JP2020032381A - 気体処理装置、気体処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的低濃度のVOCを含む処理対象ガスを効率的に処理することのできる、気体処理装置及び気体処理方法を提供する。【解決手段】気体処理装置は、VOCに属する少なくとも一種の処理対象物質に対する吸着性能を示す第一吸着領域と、処理対象物質に対する吸着性能を示し、第一吸着領域とは異なる位置に存在する第二吸着領域と、処理対象物質を含む第一ガスを第一吸着領域に導入する第一配管系統と、第一ガスに比べて処理対象物質の混入濃度が低い第二ガスを第二吸着領域に導入する第二配管系統と、第二吸着領域を通過した第二ガスに対して紫外光を照射可能に構成された紫外光源とを備え、第一吸着領域と第二吸着領域とが切替可能に構成されている。【選択図】 図1

Description

本発明は、気体処理装置及び気体処理方法に関し、特にVOC(Volatile Organic Compounds:揮発性有機化合物)を含むガスを処理するための気体処理装置及び気体処理方法に関する。
近年、地球環境や人体に影響を及ぼす可能性があるガスが問題化されており、自動車や工場などにおける排ガスに対しては、一定の規制が設けられている。また、屋内においても、実験設備や医療現場など、特定の薬剤を利用する可能性がある場所においては、VOCの排出規制が設けられているところが多い。
従来、紫外光源から出射された光を光触媒に照射することで活性酸素を生成させ、この活性酸素によってVOCを含むガスを分解する技術が存在する(例えば、下記特許文献1参照)。
特開2017−215077号公報
例えば屋内環境においては、VOCの濃度を低下させる目的で適宜換気が施されるのが一般的である。すなわち、処理対象ガスに含まれるVOCの濃度は、換気などの処置によってある程度低くなっているものの、規制値を満たすほど十分低くはなっていない状況が想定される。
このように、低濃度のVOCを含む処理対象ガスを大量に処理するに際しては、上記従来構成の気体処理装置では十分な機能を奏することができない。なぜなら、活性酸素のうち、最も反応性が高いとされるヒドロキシラジカル(・OH)は、反応性の高さゆえ、自己分解も生じやすいためである。すなわち、せっかく反応性が高い・OHを生成しても、VOCの分解に貢献することのできる・OHはわずかに留まり、その多くはVOCを分解させる前に自己分解などによって消滅してしまう。
本発明は、上記の課題に鑑み、比較的低濃度のVOCを含む処理対象ガスを効率的に処理することのできる、気体処理装置及び気体処理方法を提供することを目的とする。
本発明に係る気体処理装置は、
VOCに属する少なくとも一種の処理対象物質に対する吸着性能を示す第一吸着領域と、
前記処理対象物質に対する吸着性能を示し、前記第一吸着領域とは異なる位置に存在する第二吸着領域と、
前記処理対象物質を含む第一ガスを、前記第一吸着領域に導入する第一配管系統と、
前記第一ガスに比べて前記処理対象物質の混入濃度が低い第二ガスを、前記第二吸着領域に導入する第二配管系統と、
前記第二吸着領域を通過した前記第二ガスに対して紫外光を照射可能に構成された、紫外光源とを備え、
前記第一吸着領域と前記第二吸着領域とが切替可能に構成されていることを特徴とする。
上述したように、活性酸素(特に・OH)は、反応性が極めて高いものの、反応性の高さゆえ寿命が短く、容易に自己分解してしまう。このため、・OHは、VOCに属する処理対象物質(以下、適宜、単に「VOC」と略記する。)を低濃度で含有するガスを大量に処理するのには不向きであった。これに対し、上記の構成によれば、吸着材などで構成される吸着領域によってVOCを吸着させることで処理できるため、VOCを低濃度で含有するガスであっても、比較的大きな流量で通流させながら処理をすることが可能となる。
ところが、吸着領域にVOCを吸着させることによってガスを処理する場合、VOCの吸着処理が進行する結果、経時的に吸着性能が低下するという別の課題が存在する。このような課題に対処するため、本発明に係る気体処理装置は、複数の吸着領域が切替可能に構成されている。すなわち、VOCを含む処理対象ガス(第一ガス)が通流される第一吸着領域と、第一ガスよりもVOC濃度の混入濃度が低いガス(第二ガス)が通流される第二吸着領域とが、切替可能に構成されている。
上記の構成によれば、VOCを含むガス(第一ガス)に対してある程度の時間にわたって処理を行った吸着領域に対して、第一ガスよりもVOC濃度の混入濃度が低いガス(第二ガス)を通流させることが可能となる。これにより、吸着領域に吸着していた多くのVOCが第二ガスの通流によって脱着され、吸着領域の下流側(後段)へと押し流される。この結果、吸着領域の吸着性能が向上する。
つまり、上記第一ガスは、気体処理装置によって処理する対象となるガスを想定している一方で、第二ガスは、吸着領域の吸着性能を回復させる目的となるガスを想定しており、例えば清浄空気を利用することができる。
