JP2020033282A - 固形医薬組成物の製造方法 - Google Patents

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祐資 千田
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祐資 千田
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賢 辻井
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Abstract

【課題】固形医薬組成物である錠剤からの有効成分であるアジルサルタンの溶出性を改善し、錠剤の安定性をも改善したアジルサルタン含有錠剤の製造方法の提供。【解決手段】アジルサルタン及び賦形剤の混合物を、ヒプロメロース及びポリエチレングリコール、並びに精製水からなる結合液を用いて造粒し、造粒顆粒を打錠することからなるアジルサルタン含有錠剤の製造方法であって、用いるアジルサルタンが、平均粒子径10〜20μmであり、結合液に用いるヒプロメロース及びポリエチレングリコールとして、(a)20℃において2%水溶液ブルックフィールド型粘度計において測定した粘度が2.5〜5.1mPa・sであるヒプロメロースであり、(b)融点が20〜90℃であるポリエチレングリコールである、ことを特徴とする錠剤からのアジルサルタンの溶出性および安定性を改善した前記アジルサルタン含有錠剤の製造方法。【選択図】図3

Description

本発明は、有効成分の溶出性および製剤の安定性を改善した固形医薬組成物の製造方法に係り、詳細には、錠剤から有効成分であるアジルサルタンの溶出性および錠剤の安定性を改善した、アジルサルタン含有錠剤の製造方法に関する。
アジルサルタン(JAN)は、化学名:2−エトキシ−1−{[2’−(5−オキソ−4,5−ジヒドロ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)ビフェニル−4−イル]メチル}−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−7−カルボン酸で示される化合物であり、持続性ATレセプターブロッカー作用を有し、臨床的に高血圧症の治療薬として使用されている医薬品である。
これまでに、アジルサルタンを含有する医薬組成物としては、アジルサルタンと低融点油脂状物質と、低粘度結合剤を含有してなる固形医薬組成物が提案されている(例えば、特許文献1)。
実際の臨床的に使用されている医薬組成物として提案されている特許文献1における低融点油脂状物質として、融点が20〜90℃であるポリエチレングリコールが選択され、低粘度結合剤として、20℃において2%水溶液ブルックフィールド型粘度計を用いて測定した粘度が1〜4mPa・sのヒドロキシプロピルセルロースが選択されて用いられている。
当該特許文献1における提案では、低融点油脂状物質である融点が20〜90℃であるポリエチレングリコールを配合することによりアジルサルタンの経時的な分解を抑制することにより製剤の安定性が高められ、また、低粘度のヒドロキシプロピルセルロースを配合することにより、安定性が高められた製剤からのアジルサルタンの溶出性が改善されたものであるとされている。
一方、上記した低融点油脂状物質並びに低粘度結合剤を使用しないでアジルサルタンの速やかな溶出性を維持しつつ、アジルサルタンの経時的な安定性を向上させたアジルサルタン含有医薬組成物として、特定の粒子径、すなわち、平均粒子径が1.6μm超、14.3μm未満であるアジルサルタンを用いた医薬組成物が提案されている(例えば、特許文献2)。
特許第5361188号掲載公報 特許第6293850号掲載公報
本発明は、これら先行技術に鑑み、更に固形医薬組成物である錠剤からの有効成分であるアジルサルタンの溶出性を改善し、錠剤の安定性をも改善したアジルサルタン含有錠剤の製造方法を提供することを課題とする。
かかる課題を解決するための本発明は、その基本的態様として、
(1)アジルサルタン及び賦形剤の混合物を、
