JP2020031483A - リニアモータ及びリニアモータを搭載した圧縮機 - Google Patents

リニアモータ及びリニアモータを搭載した圧縮機 Download PDF

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    • H02K33/16Motors with reciprocating, oscillating or vibrating magnet, armature or coil system with polarised armatures moving in alternate directions by reversal or energisation of a single coil system

Abstract

【課題】本発明は、負荷特性に合わせて正方向と負方向の推力を異なる大きさにすることができるリニアモータを提案する。【解決手段】本発明のリニアモータは、前後方向の一端部に配置された一端部磁石201と、前後方向の他端部に配置された他端部磁石202と、前後方向において一端部磁石201と他端部磁石202との間に配置された中央部磁石200と、を備えた界磁子2と、界磁子2を挟み込むように配置された磁極歯301と、磁極歯301に巻回した巻線5と、を有する電機子3と、界磁子2と電機子3との間に作用する、可動子ストローク全体のディテント力の平均値にオフセットを生じさせ、可動子2の推力にオフセットが生じるように配置された補助磁極4と、を有する。【選択図】図7

Description

リニアモータ及びリニアモータを搭載した圧縮機に関する。
本発明に関連するリニアモータとして、特開2016−101019号公報(特許文献1)が知られている。特許文献1のリニアモータは、Z方向に並んだ二つの磁極と二つの磁極それぞれに巻回した巻線とを有する電機子と、永久磁石と、を有し、電機子に対してZ方向に相対移動する可動子と、を備えるリニアモータであって、二つの磁極の間に第一補助磁極を有し、第一補助磁極と磁極との間にブリッジを有し、二つの巻線は、電気的に接続している。これにより、特許文献1のリニアモータは、リニアモータのディテント力を抑制し、制御性を向上している。
特開2016−101019号公報
しかしながら、特許文献1のリニアモータは、補助磁極によってディテント力が低減して制御性は向上するものの、推力を向上することはできない。また、リニアモータで駆動する機器においては、往復動作の往動作と復動作で必要推力が異なることがあるが、特許文献1ではそのような負荷に対しては考慮がなされていない。よって、特許文献1のリニアモータでは、往動作と復動作で必要推力が大きい方に合わせてモータ設計を行う必要があり、モータ体格・損失増加の原因となる。リニアモータにおいては、往動作と復動作とは、一方が正方向の動作となり、他方が負方向の動作となる。
本発明の目的は、リニアモータが発生する正方向と負方向の推力を異なる大きさにすることができるようにすることにある。
上記目的を達成するために、本発明のリニアモータは、
前後方向の一端部に配置された一端部磁石と、前記前後方向の他端部に配置された他端部磁石と、前記前後方向において前記一端部磁石と前記他端部磁石との間に配置された単数または複数の中央部磁石と、を備えた界磁子と、
前記界磁子を挟み込むように配置された磁極歯と、前記磁極歯に巻回した巻線と、を有する単数または複数の電機子と、
前記界磁子と前記電機子との間に作用する、可動子ストローク全体のディテント力の平均値にオフセットを生じさせ、可動子の推力にオフセットが生じるように配置された補助磁極と、を有する。
本発明によれば、負荷特性に合わせて正方向と負方向の推力を異なる大きさにすることができ、小型高効率化が可能なリニアモータを提供できる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明のリニアモータの実施例1に係る斜視図である。 本発明のリニアモータの実施例1に係る正面図(Z方向視図) である。 本発明のリニアモータの実施例1に係るXY断面斜図と磁束の流れを示す模式図である。 本発明のリニアモータの実施例1に係る変形例を示す図である。 本発明のリニアモータの実施例1に係るYZ断面斜図と磁束の流れを示す模式図である。 本発明との比較例のリニアモータに係るXZ断面図である。 本発明のリニアモータの実施例1に係るXZ断面図である。 実施例1および比較例について、ディテント力と永久磁石との位置関係を示す図である。 実施例1のリニアモータにおいて、一端部磁石を短くした例のXZ断面図である。 実施例1のリニアモータについて、一端部磁石の長さとディテント力の平均値を示した図である。 本発明のリニアモータの実施例2に係る斜視図である。 実施例2のリニアモータの変更例の斜視図である。 本発明のリニアモータの実施例3に係る斜視図である。 本発明のリニアモータの実施例4に係るXZ断面図である。 本発明に係るリニアモータを用いた圧縮機の実施例(実施例5)を示す斜視図である。 図14Aの圧縮機の要部を示す断面図である。 本発明に係るリニアモータを用いた冷蔵庫の実施例(実施例6)の構成図である。 本発明に係るリニアモータを用いた車両用エアサスペンションの実施例(実施例7)の構成図である。
