JP2020029026A - クリーニング装置及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】記録ヘッドから吐出されたインクを排出する工数を低減できるクリーニング装置を提供する。【解決手段】クリーニング装置1は、記録ヘッド51から吐出されたインクKを回収する。クリーニング装置1は、ベルト11と、ワイプブレード12とを備える。ベルト11は、記録ヘッド51と対向して回転可能に配置され、インクKを受け止める。ワイプブレード12は、ベルト11に配置される。ワイプブレード12は、記録ヘッド51に付着したインクKを、ベルト11の回転方向D1への回転移動に従い払拭してベルト11へ案内する。【選択図】図1
Description
本発明は、クリーニング装置及びインクジェット記録装置に関する。
インクジェットヘッドからインクをパージするインクジェット記録装置が知られている。このようなインクジェット記録装置として、特許文献1に記載のインクジェット記録装置は、記録媒体を搬送する搬送ベルトを備えており、インクジェットヘッドのインク吐出面に対して搬送ベルトを傾斜させる。特許文献1に記載のインクジェット記録装置は、搬送ベルト上にパージシートを配置し、インクをパージシートで受容する。
しかしながら、特許文献1に記載のインクジェット記録装置では、パージしたインクが排出されずにパージシート上とインクジェットヘッドのインク吐出面とに滞留するため、滞留したインクが乾燥して固着する。従って、インクジェットヘッドからパージされたインクを排出することが困難であった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、記録ヘッドから吐出されたインクを排出する工数を低減できるクリーニング装置及びインクジェット記録装置を提供することを目的とする。
本発明に係るクリーニング装置は、記録ヘッドから吐出されたインクを回収する。前記クリーニング装置は、ベルトと、ワイプブレードとを備える。前記ベルトは、前記記録ヘッドと対向して回転可能に配置され、前記インクを受け止める。前記ワイプブレードは、前記ベルトに配置される。前記ワイプブレードは、前記記録ヘッドに付着した前記インクを、前記ベルトの回転方向への回転移動に従い払拭して前記ベルトへ案内する。
本発明に係るインクジェット記録装置は、上記に記載のクリーニング装置と、画像形成部とを備える。前記画像形成部は、前記記録ヘッドを含む。前記画像形成部は、被記録媒体にインクジェット記録方式で画像を形成する。
本発明のクリーニング装置及びインクジェット記録装置によれば、記録ヘッドから吐出されたインクを排出する工数を低減できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。また、本実施形態において、X軸及びY軸は水平軸に平行であり、Z軸は鉛直軸に平行である。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。
図1を参照して、本発明に係るクリーニング装置1の実施形態を説明する。図1は、クリーニング装置1を示す図である。クリーニング装置1は、例えば、インクジェット記録装置に搭載される。なお、インクジェット記録装置の構成については、図2〜図4を参照して後述する。
クリーニング装置1は、インクジェット記録装置の記録ヘッド51から吐出されたインクKを回収する。具体的には、クリーニング装置1は、ベルト11と、駆動ローラー13と、従動ローラー14と、ワイプブレード12とを備える。また、クリーニング装置1は、フレーム部材を更に備えていてもよい。以下、記録ヘッド51から吐出されたインクKを単に「インクK」と記載することがある。
ベルト11は、記録ヘッド51と対向して回転可能に配置される。ベルト11は、記録ヘッド51から吐出されたインクKを受け止める。詳細には、ベルト11は、無端ベルトである。ベルト11は、駆動ローラー13と従動ローラー14とに張架されている。ベルト11は、駆動ローラー13の回転方向D1に従い駆動されて、回転移動する。回転移動は、例えば、図1において時計回りの移動を示す。以下、回転方向D1を「順回転方向D1」と記載することがある。また、以下では、特に限定しない限り、「上」は、ベルト11が記録ヘッド51と対向して配置された状態における、ベルト11から記録ヘッド51に向かう方向を示す。また、特に限定しない限り、「下」は、ベルト11が記録ヘッド51と対向して配置された状態における、記録ヘッド51からベルト11に向かう方向を示す。上下方向は、例えば、鉛直軸に沿った方向である。