第二ガスの通流によって吸着領域に吸着していた多くのVOCが押し流されると、この吸着領域(第二吸着領域)の下流側を流れるガスにはVOCが高い濃度で含まれることになる。より詳細には、第二吸着領域の下流側を流れるガスは、処理する対象となる第一ガスよりもVOCの混入濃度が高くなる。このようにVOCの混入濃度が高くなったガス(第二ガス)に対し、紫外光源から紫外光を照射させることで、紫外光の照射によって生成された・OHが、当該ガスに多く含まれるVOCに対して反応し、VOCが高効率で分解される。
つまり、上記の構成によれば、処理対象ガスである第一ガスがVOCの混入濃度が比較的低い場合であっても、比較的大きな流量で通流させながらVOCの除去を行うことができる。一方で、処理性能が経時的に低下することを抑制すべく、吸着領域に対して清浄用の第二ガスが通流されることで、VOCが脱着される。このとき通流される第二ガスは、あくまで吸着性能の再生を目的としたものであり、処理対象ガスに含まれるVOCの除去を直接的な目的としていない。このため、吸着領域に吸着されたVOCの脱着が可能な範囲内の流量であれば、第一ガスよりも低流量で第二ガスを通流させたとしても、処理対象ガスである第一ガスの処理速度に対して大きな影響を与えない。
また、紫外光をVOC含有ガスに照射させることで当該ガスに含まれるVOCを分解するに際し、生成された・OHをVOCに効率的に作用させる観点からは、ガスの流量は比較的低いことが好ましい。上記の構成によれば、第一ガスの流量よりも低流量で第二ガスを通流させることが可能であるため、第二ガスに含まれるVOCを、高効率で分解することができる。
ところで、VOCを含むガスを燃焼することでVOCを処理する方法が従来存在するが、この方法を採用する場合には、燃焼用のバーナーや、熱交換器など、燃焼に伴う設備の設置が必要となり、装置規模が極めて大型化する。また、燃焼という処理が行われる性質上、安全性の観点から設置される場所に制限を受ける。更には、燃焼という処理の性質上、起動にある程度の時間がかかるため、いったん処理を開始すると、処理をある程度長時間にわたって継続させなければ処理効率が低下してしまう。このため、処理が必要なタイミングで稼働させるというような用途での利用には不向きである。
これに対し、本発明に係る気体処理装置は、吸着領域の吸着性能を回復させる目的で、紫外光源を設けている。このような紫外光源としては、例えば、エキシマランプ、低圧水銀ランプ、LEDやLDなどの固体光源を用いることができ、特に、Xeを含む放電用ガスが充填されたエキシマランプを好適に用いることができる。第二ガスを処理するために紫外光源を備える構成としたことで、装置規模が小型化されるため、例えば排気ダクトに直接連結するなどして設置することが可能である。
また、紫外光源を用いたことで、稼働時の応答速度がバーナーによる燃焼形式と比較して極めて速い。このため、例えば、室内において、VOCを含むガスが生成される作業が行われる時間帯にだけ装置を稼働させてVOCを分解する一方、他の時間帯には稼働させないという利用方法が可能である。特に、紫外光源をエキシマランプで構成する場合には、瞬時点灯が可能であるため、その効果は顕著である。
更に、燃焼形式によってVOCを処理する場合、仮に複数の配管からVOCを含むガスが通流される環境においては、これらのガスを合流させて一括で処理をすることが想定される。これは、上述したように、燃焼装置は大型化するため、近接した位置に複数の燃焼装置を配置できないという場所的な制約によるものである。このような事情が存在するため、燃焼装置は、想定される最も高濃度のVOCを含むガスが通流してきた場合においてもVOCの処理ができるように、燃焼出力を設定しておく必要がある。これに対し、紫外光源によってVOCの処理を行う場合には、装置規模が小型化されるため、各配管毎に紫外光源を設置することが可能となる。また、紫外光源によってVOCの処理を行う構成によれば、VOCの濃度に応じて光源の光出力を調整することも可能である。このため、本発明に係る装置によれば、燃焼形式による処理方法に比べて、使用環境に応じた高い自在性を有するという効果も有する。
前記気体処理装置において、前記第一吸着領域と前記第二吸着領域とがそれぞれ別体の吸着材で構成されているものとしても構わない。この場合、前記第一吸着領域における前記第一ガスの吸着性能が所定の閾値以下に低下した時点、又は所定の時間が経過した時点で、前記第二吸着領域と前記第一吸着領域とを交換する処理が行われるものとしても構わない。
また、別の態様として、前記第一吸着領域と前記第二吸着領域とは、同一の吸着材上の異なる領域で構成されており、前記吸着材が移動することで前記第一吸着領域と前記第二吸着領域とが切替可能に構成されているものとしても構わない。例えば、吸着材のうち、ある領域(第一吸着領域)に対しては第一配管系統からのガスが導入され、別の領域(第二吸着領域)に対しては第二配管系統からのガスが導入されるように各配管系統を配置しておくと共に、吸着材が所定の駆動機構によって回転制御される構成とすることができる。