以下、本発明のリニアモータに係る実施例を、図面を用いて説明する。各実施例において、同様の構成要素には同様の符号を付し、同様の説明は繰り返さない。なお、本発明の各種の構成要素は、必ずしも個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、或る構成要素が他の構成要素の一部であること、或る構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等を許容する。
[実施例1]
図1乃至図4を用いて、実施例1に係るリニアモータを説明する。以下、X方向、Y方向、Z方向は図面に示す通りの方向を表す。すなわち、X方向は可動子が移動する方向(界磁子と電機子との相対変位方向)であり、Y方向は可動子が移動する方向に垂直で且つ電機子の磁極歯と界磁子とが対向する方向であり、Z方向はX方向及びY方向に垂直な方向である。或いは、界磁子(本実施例では可動子2を構成する)と磁極歯301とが相対変位する方向を第1方向(X方向)、第1方向に垂直で且つ界磁子の幅方向に沿う方向を第2方向(Z方向)、第1方向及び第2方向に垂直な界磁子の厚さ方向に沿う方向を第3方向(Y方向)と呼ぶ場合もある。また、X方向、Y方向及びZ方向を、それぞれ前後方向、上下方向、左右方向と呼称することがあるが、上下方向が重力方向と平行である必要はない。例えば、左右方向、前後方向、或いはそれ以外の方向が重力方向と平行であることを許容する。
図1は、本発明のリニアモータ100の実施例1に係る斜視図である。図2は、本発明のリニアモータ100の実施例1に係る正面図(Z方向視図) である。図3は、本発明のリニアモータ100の実施例1に係るXY断面斜図と磁束の流れを示す模式である。図中の実線および破線の矢印はモータ駆動時の磁束の流れの一例を示している。
リニアモータ100は、固定子1と、可動子磁石20と、を有する可動子2を備える。以降の説明では、電機子側を地面に対して静止させる固定子、界磁子側を地面に対して前後方向に移動させる可動子として説明するが、固定子と可動子とは逆の関係であっても良い。すなわちリニアモータ100は、界磁子と電機子3(電機子磁極)とが相対変位するように構成される。
<固定子1>
固定子1は、電機子3と、電機子3の前側もしくは後側どちらか一方に配置された補助磁極4と、を備える。電機子3は、界磁子を挟み込むように配置された磁極歯301(コア300)と、磁極歯301に巻回された巻線5と、を有する。電機子3は、軟磁性体のコア300及びスペーサ310を有し、複数のコア300は軟磁性体のスペーサ310で繋いで構成されている。ずなわち、スペーサ310は複数のコア300の間に介在するように配置される。これにより、複数のコア300及びスペーサ310を含む磁路を形成できるようにしている。コア300には上下に磁極歯(電機子磁極)301があり、それぞれ巻線5が巻回されている。ずなわち、上下の磁極歯301は可動子2を介して対向するように配置されている。補助磁極4は、軟磁性体のブリッジ6を介して電機子3に磁気的に接続されている。本実施例ではコア300を固定子1側としているため、磁極歯301を固定子磁極301と呼ぶ場合もある。
軟磁性体は磁性体であり、以下の説明で磁性体と呼んで説明する場合もある。
電機子3は、1つ又は2つ以上を前後方向に並べることができる。また、補助磁極4は、最も前側の電機子3の前側又は最も後側の電機子3の後側のどちらか一方に設けることができる。第一端部部材7は補助磁極4の前後方向外側に、第二端部部材8は補助磁極4と前後方向反対側のもっとも前後方向外側の電機子3の外側に設けることができる。
<コア300>
コア300は、可動子2を挟んで対向配置された磁極歯301と、これら2つの磁極歯301をつなぐ腕部302とを有する。磁極歯301及び腕部302は、例えば、電磁鋼板を前後方向に積層して構成できる。磁極歯301には巻線5が巻回され、コア(磁極)300を構成している。ただし、巻線5は、Y方向に並ぶ2つの磁極歯301について、少なくとも一方に巻回されていればよい。また、本実施例ではコア300を前後方向に2つ並べているが、単一または3つ以上配列してもよい。その場合、各磁極歯301に巻回される巻線5は電気的に接続され、Y方向の極性を交互に反転させて配列することができる。また、各磁極間をスペーサ310で磁気的に接続することができる。その場合、XY平面と略平行なループ(磁路、図4参照)を形成するため、より多くの磁束が供給でき、好ましい。
