JP2020031693A - ドラム式洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】外槽カバー周下部の糸くずの付着を抑制すると共に、ドアガラスへの糸くずの付着も抑制可能なドラム式洗濯機を提供する。【解決手段】洗濯物を出し入れする開口を有し、外槽本体と外槽カバーを有する外槽と、外槽内に設置されモータにより回転駆動され、洗濯物が収容される内槽と、外槽の開口に取り付けられたベローズと、外槽の開口を開閉するドアと、ドアを閉じたときに洗濯物を内槽に押し込むドアガラスと、を有し、外槽カバーは、ドアガラスとベローズに間に向けて風を吹きつけるリントノズルを有する。【選択図】 図7
Description
本発明は、ドラム式洗濯機に関する。
一般に、ドラム式洗濯機において、ドアと洗濯槽との間を水封する為のドアベローズと呼ばれるゴムのパッキンを使用している。ゴムは、その粘性やゴムの持つ油分により、糸くずなどの汚れが表面に付着しやすい特性を持っている。また、ドアベローズとドアガラスとの間の空間や、洗濯槽と洗濯機筐体を接続する箇所の屈曲構造部分は、槽内の糸くずを含んだ空気が淀みやすい構造であるため、ドアベローズ周辺には糸くずが溜まりやすい。糸くずが多量に堆積すると、糸屑が外槽カバーを押し変形させ、回転するドラム槽と外槽前カバーとが接触する可能性のあることが特許文献1で指摘されている。
特許文献2のドラム式洗濯機においては、外槽カバーの周下部に、堆積した糸くずを除去する送風経路を設け、糸くずが一定以上に堆積しないような構造にすることで上記課題を解決している。
本発明の目的は、外槽カバー周下部の糸くずの付着を抑制すると共に、ドアガラスへの糸くずの付着も抑制可能なドラム式洗濯機を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明のドラム式洗濯機は、洗濯物を出し入れする開口を有し、外槽本体と外槽カバーを有する外槽と、外槽内に設置されモータにより回転駆動され、洗濯物が収容される内槽と、外槽の開口に取り付けられたベローズと、外槽の開口を開閉するドアと、ドアを閉じたときに洗濯物を内槽に押し込むドアガラスと、を有し、外槽カバーは、ドアガラスとベローズに間に向けて風を吹きつけるリントノズルを有する構成とする。
本発明によれば、外槽カバー周下部の糸くずの付着を抑制し、且つドアガラスへの糸くずの付着も抑制可能なドラム式洗濯機を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)につき詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
<洗濯乾燥機の全体構成>
図1は、本実施形態に係る洗濯乾燥機の適用例としてのドラム式洗濯機の分解斜視図である。なお、本実施形態では、筺体内部の、洗濯機を制御するメイン基板ユニット、洗濯水を循環させる循環手段(配管、ポンプ)、対象物(布類)を乾燥させる乾燥風を循環させる乾燥手段、配管等の構成については図示を省略している。
図1は、本実施形態に係る洗濯乾燥機の適用例としてのドラム式洗濯機の分解斜視図である。なお、本実施形態では、筺体内部の、洗濯機を制御するメイン基板ユニット、洗濯水を循環させる循環手段(配管、ポンプ)、対象物(布類)を乾燥させる乾燥風を循環させる乾燥手段、配管等の構成については図示を省略している。
図1に示すように、ドラム式洗濯機1は、本実施形態に係るドラム式の洗濯乾燥機が一体に組み込まれた洗濯機であり、筐体10内に弾性支持された外槽3と、この外槽3内に回転自在に支持された内槽である回転ドラム4と、外槽3及び回転ドラム4を収容する筐体10と、を備えて構成されている。
外槽3は、合成樹脂で円筒状に形成されたものであり、回転ドラム4を同軸上に内包している。また、外槽3は、有底円筒状の外槽本体3aと、この外槽本体3aの前面開口に取り付けられる外槽カバー3bと、によって構成されている。また、外槽3(外槽カバー3b)の開口部3sには、ゴム製のベローズ(不図示)が取り付けられ、ドア25を閉じることで外槽3を水封するようになっている。また、外槽3は、ダンパ5を介して弾性支持されている。