前記気体処理装置において、前記第一吸着領域を通過した後の前記第一ガスの少なくとも一部が、前記第二吸着領域よりも上流の位置において前記第二配管系統に導入されているものとしても構わない。
第一吸着領域を通過した後の第一ガスは、VOCが吸着された後のガスであるため、VOCの含有濃度が極めて低くなっている。このため、第二吸着領域に吸着されていたVOCを脱着させるためのガスとして利用することが可能である。
本発明に係る気体処理方法は、
VOCに属する少なくとも一種の処理対象物質に対する吸着性能を示す第一吸着領域に、前記処理対象物質を含む第一ガスを通流する工程(a)と、
前記処理対象物質に対する吸着性能を示す第二吸着領域に、前記第一ガスに比べて前記処理対象物質の混入濃度が低い第二ガスを、前記工程(a)において前記第一ガスを通流する流量よりも低い流量で通流する工程(b)と、
前記第二吸着領域を通過した前記第二ガスに対して紫外光を照射する工程(c)と、
前記第一吸着領域と前記第二吸着領域とを所定のタイミングで切り替える工程(d)とを有することを特徴とする。
前記紫外光は、主たる発光波長が160nm以上200nm未満であるものとしても構わない。より好ましくは、主たる発光波長が160nm以上180nm未満である。
本発明の気体処理装置及び気体処理方法によれば、比較的低濃度のVOCを含む処理対象ガスを効率的に処理することが可能となる。
気体処理装置の第一実施形態の構成を模式的に示すブロック図である。 紫外光源の構造を模式的に示す断面図である。 紫外光源の構造を模式的に示す別の断面図である。 第一吸着領域と第二吸着領域とが切替可能に配置された構成例を模式的に示す図面である。 気体処理装置の第一実施形態の別構成を模式的に示すブロック図である。 気体処理装置の第一実施形態の別構成を模式的に示すブロック図である。 気体処理装置の第二実施形態の構成を模式的に示すブロック図である。 吸着材の構造を模式的に示す平面図である。 吸着材の動きを模式的に示す平面図である。 気体処理装置の第三実施形態の構成を模式的に示すブロック図である。 気体処理装置の第三実施形態の構成を模式的に示すブロック図であり、図9Aの時点とは別の時点における状態を示す図面である。
本発明の気体処理装置及び気体処理方法の各実施形態について、適宜図面を参照して説明する。なお、以下の各図面において、図面上の寸法比と実際の寸法比は必ずしも一致しておらず、各図面間の寸法比についても必ずしも一致していない。
[第一実施形態]
図1は、本発明に係る気体処理装置の第一実施形態の構成を模式的に示すブロック図である。図1に示すように、気体処理装置1は、第一吸着領域11と、第二吸着領域12と、紫外光源20と、第一配管系統31と、第二配管系統32と、を備える。
(第一配管系統31,第二配管系統32)
第一配管系統31は、処理対象物質を含むガスG1(以下、「第一ガスG1」と呼ぶ。)を通流させる配管系統である。処理対象物質は、VOCに属する少なくとも一種の物質を含む。より具体的には、処理対象物質は、トルエン、ホルムアルデヒド、キシレン、スチレン、エチルベンゼン、ジクロルメタン、テトラクロルエチレン、トリクロルエチレン、メチルイソブチルケトン、クロロホルム、アセトアルデヒド、及び労安法施行令別表に記載された有機溶剤からなる群から選ばれた少なくとも一種が該当する。第一ガスG1は、例えば工場、実験・研究施設などから排出される排ガスや、VOCを含む物質が混在する可能性のある屋内空間内の雰囲気ガスなどが想定される。この場合、第一配管系統31は、例えば工場の排気ダクトや、屋内の換気ダクトに連結されるものとして構わない。
第二配管系統32は、第一ガスG1よりも処理対象物質の混入濃度が低いガスG2(以下、「第二ガスG2」と呼ぶ。)を通流させる配管系統である。一例として、第二ガスG2は、大気(清浄空気)を用いることができる。また、後述するように、第一ガスG1は、第一吸着領域11を通過することで、混入されていた処理対象物質が第一吸着領域11に吸着されるため、処理対象物質の混入濃度が低下した状態で排出される。このため、第一吸着領域11を通過した後の第一ガスG1zが、第二吸着領域12の上流の位置において第二配管系統32に導かれることで、第二吸着領域12に導入される第二ガスG2の一部又は全部に含まれていても構わない。
(第一吸着領域11,第二吸着領域12)
第一吸着領域11及び第二吸着領域12は、いずれも、処理対象物質に対する吸着性能を示す部材(以下、適宜「吸着材」と呼ぶ。)で構成される。一例として、第一吸着領域11及び第二吸着領域12は、疎水性ゼオライト、疎水性シリカゲル、活性炭などが利用できる。本実施形態では、第一吸着領域11と第二吸着領域12とが、それぞれ別体の吸着材で構成されており、取り外し/再取り付けが可能な態様で設置されている。