なお、コア300の形状は、図1乃至図4の形状に限定される訳ではなく、磁束のループを形成できれば図1乃至図4の形状以外の形状であってもよい。本実施例の磁極4は、略E字形の半磁極が2つ繋がった形状であるが、例えば略C字形の半磁極を2つ繋げた形状にすることもできる。
<補助磁極4>
補助磁極4は、電機子3の前側もしくは後側どちらか一方に配置され、軟磁性体で構成されたブリッジ6を介して電機子3に磁気的に接続されている。補助磁極4はコア300の磁極歯301と同様な磁極歯401を有する。補助磁極4は軟磁性体の材料で構成される。なお、本実施例では補助磁極4を略直方体の形状としているが、可動子磁石20の起磁力によって発生する磁束が、補助磁極4を含んだ縦磁束ループを形成できれば他の形状でも良い。例えば、XZ平面について略D字の形状とすることができる。
図4は、本発明のリニアモータの実施例1に係る変形例を示す図である。図4は、補助磁極4のYZ平面形状を、コア300と同一にした例である。補助磁極4は、磁極歯401の他、コア300の腕部302と同様な腕部402を有する。補助磁極4とコア300をZ方向に積層した電磁鋼板で構成した場合、断面形状が同一とすることで部品の種類を低減することができ、製作コストを低減できる。
<端部部材>
第一端部部材7および第二端部部材8は、前後方向に延在する固定ボルト10により、コア300、スペーサ310、ブリッジ6および補助磁極4とともに、固定されている。なお、固定子1を固定する部材はボルトに限られず、例えばかしめピン等を利用できる。また、第一端部部材7および第二端部部材8には軸受9が配置され、可動子2を支持している。第一端部部材7および第二端部部材8は、軟磁性体又は非磁性体で形成することができるが、補助磁極4からの磁束漏れ防止の観点から、非磁性体にすることが好ましい。
ここで、補助磁極4、端部部材7,8およびコア(磁極)300の違いについて説明する。本実施例における補助磁極4と端部部材7,8との違いは、補助磁極4には磁極歯301と同様な磁極歯401が設けられるのに対して、端部部材7,8には磁極歯が存在しない。また、補助磁極4とコア300との違いは、コア300には巻線5が巻回されるのに対して、補助磁極4には巻線5は巻回されない。
<巻線5を流れる電流と、発生する磁束>
図3と共に図5を用いて、巻線5に流れる電流によって、リニアモータ100内を流れる磁束について説明する。図5は、本発明のリニアモータの実施例1に係るYZ断面斜図と磁束の流れを示す模式図である。なお、図3および図5のリニアモータでは、磁束の主経路が通過しない第一端部部材7、第二端部部材8、固定ボルト10、軸受9の描写を省略している。
YZ断面においては、腕部302と、磁極歯301と、ギャップ部303とを含んだ、図3の実線で示すYZ平面をループする磁束を構成する。この磁束ループは、可動子2の進行方向Xに対して垂直な平面上に構成されるループであり、横磁束ループΦ1である。
XY断面においては、スペーサ310とブリッジ6とが軟磁性体であり、補助磁極4とコア300とが磁気的に接続されていることから、磁極歯301、スペーサ310、ブリッジ6および補助磁極4を含んだ、図4の実線で示すXY平面をループする磁束を構成する。この磁束ループは、可動子2の進行方向Xに対して平行な平面上に構成されるループであり、縦磁束ループΦ2である。
上述のように、発生した磁束は横磁束ループΦ1および縦磁束ループΦ2の2つの経路を通って循環する。可動子磁石20の起磁力によって発生した磁束も、同様に横磁束ループΦ1と、補助磁極4を含んだ縦磁束ループΦ2を構成する。可動子磁石20の起磁力と、巻線5の起磁力とによって発生した起磁力と、双方で発生した磁束とが、縦磁束と横磁束とを形成し、推力を発生するモータ主磁束となる。
このように、横磁束ループΦ1に加え縦磁束ループΦ2を利用することで、磁極アーム部302の磁気飽和を抑制し、さらに補助磁極4の空隙を通る磁束を推力に利用することで、リニアモータの小型化が可能である。
<可動子2>
可動子2は、前後方向を長手方向としている。可動子2は、前後方向に複数の永久磁石を固定する非磁性体または軟磁性体からなる磁極フレーム21と、磁極フレーム21に設けられた可動子磁石20を有している。可動子磁石20は、中央部磁石200と、一端部磁石201と、他端部磁石202と、からなる。一端部磁石201は前後方向の一端部側に配置される磁石であり、他端部磁石202は前後方向の他端部側に配置される磁石であり、中央部磁石200は一端部磁石201と他端部磁石202との間に配置される磁石である。