ヒプロメロース及びポリエチレングリコール、並びに精製水からなる結合液を用いて造粒し、造粒顆粒を打錠することからなるアジルサルタン含有錠剤の製造方法であって、
用いるアジルサルタンが、平均粒子径10〜20μmであり、
結合液に用いるヒプロメロース及びポリエチレングリコールとして、
(a)20℃において2%水溶液ブルックフィールド型粘度計において測定した粘度が2.5〜5.1mPa・sであるヒプロメロースであり、
(b)融点が20〜90℃であるポリエチレングリコールである、
ことを特徴とする錠剤からのアジルサルタンの溶出性および安定性を改善した前記アジルサルタン含有錠剤の製造方法、
である。
より具体的には、本発明は、
(2)賦形剤が、乳糖水和物、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、及び微結晶セルロースから選択されるものである上記(1)に記載の製造方法;
(3)賦形剤が、乳糖水和物及びトウモロコシデンプンである上記(2)に記載の製造方法;
(4)ポリエチレングリコールがポリエチレングリコール6000(平均分子量:7,300〜9,300)である上記(1)に記載の製造方法;
(5)錠剤の全重量を基準として、アジルサルタンが8〜40重量%、賦形剤が60〜85重量%、ヒプロメロースが2〜5重量%、ポリエチレングリコールが2〜5重量%である上記(1)に記載の製造方法;
(6)更に、フィルムコーティングを施す上記(1)〜(5)のいずれかに記載の製造方法;
である。
また本発明は、別の態様として、
(7)(a)平均粒子径10〜20μmであるアジルサルタン及び賦形剤との混合物と、(b)ヒプロメロース及びポリエチレングリコール、並びに精製水からなる結合液を用いて造粒した造粒顆粒を打錠してなるアジルサルタン含有錠剤;
(8)賦形剤が、乳糖水和物、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、及び微結晶セルロースから選択されるものである上記(7)に記載のアジルサルタン含有錠剤;
(9)更にフィルムコーティングを施した上記(7)又は(8)に記載のアジルサルタン含有錠剤;
である。
本発明により、錠剤からの有効成分であるアジルサルタンの速やかな溶出性を維持しつつ、アジルサルタンの経時的な安定性が改善され、臨床的に有用なアジルサルタン含有錠剤の簡便な製造方法を提供することができる。
図1は、<溶出性の検討>における、アジルサルタン10mg含有錠に使用したアジルサルタンの粒子径とその溶出性の関係を示した図である。 図2は、<溶出性の検討>における、アジルサルタン20mg含有錠に使用した結合剤とその溶出性の関係を示した図である。 図3は、<溶出性の検討>における、アジルサルタン40mg含有錠に使用したアジルサルタンの粒子径と、使用した結合剤との溶出性の関係を示した図である。
本発明は上記したように、その基本は、アジルサルタン及び賦形剤の混合物を、
ヒプロメロース及びポリエチレングリコール、並びに精製水からなる結合液を用いて造粒し、造粒顆粒を打錠することからなるアジルサルタン含有錠剤の製造方法であって、
用いるアジルサルタンが、平均粒子径10〜20μmであり、
結合液に用いるヒプロメロース及びポリエチレングリコールとして、
(a)20℃において2%水溶液ブルックフィールド型粘度計において測定した粘度が2.5〜5.1mPa・sであるヒプロメロースであり、
(b)融点が20〜90℃であるポリエチレングリコールである、
ことを特徴とする錠剤からのアジルサルタンの溶出性および安定性を改善したアジルサルタン含有錠剤の製造方法、
である。
本発明における有効成分としてのアジルサルタンとしては、公知の方法により製造したものを使用してもよく、また、市販のものを使用してもよい。
本発明が提供する製造方法にあっては、当該アジルサルタンとしては、その平均粒子径が、10〜20μmのものを使用することが良い。
後記する試験例からも判明するように、本発明で使用するアジルサルタンの平均粒子径は、錠剤の物性には大きな影響は与えないものの、用いる結合剤との関係で、10〜20μmのものが好ましく、例えば、20μmを超える40μmのアジルサルタンを使用した場合には、すでに臨床的に使用されているアジルサルタン含有錠剤(アジルバ(登録商標)錠)との溶出試験の比較では好ましい結果を与えるものではなかった。
