JP2020030064A - 監視方法および監視装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】流体中に存在し得る監視対象を迅速かつ確実に監視する。【解決手段】流体に含まれる放射性よう素131Iを連続して捕集する捕集工程と、捕集工程にて捕集された放射性よう素131Iを流体の流通に伴って連続して検出する検出工程と、検出工程で検出された放射性よう素131Iのカウント出力を積算する積算工程と、積算工程による積算結果から流体における放射性よう素131Iの変化を判定する判定工程と、を含む。【選択図】図2
Description
本発明は、監視方法および監視装置に関する。
例えば、特許文献1に記載の放射性溶液検知モニタは、高いバックグランド線量率環境下で原子力発電所プラント冷却水,燃料貯蔵プールなどの保管施設の水質異常および漏水の早期検知を行うことを目的としている。この放射性溶液検知モニタは、監視対象の溶液に含まれる放射性物質を吸着する吸着剤が収納され監視対象の溶液が通過または溜められる容器と、容器に設けられた放射線検出窓と、容器内の放射性物質から放射される放射線を放射線検出窓を介して検知する放射線検出器と、放射線検出器の出力を計測する計測部と、を備える。
原子力発電プラントにおいては、放射線の監視は重要であり、例えば、特許文献1に記載のように放射線を検出することが必要となる。
ここで、比較的高いレベルの放射線量の監視対象の場合、放射線量の検出が容易であり監視を容易に行うことができる。しかしながら、比較的低いレベルの放射線量の監視対象の場合は、特許文献1に記載のような吸着剤への吸着に時間を要し迅速かつ確実に監視を行うことが難しい。
本発明は、上述した課題を解決するものであり、流体中に存在し得る監視対象を迅速かつ確実に監視することのできる監視方法および監視装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る監視方法は、流体に含まれる監視対象物を連続して捕集する捕集工程と、前記捕集工程にて捕集された前記監視対象物を前記流体の流通に伴って連続して検出する検出工程と、前記検出工程で検出された前記監視対象物の出力を積算する積算工程と、前記積算工程による積算結果から前記流体における前記監視対象物の変化を判定する判定工程と、を含む。
本発明の一態様に係る監視方法では、前記監視対象物は前記流体に含まれる放射性物質であることが好ましい。
本発明の一態様に係る監視方法では、前記放射性物質は、放射性よう素131Iであることが好ましい。
本発明の一態様に係る監視方法では、前記判定工程は、前記流体に含まれ得る放射性ふっ素18Fの捕集量と減衰量とが平衡した後に前記流体における前記放射性よう素131Iの変化を判定することが好ましい。
本発明の一態様に係る監視方法では、前記捕集工程は、前記流体に含まれる前記監視対象物を捕集する複数の捕集部を有し、前記検出工程における検出時間または前記積算工程における積算結果に応じて各前記捕集部への前記流体の供給を選択的に切り替えることが好ましい。
上述の目的を達成するために、本発明の一態様に係る監視装置は、監視対象物が含まれ得る流体を流通する容器の内部に配置されて前記流体に含まれる前記監視対象物を捕集する捕集部と、前記捕集部に捕集された前記監視対象物を前記容器の外部から前記流体の流通に伴って連続して検出する検出部と、前記検出部で検出された前記監視対象物の出力を積算する積算部と、前記積算部による積算結果から前記流体における前記監視対象物の変化を判定する判定部と、を備える。
本発明の一態様に係る監視装置では、前記捕集部を複数有して各前記捕集部に対して前記流体の供給を変更する変更部を備え、変更部は、前記検出部における検出時間または前記積算部における積算結果に応じて各前記捕集部への前記流体の供給を選択的に切り替えることが好ましい。
本発明によれば、監視対象物の捕集、および監視対象物の検出を連続して行い、検出したカウント出力を積算し、積算結果に基づいて監視対象物の変化を判定する。このため、連続した捕集および検出と、検出したカウント出力の積算により、自動化でき、作業を容易に行えるため、作業時間を減少できる。しかも、連続測定により監視対象物を高感度で検出でき、積算結果に基づく判定により監視対象物の変化を迅速かつ確実に判定できる。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る監視装置の概略図である。