可動子磁石20は、ネオジム磁石等の希土類磁石で構成してもよいし、フェライト磁石等、他の素材による永久磁石を用いてもよい。また、一端部磁石201以外は、永久磁石の代わりに軟磁性材料を用いてもよい。一端部磁石201および他端部磁石202は、中央部磁石200の前後方向の両側に配置されている。本実施例では、中央部磁石200に対して補助磁極4が配置されている一端側(後側)に一端部磁石201を、補助磁極4が配置されていない他端側(前側)に他端部磁石202を配置している。本実施例の可動子磁石20は、中央部磁極200と、一端部磁石201と、他端部磁石202と、をそれぞれ1個ずつ用いた態様であるが、それぞれの磁石は複数並べてもよい。中央部磁石200と一端部磁石201と他端部磁石202とは、界磁子により構成される可動子2と、電機子磁極301により構成される固定子1と、が相対変位する方向に沿って配列される。中央部磁石200と、一端部磁石201と、他端部磁石202とはそれぞれY方向に磁化され、隣り合う磁石の上面は、N極とS極とが、交互になるように配されている。
<補助磁極4による推力オフセットの発生>
可動子2に発生する推力は、巻線5に電流を流すことで発生する能動的な推力と、固定子1の磁性体部分と可動子磁石20との間に働く吸引力によって発生する受動的な推力(ディテント力)と、に分けられる。ディテント力は、可動子磁石20と固定子1との相対位置関係によって決定される。
図6乃至8を用いて、可動子2に加わるディテント力について、本実施例と比較例とを比較し、本実施例では補助磁極4の設置によって、リニアモータが発生する推力にオフセットを与えることができることを示す。
図6は、本発明との比較例のリニアモータ100’に係るXZ断面図である。図7は、本発明のリニアモータ100の実施例1に係るXZ断面図である。図8は、実施例1および比較例について、ディテント力と永久磁石との位置関係を示す図である。なお、図6及び図7のリニアモータ100では、磁束の主経路が通過しない第一端部部材7、第二端部部材8、固定ボルト10および軸受9の描写を省略している。
図6の比較例に関わるリニアモータ100’は、補助磁極4とブリッジ6とを持たない点以外は本実施例に関わるリニアモータ100と同様の構成である。また図8では、本実施例および比較例において、可動子磁石20が受けるディテント力F(縦軸:推力)と、中央部磁石200の中心のX方向位置(横軸:磁石位置)との関係を示している。ディテント力は、−X方向を正としている。A、B、C、D、E点は、中央部磁石200の中心のX方向位置を示している。A点は+X方向に配置された磁極歯301のX方向中心位置、B点は+X方向に配置された磁極歯301の−X方向端部位置、C点は電機子3のX方向における中心位置、D点はB−X方向に配置された磁極歯301の+X方向端部位置、E点は+X方向に配置された磁極歯301のX方向中心位置を、それぞれ示している。中央部磁石200の中心C点にある状態を電気角0°と定義すると、中央部磁石200の中心がE点にある場合は電気角+180°、中央部磁石200の中心がE点にある場合は電気角−180°となる。下記の説明におけるストローク全体とは、下記の例で巻線5に電流を流すことで能動的な推力を発生できる範囲である、電気角−180°〜+180°の範囲を指す。また、ディテント力の平均値とは、上記範囲におけるディテント力の積分値を、上記ストローク全体の長さで除したものである。
<比較例のディテント力>
まず、比較例におけるディテント力Fについて説明する。図6は、比較例のリニアモータ100’で、中央部磁石200の中心のX方向位置と、電機子3のX方向位置の中心が等しい状態を示している。すなわち、中央部磁石200の中心が電機子3のX方向における中心位置(C点)にある状態を示している。この場合、中央部磁石200は左右の磁極歯301に等しい力で吸引され、一端部磁石201は+X方向に吸引され、他端部磁石202は−X方向に吸引されている。一端部磁石201が+X方向に吸引される力の大きさと他端部磁石202が−X方向に吸引される力の大きさとは等しい。したがって、可動子磁石20がトータルで受けるディテント力Fは0となる。比較例のリニアモータ100’では、XZ断面図における固定子1’がX方向に関して磁気的に対称であるため、可動子2のX方向位置に対するディテント力Fも、X方向に関して対称である。したがって、ストローク全体のディテント力の平均値は0となる。
<本実施例のディテント力>
