JP2020030109A - マイクロメータ - Google Patents

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Abstract

【課題】堅固な防水機能を備えるマイクロメータを提供する。【解決手段】測定器本体部は、内部が密閉構造とされている。測定器本体部は、当該測定器本体部の端部に取り付けられ、かつ、おもて面側が当該測定器本体部の外部に露出したエンドキャップ600を有する。エンドキャップは、エンドキャップを貫通して測定器本体部の内部と外部とを繋ぐ通気孔部620と、エンドキャップのおもて面とは反対側の背面側に突設された円筒部と、を有する。円筒部の内側は通気孔部に連通している。エンドキャップには、円筒部の内側に押し込まれ、通気孔部を塞ぐように配設された多孔質部材660と、円筒部の内側に押し込まれるリング体であって、一面で多孔質部材をエンドキャップの背面に押し付け、かつ、円筒部の内壁に固定的に係止される係止リング670と、が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明はマイクロメータに関する。具体的には、防水、防塵機能を有するマイクロメータに関する。
スピンドルの移動により測定対象物の寸法を測定する測定器としてマイクロメータが広く利用されている。マイクロメータは、加工現場等の苛酷な環境で使用されるものであるため、水、油、粉塵等から内部機構を保護するための防水、防塵機能(以後、まとめて防水機能と称することにする)を備えている。防水機能は、一般的には、測定器本体部をOリング等で液密にシールを施すことによって成るものである。ただし、測定器本体部を完全な密閉構造にすると、スピンドルの進退に伴って内部容積が変化し、これにより、内圧が変化する。
内圧変化に耐えられるようにシール力を強化することも大切なことではあるが、内部圧力のために手動でのスピンドル操作が重くなって操作性が劣化することになる。そこで、本出願人は、測定器本体部の内外境界部分に気体の透過を許容するが液体および固体の透過は許容しない多孔質部材を配設することを既に提案している(特許3012759号)。具体的には、シンブル部のエンドキャップに貫通孔を穿設し、前記貫通孔に多孔質部材を取り付けることを提案している。
特許3012759号
しかしながら、例えば、シンブルの1回転当たりスピンドルを10mm送るようなクイック操作タイプのマイクロメータの場合、スピンドルを前進させるときに測定器本体部の内部に急激に大きな負圧が発生することになる。
防水性能を高めるためにシール力を強化した場合には、前記貫通孔に外から内に向けて大きな圧(気圧または水圧)がかかり、多孔質部材が剥離してしまって、測定器本体部の内部に水や油が浸入してしまう恐れがあった。
本発明の目的は、堅固な防水機能を備えるマイクロメータを提供することにある。
本発明のマイクロメータは、
内部が密閉構造とされた測定器本体部と、
軸方向進退可能に前記測定器本体に設けられたスピンドルと、を有するマイクロメータであって、
前記測定器本体部は、当該測定器本体部の端部に取り付けられ、かつ、おもて面側が当該測定器本体部の外部に露出したエンドキャップを有し、
前記エンドキャップは、
当該エンドキャップを貫通して前記測定器本体部の内部と外部とを繋ぐ通気孔部と、
前記エンドキャップの前記おもて面とは反対側の背面側に突設された円筒部と、を有し、前記円筒部の内側は前記通気孔部に連通しており、
前記エンドキャップには、
前記円筒部の内側に押し込まれ、前記通気孔部を塞ぐように配設された多孔質部材と、
前記円筒部の内側に押し込まれるリング体であって、一面で前記多孔質部材を前記エンドキャップの前記背面に押し付け、かつ、前記円筒部の内壁に固定的に係止される係止リングと、が設けられている
ことを特徴とする。
本発明の一実施形態では、
前記円筒部の外周には雄ネジが設けられ、前記雄ネジが前記エンドキャップを前記測定器本体部に取り付ける締結手段になっている
ことが好ましい。
本発明の一実施形態では、
前記係止リングは、前記円筒部の内壁に固定的に係止する係止手段として、径外方向に突出した爪部または外周部に設けられたローレットを有する
ことが好ましい。
本発明の一実施形態では、
前記通気孔部は、おもて面から背面に向けて段差をもって縮径する孔である
ことが好ましい。
本発明の一実施形態では、
前記通気孔部は、
おもて面に設けられた第1孔部と、