本実施形態の監視装置は、例えば、原子力発電プラントに適用され、放射性物質を監視対象物としている。放射性物質としては、放射性よう素131Iを対象としている。なお、本実施形態の監視装置で監視する監視対象物は、放射性物質としても放射性よう素131Iに限らず、例えば放射性キセノン、放射性セシウムであってもよい。また、本実施形態の監視装置で監視する監視対象物は、放射性物質に限らず、例えばSOxやNOxであってもよい。
本実施形態の監視装置は、図1に示すように、流体をサンプリングするサンプリングラインSに介在され、サンプリングラインSに供給される流体を連続的に流通させる。流体は、液体(水)または気体(空気)を含み、本実施形態では液体中(水中)に含まれる監視対象物を監視することとして説明する。
監視装置は、捕集部1と、流通ライン2と、開閉弁3と、検出部4と、制御部5と、を有している。制御部5は、入力部6と、積算部7と、判定部8と、弁駆動部9と、を有している。
捕集部1は、本実施形態では複数(図1では3つ)有している。捕集部1は、水を流通することができるように入口および出口が形成された容器の内部に配置されている。捕集部1は、フィルタであり、本実施形態では、放射性よう素131Iを吸着して捕集するものとしてアニオン吸着ペーパが適用される。捕集部1は、アニオン系に限らず、カチオン系や活性炭であってもよい。
流通ライン2は、サンプリングラインSの供給側Saから供給される水を、捕集部1を収納する容器の入口に供給し、容器の内部を流通して出口から排出される水をサンプリングラインSの排出側Sbに戻す。なお、サンプリングラインSの供給側Saは、図示しないが、プラントの水が送られる配管の上流側に接続され、サンプリングラインSの排出側Sbは、前記配管の下流側に接続されている。本実施形態では、3つの捕集部1を有しており、流通ライン2は、各捕集部1を並列してサンプリングラインSに接続する。流通ライン2は、サンプリングラインSの供給側Saに接続されて分岐して捕集部1を収納する各容器の入口にそれぞれ接続される供給側流通ライン2a,2b,2cと、捕集部1を収納する各容器の出口にそれぞれ接続され集合してサンプリングラインSの排出側Sbに接続される排出側流通ライン2d,2e,2fと、を有している。具体的には、供給側流通ライン2aが1つ目の捕集部1(1a)を収納する容器の入口に接続され、排出側流通ライン2dが当該捕集部1aを収納する容器の出口に接続されている。また、供給側流通ライン2bが2つ目の捕集部1(1b)を収納する容器の入口に接続され、排出側流通ライン2eが当該捕集部1bを収納する容器の出口に接続されている。また、供給側流通ライン2cが3つ目の捕集部1(1c)を収納する容器の入口に接続され、排出側流通ライン2fが当該捕集部1cを収納する容器の出口に接続されている。
開閉弁3は、各供給側流通ライン2a,2b,2cおよび各排出側流通ライン2d,2e,2fにそれぞれに設けられ、各供給側流通ライン2a,2b,2cおよび各排出側流通ライン2d,2e,2fを開閉することで各供給側流通ライン2a,2b,2cおよび各排出側流通ライン2d,2e,2fにおける水の流通を開放または閉止する。開閉弁3は、各供給側流通ライン2a,2b,2cに設けられる供給側開閉弁3a,3b,3cと、各排出側流通ライン2d,2e,2fに設けられる排出側開閉弁3d,3e,3fと、を有している。具体的には、供給側開閉弁3aが供給側流通ライン2aに設けられ、供給側開閉弁3bが供給側流通ライン2bに設けられ、供給側開閉弁3cが供給側流通ライン2cに設けられている。また、排出側開閉弁3dが排出側流通ライン2dに設けられ、排出側開閉弁3eが排出側流通ライン2eに設けられ、排出側開閉弁3fが排出側流通ライン2fに設けられている。