図7は、本実施例のリニアモータ100で、中央部磁石200の中心のX方向位置と、電機子3のX方向位置の中心が等しい状態を示している。すなわち、中央部磁石200の中心が電機子3のX方向における中心位置(C点)にある状態を示している。ただし、リニアモータ100は、コア300に対してX方向の一端側(本実施例では−X方向の端部側)に補助磁極4を有する。この場合、中央部磁石200と他端部磁石202が受けるディテント力は比較例と等しいが、一端部磁石201は磁極歯301からの吸引力を受けて+X方向の力(吸引力)を受けるのに加えて、補助磁極4からの吸引力が作用し、−X方向の力を受けている。したがって、可動子磁石20がトータルで受けるディテント力Fは正となる。これにより、図8に示すように、ストローク全体のディテント力の平均値が正となり、推力にオフセットδを生じることができる。
この推力のオフセットは、補助磁極4の配置を変えることにより、すなわちコア300に対してX方向の他端側(+X方向の端部側)に補助磁極4を配置することにより、逆向きに生じる。
<一端部磁石201の中央位置と推力オフセット量との関係>
図9および図10を用いて、一端部磁石201の長さと推力オフセット量との関係を説明する。図9は、実施例1のリニアモータ100において、一端部磁石201を短くした例のXZ断面図である。図10は、実施例1のリニアモータ100について、一端部磁石201の長さとディテント力の平均値を示した図である。
図9では、本実施例のリニアモータ100において、中央部磁石200と一端部磁石201の間の距離を一定に保ったまま、一端部磁石201のX方向長さLs1を短くしたものである。このようにすることで、Ls1を短縮する前よりも一端部磁石201は強い力で−X方向に吸引される。逆に一端部磁石201が長い場合、−X方向への吸引力が弱まる。
この場合、X方向において中央に位置する磁石(本実施例では中央部磁石200)の中心が電機子3のX方向における中心位置(C点)にある状態において、最も−X方向側に位置する磁石(本実施例では一端部磁石201)の−X方向における端部201aは、補助磁極4のX方向における中心4aよりも+X方向側にあり、且つ最も−X方向側に位置するコア300の磁極歯301の−X方向側の端部301aよりも−X方向側にあることが好ましい。すなわち端部201aは、一端部磁石201の−X方向における端部201aは、補助磁極4の中心4aと磁極歯301の端部301aとの間に位置することが好ましい。
図10では、一端部磁石201の長さLs1とディテント力Fdとの関係を示している。横軸は一端部磁石201のX方向長さ(Ls1)と中央部磁石200のX方向長さ(Lc)との比Ls1/Lc、縦軸は本実施例のリニアモータ100のディテント力の平均値(Fd)と定格推力(Fr)との比Fd/Frである。一端部磁石201の長さLs1が短くなることで、ディテント力Fdが大きくなっている。したがって、一端部磁石201の長さLs1を調整することで、ディテント力による推力のオフセット量を調整できる。
気体圧縮機などの用途では、気体を圧縮する方向に可動子2を動かす際に必要な推力と比較して、気体を引き込む方向に動かす際に必要な推力が小さい。したがって、正負対称の電流を流して往復動作をする際に、圧縮方向のストロークが不足して吐出量が減少する、あるいは引き込み方向でストロークが過剰となり、可動子2とケースが衝突するなどの問題点があった。本実施例によれば、負荷に応じて一端部磁石201の長さを調整し、ディテント力のオフセットを変更することで上記の問題を解決し、高性能・高信頼性のリニアモータを提供できる。空気圧縮機に本実施例のリニアモータを適用する場合、Ls1/Lcを0.8以下とすることで、圧縮動作と吸込動作で必要な推力の差を補償でき、圧縮機を高効率化できる。
[実施例2]
本発明の実施例2について、図11を用いて説明する。図11は、本発明のリニアモータの実施例2に係る斜視図である。
実施例1では補助磁極4のZ方向長さ(幅寸法)W1をコア300およびブリッジ6と同等にしていたが、本実施例では補助磁極4のZ方向長さ(幅寸法)W1をコア300およびブリッジ6のZ方向長さ(幅寸法)W2(図3参照)よりも短くしている。併せて第一端部部材7の形状を変更し、補助磁極4が収まる形状の凹部7aを設けることによって、第一端部部材7に設置されている軸受9の位置を前後方向内側(固定子1のX方向中央部)に配置することでき、リニアモータ100の全長を小さくすることできる。
実施例2の変更例について、図12を用いて説明する。図12は、実施例2のリニアモータの変更例の斜視図である。
上述した実施例では補助磁極4を単一の部材で構成しているが、図12に示すように補助磁極4を複数の部材で構成してもよい。例えば、略直方体でZ方向の幅が異なる第1補助磁極4Aおよび第2補助磁極4Bを2つ並べて、補助磁極4を構成することができる。
すなわち補助磁極4は第2方向(Z方向)の幅寸法が異なる第1補助磁極4A及び第2補助磁極4Bを有し、第1補助磁極4A及び第2補助磁極4Bは第1方向(X方向)に並べて配置されている。なお、補助磁極4の分割数は2つに限定されるわけではなく、3つ以上に分割されてもよい。
本変更例においても、第1補助磁極4A及び第2補助磁極4Bは、実施例2の寸法関係を満たしていることが好ましい。
