JP2020033414A - 洗浄除菌剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】洗浄と除菌が同時に達成されるとともに、すすぎ性に優れ、かつ、保管時の退色が抑制された洗浄除菌剤組成物を提供する。【解決手段】(A−1)ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩、ポリヘキサメチレングアニジンリン酸塩、ポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩、ポリアミノプロピルビグアナイド塩酸塩からなる群より選ばれる1種以上の化合物と、(A−2)1種以上のジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウムメチル硫酸塩からなる(A)陽イオン界面活性剤、および(B−1)HLB値が10.5〜12.5である1種以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、(B−2)HLB値が13.0〜15.0である1種以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる(B)非イオン界面活性剤を含有し、(A)と(B)の重量比が1:0.5〜1:1.5であり、且つ、1重量%水溶液を調製した際のpHが2.5〜5である洗浄除菌剤組成物。【選択図】なし

Description

本発明は、主に食品工場等の器具、設備および作業者の手指や踏み込み槽での長靴等の洗浄除菌に用いる洗浄除菌剤組成物に関する。
食品工場、飲食店等の厨房、スーパー内の加工作業場などの食品を取り扱う現場では、衛生上の観点から床、壁、器具、設備等の洗浄除菌を行う必要があり、従来からアルコール、塩素系化合物、過酸化物、陽イオン界面活性剤等、様々な除菌剤が用いられている。
しかし、陽イオン界面活性剤を含有する水溶液からなる除菌剤組成物は除菌力はあるものの十分な洗浄力を持たないものであり、洗浄力を高めるために通常の洗浄剤、例えば陰イオン界面活性剤を併用すると、その殺菌効力が著しく低下することが知られている。そのため病院、食品工場などでは洗浄と殺菌は2つの工程に分けて行わねばならないという問題があった。また、陽イオン界面活性剤は、使用後にぬめりやべたつきが残存しやすく、すすぎに手間が掛かるという課題もあった。
特許文献1には、ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウム塩、両性界面活性剤、ポリオキシエチレンオキシプロピレンアルキルエーテルおよびエタノールを特定の割合で含有する水溶液を用いることによって洗浄と除菌が一つの工程で行える殺菌洗浄剤組成物が提案されている。
しかしながら、ジデシルジメチルアンモニウムクロライドに代表されるジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウム塩は、金属腐食性があり、食品工場などの設備や器具によっては錆等の腐食が発生することがあった。また、ジデシルジメチルアンモニウムクロライドは使用後にぬめりが残り易く、すすぎに手間が掛かる場合があった。さらに、ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウム塩は、カビなどの真菌類に対する除菌効果が不十分となる場合もあった。
特許文献2には、ビグアナイド類と第四級アンモニウム塩を特定の重量比で含有する消毒剤組成物が提案されている。
しかしながら、ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩等のビグアナイド類は使用後にべたつきが残りやすく、やはりすすぎに手間が掛かるという課題を有していた。
さらに、工業用の洗浄除菌剤においては、誤使用や誤飲を防止するために色素を添加することにより、着色されることが多いが、ジデシルジメチルアンモニウムクロライドやポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩等の陽イオン界面活性剤を含有する洗浄除菌剤においては、特に高温で保管した場合に退色することがあった。
上記のような背景から、洗浄と除菌が同時に達成されるとともに、すすぎ性に優れ、かつ、保管時の退色が抑制された洗浄除菌剤組成物が望まれていた。
特許第4468010号公報 特表2012−521434号公報