前記第1孔部の底面において前記エンドキャップの背面側に貫通するように設けられた径小の第2孔部と、で構成されている
ことが好ましい。
本発明の一実施形態では、
前記エンドキャップは、
前記第1孔部の内側において前記第1孔部の直径に相当する位置に横架するように設けられた遮蔽バーを有し、
前記遮蔽バーの幅は、前記第2孔部の直径とほぼ同じか、または、前記第2孔部の直径よりも大きい
ことが好ましい。
第1実施形態にかかるマイクロメータの正面図である。 シンブル部400の内部構造を表わす部分断面図である。 シンブル部400の分解斜視図である。 マイクロメータ100を他端側から見た斜視図である。 エンドキャップ600、多孔質部材660および係止リング670の分解斜視図である。 エンドキャップ600のおもて面側からの斜視図である。 エンドキャップ600の分解図である。 エンドキャップ600の背面図(A)、断面図(B)、正面図(C)である。 係止リングの正面図(A)および断面図(B)を示す図である。 エンドキャップ600に多孔質部材660と係止リング670とを装着した状態でのエンドキャップ600の断面図である。 係止リングの変形例1を例示する図である。
本発明の実施形態を図示するとともに図中の各要素に付した符号を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態にかかるマイクロメータの正面図である。
マイクロメータ100は、本体フレーム200と、スピンドル300と、シンブル部400と、を備える。
なお、本体フレーム200とシンブル部400とを合わせて測定器本体部と称することがある。
本体フレーム200は、全体的にU字型であって、U字の一端の内側にはアンビル210が設けられている。本体フレーム200の他端側にはスピンドル300が進退可能に設けられている。
このとき、本体フレーム200の他端側において、アンビル210に近い側にはガイドブッシュ220が取り付けられ、アンビル210から遠い側にはシンブル部400が取り付けられている。また、本体フレーム200の正面側には表示パネル201が配設されている。表示パネル201には、デジタル表示部230と複数の操作スイッチ240とが配設されている。
なお、本体フレーム200には、スピンドル300の移動量あるいは絶対位置を検出する検出器としてのエンコーダが内蔵されている。
スピンドル300は、概略、長い棒状の円柱体であって、真直に製作されている。スピンドル300の中間部はガイドブッシュ220で軸受けされ、スピンドル300の他端側はシンブル部400に挿入される。
図2は、シンブル部400の内部構造を表わす部分断面図である。
スピンドル300の他端には、係合駒部材330が連結されている。係合駒部材330は円環状の部材であって、スピンドル300の他端に固定的に外嵌する。具体的には、スピンドル300の他端に縮径するテーパー320が設けられ、係合駒部材330にスピンドル300の他端を受け入れるテーパー孔331が設けられている。係合駒部材330には係合ピン332が圧入され、係合ピン332がスピンドル300の軸方向に対して直角な方向に突出するように設けられる。
なお、本実施形態では、スピンドル300に雄ネジが切られているわけではなく、スピンドル300自体は回転しない。スピンドル300は、無回転の状態で軸方向に進退するようになっている。
図3は、シンブル部400の分解斜視図である。
シンブル部400は、本体フレーム200の他端側に設けられ、全体としては筒状のユニットである。
シンブル部400の内側にスピンドル300の他端側を受け入れるようになっている。ユーザーは、シンブル部400の回転操作によってスピンドル300を進退させる。
シンブル部400は、インナースリーブ410と、アウタースリーブ420と、カバー部材430と、エンドキャップ600と、を有する。
インナースリーブ410は、両端が開口した円筒状部材であって、軸線に沿った1本のスリット411を有する。
インナースリーブ410の一端側は、本体フレーム200の他端側に固定的に取り付けられる。インナースリーブ410の一端側の開口からスピンドル300の他端が挿入される。このとき、スピンドル300の他端をインナースリーブ410に挿入し、スリット411を通して係合ピン332を係合駒部材330に圧入し、係合ピン332がスリット411から突出するようにする。インナースリーブ410の内径は、係合駒部材330の外径と同じになるように設計されている。
