩(えきか、脇の下のくぼんだ部分)を冷却するための腋窩冷却パッドが提案されている。一方、寒い季節の屋外や低温場所での運動や仕事の際に体を温めるための保温パッドを入れるポケットのついたマフラー(特許文献3)や衣服(特許文献4)が提唱されている。
特開2014−184107号公報 特開2013−2016号公報 特開平8−100313号公報 特開2014−5560号公報
しかし、保冷材を入れた袋体を襟の内側に設けた特許文献1の冷却パッドは、襟の内側に設けられるものなので、接触させやすい頸部の根元や後頸部(うなじ)の部分は効率よく冷やせても、接触させづらい首の横部分である側頸部を十分に冷やすことができないという欠点がある。この欠点は、身体全体を冷やすために重大な欠点である。なぜなら側頸部の体表部には太い動脈(頸動脈)がとおっているので、この部分を効率よく冷やせないと、身体全体を効率よく冷やすことにならないからである。また、この点、特許文献2の腋窩冷却パッドは、冷却材が収納された冷却材収納部を上に折り返すことで、冷却材が体表部に太い動脈(腋窩動脈)がある腋窩を効率よく冷やせるように工夫されているが、折り返すだけなので冷却材の位置が不安定であるという欠点がある。さらに、特許文献3の保温パッド入りマフラーは、保温材を側頸部に当てることは容易だが、使用しないときに邪魔になるという欠点がある。最後の特許文献4のポケット付き衣服には、そもそも側頸部や腋窩を集中的に温めようという思想が存在しないので当該部位を効率よく温められないという欠点がある。上述した4件の先行技術の欠点は、保冷材の代わりに保温材を入れたり、その逆にしたときに、保冷と保温の違いはあっても欠点であることに変わりはない。
そこで、本発明の目的は、体温調節に直接効果のある動脈血が体表部を流れている部位、すなわち着用者の側頸部や左右の腋窩(えきか、脇の下のくぼんだ部分)を効率よく保冷もしくは保温する衣服を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明は、次の構成を有し作用効果を奏するものである。なお、何れかの請求項記載の発明を説明するために行なう用語の定義や作用効果は、その記載順に関係なく、その性質上可能な範囲で他の請求項記載の発明にも適用されるものとする。
(請求項1記載の発明)
請求項1記載の発明に係る体温調節衣服(以下、「請求項1の衣服」という)は、頸部に沿って立つスタンドカラー部と、正面からみて左右一対の腕通し孔と、当該一対の腕通し孔の身体に沿った下方向に位置する左右一対の脇部とを有する衣服本体と、当該スタンドカラー部頸部側の長さ方向ほぼ中央を挟んだ左右それぞれに、中央寄りの固定端のみが当該スタンドカラー部に直接または間接に支持され反対側を開放端とする左右一対の頸部用袋体と、当該スタンドカラー部の左右部位に対して長さ方向に双方向スライド可能に支持された左右一対それぞれ少なくとも1本のドローストリングと、当該ドローストリングそれぞれを任意位置でスライド阻止する阻止構造と、を備えるものである。ここで当該頸部用袋体の開放端のそれぞれは、当該ドローストリングのそれぞれの一端に固定され、当該頸部用袋体それぞれは、単数もしくは複数の体温調節材を取り出し可能に収納できる形態に構成され、かつ、当該ドローストリングの他端が引っ張られることで開放端側部位が頸部に向かって移動し収納された体温調節材が少なくとも側頸部に熱的接触するように構成されている。以上が請求項1の衣服の特徴である。