ベルト11は、対向面11Aと、反転面11Bとを含む。対向面11Aと反転面11Bとは、ベルト11の外周面を構成する。対向面11Aは、記録ヘッド51と対向した面を示す。対向面11Aは、例えば、記録ヘッド51が延びる方向に対応して延びる。対向面11Aは、記録ヘッド51から吐出されたインクKを受け止める。反転面11Bは、対向面11Aと平行に延びており、記録ヘッド51と対向していない面を示す。対向面11Aは、ベルト11の回転移動に従い、駆動ローラー13との当接状態を経て反転し、反転面11Bへ遷移する。駆動ローラー13との当接状態は、ベルト11の内周面が駆動ローラー13の周面と当接する状態を示す。反転面11Bは、ベルト11の回転移動に従い、従動ローラー14との当接状態を経て反転し、対向面11Aへと遷移する。従動ローラー14との当接状態は、ベルト11の内周面が従動ローラー14の周面と当接する状態を示す。
駆動ローラー13は、ベルト11の対向面11Aに対して順回転方向D1に沿った下流側に配置される。好ましくは、駆動ローラー13は、従動ローラー14と共に、対向面11Aの平面性を維持するように配置される。駆動ローラー13は、モーターのような駆動機構によって回転駆動され、ベルト11を回転移動させる。
従動ローラー14は、ベルト11の対向面11Aに対して順回転方向D1の上流側に配置される。従動ローラー14は、ベルト11を介して駆動ローラー13の回転に従動して回転する。従動ローラー14は、ベルト11が撓まないように、ベルト11に張力を与える。
ワイプブレード12は、ベルト11に配置される。詳細には、ワイプブレード12は、ベルト11の対向面11Aから記録ヘッド51に向けて突出するように、対向面11Aから立設する。ワイプブレード12は、例えば、略直方体の板状部材である。ワイプブレード12は、本体部121と基端部122とを有する。基端部122は、対向面11Aに固定される。本体部121を構成する材料は、例えば、ゴムである。基端部122を構成する材料は、例えば、ゴム又は合成樹脂である。ワイプブレード12は、記録ヘッド51に付着したインクKを、ベルト11の回転方向D1への回転移動に従い払拭してベルト11へ案内する。
以上、図1を参照して説明したように、本実施形態によれば、クリーニング装置1は、ベルト11と、ワイプブレード12とを備える。ベルト11は、記録ヘッド51と対向して回転可能に配置され、記録ヘッド51から吐出されたインクKを受け止める。ワイプブレード12は、ベルト11に配置される。ワイプブレード12は、記録ヘッド51に付着したインクKを、ベルト11の回転方向D1への回転移動に従い払拭してベルト11へ案内する。このようにして、ベルト11は、吐出されたインクKを直接回収するとともに、吐出されて記録ヘッド51に付着したインクKを回収する。従って、ベルト11の回転移動は、記録ヘッド51に付着したインクKを払拭する動作と、回収したインクKを搬送する動作とを兼ね得る。その結果、記録ヘッド51から吐出されたインクKを排出する工数を低減できる。
なお、以下では、ワイプブレード12が記録ヘッド51に付着したインクKを払拭する動作を「インク払拭動作」と記載することがある。また、ベルト11が回収したインクKを搬送する動作を「インク搬送動作」と記載することがある。
次に、図1を参照しつつ、図2を更に参照して、本発明に係るインクジェット記録装置100の実施形態を説明する。図2は、インクジェット記録装置100を示す構成図である。インクジェット記録装置100は、例えば、プリンター、複写機、ファクシミリ、又はこれらの機能を兼ね備えた複合機である。
インクジェット記録装置100は、クリーニング装置1と、記憶部8と、制御部9と、画像形成部5とを備える。記憶部8は、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、及びROM(Read Only Memory)によって構成される。記憶部8は、各種のデータ、制御プログラム、及びアプリケーションプログラムを記憶する。制御プログラムは、インクジェット記録装置100の各部の動作を制御するためのプログラムであり、制御部9によって実行される。