(紫外光源20)
紫外光源20は、第二吸着領域12を通過した後の第二ガスG2yに対して紫外光を照射可能に構成されている。紫外光源20が出射する紫外光の主たる波長は、好ましくは、160nm以上200nm未満であり、より好ましくは160nm以上180nm未満である。紫外光源20がこのような波長帯の光を出射することで、後述するように反応性の高い・OHが高確率で生成される。一例として、紫外光源20は、放電用ガスが封入されたエキシマランプで構成される。放電用ガスは、一例としてキセノン(Xe)を含み、より詳細には、Xeとネオン(Ne)を所定の比率(例えば3:7)で混在させたガスを利用することができる。
図2は、紫外光源20の構造の一例を模式的に示す断面図である。図2は、紫外光源20がエキシマランプで構成されている場合が図示されている。紫外光源20は、管体24と、管体24を挟むように配置された2つの電極(21,22)と、これら2つの電極(21,22)の間に電圧(例えば、交流の高電圧)を印加するための電源(不図示)を備える。
管体24は、両端に、内部を気密にする封止部(25,26)を備え、内側には前述した放電用ガスが封入されている。封止部25には、金属箔27と、この金属箔27に電気的に接続された外部リード28の一部とが埋設されている。金属箔27は、電極22及び外部リード28に連結されている。
本実施形態では、電極21は筒状に形成されており、この内側に管体24が挿入されて配置されている。電極21は、管体24の内部から放射された光を、通過又は透過させる光路部29を備えている。例えば、光路部29は貫通孔で構成されている。電極21は、板状の部材に複数の貫通孔を有するように形成されていてもよく、複数の棒状の部材を格子状や網目状に配置して形成されていてもよく、棒状の部材を螺旋状に配置して形成されていてもよい。光路部29は、透光性を有する部材で構成されていてもよい。
本実施形態において、電極22は、棒状に形成され、管体24の内部に配置されている。電極22の両端部が封止部(25,26)に埋設されることで、電極22が管体24に固定されている。
管体24を含むランプ体は、筐体20Hの内側に配置されている。第二吸着領域12を通過した第二ガスG2yは、筐体20Hと管体24との間を通流する間に、管体24から出射された紫外光L1が照射された後、排出される。以下では、紫外光L1が照射された後の第二ガスG2yを、「第二ガスG2z」と記載する。
なお、紫外光源20は、エキシマランプに限らず、LEDやレーザダイオードなどの固体光源で構成されても構わない。また、紫外光源20をエキシマランプで構成する場合においても、図2に示す構造はあくまで一例であって、この形状には限られない。例えば、図3に示すように、2つの電極(21,22)の双方が、管体24の外側面上の離間した位置に、相互に、管体24及びその内部に充填された放電用ガスを介した状態で配置されていても構わない。この場合も、各電極(21,22)には、紫外光L1を透過できるように、適宜、光路部29が設けられているものとして構わない。
(処理方法)
以下、気体処理装置1を用いて、処理対象物質を含む第一ガスG1を処理する方法について説明する。
上述したように、処理対象物質を含む第一ガスG1は、工場、実験・研究施設などから排出される排ガスや、VOCを含む物質が混在する可能性のある屋内空間内の雰囲気ガスなどからなる。つまり、第一ガスG1は、VOCがそこまで高濃度には混入されていないものの、大きな体積を有するガスであることが想定される。この第一ガスG1は、第一配管系統31を通じて第一吸着領域11に導入されると、第一吸着領域11を通過する際に処理対象物質を第一吸着領域11に吸着させる。これにより、第一吸着領域11を通過した後の第一ガスG1zは、第一吸着領域11を通過する前の第一ガスG1よりも、VOCの混入濃度が極めて低下した状態となる。従って、この第一ガスG1zを例えば大気に排出することが可能である。
ところで、上述したように、第一吸着領域11は、疎水性ゼオライト、疎水性シリカゲル、活性炭などからなる吸着材で構成されるため、VOCの吸着処理が継続されるに連れ、吸着性能が経時的に低下する。このため、第一吸着領域11を通過させた後の第一ガスG1zに含まれるVOCの濃度は、少しずつ上昇することが想定される。
そこで、本実施形態の気体処理装置1においては、第一ガスG1を所定の時間、又は所定の流量以上通流させた後の第一吸着領域11が、第二吸着領域12と交換される。第二吸着領域12には、上述したように、第一ガスよりもVOCの混入濃度が低い第二ガスG2が導入される。この第二ガスG2は、吸着領域にすでに吸着しているVOCを脱着させる目的で通流される。このため、上述したように、第二ガスG2としては、例えば清浄空気を利用することができる。また、第一吸着領域11を通過した後の第一ガスG1zについても、VOC混入濃度が十分低下しているため、この一部又は全部を第二ガスG2に利用することができる。