検出部4は、容器に収納された捕集部1において、捕集された監視対象物(放射性よう素131I)を検出する。検出部4は、放射性よう素131Iを非破壊で検出するように、ガンマ線を検出するもので、例えば、ゲルマニウム半導体検出器、発光分析、元素分析を適用することが好ましい。本実施形態では、捕集部1が3つ設けられているため、検出部4は、捕集部1aに捕集された放射性よう素131Iを検出するための検出部4aと、捕集部1bに捕集された放射性よう素131Iを検出するための検出部4bと、捕集部1cに捕集された放射性よう素131Iを検出するための検出部4cと、を有している。図には明示しないが、各検出部4a,4b,4cは、捕集部1a,1b,1c以外から放射性よう素131Iを検出しないように、捕集部1a,1b,1cに向く面以外が遮へい材で囲まれていることが好ましい。また、捕集部1a,1b,1cは、検出部4a,4b,4cに向けて放射性よう素131Iを放射するように、容器が遮へい材で囲まれて検出部4a,4b,4cの位置にのみ窓を設けることが好ましい。
なお、検出部4は、複数の各捕集部1a,1b,1cに対して単一で構成され、各捕集部1a,1b,1cに捕集された放射性よう素131Iを別々に検出するように構成されていてもよい。この場合、例えば、各捕集部1a,1b,1cを円周上に配置し、その中央に単一の検出部4を配置し、かつ上述した容器を囲む遮へい材の窓が開閉可能に構成されており、窓を選択的に開放することで選択された捕集部1a,1b,1cのいずれか1つに捕集された放射性よう素131Iを単一の検出部4により検出する。
制御部5は、検出部4(4a,4b,4c)が検出した検出信号を入力し、当該入力に応じた処理を行う。制御部5は、例えば、コンピュータであり、図には明示しないが、演算処理装置、記憶装置などにより実現され、表示装置、入力装置、音声出力装置、ドライブ装置、および入出力インターフェース装置を有してもよい。演算処理装置は、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサを含む。記憶装置は、ROMやRAMのようなメモリおよびストレージを含む。演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施する。表示装置は、フラットパネルディスプレイを含む。入力装置は、操作されることにより入力データを生成するもので、キーボードおよびマウスの少なくとも一方を含む。なお、入力装置が表示装置の表示画面に設けられたタッチセンサを含んでもよい。音声出力装置は、スピーカーを含む。ドライブ装置は、上述した入力部6や、積算部7や、判定部8や、弁駆動部9を実行させるためのプログラムなどのデータが記録された記録媒体からデータを読み出す。記録媒体は、CD−ROM、フレキシブルディスク、光磁気ディスクなどのように情報を光学的、電気的或いは磁気的に記録する記録媒体、ROM、フラッシュメモリなどの様に情報を電気的に記録する半導体メモリなど、様々なタイプの記録媒体を用いることができる。入出力インターフェース装置は、演算処理装置と記憶装置と表示装置と入力装置と音声出力装置とドライブ装置との間でデータ通信する。
この制御部5は、上述したように、入力部6と、積算部7と、判定部8と、弁駆動部9と、を有している。
入力部6は、検出部4(4a,4b,4c)が検出した検出信号を入力する。本実施形態において、入力部6は、検出信号の入力を連続してカウントする。
積算部7は、入力部6において連続してカウントしたカウント値を積算した積算カウント値を取得する。
判定部8は、積算部7で積算した積算カウント値に基づいて放射性よう素131Iの変化を判定する。
弁駆動部9は、開閉弁3(3a,3b,3c,3d,3e,3f)を開閉させる駆動信号を出力する。弁駆動部9は、複数の捕集部1a,1b,1cに対して水の供給を変更するため、開閉弁3(3a,3b,3c,3d,3e,3f)を選択的に開閉する。具体的に、捕集部1aに水を供給する場合、開閉弁3a,3dを開放し、他を閉止する。また、捕集部1bに水を供給する場合、開閉弁3b,3eを開放し、他を閉止する。また、捕集部1cに水を供給する場合、開閉弁3c,3fを開放し、他を閉止する。即ち、本実施形態において、弁駆動部9および開閉弁3(3a,3b,3c,3d,3e,3f)を、各捕集部1a,1b,1cに対して水の供給を変更する変更部という。各捕集部1a,1b,1cに対して水の供給を変更するタイミングは、1つの捕集部1における放射性よう素131Iの捕集量が飽和するタイミングで行う。具体的には、積算部7における積算カウント値が所定値(CMAX:図4参照)に到達した積算結果や、積算カウント値が所定値に到達し得る予め設定した検出時間の経過がある。従って、弁駆動部9は、積算部7における積算結果や検出時間に応じて各捕集部1a,1b,1cに対して水の供給を変更する。