回転ドラム4は、回転可能に支持された円筒状の洗濯兼脱水槽であり、その外周壁に通水及び通風のための多数の貫通孔4aが形成され、前側端面には、洗濯物を出し入れするための開口部4bが形成されている。開口部4bの外周側には、回転ドラム4と一体に回転する流体バランサ(不図示)が設けられている。また、回転ドラム4の内周壁には、洗濯運転や乾燥運転に際して洗濯物を持ち上げるリフタ4cが設けられている。なお、回転ドラム4の回転中心軸は、略水平又は開口部4b側が高くなるように傾斜している。
筐体10は、板金(金属、カラー鋼板)をプレス加工等によって、正面に配置される前板である前面パネル11と、左右の側面に配置される側板である側面パネル14A,14Bと、を有している。また、筐体10は、板金をプレス加工等によって、上面視において略コ字状に形成されて背面に配置される背板である背面パネル16と、外槽3の底側に配置されるベース17と、外槽3の上方に配置される上板(トップパネル)である上面パネル18と、を有している。
前面パネル11は、正面上部に配置される前面上パネル12と、正面下部に配置される前面下パネル13と、を有している。前面上パネル12は、一枚の板金で形成され、正面側を向く平坦部12aと、この平坦部12aの左右両側において湾曲する湾曲部12b,12cを有している。前面下パネル13は、一枚の板金で形成され、前面上パネル12よりも上下方向に短く形成され、正面側を向く平坦部13aと、この平坦部13aの左右両側において湾曲する湾曲部13b,13cと、を有している。また、本実施形態では、前面パネル11を前面上パネル12と前面下パネル13とで分割して構成しているが、1枚のパネルで構成されていてもよい。
湾曲部12b,12cは、前面上パネル12の上端から下端に向けて同様の湾曲形状を呈するように形成されている。湾曲部13b,13cは、前面下パネル13の上端から下端に向けて同様の湾曲形状を呈するように形成されている。また、湾曲部12b,12cと湾曲部13b,13cは、互いに同じ湾曲形状である。これにより、前面上パネル12と前面下パネル13とを上下に重ねたときに、平坦部12aの表面及び湾曲部12b,12cの表面と、平坦部13aの表面及び湾曲部13b,13cの表面とが面一となるように構成されている。
前面上パネル12の平坦部12aには、ヒンジを介してドア25が取り付けられている。前面下パネル13の平坦部13aには、図示しない糸くずフィルタのフィルタ部材を出し入れするためのフタ13dが取り付けられている。
側面パネル14Aは、板金をプレス加工等によって形成されたものであり、前面パネル11と同じ高さに形成され、該側面パネル14Aの後端に、内側に湾曲する湾曲部14aが形成されている。湾曲部14aは、上端から下端に向けて同様の湾曲形状を呈するように形成されている。また、側面パネル14Aには、運搬時に使用される手掛け部14bが上下に複数箇所形成され、またリブである補強用の凹部14cが複数形成されている。
側面パネル14Bは、板金をプレス加工等によって形成されたものであり、側面パネル14Aと左右対称形状であり、側面パネル14Aの湾曲部14a、手掛け部14b及び凹部14cと同様に、湾曲部14a、手掛け部14b及び凹部14cが形成されている。
背面パネル16は、板金をプレス加工等によって形成されたものであり、背面上部に設けられる背面上パネル16Aと、背面中央から底部にかけて設けられる背面下パネル16Bと、を備えて構成されている。また、背面上パネル16A及び背面下パネル16Bは、左右の両端に、側面パネル14A,14B側に向けて湾曲する湾曲部16a,16bが形成されている。
ベース17は、例えば合成樹脂製であり、内側に格子状のリブが形成されて補強が施されている。また、ベース17には、側面パネル14A,14Bの下端がそれぞれネジなどで固定されている。
上面パネル18は、例えば合成樹脂を成形することで形成され、上面視において略矩形状に形成されている。また、上面パネル18は、1枚の板状に構成され、前面パネル11と側面パネル14A,14Bと背面パネル16とが連結されて構成された上面開口を塞ぐように構成されている。
また、上面パネル18には、前後方向の手前左側に洗剤投入部20、手前右側に操作パネル22が取り付けられている。
また、筐体10は、前面上部補強板31、前面下部補強板32、上部補強板35、上部連結補強部36によって補強されている。