制御部9は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含むハードウェア回路である。制御部9は、記憶部8に記憶された制御プログラムをプロセッサーが読み出して実行することによって、インクジェット記録装置100の各部の動作を制御する。また、プロセッサーは、記憶部8に記憶されたアプリケーションプログラムを読み出して実行する。
画像形成部5は、被記録媒体にインクジェット記録方式で画像を形成する。すなわち、画像形成部5はインク滴を吐出して、被記録媒体に画像を記録する。被記録媒体は、例えば、紙製又は合成樹脂製のシート、又は、布である。なお、インクジェット記録装置100の構成と動作との詳細については、図3と図4とを参照して後述する。
引き続き、図1と図2とを参照しつつ、図3と図4とを更に参照して、インクジェット記録装置100の構成と動作との詳細について説明する。図3は、インクジェット記録装置100を示す図である。図4は、インクジェット記録装置100の一部を示す平面図である。以下で説明する実施形態において、インクジェット記録装置100は、例えば、プリンターである。
図3に示すように、インクジェット記録装置100は、図1及び図2を参照して説明したクリーニング装置1と、記憶部8と、制御部9と、画像形成部5とに加えて、装置筐体101と、給送部2と、シート搬送路3と、第1搬送部4と、第2搬送部6と、シート排出部7とを更に備える。
クリーニング装置1は、制御部9から送信される制御信号に従い、インク回収位置1Bと待機位置1Aとの間を移動する。例えば、図3は、クリーニング装置1がインク回収位置1Bに配置されている状態を示す。詳細には、インク回収位置1Bは、記録ヘッド51の直下の位置である。待機位置1Aは、第2搬送部6の下方の位置である。クリーニング装置1は、記録ヘッド51のメンテナンスを実行する時に、矢印J3で示す方向に待機位置1Aからインク回収位置1Bまで移動する。また、クリーニング装置1は、画像形成部5が被記録媒体Pに画像を記録する時に、待機位置1Aで待機する。
記録ヘッド51のメンテナンスは、具体的には、パージ・ワイプ処理によって実行される。パージ・ワイプ処理とは、制御部9が、パージ動作に続けてインク払拭動作を実行する処理である。パージ動作とは、記録ヘッド51にインクを供給して、記録ヘッド51が有するノズル孔からインクを強制的に押し出す動作である。ノズル孔から強制的に押し出されたインクは、インクKの一例に相当する。インク払拭動作は、具体的には、記録ヘッド51のノズル面51Aをワイプブレード12によって払拭して、ノズル面51Aを清掃する動作である。なお、ノズル面51Aについては後述する。制御部9は、例えば、インク払拭動作とともにインク搬送動作を実行するようにクリーニング装置1を制御する。
給送部2は、被記録媒体Pをシート搬送路3へ給送する。給送部2は、装置筐体101に着脱自在の給送カセット21と、給送ローラー22とを備える。給送カセット21は、複数枚の被記録媒体Pを収納可能である。給送ローラー22は、被記録媒体Pを給送カセット21から1枚ずつ取り出し、シート搬送路3へ向けて送る。
シート搬送路3は、被記録媒体Pへの画像の記録時に、被記録媒体Pを第1搬送部4へ案内する。シート搬送路3は、ガイド板31によって構成される。シート搬送路3は、複数の搬送ローラー対と、レジストローラー対32とを備える。レジストローラー対32は、複数の搬送ローラー対よりもシート搬送路3の出口側に設けられる。
第1搬送部4は、被記録媒体Pへの画像の記録時に、記録ヘッド51の直下に位置する。また、第1搬送部4は、クリーニング装置1がインクKの回収を実行する時に、矢印J2で示す方向に記録ヘッド51の直下から退避位置まで移動する。退避位置は、クリーニング装置1がインク回収位置1Bに移動可能な位置であればよく、例えば、インク回収位置1Bの更に下方の位置である。第1搬送部4は、被記録媒体Pへの画像の記録時に、レジストローラー対32から送出された被記録媒体Pを、第2搬送部6へ向けて搬送する。
第1搬送部4は、第1搬送ベルト410を備える。第1搬送ベルト410は無端ベルトである。レジストローラー対32が送出した被記録媒体Pは、第1搬送ベルト410上に導かれる。第1搬送部4は、第1搬送ベルト410上に被記録媒体Pを吸着して保持する。第1搬送ベルト410が回転することにより、被記録媒体Pが矢印J1で示す方向へ搬送される。矢印J1で示す方向は、例えば、副走査方向である。以下、第1搬送部4によって被記録媒体Pが搬送される矢印J1で示す方向を、「シート搬送方向J1」と記載する。