請求項1の衣服を着用すると、使用者の頸部すなわち首に沿ってスタンドカラー部(立ち襟部)が立つ。言い換えると、頸部にぴったり沿うのではなく、これと離れて起立する。左右それぞれの腕通し孔には、使用者の左右の腕が通されている。衣服本体は、長袖若しくは半袖などの袖部のあるものでもよいし、チョッキやベストのように袖部を持たないものであってもよい。衣服本体は前開きが一般的であるが、それ以外の形態を排除しない。頸部用袋体の開放端側部位は、ドローストリング(引っ張り紐)が使用者により引っ張られたとき、これに伴って移動したとき少なくとも側頸部に接触もしくは近接し、これによって収納した体温調節材と熱的接触した頸部両脇を通して体温調節が行われる。頸部用袋体の形態と、体温調節材の機能が、上記の熱的接触を可能とするものであることは言うまでもない。阻止構造がドローストリングのスライドを阻止することで、手を放しても熱的接触を保つことができる。なお、熱的接触とは、体温調節材と頸部との間に熱移動が行われるような接触をいい、体温調節材から頸部へ熱移動することを保温、その逆を保冷という。体温調節材は、繰り返して使えるものであることが環境的・経済的に好ましいが、使い捨てのものであることを妨げない。
(請求項2の発明)
請求項2記載の発明に係る体温調節衣服(以下、「請求項2の衣服」という)は、請求項1の衣服であって、前記頸部用袋体には、頸部との間に介在させて体温調節度合を微調整するためのカバー部材が取外し自在に設けられていることを特徴とする。
請求項2の衣服を使用するとカバー部材を併用することで、体温調節材と頸部との間の熱移動の量を緩和することで微調整ができるようになる。たとえば、熱すぎたり冷たすぎたりするときに、これを和らげることができるので、体調や環境に合わせられて便利である。取り外し自在にしたのは、カバー部材は必要に応じて使用すればよいからである。
(請求項3の発明)
請求項3記載の発明に係る体温調節衣服(以下、「請求項3の衣服」という)は、請求項1または2の衣服であって、その特徴は、前記左右一対の脇部内側それぞれには、単数もしくは複数の体温調節材を取り出し可能に収納できる上端に開口部を有する脇部用袋体が、身体に沿った上方向に折り返し可能、かつ、折り返された際に収納された体温調節材が腋窩に位置するように固定され、折り返された当該脇部用袋体を折り返し位置に保持するための保持構造が設けられている点にある。
衣服本体の脇部内側のそれぞれにある脇部用袋体には、上端開口部から体温調節材を入れることができる。上端開口部は空いたままでもよいし、蓋部を被せたり面ファスナなどの閉鎖構造を設けて閉鎖するようにしてもよい。上方向に折り返すようにしたのは、腋窩すなわち脇の下のくぼんだ部分に、体温調節材を確実に熱接触させるためである。すなわち、腕通し孔の形状にもよるが一般的に腋窩は、脇部そのものより腕通し孔の遊び部分と対向する位置にくる。腕通し孔に脇部用袋体を固定することはできないから、脇部に固定した脇部用袋体を上方向に折り返すことで体温調節材と腋窩との熱接触をより確実にしたものである。ただ、折り返しただけの脇部用袋体は位置的に不安定だから、熱接触の確実性を保つために保持構造を設けてある。
(請求項4の発明)
請求項4記載の発明に係る体温調節衣服(以下、「請求項4の衣服」という)は、請求項1ないし3いずれかの衣服であって、前記体温調節材は、保冷材または保温材であることを特徴とする。
請求項4の衣服によれば、頸部用袋体に、または頸部用袋体と脇部用袋体に体温調節材を入れた衣服の着用により少なくとも側頸部、またはこれと腋窩を併せて保冷又は保温することができる。
本発明に係る体温調節衣服を着用すれば、体温調節、特に側頸部、さらには腋窩の温度調節を確実に行うことができる。これにより、炎天下や高温場所、もしくは寒冷地や低温場所における効果的な体温調節をすることができる。
本実施形態の衣服の正面図である。 図1に示す衣服の部分拡大側面図(a)と部分拡大正面図(b)である。 図1に示す衣服の正面図(a)と背面図(b)である。 スタンドカラー部と頸部用袋体を示す正面図(a)と平面図(b)である。 図1に示す衣服の縦断面を内部側から見た図である。 頸部用袋体の変形例を示す正面図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(体温調節衣服の概略構造)
図面を参照しながら、本実施形態に係る体温調節衣服について説明する。