本発明の目的は、洗浄と除菌が同時に達成されるとともに、すすぎ性に優れ、かつ、保管時の退色が抑制された洗浄除菌剤組成物を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討の結果、2種以上の特定の陽イオン界面活性剤および2種以上の特定の非イオン界面活性剤を特定の量比で含有する組成物が上記課題を解決することを見出し本発明を完成させるに至った。
すなわち本発明は、
(A−1)ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩、ポリヘキサメチレングアニジンリン酸塩、ポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩、ポリアミノプロピルビグアナイド塩酸塩からなる群より選ばれる1種以上の化合物と、(A−2)1種以上のジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウムメチル硫酸塩からなる(A)陽イオン界面活性剤、および
(B−1)HLB値が10.5〜12.5である1種以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、(B−2)HLB値が13.0〜15.0である1種以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる(B)非イオン界面活性剤を含有し、
(A)と(B)の重量比が、1:0.5〜1:1.5であり、且つ、1重量%水溶液を調製した際のpHが、2.5〜5である洗浄除菌剤組成物を提供する。
また、本発明は、
(A−1)ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩、ポリヘキサメチレングアニジンリン酸塩、ポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩、ポリアミノプロピルビグアナイド塩酸塩からなる群より選ばれる1種以上の化合物と、(A−2)1種以上のジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウムメチル硫酸塩からなる(A)陽イオン界面活性剤、および
(B−1)HLB値が10.5〜12.5である1種以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、(B−2)HLB値が13.0〜15.0である1種以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる(B)非イオン界面活性剤を含有し、
(A)と(B)の重量比が、1:0.5〜1:1.5であり、且つ、1重量%水溶液を調製した際のpHが、2.5〜5である洗浄除菌剤組成物の製造方法であって、
(A)陽イオン界面活性剤に、35〜45℃の温度に加温した(B)非イオン界面活性剤を溶解させる工程を含む方法も提供する。
本発明で用いられる(A)陽イオン界面活性剤は、(A−1)化合物類から選ばれる1種以上、および(A−2)ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウムメチル硫酸塩から選ばれる1種以上からなる。
(A−1)化合物は、ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩、ポリヘキサメチレングアニジンリン酸塩、ポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩、ポリアミノプロピルビグアナイド塩酸塩からなる群より選ばれる1種以上の化合物である。幅広い抗菌スペクトルを有する点および入手が容易な点で、ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩が好ましい。
(A−1)化合物の重合度は特に限定されないが、例えば重合度6〜18のものが好ましく用いられる。
(A−2)ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウムメチル硫酸塩としては、下記一般式(1)で表される第四級アンモニウム塩が挙げられる。
Figure 2020033414
(式中RおよびRは、同一または異なってよく、分岐を有していてもよい飽和または不飽和の長鎖アルキル基を示し、RおよびRは、同一または異なってよい、短鎖アルキル基を示す。)
およびRで表される長鎖アルキル基は好ましくは炭素数8〜18のアルキル基、例えば2−エチルヘキシル、オクチル、デシル、ドデシル、ステアリル等であるが特に好ましくは炭素数8〜10のアルキル基である。RおよびRとしてはメチルまたはエチル基が適しており、特にメチルが好ましい。
ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウムメチル硫酸塩の具体例としては、ジオクチルジメチルアンモニウムメチル硫酸塩、オクチルデシルジメチルアンモニウムメチル硫酸塩及びジデシルジメチルアンモニウムメチル硫酸塩などが挙げられる。
上記(A−1)成分と組み合わせた際に、濁りや分離が生じ難い点、および洗浄除菌剤組成物を着色した際に、退色が生じ難い点で、ジデシルジメチルアンモニウムメチル硫酸塩が好ましい。
(A)陽イオン界面活性剤において、(A−1)と(A−2)の重量比は、選択する(A−1)の化合物と(A−2)のジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウムメチル硫酸塩の種類および数によって異なり得るが、例えば、(A−1)ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩と(A−2)ジデシルジメチルアンモニウムメチル硫酸塩を選択した場合は、1:2.5〜1:5.5であるのが好ましく、1:3〜1:5であるのがより好ましく、1:3.5〜1:4.5であるのがさらに好ましい。
本発明の洗浄除菌剤組成物における(A)陽イオン界面活性剤の割合は、混合時あるいは保管時に濁りや分離が生じない量であれば特に制限はないが、洗浄除菌剤組成物全量に対する陽イオン界面活性剤の合計量が5〜30重量%であるのが好ましく、8〜28重量%であるのがより好ましく、10〜25重量%であるのがさらに好ましい。陽イオン界面活性剤の合計量が洗浄除菌剤組成物全量に対し5重量%未満である場合、除菌効果が不十分となる傾向があり、洗浄除菌剤組成物全量に対し30重量%を超える場合、混合時あるいは保管時に濁りや分離が生じやすい傾向がある。
また、本発明に用いる(B)非イオン界面活性剤は、(B−1)HLB値が10.5〜12.5であるポリオキシアルキレンアルキルエーテルから選ばれる1種以上、および(B−2)HLB値が13.0〜15.0であるポリオキシアルキレンアルキルエーテルから選ばれる1種以上からなる。
(B−1)HLB値が10.5〜12.5であるポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、サンノニックFN−80、セドランFF−180、ナロアクティーCL−70(以上、三洋化成工業株式会社製)、エマルゲン106、エマルゲン108、エマルゲン210、エマルゲン409P(以上、花王株式会社製)、ファインサーフD−1305、セフティカットND−2033、ブラウノンCH−308(以上、青木油脂工業株式会社製)が挙げられる。混合時に濁りや分離を生じ難い点で、2重量%水溶液の曇点が20〜50℃であるものが好ましく、25〜45℃であるものがより好ましく、30〜40℃であるものがさらに好ましい。
(B−2)HLB値が13.0〜15.0であるポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、サンノニックFN−140、セドランFF−220、ナロアクティーCL−120(以上、三洋化成工業株式会社製)、エマルゲン109P、エマルゲン220、エマルゲン320P、エマルゲンLS−110(以上、花王株式会社製)、ブラウノンEL−1509、ブラウノンCH−315L、ブラウノンEN−1513.5、ブラウノンEN914、セフティカットLI−3085、ファインサーフD−85(以上、青木油脂工業株式会社製)が挙げられる。混合時に濁りや分離を生じ難い点で、2重量%水溶液の曇点が65〜95℃であるものが好ましく、70〜90℃であるものがより好ましく、75〜85℃であるものがさらに好ましい。
(B)非イオン界面活性剤において、(B−1)と(B−2)の重量比は、選択するポリオキシアルキレンアルキルエーテルの種類および数によって異なり得るが、例えば、(B−1)HLB値が11.7、且つ曇点が34℃のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、(B−2)HLB値が13.9、且つ曇点が81℃のポリオキシアルキレンアルキルエーテルを選択した場合は、1:0.1〜1:6であるのが好ましく、1:0.5〜1:5であるのがより好ましく、1:0.8〜1:4であるのがさらに好ましい。