画像形成部5は、第1搬送部4が搬送している被記録媒体Pへ向けてインク滴を吐出して、被記録媒体Pに画像を記録する。画像形成部5は、記録ヘッド51と、ヘッドベース52とを含む。記録ヘッド51は、例えば、記録ヘッド51BK、51C、51M、及び51Yを含み得る。記録ヘッド51BK、51C、51M、及び51Yは、ラインヘッドを構成する。記録ヘッド51BKはブラック色のインク滴を吐出する。記録ヘッド51Cはシアン色のインク滴を吐出する。記録ヘッド51Mはマゼンタ色のインク滴を吐出する。記録ヘッド51Yはイエロー色のインク滴を吐出する。記録ヘッド51BK、51C、51M、51Yは、略同一の構成を有するため、記録ヘッド51と総称することもある。
記録ヘッド51は、ヘッドベース52に支持されている。記録ヘッド51は、第1搬送部4が被記録媒体Pを搬送している間に、被記録媒体Pへ向けてインク滴を吐出して、被記録媒体Pに画像を記録する。詳細には、記録ヘッド51はノズル面51Aを有する。ノズル面51Aには、インク滴を吐出する複数のノズル孔が形成されている。ノズル面51Aは、被記録媒体Pへの画像の記録時に第1搬送部4と対向する。記録ヘッド51は、記録ヘッド51と対向する位置を通過する被記録媒体Pへ向けてインク滴を吐出する。これにより、被記録媒体Pに文字、図形のような画像が記録される。
第2搬送部6は、第1搬送部4から送出された被記録媒体Pを、シート排出部7へ向けて搬送する。第2搬送部6は、第2搬送ベルト610を備える。第2搬送ベルト610は無端ベルトである。第1搬送部4から送出された被記録媒体Pは、第2搬送ベルト610上に導かれる。第2搬送部6は、被記録媒体Pを第2搬送ベルト610上に吸着して保持する。第2搬送ベルト610が回転することにより、被記録媒体Pがシート排出部7へ向けて搬送される。
シート排出部7は、被記録媒体Pを装置筐体101の外部に排出する。シート排出部7は、排出ローラー対71と、排出トレイ72とを備える。排出ローラー対71は、第2搬送部6から搬送された被記録媒体Pを、排出口を介して排出トレイ72に排出する。
図4は、図3に示す画像形成部5を上方から見た状態を示す。図4に示すように、記録ヘッド51BK、51C、51M、51Yは、シート搬送方向J1の上流側から下流側に向けて並設される。
記録ヘッド51BK、51C、51M、51Yはそれぞれ、第1記録ヘッド55Aと第2記録ヘッド55Bと第3記録ヘッド55Cとによって構成される。第1記録ヘッド55A、第2記録ヘッド55B、及び第3記録ヘッド55Cは、シート搬送方向J1に直交する方向J4に沿って千鳥状に配列される。なお、第1記録ヘッド55A、第2記録ヘッド55B、及び第3記録ヘッド55Cは、略同一の構成を有するため、記録ヘッド55と総称することがある。
ワイプブレード12は、記録ヘッド55に対応してベルト11に配置され得る。例えば、ワイプブレード12は、複数であり、記録ヘッド55の各々と対向して配置されており、ベルト11の回転方向D1に沿ってベルト11に配列される。ワイプブレード12は、例えば、シート搬送方向J1に直交する方向J4に沿って、第1記録ヘッド55A、第2記録ヘッド55B、及び第3記録ヘッド55Cの各々の直下を移動する。シート搬送方向J1に直交する方向J4は、ベルト11の回転方向D1の一例である。なお、ワイプブレード12の構造は、図1に示すワイプブレード12の構造と同様であり、説明を省略する。
次に、図5〜図9を参照して、クリーニング装置1によるインク払拭動作とインク搬送動作との詳細について説明する。図5〜図8は、記録ヘッド51とクリーニング装置1とを示す図である。図9は、クリーニング装置1を示す図である。なお、図5〜図9では、図面が過度に複雑になることを避けるために、互いに対応する一対のワイプブレード12及び記録ヘッド51、又はその一方についてのみ図示して説明する。一対のワイプブレード12及び記録ヘッド51とは、例えば、第1記録ヘッド55Aと、第1記録ヘッド55Aに対応してベルト11に配置されるワイプブレード12とを示す。
図5に示すように、ワイプブレード12は、記録ヘッド51に付着したインクKを、ベルト11の順回転方向D1への回転移動D2に従い払拭してベルト11へ案内する。詳細には、クリーニング装置1は、インク回収位置1Bに配置される。インク回収位置1Bにおいて、ワイプブレード12の本体部121の先端は、記録ヘッド51のノズル面51Aに当接し得る。例えば、ベルト11の対向面11Aとノズル面51Aとの間隔は、ワイプブレード12が対向面11Aから突出する距離と略同一である。