符号1は、体温調節衣服を指す。体温調節衣服1(以下、単に「衣服1」という)は、衣服本体3と、頸部用袋体5と、ドローストリング7と、阻止構造(ストッパー)9、および腋窩用袋体11とを有している。なお、本明細書における「右」と「左」は、図1に示すように衣服1を正面から見たときの方向を示すものとする。本実施形態では、炎天下や高温場所で作業する使用者を保冷するための保冷衣服であるが、後述するように同じ構造をもって保温衣服として使用することもできる。
(衣服本体の構造)
図1乃至4に示す本実施形態の衣服1は、ベスト(チョッキ、ジレ)、すなわち、袖なしの衣類であるが、袖のあるものであってもよい。保冷用の衣服なので一番外側に着用するアウター衣類として使用することが一般的であるが、別の衣服の内側に着用するインナー衣類としての使用を妨げない。衣服1は、着やすさの点で前開きタイプが好ましいが、前開きタイプである必要はない。衣服1は、1種もしくは複数種の布材を縫い合わせたり貼り付けたりして構成したものが一般的である。前開きタイプの場合は、ボタンやファスナーなどの閉鎖構造によって閉鎖できることが好ましい。衣服1の前開き部分は、ファスナー1f(図3(a))で閉鎖されるようになっている。
衣服本体3の一番上の中央には、使用者の頸部(首)Kに沿って立つスタンドカラー部1aが縫い付け固定されている。スタンドカラー部1aの素材もしくは構造は、衣服本体3の他の部位に比べ起立に適するように素材や構造が選択されることが好ましい。たとえば、より腰の強い素材で自立できるようにしたり、同じ素材を折り返すことで腰を強くしたり、固い素材を中に埋め込んだりすることができる。スタンドカラー部1aも、他の部位と同様に前開きになっていて、その高さは、限定されるものではないが、たとえば肩部から2〜6センチメートルとするとよい。この高さより低くもしくは高いと、人間工学的にみて後述する保冷材と側頸部との熱的接触を十分に行なえない、すなわち、思うように冷やせない場合があるからである。一方、スタンドカラー部の長さは、使用者の頸部をほぼ一回りする長さがあれば足りるが、それ以上長いものでもよい。
衣服本体3は、さらに、スタンドカラー部1aの両脇に、正面からみて左右一対の腕通し孔1b,1bを有している(図3、図5)。上述したように、衣類本体3はベストであるから袖を有しないが、袖を有する場合もある。左右一対の腕通し孔1b,1bの使用者身体に沿った下方向の使用者身体の脇腹に対応する位置には、脇部1c,1cがある。
(頸部用袋体の構造)
図2(b)と図4(a)が最もよく表す頸部用袋体5は、好ましくは、肌触りがよく熱を通しやすい薄手の布を重ね合わせて縫製した横長袋体である。頸部用袋体5は、スタンドカラー部1aの頸部側(内側)の長さ方向ほぼ中央を挟んだ左右それぞれに対となって配されている。一対の頸部用袋体5,5は、互いに同じ構造を有するものなので、一方の頸部用袋体5の説明だけを行い、他方の頸部用袋体5の説明は省略する。頸部用袋体5は、スタンドカラー部1aの高さよりも低い高さ、かつ少なくとも使用者の後頸部中央から側頸部までを覆える長さであればよい。スタンドカラー部1aよりも高いと見栄えを損ねる場合があるし、短すぎると側頸部との熱接触が十分に果たせない場合があるからである。
頸部用袋体5は、内部に保冷材Cを入れるためのポケット5pを1個有しているとともに、スタンドカラー部1aの中央寄りの固定端5aのみが下布5uに固定され反対側を開放端5bとするものである。頸部用袋体5の裏側には、ポケット5pに保冷材Cを出し入れするために十分な長さを横方向に持つスリット5s(裏側にあるため図4(a)に破線で示す)が形成されている。詳細は省略するが、スリット5sは、それを挟んだ上の布と下の布が上下方向僅かに重なるように縫製されているので外部からは見えなくなっている。この重なり構造は、保冷材Cの抜け落ちを防ぐ機能を果たす。頸部用袋体5の固定端が固定された下布5uは(図4(a))、スタンドカラー部1aの長さ方向中央に、縦方向短冊状に切起こされたループ1rの下を通してあり、これによって、頸部用袋体5は、下布5uを介して間接的にスタンドカラー部1aに支持されている。下布5uは、これ以外の部材、たとえば伸縮性のゴムバンドなどで代用してもよい。頸部用袋体5は、下布5uまたはその代用部材を介し或いは省略してスタンドカラー部1aに直接固定するようにしてもよい。さらには、図示はしないが、一対の頸部用袋体5,5を連結して両者の連結部位をループ1rの下を通すことで支持するように構成することも考えられる。