本発明の洗浄除菌剤組成物における(B)非イオン界面活性剤の割合は、混合時あるいは保管時に濁りや分離が生じない量であれば特に制限はないが、洗浄除菌剤組成物全量に対する非イオン界面活性剤の合計量が3〜30重量%であるのが好ましく、5〜25重量%であるのがより好ましく、8〜22重量%であるのがさらに好ましい。非イオン界面活性剤の合計量が洗浄除菌剤組成物全量に対し3重量%未満である場合、洗浄効果が不十分となる傾向があり、洗浄除菌剤組成物全量に対し30重量%を超える場合、粘度が高くなりべたつきが大きくなる傾向がある。
本発明の洗浄除菌剤組成物における(A)陽イオン界面活性剤と(B)非イオン界面活性剤の重量比は、1:0.5〜1:1.5であればよく、1:0.7〜1:1.3であるのが好ましく、1:0.8〜1:1.2であるのがより好ましい。(A)陽イオン界面活性剤に対して(B)非イオン界面活性剤の重量が0.5倍量未満である場合は、保管時に分離や濁りが発生しやすい傾向があり、1.5倍量を超える場合は、除菌効果が不十分となる傾向がある。
本発明の洗浄除菌剤組成物は、1重量%水溶液を調製した際のpHが、2.5〜5であればよく、3〜4.5であるのが好ましく、3.5〜4であるのがより好ましい。1重量%水溶液を調製した際のpHが2.5未満である場合、金属製品等に腐食を生じる傾向があり、pHが5を超える場合、誤使用や誤飲を防止するために添加した色素が退色する傾向がある。
本発明の洗浄除菌剤組成物は、1重量%水溶液を調製した際のpHが、2.5〜5となるように、種々のpH調整剤を用いて調整してもよい。pH調整剤は、洗浄効果、除菌効果、保管安定性および退色抑制効果等に影響を及ぼすものでなければ、特に限定されず、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等が例示される。
本発明の洗浄除菌剤組成物は上記成分に加え、さらにエタノールを含有していてもよい。エタノールを含有させることにより洗浄除菌剤組成物の安定性が改善される傾向がある。エタノールとしては工業用エタノール、変性アルコールのいずれも使用可能である。エタノールの割合としては、洗浄除菌剤組成物全重量に対し、15重量%以下であるのが好ましく、0.5〜10重量%がより好ましく、1〜5重量%がさらに好ましい。エタノールを10重量%以上添加すると洗浄除菌剤組成物が白濁するため好ましくない。
その他、必要により含有させることのできる他の添加剤としては、例えば、エチレンジアミンテトラアセテート(EDTA)、N−ヒドロキシエチル−エチレンジアミントリアセテート(HEDTA)、トリエタノールアミンなどの有機金属イオン封鎖剤、タール系色素、トリフェニルメタン系色素(青色1号、緑色3号)、アゾ系色素(黄色4号、黄色5号、赤色2号、赤色102号)などの着色料、香料が挙げられる。これら他の添加剤の割合は、通常、洗浄除菌剤組成物全重量に対して、2.5重量%以下である。
本発明の洗浄除菌剤組成物は、(A)陽イオン界面活性剤に、35〜45℃に加温した(B)非イオン界面活性剤を、1:0.5〜1:1.5の重量比で混合することによって製造することができる。(B)非イオン界面活性剤を加温する際の温度は、37〜43℃が好ましく、39〜41℃がより好ましい。
このようにして得られた洗浄除菌剤組成物は、室温にて冷却後、洗浄除菌を必要とする種々の対象物に用いることができる。対象物への適用方法については、得られた洗浄除菌剤組成物を対象物へ直接接触させてもよいし、あるいは必要に応じて該組成物を水で希釈した後に対象物と接触させてもよい。また、対象物への接触方法としては、噴霧添加、混合、塗布、浸漬等が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の洗浄除菌剤組成物は、希釈せずに使用することも可能であるが、通常は使用時に0.3〜30重量%水溶液を調製して使用する。
本発明の洗浄除菌剤組成物は、食品工場、畜舎、ホテル、レストラン、学校、店舗、病院等の床や壁を洗浄除菌する環境洗浄除菌剤として有用である。
また、食品工場等で使用される食品製造・加工機器や器具の洗浄除菌にも有用である。食品製造・加工機器としては、各種の攪拌機、混合機、ホモジナイザー、自動カッター等が挙げられる。器具としては、まな板、包丁、食品用容器、布巾等が挙げられる。
本発明の洗浄除菌剤組成物は、長期間保管した場合でも濁りや分離等を起こさず、液性が安定している。
以下、実施例により本発明を更に説明する。
実施例1および比較例1
(安定性試験1(溶状);方法)