係合駒部材330がインナースリーブ410の内周面に軸受けされた状態でスピンドル300とともに係合駒部材330がインナースリーブ410の内側を摺動する。このとき、係合ピン332がスリット411から突き出ているので、スピンドル300は係合ピン332によって回り止めされた状態で進退することになる。
インナースリーブ410の他端側の開口にはエンドキャップ600が螺入される。エンドキャップ600には、多孔質部材660と係止リング670とが付設される。エンドキャップ600、多孔質部材660および係止リング670については後述する。
アウタースリーブ420は、両端が開口した円筒状部材であって、アウタースリーブ420はインナースリーブ410の外側に外嵌するように設けられる。このとき、アウタースリーブ420は、インナースリーブ410に対して周方向に回転可能になっている。ここで、アウタースリーブ420の内周面には、1条のスパイラル溝421が形成されている。スパイラル溝421には係合ピン332が係合する。
カバー部材430は、アウタースリーブ420の外側に被せられたカバーであって、表面にローレット加工が施されている。カバー部材430とアウタースリーブ420との間には滑りがなく、カバー部材430とアウタースリーブ420とは一体的に回転するようになっている。
カバー部材430を周方向に回転操作すると、カバー部材430とともにアウタースリーブ420が周方向に回転する。ここで、アウタースリーブ420の内周のスパイラル溝421に係合ピン332が係合しており、しかも、係合ピン332はインナースリーブ410のスリット411によって回転規制されている。したがって、カバー部材430の回転操作により係合ピン332がスパイラル溝421に押されて進退する。係合ピン332、係合駒部材330およびスピンドル300は一体的になっているので、係合ピン332の進退によってスピンドル300も進退する。
エンドキャップ600、多孔質部材660および係止リング670について説明する。
図4は、マイクロメータ100を他端側から見た斜視図である。
図5は、エンドキャップ600、多孔質部材660および係止リング670の分解斜視図である。
図6は、エンドキャップ600のおもて面側からの斜視図である。
図6(B)は、図6(A)を90度回転させたときの別角度の図である。
図7は、エンドキャップ600の分解図である。
図8は、エンドキャップ600の背面図(A)、断面図(B)、正面図(C)である。
図8において、背面図(A)および正面図(C)のB−B線断面図が断面図(B)である。
エンドキャップ600は、全体的には、樹脂性の円板状薄板である。
エンドキャップ600は、円板状の薄板であるキャップ本体部610と、遮蔽バー630と、キャップ本体部610の背面側に突設された円筒雄ネジ部(円筒部)640と、を有する。
キャップ本体部610の中心部分には通気孔部620が設けられている。通気孔部620は、キャップ本体部610のおもて面から段差をもって縮径する構成をもった孔である。通気孔部620は、キャップ本体部610のおもて面の中心部に設けられた径大の第1孔部621と、第1孔部621の底面の中心部においてエンドキャップ600の背面側に貫通するように設けられた径小の第2孔部622と、で構成されている。
遮蔽バー630は、第1孔部621の内側において、第1孔部621の直径に相当する位置に横架するように設けられている。遮蔽バー630の幅は、第2孔部622の直径とほぼ同じであって、エンドキャップ600をおもて面側から見たとき、第2孔部622が遮蔽バー630によってちょうど隠れるようになっている。本実施形態では、遮蔽バー630の幅は第2孔部622の直径とほぼ同じであるが、遮蔽バー630の幅が第2孔部622の直径よりもやや大きめであってもよい。もちろん、第1孔部621の底面と遮蔽バー630との間にはギャップが確保されており、すなわち、第2孔部622の開口端と遮蔽バー630との間にはギャップが確保されている。
エンドキャップ600は遮蔽バー630も含めて樹脂等で一体成形される。なお、例えば、図7に例示するように、キャップ本体部610の第1孔部621に遮蔽バー630を後付けしてもよい。
第1孔部621の縁部および遮蔽バー630のうちのどちらか一方に凸部を設け、どちらか他方に凹部を設けておいて凸部を凹部に嵌め込むようにしてもよい。
円筒雄ネジ部640は、キャップ本体部610の背面側に突設されている。