第二吸着領域12に第二ガスG2が通流されると、第二吸着領域12に現時点で吸着さされていたVOCが第二ガスG2と共に押し流される。この結果、第二吸着領域12の下流側には、VOCの混入濃度が極めて高いガスG2yが生成される。なお、第二ガスG2によって、第二吸着領域12に吸着されていたVOCを脱着する効果を高める目的で、第二吸着領域12の近傍が加熱されても構わない。
第二吸着領域12を通過することでVOCを高濃度に含むようになった第二ガスG2yは、紫外光源20に導入されて、紫外光L1が照射される。例えば、第二ガスG2として、空気や処理後の第一ガスG1zを利用する場合、これらのガスには一定量の酸素や水分が混在している。紫外光L1がこのような第二ガスG2に照射されると、下記(1)式〜(2)式の反応が進行し、反応性の高いヒドロキシラジカル(・OH)が生成される。なお、(1)式において、O(1D)は、励起状態のO原子であり、高い反応性を示す。O(3P)は基底状態のO原子である。また、(1)式において、hνは、紫外光L1が吸収されていることを示す。
2 + hν → O(1D) + O(3P) ‥‥(1)
O(1D) + H2O → ・OH + ・OH ‥‥(2)
なお、(1)式で生成されたO(3P)は、第二ガスG2yに含まれる酸素(O2)と反応して、(3)式に従ってオゾン(O3)を生成する。
O(3P) + O2 → O3 ‥‥(3)
紫外光L1の照射によって反応性の高い・OHが生成されることで、第二吸着領域12を通過した後の第二ガスG2yに含まれる高濃度のVOCが高確率で分解される。この結果、第二ガスG2yは、VOCの混入濃度が低下した第二ガスG2zに変換され、排出される。
ところで、紫外光L1を第一ガスG1に照射することでも、第一ガスG1に含まれるVOCを処理できるようにも思われる。しかし、・OHは、反応性が極めて高いものの、反応性の高さゆえ寿命が短く、容易に自己分解してしまう。また、処理能力を高めるためには、第一ガスG1の流量を高める必要がある。このため、VOCの混入濃度が比較的低い第一ガスG1を、高い流量で流しながら、紫外光L1によって処理しようとした場合、生成された・OHが、VOCの分解に寄与されずに自己分解してしまう割合が高まり、結果として処理されずにVOCが残存した状態でガスが排出されてしまう。
これに対し、本実施形態の気体処理装置1によれば、VOCが吸着された第二吸着領域12に対して、比較的清浄なガスである第二ガスG2を通流させることで、VOCを比較的高い濃度で含む第二ガスG2yが生成される。そして、第二ガスG2は、第二吸着領域12に吸着されたVOCを脱着できる程度の流量で流せばよいため、第一ガスG1ほど高い流量で通流させる必要がない。つまり、比較的高い濃度でVOCを含む第二ガスG2yを、比較的低い流量で通流しながら、紫外光L1を照射して処理することができるため、生成された・OHのうち、VOCの分解に寄与される・OHの割合を高めることができる。
そして、第二ガスG2を第二吸着領域12に対して通流することで、第二吸着領域12に吸着していたVOCが脱着されるため、第二吸着領域12のVOC吸着性能が回復される。従って、このVOC吸着性能が回復した第二吸着領域12と、上述したように、第一ガスG1を所定の時間、又は所定の流量以上通流させた後の第一吸着領域11とが交換されることで、第一ガスG1が通流される第一吸着領域11を、再び高い吸着性能を有した状態にすることができる。
(別構成例)
以下、本実施形態の別構成例を説明する。
〈1〉第一吸着領域11と第二吸着領域12とは、所定のタイミングが到来した時点で、手動によって交換されるものとして構わない。別の例としては、不図示の駆動部を備え、駆動部が駆動することで、第一吸着領域11と第二吸着領域12とを自動的に交換することのできる構成としても構わない。例えば、図4に模式的に示されるように、円盤状の保持部材51上に、第一吸着領域11と第二吸着領域12とが、それぞれ相互に離間した位置において、紙面奥行き方向に向かって貫通するように配置され、駆動部によって保持部材51が方向R1に沿って回転移動することで、第一吸着領域11と第二吸着領域12とが切り替えられる構成とすることができる。
この場合において、駆動部は、内部にタイマ機能を備え、所定の時間が経過するたびに駆動を行って、第一吸着領域11と第二吸着領域12とを自動的に交換するものとしても構わない。
〈2〉図5に示すように、第一配管系統31内において、第一吸着領域11の上流側に流量センサ52が設置されているものとしても構わない。この流量センサ52は、第一配管系統31を通流する第一ガスG1の流量を測定する機能を有する。そして、この流量センサ52は、第一配管系統31を通流した第一ガスG1の流量を時間軸で積分することで、第一配管系統31を通流した第一ガスG1の総量を算出する。この総量が所定の閾値に達した時点で、流量センサ52は、第一吸着領域11と第二吸着領域12との切り替えタイミングが到来したことを示す所定の信号を出力する。これにより、第一吸着領域11と第二吸着領域12との切り替えタイミングが到来したことを認識することができる。