本発明が提供するアジルサルタン含有錠剤における有効成分としてのアジルサルタンの含有量は、目的とする高血圧症の治療としての降圧効果を考慮し、例えば錠剤の全重量を基準として、アジルサルタンが8〜40重量%程度であり、より具体的には、錠剤の全重量にもよるが、臨床的には、先発製剤との関係で、1錠中10〜40mg含有させるのが良い。
かかる本発明におけるアジルサルタン含有錠剤としては、平均粒子径10〜20μmのアジルサルタンを有効成分とし、賦形剤と共に混合し、結合剤を用いて顆粒を調製し、打錠して得た錠剤である。
用いる賦形剤としては、各種賦形剤を挙げることができるが、本発明にあっては賦形剤として、乳糖水和物、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、及び微結晶セルロースから選択される1種又は2種以上を使用することができ、特に、賦形剤として、乳糖水和物及びトウモロコシデンプンを選択するのが良い。
賦形剤の含有量は、例えば錠剤の全重量を基準として、60〜85重量%含有させるのが良い。
一般的に、錠剤を製造するに際して造粒顆粒を調製するのに使用する結合液を構成する結合剤としては、特に制限がなく、製剤分野において汎用されている各種結合剤を使用し得るものである。
しかしながら本発明にあっては、特に結合剤として、ヒプロメロース及びポリエチレングリコールの両者を用いることが肝要であり、したがって、ヒプロメロース及びポリエチレングリコールを結合剤として精製水に溶解した結合液を用いる点に特徴がある。
その中でもヒプロメロースとしては、20℃において2%水溶液ブルックフィールド型粘度計において測定した粘度が2.5〜5.1mPa・sである、低粘度のヒプロメロースを用い、ポリエチレングリコールとして融点が20〜90℃であるポリエチレングリコールを用いる点に特徴がある。
この低粘度のヒプロメロース(HPMC:英文名 Hydroxypropylmethylcellulose)を用いることにより、有効成分である平均粒子径10〜20μmのアジルサルタンとの組み合わせで錠剤からの溶出性が改善されるものであった(後記する試験例を参照)。
そのようなヒプロメロースとしては、例えば、信越化学工業(株)のヒプロメロース(TC−5・E:粘度 2.5〜3.5mPa・s、及びTC−5・M:粘度 3.6〜5.1mPa・s)を挙げることができる。
本発明における結合剤としての低融点油脂状物質であるポリエチレングリコールは、上記した結合剤であるヒプロメロースに対する湿潤剤として配合されるものであり、融点が20〜90℃のポリエチレングリコール6000(平均分子量:7,300〜9,300)を使用するのが良い。
これらの結合剤の使用量は、錠剤の全重量を基準として、ヒプロメロースが2〜5重量%、ポリエチレングリコールが2〜5重量%程度であり、この範囲を逸脱した場合には、目的とする錠剤からの有効成分であるアジルサルタンの溶出性は好ましいものではなかった。
本発明が提供する固形医薬組成物であるアジルサルタン含有錠剤の調製は、例えば以下のようにして実施することができる。
具体的には、流動層造粒機(例えば、フロイント産業製:FLO−1)を用い、有効成分である平均粒子径10〜20μmのアジルサルタンと、賦形剤である乳糖水和物及びトウモロコシデンプンとを混合し、そこに、結合剤としてのヒプロメロース及びポリエチレングリコールを精製水に溶解した結合液を噴霧し、造粒を行う。
得られた造粒顆粒を乾燥後、整粒し、結合剤としての低置換度ヒドロキシプロピルセルロース(L−HPC)及び滑沢剤としてのステアリン酸マグネシウム、タルク、或いは合成ケイ酸アルミニウム等を添加混合し、例えばロータリー打錠機により打錠し、錠剤を調製することができる。
かくして本発明が提供する固形医薬組成物であるアジルサルタン含有錠剤を調製することができるが、本発明にあっては係る錠剤にさらにフィルムコーティング層を施したフィルムコート錠として調製される。