円筒雄ネジ部640は、円筒形であって、筒孔の内側が前記第2孔部622に連通している。また、円筒雄ネジ部640の外周に雄ネジが設けられていて、インナースリーブ410の他端側の内周に形成された雌ネジに螺合する。円筒雄ネジ部640の雄ネジがインナースリーブ410の雌ネジに螺合したとき、インナースリーブ410の他端側の開口端がキャップ本体部610の背面に隙間なく当接し、境界部分は密閉される。なお、インナースリーブ410の開口端とキャップ本体部610の背面との間にシール部材(例えば樹脂性のOリング)を挟むようにしてもよい。
多孔質部材660は、防水性かつ通気性のある素材で形成されたシート体である。多孔質部材660としては、例えば商品名がゴアテックス(登録商標)で知られる防水透湿性素材を採用できる。多孔質部材660は、円筒雄ネジ部640の内側に挿入され、第2孔部622を閉じるように配設される。
係止リング670は、リング体671と、リング体671の外周において径外方向に突設された複数本の爪部672と、を有する。係止リング670は、例えば、金属の薄板で形成されている。爪部672は6本あり、ここでは、60度間隔で6本の爪部672がリング体671の外周部に設けられている。また、6本の爪部672がリング体671に対して同じ側に折り曲げられている。
図9は、係止リングの正面図(A)および断面図(B)を示す図である。
図9(A)におけるB−B線断面図が図9(B)である。
図9(B)をみながら、図9(B)において右側を係止リング670のおもて面とし、図9(B)において左側を係止リング670のうら面とする。
6本の爪部672は、係止リング670のうら面側に向けて少し折り曲げられている。
図10は、エンドキャップ600に多孔質部材660と係止リング670とを装着した状態でのエンドキャップ600の断面図である。
まず、エンドキャップ600の円筒雄ネジ部640の内側に多孔質部材660を入れる。それから、係止リング670を円筒雄ネジ部640の内側に挿入する。係止リング670の爪部672は背面側に少し傾斜しているので、係止リング670のおもて面側から係止リング670を円筒雄ネジ部640に挿入すれば、軽い力で係止リング670を押し込むことができ、かつ、逆戻りがない。係止リング670を円筒雄ネジ部640に押し込むときに、爪部672の折れ曲がり角度が自然と調整されることで、エンドキャップ600の寸法誤差(円筒雄ネジ部640の内径の寸法誤差)が吸収され、部品(エンドキャップ600)の割れ等の破損が生じにくい。
このとき、係止リング670のおもて面側が多孔質部材660に当たり、円筒雄ネジ部640の奥側に多孔質部材660を押し込み、エンドキャップ600の背面に多孔質部材660が押し付けられる。係止リング670が円筒雄ネジ部640の内側に挿入されたとき、爪部672が円筒雄ネジ部640の内壁に引っ掛かって係止リング670がほぼ固定的に係止されて動かなくなる。
なお、円筒雄ネジ部640の内壁には、前記爪部672が堅固に引っ掛かるように、凸部あるいは凹部が設けられていてもよい。
この状態で、多孔質部材660が通気孔部620をエンドキャップ600の背面側から閉塞する。ただし、多孔質部材660の性質により、気体は通気孔部620を通過するが、液体(水、油)や固体(粉塵)は通気孔部620を通過できない。
このように多孔質部材660を係止リング670でエンドキャップ600に取り付けた後、エンドキャップ600をインナースリーブ410の他端に螺入する。すると、図4のようになる。
このような構成を有する第1実施形態によれば次の作用効果を奏する。
シンブル部400を回転させてスピンドル300を前進させたとき、シンブル部400の内部の容積が急激に大きくなる。
内部の容積が増加した分だけエンドキャップ600の通気孔部620から外気をシンブル部400の内部に引き込むことになる。このとき、まず、遮蔽バー630が通気孔部620の前で邪魔をするので、通気孔部620に向けて突入してくる気体や液体の流速が一気に減速する。さらに、遮蔽バー630を避けた気体や流体は一旦第1孔部621の底面で受け止められてから第2孔部622に流入する。したがって、外から多孔質部材660に掛かる圧が十分に小さくなり、多孔質部材660が剥がれにくくなる。
また、係止リング670が爪部672で円筒雄ネジ部640に堅固に固定されており、この係止リング670で多孔質部材660はエンドキャップ600の背面に押し付けられている。したがって、多孔質部材660が剥がれて外れることはない。
また、多孔質部材660および係止リング670はエンドキャップ600の背面側に配設されているので、マイクロメータ100の美観に影響することは全くない。