図2は、本実施形態に係る監視方法のフローチャートである。図3および図4は、本実施形態に係る監視方法の説明図である。
図2に示すように、上述した監視装置の動作である監視方法は、ステップS1において、弁駆動部9にて開閉弁3を駆動して捕集部1(1a,1b,1c)を選択し、選択した捕集部1への流通を開始する[捕集工程]。同時に、ステップS2において、入力部6にて検出部4からの出力を入力し放射性よう素131Iの検出を行い[検出工程]、積算部7にて積算を開始する[積算工程]。
ここで、測定核種の放射性よう素131I(I−131)の検出の妨害核種として放射性ふっ素18F(F−18)が存在する。放射性ふっ素18Fは、図3に示すように、平衡となる時間Taを経過すると捕集量と減衰量とが平衡となりカウント数がそれ以上増加しない。従って、積算カウント(トータルカウント)は、放射性よう素131Iの実質のカウント数よりも放射性ふっ素18Fで増加する分加算されるが、放射性ふっ素18Fの平衡となる時間Ta以降のガンマ線カウント数は放射性よう素131Iの由来のものとなるため、放射性よう素131Iの積算傾向と変わらない。従って、本実施形態では、ステップS3におけるYesで示すように、放射性ふっ素18Fの平衡となる時間Taを経過した場合、ステップS4に移行して判定を行う。一方、ステップS3におけるNoで示すように、放射性ふっ素18Fの平衡となる時間Taを経過していない場合は、平衡となる時間Taを経過を待つ。
そして、ステップS5では、ステップS4において判定部8にて積算カウントに変化が無いかを判定する[判定工程]。積算カウントは、図4に実線で示すように、漸次積算して増加していく。そして、積算の途中で放射性よう素131Iが急激に増加した場合、図4に一点鎖線で示すような著しい変化を示す。つまり、ステップS5におけるNoで示すように、積算カウントに変化があった場合、燃料リークや燃料の異常が疑われるためステップS6に移行して報知を行い、本制御を終了する。報知の手段としては、制御部5が有する表示装置や音声出力装置にて実施できる。報知の後は、弁駆動部9にて開閉弁3を駆動して捕集部1を変更し、新たにステップS1以降のステップを実行する。一方、ステップS5におけるYesで示すように、積算カウントに変化が無い場合は、ステップS7に移行し、捕集部1が飽和したかを判断する。ステップS7におけるNoで示すように、捕集部1が飽和していない場合は、ステップS5に戻り積算カウントの判定を行う。一方、ステップS7におけるYesで示すように、捕集部1が飽和した場合は、弁駆動部9にて開閉弁3を駆動して捕集部1を変更し、ステップS1に移行し、以降のステップを実行する。
従来実施されている一般的なサンプリング手法は、バッチ処理であり、例えば10リッターの水を採取し、これを手作業にてアニオン吸着ペーパに通水し、放射性フッ素の減衰後に測定を行っている。このような測定において、放射性よう素131Iは、よう素の補正レベルが非常に低く、[ベクレル/cc]で1cc取ってきても1回しかカウントしない。このため、従来の手法では、測定に半日以上を要している。そして、従来の手法は、週3回の実施で、約20[時間/週]を要し、年1000時間を要することなる。放射性よう素131Iが急激に変化した場合は、この作業を1日に1〜2回行う。従って、従来の手法は非常に手間がかかり作業負担が大きい。
これに対し、本実施形態の監視方法では、流体に含まれる放射性よう素131Iを連続して捕集する捕集工程と、捕集工程にて捕集された放射性よう素131Iを流体の流通に伴って連続して検出する検出工程と、検出工程で検出された放射性よう素131Iのカウント出力を積算する積算工程と、積算工程による積算結果から流体における放射性よう素131Iの変化を判定する判定工程と、を含む。
本実施形態の監視方法によれば、放射性よう素131Iの捕集、および放射性よう素131Iの検出を連続して行い、検出したカウント出力を積算し、積算結果に基づいて放射性よう素131Iの変化を判定する。このため、連続した捕集および検出と、検出したカウント出力の積算により、自動化でき、作業を容易に行えるため、作業時間を減少できる。しかも、連続測定により放射性よう素131Iを高感度で検出でき、積算結果に基づく判定により放射性よう素131Iの変化を迅速かつ確実に判定できる。また、本実施形態の監視方法によれば、放射性よう素131I以外の各種元素組成および化学形態の測定の迅速化も可能となる。