(ドローストリングの構造)
図2および4に示すように頸部用袋体5の開放端5bには、ドローストリング7の一端が固定されている。本実施形態のドローストリング7は、2本一組としてあるが、1本でも3本以上としてもよい(図示を省略)。ドローストリング7の他端は開放端になっていて、スタンドカラー部1aの開放端近くに形成された縦スリット1sを抜けスタンドカラー部1aの外側に突き出して突き出し部7aになっている。突き出し部7aは、頸部用袋体5を頸部に向かって引き寄せるために使用者が手で引っ張る部分である(図2(b)、図4(b))。突き出し部分7aには、ストッパー9がスライド自在、かつ、摩擦などの制動力によりドローストリング7に対して任意の位置でスライド阻止可能に構成されている。ストッパー9は、スリット1cを通過できない形状に構成されている。ストッパー9は、上述した構成以外のもの以外の任意の形状・構造のものを採用することができる。
(腋窩用袋体の構造)
図3および5を参照しながら、腋窩用袋体11について説明する。側頸部とともに腋窩Eも冷やすことは、体温調節のためにたいへん有意義である。腋窩用袋体11は、さまざまな形態をとることができるが、好ましい形態は、保冷材C´を取り出し可能に収納できる上端に開口部を有する半楕円形に形成したものである。上端開口の理由は、保冷材C´の出し入れが簡単だからである。また、半楕円形に形成した理由は、腋窩という脇の下のくぼんだ部分はたいへん敏感な部位であるから、後述するように折り返したときに上に尖る部分によってなるべく刺激されないようにするためである。腋窩用袋体11の素材に何も限定はないが、肌触りがよく熱伝導に適した素材が好ましい。
図5(a)に示すように腋窩用袋体11は、その上端が開口を保ちながら、かつ、保冷材C´を入れた状態で使用者の身体に沿った上方向に折り返せるように衣服3の脇部1cの内側(身体側)に縫い付けられている。腋窩用袋体11の特に長さ寸法と縫製位置が重要である。折り返された際に収納された保冷材C´が腋窩Eと対応するところに位置するように構成される必要がある。そのように構成すると、図5(a)に示すように、折り返された腋窩用袋体11は、腕通し孔1bに突き出るようになる。折り返された腋窩用袋体11は、脇部1c内側に横方向に延び両端を縫い付けられた伸縮バンド(保持構造)13の伸縮性を利用してその下をくぐらせることで、図5(b)に示すように折り返された位置に保持される。これにより、身体に対する腋窩用袋体11の位置が安定する。
(本実施形態の作用)
図1ないし4を参照しながら、本実施形態の作用を説明する。引っ張られたドローストリング7はスリット1sを抜けてスライドし、これに伴いスタンドカラー部1aから外側への突き出し部分7aの突き出し量が増えていく。ここで突き出し部分7aを手で押さえたまま反対の手でスタンドカラー部1aの外側表面までスライドさせたストッパー9は、スリット1sを通らず引っ掛かるので、手を放すことで突き出し部分7aが内側へ戻らないようにすることができる。
図4(b)に示すようにドローストリング7の他端である突き出し部分7aが引っ張られることで頸部用袋体5の開放端5b側の部位(2点鎖線で示す状態の頸部用袋体5)が頸部Kに向かって移動し収納された保冷材Cが側頸部Kfの両方のうち一方に頸部用袋体5を介して熱的接触させることができる(実線で示す状態の頸部用袋体5)。説明順が前後するが、頸部用袋体5と収容されている保冷材Cが、この熱的接触を可能する形態である必要がある。