なお本変更例においても、第一端部部材7に図11で説明した凹部7aを設け、補助磁極4を凹部7aに配置している。ただし、本変更例の凹部7aの形状は、第1補助磁極4Aおよび第2補助磁極4Bが収まるように、図11の凹部7aの形状とは異なる形状にしてある。
[実施例3]
本発明の実施例3について、図13を用いて説明する。図13は、本発明のリニアモータの実施例3に係る斜視図である。
実施例1および実施例2では補助磁極4を上下方向に分けて配置していたが、本実施例では、補助磁極4を上下一体構造としている。このようにすることで、軸受9を補助磁極4に配置して可動子2を支持することができる。そして、第二端部部材8、コア300、スペーサ310、ブリッジ6および第一端部部材7を固定ボルト10で固定することによって、第一端部部材7を省略できる。したがって、前後方向(X方向)の寸法を抑えた小型のリニアモータ100を提供できる。
[実施例4]
本発明の実施例4について。図14を用いて説明する。図14は、本発明のリニアモータの実施例4に係るXZ断面図である。
本実施例では、可動子磁石20の一端部磁石201の個数を2個としている。すなわち本実施例の一端部磁石201は、第一一端部磁石201Aと第二一端部磁石201Bとで構成される。特に本実施例では、第一一端部磁石201Aを最も−X方向側に配置し、第二一端部磁石201Bを第一一端部磁石201Aと中央部磁石200との間に配置している。
中央部磁石200の中心が電機子3のX方向における中心位置(C点)にある状態において、X方向に並べた2つの一端部磁石201に対し、補助磁極4のX方向中心位置4aがその中間に配置されるようにする。すなわち、中央部磁石200の中心が電機子3のX方向における中心位置(C点)にある状態において、補助磁極4のX方向中心位置4aが第一一端部磁石201Aと第二一端部磁石201Bとの中間に位置するように、各磁石20を配置する。これにより、巻線5に電流を流すことで発生する縦磁束ループによって生じる能動的な推力が大きくなる。また、ストローク全体のディテント力の平均値を正としながら、ディテント力の脈動を小さくすることができる。よって、固定子1の体積を保ったままリニアモータを大推力化し、制御性を向上できる。
[実施例5]
図15Aは、本発明に係るリニアモータ100を用いた圧縮機1000の実施例(実施例5)を示す斜視図である。図15Bは、図15Aの圧縮機1000の要部を示す断面図である。
本実施例の圧縮機1000は、空気や冷媒を圧縮する気体圧縮機として用いることができ、可動子2の往復動方向について電機子3の一方側に設けた共振ばね400及び電機子3の他方側に設けたピストン(シリンダ1200内に配置、図示せず)と、シリンダ1200と、電磁弁1400(1400A、1400B)と、排気弁1500と、ドライヤ1600と、及びインバータ1700と、を有する。
本実施例の圧縮機1000では、ピストンの駆動モータがリニアモータで構成されており、可動子2が扁平な板状(平板状)を成している。また、可動子2は第二端部部材8の後側端部から更に後方に突き出している。
シリンダ1200には、電機子3及び共振ばね400を収納するケーシング1800が取付けられている。本実施例では、第一端部部材7を用いず、ケーシング1800の前面として補助磁極4を配置しているが、補助磁極4の前側にケーシング1800の前面を構成する部材を設けても良い。すなわち、補助磁極4をケーシング1800の前面部材として兼用する代わりに、補助磁極4とは別に前面部材を設けてもよい。
ケーシング1800は、筒状の側面(側面部材)1810と後面(後面部材、底面部材)1820とが別体で構成されており、前後に延在する挿通部材1830によって、底面1820がシリンダ1200にベース板1900を介して固定されている。これにより、側面1810は後面1820及びシリンダ1200に挟持されている。
ケーシング1800側から前方に向けて電極が突出し、電極の一端部に巻線5の引き出し端部が電気的に接続されている。電極の他端部はベース板1900に形成された貫通孔(図示せず)を貫通してインバータ1700の内部に挿入され、内部のインバータ回路と電気的に接続されている。
ベース板1900にはガスの吸入吐出口1910が設けられている。また、ベース1900には2つの電磁弁1400A、1400Bが取り付けられ、各電磁弁1400A、1400Bに対応してガスが流れる2つの貫通孔(ガス通路)1920a、1920bが設けられている。電磁弁1400A、1400Bは三方弁であり、ガスの吸入吐出弁を構成する。一方の電磁弁1400Aが吸入状態にある場合、他方の電磁弁1400bは吐出状態となる。一方の電磁弁1400Aは吸入状態において吸入吐出口1910から吸入したガスを、貫通孔1920aを通じてケーシング1800の内部に流す。このとき、他方の電磁弁1400Bは吐出状態になっており、貫通孔1920bを通じたガスの流れを遮断する。