また、本実施形態の監視方法では、監視対象物が流体に含まれる放射性物質である。
流体に含まれる放射性物質は、被ばくのおそれを伴うため自動化することで、そのような事態を低減できる。
また、本実施形態の監視方法では、放射性物質は、放射性よう素131Iである。
放射性よう素131Iは、上述したように補正レベルが非常に低く、このような放射性よう素131Iであっても、連続した検出により好適に検出でき、かつ積算結果による判定により変化を迅速に検知できる。
また、本実施形態の監視方法では、流体に含まれ得る放射性ふっ素18Fが平衡となった後に流体における放射性よう素131Iの変化を判定する。
連続した検出、および積算結果による判定により、妨害核種である放射性ふっ素18Fの平衡となる時間Ta以降の判定を自動化できる。
また、本実施形態の監視方法では、捕集工程は、流体に含まれる放射性よう素131Iを捕集する複数の捕集部1a,1b,1cを有し、検出工程における検出時間または積算工程における積算結果に応じて各捕集部1a,1b,1cへの流体の供給を選択的に切り替える。
複数の捕集部1a,1b,1cを有し、各捕集部1a,1b,1cへの流体の供給を選択的に切り替えることで、長時間の連続した検出および判定を実施することができる。
また、本実施形態の監視装置は、放射性よう素131Iが含まれ得る流体を流通する容器の内部に配置されて流体に含まれる放射性よう素131Iを捕集する捕集部1と、捕集部1に捕集された放射性よう素131Iを容器の外部から流体の流通に伴って連続して検出する検出部4と、検出部4で検出された放射性よう素131Iのカウント出力を積算する積算部7と、積算部7による積算結果から流体における放射性よう素131Iの変化を判定する判定部8と、を備える。
本実施形態の監視装置によれば、放射性よう素131Iの捕集、および放射性よう素131Iの検出を連続して行い、検出したカウント出力を積算し、積算結果に基づいて放射性よう素131Iの変化を判定する。このため、連続した捕集および検出と、検出したカウント出力の積算により、自動化でき、作業を容易に行えるため、作業時間を減少できる。しかも、連続測定により放射性よう素131Iを高感度で検出でき、積算結果に基づく判定により放射性よう素131Iの変化を迅速かつ確実に判定できる。また、本実施形態の監視装置によれば、放射性よう素131I以外の各種元素組成および化学形態の測定の迅速化も可能となる。
また、本実施形態の監視装置では、捕集部1を複数有して各捕集部1a,1b,1cに対して流体の供給を変更する変更部である開閉弁3および弁駆動部9を備え、変更部は、検出部4における検出時間または積算部7における積算結果に応じて各捕集部1a,1b,1cへの流体の供給を選択的に切り替える。
本実施形態の監視装置によれば、複数の捕集部1a,1b,1cを有し、各捕集部1a,1b,1cへの流体の供給を選択的に切り替えることで、長時間の連続した検出および判定を実施することができる。
図5は、本実施形態に係る監視装置の他の例の概略図である。
図5に示す監視装置は、図1に示す監視装置に対し、複数(2つ)の捕集部1a,1bを直列に接続することが異なる。即ち、流通ライン10と、開閉弁11と、の構成が異なる。他の構成については、図1に示す監視装置と同様であるため、同様の構成に同一の符号を付して説明を省略する。
流通ライン10は、サンプリングラインSの供給側Saから供給される水を、捕集部1(1a,1b)を収納する容器の入口に供給し、容器の内部を流通して出口から排出される水をサンプリングラインSの排出側Sbに戻す。なお、サンプリングラインSの供給側Saは、図示しないが、プラントの水が送られる配管の上流側に接続され、サンプリングラインSの排出側Sbは、前記配管の下流側に接続されている。本実施形態では、2つの捕集部1a,1bを有しており、流通ライン10は、各捕集部11,1bを直列してサンプリングラインSに接続する。