上記の作用効果の説明は、一方の頸部用袋体5についてのものであるが、他方の頸部用袋体5についても同じである。両方を熱接触させることで、使用者の両側頸部Kf,Kfを効率よく保冷することができる。
一方、使用者によっては、冷え過ぎを好まない者もいる。炎天下で使用するときは冷たく感じたいが、日没後に使用するときはあまり冷やしたくない、という者もいる。こういった要望に応えるため、冷やす程度を調節するための好ましい手段が、図6に示す形態である。すなわち、図6に示す頸部用袋体5には、頸部との間に介在させて体温調節度合を微調整するためのカバー部材15が取外し自在に設けられている。カバー部材15は、頸部用袋体5を一回りくるむ程度の大きさで、肌触りのよい素材、たとえばタオル地の布材が好適である。頸部用袋体5への取り付けは、たとえばジッパーや面ファスナーなどを適宜用いることができる。
(本実施形態の変形例)
上述してきた衣服1は、保冷材C,C´を使用することで保冷という体温調節を行うためのものであったが、その代わりに保温材(図示を省略)を使用することで保温という体温調節を行うための衣服として使用することもできる。寒冷地や寒冷場所で使用すると使用者の身体を守るために好適である。
1 体温調節衣服
1a スタンドカラー部
1b 腕通し孔
1c 脇部
1f ファスナー
1r ループ
1s 縦スリット
3 衣服本体
5 頸部用袋体
5a 固定端
5b 開放端
5p ポケット
5s スリット
5u 下布
7 ドローストリング
7a 突き出し部分
9 阻止構造(ストッパー)
11 腋窩用袋体
13 保持構造(伸縮バンド)
15 カバー部材
C 保冷材(体温調節材)
C´ 保冷材(体温調節材)
E 腋窩
K 頸部
Kf 側頸部

Claims (4)

  1. 頸部に沿って立つスタンドカラー部と、正面からみて左右一対の腕通し孔と、当該一対の腕通し孔の身体に沿った下方向に位置する左右一対の脇部とを有する衣服本体と、
    当該スタンドカラー部頸部側の長さ方向ほぼ中央を挟んだ左右それぞれに、中央寄りの固定端のみが当該スタンドカラー部に直接または間接に支持され反対側を開放端とする左右一対の頸部用袋体と、
    当該スタンドカラー部の左右部位に対して長さ方向に双方向スライド可能に支持された左右一対それぞれ少なくとも1本のドローストリングと、
    当該ドローストリングそれぞれを任意位置でスライド阻止する阻止構造と、
    を備え、
    当該頸部用袋体の開放端のそれぞれは、当該ドローストリングのそれぞれの一端に固定され、
    当該頸部用袋体それぞれは、単数もしくは複数の体温調節材を取り出し可能に収納できる形態に構成され、かつ、当該ドローストリングの他端が引っ張られることで開放端側部位が頸部に向かって移動し収納された体温調節材が少なくとも側頸部に熱的接触するように構成されている
    ことを特徴とする体温調節衣服。
  2. 前記頸部用袋体には、頸部との間に介在させて体温調節度合を微調整するためのカバー部材が取外し自在に設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の体温調節衣服。
  3. 前記左右一対の脇部内側それぞれには、単数もしくは複数の体温調節材を取り出し可能に収納できる上端に開口部を有する腋窩用袋体が、身体に沿った上方向に折り返し可能、かつ、折り返された際に収納された体温調節材が腋窩に位置するように固定され、
    折り返された当該脇部用袋体を折り返し位置に保持するための保持構造が設けられている
    ことを特徴とする請求項1または2記載の体温調節衣服。
  4. 前記体温調節材は、保冷材または保温材である
    ことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の体温調節衣服。
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