電磁弁1400Aを通じてケーシング1800の内部に流入したガスは、可動子2と端部部材4及びベース板1900との隙間を流れてシリンダ1200の内部に流れ、シリンダ1200を通じてドライヤ1600に流れる。更に、ガスはドライヤ1600からもう一方の電磁弁1400Bを通じて吐出される。電磁弁1400A及び電磁弁1400Bの吸入吐出の状態が入れ替わると、ガスの流れは上述した経路の逆を辿って流れる。シリンダ1200では必要に応じて流入したガスの圧縮を行う。ベース板1900の貫通孔1920bが設けられた側には、吸入吐出口1910に対応する位置に、図示しない吸入吐出口が設けられている。
シリンダ1200のシリンダヘッド1200Aには、ドライヤ1600がシリンダ1200の内部と連通可能な状態で取り付けられている。
このような構造の圧縮機の場合、ガスを圧縮する方向にピストンを動かす際にはリニアモータに必要とされる推力が大きく、ガスを引き込む方向に動かす際には必要推力が小さい。よって、実施例1乃至4記載のリニアモータを適用し、負荷に応じて補助磁極4や一端部磁石201の寸法を変更することで、往復圧縮機の小型化、高効率化が可能である。
[実施例6]
図16は、本発明に係るリニアモータ100を用いた冷蔵庫2001の実施例(実施例6)の構成図である。
冷蔵庫2001は、冷蔵室2002の前面側に左右に分割された観音開きの冷蔵室扉2002aを備え、製氷室2003と、上段冷凍室2004と、下段冷凍室2005と、野菜室2006との前面側に、それぞれ引き出し式の製氷室扉2003a、上段冷凍室扉2004a、下段冷凍室扉2005a、野菜室扉2006aを備えている。
野菜室2006の背面側には、機械室2020が設けられ、機械室2020に圧縮機2024が配置されている。また、製氷室2003、上段冷凍室2004、及び下段冷凍室2005の背面側には、蒸発器室2008が設けられ、蒸発器室2008に蒸発器2007が設けられている。冷蔵庫2001では、圧縮機2024及び蒸発器2007のほか、図示しない放熱器、減圧手段であるキャピラリチューブ及び三方弁等が冷媒配管で接続され、冷凍サイクル2030が形成されている。
本実施例では、冷蔵庫2001の冷凍サイクル2030を構成する圧縮機2024に、上述した各実施例のいずれかのリニアモータ100を採用する。例えば、圧縮機2024として実施例5の圧縮機1000を採用するとよい。これにより、冷凍サイクル2030を構成する圧縮機2024の大形化を抑制することができる。そして冷蔵室及び冷凍室のために大きなスペースを確保することが可能になり、外形寸法を大きくすることなく大容量の冷蔵庫を提供することが可能になる。
[実施例7]
図17は、本発明に係るリニアモータ100を用いた車両用エアサスペンション3004の実施例(実施例7)の構成図である。
本実施例では、4輪自動車等の車両に、車両用エアサスペンションを搭載した場合を例に挙げて説明する。
車体3002は、車両3001のボディを構成している。車体3002の下側には、左、右の前輪と左、右の後輪とからなる合計4個の車輪3003が設けられている。エアサスペンション3004は、車体3002と各車輪3003との間にそれぞれ設けられた4個の空気ばね3005と、空気圧縮機3006と、バルブユニット3008と、コントローラ3011とを備える。そして、エアサスペンション3004は、各空気ばね3005に対して空気圧縮機3006から圧縮空気が給排されることにより、車高調整を行う。
本実施例では、空気圧縮機3006の駆動モータとして、上述した各実施例のいずれかのリニアモータ100を採用する。例えば、空気圧縮機3006として実施例5の圧縮機1000を採用するとよい。空気圧縮機3006は、給排管路(配管)3007を通じてバルブユニット3008に接続されている。バルブユニット3008には、各車輪3003に対して設けられた、電磁弁からなる給排バルブ3008aが4個設けられている。バルブユニット3008と各車輪3003の空気ばね3005との間には、分岐管路(配管)3009が設けられている。空気ばね3005は、分岐管路3009、バルブ3008a、及び給排管路3007を介して、空気圧縮機3006に接続される。そして、バルブユニット3008は、コントローラ3011からの信号に応じて給排バルブ3008aを開、閉弁させることにより、各空気ばね3005に対して圧縮空気を給排し、車高調整を行う。
本実施例では、エアサスペンション3004を構成する空気圧縮機3006の大形化を抑制することができる。そして、車両3001における空気圧縮機3006の搭載スペースを小さくすることができ、空気圧縮機3006の配置の自由度が高まる。
[その他の態様]