ベルト11の回転移動D2は、対向回転移動D21と反転回転移動D22とを含む。対向回転移動D21は、ベルト11が順回転方向D1に回転することに伴い、従動ローラー14から駆動ローラー13に向かう方向に沿って対向面11Aが移動することを示す。反転回転移動D22は、ベルト11が順回転方向D1に回転することに伴い、駆動ローラー13から従動ローラー14に向かう方向に沿って反転面11Bが移動することを示す。
ワイプブレード12は、ベルト11の対向回転移動D21に従い、ノズル面51Aを払拭しながら移動する。記録ヘッド51に付着したインクKは、ノズル面51Aから払い落とされたり、ワイプブレード12の側面を伝ったりして、対向面11Aに到達する。
ベルト11は、ワイプブレード12を移動させながら、インクKを搬送する。具体的には、インク搬送動作において、ベルト11は、ノズル面51Aからパージされて直接受け止めたインクKと、ワイプブレード12によってノズル面51Aから払拭されたインクKとを対向回転移動D21によって搬送する。ベルト11は、インクKを搬送し、例えば、駆動ローラー13との当接状態を経て反転する際にインクKを下方に流し落とす。また、ベルト11は、例えば、所定の回収位置までインクKを搬送して排出してもよい。
なお、図6(a)に示すように、クリーニング装置1は、ベルトクリーニング部材15を更に備えることが好ましい。ベルトクリーニング部材15は、例えば、略直方体の板状部材である。ベルトクリーニング部材15を構成する材料は、例えば、ゴム又は合成樹脂である。ベルトクリーニング部材15の幅は、ベルト11の短手方向の幅、又は、記録ヘッド51の短手方向の幅に対応し得る。
ベルトクリーニング部材15は、ワイプブレード12に対して、順回転方向D1に沿った下流側に配置される。好ましくは、ベルトクリーニング部材15は、ベルト11が対向回転移動D21から反転回転移動D22に切り替わる位置と対向して配置される。また、ベルトクリーニング部材15は、回転移動D2に伴うワイプブレード12の移動距離に対応して配置されてもよい。例えば、ベルトクリーニング部材15は、反転面11Bの駆動ローラー13よりも従動ローラー14に近い位置に配置されてもよい。ベルトクリーニング部材15は、例えば、クリーニング装置1のフレーム部材に固定される。ベルトクリーニング部材15は、ベルト11に対して垂直に、又は、傾斜して当接する。
ベルトクリーニング部材15は、ベルト11に付着したインクKを、ベルト11の回転移動D2に従い排出する。このようにして、ベルトクリーニング部材15は、ベルト11の回転移動D2によって搬送されるインクKをこそげ落とすことができる。すなわち、ベルトクリーニング部材15は、ベルト11にインクKが付着している場合に、付着しているインクKのみを削って落とすことができる。従って、インクKが乾燥してベルト11に固着することを簡素な構成で抑制できる。
さらに、図6(b)に示すように、クリーニング装置1は、タンク16を更に備えることが好ましい。タンク16は、ベルト11によって搬送されたインクKを回収する。タンク16は、例えば、回収口16Aと、チューブポンプ16Bと、回収容器16Cとを含む。例えば、インクKは、ベルト11が駆動ローラー13との当接状態を経て反転する際に、回収口16Aに強制的に流し落とされる。また、例えば、インクKは、ベルトクリーニング部材15によってこそげ落とされて、回収口16Aに落ちる。チューブポンプ16Bは、回収口16Aから流れ落ちるインクKをローラーでしごいて、回収容器16Cに向けて送り出す。
このようにして、ベルト11は、ベルト11に付着したインクKを、ベルト11の回転移動D2に従いタンク16に排出する。従って、簡素な構成でインクKを集めて回収できる。その結果、回収されたインクKをユーザーが廃棄する際の利便性を向上させることができる。
さらに、図7に示すように、ベルトクリーニング部材15は、ベルト11から離間可能であることが好ましい。具体的には、ワイプブレード12は、ベルト11の回転移動D2に従いベルトクリーニング部材15に接近する。これにより、クリーニング装置1は、インク搬送動作を完了する。このとき、クリーニング装置1は、例えば、インク回収位置1Bから準備位置1Cまで移動する。準備位置1Cは、例えば、インク回収位置1Bの更に下方の位置である。準備位置1Cは、ワイプブレード12を所定の位置に移動させるための位置である。所定の位置は、例えば、ワイプブレード12がインク払拭動作を開始する位置である。