流通ライン10は、サンプリングラインSの供給側Saに接続されて分岐して各捕集部1a,1bを収納する各容器の入口にそれぞれ接続される供給側流通ライン10a,10bと、各捕集部1a.1bを収納する各容器の出口にそれぞれ接続され集合してサンプリングラインSの排出側Sbに接続される排出側流通ライン10c,10dと、を有している。具体的には、供給側流通ライン10aが1つ目の捕集部1(1a)を収納する容器の入口に接続され、排出側流通ライン10cが当該捕集部1aを収納する容器の出口に接続されている。また、供給側流通ライン10bが2つ目の捕集部1(1b)を収納する容器の入口に接続され、排出側流通ライン10dが当該捕集部1bを収納する容器の出口に接続されている。さらに、流通ライン10は、供給側流通ライン10aと排出側流通ライン10dとを接続する第一クロスライン10eと、供給側流通ライン10bと排出側流通ライン10cとを接続する第二クロスライン10fと、を有している。
開閉弁11は、各供給側流通ライン10a,10b、各排出側流通ライン10c,10d、および各クロスライン10e,10fにそれぞれに設けられ、各供給側流通ライン10a,10b、各排出側流通ライン10c,10d、および各クロスライン10e,10fにおける水の流通を開放または閉止する。開閉弁11は、供給側流通ライン10aの第一クロスライン10eが接続される上流側(サンプリングラインSの供給側Sa)に設けられる供給側開閉弁11aと、供給側流通ライン10bの第二クロスライン10fが接続される上流側(サンプリングラインSの供給側Sa)に設けられる供給側開閉弁11bと、排出側流通ライン10cの第二クロスライン10fが接続される下流側(サンプリングラインSの排出側Sb)に設けられる排出側開閉弁11cと、排出側流通ライン10dの第一クロスライン10eが接続される下流側(サンプリングラインSの排出側Sb)に設けられる排出側開閉弁11dと、第一クロスライン10eに設けられる第一クロス開閉弁11eと、第二クロスライン10fに設けられる第二クロス開閉弁11fと、を有している。
従って、図5に示す監視装置は、供給側開閉弁11a、排出側開閉弁11d、および第二クロス開閉弁11fを開放し、供給側開閉弁11b、排出側開閉弁11c、および第一クロス開閉弁11eを閉止することで、サンプリングラインSの供給側Saから供給された流体が、供給側流通ライン10a、捕集部1a、排出側流通ライン10cの一部、第二クロスライン10f、供給側流通ライン10bの一部、捕集部1b、排出側流通ライン10dを経てサンプリングラインSの排出側Sbから排出される。一方、供給側開閉弁11b、排出側開閉弁11c、および第一クロス開閉弁11eを開放し、供給側開閉弁11a、排出側開閉弁11d、および第二クロス開閉弁11fを閉止することで、サンプリングラインSの供給側Saから供給された流体が、供給側流通ライン10b、捕集部1b、排出側流通ライン10dの一部、第一クロスライン10e、供給側流通ライン10aの一部、捕集部1a、排出側流通ライン10cを経てサンプリングラインSの排出側Sbから排出される。
このように、図5に示す監視装置は、捕集部1aと捕集部1bとを直列して接続することで、例えば、最初は捕集部1aから捕集部1bに流体を流通させて捕集部1aで放射性よう素131Iの連続捕集を行って放射性よう素131Iの連続検出を行うことで、カウント出力を積算して積算結果に基づく判定を行う。次いで、捕集部1bから捕集部1aに流体を流通させて捕集部1bで放射性よう素131Iの連続捕集を行って放射性よう素131Iの連続検出を行うことで、カウント出力を積算して積算結果に基づく判定を行う。
従って、図5に示す監視装置でも、上述した監視方法を実施できる。
1(1a,1b,1c) 捕集部
2 流通ライン
2a,2b,2c 供給側流通ライン
2d,2e,2f 排出側流通ライン
3 開閉弁
3a,3b,3c 供給側開閉弁
3d,3e,3f 排出側開閉弁
4(4a,4b,4c) 検出部
5 制御部
6 入力部
7 積算部
8 判定部
9 弁駆動部
10 流通ライン
10a,10b 供給側流通ライン
10c,10d 排出側流通ライン
10e 第一クロスライン
10f 第二クロスライン
11 開閉弁
11a,11b 供給側開閉弁
11c,11d 排出側開閉弁
11e 第一クロス開閉弁
11f 第二クロス開閉弁
S サンプリングライン
Sa 供給側
Sb 排出側
Ta 捕集量と減衰量とが平衡となる時間,放射性物質の半減期の5倍程度