前面上部補強板31は、側面パネル14A,14Bに架け渡され、側面パネル14A,14Bの前面側の上端同士を連結している。すなわち、前面上部補強板31は、板金をプレス加工等によって形成したものであり、前面に位置して直線状に延びる板部31aと、この板部31aの左右両端において外槽3側に折り曲げ形成される曲げ部31b,31cと、を有している。また、板部31aには、当該板部31aと開口部4bとが前後方向において重ならないように切欠部31dが形成されている。
前面下部補強板32は、側面パネル14A,14Bに架け渡され、側面パネル14A,14Bの前面側の下部同士を連結している。すなわち、前面下部補強板32は、板金をプレス加工等によって形成したものであり、前面に位置して直線状に延びる板部32aと、この板部32aの左右両端において外槽3側に折り曲げ形成される曲げ部32b,32cと、を有している。また、板部32aには、当該板部32aと開口部4bとが前後方向において重ならないように切欠部32dが形成されている。
また、前面下部補強板32は、下部補強支持板33,34によって連結されている。下部補強支持板33は、前面下部補強板32の曲げ部32bと連結される上部連結部33aと、ベース17に固定される下部連結部33bと、を有している。下部補強支持板34は、前面下部補強板32の曲げ部32cと連結される上部連結部34aと、ベース17に固定される下部連結部34bと、を有している。
上部補強板35は、側面パネル14A,14Bに架け渡され、側面パネル14A,14Bの上端縁同士を連結している。すなわち、上部補強板35は、板金をプレス加工等によって形成したものであり、上面に位置して直線状に延びる板部35aと、この板部35aの左右両端において外槽3側に折り曲げ形成される曲げ部35b,35cと、を有している。また、板部35aは、図示しないメイン基板ユニットを取り付けるための取付部が板部35aの一部を凹状に曲げ形成することで構成されている。
上部連結補強部36は、上部補強板35と背面パネル16とを連結している。また、上部連結補強部36は、合成樹脂により成型されたものであり、上部補強板35と背面パネル16とを図示しないねじを介して結合するものである。また、上部連結補強部36は、前後方向に延び、かつ、左右方向の中央部に位置するように配置されている。なお、合成樹脂としては、高強度及び耐摩耗性に優れた樹脂、具体的にはPOM(ポリオキシメチレン樹脂)を選択することができる。
また、上部連結補強部36の左右には、給水ユニット(不図示)や乾燥フィルタユニット37などが取り付けられる。図示しない給水ユニットは、給水管(不図示)、給水ホース接続口18f(図2参照)及び風呂水ホース接続口18g(図2参照)に接続される洗剤給水電磁弁、風呂水を吸い上げるポンプなどである。
図2は、本発明に係る洗濯乾燥機の適用例としてのドラム式洗濯機の外観斜視図である。
図2に示すように、前面上パネル12の湾曲部12b及び前面下パネル13の湾曲部13bは、ドア25の右端の位置から側面パネル14Aに向けて湾曲して形成されている。また、前面上パネル12の湾曲部12c及び前面下パネル13の湾曲部13cは、ドア25の左端の位置から側面パネル14B(図1参照)に向けて湾曲して形成されている。このように、本実施形態のドラム式洗濯機1は、前面パネル11が、ドア25の幅の位置から側面パネル14A,14Bに向けて(左右に向けて)大きく湾曲した形状を有している。
また、上面パネル18は、前面パネル11と、側面パネル14Aと、側面パネル14B(図1参照)と、背面パネル16(図1参照)と、を結合したときに形成される上部開口を塞ぐことができる形状を有している。また、上面パネル18の外周縁部は、前面パネル11の上端縁部と、側面パネル14Aの上端縁部と、側面パネル14B(図1参照)の上端縁部と、背面パネル16の上端縁部と、重なるように構成されている。
筐体10の内部には、対象物(布類)を乾燥させる乾燥風が通る送風路(不図示)が設けられている。その送風路上には、埃を捕集するための乾燥フィルタユニット37が着脱自在に配置されている。
<付着抑制される原理>
以下に、糸屑等の付着が抑制される原理について説明する。
以下に、糸屑等の付着が抑制される原理について説明する。