そのようなフィルムコーティングは、例えば、精製水にヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、またはポリビニルアルコール・ポリエチレングリコール・グラフトコポリマー(コリコートIR:商品名)を溶解させフィルムコーティング液を用いて、通常のコーティング機によりフィルムコーティングすることにより調製することができる。
なお、フィルムコーティングに当たっては、顔料として酸化チタン並びに三二酸化鉄、黄色三二酸化鉄等の色素を適宜溶解し、白色ないし着色フィルムコーティング錠として調製することができる。
以上により本発明の製造方法により調製された固形医薬組成物であるアジルサルタン含有錠剤は、含有される有効成分であるアジルサルタンの錠剤からの放出性が改善され、その上、錠剤の安定性が極めて良好なものであった。
以下に、実施例に代えて、各種試験例による検討結果を示し、本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの試験例に限定されるものではない。
試験内容の概要
本発明におけるアジルサルタン(以下、表及び図中において「API」と記す場合もある。)の平均粒子径と、用いる結合剤との関係の検討に際し、錠剤中におけるアジルサルタンの含有量(10、20及び40mg)に対応する以下の表に示した錠剤により検討を行った。
Figure 2020033282
アジルサルタンの粒度分布は、レーザー回折式粒度分布測定装置マイクロトラックMT3000II(NIKKISO社製)を用い、湿式法により測定した。
(1)平均粒子径が11.3μmのアジルサルタン
(2)平均粒子径が20.7μmのアジルサルタン
(3)平均粒子径が39.8μmのアジルサルタン
結合剤としては以下のとおりである。
HPMC:ヒプロメロース(信越化学社製)
粘度:HPMC/TC−5・M 3mPa・s
HPMC/TC−5・E 4.5mPa・s
検討処方
以下の表2に示した処方によりアジルサルタン40mg含有錠剤(錠剤の全重量:400mg)を調製した。
なお、上記表中に示したアジルサルタン10m含有錠並びに20mg含有錠についての処方は記載しないが、40mg含有錠の混合末を用いて、1錠の全質量を100mg及び200mgとなるように対応して調製した。
10mg含有錠の打錠には直径7mm、1段R面の杵、20mg含有錠には直径8mm、1段R面の杵、40mg含有錠には直径10mm、1段R面の杵をそれぞれ使用した。
Figure 2020033282
錠剤物性
調製されたアジルサルタン(API)含有錠剤の錠剤物性を、以下の表3(10mg含有錠)、表4(20mg含有錠)及び表5(40mg含有錠)に示した。
APIの10mg含有錠剤では、アジルサルタンの粒子径は、錠剤物性に影響を与えないものであったが、含有量の多い、20mg含有錠並びに40m含有錠では、結合剤としてHPMCのTC−5・Mを使用した錠剤2−1(錠剤1−1)と、TC−5・Eを使用した錠剤2−2(錠剤1−2)の結果から、粘度差のあるTC−5・M(粘度:4.5mPa・s)とE(粘度:3mPa・s)とでは、低粘度グレード品であるヒプロメロースTC−5・Eを使用したほうが、崩壊時間は短くなる傾向があることが判明した。
なお、アジルサルタン(API)の粒子間では、顕著な差異は認められなかった。
Figure 2020033282
Figure 2020033282
Figure 2020033282
溶出性の検討
調製されたアジルサルタン(API)含有錠剤からの有効成分であるアジルサルタン(API)の溶出性を検討した。
検討した溶出試験条件を下記表6に示した。
[溶出試験条件]
Figure 2020033282
[結果]
溶出試験結果を下記表7(10mg含有錠)、表8(20mg含有錠)及び表9(40mg含有錠)に示した。
Figure 2020033282
Figure 2020033282
Figure 2020033282

上記の表中の結果をもとに、その溶出性のパターンを図1〜図3に示した。
その結果から、アジルサルタン(API)10mg含有錠では、有効成分であるAPIの平均粒子径10μm及び20μmを使用した場合においては両者に差異はなく、速やかな溶出性を示すことが判明した(図1)。