なお、この場合において、流量センサ52からの信号が不図示の駆動部に出力され、駆動部が当該信号を受信すると、保持部材51を回転させて、第一吸着領域11と第二吸着領域12とが自動的に切り替えられるものとしても構わない。
流量センサ52は、第一ガスG1の流量を測定する機能のみを有し、測定された流量に関する情報が、無線又は有線によって別体の制御部(不図示)に送信されるものとしても構わない。この場合、当該制御部側において、積分、閾値との比較、及び切り替えタイミングを示す信号の出力の各処理が行われるものとしても構わない。
〈3〉図6に示すように、第一配管系統31内において、第一吸着領域11の下流側にVOCセンサ53が設置されているものとしても構わない。このVOCセンサ53は、第一吸着領域11を通過した後の第一ガスG1zに混入されたVOCの濃度を測定する機能を有する。そして、このVOCセンサ53は、第一ガスG1zに混入されたVOCの濃度が、所定の閾値に達した時点で、流量センサ52は、第一吸着領域11と第二吸着領域12との切り替えタイミングが到来したことを示す所定の信号を出力する。これにより、第一吸着領域11と第二吸着領域12との切り替えタイミングが到来したことを認識することができる。
なお、この場合において、気体処理装置1は、VOCセンサ53に加えて、流量センサ52を備えるものとしても構わない。
[第二実施形態]
本発明の気体処理装置及び気体処理方法の第二実施形態につき、主として第一実施形態と異なる箇所を説明する。図7は、第二実施形態の気体処理装置の構造を模式的に示すブロック図である。なお、第一実施形態と同一の要素については、同一の符号を付すことでその説明が適宜省略される。第三実施形態以後も同様である。
本実施形態の気体処理装置1は、第一実施形態と比較して、第一吸着領域11と第二吸着領域12とが、同一の吸着材10上の異なる領域で構成されている点が異なる。図8A及び図8Bは、本実施形態における、第一吸着領域11と第二吸着領域12とを説明するための模式的な図面である。
本実施形態の気体処理装置1は、図8Aに示すように、円盤形状の吸着材10を備える。この吸着材10は不図示の駆動部によって回転制御が可能に構成されている。そして、吸着材10上のある領域(第一吸着領域11)に対して第一配管系統31から第一ガスG1が導入され、吸着材10上の別の領域(第二吸着領域12)に対して、第二配管系統32から第二ガスG2が導入される。その他の構成は、第一実施形態と共通するため説明を割愛する。
本実施形態において、吸着材10は、連続的又は断続的に、駆動部によって回転制御される。この結果、第一配管系統31から第一ガスG1が導入される第一吸着領域11には、第二ガスG2が導入されてVOCが脱着した後の吸着材10上の領域が配置される。また、第二配管系統32から第二ガスG2が導入される第二吸着領域12には、第一ガスG1に含まれていたVOCを吸着した後の吸着材10上の領域が配置される。これにより、第一吸着領域11は、吸着性能が回復した吸着材10上の領域が連続的に配置され、時間が経過しても高いVOC吸着性能を確保することができる。また、第二吸着領域12は、VOC吸着後の吸着材10上の領域が連続的に配置されるため、この第二吸着領域12を通過した第二ガスG2yは、経過時間にかかわらず、VOC混入濃度が高い状態で紫外光源20側へと導入される。この結果、紫外光源20からの紫外光L1が照射されて生成された・OHを初めとする活性酸素によってVOCが効率的に分解され、VOCの混入濃度の低い第二ガスG2zに変換され、排出される。
なお、上述した本実施形態において、吸着材10は円形状であり、R1方向に回転可能に構成されるものとしたが、吸着材10の形状は任意であり、矩形状、三角形状、その他種々の形状を採用することが可能である。また、第一吸着領域11と第二吸着領域12とを切り替える際に、吸着材10が回転移動するものとして説明したが、上下又は左右方向への移動により切り替えられるものとしても構わない。
[第三実施形態]
本発明の気体処理装置及び気体処理方法の第三実施形態につき、主として第一実施形態と異なる箇所を説明する。図9A及び図9Bは、本実施形態の気体処理装置及び気体処理方法を説明するための模式的なブロック図である。
図9A及び図9Bには、第一配管系統31が並列に4系統配置され(31a,31b,31c,31d)、第二配管系統32が並列に4系統配置されている(32a,32b,32c,32d)例が図示されている。なお、この並列に配置された系統数は2以上において任意である。