2 流通ライン
2a,2b,2c 供給側流通ライン
2d,2e,2f 排出側流通ライン
3 開閉弁
3a,3b,3c 供給側開閉弁
3d,3e,3f 排出側開閉弁
4(4a,4b,4c) 検出部
5 制御部
6 入力部
7 積算部
8 判定部
9 弁駆動部
10 流通ライン
10a,10b 供給側流通ライン
10c,10d 排出側流通ライン
10e 第一クロスライン
10f 第二クロスライン
11 開閉弁
11a,11b 供給側開閉弁
11c,11d 排出側開閉弁
11e 第一クロス開閉弁
11f 第二クロス開閉弁
S サンプリングライン
Sa 供給側
Sb 排出側
Ta 捕集量と減衰量とが平衡となる時間,放射性物質の半減期の5倍程度
Claims (7)
- 流体に含まれる監視対象物を連続して捕集する捕集工程と、
前記捕集工程にて捕集された前記監視対象物を前記流体の流通に伴って連続して検出する検出工程と、
前記検出工程で検出された前記監視対象物の出力を積算する積算工程と、
前記積算工程による積算結果から前記流体における前記監視対象物の変化を判定する判定工程と、
を含む監視方法。 - 前記監視対象物は前記流体に含まれる放射性物質である、請求項1に記載の監視方法。
- 前記放射性物質は、放射性よう素131Iである、請求項2に記載の監視方法。
- 前記判定工程は、前記流体に含まれ得る放射性ふっ素18Fが平衡した後に前記流体における前記放射性よう素131Iの変化を判定する、請求項3に記載の監視方法。
- 前記捕集工程は、前記流体に含まれる前記監視対象物を捕集する複数の捕集部を有し、
前記検出工程における検出時間または前記積算工程における積算結果に応じて各前記捕集部への前記流体の供給を選択的に切り替える、請求項1〜4のいずれか1つに記載の監視方法。 - 監視対象物が含まれ得る流体を流通する容器の内部に配置されて前記流体に含まれる前記監視対象物を捕集する捕集部と、
前記捕集部に捕集された前記監視対象物を前記容器の外部から前記流体の流通に伴って連続して検出する検出部と、
前記検出部で検出された前記監視対象物の出力を積算する積算部と、
前記積算部による積算結果から前記流体における前記監視対象物の変化を判定する判定部と、
を備える監視装置。 - 前記捕集部を複数有して各前記捕集部に対して前記流体の供給を変更する変更部を備え、
変更部は、前記検出部における検出時間または前記積算部における積算結果に応じて各前記捕集部への前記流体の供給を選択的に切り替える、請求項6に記載の監視装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018154405A JP2020030064A (ja) | 2018-08-21 | 2018-08-21 | 監視方法および監視装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018154405A JP2020030064A (ja) | 2018-08-21 | 2018-08-21 | 監視方法および監視装置 |
Publications (1)
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JP2020030064A true JP2020030064A (ja) | 2020-02-27 |
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ID=69624248
Family Applications (1)
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JP2018154405A Pending JP2020030064A (ja) | 2018-08-21 | 2018-08-21 | 監視方法および監視装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2020030064A (ja) |
-
2018
- 2018-08-21 JP JP2018154405A patent/JP2020030064A/ja active Pending
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