なお、係止リング670に代えて、多孔質部材660を接着剤で固定することもできるのであるが、接着剤が多すぎると接着剤が通気孔部620を部分的にあるいは完全に塞いでしまう恐れがある。こうなると、組み立て工程での手間(工数)が増えるので、本実施形態の係止リング670で多孔質部材660を押し止めるようにする方が作業効率の点でも品質管理の点でも効果的である。
(変形例1)
図11に係止リングの変形例1を例示する。
図11において、係止リング680は、リングの一部を切り欠いたC形のリングである。
一部が切りかかれたC形のリングであれば、径が少し小さい方に変形可能であるから、エンドキャップ600の寸法誤差を吸収できる。また、係止リング680は少し厚みがあり、その側面にはローレット(凹凸)681が設けられている。このローレット(凹凸)681により、係止リングが円筒雄ネジ部から抜けにくくなる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
100…マイクロメータ、
200…本体フレーム、201…表示パネル、210…アンビル、220…ガイドブッシュ、230…デジタル表示部、240…操作スイッチ、
300…スピンドル、320…テーパー、330…係合駒部材、331…テーパー孔、332…係合ピン、
400…シンブル部、
410…インナースリーブ、411…スリット、420…アウタースリーブ、421…スパイラル溝、430…カバー部材、
600…エンドキャップ、
610…キャップ本体部、620…通気孔部、621…第1孔部、622…第2孔部、630…遮蔽バー、640…円筒雄ネジ部、
660…多孔質部材、
670…係止リング、
671…リング体、672…爪部、
680…係止リング、681…ローレット。

Claims (6)

  1. 内部が密閉構造とされた測定器本体部と、
    軸方向進退可能に前記測定器本体に設けられたスピンドルと、を有するマイクロメータであって、
    前記測定器本体部は、当該測定器本体部の端部に取り付けられ、かつ、おもて面側が当該測定器本体部の外部に露出したエンドキャップを有し、
    前記エンドキャップは、
    当該エンドキャップを貫通して前記測定器本体部の内部と外部とを繋ぐ通気孔部と、
    前記エンドキャップの前記おもて面とは反対側の背面側に突設された円筒部と、を有し、前記円筒部の内側は前記通気孔部に連通しており、
    前記エンドキャップには、
    前記円筒部の内側に押し込まれ、前記通気孔部を塞ぐように配設された多孔質部材と、
    前記円筒部の内側に押し込まれるリング体であって、一面で前記多孔質部材を前記エンドキャップの前記背面に押し付け、かつ、前記円筒部の内壁に固定的に係止される係止リングと、が設けられている
    ことを特徴とするマイクロメータ。
  2. 請求項1に記載のマイクロメータにおいて、
    前記円筒部の外周には雄ネジが設けられ、前記雄ネジが前記エンドキャップを前記測定器本体部に取り付ける締結手段になっている
    ことを特徴とするマイクロメータ。
  3. 請求項1または請求項2に記載のマイクロメータにおいて、
    前記係止リングは、前記円筒部の内壁に固定的に係止する係止手段として、径外方向に突出した爪部または外周部に設けられたローレットを有する
    ことを特徴とするマイクロメータ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のマイクロメータにおいて、
    前記通気孔部は、おもて面から背面に向けて段差をもって縮径する孔である
    ことを特徴とするマイクロメータ。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のマイクロメータにおいて、
    前記通気孔部は、
    おもて面に設けられた第1孔部と、
    前記第1孔部の底面において前記エンドキャップの背面側に貫通するように設けられた径小の第2孔部と、で構成されている
    ことを特徴とするマイクロメータ。
  6. 請求項5に記載のマイクロメータにおいて、
    前記エンドキャップは、
    前記第1孔部の内側において前記第1孔部の直径に相当する位置に横架するように設けられた遮蔽バーを有し、
    前記遮蔽バーの幅は、前記第2孔部の直径とほぼ同じか、または、前記第2孔部の直径よりも大きい
    ことを特徴とするマイクロメータ。
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