乾燥運転中、槽内の衣類が回転ドラム4により撹拌されると、衣類が擦れ合い、槽内空間に衣類に由来する多量の糸屑や繊維屑が発生する。また、洗濯工程時に残存した水滴及び乾燥工程時に結露により発生した水滴は、槽内に発生した糸屑や繊維屑を付着させやすい。このため、乾燥運転中に発生した糸くずは、水滴が残存しているベローズ及びドアガラスに付着し、運転後も残り続け、清潔さが保てなくなる。
そこで、本実施例では、外槽カバー3bにベローズ101及びドアガラス99埃付着低減用のリントノズル100を設ける。以下詳述する。
図3は、ドラム式洗濯乾燥機1の内部構造を示すための斜視図である。第1の蛇腹管103aの他に、送風ユニット102から第1の蛇腹管103aよりも口径の小さいベローズ埃付着低減用の第2の蛇腹管103bが外槽カバー3bに向かって接続される。
図5は送風ユニット102の構成である。送風ユニット102は、送風ダクト103に接続する第1の吐出口105aと、第1の吐出口105aより吐出口の面積が小さなベローズ埃付着低減用の第2の吐出口105bを備える。ファンモータ104から生成される風は第1の吐出口105aと第2の吐出口105bから吐き出される。
図6は、送風ユニット102の内部構成である。ファンモータ104から生成される風はファンヒータ106で温められ、その温風は第1の吐出口105aと第2の吐出口105bから吐き出される。
図7(a)は外槽カバー3bの斜視図である。第2の吐出口105bからの温風は、外槽カバー3bに設けられたベローズ埃付着低減用のリントノズル100を介して吹き出す。
リントノズル100は、筐体正面(前面)から見て右側に設けている。右側に設けているのは、ベローズ101とドアガラス99に当たる風の面積を増やすことにより、ドアガラス99の温度上昇を促進させるためである。
また、リントノズル100を外槽カバー3bの右側に設けているのは、送風ユニット102が右上側にあり、送風ユニット102からの風を出来るだけ短い経路でベローズ101に吹き付けるためである。これにより、送風ユニット102からリントノズル100までの距離を極力短くすることが出来、リントノズル100からの温風の風量や風速のロスを抑えることが出来る。
このリントノズル100から吹き出した風により、ベローズ101とドアガラス99に残留している水滴を除去することによりに乾燥運転中に埃が付着しないようにして、清潔さを保つようにする。
一般的なドラム式洗濯機において、乾燥工程中に、洗濯物である衣類などが擦れ合って発生した糸くずや繊維くずは、乾燥の為の送風が洗濯機に組込まれているフィルタを通ることで捕獲される。しかし、全ての糸くずや繊維くずを捕獲することは困難であり、その一部は外槽壁面などの洗濯槽内に付着する。洗濯工程終了時に付着した水滴がゴム製のベローズ及びドアガラスに残ることにより、糸くずや繊維くずが付着しやすく、ベローズやドアガラスに付着した糸くずを取り除く為には定期的に雑巾などで拭き取らなければならない。
また、洗濯終了後にベローズに糸くずが付着している場合、予めベローズを掃除してから洗濯物を洗濯槽から取り出さなければ、洗濯物とベローズ及びドアガラスが接触する箇所に付着した糸くずが洗濯物に付着することになる。
尚、本明細書においては、糸くずや繊維くず、あるいはこれらと同様な汚れの原因物質を含めて単に糸くずと呼ぶこととする。
そこで本発明は、ベローズとドアガラスへの糸くずの付着を低減したドラム式洗濯機を提供するために、リントノズル100をドアガラス99とベローズ101に間に向けて風を吹きつけるように設けるものとする。
図7(b)はリントノズル100の拡大図である。リントノズル100からの温風はベローズ101とドアガラス99の間と共に前下側(手前側)の方向に向かって吹きつけられる。このように、リントノズル100がベローズ101とドアガラス99の間の方向に向くことにより、ベローズ101とドアガラス99の隙間を風が通り、残存している水滴を除去することが出来る。また、リントノズル100は送風ダクト103から内槽4へ風を吐出する外槽カバー3bに設けられている吐出口より下方位置で、なおかつ、外槽カバー3bの右下位置より上方に設けることが望ましい。
図8(a)は外槽カバー3bの正面図であり、図8(b)は図8(a)のAA断面図である。