各実施例では、電機子3を固定して界磁子(可動子2)が移動するムービングマグネット型を例示したが、界磁子を固定して電機子3を移動するムービングコイル型でもよい。
また、可動子2の上下方向それぞれに磁極歯301を設ける代わりに、可動子2の上下方向一方側に設ける構成でもよい。この場合、腕部302は、一端が軟磁性体の床面に接触してコア300を支持することができる。
また、磁極歯301や腕部302はアモルファス金属を積層して構成してもよいし、圧粉磁心で構成してもよい。アモルファス金属を用いた場合は、磁極歯301や腕部302で発生する鉄損を低減する効果があり、圧粉磁心を用いた場合は、三次元的に任意な形状で構成することができる。
本発明は、モータ(リニアモータ)のほか、固定子1及び可動子2を相対移動させる種々の機器に適用できる。例えば、発電機、圧縮機、電磁サスペンション、位置決め装置等に用いても同様の効果が得られる。
なお、本発明は上記した各実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…固定子、2…可動子(界磁子)、3…電機子、4…補助磁極、5…巻線、6…ブリッジ、7…第一端部部材、8…第二端部部材、9…軸受、10…固定用ボルト、20…可動子磁石、21…磁極フレーム、200…中央部磁石、201…一端部磁石、201A…第一一端部磁石、201B…第二一端部磁石、202…他端部磁石、100…リニアモータ、300…コア、301…磁極歯(電機子磁極)、302…腕部、310…スペーサ、1000…圧縮機、1200…シリンダ。

Claims (10)

  1. 前後方向の一端部に配置された一端部磁石と、前記前後方向の他端部に配置された他端部磁石と、前記前後方向において前記一端部磁石と前記他端部磁石との間に配置された単数または複数の中央部磁石と、を備えた界磁子と、
    前記界磁子を挟み込むように配置された磁極歯と、前記磁極歯に巻回した巻線と、を有する単数または複数の電機子と、
    前記界磁子と前記電機子との間に作用する、可動子ストローク全体のディテント力の平均値にオフセットを生じさせ、可動子の推力にオフセットが生じるように配置された補助磁極と、を有するリニアモータ。
  2. 請求項1に記載のリニアモータにおいて、
    前記補助磁極は、前記前後方向において、前記一端部磁石が配置されている側と前記他端部磁石が配置されている側とのうち、前記一端部磁石が配置されている側に配置され、モータ主磁束の磁気回路を構成するリニアモータ。
  3. 請求項2に記載のリニアモータにおいて、
    前記補助磁極は、前記一端部磁石が配置されている側のみに配置されるリニアモータ。
  4. 請求項3に記載のリニアモータにおいて、
    前記界磁子と前記磁極歯とが相対変位する前記前後方向を第1方向、前記第1方向に垂直で且つ前記界磁子の幅方向に沿う方向を第2方向、前記第1方向及び前記第2方向に垂直な前記界磁子の厚さ方向に沿う方向を第3方向とした場合に、
    前記補助磁極の前記第2方向の寸法が、前記磁極歯の前記第2方向の寸法よりも短いことを特徴とするリニアモータ。
  5. 請求項4に記載のリニアモータにおいて、
    前記補助磁極は、前記第2方向の幅寸法が異なる第1補助磁極及び第2補助磁極を有し、
    第1補助磁極及び第2補助磁極は、前記第1方向に並べて配置されているリニアモータ。
  6. 請求項3に記載のリニアモータにおいて、
    前記補助磁極は、前記界磁子を挟み込むように設けられた2つの磁極歯を有し、
    前記2つの磁極歯は、一部材で構成されているリニアモータ。
  7. 請求項3に記載のリニアモータにおいて、
    前記一端部磁石は前記前後方向に並ぶ第一一端部磁石及び第二一端部磁石を備え、
    前記補助磁極は、前記中央部磁石の前記前後方向における中心が前記電機子の前記前後方向における中心位置にある状態において、前記補助磁極の前記前後方向における中心位置が、前記第一一端部磁石及び第二一端部磁石の中間に配置されているリニアモータ。
  8. 請求項3に記載のリニアモータにおいて、
    前記一端部磁石の前後方向における長さをLs1、前記中央部磁石の前記前後方向における長さをLcとするとき、Ls1/Lc ≦ 0.8を満たすリニアモータ。
  9. 請求項3に記載のリニアモータにおいて、
    前記補助磁極と前記電機子の前記磁極歯とは、磁性体で構成されたブリッジで磁気的に接続されているリニアモータ。
  10. シリンダと前記シリンダの内側で往復動するピストンとを備えると共に、前記ピストンを駆動する駆動モータとして請求項1に記載したリニアモータを備えたことを特徴とする圧縮機。
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