本実施形態において、気体処理装置1は、第一配管系統31及び第二配管系統32の並列数に対応した数の紫外光源20を備える。図9A及び図9Bに示す例では、紫外光源(20a,20b,20c,20d)が備えられている。
本実施形態において、気体処理装置1は、第一配管系統31及び第二配管系統32の並列数に対応した数の吸着材10を備える。図9A及び図9Bに示す例では、吸着材(10a,10b,10c,10d)が備えられている。
各系統において、吸着材(10a,10b,10c,10d)の上流側には、第一ガスG1を通流させるか否かの制御を行う第一バルブ(41a、41b,41c,41d)と、第二ガスG2を通流させるか否かの制御を行う第二バルブ(42a、42b,42c,42d)とが、各配管に連結されている。なお、第二バルブ(42a、42b,42c,42d)に代えて、逆止弁で構成しても構わない。この場合、逆止弁は、第一配管系統31を通流した第一ガスG1が、第二配管系統32を通じて第二ガスG2の導入口側に流入しないような向きに配置される。
以下、第一バルブ(41a、41b,41c,41d)をまとめて呼ぶときは「第一バルブ41」と総称し、第二バルブ(42a、42b,42c,42d)をまとめて呼ぶときは「第二バルブ42」と総称する。
以下、本実施形態の気体処理装置1の処理方法について説明する。まず、図9Aに示すように、各バルブ(41,42)の開閉制御を行うことで、第一配管系統31aには第一ガスG1を通流させず、第二配管系統32aには第二ガスG2が通流するようにすると共に、他の第一配管系統(31b,31c,31d)に第一ガスG1を通流させ、他の第二配管系統(32b,32c,32d)には第二ガスG2を通流させないようにする。そして、少なくとも第二ガスG2が通流される第二配管系統32aの下流側に位置する紫外光源20aを点灯し、紫外光L1を出射する。なお、他の紫外光源(20b,20c,20d)については、点灯しても消灯しても構わない。
図9Aに示す状況は、吸着材10aに対しては第二ガスG2が導入される一方、吸着材(10b,10c,10d)については第一ガスG1が導入される状況に対応する。すなわち、吸着材(10b,10c,10d)は処理対象ガスである第一ガスG1に混入されたVOCを吸着除去し、吸着材10aは、すでに吸着していたVOCが第二ガスG2によって脱着処理される。吸着材10aから脱着されたVOCを高濃度に含む第二ガスG2yは、紫外光源20aから出射された紫外光L1が照射されることで生成された・OHなどの活性酸素により、混入されたVOCが分解され、VOCの混入濃度が低下された第二ガスG2zに変換されて排出される。また、第一ガスG1は、吸着材(10b,10c,10d)によってVOCが吸着されることで、VOCの混入濃度が低下された第一ガスG1zに変換されて排出される。
次に、第一ガスG1を所定の時間、又は所定の流量以上通流させた後、図9Bの状態に切り替える制御が行われる。まず、バルブ41aを閉から開に、バルブ42aを開から閉に替えることで、第一配管系統31aに第一ガスG1を通流させ、第二配管系統32aには第二ガスG2を通流させないようにする。一方、バルブ41bを開から閉に、バルブ42bを閉から開に替えることで、第一配管系統31bに第一ガスG1を通流しないようにすると共に、第二配管系統32bに第二ガスG2を通流させる。更に、少なくとも第二ガスG2が通流される第二配管系統32bの下流側に位置する紫外光源20bを点灯し、紫外光L1を出射させる。他の紫外光源(20a,20c,20d)については、点灯しても消灯しても構わない。
図9Aに示す状況から、図9Bに示す状況に切り替えられると、第二ガスG2が導入されて脱着処理がされていた吸着材10aが、第一ガスG1の吸着処理に利用されるようになる一方、第一ガスG1の吸着処理に利用されていた吸着材10bは、第二ガスG2が導入されて脱着処理が施されることとなる。
以下、同様に、各バルブ(41,42)の開閉制御が行われることで、各吸着材(10a,10b,10c,10d)に対して導入されるガスが、第一ガスG1であるか、第二ガスG2であるかが切り替えられる。このことは、第一実施形態と同様に、VOCに対する吸着性能を示す領域に関し、第一ガスG1が導入される領域(第一吸着領域11)と、第二ガスG2が導入される領域(第二吸着領域12)とが切り替えられることを意味する。また、各バルブ(41,42)の開閉制御に伴って、各紫外光源20の点灯制御が行われることで、吸着材10に対して脱着処理を行った後の、高濃度にVOCを含む第二ガスG2yに対する紫外光L1の照射による分解処理が施される。
なお、第一実施形態の別構成で説明したのと同様、本実施形態においても、第一吸着領域11と第二吸着領域12との切り替えタイミング、より具体的には、各バルブ(41,42)の開閉制御のタイミングを認識させる目的で、流量センサ52及び/又はVOCセンサ53を備えるものとしても構わない。
[別実施形態]