表1−1に示す組成の本発明の洗浄除菌剤組成物I〜IIIを(A)陽イオン界面活性剤に、40℃の温度に加温した(B)非イオン界面活性剤を溶解させて調製し、混合直後および1週間保管後の溶状を目視にて観察した(実施例1)。また、比較例として表1−2に示す組成物IV〜IXを実施例1と同様に調製し、実施例1と同様に観察した(比較例1)。保管時の温度は0℃および45℃にて行い、混合直後または保管中に分離したものについては、分離した時点で試験を中止し、その後の観察は行わなかった。実施例および比較例で使用した陽イオン界面活性剤1〜5および非イオン界面活性剤1、2は下記の通りである。また、表中の数値は重量%を表す。
陽イオン界面活性剤1:ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩
陽イオン界面活性剤2:ジデシルジメチルアンモニウムメチル硫酸塩
陽イオン界面活性剤3:ジデシルメチルポリオキシエチルアンモニウムプロピオン酸塩
陽イオン界面活性剤4:ジデシルジメチルアンモニウムアジピン酸塩
陽イオン界面活性剤5:ジデシルジメチルアンモニウム塩酸塩
非イオン界面活性剤1:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(HLB値=11.7、曇点=34℃)
非イオン界面活性剤2:ポリオキシアルキレンアルキルエーテル(HLB値=13.9、曇点=81℃)
(安定性試験1(溶状);結果)
結果を表1−1および表1−2に示す。本発明の洗浄除菌剤組成物I〜IIIおよび比較例中VII〜IXは、混合時〜1週間保管後まで分離等を起こさず安定していた。また、比較例中、VIは混合時に分離した。IV、Vは混合時には良好であったが、保管時に不安定となり分離した。尚、表中の「○」は分離および濁りが観察されなかったことを示し、「×」は分離および濁りが観察されたことを示す。
実施例2および比較例2
(安定性試験2(退色);方法)
実施例1で調製した本発明の洗浄除菌剤組成物I〜IIIについて、1週間および4週間保管後の退色具合を目視にて観察した(実施例2)。また、比較例1で調製した組成物IV〜IXについても、実施例2と同様に観察した(比較例2)。
(安定性試験2(退色);結果)
結果を表1−1および表1−2に示す。本発明の洗浄除菌剤組成物I〜IIIは、4週間保管後まで退色を起こさず安定していた。また、比較例中、IV、V、VIII、IXは1週間保管後(45℃)に、VIIは4週間保管後(45℃)に退色が観察された。尚、表中の「○」は退色が観察されなかったことを示し、「×」は退色が観察されたことを示す。
(すすぎ性試験;方法)
実施例1で調製した本発明の洗浄除菌剤組成物I〜IIIを、それぞれ水で5%濃度に希釈し、希釈液を調製した。調製した希釈液に金属片(SUS403:30×50mm)の下部3cm程度を浸した後、液切りを行い、空のビーカー内に立て置いた。ビーカーにラップをかけて蓋をした状態で、室温で一晩放置した後、金属片を流水で3秒間水洗した。処理後の金属片について、濃度確認試験紙(Vantocil Test Strips)を用いて、表面の残留組成物の濃度を下記評価基準にて評価した。また、比較例1で調製した組成物IV〜IXについても同様に評価した。
<評価基準>
○:3ppm未満
×:3ppm以上
(すすぎ性試験;結果)
結果を表1−1および表1−2に示す。本発明の洗浄除菌剤組成物I〜IIIを用いた試験では、残留組成物の濃度が低く、良好なすすぎ性を示した。また、比較例中、V〜VII、IXを用いた試験では、組成物の残留が確認された。
Figure 2020033414
Figure 2020033414
実施例3
(除菌力試験;方法)
下記に示す供試菌をBHI(ブレインハートインフュージョン)ブイヨン培地で30℃、24hr培養し、その菌液を生理食塩水で10倍希釈したものを、洗浄除菌剤組成物Iを水で表2〜4に示す濃度に希釈した液10mlに対し、0.1ml加えて攪拌した後、20℃にて0.5、1.0、3.0分間保持した。感作時間経過後もう一度攪拌した後、各混合物から1白金耳を取り、BHIブイヨン培地10mlに接種した。これを30℃、48hr培養した。菌未接種のBHIブイヨン培地をコントロールとし、目視で培地の濁りを比較して、各菌体に対する洗浄除菌剤組成物Iの除菌効果を判定した。
供試菌:
大腸菌(Escherichia coli NIHJ JC−2)
芽胞菌(Bacillus subtilis IAM1069)
カビ(Penicillium citrinum NFRI−1019)
(除菌力試験;結果)
結果を表2〜4に示す。表中の「−」は除菌効果が確認されたことを示し、「+」は除菌効果が確認されなかったことを示す。また表中の濃度は洗浄除菌剤組成物Iの濃度を表す。
Figure 2020033414