図9(a)は、外槽カバー3bの裏面図(筐体後側から見た図)である。送風ユニット102に接続された第2の蛇腹管103bは、外槽カバー3bの右上側に設けられた蛇腹接続部107に接続される。蛇腹接続部107は管108に接続され、管108はリントノズル100に接続される。図9(b)は図9A部の拡大図であり、蛇腹接続部107からの温風109は管108を介してリントノズル100から吹き出される。また、リントノズル100からの温風110は上述のようにベローズ101とドアガラス99の間と共に前下側(手前側)の方向に向かって吹きつけることで、ベローズ101とドアガラス99の間に風が吹きつけられる。
図10はリントノズル100の拡大図である。管108の挿入口108aを介してリントノズル100から風が吹き出される。これは、風量や風速のロスを低減させるため、挿入口108aからリントノズル100に向かう風路の外形は滑らかな面で形成されるのがよい。
以上説明したように、乾燥工程中に送風ユニット102から送り込まれた風を、リントノズル100よりベローズ101とドアガラス99に向けて風を吹付ける。これにより、ベローズ101とドアガラス99に残存している水滴を除去することが出来、乾燥工程で衣類などが擦れ合って発生した糸くずや繊維くずがベローズ101とドアガラス99へ付着することを抑制することができる。
また、乾燥中に付着する糸くずの多くは、乾燥工程中にベローズ101の表面である露出面111及びドアガラス99に付着している水滴の粘性により、ベローズ露出面111及びドアガラス99に付着する。糸くずの付着の原因となる水滴は、洗濯行程中に槽内で飛散した洗い水やすすぎ水が乾燥工程までベローズ露出面111及びドアガラス99に残存したり、乾燥運転中に槽内湿度が上昇した際にベローズ露出面111及びドアガラス99に結露することによって生じる。このため、乾燥工程中、槽内空間に糸屑が発生した後もベローズ露出面111及びドアガラス99に水滴が存在すれば、糸屑はベローズに付着する。
ベローズ露出面111及びドアガラス99の水滴を介して一旦付着した糸屑は、乾燥工程が進みベローズ露出面111及びドアガラス99の水分が乾燥した後も、ベローズ露出面111及びドアガラス99に残り続ける。しかし、ベローズ101とドアガラス99の間に風を吹付けるリントノズル100を設け、送風することにより、ベローズの露出面(表面)111及びドアガラス99に付着している水滴の乾燥促進、そして一旦付着した糸屑もベローズに吹き付けた風によって吹き飛ばされる。
また、乾燥中、衣類へ吹きかけるファンによる風の風速が早いほど、発生する気流も速くなり、結果的に、ベローズ101及びドアガラス99に糸屑が付着しにくく、一旦付着した糸屑も剥がれやすくなる。また、ベローズ露出面111及びドアガラス99にある水滴が乾燥工程中に乾いてから、衣類が乾き乾燥運転が終了するまでの時間、つまり風がベローズ101及びドアガラス99に付着した糸屑へ吹きかかる時間が長いほど、風が糸屑を剥すための力が糸屑へ働く機会が多くなり、糸屑が残りにくくなる。
なお、本実施例ではドラム式洗濯乾燥機を例に説明をしたが、このドラム式洗濯乾燥機にはいわゆる衣類乾燥機も含まれる。
本発明に係る実施例によれば、ベローズ101及びドアガラス99への糸屑の付着が抑制され、リントノズル100からの風を吹付けることにより水滴を除去するため糸くずを付着したままになりにくい。その結果、ベローズ表面111を清潔に保つことができる。さらに、糸くずを介して付着する泥汚れや油汚れなどのその他の汚れ付着も防止できる。このため、ベローズ101及びドアガラス99の清潔を保ち、ベローズ101及びドアガラス99を掃除する手間を軽減し、洗濯物取り出しの際に、ベローズ101及びドアガラス99から洗濯物へ糸くずが移ることを防ぐことができる。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
1 ドラム式洗濯機
3 外槽
3a 外槽本体
3b 外槽カバー
3s 開口部
4 回転ドラム
10 筐体
11 前面パネル
12 前面上パネル
13 前面下パネル
14A 側面パネル
14B 側面パネル
16 背面パネル
17 ベース
18 上面パネル
25 ドア
37 乾燥フィルタユニット
99 ドアガラス
100 リントノズル
101 ベローズ
102 送風ユニット