アジルサルタン(API)20mg含有錠で、用いる結合剤のAPIの溶出挙動への影響を検討した。
その結果、低粘度グレード品であるヒプロメロースTC−5・E(粘度:3mPa・s)を使用すると、ヒプロメロースTC−5・M(粘度:4.5mPa・s)と比べて、僅かに溶出は速くなっていた(図2)。
また、アジルサルタン(API)40mg含有錠では、アジルサルタンとして、その平均粒子径40μmのものは、低粘度のヒプロメロース(TC−5・E及びM)を結合剤として使用したとしても、速やかな溶出性は得られないことが判明した。しかし、平均粒子径20μmのアジルサルタンを用いた場合、速やかな溶出性を示し、20mg含有錠と同様に、低粘度グレード品であるヒプロメロースTC−5・E(粘度:3mPa・s)を使用すると、ヒプロメロースTC−5・M(粘度:4.5mPa・s)と比べて、僅かにAPIの溶出は速くなっていた。なお、平均粒子径10μmのアジルサルタンを使用した場合には、平均粒子径20μmのアジルサルタンを用いた場合と比較して、ほぼ同等の溶出挙動を示していた(図3)。
以上の検討の結果から、本発明におけるアジルサルタンとして、平均粒子径10〜20μのアジルサルタンを用い、その上で、結合剤として、20℃において2%水溶液ブルックフィールド型粘度計において測定した粘度が2.5〜5.1mPa・sであるヒプロメロースを用いる本発明の特異性が良く理解できるものであった。
以上のとおり、本発明により、固形医薬組成物である錠剤からの有効成分であるアジルサルタンの速やかな溶出性を維持しつつ、アジルサルタンの経時的な安定性が改善され、臨床的に有用なアジルサルタン含有錠剤の簡便な製造方法を提供することができ、その産業上の利用性は多大なものである。

Claims (9)

  1. アジルサルタン及び賦形剤の混合物を、
    ヒプロメロース及びポリエチレングリコール、並びに精製水からなる結合液を用いて造粒し、造粒顆粒を打錠することからなるアジルサルタン含有錠剤の製造方法であって、
    用いるアジルサルタンが、平均粒子径10〜20μmであり、
    結合液に用いるヒプロメロース及びポリエチレングリコールとして、
    (a)20℃において2%水溶液ブルックフィールド型粘度計において測定した粘度が2.5〜5.1mPa・sであるヒプロメロースであり、
    (b)融点が20〜90℃であるポリエチレングリコールである、
    ことを特徴とする錠剤からのアジルサルタンの溶出性および安定性を改善した前記アジルサルタン含有錠剤の製造方法。
  2. 賦形剤が、乳糖水和物、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、及び微結晶セルロースから選択されるものである請求項1に記載の製造方法。
  3. 賦形剤が、乳糖水和物及びトウモロコシデンプンである請求項2に記載の製造方法。
  4. ポリエチレングリコールがポリエチレングリコール6000(平均分子量:7,300〜9,300)である請求項1に記載の製造方法。
  5. 錠剤の全重量を基準として、アジルサルタンが8〜40重量%、賦形剤が60〜85重量%、ヒプロメロースが2〜5重量%、ポリエチレングリコールが2〜5重量%である請求項1に記載の製造方法。
  6. 更に、フィルムコーティングを施す請求項1〜5のいずれかに記載の製造方法。
  7. (a)平均粒子径10〜20μmであるアジルサルタン及び賦形剤との混合物と、
    (b)ヒプロメロース並びにポリエチレングリコール及び精製水からなる結合液を用いて造粒した造粒顆粒を打錠してなるアジルサルタン含有錠剤。
  8. 賦形剤が、乳糖水和物、トウモロコシデンプン、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、結晶セルロース、及び微結晶セルロースから選択されるものである請求項7に記載のアジルサルタン含有錠剤。
  9. 更にフィルムコーティングを施した請求項7又は8に記載のアジルサルタン含有錠剤。
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