(薬剤接触時菌量:8.3×10CFU/mL)
Figure 2020033414
(薬剤接触時菌量:0.9×10CFU/mL)
Figure 2020033414
(薬剤接触時菌量:1.6×10CFU/mL)

Claims (9)

  1. (A−1)ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩、ポリヘキサメチレングアニジンリン酸塩、ポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩、ポリアミノプロピルビグアナイド塩酸塩からなる群より選ばれる1種以上の化合物と、(A−2)1種以上のジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウムメチル硫酸塩からなる(A)陽イオン界面活性剤、および
    (B−1)HLB値が10.5〜12.5である1種以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、(B−2)HLB値が13.0〜15.0である1種以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる(B)非イオン界面活性剤を含有し、
    (A)と(B)の重量比が、1:0.5〜1:1.5であり、且つ、1重量%水溶液を調製した際のpHが、2.5〜5である洗浄除菌剤組成物。
  2. 洗浄除菌剤組成物全量に対する(A)陽イオン界面活性剤の合計量が5〜30重量%であり、洗浄除菌剤組成物全量に対する(B)非イオン界面活性剤の合計量が3〜30重量%である請求項1に記載の洗浄除菌剤組成物。
  3. (A−1)化合物が、ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩である請求項1または2に記載の洗浄除菌剤組成物。
  4. (A−2)ジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウムメチル硫酸塩が、ジデシルジメチルアンモニウムメチル硫酸塩である請求項1〜3いずれかに記載の洗浄除菌剤組成物。
  5. (A−1)と(A−2)の重量比が、1:2.5〜1:5.5である請求項1〜4いずれかに記載の洗浄除菌剤組成物。
  6. (B−1)の曇点が、20〜50℃(2重量%水溶液)である請求項1〜5いずれかに記載の洗浄除菌剤組成物。
  7. (B−2)の曇点が、65〜95℃(2重量%水溶液)である請求項1〜6いずれかに記載の洗浄除菌剤組成物。
  8. (B−1)と(B−2)の重量比が、1:0.1〜1:6である請求項1〜7いずれかに記載の洗浄除菌剤組成物。
  9. (A−1)ポリヘキサメチレンビグアナイド塩酸塩、ポリヘキサメチレングアニジンリン酸塩、ポリヘキサメチレングアニジン塩酸塩、ポリアミノプロピルビグアニド塩酸塩からなる群より選ばれる1種以上の化合物と、(A−2)1種以上のジ長鎖アルキルジ短鎖アルキルアンモニウムメチル硫酸塩からなる(A)陽イオン界面活性剤、および
    (B−1)HLB値が10.5〜12.5である1種以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルと、(B−2)HLB値が13.0〜15.0である1種以上のポリオキシアルキレンアルキルエーテルからなる(B)非イオン界面活性剤を含有し、
    (A)と(B)の重量比が、1:0.5〜1:1.5であり、且つ、1重量%水溶液を調製した際のpHが、2.5〜5である洗浄除菌剤組成物の製造方法であって、
    (A)陽イオン界面活性剤に、35〜45℃の温度に加温した(B)非イオン界面活性剤を溶解させる工程を含む方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02184609A (ja) * 1989-01-10 1990-07-19 Sanyo Chem Ind Ltd 殺菌剤組成物
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JP2008056595A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Johnson Diversey Co Ltd 殺菌剤組成物および殺菌洗浄剤組成物、ならびにこれらを用いた殺菌方法あるいは殺菌洗浄方法

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