103 送風ダクト
103a 第1の蛇腹管
103b 第2の蛇腹管
104 ファンモータ
105a 第1の吐出口
105b 第2の吐出口
106 ファンヒータ
107 蛇腹接続部
108 管
108a 挿入口
111 ベローズ露出面
3 外槽
3a 外槽本体
3b 外槽カバー
3s 開口部
4 回転ドラム
10 筐体
11 前面パネル
12 前面上パネル
13 前面下パネル
14A 側面パネル
14B 側面パネル
16 背面パネル
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25 ドア
37 乾燥フィルタユニット
99 ドアガラス
100 リントノズル
101 ベローズ
102 送風ユニット
103 送風ダクト
103a 第1の蛇腹管
103b 第2の蛇腹管
104 ファンモータ
105a 第1の吐出口
105b 第2の吐出口
106 ファンヒータ
107 蛇腹接続部
108 管
108a 挿入口
111 ベローズ露出面
Claims (4)
- 洗濯物を出し入れする開口を有し、外槽本体と外槽カバーを有する外槽と、
前記外槽内に設置されモータにより回転駆動され、前記洗濯物が収容される内槽と、
前記外槽の開口に取り付けられたベローズと、
前記外槽の開口を開閉するドアと、
前記ドアを閉じたときに洗濯物を前記内槽に押し込むドアガラスと、を有し、
前記外槽カバーは、前記ドアガラスと前記ベローズに間に向けて風を吹きつけるリントノズルを有することを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項1記載のドラム式洗濯であって、
前記リントノズルの向きは、前記ベローズと前記ドアガラスの間と共に前下側の方向に向いているドラム式洗濯機。 - 請求項1記載のドラム式洗濯であって、
前記リントノズルは、前記外槽カバーの右側に設けたことを特徴とするドラム式洗濯機。 - 請求項1記載のドラム式洗濯であって、
前記リントノズルは、前記外槽カバーに設けられた送風ダクトから前記内槽への温風の吐出口より下方で、かつ前記外槽カバーの右下より上方に設けられているドラム式洗濯機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018157978A JP2020031693A (ja) | 2018-08-27 | 2018-08-27 | ドラム式洗濯機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018157978A JP2020031693A (ja) | 2018-08-27 | 2018-08-27 | ドラム式洗濯機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020031693A true JP2020031693A (ja) | 2020-03-05 |
Family
ID=69668700
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018157978A Pending JP2020031693A (ja) | 2018-08-27 | 2018-08-27 | ドラム式洗濯機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2020031693A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024106912A1 (ko) * | 2022-11-16 | 2024-05-23 | 엘지전자 주식회사 | 의류처리장치 및 그 제조방법 |
-
2018
- 2018-08-27 JP JP2018157978A patent/JP2020031693A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024106912A1 (ko) * | 2022-11-16 | 2024-05-23 | 엘지전자 주식회사 | 의류처리장치 및 그 제조방법 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180828 |