第一実施形態及び第二実施形態において、図面上、第一吸着領域11に対して第一ガスG1を導入する向きと、第二吸着領域12に対して第二ガスG2を導入する向きとが同じ向きであるものとして図示されているが(例えば、図1、図7参照)、両者が互いに反対向きであっても構わない。より詳細には、第二ガスG2が、図1及び図7に示された態様と同様に、紫外光源20に向かう方向(図1及び図7の紙面上では右向き)に第二吸着領域12に対して導入される一方、第一ガスG1が、第二ガスG2とは反対の方向(図1及び図7の紙面上では左向き)に第一吸着領域11に対して導入されるものとしても構わない。
1 : 気体処理装置
10(10a,10b,10c,10d) : 吸着材
11 : 第一吸着領域
12 : 第二吸着領域
20(20a,20b,20c,20d) : 紫外光源
20H : 筐体
21,22 : 電極
24 : 管体
25,26 : 封止部
31(31a,31b,31c,31d) : 第一配管系統
32(32a,32b,32c,32d) : 第二配管系統
41(41a,41b,41c,41d) : 第一バルブ
42(42a,42b,42c,42d) : 第二バルブ
51 : 保持部材
52 : 流量センサ
53 : VOCセンサ
G1 : 第一ガス
G1z : 第一吸着領域11を通過した後の第一ガス
G2 : 第二ガス
G2y : 第二吸着領域12を通過した後の第二ガス
G2z : 紫外光L1による処理が施された後の第二ガス

Claims (10)

  1. VOCに属する少なくとも一種の処理対象物質に対する吸着性能を示す第一吸着領域と、
    前記処理対象物質に対する吸着性能を示し、前記第一吸着領域とは異なる位置に存在する第二吸着領域と、
    前記処理対象物質を含む第一ガスを、前記第一吸着領域に導入する第一配管系統と、
    前記第一ガスに比べて前記処理対象物質の混入濃度が低い第二ガスを、前記第二吸着領域に導入する第二配管系統と、
    前記第二吸着領域を通過した前記第二ガスに対して紫外光を照射可能に構成された、紫外光源とを備え、
    前記第一吸着領域と前記第二吸着領域とが切替可能に構成されていることを特徴とする、気体処理装置。
  2. 前記紫外光源は、Xeを含む放電用ガスが充填されたエキシマランプであることを特徴とする、請求項1に記載の気体処理装置。
  3. 前記第二配管系統を通流する前記第二ガスの流量は、前記第一配管系統を通流する前記第一ガスの流量よりも低いことを特徴とする、請求項1又は2に記載の気体処理装置。
  4. 前記第一吸着領域と前記第二吸着領域とがそれぞれ別体の吸着材で構成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の気体処理装置。
  5. 前記第一吸着領域と前記第二吸着領域とは、同一の吸着材上の異なる領域で構成されており、
    前記吸着材が移動することで前記第一吸着領域と前記第二吸着領域とが切替可能に構成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の気体処理装置。
  6. 前記第一吸着領域を通過した後の前記第一ガスの少なくとも一部が、前記第二吸着領域よりも上流の位置において前記第二配管系統に導入されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の気体処理装置。
  7. VOCに属する少なくとも一種の処理対象物質に対する吸着性能を示す第一吸着領域に、前記処理対象物質を含む第一ガスを通流する工程(a)と、
    前記処理対象物質に対する吸着性能を示す第二吸着領域に、前記第一ガスに比べて前記処理対象物質の混入濃度が低い第二ガスを、前記工程(a)において前記第一ガスを通流する流量よりも低い流量で通流する工程(b)と、
    前記第二吸着領域を通過した前記第二ガスに対して紫外光を照射する工程(c)と、
    前記第一吸着領域と前記第二吸着領域とを所定のタイミングで切り替える工程(d)とを有することを特徴とする、気体処理方法。
  8. 前記第一吸着領域と前記第二吸着領域とがそれぞれ別体の吸着材で構成されており、
    前記工程(d)は、前記第一吸着領域における前記第一ガスの吸着性能が所定の閾値以下に低下した時点、又は所定の時間が経過した時点で、実行されることを特徴とする、請求項7に記載の気体処理方法。
  9. 前記第一吸着領域と前記第二吸着領域とは、同一の吸着材上の異なる領域で構成されており、
    前記工程(d)は、前記吸着材が連続的又は断続的に移動することで実行されることを特徴とする、請求項7に記載の気体処理方法。
  10. 前記紫外光は、主たる発光波長が160nm以上200nm未満であることを特徴とする、請求項7〜9のいずれか1項に記載の気体処理方法。
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