ベルトクリーニング部材15は、ワイプブレード12がベルトクリーニング部材15に接触する前にベルト11から離間する。ベルトクリーニング部材15の離間距離H1は、ワイプブレード12の突出距離H2よりも長い。離間距離H1は、ベルトクリーニング部材15がベルト11から離間する距離を示す。突出距離H2は、ワイプブレード12がベルト11から突出する距離を示す。このようにして、ワイプブレード12は、反転回転移動D22に従いベルトクリーニング部材15とベルト11との間を通過して、所定の位置に戻ることができる。従って、記録ヘッド51を簡素な構成で繰り返し清掃できる。
さらに、図8に示すように、ベルト11は、逆回転移動D5が可能であることが好ましい。逆回転移動D5は、順回転方向D1に対する逆回転方向D4への移動を示す。逆回転移動D5は、例えば、図8における反時計回りの移動である。ワイプブレード12は、ベルト11の回転移動D2に従い移動を開始した位置に、逆回転移動D5に従い移動する。ベルト11の回転移動D2に従い移動を開始した位置は、例えば、ワイプブレード12がインク払拭動作を開始した位置である。このようにして、ワイプブレード12は、往復移動が可能であり、例えば、インク払拭動作を開始した位置に戻ることができる。従って、ワイプブレード12の移動のために確保する空間を更に小さく構成できる。
また、図9に示すように、ワイプブレード12は、複数のワイプブレード12を含み得る。すなわち、ベルト11には、複数のワイプブレード12が配置されていてもよい。複数のワイプブレード12の各々は、ベルト11の回転方向D1に沿ってベルト11に配列される。複数のワイプブレード12の各々が移動する軌跡は、回転方向D1に互いに重なる。これにより、複数のワイプブレード12の各々は、記録ヘッド51に付着したインクKを、回転移動D2に従い順次払拭してベルト11へ案内できる。従って、払拭によるワイプブレード12の劣化を低減できる。その結果、ワイプブレード12を交換する頻度を低減できる。
以上、図面(図1〜図9)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の各実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質、形状等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図6〜図9を参照して説明したように、ベルトクリーニング部材15は、板状部材であったが、本発明はこれに限られない。ベルトクリーニング部材15は、ベルト11に付着したインクKのみをベルト11の回転移動D2に応じてこそげ落としさえすればよい。ベルトクリーニング部材15は、例えば、三角柱状の角柱部材であってもよい。
(2)図3を参照して説明したように、インクジェット記録装置100は、シートに画像を形成していたが、本発明はこれに限られない。インクジェット記録装置100は、被記録媒体Pにインクジェット記録方式で画像を形成しさえすればよい。例えば、インクジェット記録装置100は、インクジェット捺染を行う捺染装置であってもよい。捺染装置は、布に所定の模様を形成する。布は、被記録媒体Pの一例である。
(3)図3と図4とを参照して説明したように、記録ヘッド51は、ラインヘッドを有するシングルパス方式で構成されていたが、本発明はこれに限られない。記録ヘッド51に対して、ワイプブレード12がノズル面51Aの延びる方向に沿って移動しさえすればよい。本発明は、例えば、スキャン方式で構成される記録ヘッド51にも適用できる。
本発明は、クリーニング装置及びインクジェット記録装置の分野に利用可能である。
1 クリーニング装置
100 インクジェット記録装置
11 ベルト
12 ワイプブレード
5 画像形成部
51 記録ヘッド
D1 回転方向
D2 回転移動
K インク
P 被記録媒体
100 インクジェット記録装置
11 ベルト
12 ワイプブレード
5 画像形成部
51 記録ヘッド
D1 回転方向
D2 回転移動
K インク
P 被記録媒体
Claims (8)
- 記録ヘッドから吐出されたインクを回収するクリーニング装置であって、
前記記録ヘッドと対向して回転可能に配置され、前記インクを受け止めるベルトと、
前記ベルトに配置されるワイプブレードと
を備え、
前記ワイプブレードは、前記記録ヘッドに付着した前記インクを、前記ベルトの回転方向への回転移動に従い払拭して前記ベルトへ案内する、クリーニング装置。 - 前記ベルトと当接するベルトクリーニング部材を更に備え、
前記ベルトクリーニング部材は、前記ワイプブレードに対して、前記回転方向に沿った下流側に配置され、
前記ベルトクリーニング部材は、前記ベルトに付着した前記インクを、前記ベルトの前記回転移動に従い排出する、請求項1に記載のクリーニング装置。 - 前記ワイプブレードは、前記ベルトの前記回転移動に従い前記ベルトクリーニング部材に接近し、
前記ベルトクリーニング部材は、前記ワイプブレードが前記ベルトクリーニング部材に接触する前に前記ベルトから離間し、
前記ベルトクリーニング部材が前記ベルトから離間する離間距離は、前記ワイプブレードが前記ベルトから突出する突出距離よりも長い、請求項2に記載のクリーニング装置。 - 前記インクを回収するタンクを更に備え、
前記ベルトは、前記ベルトに付着した前記インクを、前記ベルトの前記回転移動に従い前記タンクに排出する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のクリーニング装置。 - 前記ベルトの前記回転方向は、順回転方向であり、
前記ベルトは、前記順回転方向に対する逆回転方向への逆回転移動が可能であり、
前記ワイプブレードは、前記ベルトの前記回転移動に従い移動を開始した位置に、前記逆回転移動に従い戻る、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のクリーニング装置。 - 前記ワイプブレードは、複数のワイプブレードを含み、
前記複数のワイプブレードの各々は、前記ベルトの前記回転方向に沿って前記ベルトに配列され、
前記複数のワイプブレードの各々が移動する軌跡は、前記回転方向に互いに重なる、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のクリーニング装置。 - 前記記録ヘッドは、複数の記録ヘッドを含み、
前記ワイプブレードは、複数のワイプブレードを含み、
前記複数のワイプブレードの各々は、前記複数の記録ヘッドの各々と対向して配置されており、前記ベルトの前記回転方向に沿って前記ベルトに配列される、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のクリーニング装置。 - 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のクリーニング装置と、
前記記録ヘッドを含む画像形成部と
を備え、
前記画像形成部は、被記録媒体にインクジェット記録方式で画像を形成する、インクジェット記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018155546A JP2020029026A (ja) | 2018-08-22 | 2018-08-22 | クリーニング装置及びインクジェット記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018155546A JP2020029026A (ja) | 2018-08-22 | 2018-08-22 | クリーニング装置及びインクジェット記録装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020029026A true JP2020029026A (ja) | 2020-02-27 |
Family
ID=69623511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018155546A Pending JP2020029026A (ja) | 2018-08-22 | 2018-08-22 | クリーニング装置及びインクジェット記録装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020029026A (ja) |
-
2018
- 2018-08-22 JP JP2018155546A patent/JP2020029026A/ja active Pending
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